JP2658032B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2658032B2 JP62022217A JP2221787A JP2658032B2 JP 2658032 B2 JP2658032 B2 JP 2658032B2 JP 62022217 A JP62022217 A JP 62022217A JP 2221787 A JP2221787 A JP 2221787A JP 2658032 B2 JP2658032 B2 JP 2658032B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビデオテープレコーダのキャプスタン等を
駆動するのに用いられるブラシレスモータに関する。
(従来の技術) 第9図には従来の3相ブラシレスモータが示されてお
り、ロータ1と3相駆動コイル2とを備えている。ロー
タ1にはN及びS極が交互に位置するように着磁されて
いるロータ磁石が取付けられ、その近傍にはロータ位置
を検出するための3個の位置検出器3が配されている。
各位置検出器3は論理回路4に接続され、論理回路4の
出力側には駆動回路5が接続されている。そして、駆動
回路5の出力側に駆動コイル2を構成している星形結線
の各相コイルU、V、Wが接続されている。
かかる構成の3相ブラシレスモータにおいて、各位置
検出器3はロータ1のロータ磁石を検出すると、それぞ
れ120度の位相差を有する位置信号Sa〜Scを出力する。
これらの位置信号Sa〜Scは論理回路4にて処理され、こ
の論理回路4より選択信号Ssが出力される。従って、駆
動回路5はこの選択信号に基づいて各相コイルU、V、
Wに選択的に駆動電流を供給するので、各相コイルU、
V、Wの磁束とロータ磁石の界磁磁束とが鎖交してロー
タ1にトルクが発生し、ロータ1が回転する。
(発明が解決すべき問題点) ところで、上記位置検出器3としては、通常、ホール
素子が用いられている。しかし、ホール素子は非常に高
価な上にその設置スペースを確保しなければならない。
また、ホール素子はバイアス用の一対の入力端子と位置
信号出力用の一対の出力端子とを有しているので、多数
のリード線を配線するスペースも確保する必要がある。
このため、ブラシレスモータが高価になってしまう上に
その小型化に限界が生じてしまう。更に、ホール素子は
温度によって特性が大きく変化するので、温度変化の激
しい場所ではブラシレスモータの動作が不安定になって
しまう欠点がある。
このような欠点を防止するために、位置検出器を用い
ずに駆動回路を駆動制御する構成のブラシレスモータ
(特公昭50−4242号公報等参照)が提案されている。即
ち、このブラシレスモータは、駆動コイルの各相コイル
に発生する逆起電力がロータの回転位相と一致している
点に着目したもので、各相コイルの端子電圧を抵抗等の
インピーダンス素子にて適宣合成してロータの回転位相
を検知し、これにより駆動回路より各相コイルに駆動電
流を選択的に供給している。しかし、この種のブラシレ
スモータでは、各相コイルへ供給する駆動電流のレベル
が変動した場合駆動電流の供給タイミングが変化するた
め、回転効率が低下したり、トルクリップルが増加して
ロータに大きな回転むらが生じてしまう他の欠点が免れ
ない。
本発明は、このような点を解決するためになされたも
ので、駆動コイルの各相コイルの降下電圧を再生すると
共にこの再生電圧と各相コイルの端子電圧とを合成して
各相コイルで発生する逆起電力のみを取り出し、各逆起
電力に基づいて駆動回路に選択信号を送給する構成のブ
ラシレスモータを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 第1図は本発明の構成を示すブロック図であり、1は
ロータ磁石を備えるロータを示している。2は駆動コイ
ルであり、図では星形結線されている3相のコイルU、
V、Wを含んでいる。6は電圧降下再生回路を示し、そ
れぞれの出力側には合成回路7が接続されている。各電
圧降下再生回路6は各相コイルU、V、Wの抵抗分によ
る降下電圧を再生して再生電圧Vu、Vv、Vwをそれぞれ出
力する。合成回路7はこれら再生電圧Vu、Vv、Vwと各相
コイルU、V、Wの端子電圧とを合成し、各相コイル
U、V、Wに発生する逆起電力Pu、Pv、Pwのみを選択処
