JP2009024713A - 変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、入力軸の他に、第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸といった三軸を設け、各軸にデフリングギアを駆動するデフ駆動ギアを設けた変速機において、できるだけコントロールロッドを入力軸等に近接して配置することで、変速機をコンパクトに構成することができる変速機を提供することを目的とする。
【解決手段】第一シフトフィンガー102を車両前方側に向って突出するように設けることによって、入力軸1や第二カウンター軸3との間には第一シフトフィンガー102の設置スペースを設定する必要がないため、コントロールロッド101を入力軸1や第二カウンター軸3に近接して配置することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、変速機に関し、特に、入力軸と出力軸(カウンター軸)が別軸上に配置された変速機に関する。
従来より、横置き配置されるエンジンの側方に配置される変速機では、入力軸と出力軸(カウンター軸)を別軸上に並設して、この入力軸と出力軸(カウンター軸)との間に複数の変速ギアセットを配置する、いわゆる横置きタイプの変速機が採用されることが多い。
このような横置きタイプの変速機においても、ドライブフィーリング向上等のため、多段化することが求められる。
しかし、このような変速機を多段化すると変速ギアの数が増加して、エンジンと変速機との結合体(パワートレイン)の全長が長くなり、エンジンルーム内にレイアウトするのが困難となる。
このため、変速機においては、多段化を図りつつも、変速機の全長をできるだけ短くすることが求められる。
そこで、下記特許文献1では、以下のような変速機が提案されている。
この変速機は、入力軸の他に、「第一カウンター軸」と「第二カウンター軸」と「リバース軸」といった三軸を設け、各軸上に、ドライブ軸上のデフケースに設けたデフリングギア(ファイナルリングギア)を駆動する複数のデフ駆動ギア(第一乃至第三出力ギア)を設けて、トルク伝達経路を一部兼用することで、変速機の全長をできるだけ短くするように構成している。
特表平10−502160号公報
ところで、変速機には、一般に変速段の切換え操作を行なうために、チェンジレバー等からの操作力を受けるコントロールロッドと、そのコントロールロッドに設けられたシフトフィンガーと、そのシフトフィンガーに係合する複数のシフトフォーク等を備えて、コントロールロッドを軸方向に移動又は回動させることで、シフトフォークを制御して変速ギアの切換えを行なうシフト操作機構を設けることが知られている。
このうち、コントロールロッドについては、変速機内で入力軸やカウンター軸等と直交してレイアウトする必要があるため、コントロールロッドの配置の仕方によっては、変速機の大きさが大きく変化することになる。ここで、変速機をコンパクトに構成するには、できるだけコントロールロッドを入力軸やカウンター軸に近接して配置することが望ましい。
しかし、コントロールロッドには、通常、シフトフォークを操作するシフトフィンガーを入力軸側等に向かって延びるように設けるため、入力軸等との間にシフトフィンガーのレイアウトスペースを確保する必要が生じ、コントロールロッドを入力軸等に十分に近接させることができず、変速機をコンパクトに構成できないという問題があった。
そこで、本発明では、入力軸の他に、第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸といった三軸を設け、各軸にデフリングギアを駆動するデフ駆動ギアを設けた変速機において、できるだけコントロールロッドを入力軸等に近接して配置することで、変速機をコンパクトに構成することができる変速機を提供することを目的とする。
この発明の変速機は、エンジンからの駆動力を入力する入力軸と、該入力軸の一方側に平行に配置された第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸と、該第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸にそれぞれ固設されてドライブ軸上のデフリングギアを駆動する第一デフ駆動ギア、第二デフ駆動ギア、第三デフ駆動ギアと、前記入力軸上に設けられた複数の変速駆動ギアと、該変速駆動ギアと常時噛合して前記第一カウンター軸上、第二カウンター軸上に設けられた複数の変速被駆動ギアとを備える変速機であって、前記入力軸の他方側で直交して配置されセレクト操作で軸方向に移動してシフト操作で回動するコントロールロッドと、該コントロールロッド上に直角に設けられコントロールロッドの他方側を向くシフトフィンガーと、入力軸上に設けた入力軸シンクロ装置と、該入力軸シンクロ装置を操作する入力軸シフトフォークとを備え、前記シフトフィンガーによって該入力軸シフトフォークを制御するものである。
上記構成によれば、入力軸シフトフォークを制御するシフトフィンガーを、入力軸の配置位置と逆向きの他方側を向くようにコントロールロッド上に設けることになる。
このため、コントロールロッドと入力軸との間には、シフトフィンガーのためのスペースを確保する必要がなく、コントロールロッドを入力軸に近接して配置することができる。
なお、入力軸シフトフォークはどのような形態のものであってもよく、例えば、軸方向にスライド移動して入力軸シンクロ装置を操作するものや、反転機構を介して入力軸シンクロ装置を操作するもの、さらには、リンク部材を介して入力軸シンクロ装置を操作するもの等であってもよい。
この発明の一実施態様においては、前記コントロールロッドの一方側で入力軸と平行に配置されるフォーク軸を備え、該フォーク軸上で前記入力軸シフトフォークが軸方向に移動するように設定して、該入力軸シフトフォークには前記コントロールロッドを廻り込んで前記シフトフィンガーに係合するゲート部を設けたものである。
上記構成によれば、入力軸シフトフォークを軸方向に移動可能に支持するフォーク軸を、コントロールロッドの一方側で入力軸に近接して配置することになる。
このため、コントロールロッドの他方側を向くシフトフィンガーで、入力軸シフトフォークを制御するように構成したものであっても、入力軸に近接した位置で入力軸シフトフォークが支持されることで、入力軸シフトフォークに傾き等が生じるおそれがなく、スムーズに入力軸シフトフォークを作動させることができる。
よって、コントロールロッドを入力軸に近接配置しつつも、シフトフィンガーによる入力軸シフトフォークの制御が確実に行われ、変速切換えを円滑に行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、前記第二カウンター軸上に設けられ前記入力軸シンクロ装置と切換え方向が同じである第二カウンター軸シンクロ装置と、該第二カウンター軸シンクロ装置を操作する第二カウンター軸シフトフォークとを備え、前記シフトフィンガーにより該第二カウンター軸シフトフォークを制御するものである。
上記構成によれば、コントロールロッドの他方側を向くシフトフィンガーによって第二カウンター軸シフトフォークも制御することで、第二カウンター軸もコントロールロッドに近接配置することができる。
また、入力軸シフトフォークを制御するシフトフィンガーにより、第二カウンター軸シフトフォークも制御するのでシフト操作機構も簡略化できる。
