JP4178938B2 - モータ駆動回路及びモータ駆動用半導体装置 - Google Patents

モータ駆動回路及びモータ駆動用半導体装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ駆動回路、及び、モータ駆動用半導体装置に係り、特に、モータコイルに電流を供給する第1のトランジスタと、モータコイルから電流を引き込む第2のトランジスタとを有するモータ駆動回路、及び、モータ駆動用半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来のモータ駆動回路のブロック構成図を示す。
【0003】
モータ駆動回路1は、三相ブラシレスモータMを駆動するための回路であり、主に、U相駆動回路10a、V相駆動回路10b、W相駆動回路10c、アンプ11a、11b、11c、マトリクス回路12を含む構成とされている。なお、モータ駆動回路1は、通常、ICチップ化されている。
【0004】
モータMには、モータMのロータの回転を検出するための検出素子13a、13b、13cが設けられている。検出素子13a、13b、13cは、モータMの回転中心を中心として略120°間隔に配置されており、モータMのロータマグネット111が発生する磁界に応じた検出信号を出力する。検出素子13a、13b、13cの出力検出信号は、モータ駆動回路1に供給される。
【0005】
検出素子13aからの検出信号はモータ駆動回路1内でアンプ11aを通して、マトリクス回路12に供給され、検出素子13bからの検出信号はモータ駆動回路1内でアンプ11bを通してマトリクス回路12に供給され、検出素子13cからの検出信号はモータ駆動回路1内でアンプ11cを通してマトリクス回路12に供給される。マトリクス回路12は、検出素子13a、13b、13cからの検出信号に基づいてU相、V相、W相の三相制御信号を生成する。
【0006】
マトリクス回路12で生成された制御信号のうちU相制御信号はU相駆動回路10aに供給され、V相制御信号はV相駆動回路10bに供給され、W相制御信号はW相駆動回路10cに供給される。
【0007】
U相駆動回路10aは、マトリクス回路12からのU相制御信号からU相駆動信号を生成し、モータMを構成するU相コイルLuに供給する。V相駆動回路10bは、マトリクス回路12からのV相制御信号からV相駆動信号を生成し、モータMを構成するV相コイルLvに供給する。W相駆動回路10cは、マトリクス回路12からのW相制御信号からW相駆動信号を生成し、モータMを構成するW相コイルLwに供給する。
【0008】
図7はU相駆動回路10aの回路構成図、図8はそのICチップ上での断面図を示す。
【0009】
U相駆動回路10aは、トランジスタQA1〜QA4、寄生ダイオードDA1、寄生トランジスタQAS11、QAS12、QAS13、QAS2、QAS3、抵抗RA2を含む構成とされている。
【0010】
なお、V相駆動回路10b、W相駆動回路10cは、U相駆動回路10aと同様な構成とされているので、その説明は省略する。
【0011】
U相駆動回路10aのトランジスタQA3は、PNPトランジスタから構成されている。トランジスタQA3は、図8に示すようにP型半導体基板21上に形成されており、N型埋め込み層22、N型エピタキシャル層23、P型拡散層24、25、N+型拡散層26を含む構成とされ、エピタキシャル層23がベースとされ、P型拡散層24がエミッタ、P型拡散層25がコレクタとされている。
【0012】
トランジスタQA3のエミッタには電源電圧Vccが印加され、コレクタはトランジスタQA1のベースに接続され、ベースにはマトリクス回路12から第1のスイッチング信号が供給される。トランジスタQA3は、U相制御信号を構成する第1のスイッチング信号がハイレベルのときにオフし、第1のスイッチング信号がローレベルのときにオンする。
【0013】
トランジスタQA1は、NPNトランジスタで構成されている。トランジスタQA1は、図8に示すようにP型半導体基板21に形成されており、埋め込み層27、N型エピタキシャル層28、P型拡散層29、N型拡散層30、N型拡散層31、32、N型拡散層33を含む構成とされている。N型エピタキシャル層28、及び、N型拡散層31、32、並びに、N型拡散層33によりコレクタが形成され、P型拡散層29によりベースが形成され、N型拡散層30によりエミッタが形成されている。
【0014】
トランジスタQA1のコレクタには、電源電圧Vccを電流検出用抵抗Rを通して電圧が印加され、エミッタは出力端子Toutに接続され、ベースはトランジスタQA3のコレクタに接続されている。また、トランジスタQA1のベース−エミッタ間には、バイアス抵抗RA2が接続されている。
