JPH11141680A - 前進6段後進1段の手動変速機のシフト構造 - Google Patents

前進6段後進1段の手動変速機のシフト構造

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JPH11141680A
JPH11141680A JP32232797A JP32232797A JPH11141680A JP H11141680 A JPH11141680 A JP H11141680A JP 32232797 A JP32232797 A JP 32232797A JP 32232797 A JP32232797 A JP 32232797A JP H11141680 A JPH11141680 A JP H11141680A
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JP
Japan
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speed
reverse
shift
shift shaft
solenoid
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JP32232797A
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English (en)
Inventor
Masa Nakamura
雅 中村
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、制御手段によって6速とリバース
とを切り換えて6速化することができ、変速操作レバー
のノブのセレクト方向が長くなる惧れがなく、シートと
の干渉等の不具合を回避し得ることを目的としている。 【構成】 このため、前進に1速から6速までの6段と
後進に1段のリバースとの前進6段後進1段のシフトパ
ターンを有する手動変速機において、5速・リバースシ
フトシャフトにリバースアームと5速・6速フォークと
を設け、5速・リバースシフトシャフトにおけるリバー
スアーム及び5速・6速フォークの固定及び解除をON
・OFF動作するソレノイドによって行い5速・リバー
スシフトシャフトの同一軸方向において6速とリバース
とを切り換えるべく制御する制御手段を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は前進6段後進1段
の手動変速機のシフト構造に係り、特に制御手段によっ
て6速とリバースとを切り換えるとともに、手動変速機
の中のシフトリンケージ回りをほとんど変更させること
なく6速化することができ、変速操作レバーのノブのセ
レクト方向が長くなる惧れがなく、シートとの干渉等の
不具合を回避し得て、使い勝手を向上し得る前進6段後
進1段の手動変速機のシフト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される手動変速機(「マニュ
アルトランスミッション」とも言う)は、一般に、前進
5段、つまり5速が主流であるが、商用車等においては
前進4段、つまり4速、あるいはスポーツ仕様車におい
ては前進6段、つまり6速のシフトパターンを有するも
のもある。
【0003】前記前進6段後進1段の手動変速機のシフ
ト構造としては、実開平成5−32855号公報に開示
されるものがある。この公報に開示される前進6段後進
1段の手動変速機は、車両の運転席に配置されるシフト
レバーと、このシフトレバーの操作によりシンクロメッ
シュ機構を介し、入力軸の回転速度を変速して出力軸に
伝達する変速機本体とを備え、変速機本体に、後退ギヤ
及び1速ギヤを選択する第1シンクロメッシュ機構、2
速ギヤ及び3速ギヤを選択する第2シンクロメッシュ機
構、4速ギヤ及び5速ギヤを選択する第3シンクロメッ
シュ機構がそれぞれ設けられ、第3シンクロメッシュ機
構と協働する4速ギヤが入力軸に直結される一方、他の
変速ギヤが出力軸上に設けられてなる前進5段後進1段
の手動変速機において、第3シンクロメッシュ機構と協
働する4速ギヤ及び5速ギヤの配置を入れ替えて5速ギ
