JP2006180608A - ブラシレスdcモータ駆動回路及びそれを用いたファンモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ制御回路の複数の出力段にPWM回路やPWM制御に対応した専用モータ駆動ICを用いることなく、簡素な構成の回路で容易にモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なブラシレスDCモータ駆動回路及びそれを用いたファンモータを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータに軸回転方向のトルクを発生させるモータコイル1と、マグネットロータの回転位置を検出するホール素子2と、ホール素子2の出力信号を利用してモータコイル1の通電電流を制御するモータ制御部3とを備えたブラシレスDCモータ駆動回路であり、ホール素子2の入力部にスイッチング素子を接続してPWM信号により駆動し、ホール素子2の出力部に出力される回転位置信号をPWM信号で変調した信号をモータ制御部3に入力させてマグネットロータの回転制御を行う。
【選択図】図2
【解決手段】複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータに軸回転方向のトルクを発生させるモータコイル1と、マグネットロータの回転位置を検出するホール素子2と、ホール素子2の出力信号を利用してモータコイル1の通電電流を制御するモータ制御部3とを備えたブラシレスDCモータ駆動回路であり、ホール素子2の入力部にスイッチング素子を接続してPWM信号により駆動し、ホール素子2の出力部に出力される回転位置信号をPWM信号で変調した信号をモータ制御部3に入力させてマグネットロータの回転制御を行う。
【選択図】図2
Description
本発明は、一般に広く使用されているブラシレスDCモータの起動(回転)と停止、又は回転数制御などの回転制御を行う駆動回路及びそれを用いたファンモータに関する。
従来のブラシレスDCモータの駆動回路を示すものとしては、例えば特許文献1の第2の実施の形態に示された駆動回路がある。図6は、従来のブラシレスDCモータ駆動回路の構成を示す回路図である。これは、比較的大きなファンモータを駆動するためのパルス幅変調(以下PWMと称する)方式の駆動回路である。
図6において、モータコイル1は、Hブリッジに接続されたパワートランジスタ17aと18aのコレクタどうしの接続点とパワートランジスタ17bと18bのコレクタどうしの接続点との間に接続されている。位置検出器であるホール素子2の出力信号は増幅器12により増幅され、PWM(パルス幅変調)発生回路16によりPWMキャリア周波数のデューティ比を正弦波状に変化させたPWMパルスを発生させ、PWM回路15に与えられている。モータ駆動用IC13は、ホール素子2の信号から、モータをバイポーラ通電するためのものであり、PWM発生回路16で発生させたPWMパルスを用いて、PWM回路15によりHブリッジ構成の上アームのパワートランジスタ17a,17bへの通電を制御している。このPWM駆動回路構成により、比較的大きなパワーモータでも、トルクリップルを低減する条件である正弦波状の電流をモータコイル1に通電することが可能になる。なお、図6において、11は駆動回路に電圧を供給するためのDC電源、14はホール素子2の電流端子に一定の電流を流すための定電圧回路、19はパワートランジスタ17a,17b,18a,18bのオンオフ時に発生する高電圧ノイズを吸収する環流用ダイオード(フライホイルダイオード)、20は電圧変動を抑制するコンデンサである。
特開2004−140897号公報
このような従来のHブリッジ回路においては、モータ外部から与えられるPWM信号やパルス信号などの制御信号を用いてモータ回転制御を行う場合、モータ制御回路またはモータ駆動用IC(モータ制御回路を集積回路化したモータ駆動用集積回路)13の出力端子と、モータコイル1に直列に接続されたパワートランジスタ17a,17bなどのスイッチング素子の駆動入力端子との間にPWM回路15を接続し、モータコイル1の通電電流を制御している。
特に、単相全波駆動方式のHブリッジ回路の場合は、モータコイル1に流れる電流の方向が双方向に変わる(交互に反転する)バイポーラ通電を行うため、それぞれの通電方向に対応した上アーム又は下アームを構成するスイッチング素子の駆動入力端子側にPWM回路15を接続する必要がある。
また、3相全波駆動方式のY結線バイポーラ駆動回路においても同様のバイポーラ通電を行うため、それぞれの通電方向に対応する上アーム又は下アームを構成するスイッチング素子の駆動入力端子側にPWM回路を接続する必要がある。
