JP2001116142A - トランスミッションの変速装置 - Google Patents

トランスミッションの変速装置

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JP2001116142A JP29541999A JP29541999A JP2001116142A JP 2001116142 A JP2001116142 A JP 2001116142A JP 29541999 A JP29541999 A JP 29541999A JP 29541999 A JP29541999 A JP 29541999A JP 2001116142 A JP2001116142 A JP 2001116142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用のトランスミッションにおいて、シ
フトセレクトシャフトを中央のセレクト位置に保持する
セレクトスプリングの本数を減少させるとともに、シフ
トセレクトシャフトの全長の短縮を図る。 【解決手段】 シフトセレクトシャフト59に軸方向に
離間して設けた第1ストッパ面59bおよび第2ストッ
パ面66d間に第1スプリングシート68および第2ス
プリングシート69を摺動自在に支持し、第1、第2ス
プリングシート68,69の軸方向内面をセレクトスプ
リング70で相互に離反する方向に付勢して前記第1、
第2ストッパ面59b,66dにそれぞれ当接させ、か
つ第1、第2スプリングシート68,69の軸方向外面
をミッションケース13に設けた第1、第2支持面57
b,13dにそれぞれ支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミッションケース
に支持したシフトセレクトシャフトを軸方向の3つのセ
レクト位置のうちの中央のセレクト位置にセレクトスプ
リングで弾発的に保持するトランスミッションの変速装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるトランスミッションの変速装置は
特許第2629871号公報により公知である。この変
速装置のシフトセレクトシャフトは、ドライバーにより
操作されるチェンジレバーと複数の変速段を選択的に確
立するシフトフォークとの間に介在するもので、チェン
ジレバーのセレクト操作に連動して軸方向に移動し、チ
ェンジレバーのシフト操作に応じて回転するようになっ
ている。シフトセレクトシャフトは軸方向に移動して3
つのセレクト位置に停止可能であり、チェンジレバーが
ニュートラル位置にあるときに中央のセレクト位置に保
持されるように2本のセレクトスプリングで付勢され
る。そしてシフトセレクトシャフトが中央のセレクト位
置から一方向に移動すると、一方のセレクトスプリング
が圧縮されてシフトセレクトシャフトを中央のセレクト
位置に復帰させる弾発力が発生し、シフトセレクトシャ
フトが中央のセレクト位置から他方向に移動すると、他
方のセレクトスプリングが圧縮されてシフトセレクトシ
ャフトを中央のセレクト位置に復帰させる弾発力が発生
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、シフトセレクトシャフトを中央のセレクト位置に
保持するのに2本のセレクトスプリングが必要であるた
め、部品点数が増加するだけでなく、セレクトスプリン
グを配置するスペースを確保するためにシフトセレクト
シャフトの長さが増加する問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、シフトセレクトシャフトを中央のセレクト位置に保
持するセレクトスプリングの本数を減少させるととも
に、シフトセレクトシャフトの全長の短縮を図ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、ミッションケ
ースに支持したシフトセレクトシャフトをチェンジレバ
ーのセレクト操作に応じて軸方向に移動させ、かつチェ
ンジレバーのシフト操作に応じて回動させることによ
り、このシフトセレクトシャフトでシフトフォークを作
動させて複数の変速段を選択的に確立するトランスミッ
ションの変速装置であって、シフトセレクトシャフトを
軸方向の3つのセレクト位置のうちの中央のセレクト位
置にセレクトスプリングで弾発的に保持するものにおい
て、シフトセレクトシャフトに軸方向に離間して設けた
第1ストッパ面および第2ストッパ面間に第1スプリン
グシートおよび第2スプリングシートを摺動自在に支持
し、第1、第2スプリングシートの軸方向内面をセレク
トスプリングで相互に離反する方向に付勢して前記第
1、第2ストッパ面にそれぞれ当接させ、第1、第2ス
プリングシートの軸方向外面をミッションケースに設け
た第1、第2支持面にそれぞれ支持したことを特徴とす