ヤを入力軸に直結する一方、シフトレバーから第3シン
クロメッシュ機構に伝達される操作力の方向を反転させ
る反転機構を設け、さらに、6速ギヤを設けて、この6
速ギヤを第4シンクロメッシュ機構により選択可能と
し、前進5段後進1段の手動変速機を流用しての製造を
容易とし、生産性を向上させるとともに、生産コストを
低減している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の手動
変速機においては、図11に示す如き4速の変速操作レ
バーのシフトパターンや図12に示す如き5速の変速操
作レバーのシフトパターン、図13及び図14に示す如
き6速の変速操作レバー速のシフトパターンがある。
【0005】そしてこのとき、4速仕様及び5速仕様の
場合には、5速ギヤの有無等でシフトリンケージを変更
させる必要がない。
【0006】しかし、6速仕様の場合には、図13に示
す如く、6速ギヤを1速外側に追加、あるいは図14に
示す如く、6速ギヤを4速外側に追加させる必要がある
とともに、シフトリンケージの大幅な変更が必要とな
る。
【0007】この結果、変速操作レバーのノブのセレク
ト方向(図13及び図14において左右方向)が長くな
り、シートとの干渉等の不具合が発生し、使い勝手が悪
いという不都合がある。
【0008】また、車両、特に軽車両の場合には、シー
ト間の隙間が少ないことにより、セレクト方向の長い手
動変速機を6速化することが困難であり、改善が臨まれ
ていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、前進に1速から6速までの
6段と後進に1段のリバースとの前進6段後進1段のシ
フトパターンを有する手動変速機において、5速・リバ
ースシフトシャフトにリバースアームと5速・6速フォ
ークとを設け、前記5速・リバースシフトシャフトにお
けるリバースアーム及び5速・6速フォークの固定及び
解除をON・OFF動作するソレノイドによって行い前
記5速・リバースシフトシャフトの同一軸方向において
6速とリバースとを切り換えるべく制御する制御手段を
設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
制御手段によって6速とリバースとを切り換える際に
は、ソレノイドによって5速・リバースシフトシャフト
におけるリバースアーム及び5速・6速フォークの固定
及び解除を行い、6速とリバースとを切り換えるととも
に、手動変速機の中のシフトリンケージ回りをほとんど
変更させることなく6速化し、変速操作レバーのノブの
セレクト方向が長くなる惧れをなくしている。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】図1〜図7はこの発明の第1実施例を示す
ものである。図3において、2は手動変速機である。
【0013】この手動変速機2の変速機ケース4内に、
内燃機関(図示せず)からの駆動力がクラッチ(図示せ
ず)によって断続される入力シャフトであるメインシャ
フト6と、カウンタシャフト8と、リバースアイドラシ
ャフト10とが、手動変速機2の長手方向で且つ略平行
に配設されている。
【0014】前記メインシャフト6は、変速機ケース4
の第1ケース12の壁部14に保持させた第1メインシ
ャフト用軸受16と、変速機ケース4の第2ケース18
の壁部20に保持させた第2メインシャフト用軸受22
とによって回転可能に支持されている。
【0015】前記カウンタシャフト8は、第1ケース1
2の壁部14に保持させた第1カウンタシャフト用軸受
24と、第2ケース18の壁部20に保持させた第2カ
ウンタシャフト用軸受26とによって回転可能に支持さ
れている。
【0016】前記リバースアイドラシャフト10は、第
1ケース12の壁部14と第2ケース18に固設した支
持部28とによって支持されている。
【0017】前記メインシャフト6には、内燃機関側
(図3において左側)から順次に、第1メインギヤ30
と、リバースメインギヤ32と、2速メインギヤ34と
が固定して設けられているとともに、3速メインギヤ3
6と、4速メインギヤ38と、変速機ケース4のサイド
ケースたる第3ケース40内において5速メインギヤ4