【0015】
トランジスタQA2は、NPNトランジスタから構成されている。トランジスタQA2は、半導体基板21に形成された埋め込み層32、N型エピタキシャル層33、P型拡散層34、N型拡散層35、N型拡散層36、37、コンタクト用N型拡散層38を含む構成とされている。N型エピタキシャル層33、及び、N型拡散層36、37、並びに、N型拡散層38がコレクタとされ、P型拡散層34がベースとされ、N型拡散層35がエミッタとされている。
【0016】
トランジスタQA2のコレクタは出力端子Toutに接続され、エミッタは接地され、ベースにはマトリクス回路12からU相制御信号を構成する第2のスイッチング信号が供給される。トランジスタQA2は、第2のスイッチング信号がハイレベルのときオンし、ローレベルのときオフする。
【0017】
さらに、トランジスタQA4は、NPNトランジスタから構成されており、半導体基板21に形成されたN型埋め込み層41、N型エピタキシャル層42、P型拡散層43、N型拡散層44、45を含む構成とされている。埋め込み層41、エピタキシャル層42、拡散層45はトランジスタQA4のコレクタとされ、拡散層43はトランジスタQA4のベースとされ、拡散層44はトランジスタQA4のエミッタとされる。トランジスタQA4は、ベース−コレクタがトランジスタQA1の出力端子Toutに接続され、エミッタがトランジスタQA3のコレクタに接続されており、保護素子として作用する。
【0018】
なお、図8に示すような構造によって、埋め込み層22、及び、エピタキシャル層23、並びに、拡散層26をベースとし、拡散層24をエミッタとし、半導体基板21をコレクタとした寄生のトランジスタQAS2が形成されるとともに、埋め込み層27、及び、拡散層31、32、並びに、拡散層33をコレクタとし、埋め込み層32、及び、拡散層36、37、並びに、拡散層38をエミッタとし、半導体基板21をベースとして寄生のトランジスタQAS12が形成される。さらに、N型埋め込み層51、N型エピタキシャル層52、N型拡散層53をコレクタとし、埋め込み層32、及び、拡散層36、37、並びに、拡散層38をエミッタとし、半導体基板21をベースとして寄生トランジスタQAS13が形成される。
【0019】
次に、U相駆動回路10aの動作を説明する。
【0020】
モータ駆動回路1では、第1のスイッチング信号、及び、第2のスイッチング信号を共にローレベルにすると、トランジスタQA1がオンし、トランジスタQA2がオフする。これによって、出力端子ToutからコイルLuに電流が出力され、コイルLuに電流を供給することができる。また、第1のスイッチング信号、及び、第2のスイッチング信号を共にハイレベルにすると、トランジスタQA1がオフし、トランジスタQA2がオンする。これによって、コイルLuから出力端子Tout側に電流を引き込むことができる。さらに、第1のスイッチング信号をハイレベル、第2のスイッチング信号をローレベルにすることによりトランジスタQA1、QA2を共にオフし、コイルLuへの電流供給を停止できる。
【0021】
図9は通常動作時の駆動電流の動作波形図を示す。
【0022】
U相駆動回路10a、V相駆動回路10b、W相駆動回路10cの第1及び第2のスイッチング信号を図9に示すようにU相、V相、W相で互いに120°移動が異なるタイミングでコイルLu、Lv、Lwに駆動電流が流れるように制御することにより、ロータを回転させることができる。
【0023】
このようなモータMでは、コイルLu、Lv、Lwを接地にショートさせて、ロータの回転を停止させる、ショートブレーキ動作が行われる。ショートブレーキ動作時には、U相駆動回路10aはトランジスタQA1をオフし、トランジスタQA2をオンするとともに、V相駆動回路10b、W相駆動回路10cの対応するトランジスタをU相駆動回路10aと同様にスイッチングする。これによって、コイルLu、Lv、Lwが同時に接地にショートされ、ショートブレーキ状態となる。
【0024】
図10はU相駆動回路10aの要部の動作説明図を示す。
【0025】
通常動作時において、トランジスタQA1をオンし、トランジスタQA2をオフすることにより、U相コイルLuに図10(A)に示すような電流I1が供給される。また、トランジスタQA1をオフし、トランジスタQA2をオンすることにより、U相コイルLuから図10(A)に示すような電流I2が引き込まれる。
【0026】
また、モータMが回転した状態から停止させるときには、コイルLu、Lv、Lwをすべて接地にショートさせて、制動力を得る、いわゆる、ショートブレーキがかけられる。
【0027】