るトランスミッションの変速装置が提案される。
【0006】上記構成によれば、シフトセレクトシャフ
トをニュートラル位置から一方向に移動させると、第1
ストッパ面に係止された第1スプリングシートがシフト
セレクトシャフトと一体に移動して第1支持面から離
れ、第2支持面に支持されてシフトセレクトシャフトに
対して相対的に移動する第2スプリングシートとの間に
セレクトスプリングを圧縮するため、そのセレクトスプ
リングの弾発力でシフトセレクトシャフトがニュートラ
ル位置に向けて付勢される。またシフトセレクトシャフ
トをニュートラル位置から他方向に移動させると、第2
ストッパ面に係止された第2スプリングシートがシフト
セレクトシャフトと一体に移動して第2支持面から離
れ、第1支持面に支持されてシフトセレクトシャフトに
対して相対的に移動する第1スプリングシートとの間に
セレクトスプリングを圧縮するため、そのセレクトスプ
リングの弾発力でシフトセレクトシャフトがニュートラ
ル位置に向けて付勢される。
【0007】このように、シフトセレクトシャフトを1
本のセレクトスプリングで両方向からニュートラル位置
に向けて付勢することができるので、セレクトスプリン
グの数を最小限に抑えることができるだけでなく、この
セレクトスプリングの配置スペースを減少させてシフト
セレクトシャフトの全長を短縮することができる。
【0008】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、ミッションケースに設けたブ
リーザチャンバの内部に第1、第2スプリングシートお
よびセレクトスプリングを収納し、このブリーザチャン
バの内壁に前記第1、第2支持面を形成したことを特徴
とするトランスミッションの変速装置が提案される。
【0009】上記構成によれば、ミッションケースに設
けたブリーザチャンバの内部空間を利用して第1、第2
スプリングシートおよびセレクトスプリングを収納した
ので、第1、第2スプリングシートおよびセレクトスプ
リングの配置スペースを節減することができる。しかも
ブリーザチャンバの内壁に第1、第2スプリングシート
を支持する第1、第2支持面を形成したので、第1、第
2支持面を形成するための特別の部材が不要になって部
品点数が削減される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図13は本発明の一実施例を示すも
ので、図1は車両用マニュアルトランスミッションの縦
断面図、図2はチェンジレバーのチェンジパターンを示
す図、図3は車両用マニュアルトランスミッションの要
部横断面図、図4は図3の要部拡大図(3速−4速セレ
クト位置)、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4
に対応する作用説明図(5速−リバースセレクト位
置)、図7は図4に対応する作用説明図(1速−2速セ
レクト位置)、図8は図3の8方向矢視図、図9は図8
の9−9線断面図、図10は図8の要部拡大図(ニュー
トラル位置)、図11は図10に対応する作用説明図
(リバース位置)、図12は図10に対応する作用説明
図(5速位置)、図13は図10の13−13線矢視図
である。
【0012】図1に示すように、前進5速、後進1速の
車両用マニュアルトランスミッションMのミッションケ
ース11は、車体前後方向に延びる割り面で分割された
左ケース半体12および右ケース半体13からなり、左
ケース半体12のエンジンE側の側面に形成されたクラ
ッチ室14に変速用クラッチCが収納される。変速用ク
ラッチCを介してエンジンEに接続されたメインシャフ
トSmの左右両端部は、左ケース半体12および右ケー
ス半体13にそれぞれボールベアリング15,16で支
持され、またメインシャフトSmと平行に配置されたカ
ウンタシャフトScの左右両端部は、左ケース半体12
および右ケース半体13にそれぞれローラベアリング1
7およびボールベアリング18,18で支持される。カ
ウンタシャフトScの出力を左右の車軸19,19に配
分するディファレンシャルギヤDが、左右一対のボール
ベアリング20,21を介して左ケース半体12および
右ケース半体13にそれぞれ支持される。
【0013】クラッチ室14に収納された変速用クラッ
チCは、エンジンEのクランクシャフトの右端に接続さ
れたクラッチホーイル22と、メインシャフトSmの左
端にダンパ23を介して接続されたクラッチディスク2
4とを備え、常時はダイヤフラムスプリング25の弾発
力でプレッシャプレート26とクラッチホイール22と
の間にクラッチディスク24のフェーシング27を挟圧
することにより係合しており、変速時にレリーズフォー
ク28でレリーズベアリング29を左方向に押圧するこ
とにより係合が解除される。
【0014】メインシャフトSmにはメイン1速ギヤ3
1およびメイン2速ギヤ32が固設され、メイン3速ギ