理回路8に出力する。選択処理回路8は逆起電力Pu、P
v、Pwに基づいて選択信号Ssを駆動回路9に出力する。
駆動回路9は選択信号Ssの入力で各相コイルU、V、W
に選択的に駆動電流を供給する。
(作用) 駆動回路9より各相コイルU、V、Wに選択的に駆動
電流を供給すると、各相コイルU、V、Wに逆起電力と
その抵抗分による降下電圧が重畳された端子電圧が発生
する。一方、各電圧降下再生回路6は駆動電流を検知し
て各相コイルU、V、Wの降下電圧Vu、Vv、Vwを再生す
る。従って、合成回路7は、各相コイルU、V、Wの端
子電圧と降下電圧Vu、Vv、Vwとを合成し、逆起電力Pu、
Pv、Pwのみを確実に出力するので、選択処理回路8より
駆動回路9に選択信号が供給される。よって、ホール素
子等の位置検出器を用いずにロータ1を安定的に回転さ
せることができる。
(発明の実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
本発明に係るブラシレスモータは、第2図に示すよう
に、ロータ1及び駆動コイル2を備えている。ロータ1
にはN及びS極が交互に着磁されているロータ磁石が取
付けられている。駆動コイル2は3相のコイルU、V、
Wを含み、各相コイルは各駆動回路101〜103の出力側に
それぞれ接続されている。各駆動回路101〜103は、第3
図に示すように、駆動トランジスタQ1、Q2を有してい
る。トランジスタQ1のエミッタは電源端子11a(正極)
に接続され、そのコレクタに駆動トランジスタQ2のコレ
クタが接続されている。駆動トランジスタQ2のエミッタ
は電源端子11b(負極)に接続されている。駆動トラン
ジスタQ1、Q2はそれぞれ正方向及び負方向に駆動コイル
2のコイルU(又はV又はW)に駆動電流Iaを供給す
る。駆動トランジスタQ1のベースは抵抗R1を介して制御
端子12aに接続され、駆動トランジスタQ2のベースは抵
抗R2を介して制御端子12bに接続されている。
各駆動回路101〜103は、第3図に示すように、電圧降
下再生回路13を含んでいる。この電圧降下再生回路13
は、電源端子11aにエミッタが接続されている検出トラ
ンジスタQ3と、電源端子11bにエミッタが接続されてい
る検出トランジスタQ4とを有している。これら検出トラ
ンジスタQ3、Q4のベースは駆動トランジスタQ1、Q2のベ
ースに共通に接続され、検出トランジスタQ3のコレクタ
には他のトランジスタQ7のコレクタ及びベースが接続さ
れている。このトランジスタQ7のエミッタは電源端子11
bに接続され、そのベースにはトランジスタQ8のベース
が接続されている。トランジスタQ8のエミッタは電源端
子11bに接続され、そのコレクタは出力端子14に接続さ
れている。また、検出トランジスタQ4のコレクタには他
のトランジスタQ5のコレクタ及びベースが接続され、こ
のトランジスタQ5のエミッタは電源端子11bに接続され
ている。トランジスタQ5のベースにはトランジスタQ6
ベースが接続され、このトランジスタQ6のエミッタ及び
コレクタは電源端子11aと出力端子14にそれぞれ接続さ
れている。尚、トランジスタQ5とQ6及びQ7とQ8はそれぞ
れカレントミラー回路を構成している。
出力端子14には検出抵抗器15の一端が接続され、検出
抵抗器15の他端はボルテージフォロワ構成の増幅器16の
出力側に接続されている。増幅器16の入力側は駆動トラ
ンジスタQ1、Q2のコレクタ間に接続され、これらコレク
タ間には駆動コイル2のコイルU(V、W)が接続され
ている。
各駆動回路101〜103の出力端子14には、第2図に示す
ように、電圧比較器171〜173の入力側が接続されてい
る。電圧比較器171の出力側にはANDゲート181、186の入
力端子とANDゲート184、185の反転入力端子とがそれぞ
れ接続されている。また、電圧比較器172の出力側にはA
NDゲート182、184の入力端子とANDゲート181、185の反
転入力端子とがそれぞれ接続されている。更に、電圧比
較器173の出力側にはANDゲート183、185の入力端子とAN
Dゲート182、186の反転入力端子とがそれぞれ接続され
ている。そして、ANDゲート181、182、183の各反転出力
は駆動回路101〜103の各制御端子12aに接続され、ANDゲ