つまり、単相全波駆動方式のHブリッジ回路の場合で2回路、3相全波駆動方式のY結線バイポーラ駆動回路の場合で3回路のPWM回路をモータ制御回路部又はモータ駆動ICの出力段に接続しなければならず、その結果、部品点数も多くなり回路構成が複雑になる。
また、これら単相全波駆動方式のHブリッジ回路や3相全波駆動方式のY結線バイポーラ駆動回路においては、モータコイル通電電流の通電方向の切り換え時の通電停止(以下デットタイムと称する)を十分確保できず、モータコイルの介在しない上下アームが同時に導通して貫通電流を生じ、その結果電源短絡現象を引き起こすおそれもあるため、そのデットタイムを確保しながらモータの制御性を向上させることが必要である。
そのため、プリント回路基板の実装面積の狭小化によるモータの小型化なども考慮して、モータコイルの通電制御用のスイッチング素子を含めて内蔵したモータ駆動専用の集積回路(以下専用モータ駆動ICと称する)を使用することが一般的である。
この専用モータ駆動ICの種類としては、モータ外部からのPWM信号の入力に直接対応可能な専用モータ駆動IC、又はその専用モータ駆動ICの内部において、三角波信号を生成し直流電圧入力を制御信号としてその三角波信号と制御信号を入力信号としたコンパレータ出力信号をPWM信号とするPWM発生回路を内蔵した専用モータ駆動ICなどがあり、それらの専用モータ駆動ICを用いてモータコイル通電制御を行うことによりモータ回転数制御を行うなどの方法が採用されている。
従って、そのような機能を有したモータ回転数制御に対応できる専用モータ駆動ICを必要とするため、設計自由度が極めて低くなることや用途や範囲の限られた専用モータ駆動ICが所望のスペックを満足していないことなどによるモータの出力性能の低下という問題を有している。
さらには、専用モータ駆動ICの採用に起因してモータ駆動回路ひいてはモータの価格上昇をも招くという問題点も有していた。
本発明は、モータ制御回路又はそれらを集積回路化したモータ駆動ICの複数の出力段にそれぞれモータコイル通電制御用のPWM回路を接続することなく、若しくはPWM制御に対応した専用モータ駆動ICなどを用いることなく、簡素な構成の回路で容易にモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なブラシレスDCモータ駆動回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のブラシレスDCモータ駆動回路は、マグネットロータの回転位置を検出する磁電変換素子の入力部にスイッチング素子を接続し、スイッチング素子をPWM信号により駆動し、磁電変換素子の出力部に出力される回転位置信号をPWM信号で変調した信号をモータ制御部に入力させてマグネットロータの回転制御を行うようにしたことを主要な特徴とする。
本発明のブラシレスDCモータ駆動回路は、モータ制御回路又はそれらを集積回路化したモータ駆動ICの複数の出力段にそれぞれモータコイル通電制御用のPWM回路を接続することなく、若しくはPWM制御に対応した専用モータ駆動ICなどを用いることなく、簡素な構成の回路で容易にモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なブラシレスDCモータ駆動回路を提供できる。
本発明のブラシレスDCモータ駆動回路は、簡素な構成の回路で容易にモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なブラシレスDCモータ駆動回路を提供するという目的を、マグネットロータの回転位置を検出する磁電変換素子の入力部にスイッチング素子を接続し、そのスイッチング素子を駆動してマグネットロータの回転制御を行うことにより実現した。
ブラシレスDCモータは、コンピュータのハードディスクと呼ばれる主記憶装置などのドライブ用モータの3相全波駆動回路に使用されているような、磁気センサを用いずにコイルの逆起電力検出やサーチコイル検出などの回路技術を用いてマグネットロータの回転位置を検出するセンサレスモータ駆動回路と呼ばれるものを除いて、大多数のブラシレスDCモータにホール素子や、ホールICなどのマグネットロータ回転位置の検出素子を有している。