ヤ33、メイン4速ギヤ34およびメイン5速ギヤ35
が相対回転自在に支持される。一方、カウンタシャフト
Scには前記メイン1速ギヤ31およびメイン2速ギヤ
32にそれぞれ噛合するカウンタ1速ギヤ36およびカ
ウンタ2速ギヤ37が相対回転自在に支持され、前記メ
イン3速ギヤ33、メイン4速ギヤ34およびメイン5
速ギヤ35にそれぞれ噛合するカウンタ3速ギヤ38、
カウンタ4速ギヤ39およびカウンタ5速ギヤ40が固
設される。
【0015】左ケース半体12および右ケース半体13
にリバースアイドルシャフトSrの左右両端部が支持さ
れており、このリバースアイドルシャフトSrに左右摺
動自在に支持したリバースアイドルギヤ41は、メイン
シャフトSmに固設したメインリバースギヤ42に噛合
可能であり、かつカウンタシャフトScに相対回転自在
に支持したカウンタリバースギヤ43に噛合可能であ
る。
【0016】1速−2速シフトフォーク44で1速−2
速同期機構S1のスリーブ45を左動させることによ
り、カウンタ1速ギヤ36がカウンタシャフトScに結
合されて1速変速段が確立し、1速−2速シフトフォー
ク44で1速−2速同期機構S1のスリーブ45を右動
させることにより、カウンタ2速ギヤ37がカウンタシ
ャフトScに結合されて2速変速段が確立する。3速−
4速シフトフォーク46で3速−4速同期機構S2のス
リーブ47を左動させることにより、メイン3速ギヤ3
3がメインシャフトSmに結合されて3速変速段が確立
し、3速−4速シフトフォーク46で3速−4速同期機
構S2のスリーブ47を右動させることにより、メイン
4速ギヤ34がメインシャフトSmに結合されて4速変
速段が確立する。
【0017】5速シフトフォーク48で5速同期機構S
3のスリーブ49を左動させることにより、メイン5速
ギヤ35がメインシャフトSmに結合されて5速変速段
が確立する。5速シフトフォーク48で5速同期機構S
3のスリーブ49を右動させると、リバースアイドルギ
ヤ41を回転自在に保持するリバースシフトフォーク5
0が前記5速シフトフォーク48に連動して左動し、リ
バースアイドルギヤ41がメインリバースギヤ42と、
1速−2速同期機構S1のスリーブ45に設けた前記カ
ウンタリバースギヤ43とに噛合してリバース変速段が
確立する。
【0018】前記1速−2速同期機構S1、3速−4速
同期機構S2および5速同期機構S3は周知のもので、
スリーブ45,47,49の左右動に伴うブロッキング
リングおよびシンクロコーンの摩擦力によって同期作用
を行うものである。
【0019】このようにして1速〜5速変速段あるいは
リバース変速段が確立すると、カウンタシャフトScの
回転がファイナルドライブギヤ51およびファイナルド
リブンギヤ52を経てディファレンシャルギヤDに伝達
され、左右の車軸19,19が駆動される。
【0020】次に、1速〜5速変速段およびリバース変
速段を確立するためのチェンジ装置の構造を図2〜図1
2により説明する。
【0021】図2はチェンジ装置のチェンジレバーLの
操作パターンを示すもので、P1が1速−2速セレクト
位置、P2が3速−4速セレクト位置(ニュートラル位
置)、P3が5速−リバースセレクト位置であり、また
1速−2速セレクト位置P1の両側に配置されるおよ
びがそれぞれ1速位置および2速位置、3速−4速セ
レクト位置P2の両側に配置されるおよびがそれぞ
れ3速位置および4速位置、5速−リバースセレクト位
置P3の両側に配置されるおよびRがそれぞれ5速位
置およびリバース位置である。図中矢印SEがチェンジ
レバーLのセレクト操作方向を表し、図中矢印SIがチ
ェンジレバーLのシフト操作方向を表している。
【0022】図3〜図5に示すように、ミッションケー
ス11の右ケース半体13の上部に皿状の凹部13aが
形成されており、この凹部13aの開口を覆うように6
本のボルト56…でカバー部材57を結合することによ
り、カバー部材57および凹部13a間のブリーザチャ
ンバ58が区画される。カバー部材57の中央に形成し
たガイド孔57aおよび右ケース半体13の内部に形成
したガイド孔13bにシフトセレクトシャフト59が回
転自在かつ長手方向摺動自在に支持される。
【0023】カバー部材57からシール部材60を介し
て外部に延びるシフトセレクトシャフト59の上端に切
欠59aが形成されており、この切欠59aにセレクト
レバー61が係合する。セレクトレバー61はチェンジ
レバーLのセレクト操作(図2における矢印SE方向の
操作)に連動して上下に揺動し、シフトセレクトシャフ
ト59を図4に示す3速−4速セレクト位置と、3速−
4速セレクト位置から上方に移動した5速−リバースセ
レクト位置(図6参照)と、3速−4速セレクト位置か
ら下方に移動した1速−2速セレクト位置(図7参照)
との間を移動可能である。
【0024】シフトセレクトシャフト59の切欠59a
