JPH0888995A - フレキシブルディスクドライブ装置 - Google Patents

フレキシブルディスクドライブ装置

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JPH0888995A
JPH0888995A JP6220364A JP22036494A JPH0888995A JP H0888995 A JPH0888995 A JP H0888995A JP 6220364 A JP6220364 A JP 6220364A JP 22036494 A JP22036494 A JP 22036494A JP H0888995 A JPH0888995 A JP H0888995A
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JP
Japan
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frame
phase
spindle motor
motor
flexible disk
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JP6220364A
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English (en)
Inventor
Satoru Akutsu
悟 阿久津
Kazuya Oda
和也 織田
Yukio Izumi
幸雄 泉
Hidetada Nagaoka
秀忠 長岡
Keiichi Nishikawa
啓一 西川
Atsuo Onoda
篤夫 小野田
Yuji Omura
祐司 大村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to EP95114470A priority patent/EP0702367B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレキシブルディスクドライブ装置のフレー
ム強度・剛性の向上、装置の薄型化、スピンドルモータ
の組立て易さ等を図る。 【構成】 フレーム1とモータベース111を共通にし
てそのフレームにモータ3用軸受37をかしめて立設す
る取付孔2を設け、センサレス駆動方式のモータ3をフ
レームの片側から直接取り付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にFDDと呼ばれ
ているフレキシブルディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフレキシブルディスクドライブ装
置は、図21に各機構部の組立体及び構成部品の分解斜
視図で示すように、同装置のベースを構成するフレーム
101に磁気ディスク(図示せず)を回転駆動するため
のスピンドルモータ3の回転子34の直径よりも大きい
モータ取付用穴102を開け、スピンドルモータ3をフ
レーム101の下側から取り付けるフレーム構造となっ
ている。スピンドルモータ3は、鉄ベースのプリント配
線基板からなるモータベース111上に装着されてお
り、さらにモータベース111上にはスピンドルモータ
3の駆動用IC112、回転子34の駆動時のタイミン
グをとるためのセンサーとして、回転子34の回転位置
検出のための磁極検出用ホール素子(図示せず)が実装
され、かつ、回転子34の回転速度検出用パターン(図
示せず)が形成されている。また、スピンドルモータ3
にはいわゆるブラシレスモータが使用されている。この
ように、プリント配線基板のモータベース111上に予
めスピンドルモータ3を組み立てておき、そのモータベ
ース111をフレーム101の下面に取り付ける構成と
なっている(図22参照)。なお図中、120はキャリ
ッジ機構部で、主として磁気ヘッド121、122を有
するキャリッジ123と、キャリッジ123を磁気ディ
スクの半径方向に移動させるステッピングモータ124
とから構成されている。130はカートリッジホルダー
機構部で、主としてカートリッジホルダー131と、カ
ートリッジホルダー131に挿入されたディスクカート
リッジ(図示せず)のローディング及びアンローディン
グを行うスライドカムフレーム132とから構成されて
いる。133はシャッターオープナーである。140は
フレームカバー、150はドア機構部で、ドア151、
ディスクカートリッジの挿抜口を有するパネル152、
及びディスクカートリッジの取り出しのためのノブ15
3から構成されている。
【0003】次に、従来装置の動作について簡単に説明
する。挿入されたディスクカートリッジは、カートリッ
ジホルダー131により保持され、スライドカムフレー
ム132のカム機構により、所定の位置にロードされ
る。ディスクカートリッジの中に収められた記録媒体で
ある磁気ディスクは、スピンドルモータ3により回転
し、磁気ディスクを両側から挟み込むようにキャリッジ
123に取り付けられた磁気ヘッド121、122によ
り、信号の記録、再生が行われる。キャリッジ123
は、磁気ディスクの半径方向に移動可能で、任意のトラ
ックに信号の記録、再生ができるようになっている。こ
のとき、フレーム101の精度が確保されてないと、磁
気ディスクと、磁気ヘッド121、122の位置関係
が、所定の範囲に収まらず、正常な記録、再生が行えな
い。
【0004】ところで、フレキシブルディスクドライブ
装置におけるフレームの強度・剛性及び平面度は、フレ
ームの精度確保の上で極めて重要な因子である。すなわ
ち、フレームの強度・剛性の確保は、装置のシステム装
填時に発生する取付歪を如何に抑えるかという意味にお
いて重要である。取付歪が発生することでキャリッジ上
の磁気ヘッドの高さとスピンドルモータの媒体ハブ面の
高さの関係が崩れ、これが許容値を越えると、書き込み
・読み取りエラーを引き起こしてしまうことになるから
である。フレームの平面度についても上記のことがいえ
る。また、フレームの平面度の悪化がスピンドルモータ
のシャフトの直角度を悪化させ、偏心やワウ・フラッタ
ーの悪化を引き起こす。さらに装置の小型化・薄型化と
いうことで設計上十分なクリアランスを確保できない部
分もあり、平面度の悪化は極力抑えなければならない。
【0005】しかるに、従来装置におけるフレーム10
1には、上記のように大きなモータ取付用穴102が開