2と、6速メインギヤ44とが回転自在に設けられてい
る。
【0018】前記カウンタシャフト8には、内燃機関側
(図3において左側)順次に、最終減速機構46を構成
するファイナルドライブギヤ48が固定して設けられ、
1速メインギヤ30に噛合する1速カウンタギヤ50
と、2速メインギヤ34に噛合する2速カウンタギヤ5
2とが回転自在に設けられるとともに、3速メインギヤ
36に噛合する3速カウンタギヤ54と、4速メインギ
ヤ38に噛合する4速カウンタギヤ56と、第3ケース
40内において5速メインギヤ42に噛合する5速カウ
ンタギヤ58と、6速メインギヤ44に噛合する6速カ
ウンタギヤ60とが固定して設けられている。
【0019】また、前記リバースアイドラシャフト10
には、リバースアイドラギヤ62が回転自在に設けられ
ている。このリバースアイドラギヤ62には、リバース
スリーブ64が一体的に設けられている。そして、リバ
ースアイドラギヤ62は、前記リバースメインギヤ32
及び後述するスリーブギヤ72に噛合可能に設けられて
いる。
【0020】前記ファイナルドライブギヤ48は、差動
部66に設けたファイナルドリブンギヤ68に噛合して
いる。
【0021】前記1速カウンタギヤ50及び2速カウン
タギヤ52間のカウンタシャフト8には、1速・2速ス
リーブ70が設けられている。この1速・2速スリーブ
70には、リバースカウンタギヤたるスリーブギヤ72
が一体的に設けられている。そして、スリーブギヤ72
は、前記リバースアイドラギヤ62に噛合可能に設けら
れている。
【0022】更に、前記1速・2速スリーブ70及び1
速カウンタギヤ50間のカウンタシャフト8には、1速
同期機構74が設けられている。また、スリーブギヤ7
2及び2速カウンタギヤ52間のカウンタシャフト8に
は、2速同期機構76が設けられている。
【0023】前記3速メインギヤ36及び4速メインギ
ヤ38間のメインシャフト6には、3速・4速スリーブ
78が設けられている。
【0024】この3速・4速スリーブ78及び3速メイ
ンギヤ36間のメインシャフト6には、3速同期機構8
0が設けられている。また、3速・4速スリーブ78及
び4速メインギヤ38間のメインシャフト6には、4速
同期機構82が設けられている。
【0025】そして、5速メインギヤ42と6速メイン
ギヤ44間のメインシャフト6には、5速・6速スリー
ブ84が設けられている。また、5速・6速スリーブ8
4及び5速メインギヤ42間のメインシャフト6には5
速同期機構86が設けられ、5速・6速スリーブ84及
び6速メインギヤ44間のメインシャフト6には6速同
期機構88が設けられている。
【0026】前記手動変速機2は、各ギヤの噛合状態を
変速操作部90により切り換えられる。つまり、変速操
作部90は、変速機ケース4の図示しないシャフト保持
部にシフトアンドセレクトシャフト(図示せず)を保持
して設けている。このシフトアンドセレクトシャフト
は、シフトレバー(図示せず)の操作状態によりコント
ロールシャフト(図示せず)等を介して、セレクト時に
軸方向移動されるとともに、シフト時にシャフト回りに
周方向移動される。
【0027】ここで、前記変速操作部90の被動作側を
概略的に説明すると、図1に示す如く、1速・2速シフ
トシャフト92と、3速・4速シフトシャフト94と、
5速・リバースシフトシャフト96とを平行に配設して
いる。
【0028】これにより、前記手動変速機2は、前進に
1速から6速までの6段と後進に1段のリバースとの前
進6段後進1段のシフトパターンを有している。
【0029】そしてこのとき、5速・リバースシフトシ
ャフト96にリバースアーム98と5速・6速フォーク
100とを設け、リバースアーム98に第1ソレノイド
(「ソレノイドA」ともいう)102を設けるととも
に、5速・6速フォーク100にはON・OFF動作に
より第1ソレノイド102に対して異なる動作を行う第
2ソレノイド(「ソレノイドB」ともいう)104を設
け、これらの第1及び第2ソレノイド102、104に
よって前記5速・リバースシフトシャフト96における
リバースアーム98及び5速・6速フォーク100の固
定及び解除を行い前記5速・リバースシフトシャフト9
