JP4333272B2 - 変速機の変速操作機構及びその設計方法 - Google Patents

変速機の変速操作機構及びその設計方法 Download PDF

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Description

本発明は、チェンジレバーの手動操作により、複数の変速段のうちの1つを選択する自動車の変速機の変速操作機構及びその設計方法に関し、自動車用変速機の技術分野に属する。
一般に、自動車の手動変速機は、エンジンにクラッチを介して接続された入力軸から駆動輪に連結された出力軸に至る動力伝達経路上に設けられたギヤ比の異なる複数組のギヤ列のうちの一つを選択的に動力伝達状態とすることによって上記両軸間の変速比の切り替えを行なうものであり、その場合におけるいずれかのギヤ列を動力伝達状態とする操作は、運転者のチェンジレバー操作に連動するシフトフォークにより、当該ギヤ列に隣接する同期噛合装置のスリーブをそのギヤ列側にスライドさせることにより行われる。
その場合に、上記同期噛合装置及びそのスリーブを操作するシフトフォークは、通例、隣接する一組のギヤ列の間に配置され、チェンジレバーのセレクト操作によってコントロールロッド及びゲート機構を介して選択されたシフトロッドを、該チェンジレバーのシフト操作によって軸方向のいずれかの方向に移動させることにより、そのシフトロッドに取り付けられたシフトフォークによってシフト操作された方向に位置するギヤ列を動力伝達状態とするように構成される。
ところで、車両用の変速機の変速段数やチェンジレバーの変速操作パターン(シフトパターン)は、その車両に求められている設計コンセプト等を考慮して例えば1車種に対して数パターン設定されることがあるが、それに合わせて数種類の変速機を新たに設計、製造することとなると、設計コストの増大や、スケールメリットの減少による製造コストの増大を招くこととなるため、ギヤトレーン等の基本部分はできるだけ共通化し、変速機ケース等の主要部品の共用化を図ることがある。
例えば、特許文献1には、図10に示すような変速操作パターンの前進5速、後進1速用変速機と、図11に示すような変速操作パターンの前進6速、後進1速用変速機とについて、ギヤトレーン等を共通化したものが開示されている。すなわち、5速用のギヤトレーンをベースにして6速用のギヤ列を追加すると共に、操作機構については、1速及び2速用、3速及び4速用、5速及び後退速用のシフトロッドは共通化し、6速化する場合に、6速用のシフトロッドを新たに追加するものである。
特開平7−91540号公報
ところで、上記特許文献1に記載の6速用の変速機は、5速用変速機をベースとしたものであるが、例えば当初から6速用変速機として開発した場合、変速操作パターンは前述の図11に示すようなものとし、シフトロッドの配置は、図12、図13に示すように、変速操作パターンの配列順序にあわせて、図12上で上側から順にまたは図13上で右側から順に後退速用シフトロッド104、1速−2速用シフトロッド101、3速−4速用シフトロッド102、5速−6速用シフトロッド103という順番とするのが変速操作機構をシンプルなものとする上で効果がある。
その場合に、この6速用の変速機において、商品の多様化等のために、変速操作パターンにおける後退速段用シフト操作レーンの位置が図14(a),(b)に示すような5−6速用シフト操作レーンに隣接した位置となる変速操作パターンを追加する場合、この変速操作パターンにあわせてシフトロッドの配列順を変更することが考えられるが、その場合、シフトフォークの設計変更やこれらを収容する変速機ケース等の設計変更等もあわせて必要となり、コストが大きくアップする。
そこで、シフトロッドの配置は変更せずに、例えば、図15に示すように、後退速段用係合部材114を、1−2速、3−4速、及び5−6速段用のセレクトゲート111a,112a,113aの上方をまたいで設けることにより、後退速用セレクトゲート114aを5−6速用セレクトゲート113aに隣接させることが考えられるが、この場合、後退速段用の係合部材114の長さが長くなり(後退速段用係合部材114の基部(シフトロッド104への固着部)から後退速用セレクトゲート114aまでの距離が長くなり)、この結果、シフト操作時に(シフトロッド104が軸方向に移動したときに)この後退速段用係合部材114に倒れやたわみが生じ、変速操作の剛性感が低下する。また、これらの係合部材111,112,113,114の上方に変速機ケースの上壁が設けられている場合、セレクトゲート部材114の厚みTの分だけ変速機ケースが上方に突出して大型化する。