このとき、コイルLu、Lv、Lwを接地にショートさせるため、図10(B)に示すようにトランジスタQA1をオフし、トランジスタQA2をオンさせ、コイルLu、Lv、Lwをショートさせていた。
【0028】
なお、上記モータ駆動回路に相当する先行技術文献は発見できなかった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、モータ駆動回路では、ショートブレーキ動作時に、コイルLu、Lv、Lwに発生する逆起電力によりU相駆動回路10a、V相駆動回路10b、W相駆動回路10cで出力端子Toutの電位が下がる。例えば、U相駆動回路10aにおいて出力端子Toutの電位が下がると、寄生トランジスタQAS11のエミッタ電位が下がることになり、トランジスタQAS11がオンする。トランジスタQAS11がオンすると、寄生トランジスタQAS2がオンする。
【0030】
寄生トランジスタQAS2がオンすると、寄生トランジスタQAS11のコレクタ電流がさらに増加する。いわゆる、寄生電流が増加することになる。寄生トランジスタQAS11のコレクタ電流が増加すると、トランジスタQA3のコレクタ電流、すなわち、トランジスタQA1のベース電流が増加する。
【0031】
トランジスタQA1のコレクタ電流Icは、トランジスタQA1の電流増幅率をβとし、トランジスタQA1のベース電流をIbとすると、
Ic=β×Ib
で表される。
【0032】
このため、寄生電流が増加し、トランジスタQA1のベース電流Ibが増加すると、トランジスタQA1のコレクタ電流がベース電流Ibをβ倍して出力されることになる。これによって、電源からトランジスタQA1、QA2を通して貫通電流が流れることになる。貫通電流が流れることで、トランジスタQA1、QA2でジャンクションの温度が上昇し、素子破壊が起こる恐れがある。
【0033】
このとき、トランジスタQA1、QA2の破壊を防止するためには、トランジスタQA1、QA2の素子サイズを大きくする必要がある。しかしながら、トランジスタQA1、QA2の素子サイズを大きくすると、モータ駆動用ICのチップサイズが大きくなるなどの問題点があった。
【0034】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、チップサイズを大きくすることなく、トランジスタの破壊を防止できるモータ駆動回路及びモータ駆動用半導体装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明は、三相ブラシレスモータ(M)を構成する三相のモータコイル(Lu、Lv、Lw)に接続され、ロータ(111)の回転位置に応じて各相のモータコイル(Lu、Lv、Lw)に流れる電流を制御するモータ駆動回路において、前記各相のモータコイル(Lu、Lv、Lw)は、各々出力回路(135a、135b、135c)に接続され、電流が制御されており、前記出力回路(135a、135b、135c)は、各々、該モータコイル(Lu、Lv、Lw)に電流を供給するための第1、第3、第4のトランジスタ(Q A1 、Q A3 、Q A4 )と、該モータコイル(Lu、Lv、Lw)から電流を引き込む第2のトランジスタ(Q A2 )とを含み、前記第1のトランジスタ(Q A1 )は、前記P型半導体基板(21)に形成されるN型コレクタ領域(27、28)と、該N型コレクタ領域(27、28)に形成されるP型ベース領域(29)と、該P型領域(29)に形成されるN型エミッタ領域(30)とを含むNPNトランジスタから構成され、該N型コレクタ領域(27、28)には、電源電圧が印加され、該N型エミッタ領域(30)には出力端子(T out )に接続され、前記第2のトランジスタ(Q A2 )は、前記P型半導体基板(21)に形成されるN型コレクタ領域(32、33)と、該N型コレクタ領域(32、33)に形成されるP型ベース領域(34)と、該P型ベース領域(34)に形成されるN型エミッタ領域(35)とを含むNPNトランジスタから構成され、該N型コレクタ領域(32、33)は前記出力端子(T out )に接続され、該N型エミッタ領域(35)は接地され、該P型ベース領域(34)には第2のスイッチング信号が供給され、前記第3のトランジスタ(Q A3 )は、前記P型半導体基板(21)に形成されるN型ベース領域(22、23)と、該N型ベース領域(22、23)に形成されるP型コレクタ領域(24)と、該N型ベース領域(21、22)に形成されるP型エミッタ領域(25)とを含むPNPトランジスタから構成されており、該P型エミッタ領域(25)には電源電圧が印加され、該P型コレクタ領域(24)には前記第1のトランジスタ(Q A1 )のP型ベース領域(22、23)に接続され、該N型ベース領域には第1のスイッチング信号が供給され、前記第4のトランジスタ(Q