6の同一軸方向において6速とリバースとを切り換える
べく制御する制御手段106を設ける構成とする。
【0030】詳述すれば、図4(a)及び図4(b)に
示す如く、前記5速・リバースシフトシャフト96に、
軸方向に延びる長孔108を形成し、この長孔108に
前記第1ソレノイド102の係合棒102aが進退させ
るべく、リバースアーム98に第1ソレノイド102を
装着する。
【0031】また、図5(a)及び図5(b)に示す如
く、前記5速・リバースシフトシャフト96に孔部11
0を形成し、この孔部110に前記第2ソレノイド10
4の係合棒104aが進退させるべく5速・6速フォー
ク100に第2ソレノイド104を装着する。
【0032】そして、第1及び第2ソレノイド102、
104は、図2に示す如く、手動変速機2に配設される
とともに、前記制御手段106に接続されている。この
とき、制御手段106は手動変速機2に配設される車速
センサ112からの検出信号を入力し、この車速センサ
112からの検出信号に応じて第1及び第2ソレノイド
102、104をON・OFF制御している。
【0033】例えば、車速が10km/h未満でOFF
とし、10km/h以上でONとすべく設定する。この
設定により、第1及び第2ソレノイド102、104の
ON・OFF状態を、図6に示す如く開示することがで
きる。
【0034】更に、前記5速・リバースシフトシャフト
96は、リバースへの切換時に長孔108によってリバ
ースアーム98を空振り状態とする。つまり、図4
(b)に示す如く、第1ソレノイド102の係合棒10
2aがOFFによって長孔108内に突出しても、長孔
108の長さによって5速・リバースシフトシャフト9
6の係合状態が空振りとなるものである。
【0035】前記第1及び第2ソレノイド102、10
4は、OFF時にリバースを選択すべく動作し、5速と
リバースとを使用可能な状態とするフェールセーフ機能
を有している。
【0036】なお符号114は、前記1速・2速シフト
シャフト92に設けた1速・2速フォーク、116は前
記3速・4速シフトシャフト94に設けた3速・4速フ
ォークである。
【0037】次に作用について説明する。
【0038】車速が10km/h未満で第1及び第2ソ
レノイド102、104のOFF時には、図4(b)に
示す如く、第1ソレノイド102の係合棒102aが長
孔108内に突出するが、リバースアーム98を空振り
状態となる。
【0039】また、図5(b)に示す如く、第2ソレノ
イド104の係合棒104aが孔部110内に突出しな
い。
【0040】このため、前記第1及び第2ソレノイド1
02、104のOFF時に、6速とリバース内のリバー
スが選択され、5速とリバースとを使用可能な状態とし
ている。
【0041】更に、車速が10km/h以上で第1及び
第2ソレノイド102、104のON時には、図4
(a)に示す如く、第1ソレノイド102の係合棒10
2aが長孔108内に突出せず、リバースアーム98の
空振り状態が解消される。
【0042】そして、図5(a)に示す如く、第2ソレ
ノイド104の係合棒104aが孔部110内に突出す
る。
【0043】このため、前記第1及び第2ソレノイド1
02、104のON時に、6速とリバース内の6速が選
択され、5速と6速とを使用可能な状態としている。
【0044】これにより、既存の変速操作レバーを使用
して6速化することができるとともに、手動変速機2の
中のシフトリンケージ回りをほとんど変更させることな
く6速化することができ、変速操作レバーのノブのセレ
クト方向が長くなる惧れがなく、シートとの干渉等の不
具合を回避し得て、使い勝手を向上し得る。
【0045】また、シート間の隙間が少ない車両、特に
軽車両の場合でも、手動変速機を6速化することがで
き、実用上有利である。
【0046】更に、前記5速・リバースシフトシャフト
96が、リバースへの切換時に長孔108によってリバ
ースアーム98を空振り状態とすることにより、6速と
リバースとの選択動作が確実に果たされ、動作の信頼性
を向上させることができる。
【0047】更にまた、前記第1及び第2ソレノイド1
02、104に、OFF時にリバースを選択すべく動作
し、5速とリバースとを使用可能な状態とするフェール