そこで、本発明は、前進6速、後進1速の変速機において、シフトロッド等の主要部品の配置を維持した状態で、変速操作の剛性感を損なうことなく、かつ変速機を大型化させることなく変速操作パターンにおける後退速位置を変更することができる変速操作機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明(以下、第1発明という)は、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に連続する2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられた構成とされ、かつ、平行に配設された複数のシフトロッドのうち、上記所定変速段用のシフトロッドはこれらのロッドの一方の端に、後退速段用のシフトロッドは他方の端にそれぞれ配置されており、ゲート機構が、各シフトロッドに互いに隣接させてそれぞれ設けられたセレクトゲートと、コントロールロッドに設けられて、該ロッドの回動に伴って上記セレクトゲートに順に係合し得る単一のセレクトアームとで構成されているベースの変速操作機構から、シフトロッドの配置を変えずに、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、これに隣接して上記2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられた構成に変更された変速機の変速操作機構であって、ベースの変速操作機構のゲート機構を構成するセレクトアームが取り替えられて、上記コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1、第2セレクトアームが設けられていると共に、上記第1セレクトアームは、チェンジレバーの前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッドのいずれかのセレクトゲートに係合し、かつ該レバーを上記所定変速段のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記所定変速段用シフトロッドのセレクトゲートの外側へ退避し、第2セレクトアームは、チェンジレバーを後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッドのセレクトゲートの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッドのセレクトゲートの位置に揺動して該セレクトゲートに係合するように設けられていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明(以下、第2発明という)は、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に連続する2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられた構成とされ、かつ、平行に配設された複数のシフトロッドのうち、上記所定変速段用のシフトロッドはこれらのロッドの一方の端に、後退速段用のシフトロッドは他方の端にそれぞれ配置されており、ゲート機構が、各シフトロッドに互いに隣接させてそれぞれ設けられたセレクトゲートと、コントロールロッドに設けられて、該ロッドの回動に伴って上記セレクトゲートに順に係合し得る単一のセレクトアームとで構成されているベースの変速操作機構から、シフトロッドの配置を変えずに、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、これに隣接して上記2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられた変速操作機構に変更するための変速操作機構の設計方法であって、ベースの変速操作機構のゲート機構を構成するセレクトアームを取り替えて、上記コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1、第2セレクトアームを設けると共に、上記第1セレクトアームは、チェンジレバーの前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッドのいずれかのセレクトゲートに係合し、かつ該レバーを上記所定変速段のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記所定変速段用シフトロッドのセレクトゲートの外側へ退避し、第2セレクトアームは、チェンジレバーが後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッドのセレクトゲートの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッドのセレクトゲートの位置に揺動して該セレクトゲートに係合するように構成することを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、第1発明によれば、コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1、第2セレクトアームを設け、第1セレクトアームは、チェンジレバーの前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッドのいずれかのセレクトゲートに係合し、かつ該レバーを上記所定変速段のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記所定変速段用シフトロッドのセレクトゲートの外側へ退避し、第2セレクトアームは、チェンジレバーを後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッドのセレクトゲートの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッドのセレクトゲートの位置に揺動して該セレクトゲートに係合するように構成したから、後退速段用のセレクトゲートを他の変速段用のセレクトゲートをまたいで延ばす必要がなくなり、この結果、シフト操作時にセレクトゲートに倒れやたわみが生じることがなくなって変速操作時に良好な剛性感を得ることができるようになると共に、変速機が大型化することがなくなる。
そして、特にこの発明に係る変速操作機構は、ベースの変速操作機構のゲート機構を構成するセレクトアームを取り替えて、コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1セレクトアームと第2セレクトアームとを設けるなどにより、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に連続する2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられ、他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられたベースの変速操作機構から、これらのレーンが隣接したパターンの変速操作機構に変更されたものであるから、上記ベースの変速操作機構を利用して簡便に得られることになる。
また、第2発明によれば、ベースの変速操作機構のゲート機構を構成するセレクトアームを取り替えて、コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1セレクトアームと第2セレクトアームとを設け、上記第1セレクトアームは、チェンジレバーの前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッドのいずれかのセレクトゲートに係合し、かつ該レバーを上記所定変速段のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記所定変速段用シフトロッドのセレクトゲートの外側へ退避し、第2セレクトアームは、チェンジレバーを後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッドのセレクトゲートの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッドのセレクトゲートの位置に揺動して該セレクトゲートに係合するように構成することにより、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に連続する2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられた構成とされた変速操作機構から、これらのレーンが隣接したパターンの変速操作機構に、シフトロッドの配列を変えずに簡易な方法で変更することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に示すように、本発明を実施するための最良の形態に係る変速機1は、エンジン2の駆動軸2aからダンパクラッチ3を介して駆動力が入力される入力軸4と、該入力軸4と同一軸線上に配置された出力軸5と、入力軸4及び出力軸5に平行に配置されたカウンタ軸6とを有する。これらの軸4,5,6は、変速機ケースに軸受等を介して回動可能に支持されている。
これらの軸間には、エンジン2側(図面左側)から順に、入力ギヤ列GN,6速ギヤ列G6,2速ギヤ列G2,1速ギヤ列G1,3速ギヤ列G3,4速ギヤ列G4,後退速ギヤ列GRが設けられている。入力ギヤ列GNは、入力軸4に固設されたギヤ10と、カウンタ軸6に固設されたギヤ20とで構成されている。1速ギヤ列G1は、出力軸5に回動可能に遊嵌合されたギヤ11と、カウンタ軸6に固設されたギヤ12とで構成されている。2速ギヤ列G2は、出力軸5に回動可能に遊嵌合されたギヤ21と、カウンタ軸6に固設されたギヤ22とで構成されている。3速ギヤ列G3は、出力軸5に固設されたギヤ13と、カウンタ軸6に回動可能に遊嵌合されたギヤ23とで構成されている。4速ギヤ列G4は、出力軸5に固設されたギヤ14と、カウンタ軸6に回動可能に遊嵌合されたギヤ24とで構成されている。6速ギヤ列G6は、出力軸5に回動可能に遊嵌合されたギヤ16と、カウンタ軸6に固設されたギヤ26とで構成されている。後退速ギヤ列GRは、出力軸5に回動可能に遊嵌合されたギヤ17と、カウンタ軸6に固設されたギヤ27と、ギヤ17,27間に設けられたギヤ37とで構成されている。なお、本実施の形態に係る変速機1は、5速直結タイプの変速機であり、5速ギヤ列を有しない。