けられているため、フレームの強度・剛性が低く、また
フレームの平面度を出す上でも非常な困難を伴うもので
あり、精度の確保に問題があった。さらにまた、フレー
ム101と、スピンドルモータ3のモータベース111
が図22に示すように重なっているため、装置の薄型化
を行う上でも問題があった。
【0006】そこで、フレームの強度・剛性を高めるた
め、例えば実開昭61−193566号公報は、フレー
ムに設けられる穴をできるだけ小さくして、フレームに
直接スピンドルモータを取り付けるようにした構成を提
案している。しかし、この装置構成では、アルミダイキ
ャストでつくられたフレームに、スピンドルモータのシ
ャフトの軸受を構成するための小円筒部を一体に形成し
たものであり、フレームの下面にモータベースを介して
スピンドルモータを取り付けるものであるから、スピン
ドルモータのハブと回転子の間にフレームが介在するた
め、スピンドルモータの組み付けがあまり容易でないと
いう問題がある。また、装置の薄型化にも効果がない。
【0007】また、スピンドルモータをフレームの一方
側から組み込むようにした例として、特開平1−290
163号公報、特開平5−41028号公報がある。い
ずれも固定ディスクドライブ装置(HDD)の場合であ
って、フレキシブルディスクドライブ装置(FDD)を
対象としたものではない。HDDでは、ディスクが固定
となっているため、ケース内にスピンドルモータを収容
することは容易であるが、FDDではディスクカートリ
ッジの抜き差しをしなければならないので簡単にはでき
ないといった本質的な違いがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明における課題
は、第一に、フレキシブルディスクドライブ装置におい
て、フレームに開けられる穴をできるだけ小さくして、
フレームの強度・剛性を高めることにある。第二に、ス
ピンドルモータのモータベースを不要にし、フレームの
一方側より直接に、スピンドルモータの取り付けを可能
にするとともに、装置の薄型化を可能にすることであ
る。第三に、フレームの平面度を保ちつつ、スピンドル
モータの取付部分を薄くして、モータシャフトの直角度
の精度向上を図ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ルディスクドライブ装置は、磁気ディスクを回転駆動す
るためのスピンドルモータと、前記磁気ディスクに対面
する磁気ヘッドを有し、該磁気ディスクの半径方向に移
動可能なキャリッジをフレームに装着したフレキシブル
ディスクドライブ装置において、前記フレームとモータ
ベースを共通にして、直接そのフレームに取り付けられ
るセンサレス駆動方式の前記スピンドルモータと、前記
センサレス駆動方式のスピンドルモータの軸受を前記フ
レームに立設するための該フレームに設けられた取付孔
とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、前記センサレス駆動方式のスピンド
ルモータは、該スピンドルモータを構成する回転子、ハ
ブ及びステータが前記フレームのいずれか一方の面に配
置されていることを特徴とする。
【0011】ここで、スピンドルモータにおけるセンサ
レス駆動方式とは、DCブラシレスモータにおいて、回
転子位置を電機子巻線に誘起される逆起電圧信号から検
出する方式で、代表的な例として特公昭58−2503
8号公報に記載されたものがある。しかし、本発明で
は、主として、回転子位置信号の位相遅れをなくすこと
や引き出し線の処理の容易さ、転流動作の安定を図るこ
となどを目的として、以下のように構成された駆動回路
を用いることとしたものである。
【0012】すなわち、前記センサレス駆動方式のスピ
ンドルモータは、複数相の電機子巻線で回転子を駆動す
るブラシレスモータの各相巻線電圧検出手段と、前記電
機子巻線の抵抗と槙宣伝流で決まる補正値を、各相の検
出巻線端子電位に実駆動期間加減算する各相電位位相補
正手段と、前記補正後の各相電位の大小を比較する比較
手段とを備え、前記比較手段で検出した回転子位置信号
で各相の電機子巻線の印加駆動を行う駆動回路により駆
動する。
【0013】また、複数相の電機子巻線で回転子を駆動
するブラシレスモータの各相巻線電位または各相間電圧
差から回転子の位置信号を検出する回転子位置信号生成
手段と、前記出力の回転子位置信号の立ち上がり・立ち
下がりエッジを検出し、該各検出エッジ信号から必要エ
ッジ信号を選択して一方の出力とし、またエッジ信号を
カウントして起動時の各相の電機子巻線の印加駆動信号
とするカウンタと、前記カウンタの一方の出力を入力と
し、該入力が所定時間得られない場合は、前記カウンタ
をカウントアップするパルス発生手段とを備え、起動時
には前記カウンタ出力で電機子巻線の印加駆動を行う駆
動回路によりスピンドルモータを駆動する。
【0014】また、複数相の電機子巻線で回転子を駆動
するブラシレスモータの各相巻線電位または各相間電圧
差から回転子の位置信号を検出する回転子位置信号生成
手段と、前記出力の回転子位置信号の立ち上がり・立ち
下がりエッジを検出し、該各検出エッジ信号から必要エ
ッジ信号を選択して一方の出力とし、またエッジ信号を
カウントして起動時の各相の電機子巻線の印加駆動信号
とするカウンタと、前記カウンタの一方の出力を入力と
し、該入力が所定時間得られない場合は、前記カウンタ
をカウントアップするパルス発生手段と、前記回転子位
置信号と前記カウンタ出力との組み合わせでモータの回
転を監視し、回転異常時には再起動パルスを出力して起
動状態とする定常回転検知手段とを備え、回転異常時に
は前記カウンタ出力で電機子巻線の印加駆動を行う駆動
回路によりスピンドルモータを駆動する。
【0015】さらに、本発明においては、前記フレーム
の前記スピンドルモータの取付部分の厚さを他の部分よ
りも薄くしたものである。
【0016】また、前記スピンドルモータの軸受は、ベ
アリングを装着する円筒部材と、前記フレームの取付孔
に嵌合し前記円筒部材の外周に設けられた段付小径部を
有し、該段付小径部の端部をかしめることにより立設す
る。
【0017】
【作用】本発明においては、センサレス駆動方式のスピ
ンドルモータとすることにより、モータベース上に、ホ
ール素子などの磁極検出素子を実装したり、速度検出パ
ターンを形成する必要がなくなったため、モータベース