よって、変速機をよりコンパクトに構成することができ、またシフト操作機構もシンプルに構成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記第二カウンター軸シフトフォークを、前記入力軸シフトフォークと同一のフォーク軸上で軸方向に移動するように設定したものである。
上記構成によれば、第二カウンター軸シフトフォークと入力軸シフトフォークとが同一のフォーク軸上で軸方向に移動することになるため、各シフトフォークのためのフォーク軸を、各々別軸上に設定しなくてもよい。
よって、フォーク軸のレイアウトスペースを削減することができ、変速機をコンパクトに構成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記シフトフィンガーのコントロールロッド上の設置位置を、前記入力軸と前記第二カウンター軸の間の中間位置に設定したものである。
上記構成によれば、シフトフィンガーを、入力軸と第二カウンター軸との間の中間位置に配置することになるため、シフトフィンガーからの操作荷重を入力軸シンクロ装置と第二カウンター軸シンクロ装置に対して、均等に伝達することができる。
よって、シフトフィンガーからのシフト操作荷重を、各シンクロ装置に適切に伝達でき、各シンクロ装置のシフト切換えを確実に生じさせることができる。
この発明の一実施態様においては、前記シフトフィンガーを第一シフトフィンガーとして設定し、前記コントロールロッドから前記第二カウンター軸より離間した第一カウンター軸上に設けられ前記入力軸シンクロ装置と切換え方向が異なる第一カウンター軸シンクロ装置と、該第一カウンター軸シンクロ装置を操作する第一カウンター軸シフトフォークとを備え、該第一カウンター軸シフトフォークを制御する第二シフトフィンガーを、コントロールロッドの一方側を向くように直角に設けたものである。
上記構成によれば、コントロールロッドから離間した第一カウンター軸に設けた第一カウンター軸シンクロ装置を、コントロールロッドの一方側を向くように設けた第二シフトフィンガーによって制御することになる。
このため、コントロールロッドの他方側に、第二シフトフィンガーのための突出した空間を設ける必要がなく、第一カウンター軸との間のスペース空間を有効に利用して第二シフトフィンガーを配置することができる。
また、入力軸シンクロ装置と切換え方向が異なる第一カウンター軸シンクロ装置に対して、別途、反転機構を設けることなく、コントロールロッドからの操作力を伝達することができる。
よって、第二シフトフィンガーのための配置スペースを、別途必要とすることなく変速機をコンパクトに構成することができる。また、反転機構も不要であるためシフト操作機構をシンプルに構成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記フォーク軸を第一フォーク軸として設定して、前記リバース軸上に設けられ前記入力軸シンクロ装置と切換え方向が異なるリバース軸シンクロ装置と、該リバース軸シンクロ装置を操作するリバース軸シフトフォークとを備え、前記第二シフトフィンガーにより前記リバース軸シフトフォークを制御するものである。
上記構成によれば、リバース軸シンクロ装置を、コントロールロッドの一方側を向くように設けた第二シフトフィンガーによって制御することになる。
このため、第二シフトフィンガーを利用してリバース軸シンクロ装置も制御することができる。
よって、第二シフトフィンガーによって、第一カウンター軸シンクロ装置とリバース軸シンクロ装置の二つを制御することができ、シフト操作機構の簡素化を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、前記第一カウンター軸シフトフォークとリバース軸シフトフォークとを、同一の第二フォーク軸上で軸方向に移動するように設定したものである。
上記構成によれば、第一カウンター軸シフトフォークとリバース軸シフトフォークとが同一の第二フォーク軸上で軸方向に移動することになるため、各シフトフォークのためのフォーク軸を各々別軸上に設定しなくてもよい。
よって、フォーク軸のレイアウトスペースを削減することができ、変速機をよりコンパクトに構成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記リバース軸が、前記コントロールロッドから第一カウンター軸より離間したものであって、前記リバース軸シフトフォークを、前記第二フォーク軸に加えて第三フォーク軸上で軸方向に移動するように設定したものである。
上記構成によれば、リバース軸がコントロールロッドから離間することで、リバース軸シフトフォークが長くなったとしても、第二フォーク軸と第三フォーク軸とで支持することで、リバース軸シフトフォークのガタツキや拗れを抑制できる。
よって、軸が増加してコントロールロッドからリバース軸シンクロ装置までの距離が長くなる変速機であっても、リバース軸シフトフォークのガタツキを抑えて、コントロールロッドからの操作力の伝達効率を高めることができる。
この発明によれば、コントロールロッドと入力軸との間に、シフトフィンガーのためのスペースを確保する必要がなく、コントロールロッドを入力軸に近接して配置することができる。
よって、入力軸の他に、第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸といった三軸を設け、各軸にデフリングギアを駆動するデフ駆動ギアを設けた変速機において、コントロールロッドを入力軸等に近接して配置できるため、変速機をコンパクトに構成することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
まず、図1により本実施形態の変速機のギアトレインについて説明する。図1は本実施形態の変速機のギアトレインのスケルトン図である。なお、以下、変速機のエンジン側を変速機前側、変速機の反エンジン側を変速機後側として説明を行なう。
本実施形態の変速機TMは、複数の軸を備える多軸式のいわゆる横置きタイプの手動変速機であり、前進6速、後進1速を達成する手動変速機である。
この変速機TMは、エンジンEからの回転駆動力を受ける横方向に延びる入力軸1と、その入力軸1と平行に配置される第一カウンター軸2と、その第一カウンター軸2の反対側で入力軸1と平行に配置される第二カウンター軸3と、第一カウンター軸2側で入力軸1と平行に配置されるリバース軸4とを備えている。また、最終的に変速された回転駆動力は、ファイナルリングギア6を介して、左右端に駆動輪(図示せず)を備えたドライブ軸5に伝達されるように構成している。
前述の入力軸1は、変速機前側の前端と変速機後側の後端の二ヶ所で、ベアリング部材11,12によって回転自在に軸支されており、その間に複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から順に、4速用駆動ギア13、1速用駆動ギア14、2速及び3速用駆動ギア15、6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17と配置しており、合計5枚の駆動ギア(13〜17)を備えている。このうち、4速用駆動ギア13、1速用駆動ギア14、2速及び3速用駆動ギア15を入力軸1に固設して、6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17を入力軸1に遊転支持している。そして、この6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17は、この間に設けた5−6同期装置18により、変速シフト時に、入力軸1に連結されるように構成している。