また、出力軸5上における1速ギヤ列G1と2速ギヤ列G2との間、カウンタ軸6上における3速ギヤ列G3と4速ギヤ列G4との間、出力軸5上における入力ギヤ列GNと6速ギヤ列G6との間、及び出力軸5上における後退速ギヤ列GRの反エンジン側(図上右側)には、運転者の変速段選択操作によって選択された変速段のギヤ列を選択的に動力伝達状態とする第1、第2、第3、第4同期装置41,42,43,44が設けられている。
これらのうちの第1同期装置41は、出力軸5に固設されたハブ41aと、該ハブ41a上にスプライン嵌合されて軸方向にスライド可能なスリーブ41bと、1速ギヤ列G1のギヤ11と一体のギヤスプライン41cと、2速ギヤ列G2のギヤ12と一体のギヤスプライン41dとを有し、1速が選択されたときにスリーブ41bが図上右側に移動してハブ41aとギヤスプライン41cとに跨って嵌合することによりギヤ11を出力軸5に結合し、2速が選択されたときにスリーブ41bが図上左側に移動してハブ41aとギヤスプライン41dとに跨って嵌合することによりギヤ12を出力軸5に結合するように構成されている。
また、第2同期装置42は、カウンタ軸6に固設されたハブ42aと、該ハブ42a上にスプライン嵌合されて軸方向にスライド可能なスリーブ42bと、3速ギヤ列G3のギヤ23と一体のギヤスプライン42cと、4速ギヤ列G4のギヤ24と一体のギヤスプライン42dとを有し、3速が選択されたときにスリーブ42bが図上左側に移動してハブ42aとギヤスプライン42cとに跨って嵌合することにより3速ギヤ列G3のギヤ23をカウンタ軸6に結合し、4速が選択されたときにスリーブ42bが図上右側に移動してハブ42aとギヤスプライン42dとに跨って嵌合することにより4速ギヤ列G4のギヤ24をカウンタ軸6に結合するように構成されている。
また、第3同期装置43は、出力軸5に固設されたハブ43aと、該ハブ43a上にスプライン嵌合されて軸方向にスライド可能なスリーブ43bと、入力ギヤ列GNのギヤ10と一体のギヤスプライン43cと、6速ギヤ列G6のギヤ16と一体のギヤスプライン43dとを有し、5速が選択されたときにスリーブ43bが図上左側に移動してハブ43aとギヤスプライン43cとに跨って嵌合することにより入力ギヤ列GNのギヤ10を出力軸5に結合(すなわち入力軸4と出力軸5とを直結)し、6速が選択されたときにスリーブ43bが図上右側に移動してハブ43aとギヤスプライン43dとに跨って嵌合することにより6速ギヤ列G6のギヤ16を出力軸5に結合するように構成されている。
また、第4同期装置44は、出力軸5に固設されたハブ44aと、該ハブ44a上にスプライン嵌合されて軸方向にスライド可能なスリーブ44bと、後退速ギヤ列GRのギヤ17と一体のギヤスプライン44cとを有し、後退速が選択されたときにスリーブ44bが図上左側に移動してハブ44aとギヤスプライン44cとに跨って嵌合することにより後退速ギヤ列GRのギヤ17を出力軸5に結合するように構成されている。
次に、上記各同期装置41〜44のスリーブ41b〜44bを選択的にスライドさせる変速操作機構50について説明する。
この変速操作機構50は、図2、図3に示すように、変速機ケース51の上面カバー52の下面に固設されたホルダ53により軸方向に移動可能に支持された4本のシフトロッド61,62,63,64を、変速機1の後部側に配設されたチェンジレバー65のセレクト操作及びシフト操作によって軸方向に選択的にスライドさせるように構成されている。その場合に、上記シフトロッド61,62,63,64は変速機1の軸方向に沿って平行に、かつ、図2上で手前側から(図3上で下側から、図4(a)上で左側から)、5−6速用の第3シフトロッド63,3−4速用の第2シフトロッド62、1−2速用の第1シフトロッド61,後退速用の第4シフトロッド64の順に配置されている。つまり、平行に配設された複数のシフトロッド61〜64のうち、5速及び6速(所定変速段)用の第3シフトロッド63がこれらのロッド61〜64の一方の端に、後退速段用の第4シフトロッド64が他方の端にそれぞれ配置されている。