はプリント配線基板である必要がなくなり、アルミなど
で作られたフレーム上に、スピンドルモータを直接取り
付けられるようになった。したがって、モータベースと
フレームを共通にでき、モータ用軸受の取付孔を小さく
できるので、フレームの強度・剛性を高めることができ
る。また、スピンドルモータの取付ベースが同一となる
ため、磁気ヘッドの高さとスピンドルモータの媒体ハブ
面の高さの関係を所定の範囲に保つことが容易になる。
【0018】フレームのいずれか一方の面に、スピンド
ルモータを構成する回転子、ハブおよびステータを配置
する構成とすることにより、スピンドルモータの片側か
らの組立てが可能になり、フレームの反対側の面はフラ
ットになるため、装置の薄型化が可能になる。
【0019】本発明におけるスピンドルモータ用の駆動
回路は、検出された各相の巻線電圧に実駆動期間のみ巻
線電流分の電圧補正がされ、補正後の巻線端子電圧の比
較結果の信号組み合わせにより電機子が駆動される。
【0020】また、回転子位置信号の立上がり・立ち下
がりエッジのうちの必要信号が選択され、起動時にはこ
の選択された必要信号で電機子巻線が駆動される。
【0021】また、回転子位置信号の立上がり・立ち下
がりエッジのうちの必要信号が選択され、またモータの
回転状態が監視され、回転異常時にはこの選択された必
要信号で電機子巻線が駆動される。
【0022】フレームのスピンドルモータ取付部分の厚
さを他の部分よりも薄くすることにより、フレームの強
度・剛性を確保しつつその平面度を出す。これにより、
モータシャフトの直角度が確保される。
【0023】フレームの取付孔に円筒部材の段付小径部
を挿入後、その端部をかしめて軸受を固着することによ
り、モータシャフトの直角度が確保される。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。以下の図においては、図21で説明した従来例と
同一または相当部分には同一符号を用いる。
【0025】実施例1.図1は本発明の実施例1に係る
フレキシブルディスクドライブ装置の全体の概要を示す
分解斜視図である。図において、1はフレームであり、
底板部11とその両側の側壁部12とからなる断面がほ
ぼ凹状をなす部材である。2はスピンドルモータの軸受
を取り付けるための取付孔である。このフレーム1はア
ルミ板のプレス成形により作られている。フレーム1の
材質、製法は特に限定されないが、フレーム強度・剛性
・平面度、コスト等を考慮して決められる。フレーム1
の内面側(図1では上側)には、スピンドルモータ3、
キャリッジ機構部120、カートリッジホルダー機構部
130、及びフレームカバー140が装着され、前面側
にはドア機構部150が装着される。また、フレーム1
の外面側(図1では下側)には、スピンドルモータ3の
駆動用IC(図示せず)を搭載した基板4が装着され
る。図1に見られるように特殊な形状に形成された基板
4を装着するために、フレーム1の底板部11は段差部
13となっており、スピンドルモータ3はより低い部分
の上に取り付けられ、基板4はこれより高い部分の下面
に取り付けられる。なお、160は本装置の制御のため
に設けられた本体基板で、フレーム1の内面側に装着さ
れている。
【0026】図2はスピンドルモータのフレームへの取
付状態を示す概略正面図、図3はその断面図、図4はス
ピンドルモータの組立の説明用分解図である。スピンド
ルモータ3は、DCブラシレスモータであり、図1〜図
4に示すように、内周部を回転子、外周部をステータと
するタイプと、図21に示すように、内周部をステー
タ、外周部を回転子とする一般に「アウターロータ型」
と称されるタイプがあり、いずれにも使用することがで
きる。前者のタイプについて説明すると、スピンドルモ
ータ3は、シャフト31、シャフト31に嵌合するハブ
32とハブ32の外周に固着され、多極着磁されたリン
グ状の磁石33からなる回転子34、回転子34の周り
に配され、磁性材からなる積層状のステータヨークに駆
動コイル35を巻回してなるステータ36、シャフト3
1を支持する軸受37、及びステータ36を覆うカバー
38から主として構成されている。なお、ハブ32と回
転子34は一体に作られている。
【0027】軸受37は、円筒部材371の外周上にス
ラストベアリング372を取り付けてなり、さらに円筒
部材371の外周に段付小径部373が形成されてい
る。この段付小径部373を、前記フレーム1の取付孔
2に挿入した後、その端部374をかしめる。このよう
にして、軸受37がフレーム1上に固着され垂直に立設
される。これによって、シャフト31の直角度を保持す
る。その後、図3、図4に示すように、シャフト31を
円筒部材371の中に挿着し、回転子34をシャフト3
1に嵌合し、その周りにステータ36を配置固定し、さ
らにカバー38を被せて、スピンドルモータ3の組立て
が完了する。
【0028】したがって、スピンドルモータ3をフレー
ム1の片側から直接に取り付けることができるので、組
立てが極めて容易である。また、フレーム1には軸受3
7の段付小径部373を挿入するだけの極めて小さい穴
を開けるだけであるから、フレーム1の強度・剛性を高
めることができ、そのためフレームの精度確保が容易に
なる。さらに、スピンドルモータ3を後述するようにセ
ンサレス駆動方式としたので、従来のようなプリント配
線基板のモータベースが不要になり、フレーム1に直接
取り付けることができる。また、フレーム1に直接スピ
ンドルモータ3を取り付けることによって、スピンドル
モータ3の取付ベースが同一となるため、磁気ヘッド1
21、122の高さとスピンドルモータ3の媒体ハブ3
2面の高さの関係を所定の範囲に保つことが容易にな
る。この高さ関係の調整もしやすいものとなる。また、
フレーム1の下面はほぼフラットになるため、本装置の
薄型化を実現できる。
【0029】なお、本装置の動作は従来例と同様である
ので、説明は省略する。
【0030】実施例2.図5は本発明の実施例2を示す
スピンドルモータ取付部分のフレーム断面図である。本
実施例では、スピンドルモータ取付部分14の厚さを他
の部分よりも薄くしたものである。具体的には、図1に
も示すように、ステータ36を設置する円環状のモータ
取付部14の厚さが薄くなっている。このフレーム1は
アルミ板のプレス成形で作られるので、円環状部14を
プレス成形時、押し潰すようにしている。そして、フレ