これらのブラシレスDCモータを、簡単な回路構成で、容易にモータの起動、回転、停止、又はパルス幅(デューティ比)を変えたPWM信号によるPWM制御などの回転制御が可能となる。特に、センサレス駆動の困難な単相全波駆動方式のモータ駆動回路や2相半波駆動方式のモータ駆動回路では、マグネットロータの回転位置の磁気検出出力信号をモータコイルの通電制御に利用しているため、特に本発明のモータ駆動回路が回転制御に有効である。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータに軸回転方向のトルクを発生させるモータコイルと、マグネットロータの回転位置を検出する磁電変換素子と、磁電変換素子の出力信号を利用してモータコイルの通電電流を制御するモータ制御部とを備えたブラシレスDCモータ駆動回路であって、磁電変換素子の入力部にスイッチング素子を接続し、スイッチング素子をPWM信号により駆動し、磁電変換素子の出力部に出力される回転位置信号をPWM信号で変調した信号をモータ制御部に入力させてマグネットロータの回転制御を行うことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路としたものであり、モータ制御回路又はそれらを集積回路化したモータ駆動ICの出力段にモータコイル通電制御用のPWM回路を接続することなく、若しくはPWM制御に対応した専用モータ駆動ICなどを用いることなく、簡素な構成の回路で容易にモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、第1の発明における磁電変換素子は、ホール素子であることを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路としたものであり、ホール効果を利用したホール素子の入力部にスイッチング素子を接続した簡素な構成でモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、第1の発明における磁電変換素子は、ホール素子を内蔵した集積回路であることを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路としたものであり、ホール素子を内蔵した集積回路(ホールIC)の入力部にスイッチング素子を接続した簡素な構成でモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、第1〜第3の発明におけるモータコイルの駆動方式を単相全波駆動方式としたことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路としたものであり、単相全波駆動方式のモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、第1〜第3の発明におけるモータコイルの駆動方式を2相半波駆動方式としたことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路としたものであり、2相半波駆動方式のモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、第1〜第3の発明におけるモータコイルの駆動方式を3相全波駆動方式としたことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路としたものであり、3相全波駆動方式のモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、第1〜第6の発明のブラシレスDCモータ駆動回路を用いたことを特徴とするファンモータとしたものであり、モータ制御回路又はそれらを集積回路化したモータ駆動ICの出力段にモータコイル通電制御用のPWM回路を接続することなく、若しくはPWM制御に対応した専用モータ駆動ICなどを用いることなく、簡素な構成の回路で容易にモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御が可能なモータ駆動回路を提供できる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を、図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態1を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る単相全波駆動方式のブラシレスDCモータ駆動回路のブロック図、図2は本発明の実施の形態1に係るブラシレスDCモータ駆動回路の回路図、図3は同実施の形態1に係るブラシレスDCモータ駆動回路の回転制御を示すタイミングチャートである。
