JP2000270582A - ブラシレスモータの駆動装置及びブラシレスモータの駆動方法 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置及びブラシレスモータの駆動方法

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JP2000270582A
JP2000270582A JP11068368A JP6836899A JP2000270582A JP 2000270582 A JP2000270582 A JP 2000270582A JP 11068368 A JP11068368 A JP 11068368A JP 6836899 A JP6836899 A JP 6836899A JP 2000270582 A JP2000270582 A JP 2000270582A
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driving
stator
timing
energization
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Yuji Takaiwa
雄二 高岩
Tadahiro Nakayama
忠弘 中山
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Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータの様々な駆動条件につい
て、通電信号を電気的に処理すること無く対応すること
を可能とする。 【解決手段】 操作制御部は、ユーザによりテープの再
生,早送りなどの操作が行われると、各操作に適したモ
ータ1の駆動条件に応じて変位機構部17のプランジャ
13に対する通電のON/OFFを制御し、位置センサ
2u〜2wとステータ23との相対位置を変位させるこ
とで、位置センサ2u〜2wより出力される位置検出信
号Hu〜Hwに基づいて論理合成部より出力される通電
信号Du〜Dwの各相巻線に対する通電タイミングを機
械的手段によって変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
を構成するロータの位置を位置センサにより検出し、検
出された位置に基づいてステータの巻線に通電を行うブ
ラシレスモータの駆動装置及びブラシレスモータの駆動
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、三相のブラシレスモータ(以
下、単にモータと称す)1を120度通電方式により駆
動する場合には、図3に示すように、ホールICなどで
構成される3個の位置センサ2u,2v,2wを120
度間隔で基板3に取付けモータ1の内部に配置して、円
筒形の永久磁石で構成されるロータ4の回転位置を検出
するようになっている。
【0003】そして、図4に示すように、その三相分の
検出信号Hu,Hv,Hwを論理合成することで三相の
120度通電信号Du〜Dwを生成し、図示しないイン
バータなどの通電手段を介してステータコア5の各相巻
線(図示せず)に通電を行うようになっている。尚、通
電信号Du〜Dwにおいて、インバータアームの正側に
与える信号には“p”,負側に与える信号には“n”を
付して示している。
【0004】このように、3個の位置センサ2をステー
タコア5における各ティース部5aの中心に合わせて配
置した場合は、通電信号Du〜Dwの通電タイミング
は、図4に示すように、各相の誘起電圧に対して電気角
30度〜150度の位相で出力されるようになり、信号
のパルス幅の中心が、誘起電圧振幅が最大となる時点に
一致している。
【0005】ところで、図5は、モータのトルク定数
と、120度通電信号のタイミングとの関係を示す図で
ある。この図5において、基準タイミングOとは、上述
の各相の誘起電圧に対して電気角30度〜150度の位
相で出力される通電信号のタイミングに該当する。そし
て、トルク定数のピークは、巻線のインダクタンスやリ
ラクタンストルクの影響を受けることにより基準タイミ
ングOから進み位相方向にずれを生じている。また、こ
のずれは、巻線に流れる電流値によっても変化する。
【0006】即ち、基準タイミングOより進み位相とな
るタイミングLで通電を行うとトルク定数は相対的に高
くなり、基準タイミングよりも遅れ位相となるタイミン
グRで通電を行うとトルク定数は相対的に低くなる傾向
にある。更に、モータは、トルクと回転数とが反比例す
ることから、モータを低回転数且つ高トルクで駆動する
場合には、トルク定数が大となるタイミングLで通電を
行うのが望ましく、逆に、モータを高速出力且つ低トル
クで駆動する場合には、タイミングRで通電を行うのが
望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、モー
タ1の駆動条件が高トルク出力,高速出力の何れも想定
される場合には、例えば、高トルク条件対応のタイミン
グLにより通電信号Du〜Dwが生成されるように位置