ーム1の平面度を確保するため、押し潰し時の歪を逃が
すための多数の扇形状の開口部15をプレスで打ち抜い
ている。前記軸受37の取付部16は放射状の多数のリ
ブ17で支えられる。
【0031】このようにして、モータ取付部14の厚さ
を薄くするとともに、その部分14の平面度を精度良く
確保する。したがって、この上に軸受37を介して取り
付けられるスピンドルモータ3のシャフト31の直角度
を正確に保持することが容易になる。
【0032】以下に示す実施例は、スピンドルモータ
(ブラシレスモータ)3のセンサレス駆動方式として使
用する駆動回路に係るものである。
【0033】実施例3.本実施例は、各相電機子巻線電
圧を検出し、その儘では位相遅れが生じるので実負荷状
態でのみ負荷抵抗と電流の積である補正電圧を印加して
補正し、実負荷状態での正しい位相での端子電圧を得
て、この巻線端子電圧を基に転流回路で各電機子巻線の
駆動電圧を生成するようにしたものである。本実施例で
は、この考えによるブラシレスモータの駆動装置の構成
と動作を説明する。図6は実施例3の駆動回路を示すブ
ロック図である。図6において、312、313、31
4は中性点非接地3相スター結線されたブラシレスモー
タの電機子巻線(ステータの駆動コイル)であり、31
1は駆動トランジスタ群TR1〜TR6を通電制御して
電機子巻線312、313、314に所定の駆動電流を
供給するブリッジ回路である。電機子巻線312、31
3、314については便宜的にU相、V相、W相と呼ぶ
ことにする。301は端子電位を補正して補正端子電位
信号301a、301b、301cを出力する端子電位
補正回路、302は補正された各相の端子電位の大小を
比較して論理信号302a、302b、302cを得る
比較回路、303は論理信号302a、302b、30
2cを波形整形して回転子位置信号303a、303
b、303cを得る波形整形回路であり、上記301、
302、303の回路手段を含んで回転子位置信号生成
回路304が構成される。305はモータの回転をイネ
ーブルするモータ回転信号が入力される端子、306は
パルス発生回路、307はカウンタ回路、308は切り
換え信号発生回路であり、転流回路309は、回転子位
置信号生成回路304、端子305、カウンタ回路30
7、切り換え信号発生回路308から入力される信号の
状態に応じて駆動信号309a〜309fを出力して駆
動トランジスタ群TR1〜TR6をスイッチング制御す
る。310は抵抗、311はブリッジ回路である。
【0034】図7に端子電位補正回路301の具体的な
一構成例を示す。図7において、320〜334はnp
nトランジスタ、335はpnpトランジスタ、336
〜356は抵抗、357〜360は定電流源であり、n
pnトランジスタ320のベースにはU相端子電位が、
npnトランジスタ325のベースにはV相端子電位
が、npnトランジスタ330のベースにはW相端子電
位が入力され、pnpトランジスタ335のベースには
電機子巻線抵抗降下に係る電圧が入力される端子361
が接続されている。また、362〜367は端子電位の
補正を切り換える補正切り換え信号が入力される端子で
ある。各相の補正された端子電位は、301a、301
b、301cとして出力される。
【0035】図8に比較回路302の具体的な一構成例
を示す。図8において、370〜381は抵抗、382
〜384は差動増幅回路、385〜387はコンパレー
タで、差動増幅回路382の非反転入力端子と差動増幅
回路383の反転入力端子には各々抵抗370、375
を介して補正されたU相端子電位301aが、差動増幅
回路383の非反転入力端子と差動増幅回路384の反
転入力端子には各々抵抗374、379を介して補正さ
れたV相端子電位301bが、差動増幅回路384の非
反転入力端子と差動増幅回路382の反転入力端子には
各々抵抗378、371を介して補正されたW相端子電
位301cが入力されている。差動増幅回路382、3
83、384の反転入力端子は抵抗373、377、3
81を介して差動増幅回路382、383、384の出
力端子にも接続され、各々の出力端子はコンパレータ3
85、386、387の非反転入力端子に接続されてい
る。さらに、差動増幅回路382、383、384の非
反転入力端子とコンパレータ385、386、387の
反転入力端子には基準電圧Vref が入力されている。差
動増幅回路382はVref を中心電圧とした301aと
301bの差動増幅信号を出力する。この差動増幅信号
とVref とをコンパレータ385で比較し、論理信号3
02aを得る。同様の手順で論理信号302b、302
cを得る。
【0036】図9は、端子電位を補正しない場合の、無
負荷時における各相の端子電位波形と、比較回路302
から出力される論理信号302a、302b、302c
と、通電相の関係を示したものである。実際の端子電位
波形には転流時にスパイク状の電圧変動が発生するが、
ここでは説明を簡単にするために省略する。無負荷時に
おいては、通電電流量が少ないため、電機子巻線での抵
抗降下はほとんど無視でき、端子電位波形は図9に示し
たように左右対称形となり、回転子と所定の位相関係に
ある論理信号を得ることができる。一方、図10は、端
子電位を補正しない場合の、負荷時における各相の端子
電位波形と、比較回路302から出力される論理信号3
02a、302b、302cと、通電相の関係を示した
ものである。負荷時においては、通電電流があるため、
電機子巻線での抵抗降下の影響が無視できなくなってく
る。比較する2つの端子電位は、一方が通電相となり、
もう一方が無通電相となる。例えば、V→WからU→W
へ通電を切り換える時には、V相とU相の端子電位を比
較するが、V相は通電相となり、U相は無通電相とな
る。通電相であるV相の端子電位波形には抵抗降下分の
電圧が重畳されている。一方、U相には電流が流れてい
ないので、端子電位には逆起電圧のみが発生している
(ブリッジ回路の電源電圧はVccに固定され、中性点は
非接地であるので、中性点の電位が抵抗降下分だけ下が
り、実際に観測される端子電位波形としては、無通電相
であるU相の端子電位がレベルダウンした形になる)。
したがって、V相端子電位とU相端子電位の電位レベル
が一致する位置にズレが生じ、得られる論理信号は、例
として図10の302bで示すように無負荷時の場合に
比べて位相が遅れてしまう。