ート184、185、186の各出力は駆動回路101〜103の各制
御端子12bに接続されている。
ところで、トランジスタのコレクタ電流Icはベース・
エミッタ間電圧Vbeによって次式のように変化する。
Ic=α・Is・loge(Vbe・q/K・T) ……(1) 但し、α:電流到達率、Is:暗電流、q:電子の電荷、
K:ボルツマン定数、T:絶対温度である。
上記(1)式において、電流到達率αは概略1であ
り、暗電流Isはトランジスタの有効エミッタ面積に比例
する。従って、ベース及びエミッタが相互に共通に接続
された二つのトランジスタは同一のベース・エミッタ電
圧Vbeが印加されるので、それぞれのコレクタ電流をI
c1、Ic2、エミッタ面積をAe1、Ae2とすると、次式の関
係が生じる。
Ic2/Ic1=Ae2/Ae1 ……(2) 即ち、コレクタ電流比はエミッタ面積比と等しくな
る。
さて、上記駆動トランジスタQ1、Q2と検出トランジス
タQ3、Q4はベース及びエミッタが相互に共通に接続さ
れ、かつ駆動トランジスタQ1のエミッタ面積と検出トラ
ンジスタQ3のエミッタ面積、及び駆動トランジスタQ2
エミッタ面積と検出トランジスタQ4のエミッタ面積は10
0:1にそれぞれ設定されている。従って、駆動トランジ
スタQ1にコレクタ電流Ipが流れると、検出トランジスタ
Q3にはIp/100のコレクタ電流が流れ、又駆動トランジス
タQ2にコレクタ電流Inが流れると、検出トランジスタQ4
にはIn/100のコレクタ電流が流れる。一方、上記検出抵
抗器15は各相コイルU、V、Wの抵抗分Raに対して100
倍の抵抗値100Raに設定されている。
次に、本発明のブラシレスモータの動作を説明する。
先ず、駆動回路101の駆動トランジスタQ1、Q2が駆動
されると、コレクタ電流Ip、Inがそれぞれ流れ、これら
コレクタ電流Ip、Inの差が駆動電流Iaとして駆動コイル
2のコイルUに供給される。コイルUはRaの抵抗分を有
しているので、次式のように電圧降下が生じる。
(Ip−In)・Ra=Ia・Ra ……(3) 従って、コイルUには第4図の(a)で示すように、
駆動コイル2の中点電位V0を基準にして逆起電力Eaに抵
抗分Raによる降下電圧(Ia・Ra)が重畳された波形の端
子電圧Vtが発生する。
また、駆動トランジスタQ1、Q2にコレクタ電流Ip、In
が流れると、検出トランジスタQ3、Q4にはIp/100とIn/1
00のコレクタ電流が流れる。一方、トランジスタQ7、Q8
とQ5、Q6はカレントミラー回路を構成しているので、ト
ランジスタQ8には検出トランジスタQ3のコレクタ電流Ip
/100と同一のコレクタ電流が流れ、トランジスタQ6には
検出トランジスタQ4のコレクタ電流In/100と同一のコレ
クタ電流が流れる。そして、これらトランジスタQ8、Q6
の差電流は検出抵抗器15に流れる。従って、検出抵抗器
15の降下電圧はその抵抗値をRsとすると次式のように示
される。
(In/100−Ip/100)Rs ……(4) ところで、検出抵抗器15はコイルUの抵抗分Raの100
倍の抵抗値を有しているので、上記(4)式は次のよう
になる。
(In/100−Ip/100)・100Rs =(In−Ip)・Ra ……(5) 従って、検出抵抗器15は(3)式から明らかなよう
に、コイルUでの降下電圧と同一の電圧が再生電圧Vsと
して発生する(第4図の(b)参照)。
一方、検出抵抗器15の一端はボルテージフォロワ構成
の増幅器16の出力側に接続されているので、この検出抵
抗器15による再生電圧VsとコイルUの端子電圧Vtとが合
成される。従って、次式で示すように出力端子14には電
圧Vuが出力される。
Vu=Vt+Vs=(V0+Ea+Ia・Ra) +(In−Ip)・Ra =(V0+Ea+Ia・Ra)−Ia・Ra =V0+Ea ……(6) つまり、この電圧Vuは第4図の(c)に示すように、
コイルUの逆起電力である。
以下、同様に他の相コイルV、Wに接続されている出
力端子14にも、第5図の(a)で示すように、逆起電力
Vv、Vwが120度の位相差で出力される。
次に、これらの逆起電力Vu、Vv、Vwは電圧比較器171
〜173に入力される。電圧比較器171は逆起電力Vuが同Vw
よりも大きいと、第5図の(b)に示すように、「H」
を出力する。電圧比較器172は逆起電力Vvが同Vuよりも