センサ2を配置し、生成された通電信号Du〜Dwの出
力タイミングを電気的に遅延させることで、高速出力条
件にも対応させるようにしている。
【0008】しかしながら、このように信号を電気的に
処理する場合には、高価なマイクロコンピュータや専用
の論理回路等を必要とすることになる。また、電気的に
処理されて生成される信号は、位置センサ2による位置
検出のタイミングから処理時間分の遅れを持つため、起
動時や急激な負荷変動時には対応が間に合わない場合が
あり、振動や騒音が発生したり、或いは、通電エラーが
発生するなどの問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ブラシレスモータの様々な駆動条件
について、通電信号を電気的に処理すること無く対応す
ることができるブラシレスモータの駆動装置及びブラシ
レスモータの駆動方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のブラシレスモータの駆動装置は、ブ
ラシレスモータを構成するロータの位置を検出し、位置
検出信号を出力する位置センサと、この位置センサによ
って出力される位置検出信号に基づいて、前記ブラシレ
スモータを構成するステータの巻線に通電を行う通電手
段と、前記位置センサと前記ステータとの相対位置を変
位させるための変位機構とを備え、前記変位機構により
前記相対位置を変位させることで、前記通電手段による
通電タイミングを変更することを特徴とする。
【0011】また、請求項5記載のブラシレスモータの
駆動方法は、ブラシレスモータを構成するロータの位置
を位置センサにより検出し、その位置センサにより出力
される位置検出信号に基づいてステータの巻線に通電を
行うことで前記ブラシレスモータを駆動する方法におい
て、前記位置センサと前記ステータとの相対位置を変位
させることで、前記巻線に対する通電タイミングを変更
することを特徴とする。
【0012】即ち、ブラシレスモータの駆動条件に応じ
て、位置センサとステータとの相対位置を変位機構によ
って変位させることで、位置センサより出力される位置
検出信号に基づいて通電手段が巻線に通電を行うタイミ
ングを変化させることができる。従って、従来のように
通電タイミングを電気的に処理するものとは異なり、専
用のマイコンや論理回路を必要とせず、駆動条件に応じ
て通電タイミングを処理時間の遅れを生じることなく変
化させることが可能となる。
【0013】この場合、請求項2に記載したように、ブ
ラシレスモータの駆動条件として高トルク出力が要求さ
れる場合には、通電タイミングがブラシレスモータの巻
線に発生する誘起電圧に対して相対的に進み位相となる
ように変位機構によって相対位置を変位させ、前記駆動
条件として高速出力が要求される場合には、通電タイミ
ングが前記誘起電圧に対して相対的に遅れ位相となるよ
うに変位機構によって相対位置を変位させるように構成
すると良い。
【0014】また、請求項6に記載したように、ブラシ
レスモータの駆動条件として高トルク出力が要求される
場合には、通電タイミングがブラシレスモータの巻線に
発生する誘起電圧に対して相対的に進み位相となるよう
に相対位置を変位させ、前記駆動条件として高速出力が
要求される場合には、通電タイミングが前記誘起電圧に
対して相対的に遅れ位相となるように相対位置を変位さ
せると良い。
【0015】即ち、通電タイミングが誘起電圧に対して
相対的に進み位相となると、ブラシレスモータの出力特
性は高トルク出力に適したものとなり、通電タイミング
が誘起電圧に対して相対的に遅れ位相となると、前記出
力特性は高速出力に適したものとなる。従って、斯様に
構成すれば、ブラシレスモータの出力特性が要求された
各駆動条件に適したものとなるように通電タイミングが
調整される。
【0016】更に、請求項3に記載したように、変位機
構に、位置センサが配置される配置用部材を備え、この
配置用部材をステータ位置に対して変位させるように構
成し、或いは、請求項4に記載したように、変位機構
を、ステータをロータの駆動方向に対して変位させるよ
うに構成しても良い。
【0017】また、請求項7に記載したように、位置セ
ンサが配置される配置用部材をステータ位置に対して変
位させることで巻線に対する通電タイミングを変更した
り、或いは、請求項8に記載したように、ステータをロ
ータの駆動方向に対して変位させることで巻線に対する
通電タイミングを変更するようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につい
て、図1及び図2を参照して説明する。尚、図3と同一
部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部
分についてのみ説明する。図1は、ブラシレスモータ1
の要部の構成を示すものであり、(a)は分解斜視図、
(b)は基板3の裏面側を示す平面図、(c)は(b)
のA−O−A′断面図である。
【0019】図1(b),(c)において、ベース板1
1は、3つの位置センサ2u,2v,2wが取り付けら
れている円環状の基板(配置用部材)3よりも径大な円
環状をなしており、その内周部には、基板3の外径に合
わせて形成された段部11aを有している。そして、基
板3は、その段部11aに係合されてベース板11によ
り回動自在に支持されるようになっている。尚、ベース
板1は、図1(a)では図示を省略している。
【0020】図1(b)及び(c)に示すように、基板
3の裏面側(位置センサ2の取付面と反対側)には、図
1(b)に示す断面がコ字状をなす係合部材12が接着
などにより固定されており、その係合部材12は、ベー
ス板11に設けられている切欠部11bを介して下方へ
突出するようになっている。尚、切欠部11bは、円周
方向については係合部材12の外形寸法よりも大きめに
形成されている。
【0021】プランジャ13は、先端部14aの断面形
状がT字をなす可動子14を備えており、本体はベース
板11の裏面に固定されている。そして、係合部材12
の一端側12aには、可動子14の先端部14aが係合
されている。また、バネ15は、一端がベース板11の
裏面に設けられた突起部16に取り付けられている。そ
して、係合部材12の他端側12bには、バネ15の他
端が係合されて取り付けられている。
【0022】基板3は、通常はバネ15の弾性力によっ
て係合部材12が図1(b)に示すCCW方向に引き寄
せられた状態にある。その状態からプランジャ13に通
電が行われると、可動子14はプランジャ13側に引き
寄せられるようになっている。すると、係合部材12は
バネ15の弾性力に抗して図1(b)に示すCW方向に
引き寄せられるようになる。
【0023】即ち、プランジャ13に対する通電,非通
電に応じて、基板3自体がベース板11に対してCCW
方向,CW方向に回動することで、位置センサ2u,2
v,2wとステータコア5の各ティース部5aとの相対
位置が変位するようになっている。
【0024】ここで、ロータ4が(裏面側から見て)C
W方向に回転する場合には、位置センサ2u〜2wをC
W方向に変位させると、通電信号Du〜Dwの通電タイ
ミングは図5に示すタイミングR(基準タイミングOに
対して遅れ位相:高速出力対応)となり、位置センサ2
u〜2wをCCW方向に変位させると、通電タイミング
はタイミングL(進み位相:高トルク出力対応)とな
る。また、ロータ4がCCW方向に回転する場合には、
上記関係が逆になることは言うまでも無い。尚、基板
3,係合部材12,プランジャ13及びバネ14は、変
位機構部(変位機構)17を構成している。
【0025】図2は、電気的構成を示す機能ブロック図
である。インバータ主回路18は、トランジスタT1〜
T6を三相ブリッジ接続して構成されている。各トラン
ジスタT1〜T6のコレクタ−エミッタ間には、フリー
ホイールダイオードD1〜D6が逆並列に接続されてい
る。駆動電源部19は、交流電源20を整流及び平滑し
てモータ1駆動用の直流電源を生成し、インバータ主回
路18の直流母線21a,21bに印加するようなって
いる。そして、インバータ主回路18の各相出力端子1
8u,18v,18wは、一端がスター結線されている
モータ1の各相巻線22u,22v,22wの各他端に
接続されている。ステータコア5及び各相巻線22u,
22v,22wはステータ23を構成している。
【0026】位置センサ2u,2v,2wによって出力
される位置検出信号Hu,Hv,Hwは、論理合成部2
4に入力されるようになっている。論理合成部24は、
これらの位置検出信号Hu,Hv,Hwを適宜論理合成
することで図4に示すものと同様に通電信号Du,D
v,Dwを形成し、ドライバ25を介してインバータ主
回路18を構成する各トランジスタT1〜T6のベース
に出力するようになっている。尚、論理合成部24,ド
ライバ25及びインバータ主回路18は、通電手段26
に対応する。
【0027】操作制御部27は、例えば、ユーザがモー
タ1の駆動条件を入力するために設けられている。そし
て、操作制御部27は、入力された駆動条件に応じて駆
動電源部19に電圧制御信号を与えて、インバータ主回
路18に供給する駆動電源の電圧を制御し、また、変位
機構部17のプランジャ13に対する通電をON/OF
Fすることで、位置センサ2u〜2wとステータコア5
の各ティース部5a及び各相巻線22u〜22w(即
ち、ステータ23)との相対位置を変位させるようにな
っている。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
ここで、モータ1を、例えば、カセットテープの再生装
置におけるキャプスタン駆動用に適用した場合を想定す
る。この場合、テープを普通に再生(PLAY)する時は、モ
ータ1を比較的低速で回転させればよく、また、高いト
ルクを得ることで安定した回転状態を維持することが重
要である。そして、テープを早送り(FF)する場合には、
モータ1を比較的高速で回転させる必要がある一方、ト
ルクを得ることは重要では無い。
【0029】従って、例えば、CW方向がモータ1の正
回転方向であれば、操作制御部27は、ユーザにより再
生(PLAY)キー(図示せず)のオン操作が行われると、プ
ランジャ13に対して通電を行わず位置センサ2u〜2
wをCCW方向に変位させた状態とする。すると、通電