A4 )は、前記P型半導体基板(21)に形成されるN型コレクタ領域(41、42)と、該N型コレクタ領域(41、42)に形成されるP型ベース領域(43)と、該P型ベース領域(43)に形成されるN型エミッタ領域(44)とを含むNPNトランジスタから構成されており、該P型ベース領域(43)と該N型コレクタ領域(41、42)とが前記出力端子(T out )に接続され、該N型エミッタ領域(44)が前記第3のトランジスタ(Q A3 )のP型コレクタ領域(24)に接続され、第1のトランジスタ(QA1)のモータコイル(Lu、Lv、Lw)に印加する電圧を予め設定されたクランプ電圧(Vu)でクランプするクランプ回路(141)を有し、クランプ回路(141)は、基準電圧を生成する基準電圧源(151)と、ベースに基準電圧源(151)で生成された基準電圧が印加され、コレクタに駆動電圧が印加され、エミッタが第1のトランジスタのベースに接続されるクランプ用トランジスタ(QX1)とを有し、前記クランプ電圧Vuは前記第1のトランジスタの寄生電流が制限される値に設定され、前記基準電圧Va1を、前記クランプ電圧をVu、前記第1のトランジスタの順方向電圧をVf(QA1)、前記クランプ用トランジスタの順方向電圧をVf(QX1)としたとき、
Va1=Vu+Vf(QX1)+Vf(QA1)
により決定することを特徴とする。
【0036】
本発明によれば、クランプ回路(141)により出力端子電圧を所望の電圧にクランプすることにより、出力端子電圧の低下を防止できるため、出力端子電圧の低下に伴って寄生トランジスタ(QAS11)がオンになることを防止でき、したがって、寄生電流により出力トランジスタ(QA1、QA2)がオンし、貫通電流が流れるのを防止できるため、出力トランジスタ(QA1、QA2)の素子サイズを大きくすることなく、ショートブレーキ時など出力端子電圧の低下に対応できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のモータ駆動システムの一実施例のブロック構成図を示す。
【0038】
本実施例のモータ駆動システム100は、三相ブラシレスモータM、ホール素子101−1〜101−3、モータ駆動回路102を含む構成とされている。
【0039】
図2は三相ブラシレスモータMの構成図を示す。
【0040】
図2に示す三相ブラシレスモータMは、アウタロータ型のモータであり、多極性に着磁されたロータマグネット111、ステ−タヨーク112に巻回されたU相コイルLu、V相コイルLv、W相コイルLwを含む。ロータマグネット111は、ステ−タヨーク122の周囲に回転自在に配設される。
【0041】
ホール素子101−1〜101−3には、抵抗R1を介して制御電流が供給されており、印加磁界に応じた出力電圧をその出力端子に発生する。ホール素子101−1〜101−3は、例えば、モータMの回転中心を中心として略120°間隔に配置されており、ロータマグネット111が発生する磁界に応じた電圧を出力する。ホール素子101−1〜101−3の出力電圧は、モータ駆動回路102に供給される。
【0042】
モータ駆動回路102は、モータ駆動用IC(integrated circuit)103、電圧源104、105、抵抗R2、コンデンサC1を含む構成とされている。
【0043】
ホール素子101−1の出力端子は、モータ駆動用IC103の端子T1、T2に接続されている。また、ホール素子101−2の出力端子は、モータ駆動IC103の端子T3、T4に接続されている。さらに、ホール素子101−3の出力端子は、モータ駆動用IC103の端子T5、T6に接続されている。
【0044】
モータ駆動用IC103の端子T7には、電圧源104から電源電圧Vccが印加される。モータ駆動用IC103の端子T8には、電圧源104からの駆動電圧Vccを抵抗R2で降圧させた電圧が印加されている。モータ駆動用IC103の端子T9には、U相コイルLuの一端が接続される。モータ駆動用IC103の端子T10には、V相コイルLvの一端が接続される。モータ駆動用IC103の端子T11には、W相コイルLwの一端が接続される。また、コイルLu、Lv、Lwの他端は互いに接続されている。コイルLu、Lv、Lwは、いわゆる、スター結線された構成とされている。
【0045】
また、モータ駆動用IC103の端子T12、T13には、外部回路から回転制御用信号が供給される。さらに、モータ駆動用IC103の端子T16は、接地されている。
【0046】
モータ駆動用IC103は、ホール素子101−1〜101−3の出力電圧に基づいてコイルLu、Lv、Lwに回転磁界が発生するように駆動電流を供給する。このとき、端子T12、T13に供給される回転制御用信号に基づいて駆動電流を制御する。