の下方にシフトレバー62が固定されており、このシフ
トレバー62はチェンジレバーLのシフト操作(図2に
おける矢印SI方向の操作)に連動して左右に回転す
る。チェンジレバーLが1速−2速セレクト位置P1、
3速−4速セレクト位置P2あるいは5速−リバースセ
レクト位置P3にあるとき、シフトセレクトシャフト5
9はニュートラル位置にあり、チェンジレバーLが1速
位置、3速位置あるいは5速位置に操作される
と、シフトセレクトシャフト59のニュートラル位置か
ら左方向に回転し、チェンジレバーLが2速位置、4
速位置あるいはリバース位置Rに操作されると、シフ
トセレクトシャフト59はニュートラル位置から右方向
に回転する。シフトセレクトシャフト59はディテント
機構63(図8参照)によって前記3つの回転位置に節
度をもって停止可能である。
【0025】右ケース半体13の内部に延びるシフトセ
レクトシャフト59にシフトアーム64が固定ピン65
で固定されるとともに、そのシフトアーム64を上下か
ら挟むようにインターロックプレート66が相対回転自
在に支持される。インターロックプレート66は上下一
対のロック爪66a,66bを備えており、これら一対
のロック爪66a,66bは前記シフトアーム64の先
端に形成した駆動部64aの上下にそれぞれ臨んでい
る。またインターロックプレート66はシフトセレクト
シャフト59に直交する方向に延びるガイド溝66cを
備えており、右ケース半体13に固定した回り止めピン
67が前記ガイド溝66cに係合する。
【0026】従って、シフトセレクトシャフト59が上
下動するとシフトアーム64およびインターロックプレ
ート66は一体で昇降するが、シフトセレクトシャフト
59が回転するとシフトアーム64は該シフトセレクト
シャフト59と一体で回転するのに対し、インターロッ
クプレート66はガイド溝66cと回り止めピン67と
の係合によって回転を規制される。
【0027】シフトセレクトシャフト59は、その長手
方向の略中央に形成した段状の第1ストッパ面59bを
介して下半部が小径になっており、そのシフトセレクト
シャフト59の小径の下半部に摺動自在に嵌合する第1
スプリングシート68の内周部上面が前記第1ストッパ
面59bに下側から係合するとともに、第1スプリング
シート68の外周部上面がカバー部材57の下面の第1
支持面57bに当接する。また前記第1スプリングシー
ト68の下方に配置されてシフトセレクトシャフト59
に摺動自在に嵌合する円板状の第2スプリングシート6
9は、その内周部下面が前記インターロックプレート6
6の上面に形成した第2ストッパ面66dに係合する。
右ケース半体13の凹部13aの底壁に略十字型の開口
13cが形成されており、この開口13cの縁に形成し
た4ヵ所の段状の第2支持面13d…に第2スプリング
シート69の外周部下面が支持される。そして第1スプ
リングシート68の下面と第2スプリングシート69の
上面との間にセレクトスプリング70の上下両端部が支
持される。
【0028】而して、シフトセレクトシャフト59が図
4に示した3速−4速セレクト位置にあるとき、シフト
セレクトシャフト59に摺動自在に支持されてセレクト
スプリング70で相互に離反する方向に付勢された第1
スプリングシート68の内周部上面および第2スプリン
グシート69の内周部下面は、それぞれシフトセレクト
シャフト59の第1ストッパ面59aおよびインターロ
ックプレート66の上面に形成した第2ストッパ面66
dに弾発的に当接し、かつ第1スプリングシート68の
外周部上面および第2スプリングシート69の外周部下
面は、それぞれカバー部材57の第1支持面57bおよ
び凹部13aの第2支持面13d…に当接して支持さ
れ、これによりシフトセレクトシャフト59が前記3速
−4速セレクト位置に安定的に停止する。
【0029】この状態からシフトセレクトシャフト59
が5速−リバースセレクト位置(図6参照)に向けて上
動すると、シフトセレクトシャフト59と一体のインタ
ーロックプレート66の第2ストッパ面66dに押圧さ
れた第2スプリングシート69は、カバー部材57の第
1支持面57bに係止された第1スプリングシート68
を原位置に残したまま上昇するため、セレクトスプリン
グ70が圧縮されてシフトセレクトシャフト59を3速
−4速セレクト位置に復帰させる付勢力が発生する。
【0030】逆に、シフトセレクトシャフト59が3速
−4速セレクト位置から1速−2速セレクト位置(図7
参照)に向けて下動すると、シフトセレクトシャフト5
9の第1ストッパ面59bに押圧された第1スプリング
シート68は、開口13cの第2支持面13d…に係止
された第2スプリングシート69を原位置に残したまま
下降するため、セレクトスプリング70が圧縮されてシ
フトセレクトシャフト59を3速−4速セレクト位置に
復帰させる付勢力が発生する。