【0037】この位相遅れが発生する問題を解決するた
めには、通電されている相の端子電位から抵抗降下分の
電圧を加算あるいは減算してから、端子電位の大小を比
較して、論理信号302a、302b、302cを得る
ように構成すれば良い。例えばU相については、U相か
らV相あるいはW相に通電されている時に抵抗降下分の
電圧を減算し、V相あるいはW相からU相に通電されて
いる時に抵抗降下分の電圧を加算するような構成にすれ
ば良い。
【0038】以下、端子電位補正回路301の具体的動
作について、図を参照しながら説明する。図7には、
U、V、W3相分の端子電位補正回路を示したが、ここ
ではU相の端子電位補正回路に着目して説明する。ま
ず、端子362及び端子363がハイ・レベルの場合に
ついて考える。この時、npnトランジスタ322、n
pnトランジスタ324のコレクタ電位は0となるの
で、npnトランジスタ321、npnトランジスタ3
23のエミッタ電位も0となり、抵抗337、抵抗34
0には電流が流れない。したがって、抵抗336(抵抗
値R1 )に流れる電流は定電流源357から供給される
1 のみであり、U相端子電位補正回路の出力端子で観
測される電位は、端子電位補正回路の入力値から、トラ
ンジスタ320のベース−エミッタ間電圧(Vbe)と抵
抗336での抵抗降下電圧を引いた値となる。 301a=U−Vbe−R1 ・i1 (1)
【0039】次に、端子362及び端子363がロウ・
レベルの場合について考える。端子361には、Vir
る電位が入力されているとする。この時、npnトラン
ジスタ322、npnトランジスタ324のコレクタ電
位はVir+Vbe(V)となるので、npnトランジスタ
321、npnトランジスタ323のエミッタ電位はV
irとなり、抵抗337(抵抗値R2 )、抵抗340(抵
抗値R2 )には各々Vir/R2 の電流が流れる。したが
って、抵抗336に流れる電流は定電流源357から供
給されるi1 と抵抗337、抵抗340に流れる電流を
足したものであり、U相端子電位補正回路の出力端子で
観測される電位は、式(2)のようになる。 301a=U−Vbe−R1 ・i1 −2・R1 ・Vir/R2 (2) 端子362がハイ・レベルで、端子363がロウ・レベ
ルの場合、あるいは端子362がロウ・レベルで、端子
363がハイ・レベルの場合には、抵抗337、抵抗3
40のどちらかにしかVir/R2 の電流が流れないの
で、U相端子電位補正回路の出力端子で観測される電位
は、式(3)のようになる。 301a=U−Vbe−R1 ・i1 −R1 ・Vir/R2 (3)
【0040】結局、抵抗降下分の電圧を加算したい場合
(V→U、W→U通電時)には端子362、端子363
をハイ・レベルに設定し、抵抗降下分の電圧を減算した
い場合(U→V、U→W通電時)には端子362、端子
363をロウ・レベルに設定すれば端子電位を補正する
ことが可能である。また、U相が無通電相で補正する必
要がない時(V→W、W→V通電時)には、端子362
をハイ・レベル、端子363をロウ・レベルに設定する
か、あるいは端子362をロウ・レベル、端子363を
ハイ・レベルに設定すれば良い。同様にV相に対して
は、抵抗降下分の電圧を加算したい場合(U→V、W→
V通電時)には端子364、端子365をハイ・レベル
に設定し、抵抗降下分の電圧を減算したい場合(V→
U、V→W通電時)には端子364、端子365をロウ
・レベルに設定し、補正する必要がない時(U→W、W
→U通電時)には、端子364をハイ・レベル、端子3
65をロウ・レベルに設定するか、あるいは端子364
をロウ・レベル、端子365をハイ・レベルに設定すれ
ば良い。さらにW相に対しては、抵抗降下分の電圧を加
算したい場合(U→W、V→W通電時)には端子36
6、端子367をハイ・レベルに設定し、抵抗降下分の
電圧を減算したい場合(W→U、W→V通電時)には端
子366、端子367をロウ・レベルに設定し、補正す
る必要がない時(U→V、V→U通電時)には、端子3
66をハイ・レベル、端子367をロウ・レベルに設定
するか、あるいは端子366をロウ・レベル、端子36
7をハイ・レベルに設定すれば良い。上記、通電相と端
子362〜367に入力する補正切り換え信号の関係を
タイミングチャートにまとめたものを図11(b)に示
す。
【0041】また、図11(a)は、検出した巻線端子
電位に、実駆動期間のみ抵抗・電流の積分を補正するた
めの具体的な補正切り換え信号生成回路316の詳細回
路図である。本実施例では、入力として駆動信号303
a、303b、303cを使用して、論理素子の組み合
わせで端子電位補正回路301の各端子362〜367
へ図11(b)に示す切り換え信号を送っている。また
本実施例では図6に示すように、電流制御回路511と
そのバッファアンプ512、抵抗513、駆動トランジ
スタ514とで電機子に流れる巻線電流の電流制御をし
ているので、補正回路301の端子361に電流制御回
路511の出力を用いている。電流制御回路511は、
論理パルス信号501から実際の回転速度と指令回転速
度との誤差を検出し、検出した誤差が零になるように電
機子巻線に通電する電流量を制御する。なお、本実施例
においては、3相ブラシレスモータに適用した例につい
て記述したが、3相に限らず複数相のブラシレスモータ
全般に適用可能であることは明白である。また、本実施
例においてトランジスタ回路で構成した手段をOPアン
プやディジタルICで構成しても良い。
【0042】実施例4.次に動作中に何らかの原因でモ
ータが止まり再起動が必要な場合でも、短時間に安定に
再起動する装置の構成と動作について説明する。具体的
には再起動時には、ブラシレスモータの各相巻線電位か
ら回転子の位置信号を検出し、この回転子位置信号の立
ち上がり・立ち下がりエッジを検出・選択して必要エッ
ジ信号を得るようにし、さらにこの信号と組み合わせて
モータの回転を監視する定常回転検知回路を設けた。異
常検知時にはエッジ信号をカウントして再起動時の各相
の電機子巻線の強制印加駆動信号とした。図13に上記
考えによる3相のブラシレスモータの駆動装置の全体構
成図を示す。ブリッジ回路311、回転子位置信号生成
回路304、カウンタ回路307、パルス発生回路30
6は上記実施例3と同様なので説明を省略する。565
はカウンタ値307a、307b、307cと位置信号
303a、303b、303cを比較する定常回転検知