図1のブロック図において、モータコイル1は、複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータ(図示せず)に軸回転方向のトルクを発生させるもので、そのマグネットロータの回転位置をホール素子2で検出し、その出力信号をモータ制御部3に与えてモータコイル1の通電制御を行う。モータ制御部3は、モータコイル1の通電制御を行う回路であり、図2に示すように、モータコイル通電用スイッチング素子やそのスイッチング素子を駆動する増幅器6a,6b、負機関抵抗R3〜R6、バッファ5a,5bなどの素子から構成されている。モータ制御部3の構成部品として、これら全ての素子又はその一部の素子を集積回路内に内蔵したモータ駆動ICが用いられるのが一般的である。
ホール素子2の入力側にはDC電源4が接続され、DC電源4の正電圧端子とホール素子2の間にはバイアス抵抗R1が接続され、DC電源4の負電圧端子とホール素子2の間には、スイッチング素子であるNPNバイポーラ型トランジスタS1とバイアス抵抗R2が接続されている。このバイアス抵抗R1及びR2は、ホール素子2の制御電流を決めるための抵抗で、所望の出力動作を得るために決められるものである。
スイッチング素子であるNPNバイポーラ型トランジスタS1のベースには、その駆動入力としてPWM信号が与えられ、そのPWM信号の電圧レベルに対応して、NPNバイポーラ型トランジスタS1のコレクタ端子とエミッタ端子間での導通と非導通を繰り返すこととなる。従って、この駆動入力としてのPWM信号によりホール素子2の動作と非動作が制御でき、その結果、ホール素子出力信号の制御が可能となり、そのホール素子出力信号が与えられたモータ制御部3は、PWM信号と同期してモータコイル1の通電を制御することとなるので、PWM制御が可能となる。
図2は、図1のブロック図の具体的な回路図であり、この図において点線内で囲まれた範囲(一点鎖線内のモータコイル1を除く)がモータ制御部3を構成する回路となる。また、図3はこの回路図における駆動入力(PWM信号)、ホール素子出力信号、及びモータコイル電流Icoilの関係を示すタイミングチャートである。
図2のモータ制御部3において、PNPバイポーラ型トランジスタS2とS4、及びNPNバイポーラ型トランジスタS3とS5は、Hブリッジ回路の上アームと下アームを構成している。1対の上アームとしたアームの接続点AとBの間にモータコイル1が接続されている。モータコイル電流Icoilは、上アームと下アームのそれぞれの接続点AからBの方向に流れる方向を正の方向として、図3(c)に示している。
ホール素子2によってマグネットロータの回転位置を検出し、そのホール素子2の出力信号を、バッファ5aと5bを介して増幅器6a、6bに入力する。増幅器6aの増幅度は、負帰還抵抗R3、R4で決められ、増幅器6bの増幅度は、負帰還抵抗R5、R6で決められ、増幅器6a,6bで増幅されたホール素子2の出力信号(出力電圧)が、モータコイル電圧としてモータコイル1に印加される。ホール素子2の出力信号は、マグネットロータから検出された磁力の大きさにより変化し、略正弦波形の出力電圧であり、バッファ5aの出力電圧がバッファ5bの出力電圧より大きい場合は、PNPバイポーラ型トランジスタS2とNPNバイポーラ型トランジスタS5が導通状態となり接続点AからBの方向にモータコイル電流Icoilが流れる。バッファ5aの出力電圧がバッファ5bの出力電圧より小さい場合は、PNPバイポーラ型トランジスタS4とNPNバイポーラ型トランジスタS3が導通状態となり接続点BからAの方向にモータコイル電流Icoilが流れる。モータコイル通電電流の通電方向の切り換え時のデットタイムは十分確保されており、モータコイル1の介在しない上下アーム、例えばPNPバイポーラ型トランジスタS2とNPNバイポーラ型トランジスタS3又はPNPバイポーラ型トランジスタS4とNPNバイポーラ型トランジスタS5が同時に導通して貫通電流を生じ、その結果、電源短絡現象を引き起こすことのないようにしている。
このモータ駆動回路において、例えば図3(a)に示されるデューティ比約80%の駆動入力(PWM信号)が、スイッチング素子であるNPNバイポーラ型トランジスタS1のベース入力として駆動されると、ホール素子2の出力信号は、ベース−エミッタ間に順方向の電圧がバイアスされたときのみ、すなわちPWM信号のパルス幅に同期してマグネットロータからの磁力により変化する略正弦波形の出力電圧を出力信号として、バッファ5aと5bに出力される。従って、ホール素子出力信号は、図3(b)に示される電圧波形となり、バッファ5aの出力電圧がバッファ5bの出力電圧より大きくなる方向を正方向として示している。このホール素子2の出力信号がバッファ5aとバッファ5bを介して増幅器6aと6bに出力され、バッファ5aの出力電圧がバッファ5bの出力電圧より大きい場合は、PNPバイポーラ型トランジスタS2とNPNバイポーラ型トランジスタS5が導通状態となり、接続点AからBの方向にモータコイル電流Icoilが流れ、バッファ5aの出力電圧がバッファ5bの出力電圧より小さい場合は、PNPバイポーラ型トランジスタS4とNPNバイポーラ型トランジスタS3が導通状態となり接続点BからAの方向にモータコイル電流Icoilが流れる。このようにして、図3(c)に示されるように、PWM信号のパルス幅に同期してモータコイル電流Icoilが流れる。
以上の動作により、PWM信号に対応して、モータコイルの通電電流の制御が可能となり、その結果、モータの回転数制御が可能となる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る2相半波駆動方式のブラシレスDCモータ駆動回路のブロック図である。
図4は、本発明の実施の形態2に係る2相半波駆動方式のブラシレスDCモータ駆動回路のブロック図である。
図4に示されているように、モータコイル1は、複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータ(図示せず)に軸回転方向のトルクを発生させるもので、そのマグネットロータの回転位置をホール素子2で検出し、その出力信号をモータ制御部3に与えてモータコイルの通電制御を行う。モータ制御部3は、モータコイルの通電制御を行う回路であり、図2と同様に、モータコイル通電用スイッチング素子やそのスイッチング素子を駆動する増幅器、抵抗、バッファなどの素子から構成されている。モータ制御部3の構成部品として、これら全ての素子又はその一部の素子を集積回路内に内蔵したモータ駆動ICが用いられるのが一般的である。
ホール素子2の入力側にはDC電源4が接続され、DC電源4の正電圧端子とホール素子2の間にはバイアス抵抗R1が接続され、DC電源4の負電圧端子とホール素子2の間には、スイッチング素子であるNPNバイポーラ型トランジスタS1とバイアス抵抗R2が接続されている。
このバイアス抵抗R1及びR2は、ホール素子2の制御電流を決めるための抵抗で、所望の出力動作を得るために決められるものである。スイッチング素子であるNPNバイポーラ型トランジスタS1のベースには、その駆動入力としてPWM信号が与えられ、そのPWM信号の電圧レベルに対応して、NPNバイポーラ型トランジスタS1のコレクタ端子とエミッタ端子間での導通と非導通を繰り返すこととなる。従って、この駆動入力としてのPWM信号によりホール素子2の動作と非動作が制御でき、その結果、ホール素子出力信号の制御が可能となりそのホール素子出力信号が与えられたモータ制御部3は、モータコイル通電電流がPWM信号と同期した出力波形となり、PWM制御が可能となる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る3相全波駆動方式のブラシレスDCモータ駆動回路のブロック図である。
図5は、本発明の実施の形態3に係る3相全波駆動方式のブラシレスDCモータ駆動回路のブロック図である。
図5に示されているように、モータコイル1は、複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータ(図示せず)に軸回転方向のトルクを発生させるもので、そのマグネットロータの回転位置を3個のホール素子2で検出し、その出力信号をモータ制御部3に与えてモータコイルの通電制御を行う。モータ制御部3は、モータコイルの通電制御を行う回路であり、図2と同様に、モータコイル通電用スイッチング素子やそのスイッチング素子を駆動する増幅器、抵抗、バッファなどの素子から構成されている。モータ制御部3の構成部品として、これら全ての素子又はその一部の素子を集積回路内に内蔵したモータ駆動ICが用いられるのが一般的である。
ホール素子2の入力側にはDC電源4が接続され、DC電源4の正電圧端子と直列に接続された3個のホール素子2の間にはバイアス抵抗R1が接続され、DC電源4の負電圧端子と直列に接続された3個のホール素子2の間には、スイッチング素子であるとNPNバイポーラ型トランジスタS1とバイアス抵抗R2が接続されている。