信号Du〜Dwの通電タイミングは、図5に示すタイミ
ングL(進み位相)となって高トルク対応のタイミング
になり、モータ1がキャプスタンを低速且つ高トルクで
回転させることで安定したテープの再生が行われる。
【0030】また、操作制御部27は、ユーザにより早
送り(FF)キー(図示せず)のオン操作が行われると、駆
動電源部19に制御信号を与えて駆動電源電圧を上昇さ
せると共に、プランジャ13に対する通電を行うことで
位置センサ2u〜2wをCW方向に変位させる。する
と、通電信号Du〜Dwの通電タイミングは、図5に示
すタイミングR(遅れ位相)となって高速出力対応のタ
イミングになり、モータ1がキャプスタンを高速で回転
させることでテープの早送りが行われる。
【0031】以上のように本実施例によれば、操作制御
部27は、ユーザによりテープの再生,早送りなどの操
作が行われると、各操作に適したモータ1の駆動条件に
応じて変位機構部17のプランジャ13に対する通電の
ON/OFFを制御し、基板3をCCW方向,CW方向
に回動させて位置センサ2u〜2wとステータ23との
相対位置を変位させることで、位置センサ2u〜2wよ
り出力される位置検出信号Hu〜Hwに基づいて論理合
成部24より出力される通電信号Du〜Dwの通電タイ
ミングを機械的手段によって変更するようにした。
【0032】従って、従来とは異なり、通電タイミング
を電気的に変更するための専用のマイクロコンピュータ
や回路部などを必要とすること無く低コストで構成する
ことができる。また、駆動条件が変化した場合でも、通
電タイミングを、処理時間の遅れを生じること無く変更
することができ、起動時や急激な負荷変動時における騒
音や振動及び通電エラーなどの発生を抑制することがで
きる。
【0033】そして、本実施例によれば、モータ1の駆
動条件として高トルク出力が要求される場合には、通電
タイミングが巻線22u〜22wに発生する誘起電圧に
対して相対的に進み位相となるように変位機構部17に
よって相対位置を変位させ、駆動条件として高速出力が
要求される場合には、通電タイミングが誘起電圧に対し
て相対的に遅れ位相となるように相対位置を変位させる
ようにした。従って、モータ1の出力特性が要求された
各駆動条件に適したものとなるように、通電タイミング
を調整することができる。
【0034】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。変位機構は、位置センサ側を変位さ
せるものに限ること無く、ステータ23側を変位させる
ように構成しても良い。駆動電源部19によりインバー
タ主回路18に供給する駆動電源電圧を変化させる代わ
りに、駆動電源電圧を一定として、論理合成部24の内
部にPWM信号発生回路を組み込んで、操作制御部27
からの制御信号に応じて通電信号Du〜DwをPWM信
号としてインバータ主回路18に与えるようにしても良
い。上記実施例とは逆に、CCW方向をモータ1の正回
転方向として、再生(PLAY)キーのオン操作が行われた場
合にはプランジャ13に対して通電を行い、早送り(FF)
キーがオン操作された場合にはプランジャ13に通電を
行わないようにしても良い。カセットテープの再生装置
に限ること無く、VTRの再生装置など、その他、ブラ
シレスモータの駆動条件が比較的大きく変化するものに
有効に適用することができる。また、直線的に駆動する
アクチュエータに対して適用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブラシレ
スモータの駆動条件に応じてロータの回転方向における
位置センサとステータとの相対位置を変位機構により変
位させることで、位置センサより出力される位置検出信
号に基づいて通電手段が巻線に通電を行うタイミングを
変化させることができる。従って、従来のように通電タ
イミングを電気的に処理するものとは異なり、専用のマ
イコンや論理回路等を必要とせず、低コストで構成する
ことができると共に、通電タイミングを、処理時間の遅
れを生じること無く変更することができ、起動時や急激
な負荷変動時における騒音や振動及び通電エラーなどの
発生を抑制することができる。
【0036】また、本発明によれば、ブラシレスモータ
の駆動条件として高トルク出力が要求される場合には、
通電タイミングが巻線に発生する誘起電圧に対して相対
的に進み位相となるように相対位置を変位させ、前記駆
動条件として高速出力が要求される場合には、通電タイ
ミングが前記誘起電圧に対して相対的に遅れ位相となる
ように相対位置を変位させるので、ブラシレスモータの
出力特性が要求された各駆動条件に適したものとなるよ
うに通電タイミングを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例を示すブラシレス
モータの要部の分解斜視図、(b)は基板3の裏面側を
示す平面図、(c)は(b)のA−O−A′断面図
【図2】電気的構成を示す機能ブロック図
【図3】従来技術を示す図1(a)相当図
【図4】各信号のタイミングチャート
【図5】通電タイミングの位相とブラシレスモータのト