【0047】
次にモータ駆動用IC103について詳細に説明する。
【0048】
図3はモータ駆動用IC103のブロック構成図を示す。
【0049】
モータ駆動用IC103は、ホールアンプ131〜133、マトリクス回路134、出力部135、回転制御回路136を含む構成とされている。
【0050】
ホールアンプ131は、非反転入力端子が端子T1に、反転入力端子が端子T2に接続されており、ホール素子101−1の出力電圧を矩形波に波形整形してマトリクス回路134に供給する。ホールアンプ132は、非反転入力端子が端子T3に、反転入力端子が端子T4に接続されており、ホール素子101−2の出力電圧を矩形波に波形整形してマトリクス回路134に供給する。ホールアンプ133は、非反転入力端子が端子T5に、反転入力端子が端子T6に接続されており、ホール素子101−3の出力電圧を矩形波に波形整形してマトリクス回路134に供給する。
【0051】
マトリクス回路134は、ホールアンプ131〜133からの矩形波に基づいてU相、V相、W相の三相制御信号を生成する。マトリクス回路134で生成された三相制御信号は、出力部135に供給される。
【0052】
出力部135は、U相駆動回路135a、V相駆動回路135b、W相駆動回路135cを含む構成とされている。U相駆動回路135aは、マトリクス回路134からのU相制御信号に基づいて出力端子T9に供給するU相駆動電流を制御する。V相駆動回路135bは、マトリクス回路134からのV相制御信号に基づいて出力端子T10に供給するV相駆動電流を制御する。W相駆動回路135cは、マトリクス回路134からのW相制御信号に基づいて出力端子T11に供給するW相駆動電流を制御する。
【0053】
回転制御回路136には、端子T12、T13から回転制御信号が供給される。回転制御回路136は、端子T12、T13からの回転制御信号に基づいてマトリクス回路134を制御する。マトリクス回路134から出力部135に供給する信号を制御する。
【0054】
次に出力部135を構成するU相駆動回路135a、及び、V相駆動回路135b、並びに、W相駆動回路135cについて説明する。なお、U相駆動回路135a、及び、V相駆動回路135b、並びに、W相駆動回路135cは、同じ構成であるので、駆動回路の構成を、U相駆動回路135aを例に詳細に説明する。
【0055】
図4はU相駆動回路135aの回路構成図を示す。同図中、図6と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0056】
U相駆動回路135aは、出力端子T9の電圧をクランプするクランプ回路141を含む構成とされている。
【0057】
U相駆動回路135aのクランプ回路141は、基準電圧源151及びトランジスタQX1から構成される。
【0058】
基準電圧源151は、基準電圧Va1を出力する。基準電圧源151から出力された基準電圧Va1は、トランジスタQX1のベースに印加される。トランジスタQX1は、NPNトランジスタで構成され、コレクタは、端子T7に接続され、電源電圧Vccが印加され、また、エミッタはトランジスタQA1のベースに接続されている。クランプ回路141は、トランジスタQA1を介して出力端子T9の電位が所定のクランプ電位Vuにクランプする回路である。
【0059】
ここで、クランプ回路141による端子T9のクランプ電圧Vuの設定方法について説明する。
【0060】
クランプ電圧Vuは、トランジスタQA1の順方向電圧Vf(QA1)、トランジスタQX1の順方向電圧をVf(QX1)とすると、
Vu=Va1−Vf(QX1)−Vf(QA1) ・・・(1)
で求められる。
【0061】
例えば、トランジスタQA1、QX1の順方向電圧が0.7〔V〕の場合、クランプ電圧Vuを−0.4〔V〕に設定するには、基準電圧源151の基準電圧Va1を1〔V〕にすればよい。クランプ回路141を設けることにより、基準電圧Va1の設定によりクランプ電圧Vuを自在に設定できる。
【0062】
U相駆動回路135aの動作を、図を用いて更に詳細に説明する。
【0063】
図5にU相駆動回路135aのショートブレーキ時の出力端子電圧及び寄生電流の特性図を示す。図5(A)は出力端子電圧、図5(B)は寄生電流の特性を示す。
【0064】
図5(A)に示すようにモータ回生電流が増加し、出力端子電圧が低下すると、図5(B)に示すように寄生電流が増加する。モータ回生電流が更に増加すると、図5(A)に示すように出力端子電圧がクランプ回路141により設定されるクランプ電圧Vuに達すると、クランプ電圧Vuでクランプされる。
【0065】