回路である。
【0043】本実施例において、位置信号303a、3
03b、303cは転流回路309にも入力される。転
流回路309は、起動モード時は、カウンタ値307
a、307b、307cの組み合わせによって駆動信号
309a、309b、309c、309d、309e、
309fを出力し、定常回転中は、位置信号303a、
303b、303cの組み合わせによって駆動信号30
9a、309b、309c、309d、309e、30
9fを出力するよう構成されている。また、位置信号3
03a、303b、303cとカウンタ値307a、3
07b、307cは定常回転検知回路565にも入力さ
れる。定常回転検知回路565は、定常回転中、カウン
タ値が変化した後、所定時間後に位置信号303a、3
03b、303cとカウンタ値307a、307b、3
07cを比較する。本実施例における位置信号303
a、303b、303cとカウンタ値307a、307
b、307cの理論的な論理関係を組み合わせ例を図1
4に示す。そして、その組み合わせが図14に示す組み
合わせでないときは、再起動パルス565aを出力す
る。再起動パルス565aは転流回路309に入力され
る。
【0044】このような構成において、定常回転中、何
らかの負荷により回転子が停止した時の例を図15を用
いて説明する。図15において、(D)以降回転子が停
止したとする。この場合、パルス(o1)からパルス発
生回路306内で設定された時間t1 経過後、パルス発
生回路306から疑似パルス(p2)が出力される。そ
して、疑似パルス(p2)はパルス選択回路556から
パルス列307dのパルス(o2)として出力され、カ
ウンタ値307a、307b、307cはLHLから図
16の論理関係例よりLLHに変化する。定常回転中は
前述したように、位置信号303a、303b、303
cの組み合わせによって駆動信号309a、309b、
309c、309d、309e、309fを出力してい
るので、カウンタ値307a、307b、307cが変
化しても通電相は切り換わらない。そして、カウンタ値
307a、307b、307cが変化してから所定時間
2 後、定常回転検知回路565で位置信号303a、
303b、303cとカウンタ値307a、307b、
307cの比較を行う。この場合、図14より、理論的
な組み合わせではないため、定常回転検知回路565か
ら再起動パルス(q3)が出力され、起動モードに移行
する。起動モードでは前述したように、カウンタ値30
7a、307b、307cの組み合わせによって起動信
号309a、309b、309c、309d、309
e、309fを出力する構成なので、図17より駆動信
号309a、309b、309c、309d、309
e、309fがHHLLHLになり通電が切り換わり、
正転する。その後は、実施例1で述べたようにして、定
常回転するので、図17に示す関係に従ってカウンタ値
307a、307b、307cの組み合わせによって順
次通電が切り換わる。
【0045】実施例5.次に起動時または再起動時から
定常動作への切換装置を設けたモータ駆動回路を説明す
る。本実施例では、この切り換えを時間設定とし、ある
時間後に定常動作に切り換えるようにした。図18に本
発明の実施例5の全体構成図を示す。ブリッジ回路31
1、回転子位置信号生成回路304、カウンタ回路30
7、パルス発生回路306、定常回転検知回路565は
上記実施例3及び実施例4と同様である。308は転流
回路309で駆動信号309a、309b、309c、
309d、309e、309fを出力する際に、カウン
タ値307a、307b、307cと位置信号303
a、303b、303cのどちらを参照するかを切り換
えるための切換信号308aを出力する切換信号発生回
路である。以下、切換信号発生回路308を説明する。
【0046】本実施例において、モータ回転信号305
aと再起動パルス565aは切換信号発生回路308に
入力される。切換信号308aは転流回路309に入力
される。図19に本実施例の切換信号発生回路308の
構成図を示す。本実施例では切換信号発生回路308を
タイマ570で構成している。
【0047】次に図20を用いて本実施例の切換信号発
生回路308の動作を説明する。本実施例ではタイマ5
70に入力されるモータ回転信号305aがHになる
と、タイマ570はオンされ、転流回路309は図17
に示す関係に従ってカウンタ値307a、307b、3
07cの組み合わせによって駆動信号309a、309
b、309c、309d、309e、309fを出力す
る。そして、所定時間t0 経過後に切換信号308aが
LからHに変化し、転流回路309は、位置信号303
a、303b、303cの組み合わせを用いて図17に
示すように駆動信号309a、309b、309c、3
09d、309e、309fを出力する。
【0048】また、転流回路309が位置信号303
a、303b、303cの組み合わせによって駆動信号
309a、309b、309c、309d、309e、
309fを出力している時、定常回転検知回路565に
出力の再起動パルス565aが入力されると、タイマ5
70はリセットされて、切換信号308aがHからLに
変化する。これにより、転流回路309は、カウンタ値
307a、307b、307cを用いて駆動信号309
a、309b、309c、309d、309e、309
fを出力する。そして再び、所定時間t0 後に切換信号
308aがLからHに変化して、転流回路309は位置
信号303a、303b、303cの組み合わせを用い
て図17に示すように駆動信号309a、309b、3
09c、309d、309e、309fを出力する。
【0049】本実施例において、切換信号308aは、
カウンタ値307a、307b、307cを参照する場
合をL、位置信号303a、303b、303cを参照
する場合をHに設定したが、逆に設定しても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフレキシ
ブルディスクドライブ装置は、フレームにスピンドルモ
ータ用の軸受を立設するための極めて小さい取付孔を設
けるだけであるから、フレームの強度・剛性を高めるこ
とができ、フレームの精度確保が容易になる効果があ
る。
【0051】センサレス駆動方式のスピンドルモータと
することにより、フレームとモータベースを共通にで