大きいと、同図(c)に示すように、「H」を出力す
る。電圧比較器173は逆起電力Vwが同Vvよりも大きい
と、同図(d)に示すように、「H」を出力する。
従って、ANDゲート181は、同図(e)に示すように、
電圧比較器171が「H」、同172が「L」で「L」の選択
信号を出力する。ANDゲート182では同図(f)に示すよ
うに、電圧比較器172が「H」、同173が「L」で「L」
の選択信号を出力する。ANDゲート183は、同図(g)に
示すように、電圧比較器171が「L」、同173が「H」で
「L」の選択信号を出力する。また、ANDゲート184は同
図(h)に示すように、電圧比較区器71が「L」、同17
2が「H」で「H」の選択信号を出力する。ANDゲート18
5は同図(i)に示すように、電圧比較器172が「L」、
同173が「H」で「H」の選択信号を出力する。ANDゲー
ト186は、同図(j)に示すように、電圧比較器173
「L」、同171が「H」で「H」の選択信号を出力す
る。
そして、ANDゲート181の選択信号「L」が駆動回路10
1の制御端子12aに入力されている間ANDゲート186の選択
信号「H」が駆動回路103の制御端子12bに入力される
と、第5図の(k)、(m)に示すように、コイルU、
Wにこの順で駆動電流Iaが供給される。よって、ロータ
1に合成トルクが発生する。
また、ANDゲート186の選択信号「H」が出力されてい
る間ANDゲート182の選択信号「L」が出力されると、同
図(l)、(m)に示すように、コイルV、Wにこの順
に駆動電流Iaが供給され、ANDゲート182の選択信号
「L」が出力されている間ANDゲート184の選択信号
「H」が出力されると、コイルV、Uにこの順に駆動電
流Iaが供給される。更に、ANDゲート184の選択信号
「H」が出力されている間ANDゲート183の選択信号
「L」が出力されると、コイルW、Uの順に駆動電流が
供給され、ANDゲート183の選択信号「L」が出力されて
いる間ANDゲート185の選択信号「H」が出力されると、
コイルW、Vの順に駆動電流Iaが供給される。
従って、ホール素子等の位置検出器を用いずにロータ
1を回転駆動させることができる。
上記実施例のように電圧比較器171〜173を用いると、
ロータ1を低速回転させた場合に駆動コイル2の逆起電
力が小さくなってもロータ1を確実に回転駆動すること
ができる。
尚、上記実施例では、駆動トランジスタQ1、Q2及び検
出トランジスタQ3、Q4のコレクタ出力により駆動電流Ia
を検知しているが、第6図に示すように、エミッタ出力
により駆動電流Iaを検知してもよいのは勿論である。
第7図には本発明の他の実施例が示されている。即
ち、この実施例では逆起電力Vu、Vv、Vwを出力する各駆
動回路101〜103の出力端子14をバッファ191〜193を介し
てNPNトランジスタ201〜203のベースに接続すると共にP
NPトランジスタ211〜213のベースに接続しており、三差
動回路より成る簡単な構成の選択処理回路を備えてい
る。NPNトランジスタ201〜203の各コレクタは各駆動回
路101〜103の制御端子12aに接続され、PNPトランジスタ
211〜213の各コレクタは各駆動回路101〜103の制御端子
12bに接続されている。
この実施例でも逆起電力Vu、Vv、Vwが、第5図の
(a)で示すように、120度の位相差で生じた場合同図
の(e)〜(j)に示すように選択信号が各駆動回路10
1〜103に供給される。そして、これら選択信号は徐々に
変化するので、駆動電流Iaの切り換え供給を連続的に変
化させて行うことができる。従って、ロータ1の振動の
発生が少ないので、高速回転時でも騒音レベルを比較的
低く抑えることができる。
第8図には本発明の更に他の実施例が示されている。
この実施例では3相半波駆動回路に電圧降下再生回路と
合成回路が組み込まれている。即ち、駆動トランジスタ
Q1のベース及びエミッタに検出トランジスタQ3のベース
及びエミッタが共通に接続され、これらベースにトラン
ジスタ221〜223の各コレクタが接続されている。これら
トランジスタ221〜223はエミッタが共通に接続されて選
択信号入力用のトランジスタ23のコレクタに接続されて
いる。このトランジスタ23のベースには制御トランジス