セーフ機能を付加したことにより、制御手段106の故
障時に制御信号が出力されない状態、つまりOFF時と
なっても、5速とリバースとの使用可能な状態が維持さ
れることとなり、車両の走行に何ら不具合はなく、安全
性の向上に寄与し得るものである。
【0048】図8及び図9はこの発明の第2実施例を示
すものである。この第2実施例において、上述第1実施
例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0049】この第2実施例の特徴とするところは、前
記5速・リバースシフトシャフト96の外部に設けた唯
一のソレノイド202によって5速・リバースシフトシ
ャフト96におけるリバースアーム(図示せず)及び5
速・6速フォーク(図示せず)の固定及び解除を行う構
成とした点にある。
【0050】すなわち、図8に示す如く、5速・リバー
スシフトシャフト96内にこの5速・リバースシフトシ
ャフト96の軸方向に延びるスライド孔部204を形成
し、スライド孔部204内をスライド移動するカムシャ
フト206を配設する。
【0051】そして、図8及び図9に示す如く、前記5
速・リバースシフトシャフト96の外周部位から軸方向
に延び且つ前記スライド孔部204に連絡する長孔部2
08を設け、前記5速・リバースシフトシャフト96外
部にソレノイド202を配設し、このソレノイド202
と5速・リバースシフトシャフト96とを連結する連結
部材210を長孔部208内に位置させる。
【0052】また、前記5速・リバースシフトシャフト
96のリバースアーム(図示せず)側に、スライド孔部
204を通過するとともに5速・リバースシフトシャフ
ト96の径方向に延びる第1貫通孔部212を設け、5
速・リバースシフトシャフト96の5速・6速フォーク
(図示せず)側には、スライド孔部204を通過すると
ともに5速・リバースシフトシャフト96の径方向に延
びる第2貫通孔部214を設ける。
【0053】更に、前記第1貫通孔部212内を径方向
に移動する第1移動子216を設けるとともに、この第
1移動子216にはリバースアーム(図示せず)側に進
退動作する第1係合棒218を設け、前記第2貫通孔部
214内には、径方向に移動する第2移動子220を設
け、この第2移動子220にリバースアーム(図示せ
ず)側に進退動作する第2係合棒222を設ける。
【0054】前記第1、第2移動子216、220の下
端側には第1、第2傾斜面216a、220aが夫々形
成され、前記カムシャフト206の両端に形成される第
1、第2テーパ面206−1、206−2に接触し、カ
ムシャフト206の軸方向へのスライド移動に応じて第
1、第2移動子216、220が径方向に移動されるも
のである。
【0055】このとき、前記第1、第2貫通孔部21
2、214内には、図8に示す如く、第1、第2移動子
216、220を後退方向、つまり第1、第2貫通孔部
212、214内に没する方向に付勢する第1、第2ス
プリング224、226が夫々配設されている。
【0056】また、前記5速・リバースシフトシャフト
96内に軸方向に延びるスライド孔部204を形成する
際には、例えば5速・リバースシフトシャフト96の両
端部位から穿孔加工する必要があり、5速・リバースシ
フトシャフト96の両端部位に不要な孔部が形成される
が、盲部材228、230を充填して不要な孔部をなく
している。なお、5速・リバースシフトシャフト96の
一端部位からの穿孔加工のみで対処し得る場合には、当
然に盲部材も1個となる。
【0057】さすれば、図示しない制御手段によって前
記ソレノイド202がON・OFF動作され、例えばカ
ムシャフト206を図8において左側方向にスライド移
動させると、前記第1移動子216の第1傾斜面216
aが、第1スプリング224の付勢力に抗してカムシャ
フト206の第1テーパ面206−1によって押し上げ
られ、第1係合棒218が進行し、カムシャフト206
から突出する。そしてこのとき、前記第2移動子220
側においては、第2スプリング226の付勢力によって
第2移動子220が後退させられ、第2移動子220の
第2係合棒222がカムシャフト206内に没入する。
【0058】また、前記カムシャフト206を図8にお