【0031】以上のように、1個のセレクトスプリング
70でシフトセレクトシャフト59をニュートラル位置
である3速−4速セレクト位置に付勢してセンタリング
することができるので、シフトセレクトシャフト59を
2本のスプリングでそれぞれ上方および下方に付勢する
場合に比べて、部品点数およびコストを削減することが
できる。しかもシフトセレクトシャフト59に2本のス
プリング支持すると該シフトセレクトシャフト59が必
然的に長くなるが、それを1本にすることによりシフト
セレクトシャフト59の全長を短縮することができる。
【0032】右ケース半体13の凹部13aとカバー部
材57とによって区画されたブリーザチャンバ58の内
部空間は、開口13cの内周と第2スプリングシート6
9の外周との間に形成された4個の通孔71…によって
ミッションケース11の内部空間に連通するとともに、
カバー部材57と一体のブリーザパイプ72の先端に設
けたブリーザチューブ73を介してミッションケース1
1の外部空間に連通する。
【0033】カバー部材57にシフトセレクトシャフト
59、第1スプリングシート68、第2スプリングシー
ト69、セレクトスプリング70、シフトアーム64、
固定ピン65およびインターロックプレート66を予め
組み付けてサブアセンブリAを構成しておき、このサブ
アセンブリAを右ケース半体13の凹部13aから開口
13cに挿入して組み付けることにより、組付作業性を
著しく高めることができる。
【0034】また右ケース半体13の凹部13aとカバ
ー部材57とによってブリーザチャンバ58を区画し、
このブリーザチャンバ58の内部に第1スプリングシー
ト68、第2スプリングシート69およびセレクトスプ
リング70を収納したので、共通の空間をブリーザチャ
ンバ58を形成する空間と、第1スプリングシート6
8、第2スプリングシート69およびセレクトスプリン
グ70を収納する空間とに兼用し、ミッションケース1
1の大型化や部品点数の増加を回避することが可能にな
る。しかもブリーザチャンバ58とミッションケース1
1の内部空間とが、開口13cの内周と第2スプリング
シート69の外周との間に形成された4個の通孔71…
によって連通しており、かつ前記通孔71…の下方には
シフトアーム64およびインターロックプレート66が
隣接して位置するため、そのラビリンス効果でブリーザ
チャンバ58へのオイルの浸入を効果的に阻止すること
ができる。
【0035】図4および図8に示すように、前記1速−
2速シフトフォーク44を備えた1速−2速シフトロッ
ド76の両端部と、前記3速−4速シフトフォーク46
を備えた3速−4速シフトロッド77の両端部と、前記
5速シフトフォーク48を備えた5速−リバースシフト
ロッド78の両端部とが、左ケース半体12および右ケ
ース半体13にそれぞれ摺動自在に支持される。1速−
2速シフトロッド76、3速−4速シフトロッド77お
よび5速−リバースシフトロッド78には、それぞれ1
速−2速シフトピース79、3速−4速シフトピース8
0および5速−リバースシフトピース81が固定されて
おり、それら3個のシフトピース79,80,81の先
端部にそれぞれ形成した切欠79a,80a,81a
は、シフトアーム64の先端に設けた駆動部64aに選
択的に係合し得るように上下に整列する。
【0036】而して、シフトセレクトシャフト59が図
4に示す3速−4速セレクト位置にあるとき,シフトア
ーム64の駆動部64aが3速−4速シフトピース80
の切欠80aに係合するため、シフトセレクトシャフト
59の回動によって3速−4速シフトピース80と共に
3速−4速シフトロッド77をニュートラル位置から3
速位置あるいは4速位置に駆動することができる。この
とき、インターロックプレート66の下側のロック爪6
6bが1速−2速シフトピース79の切欠79aに係合
し、インターロックプレート66の上側のロック爪66
aが5速−リバースシフトピース81の切欠81aに係
合することにより、1速−2速シフトピース79および
5速−リバースシフトピース81の誤作動を防止する。
【0037】図7に示すように、シフトセレクトシャフ
ト59を前記3速−4速セレクト位置の下方の1速−2
速セレクト位置に移動させると、そのシフトアーム64
の駆動部64aが1速−2速シフトピース79の切欠7
9aに係合するため、シフトセレクトシャフト59の回
動によって1速−2速シフトピース79と共に1速−2
速シフトロッド76をニュートラル位置から1速位置あ
るいは2速位置に駆動することができる。このとき、イ
ンターロックプレート66の上側のロック爪66aが5
速−リバースシフトピース81の切欠81aおよび3速
−4速シフトピース80の切欠80aに係合することに
より、5速−リバースシフトピース81および3速−4
速シフトピース80の誤作動を防止する。
【0038】図6に示すように、シフトセレクトシャフ