タ24のコレクタが接続されている。検出トランジスタQ3
のコレクタにはトランジスタQ6と共にカレントミラー回
路を構成しているトランジスタQ5のコレクタが接続され
ている。そして、トランジスタ221〜223の各ベースとコ
イルU、V、Wの一端には検出抵抗器15がそれぞれ接続
されている。
この実施例において、駆動トランジスタQ1のエミッタ
面積をAe1、検出トランジスタQ3のエミッタ面積をAe2
すると、これらの比Ae1/Ae2をαとおくことができ、検
出抵抗器15の抵抗値はコイルU(V、W)の抵抗分をRa
とした場合(α−1)Raに設定されている。また、駆動
トランジスタQ1のコレクタ電流をI0とすると、駆動電流
Iaは次式のようになる。
Ia=I0−I0/α=(α−1)I0/α ……(7) また、検出トランジスタQ3による検出電流はI0/αと
なる。従って、検出抵抗器15の再生電圧Vsは次式のよう
になる。
Vs=I0/α・(α−1)Ra ={(α−1)/α}・I0・Ra =Ia・Ra ……(8) よって、コイルU(V、W)の端子電圧Vtは逆起電力
Eaと降下電圧(Ra・Ia)の和なので、出力端子14からは
Vt−Vs=Ea+Ra・Ia+Ia・Ra=Eaが出力される。この結
果、この逆起電力Eaを選択処理回路に供給することで、
ホール素子等の位置検出器を用いずにロータを回転駆動
することができる。
尚、本発明は星形結線している駆動コイルを有する3
相以上のブラシレスモータに適用できる。
(発明の効果) 本発明によれば、電圧降下再生回路により駆動コイル
の各相コイルの降下電圧を再生し、この再生電圧と各相
コイルの端子電圧とを合成回路にて合成して各相コイル
で発生する逆起電力を得、この逆起電力に基づいて選択
処理回路により選択信号を駆動回路に供給するようにし
たので、ホール素子等の位置検出器を用いずに駆動コイ
ルに駆動電流を選択的に供給することができる。従っ
て、小型で組み立てが容易な上に安価でありながら耐温
度特性が優れ、しかもロータに殆んど回転むらの生じる
ことのないブラシレスモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図及び第
3図は本発明に係る3相ブラシレスモータの全体構成図
と要部の回路構成図、第4図は本発明に係る発生電圧の
波形図、第5図は第1図のブラシレスモータの動作を説
明するタイミングチャート、第6図は第2図に示すブラ
シレスモータの要部の変形例を示す図、第7図及び第8
図は本発明の他の実施例をそれぞれ示す図、第9図は従
来のブラシレスモータの概略図である。 2……駆動コイル、 U、V、W……各相コイル、 101〜103……駆動回路、 12a、12b……制御端子、 13……電圧降下再生回路、 14……出力端子、 15……検出抵抗器、 16……増幅器、 171〜173……電圧比較器、 181〜186……ANDゲート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数相の駆動コイルと、該駆動コイルの各
    相コイルに駆動電流を選択的に供給する駆動回路とを備
    えるブラシレスモータにおいて、該各相コイルの抵抗分
    に対応した抵抗値を有する検出抵抗器に、該駆動電流に
    比例して変化する検出電流を流すことによって前記各相
    コイルの降下電圧を再生して再生電圧を出力する電圧降
    下再生回路と、前記再生電圧と前記各相コイルの端子電
    圧とを合成して該各相コイルで発生する逆起電力を出力
    する合成回路と、前記逆起電力に基づいて選択信号を前
    記駆動回路に供給する選択処理回路とを含むことを特徴
    とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】該電圧降下再生回路は該駆動回路を構成す
    る駆動トランジスタにベース及びエミッタ相互が共通に
    接続され、かつ該駆動トランジスタのエミッタ面積に対
    して所定比率のエミッタ面積を有する検出トランジスタ
    を備えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    のブラシレスモータ。
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