前述の第一カウンター軸2も、前端と後端の二ヶ所で、ベアリング部材21,22によって回転自在に軸支されており、その間に、複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から順に、第一出力ギア23、1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25と配置している。このうち、第一出力ギア23を第一カウンター軸2に固設して、1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25を第一カウンター軸2に遊転支持している。そして、この1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25も、この間に設けた1−2同期装置26により、変速シフト時に、第一カウンター軸2に連結されるように構成している。
前述の第二カウンター軸3も、前端と後端の二ヶ所で、ベアリング部材31,32によって回転自在に軸支されており、その間に、複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から順に、第二出力ギア33、4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35、6速用被駆動ギア36、5速用被駆動ギア37と配置している。このうち、第二出力ギア33、6速用被駆動ギア36、5速用被駆動ギア37を第二カウンター軸3に固設して、4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35を第二カウンター軸3に遊転支持している。そして、この4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35も、この間に設けた3−4同期装置38により、変速シフト時に、第二カウンター軸3に連結されるように構成している。
このうち、3速用被駆動ギア35は、第一カウンター軸2上の2速用被駆動ギア25と同一の2速及び3速用駆動ギア15に常時噛合するように構成している。
このため、2速用の駆動ギアと3速用の駆動ギアが、単一の駆動ギア(15)によって兼用されることになり、入力軸1上の駆動ギアを一枚削減することができる。
前述のリバース軸4は、前端と後端の二ヶ所で、ベアリング部材41,42によって回転自在に軸支されており、その間に複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から第三出力ギア43、リバースギア44と配置し、このうち、第三出力ギア43をリバース軸4に固設している。また、リバースギア44は、リバース軸4に遊転支持されており、隣接して設けたR同期装置45によって、後退シフト時にリバース軸4に連結されるように構成している。
このリバースギア44は、第一カウンター軸2に遊転支持された1速用被駆動ギア24と常時噛合しており、1速用の変速ギア(14,24)を利用して、後退ギア列を達成している。このため、入力軸1に、リバースギア44のための駆動ギアを設けなくてもよいため、さらに入力軸1上の駆動ギアを削減できる。
また、ドライブ軸5の中央には、デフ装置51を設け、このデフ装置51の外周にファイナルリングギア6を固定している。
こうして、各軸(1〜4)上に配置された各駆動ギアと被駆動ギアは、対応する変速段位ごとに常時噛合するように構成しており、各同期装置(18,26,38,45)により各遊転ギアと各軸を連結することで、各変速段位を介して、エンジンEの回転駆動力をドライブ軸5に出力するように構成している。
次に、このように構成された変速機TMのトルクフローについて説明する。
まず、ニュートラル時には、各変速ギアの全ての同期装置(18,26,38,45)をシフト(軸方向にスライド移動)していないため、各変速ギアの遊転ギアは、そのまま各軸(1〜4)上を遊転する。このため、入力軸1が回転しても、ドライブ軸5のファイナルリングギア6には回転駆動力が伝達されず、ドライブ軸5は回転しない。
次に、1速時には、1−2同期装置26を1速用被駆動ギア24側にシフトすることで、1速用被駆動ギア24が第一カウンター軸2に連結される。このため、入力軸1が回転すると、1速用駆動ギア14→1速用被駆動ギア24→第一カウンター軸2→第一出力ギア23→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に最も減速されて出力される。
また、2速時には、1−2同期装置26を2速用被駆動ギア25側にシフトすることで、2速用被駆動ギア25が第一カウンター軸2に連結される。このため、入力軸1が回転すると、2速及び3速用駆動ギア15→2速用被駆動ギア25→第一カウンター軸2→第一出力ギア23→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に減速されて出力される。
そして、3速時には、3−4同期装置38を3速用被駆動ギア側35にシフトすることで、3速用被駆動ギア35が第二カウンター軸3に連結される。このため、入力軸1が回転すると、2速及び3速用駆動ギア15→3速用被駆動ギア35→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5にやや減速されて出力される。
また、4速時には、3−4同期装置38を4速用被駆動ギア34側にシフトすることで、4速用被駆動ギア34が第二カウンター軸3に連結される。このため、入力軸1が回転すると、4速用駆動ギア13→4速用被駆動ギア34→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5にほぼ同じ回転速度で出力される。
さらに、5速時には、5−6同期装置18を5速用駆動ギア17側にシフトすることで、5速用駆動ギア17が入力軸1に連結される。このため、入力軸1が回転すると、5速用駆動ギア17→5速用被駆動ギア37→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5にやや増速されて出力される。
最後に、6速時には、5−6同期装置18を6速用駆動ギア側16にシフトすることで、6速用駆動ギア16が入力軸1に連結される。このため、入力軸1が回転すると、6速用駆動ギア16→6速用被駆動ギア36→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に最も増速されて出力される。
一方、後退時には、R同期装置45をリバースギア44側にシフトすることで、リバースギア44がリバース軸4に連結される。このため、入力軸1が回転すると、1速用駆動ギア14→1速用被駆動ギア24→リバースギア44→リバース軸4→第三出力ギア43→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に逆転されて出力される。
以上の一連のトルクフローによって、本実施形態の変速機TMは、前進6速、後進1速の変速段位を達成している。
次に、図2で本実施形態の変速機の詳細構造について説明する。図2は変速機の展開断面図ある。主たる構成要素については、図1と同一の符号を用いることで説明を省略する。