ト59を前記3速−4速セレクト位置の上方の5速−リ
バースセレクト位置に移動させると、そのシフトアーム
64の駆動部64aが5速−リバースシフトピース81
の切欠81aに係合するため、シフトセレクトシャフト
59の回動によって5速−リバースシフトピース81と
共に5速−リバースシフトロッド78をニュートラル位
置から5速位置あるいはリバース位置に駆動することが
できる。このとき、インターロックプレート66の下側
のロック爪66bが1速−2速シフトピース79の切欠
79aおよび3速−4速シフトピース80の切欠80a
に係合することにより、1速−2速シフトピース79お
よび3速−4速シフトピース80の誤作動を防止する。
【0039】図8に示すように、1速−2速シフトロッ
ド76を1速−2速セレクト位置と、1速位置と、2速
位置とに対応して節度良く停止させるために、ディテン
ト機構82が設けられる。また3速−4速シフトロッド
77を3速−4速セレクト位置と、3速位置と、4速位
置とに対応して節度良く停止させるために、ディテント
機構83が設けられる。
【0040】図8〜図10に示すように、右ケース半体
13の内面にブラケット85が2本のボルト86,86
で固定されており、このブラケット85に支点ピン87
を介して前記リバースシフトフォーク50が揺動自在に
支持される。支点ピン87を挟んでリバースシフトフォ
ーク50の一端側には前記リバースアイドルギヤ41の
両側面を挟む切欠50aが形成され、また他端側にはリ
バースシフト用従動カム面a、ニュートラル復帰用従動
カム面bおよびニュートラル保持用従動カム面cが連続
して形成される。一方、5速−リバースシフトピース8
1に一体に形成された駆動カム部88の先端に、前記リ
バースシフト用従動カム面aに当接可能なリバースシフ
ト用駆動カム面dと、前記ニュートラル復帰用従動カム
面bおよびニュートラル保持用従動カム面cに当接可能
なニュートラル復帰用駆動カム面eとが連続して形成さ
れる。
【0041】リバースシフトフォーク50を支持するブ
ラケット85から一体に延びる腕部85aの先端に、5
速−リバースシフトロッド78を5速−リバースセレク
ト位置と、5速位置と、リバース位置とに対応して節度
良く停止させるためのディテント機構84が設けられ
る。図9に示すように、ディテント機構84は、ディテ
ントスプリング84aで付勢されたディテントボール8
4bを備えており、このディテントボール84bは5速
−リバースシフトピース81に形成した3個の凹部81
b〜81d(図10〜図12参照)に選択的に係合可能
である。
【0042】而して、図10に示すように5速リバース
シフトピース81がニュートラル位置にあるとき、5速
リバースシフトピース81の駆動カム部88のリバース
シフト用駆動カム面dおよびニュートラル復帰用駆動カ
ム面eが、リバースシフトフォーク50のリバースシフ
ト用従動カム面aおよびニュートラル保持用従動カム面
cにそれぞれ当接し、かつリバースアイドルギヤ41は
リバースアイドルシャフトSr上の右端のニュートラル
位置にあって右ケース半体13の端面13iに当接して
いる。従って、リバースアイドルギヤ41が右ケース半
体13の端面13iから離れるように左方向に移動しよ
うとしても、駆動カム部88のニュートラル復帰用駆動
カム面eとリバースシフトフォーク50のニュートラル
保持用従動カム面cとの当接によってリバースアイドル
ギヤ41の左方向への移動が阻止される。
【0043】図12に示すように、5速変速段を確立す
べく5速−リバースシフトロッド78がニュートラル位
置から5速位置に向けて左動すると、5速−リバースシ
フトロッド78に設けた5速シフトフォーク48によっ
てメイン5速ギヤ35がメインシャフトSmに結合され
て5速変速段が確立する(図1参照)。このとき、5速
−リバースシフトロッド78と一体で作動する駆動カム
部88のニュートラル復帰用駆動カム面eはリバースシ
フトフォーク50のニュートラル保持用従動カム面cに
沿って滑るように移動し、リバースシフトフォーク50
はニュートラル位置に停止したままとなる。この場合
も、リバースアイドルギヤ41が右ケース半体13の端
面13iから離れるように左方向に移動しようとして
も、駆動カム部88のニュートラル復帰用駆動カム面e
とリバースシフトフォーク50のニュートラル保持用従
動カム面cとの当接によってリバースアイドルギヤ41
の左方向への移動が阻止される。
【0044】5速変速段の確立を解除すべく5速−リバ
ースシフトロッド78が5速位置(図11参照)からニ
ュートラル位置(図10参照)に向けて右動しても、駆
動カム部88のニュートラル復帰用駆動カム面eがリバ
ースシフトフォーク50のニュートラル保持用従動カム
面cに沿って滑るように移動するため、リバースシフト
フォーク50はニュートラル位置に停止したままとな
る。