き、また、回転子、ハブ及びステータをフレームのどち
らか一方の面に配置することにより、スピンドルモータ
を直接フレームに片側から取り付けることができるた
め、スピンドルモータの組み立てや磁気ヘッドとの高さ
調整が容易で、かつ、装置の薄型化を実現できる効果が
ある。
【0052】フレームのモータ取付部の厚さを薄くする
ことで、フレームの平面度が確保され、モータシャフト
の直角度を容易かつ高精度に出すことができる効果があ
る。
【0053】モータ用軸受をフレームの取付孔にかしめ
により固着・立設する構成としたので、モータ取付部の
厚さを薄くすることと相俟って、モータシャフトの直角
度を容易かつ高精度に出すことができる効果がある。
【0054】センサレス駆動方式のスピンドルモータに
用いる駆動回路は、中性点を用いず、また電機子巻線電
流で決まる補正値を実駆動期間だけ補正して位置信号を
得るようにしたので、引き出し線が少なくて、位相遅れ
のない正しい駆動タイミングを定められる効果がある。
【0055】位置信号の立上がり・立ち下がりのエッジ
信号を選択し、またカウントして組み合わせて駆動信号
とし、無入力時には強制カウントするようにし、さらに
回転異常時には再起動するようにしたので、回転中の異
常時にも再起動できる効果がある。
【0056】起動・再起動時と、定常時との切り換えを
所定の時間で切り換えるようにしたので、確実に定常運
転に移れる効果がある。
【0057】起動・再起動時と、定常時との切り換えを
カウンタのカウンタ値で切り換えるようにしたので、確
実に定常運転に移れる効果がある。
【0058】カウンタへの位置信号をモニタして、無入
力時には強制カウントするようにし、回転異常時には再
起動するようにしたので、回転中の異常時にも再起動が
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のフレキシブルディスクド
ライブ装置の全体構成を示す概略の分解斜視図である。
【図2】 実施例1のスピンドルモータ取付状態の正面
図である。
【図3】 図2の断面図である。
【図4】 スピンドルモータの取り付けを説明するため
の分解図である。
【図5】 本発明に実施例2のスピンドルモータ取付状
態の正面図である。
【図6】 本発明の実施例3の全体構成を示すブロック
図である。
【図7】 端子電位補正回路の具体的な構成例を示す図
である。
【図8】 実施例3の比較回路の具体的な構成例を示す
図である。
【図9】 実施例3の動作を説明するための信号波形図
である。
【図10】 実施例3の動作を説明するための信号波形
図である。
【図11】 補正切り換え信号生成回路の構成図と端子
電位回路の信号波形図である。
【図12】 通電相と駆動信号の関係を表す図である。
【図13】 本発明の実施例4の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】 回転位置信号とカウンタ値の関係を示すテ
ーブル図である。
【図15】 実施例4の動作を説明するためのタイミン
グチャート図である。
【図16】 実施例4のカウンタ回路の動作を説明する
ためのテーブル図である。
【図17】 駆動信号とカウンタ回路の出力値の関係を
示すテーブル図である。
【図18】 本発明の実施例5の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図19】 実施例5の切換信号発生回路の具体的な構
成例を示す図である。
【図20】 実施例5の切換信号発生回路の動作を説明
するためのタイミングチャート図である。
【図21】 従来のフレキシブルディスクドライブ装置
の全体構成を示す概略の分解斜視図である。
【図22】 従来のスピンドルモータ取付状態の正面図
である。
【符号の説明】
1 フレーム、2 取付孔、3 スピンドルモータ(D
Cブラシレスモータ)、14 スピンドルモータ取付
部、31 シャフト、32 ハブ、34 回転子、36
ステータ、37 軸受、38 カバー、111 モー
タベース、120キャリッジ機構部、121、122
磁気ヘッド、123 キャリッジ、124 ステッピン
グモータ、371 円筒部材、372 スラストベアリ
ング、373 段付小径部、301 端子電位補正回
路、302 比較回路、303 波形整形回路、304
回転子位置信号生成回路、305 端子、306 パ
ルス発生回路、307 カウンタ回路、308 切換信
号発生回路、309 転流回路、310 抵抗、311
ブリッジ回路、312、313、314 電機子巻
線、316 補正切換信号生成回路、556 パルス選
択回路、565 定常回転検知回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長岡 秀忠 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 西川 啓一 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 小野田 篤夫 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内 (72)発明者 大村 祐司 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社パーソナル情報機器開発研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクを回転駆動するためのスピ
    ンドルモータと、前記磁気ディスクに対面する磁気ヘッ
    ドを有し、該磁気ディスクの半径方向に移動可能なキャ
    リッジをフレームに装着したフレキシブルディスクドラ
    イブ装置において、 前記フレームとモータベースを共通にして、直接そのフ
    レームに取り付けられるセンサレス駆動方式の前記スピ
    ンドルモータと、 前記センサレス駆動方式のスピンドルモータの軸受を前
    記フレームに立設するための該フレームに設けられた取
    付孔とを備えたことを特徴とするフレキシブルディスク
    ドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記センサレス駆動方式のスピンドルモ
    ータは、該スピンドルモータを構成する回転子、ハブ及
    びステータが前記フレームのいずれか一方の面に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル
    ディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記センサレス駆動方式のスピンドルモ
    ータは、 複数相の電機子巻線で回転子を駆動するブラシレスモー
    タの各相巻線電圧検出手段と、 前記電機子巻線の抵抗と槙宣伝流で決まる補正値を、各
    相の検出巻線端子電位に実駆動期間加減算する各相電位
    位相補正手段と、 前記補正後の各相電位の大小を比較する比較手段とを備
    え、前記比較手段で検出した回転子位置信号で各相の電
    機子巻線の印加駆動を行う駆動回路により駆動すること
    を特徴とする請求項1または2記載のフレキシブルディ
    スクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記センサレス駆動方式のスピンドルモ
    ータは、 複数相の電機子巻線で回転子を駆動するブラシレスモー
    タの各相巻線電位または各相間電圧差から回転子の位置
    信号を検出する回転子位置信号生成手段と、 前記出力の回転子位置信号の立ち上がり・立ち下がりエ
    ッジを検出し、該各検出エッジ信号から必要エッジ信号
    を選択して一方の出力とし、またエッジ信号をカウント
    して起動時の各相の電機子巻線の印加駆動信号とするカ
    ウンタと、 前記カウンタの一方の出力を入力とし、該入力が所定時
    間得られない場合は、前記カウンタをカウントアップす
    るパルス発生手段とを備え、起動時には前記カウンタ出
    力で電機子巻線の印加駆動を行う駆動回路により駆動す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のフレキシブ
    ルディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 前記センサレス駆動方式のスピンドルモ
    ータは、 複数相の電機子巻線で回転子を駆動するブラシレスモー
    タの各相巻線電位または各相間電圧差から回転子の位置
    信号を検出する回転子位置信号生成手段と、 前記出力の回転子位置信号の立ち上がり・立ち下がりエ
    ッジを検出し、該各検出エッジ信号から必要エッジ信号
    を選択して一方の出力とし、またエッジ信号をカウント
    して起動時の各相の電機子巻線の印加駆動信号とするカ
    ウンタと、 前記カウンタの一方の出力を入力とし、該入力が所定時
    間得られない場合は、前記カウンタをカウントアップす
    るパルス発生手段と、 前記回転子位置信号と前記カウンタ出力との組み合わせ
    でモータの回転を監視し、回転異常時には再起動パルス
    を出力して起動状態とする定常回転検知手段とを備え、
    回転異常時には前記カウンタ出力で電機子巻線の印加駆
    動を行う駆動回路により駆動することを特徴とする請求
    項1または2記載のフレキシブルディスクドライブ装
    置。
  6. 【請求項6】 前記フレームの前記スピンドルモータの
    取付部分の厚さを他の部分よりも薄くしたことを特徴と
    する請求項1または2記載のフレキシブルディスクドラ
    イブ装置。
  7. 【請求項7】 前記スピンドルモータの軸受は、ベアリ
    ングを装着する円筒部材と、前記フレームの取付孔に嵌
    合し前記円筒部材の外周に設けられた段付小径部を有
    し、該段付小径部の端部をかしめることにより立設する
    ことを特徴とする請求項1、2または6記載のフレキシ
    ブルディスクドライブ装置。
JP6220364A 1994-09-14 1994-09-14 フレキシブルディスクドライブ装置 Pending JPH0888995A (ja)

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MYPI95002681A MY113852A (en) 1994-09-14 1995-09-09 Frame for flexible disk drive unit having distortion prevention hole and 2 ribs formed around motor attaching hole
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DE69529131T DE69529131T2 (de) 1994-09-14 1995-09-14 Flexible Plattenantriebseinheit
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JP6220364A Pending JPH0888995A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 フレキシブルディスクドライブ装置

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JP (1) JPH0888995A (ja)
SG (1) SG34268A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102338785A (zh) * 2010-07-16 2012-02-01 华东理工大学 动态磁涂覆纳米固定相开管毛细管电色谱柱的制备方法
JP2013005534A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Semiconductor Components Industries Llc 単相ブラシレスモータの駆動回路
US9647605B2 (en) 2011-06-14 2017-05-09 Semiconductor Compoenents Industries, Llc Single-phase brushless motor driver and method

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SG34268A1 (en) 1996-12-06

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