この変速機TMは、前述した入力軸1と平行に配置される第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4の三軸を支持する変速機ケース7を備えている。この変速機ケース7は、変速機前側に設定されるクラッチハウジング8と変速機後側に設定されるミッションケーシング9から構成される。
クラッチハウジング8は、クラッチ装置Cを収容するクラッチ収容凹部81と、デフ装置51を収容するデフ収容凹部82を形成すると共に、入力軸1を軸方向に挿通する貫通穴83を穿設して、入力軸1以外の三軸(2,3,4)の前端部を支持する前端支持部84a、84b、84cを、側面に形成することで構成している。
一方、ミッションケース9は、有底筒状ケース体によって構成し、内部91に各変速ギアを収容するとともに、各軸(1,2,3,4)の後端部を支持する後端支持部92a、92b、92c、92dを、内部側面に形成することで構成している。
こうして構成されたクラッチハウジング8とミッションケーシング9は、周囲の合わせ面で組み合わされて、複数の締結ボルト10(図2では1本のみ開示)で締結固定されることで、変速機ケース7を構成している。
入力軸1の前端に形成したスプライン部19には、クラッチ装置Cのクラッチプレート20を固定しており、このクラッチプレート20でエンジンEのフライホイールFから、エンジンEの回転駆動力を受けるように構成している。
この入力軸1には、前側のベアリング部材11に隣接して4速用駆動ギア13を嵌込み固定で強固に固定する一方、1速用駆動ギア14と2速及び3速用駆動ギア15については入力軸1に一体的に形成している。そして、遊転支持される6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17と入力軸1との間にはニードルベアリングnを介装している。
このように、入力軸1に対して、1速用駆動ギア14と2速及び3速用駆動ギア15を一体形成することで、大きな駆動トルクが作用する低速段位の駆動ギア(14,15)と入力軸1との間の結合強度を高めることができる。
特に、1速用駆動ギア14も2速及び3速用駆動ギア15も、二つの変速段(1速と後進段、2速と3速)の駆動ギアとして機能しているため、他の駆動ギアよりも、駆動トルクの作用する頻度が多くなり、結合強度を高める必要があるが、本実施形態では入力軸1に一体に形成しているため、余計な補強構造を採用しなくても、入力軸1との結合強度を高めることができる。
5−6同期装置18は、周知の同期装置と同様に、クラッチハブ18a、スリーブ18b、シンクロナイザーユニット18cを備え、6速用駆動ギア16又は5速用駆動ギア17と、入力軸1を、同期させて連結するように構成している。
第一カウンター軸2は、前側のベアリング部材21に隣接して第一出力ギア23を一体形成している。そして、遊転支持される1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25との間にニードルベアリングnを介装している。
1−2同期装置26も、周知の同期装置と同様に、クラッチハブ、スリーブ、シンクロナイザーユニット(符号付与せず)を備え、1速用被駆動ギア24又は2速用被駆動ギア25を、第一カウンター軸2を同期させて連結するように構成している。
第二カウンター軸3も、前側のベアリング部材31に隣接して第二出力ギア33を一体形成している。そして、遊転支持される4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35との間にニードルベアリングnを介装している。そして、その後方で、6速用被駆動ギア36と5速用被駆動ギア37を嵌込み固定で固定している。
3−4同期装置38も、他の同期装置と同様に、クラッチハブ、スリーブ、シンクロナイザーユニット(符号付与せず)を備え、4速用被駆動ギア34又は3速用被駆動ギア35と、第二カウンター軸3を同期させて連結するように構成している。
リバース軸4も、前側のベアリング部材41に隣接して第三出力ギア43を一体形成している。そして、遊転支持されるリバースギア44との間にニードルベアリングnを介装している。
R同期装置45も、クラッチハブ、スリーブ、シンクロナイザーユニット(符号付与せず)を備え、リバースギア44とリバース軸4を同期させて連結するように構成している。
また、ドライブ軸5上に配置されるデフ装置51のデフケーシング52外周部には、ファイナルリングギア6を締結ボルト53で締結固定しており、このファイナルリングギア6で第一出力ギア23、第二出力ギア33、第三出力ギア43からの回転駆動力を全て受けるように構成している。
デフ装置51のデフケーシング52は、クラッチハウジング8とミッションケーシング9に対してベアリング部材54,55を介して支持させている。
この図2から分かるように、入力軸1、第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4の各軸は、変速ギアの配列数により、それぞれの長さを変えている。
特に、第一カウンター軸2には、1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25の二つのギアだけ設置しているため、第二カウンター軸3より短く構成している。また、リバース軸4についても、リバースギア44だけを設置しているため、さらに短く構成している。
このように、第一カウンター軸2やリバース軸4を短く構成することで、本実施形態の変速機TMでは、車両への搭載性を高めている。
次に、図3〜図9で本実施形態のシフト操作機構の構造について説明する。図3は車両搭載状態における各軸の位置関係も含めて示したシフト操作機構の透視側面図、図4はシフト操作機構を図3のX方向から見た上方斜視図、図5は図3のA−A線矢視断面図、図6は図3のB−B線矢視断面図、図7は図3のC−C線矢視断面図、図8はシフト操作機構のシフトゲートパターン図、図9はシフトフィンガーの切換え状態の説明図であり、(a)がシフトフォークにシフトフィンガーが係合した状態図、(b)がシフトフォークにシフトフィンガーが係合していない状態図である。
このシフト操作機構100は、図3に示すように、変速機TMの車両前方側で上下方向に延びるように配置されたコントロールロッド101と、このコントロールロッド101の上下位置にそれぞれ設けた第一シフトフィンガー102、第二シフトフィンガー103と、この第一シフトフィンガー102と第二シフトフィンガー103に係合して入力軸等に設置した同期装置を操作する複数のシフトフォーク104,105,106,107とを備える。
まず、コントロールロッド101は、丸棒状のロッド部材で形成しており、入力軸1や第二カウンター軸3等よりも車両前方側で、且つこれらの軸1,2,3,4と略直交するように設置している。
このコントロールロッド101の上端には、運転者が操作するチェンジレバー(図示せず)からのシフト・セレクト操作をケーブルGを介して受けるとともに、シフトフィーリングを向上するカウンターウェイト108をピン固定している。
カウンターウェイト108の下方には、変速機ケース7の内外を仕切る蓋状ケース部材109を設けている。この蓋状ケース部材109の中央には貫通穴109aを穿設しており、この貫通穴109aを介してコントロールロッド101を上下方向に貫通するように設置している。なお、110はシール部材である。この蓋状ケース部材109によって、コントロールロッド101の上部は、回動自在に軸支されている。