ルク定数との関係を示す図
【符号の説明】
1はブラシレスモータ、2u,2v,2wは位置セン
サ、3は基板(配置用部材)、4はロータ、17は変位
機構部(変位機構)、22u,22v,22wは巻線、
23はステータ、26は通電手段、27は操作制御部を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 忠弘 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 Fターム(参考) 5H019 AA00 AA06 BB01 BB05 BB15 BB20 BB23 CC03 FF01 5H560 AA05 BB04 BB07 BB12 DA02 DA19 DB02 DC20 EB01 EC10 JJ12 SS07 UA02 XA08 XA11 XA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータを構成するロータの位
    置を検出し、位置検出信号を出力する位置センサと、 この位置センサによって出力される位置検出信号に基づ
    いて、前記ブラシレスモータを構成するステータの巻線
    に通電を行う通電手段と、 前記位置センサと前記ステータとの相対位置を変位させ
    るための変位機構とを備え、 前記変位機構により前記相対位置を変位させることで、
    前記通電手段による通電タイミングを変更することを特
    徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータの駆動条件として高ト
    ルク出力が要求される場合には、通電タイミングがブラ
    シレスモータの巻線に発生する誘起電圧に対して相対的
    に進み位相となるように変位機構によって相対位置を変
    位させ、 前記駆動条件として高速出力が要求される場合には、通
    電タイミングが前記誘起電圧に対して相対的に遅れ位相
    となるように変位機構によって相対位置を変位させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータの駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 変位機構は、位置センサが配置される配
    置用部材を備え、この配置用部材をステータ位置に対し
    て変位させるように構成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 変位機構は、ステータをロータの駆動方
    向に対して変位させるように構成されていることを特徴
    とする請求項1または2記載のブラシレスモータの駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 ブラシレスモータを構成するロータの位
    置を位置センサにより検出し、その位置センサより出力
    される位置検出信号に基づいてステータの巻線に通電を
    行うことで前記ブラシレスモータを駆動する駆動方法に
    おいて、 前記位置センサと前記ステータとの相対位置を変位させ
    ることで、前記巻線に対する通電タイミングを変更する
    ことを特徴とするブラシレスモータの駆動方法。
  6. 【請求項6】 ブラシレスモータの駆動条件として高ト
    ルク出力が要求される場合には、通電タイミングがブラ
    シレスモータの巻線に発生する誘起電圧に対して相対的
    に進み位相となるように相対位置を変位させ、 前記駆動条件として高速出力が要求される場合には、通
    電タイミングが前記誘起電圧に対して相対的に遅れ位相
    となるように相対位置を変位させることを特徴とする請
    求項5記載のブラシレスモータの駆動方法。
  7. 【請求項7】 位置センサが配置される配置用部材をス
    テータ位置に対して変位させることで、巻線に対する通
    電タイミングを変更することを特徴とする請求項5たは
    6記載ブラシレスモータの駆動方法。
  8. 【請求項8】 ステータを前記ロータの駆動方向に対し
    て変位させることで、巻線に対する通電タイミングを変
    更することを特徴とする請求項5または6記載ブラシレ
    スモータの駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011172358A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Nippon Steel Corp 同期回転機の制御装置、及び同期回転機の制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011172358A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Nippon Steel Corp 同期回転機の制御装置、及び同期回転機の制御方法

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