【0045】図11に示すように、リバース変速段を確
立すべく5速−リバースシフトロッド78がニュートラ
ル位置からリバース位置に向けて右動すると、5速−リ
バースシフトロッド78に設けた5速シフトフォーク4
8は右方向に空動する(図1参照)。これと同時に、5
速−リバースシフトロッド78と一体で作動する駆動カ
ム部88のリバースシフト用駆動カム面dがリバースシ
フトフォーク50のリバースシフト用従動カム面aを押
圧し、リバースシフトフォーク50を反時計方向に揺動
させる。その結果、リバースシフトフォーク50がリバ
ースアイドルギヤ41をリバースアイドルシャフトSr
に沿って左方向に摺動させ、リバースアイドルギヤ41
がメインリバースギヤ42およびカウンタリバースギヤ
43に噛合してリバース変速段が確立する。
【0046】この状態で、リバースアイドルギヤ41の
左端面は左ケース半体12の端面12bに当接し、そこ
からリバースアイドルギヤ41が右方向に移動しようと
しても、駆動カム部88のリバースシフト用駆動カム面
dとリバースフォーク50のリバースシフト用従動カム
面aとの当接により、リバースアイドルギヤ41の右方
向への移動が阻止される。
【0047】リバース変速段の確立を解除すべく5速−
リバースシフトロッド78がリバース位置(図12参
照)からニュートラル位置(図10参照)に向けて左動
すると、駆動カム部88のニュートラル復帰用駆動カム
面eがリバースシフトフォーク50のニュートラル復帰
用従動カム面bを押圧するため、リバースシフトフォー
ク50が時計方向に揺動する。その結果、リバースシフ
トフォーク50がリバースアイドルギヤ41をリバース
アイドルシャフトSrに沿って右方向に摺動させ、リバ
ースアイドルギヤ41がメインリバースギヤ42および
カウンタリバースギヤ43から離反してリバース変速段
の確立が解除される。
【0048】図10および図13から明らかなように、
リバースアイドルシャフトSrは、その左端が左ケース
半体12に形成したシャフト支持孔12aに嵌合して保
持され、その右端が右ケース半体13に形成したシャフ
ト支持孔13eに嵌合して保持される。右ケース半体1
3のシャフト支持孔13eの内壁面は円周方向に閉じて
おらず、その一部が切欠を介してメインシャフトSmに
対向する方向に開放している。即ち、リバースアイドル
シャフトSrを支持するシャフト支持孔13eのシャフ
ト支持面13fは約250°の円周角を有する優弧から
なり、リバースアイドルシャフトSrの外周面の一部は
約110°の円周角を有する劣弧からなる開口部13g
を通して右ケース半体13の内部空間に露出する。この
ようにシャフト支持孔13eの内壁面の一部を切り欠い
ても、そのシャフト支持孔13eのシャフト支持面13
fが180°以上の中心角を有していれば、リバースア
イドルシャフトSrがシャフト支持孔13eから脱落す
る虞はない。
【0049】図8に鎖線で示すように、前記シャフト支
持孔13eを閉じた袋状に形成すると、右ケース半体1
3の内壁面13hがミッションケース11の内側に突出
するため、その内壁面13hがメインシャフトSmに設
けたギヤと干渉する虞があり、これを回避すべくリバー
スアイドルシャフトSrとメインシャフトSmとの距離
を増加させると、ミッションケース11が大型化してし
まう問題がある。しかしながら、本実施例の如くリバー
スアイドルシャフトSrのシャフト支持孔13eの一部
を切り欠くことにより、リバースアイドルシャフトSr
を支持するための特別の部材を設けたり、特別の加工を
施したりすることなく、リバースアイドルシャフトSr
をメインシャフトSmにできるだけ接近させてミッショ
ンケース11の小型化を図ることができる。
【0050】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0051】例えば、実施例ではマニュアルトランスミ
ッションMを例示したが、本発明はシフト・セレクト操
作をアクチュエータで行うオートマチックトランスミッ
ションに対しても適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、シフトセレクトシャフトをニュートラル位置
から一方向に移動させると、第1ストッパ面に係止され
た第1スプリングシートがシフトセレクトシャフトと一
体に移動して第1支持面から離れ、第2支持面に支持さ
れてシフトセレクトシャフトに対して相対的に移動する
第2スプリングシートとの間にセレクトスプリングを圧
縮するため、そのセレクトスプリングの弾発力でシフト
セレクトシャフトがニュートラル位置に向けて付勢され
る。またシフトセレクトシャフトをニュートラル位置か
ら他方向に移動させると、第2ストッパ面に係止された
第2スプリングシートがシフトセレクトシャフトと一体
に移動して第2支持面から離れ、第1支持面に支持され
てシフトセレクトシャフトに対して相対的に移動する第