出力端子電圧がクランプ電圧Vuにクランプされると、図5(B)に示すように寄生電流が制限される。寄生電流が制限されることにより、トランジスタQA1に流れる電流の増加を防止できる。
【0066】
本実施例によれば、クランプ回路141により出力端子電圧を所望の電圧にクランプすることにより、出力トランジスタQA1の耐圧を小さく設定することができる。このため、トランジスタQA1の素子サイズを大きくすることなく、すなわち、モータ駆動用ICのチップサイズを大きくすることなく、ショートブレーキ時の出力端子電圧低下によるトランジスタQA1の破壊を防止できる。
【0067】
また、クランプ回路141を構成するトランジスタQX1とトランジスタQA1とは、ダーリントン接続構造とされるため、トランジスタQA1の直流電流増幅率を大きくとることができるため、出力端子T9への電流供給能力を大きくすることができる。また、このとき、トランジスタQA1の素子サイズを大きくする必要がないので、モータ駆動用IC103のチップサイズの大型化を防止できる。
【0068】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、クランプ回路により出力端子電圧を所望の電圧にクランプすることにより、出力端子電圧の低下を防止できるため、出力端子電圧の低下に伴って寄生トランジスタがオンになることを防止でき、したがって、寄生電流により出力トランジスタがオンし、貫通電流が流れるのを防止できるため、出力トランジスタの素子サイズを大きくすることなく、ショートブレーキ時など出力端子電圧の低下に対応できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のモータ駆動システムの一実施例のブロック構成図である。
【図2】 モータMの構成図である。
【図3】 モータ駆動用IC103のブロック構成図である。
【図4】 出力部135の回路構成図である。
【図5】 U相駆動回路135aのショートブレーキ時の出力端子電圧及び寄生電流の特性図である。
【図6】 従来のモータ駆動回路のブロック構成図である。
【図7】 U相駆動回路10aの回路構成図である。
【図8】 U相駆動回路10aのICチップ上での断面構成図である。
【図9】 通常動作時の駆動電流の動作波形図である。
【図10】 U相駆動回路10aの要部の動作説明図である。
【符号の説明】
100 モータ駆動システム
M モータ、101−1〜101−3 ホール素子、102 モータ駆動回路
103 モータ駆動用IC、104、105 電圧源
Lu U相コイル、Lv V相コイル、Lw W相コイル
141 クランプ回路、151 基準電圧源

Claims (4)

  1. 三相ブラシレスモータを構成する三相のモータコイルに接続され、ロータの回転位置に応じて各相のモータコイルに流れる電流を制御するモータ駆動回路において、
    前記各相のモータコイルは、各々出力回路に接続され、電流が制御されており、
    前記出力回路は、各々、該モータコイルに電流を供給するための第1、第3、第4のトランジスタと、該モータコイルから電流を引き込む第2のトランジスタとを含み、
    前記第1のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型コレクタ領域と、該N型領域に形成されるP型ベース領域と、該P型領域に形成されるN型エミッタ領域とを含むNPNトランジスタから構成され、該N型コレクタ領域には、電源電圧が印加され、該N型エミッタ領域には出力端子に接続され、
    前記第2のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型コレクタ領域と、該N型コレクタ領域に形成されるP型ベース領域と、該P型ベース領域に形成されるN型エミッタ領域とを含むNPNトランジスタから構成され、該N型コレクタ領域は前記出力端子に接続され、該N型エミッタ領域は接地され、該P型ベース領域にはスイッチング信号が供給され、
    前記第3のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型ベース領域と、該N型ベース領域に形成されるP型コレクタ領域と、該N型ベース領域に形成されるP型エミッタ領域とを含むPNPトランジスタから構成されており、該P型エミッタ領域には電源電圧が印加され、該P型コレクタ領域には前記第1のトランジスタのP型ベース領域に接続され、該N型ベース領域にはスイッチング信号が供給され、