このバイアス抵抗R1及びR2は、ホール素子2の制御電流を決めるための抵抗で、所望の出力動作を得るために決められるものである。スイッチング素子であるNPNバイポーラ型トランジスタS1のベースには、その駆動入力としてPWM信号が与えられ、そのPWM信号の電圧レベルに対応して、NPNバイポーラ型トランジスタS1のコレクタ端子とエミッタ端子間での導通と非導通を繰り返すこととなる。従って、この駆動入力としてのPWM信号によりホール素子2の動作と非動作が制御でき、その結果、ホール素子出力信号の制御が可能となりそのホール素子出力信号が与えられたモータ制御部3は、モータコイル通電電流がPWM信号と同期した出力波形となり、PWM制御が可能となる。また、この図5で示された3個のホール素子2は、それぞれが直列接続されているが、これらをDC電源4に対し並列接続としそれぞれのホール素子2の入力部にスイッチング素子を接続して、そのスイッチング素子を同時に駆動する形態でも構わない。
なお、上記のそれぞれの実施の形態において、モータコイル1は、一個乃至は極数に応じて複数個でもよい。また、DC電源4の負電圧端子とホール素子2間に接続されたNPNバイポーラ型トランジスタに換えて、DC電源4の正電圧端子とホール素子2間に接続したPNPバイポーラ型トランジスタでもよく、ホール素子2又はホールICなどの磁電変換素子の入力部であれば、その入力部に接続されたDC電源4の正負のどちら側に接続してもよい。また、磁電変換素子としてホール素子2やホールICに換えて、磁気抵抗素子など別の磁電変換素子を応用してもよい。また、モータ制御部3の構成部品としては、モータコイル通電用スイッチング素子やそのスイッチング素子を駆動する増幅器、抵抗、バッファなどの素子に限定されることなく、その制御方法や目的に応じて、バイポーラ型トランジスタ、コンパレータ、インバータ、ダイオード、コンデンサなどのさまざま素子を適宜用いることができ、その一部又はその全部を集積回路で構成してもよい。さらには、ホール素子に接続されたスイッチング素子としては、バイポーラ型トランジスタに限定することなく電界効果型トランジスタやそれ以外のスイッチング素子を用いてもよい。
本発明は、PWM信号を用いてファンモータの回転数を制御するブラシレスDCモータ駆動回路に特に有用で、騒音抑制や、低消費電力化の観点からもモータの起動、回転、停止、又は回転数制御などの回転制御の可能なファンモータを簡素な回路構成で提供することが可能となり、ノートPCやカーナビゲーションシステムなどの情報処理機器や電子機器などの機器内冷却又は機器内循環用ファンに適用できる。
1 モータコイル
2 ホール素子
3 モータ制御部
4 DC電源
5a,5b バッファ
6a,6b 増幅器
R1,R2 バイアス抵抗
R3,R4 負帰還抵抗
R5,R6 負帰還抵抗
S1 NPNバイポーラ型トランジスタ
S2,S4 PNPバイポーラ型トランジスタ
S3,S5 NPNバイポーラ型トランジスタ
2 ホール素子
3 モータ制御部
4 DC電源
5a,5b バッファ
6a,6b 増幅器
R1,R2 バイアス抵抗
R3,R4 負帰還抵抗
R5,R6 負帰還抵抗
S1 NPNバイポーラ型トランジスタ
S2,S4 PNPバイポーラ型トランジスタ
S3,S5 NPNバイポーラ型トランジスタ
Claims (7)
- 複数の磁極を有し回転自在に支持されたマグネットロータに軸回転方向のトルクを発生させるモータコイルと、
前記マグネットロータの回転位置を検出する磁電変換素子と、
前記磁電変換素子の出力信号を利用して前記モータコイルの通電電流を制御するモータ制御部とを備えたブラシレスDCモータ駆動回路であって、
前記磁電変換素子の入力部にスイッチング素子を接続し、前記スイッチング素子をPWM信号により駆動し、前記磁電変換素子の出力部に出力される回転位置信号をPWM信号で変調した信号を前記モータ制御部に入力させて前記マグネットロータの回転制御を行うことを特徴とするブラシレスDCモータ駆動回路。 - 前記磁電変換素子は、ホール素子であることを特徴とする請求項1記載のブラシレスDCモータ駆動回路。
- 前記磁電変換素子は、ホール素子を内蔵した集積回路であることを特徴とする請求項1記載のブラシレスDCモータ駆動回路。
- 前記モータコイルの駆動方式を単相全波駆動方式としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のブラシレスDCモータ駆動回路。
- 前記モータコイルの駆動方式を2相半波駆動方式としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のブラシレスDCモータ駆動回路。
- 前記モータコイルの駆動方式を3相全波駆動方式としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のブラシレスDCモータ駆動回路。
- 請求項1〜6のいずれかの項に記載のブラシレスDCモータ駆動回路を用いたことを特徴とするファンモータ。
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