一方、コントロールロッド101の下端は、変速機ケース7の下部に設けた凹状のロッド受け部111に回動自在に軸支されている。こうしてコントロールロッド101は、上部と下端の2箇所で、回動自在に軸支されることで、チェンジレバーからのシフト及びセレクト操作を受けた際に、図示するように回転方向への回動(シフト)し、且つ軸方向への移動(セレクト)するように構成している。
なお、コントロールロッド101の下部には、コントロールロッド101を上下方向でフローティング支持するためにコイルスプリング112を介装している。このコイルスプリング112と前述のカウンターウェイト108との上下方向の均衡によって、コントロールロッド101が上下方向に自由に移動するように構成している。
第一シフトフィンガー102は、入力軸1の反対側、すなわち、車両前方側に向って略直角方向に突出する略矩形の突出片で構成している。そして、この第一シフトフィンガー102を、コントロールロッド101の中央下部側に設置した下部フィンガーユニット120の一構成要素として設けている。
このように、第一シフトフィンガー102を車両前方側に向って突出するように設けることによって、入力軸1や第二カウンター軸3との間には第一シフトフィンガー102の設置スペースを設定する必要がないため、コントロールロッド101を入力軸1や第二カウンター軸3に近接して配置することができる。
また、下部フィンガーユニット120は、第一シフトフィンガー102を形成した異形筒状部121とその上下位置に設けた円筒状の上部フォーク係止部122と下部フォーク係止部123とを備えており、これらのフォーク係止部122,123を異形筒状部121に固定することで下部フィンガーユニット120を構成している。
そして、異形筒状部121をピン固定(図4参照)することで、下部フィンガーユニット120をコントロールロッド101に固定している。
なお、下部フィンガーユニット120のシフト操作時の作動状態については、後述する図9を利用して説明する。
第二シフトフィンガー103は、第一シフトフィンガー102とは逆に、入力軸1側、すなわち、車両後方側に向って略直角方向に突出する略矩形の突出片で構成している。そして、この第二シフトフィンガー103を、コントロールロッド101の中央上部側に設置した上部フィンガーユニット130の一構成要素として設けている。
このように、第二シフトフィンガー103を車両後方側に向って突出するように設けることによって、車両前方側にスペースを確保できるため、車両前方側の変速機ケース7に、ニュートラルスイッチ131やディテント機構132を設けることができる。また、変速機ケース7には車両前方側に突出する突出部を形成しなくてもよい。
上部フィンガーユニット130は、この第二シフトフィンガー103を形成した異形筒状のユニットアッパ133と、異形筒状のユニットロア134とから構成される。
図4に示すように、上部フィンガーユニット130のユニットアッパ133には、第二シフトフィンガー103の他に、湾曲面状に形成したシフトフォーク係止部135と、シフト方向のディテント荷重を発生するディテント機構136と、コントロールロッド101の位置をガイドプレートに係合して案内するガイドピン137と、ニュートラルスイッチ131(図3参照)に当接してニュートラル位置を検出させるニュートラル検出峰部138とを周方向にそれぞれ設けている。
一方、ユニットロア134には、車両後方側に半円筒状に形成したシフトフォーク係止部139と、車両前方側に設けたディテント機構132(図3参照)に当接してコントロールロッド101のセレクト方向位置を規定するディテント谷部140とを設けている。
こうして、複数の構成要素を備えるユニットアッパ133とユニットロア134とによって構成される上部フィンガーユニット130は、ユニットロア134がピン固定されることで、コントロールロッド101に固定される。
複数のシフトフォークは、図3に示すように、入力軸1上の5−6同期装置18を操作する5−6シフトフォーク105と、第二カウンター軸3上の3−4同期装置38を操作する3−4シフトフォーク104と、第一カウンター軸2上の1−2同期装置26を操作する1−2シフトフォーク106と、リバース軸4上のR同期装置45を操作するRシフトフォーク107とを備える。
このうち、5−6シフトフォーク105と3−4シフトフォーク104は、第一シフトフィンガー102によって制御され、1−2シフトフォーク106とRシフトフォーク107は、第二シフトフィンガー103によって制御される。
まず、5−6シフトフォーク105は、入力軸1上の5−6同期装置18のスリーブ18b(図2参照)に係合する二又形状の係合フォーク部105Aと、この係合フォーク部105Aに対して第一シフトフィンガー102からのシフト操作力を伝達する車両前後方向に延びる伝達アーム部105Bとを備えている。
また、3−4シフトフォーク104も、第二カウンター軸3上の3−4同期装置38のスリーブに係合する二又形状の係合フォーク部104Aと、この係合フォーク部104Aに対して第一シフトフィンガー102からのシフト操作力を伝達する車両前後方向に延びる伝達アーム部104Bとを備えている(図4、図6参照)。
この5−6シフトフォーク105と3−4シフトフォーク104は、共に、入力軸1等と平行に延びる第一フォーク軸150上で軸支されている。この第一フォーク軸150は、コントロールロッド101に近接した車両後方側で、且つ上下方向において、入力軸1と第二カウンター軸3の間の中間位置に設置している。
このように5−6シフトフォーク105と3−4シフトフォーク104を、同一の軸(150)上で軸支することにより、従来、二つ必要であったフォーク軸の配置スペースを、一つのフォーク軸の配置スペースで対応することできる。よって、フォーク軸の配置スペースを削減できる。
また、第一フォーク軸150をコントロールロッド101の車両後方側に設置したことで、入力軸1や第二カウンター軸3に近接した位置で5−6シフトフォーク105と3−4シフトフォーク104を軸支できる。よって、5−6シフトフォーク105と3−4シフトフォーク104の倒れや拗れをできるだけ防止できる。
さらに、入力軸1や第二カウンター軸3の中間位置に第一フォーク軸150を設置していることで、第一シフトフィンガー102からの操作力を、ほぼ均等に5−6シフトフォーク105と3−4シフトフォーク104に伝達することができる。よって、各シフトフォーク104,105の操作力を均一にできる。
図6に示すように、5−6シフトフォーク105の伝達アーム部105Bは、コントロールロッド101を図面左側から回り込むように車両前方側まで延びており、コントロールロッド101の車両前方側には第一シフトフィンガー102が係合するゲート部105Cを設けている。
一方、3−4シフトフォーク104の伝達アーム部104Bは、コントロールロッド101を図面右側から回り込むように車両前方側まで延びており、コントロールロッド101の車両前方側で第一シフトフィンガー102が係合するゲート部104Cを、5−6シフトフォーク105のゲート部105Cの上方に重合するように設けている。
なお、これらのゲート部104C,105Cは、第一シフトフィンガー102に係合する際の剛性を確保するために鉄材料で成形している。また、その他の伝達アーム部104B、105B、係合フォーク部104A、105Aについては、軽量化、耐磨耗性向上のため、アルミニウム合金で成形している。
第一フォーク軸150は、図6に示すように、3−4シフトフォーク104にピン固定され入力軸1と平行に延びる3−4フォークロッド104Dと、3−4フォークロッド104D上に摺動自在に軸支された5−6シフトフォーク筒状部105Dとを備えている。そして、この3−4フォークロッド104Dは、その両端を変速機ケース7の軸受部151,152に摺動自在に軸支されている。