いて右側方向にスライド移動させた場合には、上述とは
逆に、第1移動子216の第1係合棒218がカムシャ
フト206内に没入し、第2移動子220の第2係合棒
222がカムシャフト206から突出するものである。
【0059】これにより、既存の変速操作レバーを使用
して6速化することができるとともに、手動変速機中の
シフトリンケージ回りをほとんど変更させることなく6
速化することができ、上述第1実施例のものと同様に、
変速操作レバーのノブのセレクト方向が長くなる惧れが
なく、シートとの干渉等の不具合を回避し得て、使い勝
手を向上し得る。
【0060】また、シート間の隙間が少ない車両、特に
軽車両の場合でも、上述第1実施例のものと同様に、手
動変速機を6速化することができ、実用上有利である。
【0061】更に、前記5速・リバースシフトシャフト
96の外部に設けた唯一のソレノイド202によって5
速・リバースシフトシャフト96におけるリバースアー
ム及び5速・6速フォークの固定及び解除を行うことが
できることにより、構成の簡略化か図れ、製作が容易
で、コストを低廉とし得て、経済的に有利である。
【0062】更にまた、前記ソレノイド202に、OF
F時にリバースを選択すべく動作し、5速とリバースと
を使用可能な状態とするフェールセーフ機能を付加すべ
く構成すれば、制御手段の故障時に制御信号が出力され
ない状態、つまりOFF時となっても、5速とリバース
との使用可能な状態が維持されることとなり、車両の走
行に何ら不具合はなく、安全性の向上に寄与し得る。
【0063】図10はこの発明の第3実施例を示すもの
である。
【0064】上述第2実施例においては、唯一のソレノ
イド202を5速・リバースシフトシャフト96の外部
に設けたが、この第3実施例の特徴とするところは、唯
一のソレノイド302を5速・リバースシフトシャフト
96と同一軸心に設けた点にある。
【0065】すなわち、図10に示す如く、5速・リバ
ースシフトシャフト96を左右の第1、第2シフトシャ
フト部96−1、96−2に2分割し、第1シフトシャ
フト部96−1内にこの第1シフトシャフト部96−1
の軸方向に延びる第1スライド孔部304−1を形成す
るとともに、第2シフトシャフト部96−2内にも同様
に第2スライド孔部304−2を形成する。
【0066】そして、第1、第2シフトシャフト部96
−1、96−2間に前記ソレノイド302を同一軸心を
有すべく配設し、第1スライド孔部304−1内にこの
第1スライド孔部304−1内をスライド移動する第1
ソレノイドシャフト306−1を配設するとともに、第
2スライド孔部304−2内には第2ソレノイドシャフ
ト306−2を配設する。このとき、第1、第2ソレノ
イドシャフト306−1、306−2は、相互に同一方
向、つまり図10の左側方向あるいは右側方向に移動す
る。
【0067】また、前記5速・リバースシフトシャフト
96の第1シフトシャフト部96−1側たるリバースア
ーム(図示せず)側に、第1スライド孔部304−1を
通過するとともに第1シフトシャフト部96−1の径方
向に延びる第1貫通孔部308を設け、5速・リバース
シフトシャフト96の第2シフトシャフト部96−2側
たる5速・6速フォーク(図示せず)側には、第2スラ
イド孔部304−2を通過するとともに第2シフトシャ
フト部96−2の径方向に延びる第2貫通孔部310を
設ける。
【0068】更に、前記第1貫通孔部308内を径方向
に移動する第1移動子312を設けるとともに、この第
1移動子312にはリバースアーム(図示せず)側に進
退動作する第1係合棒314を設け、前記第2貫通孔部
310内には、径方向に移動する第2移動子316を設
け、この第2移動子316にリバースアーム(図示せ
ず)側に進退動作する第2係合棒318を設ける。
【0069】前記第1、第2移動子312、316の下
端側には第1、第2傾斜面312a、316aが夫々形
成され、第1シフトシャフト部96−1の端部に形成さ
れる第1テーパ面320と第2シフトシャフト部96−
2の端部に形成される第2テーパ面322とに夫々接触
し、第1、第2シフトシャフト部96−1、96−2の
軸方向へのスライド移動に応じて第1、第2移動子31