図3に示すように、上記第1シフトロッド61には、第1同期装置41のスリーブ41bを操作する第1シフトフォーク71が固着されている。また、上記第2シフトロッド62に固着された後述する係合部材82と第2同期装置42のスリーブ42bを操作する図示しない第2シフトフォークとの間、上記第3シフトロッド63の一端にに固着された延長部材63aと第3同期装置43のスリーブ43bを操作する図示しない第3シフトフォークとの間、及び、第4シフトロッド64に固着された後述する係合部材84と第4同期装置44のスリーブ44bを操作する図示しない第4シフトフォークとの間には、これらのシフトロッドとシフトフォークとをそれぞれ連結する連結機構72,73,74が設けられている。なお、連結機構74は、第4シフトフォークの移動方向(同期装置44のスリーブ44bの移動方向)が第4シフトロッド64の移動方向と同方向になるように構成され、連結機構72,73は、第2、第3シフトフォークの移動方向(同期装置42,43のスリーブ42b,43bの移動方向)が第2、第3シフトロッド62,63の移動方向とは反対方向になるように構成されている(反転機構を構成している)。
これらの第1〜第4シフトロッド61,62,63,64とチェンジレバー65との間には、該チェンジレバー65の下端部に係合機構66を介して連結され、かつ変速機1の軸方向に沿って設けられて変速機ケース51により軸方向に移動可能に支持されたコントロールロッド69と、該コントロールロッド69の前端部と上記シフトロッド61〜64の後瑞部との間に設けられ、コントロールロッド67といずれかのシフトロッド61〜64を選択的に係合させるゲート機構80とが設けられている。なお、上記チェンジレバー65は、その中間部の球面軸受部65aが変速機ケース51の上方に配設されたコントロールケース54に回動可能に支持されている。
これによれば、このチェンジレバー65のセレクト操作及びシフト操作により、上記コントロールロッド69が、係合機構66を介して回動及び前後動し、これに伴って該コントロールロッド69がゲート機構80を介していずれかのシフトロッドに選択的に係合してこれを前後動させることにより、変速段が所望の変速段に切り換えられることとなる。
ここで、この変速操作機構50の変速操作パターンは、図14(a)に示すように、セレクト操作方向の一端側に後退速用のシフト操作レーンが設けられていると共にこれに隣接して5速及び6速用のシフト操作レーンが設けられた構成とされており、以下、上記シフトロッド配列でこの変速操作パターンを実現するためのゲート機構80等の構成について詳しく説明する。
すなわち、このゲート機構80は、上記第1〜第4シフトロッド61〜64の前端部に固着された第1、第2、第3、第4係合部材81,82,83,84と、コントロールロッド69の先端部に固着されたセレクト部材85とを有する。これらの第1〜第4係合部材81,82,83,84には、それぞれ係合凹部(以下、「セレクトゲート」という)81a,82a,83a,84aが備えられている。また、セレクト部材85には、コントロールロッド69の軸方向同一位置で周方向に所定角度θ(図4(b)参照)ずらせて第1、第2のセレクトアーム85a,85bが備えられている。
そして、図4に示すように、チェンジレバー65が変速操作パターンにおける1−2速シフト操作レーンに位置するときは、第1セレクトアーム85aは第1係合部材81のセレクトゲート81aに係合する一方、第2セレクトアーム85bはいずれの係合部材のセレクトゲートにも係合しないように、また、図5に示すように、チェンジレバー65が変速操作パターンにおける3−4速シフト操作レーンに位置するときは、第1セレクトアーム85aは第2係合部材82のセレクトゲート82aに係合する一方、第2セレクトアーム85bはいずれの係合部材のセレクトゲートにも係合しないように、そして、図6に示すように、チェンジレバー65が変速操作パターンにおける5−6速シフト操作レーンに位置するときは、第1セレクトアーム85aは第3係合部材83のセレクトゲート83aに係合する一方、第2セレクトアーム85bはいずれの係合部材のセレクトゲートにも係合しないように、さらに、図7に示すように、チェンジレバー65が変速操作パターンにおける後退速シフト操作レーンに位置するときは、第1セレクトアーム85aはいずれの係合部材のセレクトゲートにも係合せずに第2係合部材82の凹部82b及び第3係合部材83の凹部83b内に位置し、第2セレクトアーム85bは第4係合部材84のセレクトゲート84aに係合するように上記所定角度θが設定されている。
つまり、上記第1セレクトアーム85aは、チェンジレバー65の前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッド61,62,63のいずれかのセレクトゲート81a,82a,83aに係合し、かつ該レバー65を上記5,6速段(所定変速段)のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記5,6速段(所定変速段)用シフトロッド63のセレクトゲート63aの外側へ退避し、第2セレクトアーム85bは、チェンジレバー65を後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッド61,62,63,64のセレクトゲート81a,82a,83a,84aの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッド64のセレクトゲート84aの位置に揺動して該セレクトゲート84aに係合するように設けられている。