このようにして、第一フォーク軸150を構成することで、3−4シフトフォーク104をシフト方向に移動させると、3−4フォークロッド104Dが軸受部151,152で摺動して軸方向に移動することになり、5−6シフトフォーク105をシフト方向に移動させると、筒状部105Dが3−4フォークロッド104D上を摺動して軸方向に移動することになる。
なお、セレクト方向の操作は、図5に示すように、3−4シフトフォーク104のゲート部104Cと5−6シフトフォーク105のゲート部105Cが上下方向に重合していることから、第一シフトフィンガー102を、コントロールロッド101の軸方向に移動させることで行なう。
次に、1−2シフトフォーク106は、図3に示すように、第一カウンター軸2上の1−2同期装置26のスリーブに係合する二又形状の係合フォーク部106Aと、この係合フォーク部106Aに対して第二シフトフィンガー103からのシフト操作力を伝達する車両前後方向に延びる伝達アーム部106Bとを備えている。
また、Rシフトフォーク107も、リバース軸4上のR同期装置45のスリーブに係合する二又形状の係合フォーク部107Aと、この係合フォーク部107Aに対して第二シフトフィンガー103からのシフト操作力を伝達する車両前後方向に延びる伝達アーム部107Bとを備えている。
この1−2シフトフォーク106とRシフトフォーク107も、共に、入力軸1等と平行に延びる第二フォーク軸160上で軸支されている。この第二フォーク軸160は、第一カウンター軸2よりも上方位置で、且つ入力軸1よりも車両後方側位置に設置している。
このように、1−2シフトフォーク106とRシフトフォーク107のフォーク軸を同一の軸(160)上に設定することで、従来二つ必要であったフォーク軸の配置スペースを、一つに削減できる。
また、Rシフトフォーク107においては、さらに第一カウンター軸2よりも車両後方側に設置した第三フォーク軸170でも軸支している。これは、Rシフトフォーク107の伝達アーム部107Bが長いことによるRシフトフォーク107の拗れを防止するため、支持点を増加しているのである。
図7に示すように、1−2シフトフォーク106の伝達アーム部106Bは、車両前後方向に延びており、コントロールロッド101の車両後方側に、第二シフトフィンガー103が係合するゲート部106Cを設けている。なお、このゲート部106Cも前述の5−6シフトフォーク105と同様に鉄材料で成形して強度を確保している。
一方、Rシフトフォーク107の伝達アーム部107Bも車両前後方向に延びており、コントロールロッド101の車両後方側に、第二シフトフィンガー103が係合するゲート部107Cを設けている。
但し、Rシフトフォーク107の伝達アーム部107Bは、ゲート部107Cだけでなく第三フォーク軸170位置まで延びる第一アーム部材107Eを鉄材料で成形している。これにより、コントロールロッド101から最も離間した位置まで延びる伝達アーム部107Bの剛性を高めている。
この伝達アーム部107Bは、第一アーム部材107Eと筒状の第二アーム部材107Fとから構成しており、第一アーム部材107Eの後端に設けた球面継手107Gで、第一アーム部材107Eと第二アーム部材107Fを連結している。
なお、図7の137Aは、ガイドピン137が係合するガイドプレート、136Aは、シフト方向のディテント機構136が当接するディテントプレートである。
第二フォーク軸160は、Rシフトフォーク107(第一アーム部材107E)にピン固定され、入力軸1と平行に延びるR1フォークロッド107Hと、R1フォークロッド107H上に摺動自在に軸支された1−2シフトフォーク筒状部106Dとを備えている。そして、このR1フォークロッド107Hは、その両端を変速機ケース7の軸受部161,162に摺動自在に軸支されている。
このように、第二フォーク軸160を構成することで、この場合も、Rシフトフォーク107をシフト方向に移動させると、R1フォークロッド107Hが軸受部161,162で摺動して軸方向に移動することになり、1−2シフトフォーク106をシフト方向に移動させると、筒状部106DがR1フォークロッド107H上を摺動して軸方向に移動することになる。
また、第三フォーク軸170は、Rシフトフォーク107(第二アーム部材107F)にピン固定したR2フォークロッド107Iによって構成しており、このR2フォークロッド107Iはその両端を変速機ケース7の軸受部171,172に摺動自在に軸支されている。
このため、第三フォーク軸170上で、Rシフトフォーク107を軸方向に移動させることができる。
なお、セレクト方向の操作については、Rシフトフォーク107のゲート部107Cと1−2シフトフォーク106のゲート部106Cが上下方向に重合していることから、第二シフトフィンガー103を、コントロールロッド101の軸方向に移動させることで行なう。
このように構成した本実施形態のシフト操作機構100は、図8に示すシフトゲートパターンでシフト・セレクト操作が行われる。
すなわち、1速−2速ライン180の左側にRライン181を設定して、1速−2速ライン180の右側に3速−4速ライン182と5速−6速ライン183をそれぞれ設定したシフトゲートパターンによって、シフト・セレクト操作を行う。
ここで、図1で示したように、3−4同期装置38、5−6同期装置18に対して、1−2同期装置26、R同期装置45は、シフトの切換え方向を逆に設定している。
具体的には、3−4同期装置38と5−6同期装置18のシフトアップ方向は、変速機前方側であるのに対して、1−2同期装置26とR同期装置45のシフトアップ方向(R同期装置45は空振り方向)は、変速機後方側となっている。
このシフトの切換え方向を逆に設定している点において、本実施形態のシフト操作機構100では、3−4同期装置38と5−6同期装置18を制御する第一シフトフィンガー102と、1−2同期装置26とR同期装置45を制御する第二シフトフィンガー103を、それぞれコントロールロッド101に対して、逆向きに突出するように設けているため、それぞれのシフト方向が反転するようにしている。
このため、本実施形態では、シフトフォーク等に新たに反転機構などを設けることなく、シフト操作機構100を構成できるため、シフト操作機構100をコンパクトに構成することができる。
次に、図9で下部フィンガーユニット120のシフト操作時の作動状態について説明する。
(a)に示すように、第一シフトフィンガー102が3−4シフトフォーク104のゲート部104Cのゲート溝104C1に係合した状態(セレクト状態)で、コントロールロッド101をシフト方向に回動させると(破線で示す)、3−4シフトフォーク104は、シフト方向に直線状にスライド移動する。このとき、第一シフトフィンガー102の両側部にエグリ部121aを形成しているため、ゲート部104Cが異形筒状部121に干渉することなく、円滑にスライド移動することになる。なお、図示しないが逆側にシフト操作する場合も同様となる。
一方、(b)に示すように、第一シフトフィンガーが3−4シフトフォークのゲート部のゲート溝に係合せず、上部フォーク係止部122の外周面がゲート部104Cの面取り部104C2に当接した状態(非セレクト状態)では、コントロールロッド101をシフト方向に回動しても、常に上部フォーク係止部122がゲート部104Cの面取り部104C2に当接しているため、3−4シフトフォーク104は常時その位置を固定している。