2、316が径方向に移動されるものである。
【0070】このとき、前記第1、第2貫通孔部30
8、310内には、図10に示す如く、第1、第2移動
子312、316を後退方向、つまり第1、第2貫通孔
部308、310内に没する方向に付勢する第1、第2
スプリング324、326が夫々配設されている。
【0071】さすれば、図示しない制御手段によって前
記ソレノイド302がON・OFF動作され、例えば第
1シフトシャフト部96−1を図10において左側方向
にスライド移動させると、前記第1移動子312の第1
傾斜面312aが、第1スプリング324の付勢力に抗
して第1シフトシャフト部96−1の第1テーパ面32
0によって押し上げられ、第1係合棒314が進行し、
第1シフトシャフト部96−1から突出する。そしてこ
のとき、前記第2移動子316側においては、第2スプ
リング326の付勢力によって第2移動子316が後退
させられ、第2移動子316の第2係合棒318が第2
シフトシャフト部96−2内に没入する。
【0072】また、前記ソレノイド302によって第1
シフトシャフト部96−1を図10において右側方向に
スライド移動させた場合には、上述とは逆に、第1移動
子312の第1係合棒314が第1シフトシャフト部9
6−1内に没入し、第2移動子316の第2係合棒31
8が第2シフトシャフト部96−2から突出するもので
ある。
【0073】これにより、既存の変速操作レバーを使用
して6速化することができるとともに、手動変速機中の
シフトリンケージ回りをほとんど変更させることなく6
速化することができ、上述第1及び第2実施例のものと
同様に、変速操作レバーのノブのセレクト方向が長くな
る惧れがなく、シートとの干渉等の不具合を回避し得
て、使い勝手を向上し得る。
【0074】また、シート間の隙間が少ない車両、特に
軽車両の場合でも、上述第1及び第2実施例のものと同
様に、手動変速機を6速化することができ、実用上有利
である。
【0075】更に、前記5速・リバースシフトシャフト
96の第1、第2シフトシャフト部96−1、96−2
間に設けた唯一のソレノイド302によって5速・リバ
ースシフトシャフト96におけるリバースアーム及び5
速・6速フォークの固定及び解除を行うことができるこ
とにより、構成の簡略化か図れ、製作が容易で、コスト
を低廉とし得て、経済的に有利である。
【0076】更にまた、前記ソレノイド302に、OF
F時にリバースを選択すべく動作し、5速とリバースと
を使用可能な状態とするフェールセーフ機能を付加すべ
く構成すれば、制御手段の故障時に制御信号が出力され
ない状態、つまりOFF時となっても、5速とリバース
との使用可能な状態が維持されることとなり、車両の走
行に何ら不具合はなく、安全性の向上に寄与し得る。
【0077】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、前進に1速から6速までの6段と後進に1段のリバ
ースとの前進6段後進1段のシフトパターンを有する手
動変速機において、5速・リバースシフトシャフトにリ
バースアームと5速・6速フォークとを設け、5速・リ
バースシフトシャフトにおけるリバースアーム及び5速
・6速フォークの固定及び解除をON・OFF動作する
ソレノイドによって行い5速・リバースシフトシャフト
の同一軸方向において6速とリバースとを切り換えるべ
く制御する制御手段を設けたので、既存の変速操作レバ
ーを使用して6速化することができるとともに、手動変
速機の中のシフトリンケージ回りをほとんど変更させる
ことなく6速化することができ、変速操作レバーのノブ
のセレクト方向が長くなる惧れがなく、シートとの干渉
等の不具合を回避し得て、使い勝手を向上し得る。ま
た、シート間の隙間が少ない車両、特に軽車両の場合で
も、手動変速機を6速化することができ、実用上有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す変速操作部の概略
説明図である。
【図2】手動変速機の第1、第2ソレノイドと制御手段
との概略構成図である。
【図3】手動変速機の概略断面図である。
【図4】第1ソレノイドの動作状態を示し、(a)はO