1スプリングシートとの間にセレクトスプリングを圧縮
するため、そのセレクトスプリングの弾発力でシフトセ
レクトシャフトがニュートラル位置に向けて付勢され
る。
【0053】このように、シフトセレクトシャフトを1
本のセレクトスプリングで両方向からニュートラル位置
に向けて付勢することができるので、セレクトスプリン
グの数を最小限に抑えることができるだけでなく、この
セレクトスプリングの配置スペースを減少させてシフト
セレクトシャフトの全長を短縮することができる。
【0054】また請求項2に記載された発明によれば、
ミッションケースに設けたブリーザチャンバの内部空間
を利用して第1、第2スプリングシートおよびセレクト
スプリングを収納したので、第1、第2スプリングシー
トおよびセレクトスプリングの配置スペースを節減する
ことができる。しかもブリーザチャンバの内壁に第1、
第2スプリングシートを支持する第1、第2支持面を形
成したので、第1、第2支持面を形成するための特別の
部材が不要になって部品点数が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用マニュアルトランスミッションの縦断面
【図2】チェンジレバーのチェンジパターンを示す図
【図3】車両用マニュアルトランスミッションの要部横
断面図
【図4】図3の要部拡大図(3速−4速セレクト位置)
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図4に対応する作用説明図(5速−リバースセ
レクト位置)
【図7】図4に対応する作用説明図(1速−2速セレク
ト位置)
【図8】図3の8方向矢視図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】図8の要部拡大図(ニュートラル位置)
【図11】図10に対応する作用説明図(リバース位
置)
【図12】図10に対応する作用説明図(5速位置)
【図13】図10の13−13線矢視図
【符号の説明】
11 ミッションケース 13d 第2支持面 44 シフトフォーク 46 シフトフォーク 48 シフトフォーク 50 シフトフォーク 57b 第1支持面 58 ブリーザチャンバ 59 シフトセレクトシャフト 59b 第1ストッパ面 66d 第2ストッパ面 68 第1スプリングシート 69 第2スプリングシート 70 セレクトスプリング L チェンジレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J067 AA06 AB01 AB11 AB21 AC05 BA18 BA52 BA58 DA33 EA61 EA65 EA84 EA90 FA18 FA26 FA45 FB76 FB83 FB90 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケース(11)に支持したシ
    フトセレクトシャフト(59)をチェンジレバー(L)
    のセレクト操作に応じて軸方向に移動させ、かつチェン
    ジレバー(L)のシフト操作に応じて回動させることに
    より、このシフトセレクトシャフト(59)でシフトフ
    ォーク(44,46,48,50)を作動させて複数の
    変速段を選択的に確立するトランスミッションの変速装
    置であって、シフトセレクトシャフト(59)を軸方向
    の3つのセレクト位置のうちの中央のセレクト位置にセ
    レクトスプリング(70)で弾発的に保持するものにお
    いて、 シフトセレクトシャフト(59)に軸方向に離間して設
    けた第1ストッパ面(59b)および第2ストッパ面
    (66d)間に第1スプリングシート(68)および第
    2スプリングシート(69)を摺動自在に支持し、第
    1、第2スプリングシート(68,69)の軸方向内面
    をセレクトスプリング(70)で相互に離反する方向に
    付勢して前記第1、第2ストッパ面(59b,66d)
    にそれぞれ当接させ、第1、第2スプリングシート(6
    8,69)の軸方向外面をミッションケース(11)に
    設けた第1、第2支持面(57b,13d)にそれぞれ
    支持したことを特徴とするトランスミッションの変速装
    置。
  2. 【請求項2】 ミッションケース(11)に設けたブリ
    ーザチャンバ(58)の内部に第1、第2スプリングシ
    ート(68,69)およびセレクトスプリング(70)
    を収納し、このブリーザチャンバ(58)の内壁に前記
    第1、第2支持面(57b,13d)を形成したことを
    特徴とする、請求項1に記載のトランスミッションの変
    速装置。
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