すなわち、この状態では、3−4シフトフォーク104は、シフト方向の位置がニュートラル位置で固定されることになり、上部フォーク係止部122がインターロック又はストッパーとして機能することになる。
上部フォーク係止部122がこうした機能を有することで、3−4シフトフォーク104と5−6シフトフォーク105を、第一フォーク軸150上で同軸上で支持したとしても、引き連れの動きが生じることがなく、確実に各シフトフォークのニュートラル位置を保持することができる。
このようにして、下部フィンガーユニット120は、シフト操作時の作動が行われることになる。
なお、上部フィンガーユニット130のシフト操作時の作動については、下部フィンガーユニット120のシフト操作時の作動と同様であるため、詳細な説明を省略する。
次に、このように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
この実施形態の変速機TMは、入力軸1の車両前方側で直交して配置されセレクト操作で軸方向に移動してシフト操作で回動するコントロールロッド101と、このコントロールロッド101上に直角に設けられコントロールロッド101の車両前方側を向く第一シフトフィンガー102と、入力軸1上に設けた5−6同期装置18と、この5−6同期装置18を操作する5−6シフトフォーク105とを備え、第一シフトフィンガー102によって5−6シフトフォーク105を制御するようにしている。
これにより、第一シフトフィンガー102を、入力軸1の配置位置とは逆向きの車両前方側を向くようにコントロールロッド101上に設けることになる。
このため、コントロールロッド101と入力軸1との間には、第一シフトフィンガー102のためのスペースを確保する必要がなく、コントロールロッド101を入力軸1に近接して配置することができる。
よって、入力軸1の他に、第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4といった三軸を設け、各軸にファイナルリングギア6を駆動する第一乃至第三出力ギア23,33,43を設けた変速機TMにおいて、コントロールロッド101を入力軸1に近接して配置することができ、変速機TMをコンパクトに構成することができる。
また、この実施形態では、コントロールロッド101の車両後方側で入力軸1と平行に配置される第一フォーク軸150を備え、この第一フォーク軸150上で5−6シフトフォーク105が軸方向に移動するように設定して、この5−6シフトフォーク105には、コントロールロッド101を廻り込んで第一シフトフィンガー102に係合するゲート部105Cを設けている(図6参照)。
これにより、5−6シフトフォーク105を支持する第一フォーク軸150を、入力軸1に近接して配置することができる。
このため、コントロールロッド101の車両前方側を向く第一シフトフィンガー102で、5−6シフトフォーク105を制御するように構成したとしても、入力軸1に近接した位置で5−6シフトフォーク105が支持されることで、5−6シフトフォーク105に傾き等が生じるおそれがなく、スムーズに5−6シフトフォーク105が作動することになる。
よって、コントロールロッド101を入力軸1に近接配置しつつも、第一シフトフィンガー102による5−6シフトフォーク105の制御が確実に行われ、変速切換えを円滑に行なうことができる。
また、この実施形態では、第二カウンター軸3上に設けられ5−6同期装置18と切換え方向が同じである3−4同期装置38と、この3−4同期装置38を操作する3−4シフトフォーク104とを備え、第一シフトフィンガー102によりこの3−4シフトフォーク104を制御するようにしている。
これにより、コントロールロッド101の車両前方側を向く第一シフトフィンガー102によって3−4シフトフォーク104も制御することで、第二カウンター軸3もコントロールロッド101に近接配置することができる。
また、5−6シフトフォーク105を制御する第一シフトフィンガー102により、3−4シフトフォーク104も制御することでシフト操作機構も簡略化できる。
よって、変速機TMをよりコンパクトに構成することができ、またシフト操作機構100もシンプルに構成することができる。
また、この実施形態では、3−4シフトフォーク104を、5−6シフトフォーク105と同一の第一フォーク軸150上で軸方向に移動するように設定している。
これにより、3−4シフトフォーク104と5−6シフトフォーク105とが同一のフォーク軸(150)上で軸方向に移動することになるため、各シフトフォーク104,105のためのフォーク軸を、各々別軸上に設定しなくてもよい。
よって、フォーク軸のレイアウトスペースを削減することができ、変速機TMをコンパクトに構成することができる。
また、この実施形態では、第一シフトフィンガー102のコントロールロッド101上の設置位置を、入力軸1と第二カウンター軸3の間の中間位置に設定している。
これにより、第一シフトフィンガー102を、入力軸1と第二カウンター軸3との間の中間位置に配置することになるため、第一シフトフィンガー102からの操作力を5−6同期装置18と3−4同期装置38に対して、均等に伝達することができる。
よって、第一シフトフィンガー102からのシフト操作力を、各同期装置18,38に適切に伝達でき、各同期装置18,38のシフト切換えを確実に生じさせることができる。
また、この実施形態では、第一シフトフィンガー102に加えて、コントロールロッド101から離間した第一カウンター軸2上に設けられた1−2同期装置26を操作する1−2シフトフォーク106を制御する第二シフトフィンガー103を、コントロールロッド101の車両後方側を向くように直角に設けている。
これにより、第二シフトフィンガー103によって、コントロールロッド101から離間した第一カウンター軸2に設けた1−2同期装置26を制御することになる。
このため、コントロールロッド101の車両前方側に、第二シフトフィンガー103のための突出した空間を設ける必要がなく、第一カウンター軸2との間のスペース空間を有効に利用して第二シフトフィンガー103を配置することができる。
また、5−6同期装置18と切換え方向が異なる1−2同期装置26に対して、別途、反転機構を設けることなく、コントロールロッド101からの操作力を伝達することができる。
よって、第二シフトフィンガー103のための配置スペースを、別途必要とすることなく変速機TMをコンパクトに構成することができる。また、反転機構も不要であるためシフト操作機構100をシンプルに構成できる。
また、この実施形態では、5−6同期装置18と切換え方向が異なるR同期装置45を操作するRシフトフォーク107を、第二シフトフィンガー103により制御するようにしている。
これにより、第二シフトフィンガー103を利用してR同期装置45も制御することができる。
よって、第二シフトフィンガー103によって、1−2同期装置26とR同期装置45の二つを制御することができ、シフト操作機構100の簡素化を図ることができる。
また、この実施形態では、1−2シフトフォーク106とRシフトフォーク107とを、同一の第二フォーク軸160上で軸方向に移動するように設定している。
これにより、1−2シフトフォーク106とRシフトフォーク107とが、同一の第二フォーク軸160上で軸方向に移動することになるため、各シフトフォーク106,107のためのフォーク軸を各々別軸上に設定しなくてもよい。
よって、フォーク軸のレイアウトスペースを削減することができ、変速機TMをよりコンパクトに構成することができる。