N時の第1ソレノイドの概略図、(b)はOFF時の第
1ソレノイドの概略図である。
【図5】第2ソレノイドの動作状態を示し、(a)はO
N時の第2ソレノイドの概略図、(b)はOFF時の第
2ソレノイドの概略図である。
【図6】第1、第2ソレノイドのON・OFF状態を開
示した図である。
【図7】この発明の第1実施例における変速操作レバー
のシフトパターンを示す図である。
【図8】この発明の第2実施例を示す5速・リバースシ
フトシャフト要部切欠き断面図である。
【図9】図8の矢視〓X部分からの概略図である。
【図10】この発明の第3実施例を示す5速・リバース
シフトシャフト要部切欠き断面図である。
【図11】この発明の従来技術における4速の変速操作
レバーのシフトパターンを示す図である。
【図12】5速の変速操作レバーのシフトパターンを示
す図である。
【図13】6速の変速操作レバーの第1のシフトパター
ンを示す図である。
【図14】6速の変速操作レバーの第2のシフトパター
ンを示す図である。
【符号の説明】
2 手動変速機 4 変速機ケース 6 メインシャフト 8 カウンタシャフト 10 リバースアイドラシャフト 12 第1ケース 18 第2ケース 40 第3ケース 46 最終減速機構 48 ファイナルドライブギヤ 62 リバースアイドラギヤ 64 リバーススリーブ 66 差動部 74 1速同期機構 76 2速同期機構 80 3速同期機構 82 4速同期機構 86 5速同期機構 88 6速同期機構 90 変速操作部 92 1速・2速シフトシャフト 94 3速・4速シフトシャフト 96 5速・リバースシフトシャフト 98 リバースアーム 100 5速・6速フォーク 102 第1ソレノイド(「ソレノイドA」ともいう) 102a 係合棒 104 第2ソレノイド(「ソレノイドB」ともいう) 104a 係合棒 106 制御手段 108 長孔 110 孔部 112 車速センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前進に1速から6速までの6段と後進に
    1段のリバースとの前進6段後進1段のシフトパターン
    を有する手動変速機において、5速・リバースシフトシ
    ャフトにリバースアームと5速・6速フォークとを設
    け、前記5速・リバースシフトシャフトにおけるリバー
    スアーム及び5速・6速フォークの固定及び解除をON
    ・OFF動作するソレノイドによって行い前記5速・リ
    バースシフトシャフトの同一軸方向において6速とリバ
    ースとを切り換えるべく制御する制御手段を設けたこと
    を特徴とする前進6段後進1段の手動変速機のシフト構
    造。
  2. 【請求項2】 前記5速・リバースシフトシャフトは、
    軸方向に延びる長孔を形成し、リバースへの切換時に長
    孔によってリバースアームを空振り状態とする請求項1
    に記載の前進6段後進1段の手動変速機のシフト構造。
  3. 【請求項3】 前記ソレノイドは、リバースアームに設
    けた第1ソレノイドと5速・6速フォークにON・OF
    F動作により第1ソレノイドに対して異なる動作を行う
    べく設けた第2ソレノイドとからなり、OFF時にリバ
    ースを選択し、5速とリバースとの使用可能なフェール
    セーフ機能を有する請求項1に記載の前進6段後進1段
    の手動変速機のシフト構造。
  4. 【請求項4】 前記ソレノイドは、5速・リバースシフ
    トシャフト内且つ軸方向に設けられたスライド孔部内を
    スライド移動するカムシャフトを、5速・リバースシフ
    トシャフトの外部からON・OFF動作によって進退動
    作させ、5速・リバースシフトシャフトにおけるリバー
    スアーム及び5速・6速フォークの固定及び解除を行う
    請求項1に記載の前進6段後進1段の手動変速機のシフ
    ト構造。
JP32232797A 1997-11-07 1997-11-07 前進6段後進1段の手動変速機のシフト構造 Pending JPH11141680A (ja)

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