    前記第4のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型コレクタ領域と、該N型コレクタ領域に形成されるP型ベース領域と、該P型ベース領域に形成されるN型エミッタ領域とを含むNPNトランジスタから構成されており、該P型ベース領域と該N型コレクタ領域とが前記出力端子に接続され、該N型エミッタ領域が前記第3のトランジスタのP型コレクタ領域に接続され、
    前記第1のトランジスタが前記モータコイルに印加する電圧を予め設定されたクランプ電圧でクランプするクランプ回路を有し、
    前記クランプ回路は、基準電圧を生成する基準電圧源と、
    ベースに前記基準電圧源で生成された基準電圧が印加され、コレクタに駆動電圧が印加され、エミッタが前記第1のトランジスタのベースに接続されるクランプ用トランジスタとを有し、
    前記クランプ電圧Vuは、前記第1のトランジスタの寄生電流が制限される値に設定され、
    前記基準電圧Va1を、前記クランプ電圧をVu、前記第1のトランジスタの順方向電圧をVf(QA1)、前記クランプ用トランジスタの順方向電圧をVf(QX1)としたとき、
    Va1=Vu+Vf(QX1)+Vf(QA1)
    により決定することを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 前記クランプ電圧を、−0.4〔V〕に設定することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動回路。
  3. 三相ブラシレスモータを構成する三相のモータコイルに接続され、ロータの回転位置に応じて各相のモータコイルに流れる電流を制御するモータ駆動用半導体装置において、
    前記各相のモータコイルは、各々出力回路に接続され、電流が制御されており、
    前記出力回路は、各々、該モータコイルに電流を供給するための第1、第3、第4のトランジスタと、該モータコイルから電流を引き込む第2のトランジスタとを含み、
    前記第1のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型コレクタ領域と、該N型領域に形成されるP型ベース領域と、該P型領域に形成されるN型エミッタ領域とを含むNPNトランジスタから構成され、該N型コレクタ領域には、電源電圧が印加され、該N型エミッタ領域には出力端子に接続され、
    前記第2のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型コレクタ領域と、該 N型コレクタ領域に形成されるP型ベース領域と、該P型ベース領域に形成されるN型エミッタ領域とを含むNPNトランジスタから構成され、該N型コレクタ領域は前記出力端子に接続され、該N型エミッタ領域は接地され、該P型ベース領域にはスイッチング信号が供給され、
    前記第3のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型ベース領域と、該N型ベース領域に形成されるP型コレクタ領域と、該N型ベース領域に形成されるP型エミッタ領域とを含むPNPトランジスタから構成されており、該P型エミッタ領域には電源電圧が印加され、該P型コレクタ領域には前記第1のトランジスタのP型ベース領域に接続され、該N型ベース領域にはスイッチング信号が供給され、
    前記第4のトランジスタは、前記P型半導体基板に形成されるN型コレクタ領域と、該N型コレクタ領域に形成されるP型ベース領域と、該P型ベース領域に形成されるN型エミッタ領域とを含むNPNトランジスタから構成されており、該P型ベース領域と該N型コレクタ領域とが前記出力端子に接続され、該N型エミッタ領域が前記第3のトランジスタのP型コレクタ領域に接続され、
    前記第1のトランジスタが前記モータコイルに印加する電圧を予め設定されたクランプ電圧でクランプするクランプ回路を有し、
    前記クランプ回路は、基準電圧を生成する基準電圧源と、
    ベースに前記基準電圧源で生成された基準電圧が印加され、コレクタに駆動電圧が印加され、エミッタが前記第1のトランジスタのベースに接続されるクランプ用トランジスタとを有し、
    前記クランプ電圧Vuは、前記第1のトランジスタの寄生電流が制限される値に設定され、
    前記基準電圧Va1を、前記クランプ電圧をVu、前記第1のトランジスタの順方向電圧をVf(QA1)、前記クランプ用トランジスタの順方向電圧をVf(QX1)としたとき、
    Va1=Vu+Vf(QX1)+Vf(QA1)
    により決定することを特徴とするモータ駆動用半導体装置。
  4. 前記クランプ電圧を、−0.4〔V〕に設定することを特徴とする請求項3記載のモータ駆動用半導体装置。
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