また、この実施形態では、Rシフトフォーク107を、第二フォーク軸160に加えて第三フォーク軸170上で軸方向に移動するように設定している。
これにより、リバース軸4がコントロールロッド101から離間して、Rシフトフォーク107が長くなったとしても、第二フォーク軸160と第三フォーク軸170とで支持することで、Rシフトフォーク107のガタツキや拗れを抑制できる。
よって、軸が増加してコントロールロッド101からR同期装置45までの距離が長くなった変速機TMでも、Rシフトフォーク107のガタツキを抑えて、コントロールロッド101からの操作力の伝達効率を高めることができる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明のデフリングギアは、実施形態のファイナルリングギア6に対応し、
以下、同様に、
第一デフ駆動ギアは、第一出力ギア23に対応し、
第二デフ駆動ギアは、第二出力ギア33に対応し、
第三デフ駆動ギアは、第三出力ギア43に対応し、
入力軸シンクロ装置は、5−6同期装置18に対応し、
入力軸シフトフォークは、5−6シフトフォーク105に対応し、
第二カウンター軸シンクロ装置は、3−4同期装置38に対応し、
第二カウンター軸シフトフォークは、3−4シフトフォーク104に対応し、
第一カウンター軸シンクロ装置は、1−2同期装置26に対応し、
第一カウンター軸シフトフォークは、1−2シフトフォーク106に対応し、
リバース軸シンクロ装置は、R同期装置45に対応し、
リバース軸シフトフォークは、Rシフトフォーク107に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる変速機に適用する実施形態を含むものである。
変速機は、手動変速機に限定されるものではなく、例えば、同期装置を操作するコントロールロッドが、電動モータや油圧アクチュエータ等で作動される自動変速機能を有する変速機で適用してもよい。
また、この実施形態では、変速機を横置きに配置したため、コントロールロッド対する位置関係を「車両前方側」等を表現を使って説明したが、変速機が縦置き又は逆向きに配置される場合には、適宜、表現を変更してもよい。
また、この実施形態では、シフトフィンガーを複数設けるもので説明したが、第一シフトフィンガー102だけで、コントロールロッド101のシフトフィンガーを構成するもので適用してもよい。
さらに、第一フォーク軸150等を設けることなく、反転レバー式のシフトフォークで、入力軸1上の同期装置を操作するようなものに適用してもよい。
本実施形態の変速機のギアトレインのスケルトン図。 変速機の展開断面図。 車両搭載状態における各軸の位置関係も含めて示したシフト操作機構の透視側面図。 シフト操作機構を図3のX方向から見た上方斜視図。 図3のA−A線矢視断面図。 図3のB−B線矢視断面図。 図3のC−C線矢視断面図。 シフト操作機構のシフトゲートパターン図。 シフトフィンガーの切換え状態の説明図であり、(a)がシフトフォークにシフトフィンガーが係合した状態図、(b)がシフトフォークにシフトフィンガーが係合していない状態図。
符号の説明
TM…変速機
1…入力軸
2…第一カウンター軸
3…第二カウンター軸
4…リバース軸
5…ドライブ軸
6…ファイナルリングギア
18…5−6同期装置
26…1−2同期装置
38…3−4同期装置
45…R同期装置
100…シフト操作機構
101…コントロールロッド
102…第一シフトフィンガー
103…第二シフトフィンガー
104…3−4シフトフォーク
105…5−6シフトフォーク
106…1−2シフトフォーク
107…Rシフトフォーク

Claims (9)

  1. エンジンからの駆動力を入力する入力軸と、該入力軸の一方側に平行に配置された第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸と、該第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸にそれぞれ固設されてドライブ軸上のデフリングギアを駆動する第一デフ駆動ギア、第二デフ駆動ギア、第三デフ駆動ギアと、前記入力軸上に設けられた複数の変速駆動ギアと、該変速駆動ギアと常時噛合して前記第一カウンター軸上、第二カウンター軸上に設けられた複数の変速被駆動ギアとを備える変速機であって、
    前記入力軸の他方側で直交して配置されセレクト操作で軸方向に移動してシフト操作で回動するコントロールロッドと、
    該コントロールロッド上に直角に設けられコントロールロッドの他方側を向くシフトフィンガーと、
    入力軸上に設けた入力軸シンクロ装置と、
    該入力軸シンクロ装置を操作する入力軸シフトフォークとを備え、
    前記シフトフィンガーによって該入力軸シフトフォークを制御する
    変速機。
  2. 前記コントロールロッドの一方側で入力軸と平行に配置されるフォーク軸を備え、
    該フォーク軸上で前記入力軸シフトフォークが軸方向に移動するように設定して、
    該入力軸シフトフォークには前記コントロールロッドを廻り込んで前記シフトフィンガーに係合するゲート部を設けた
    請求項1記載の変速機。
  3. 前記第二カウンター軸上に設けられ前記入力軸シンクロ装置と切換え方向が同じである第二カウンター軸シンクロ装置と、
    該第二カウンター軸シンクロ装置を操作する第二カウンター軸シフトフォークとを備え、
    前記シフトフィンガーにより該第二カウンター軸シフトフォークを制御する
    請求項1又は2記載の変速機。
  4. 前記第二カウンター軸シフトフォークを、前記入力軸シフトフォークと同一のフォーク軸上で軸方向に移動するように設定した
    請求項3記載の変速機。
  5. 前記シフトフィンガーのコントロールロッド上の設置位置を、前記入力軸と前記第二カウンター軸の間の中間位置に設定した
    請求項4記載の変速機。
  6. 前記シフトフィンガーを第一シフトフィンガーとして設定して、
    前記コントロールロッドから前記第二カウンター軸より離間した第一カウンター軸上に設けられ前記入力軸シンクロ装置と切換え方向が異なる第一カウンター軸シンクロ装置と、
    該第一カウンター軸シンクロ装置を操作する第一カウンター軸シフトフォークとを備え、
    該第一カウンター軸シフトフォークを制御する第二シフトフィンガーを、コントロールロッドの一方側を向くように直角に設けた
    請求項1〜5いずれか記載の変速機。
  7. 前記リバース軸上に設けられ前記入力軸シンクロ装置と切換え方向が異なるリバース軸シンクロ装置と、
    該リバース軸シンクロ装置を操作するリバース軸シフトフォークとを備え、
    前記第二シフトフィンガーにより前記リバース軸シフトフォークを制御する
    請求項6記載の変速機。
  8. 前記フォーク軸を第一フォーク軸として設定し、
    前記第一カウンター軸シフトフォークとリバース軸シフトフォークとを、同一の第二フォーク軸上で軸方向に移動するように設定した
    請求項7記載の変速機。
  9. 前記リバース軸が、前記コントロールロッドから第一カウンター軸より離間したものであって、
    前記リバース軸シフトフォークを、前記第二フォーク軸に加えて第三フォーク軸上で軸方向に移動するように設定した
    請求項8記載の変速機。
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