ここで、上記第2、第3係合部材82,83の凹部82b、83bは、チェンジレバー65が、前進低速段側から5,6速段(所定変速段)のセレクト位置を越えて後退速シフト操作レーンにセレクト操作されたときに、第1セレクトアーム85aが第2係合部材82及び第3係合部材83に干渉するのを防止することを目的として設けられている。すなわち、図3、図4(b)に示すように、第3セレクトゲート83aは、第3シフトロッド63から第2シフトロッド62の上方を越えて第1シフトロッド61側にまでほぼ水平に延びる第3係合部材83の先端に設けられ、かつ、第2セレクトゲート82aは、第2シフトロッド62から第1シフトロッド61近傍にまで延びる第2係合部材82の先端に設けられていることから、これらの凹部82b,83bがない場合は、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンにセレクト操作されたときに、第1セレクトアーム85aが第2、第3係合部材82,83に干渉して揺動できないが、本実施の形態では、凹部82b,83bを設けたことにより、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンにセレクト操作されたときに、第1セレクトアーム85aが凹部82b,83b内の矢印アで示す位置に移動し、この結果、上記干渉が防止されることとなる。また、この凹部82b,83bは、セレクトゲート82a,83a位置から軸方向に延びている。これによれば、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに沿って後退速にシフト操作されたときに、第1セレクトアーム85aが凹部82b,83b内の矢印イで示す位置に移動し、この結果、該第1セレクトアーム85aが第2、第3係合部材82,83に干渉するのが防止される。
また、上記第1〜第4シフトロッド61〜64及びホルダ53には、チェンジレバー65がシフト操作されていずれかのシフトロッドが軸方向に移動したときに、他のシフトロッドが軸方向に移動するのを阻止するロック機構90が設けられている。
次に、本実施の形態に係る変速機1の変速操作機構50の作用について説明する。
まず、運転者によってチェンジレバー65が変速操作パターンに沿って所望の変速段が含まれるシフト操作レーンまでセレクト操作されると(図2上で手前側または奥側に操作されると)、係合機構66を介してコントロールロッド69が周方向に回動する(図2上でチェンジレバー65が手前側に操作された場合、図4(b)に矢印Cで示す方向に回転し、奥側に操作された場合、矢印Cで示す方向とは反対方向に回転する)と共に、その前端部のセレクトアーム85a,85bが周方向に回動して所望の変速段の係合部材のセレクトゲートに係合する。
例えば、このセレクト操作で、図4(a)に示すようにチェンジレバー65が1−2速シフト操作レーンに移動した場合、図4(b)に示すように第1セレクトレバー85aと第1セレクトゲート81aとが係合する。なお、このとき、第2セレクトレバー85bはいずれのセレクトゲートにも係合していない。そして、この状態で、チェンジレバー65が1−2速シフト操作レーンに沿って1速に(図2における矢印B方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第1シフトロッド61が矢印B′方向に移動すると共に、該シフトロッド61に固着された第1シフトフォーク71により第1同期装置41のスリーブ41bが図1の中立位置から右方向(図2のB′方向)へスライドされ、この結果、1速ギヤ列G1のギヤ11と出力軸5とが結合されて1速ギヤ列G1が動力伝達状態となり、1速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、1速ギヤ列G1を介して出力軸5に伝達される。
一方、第1セレクトレバー85aと第1セレクトゲート81aとが係合した状態で、チェンジレバー65が1−2速シフト操作レーンに沿って2速に(図2における矢印A方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第1シフトロッド61が矢印A′方向に移動すると共に、該シフトロッド61に固着された第1シフトフォーク71により第1同期装置41のスリーブ41bが図1の中立位置から左方向(図2のA′方向)へスライドされ、この結果、2速ギヤ列G2のギヤ12と出力軸5とが結合されて2速ギヤ列G2が動力伝達状態となり、2速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、1速ギヤ列G2を介して出力軸5に伝達される。
また、上記セレクト操作で、図5(a)に示すようにチェンジレバー65が3−4速シフト操作レーンに移動した場合、図5(b)に示すように第1セレクトレバー85aと第2セレクトゲート82aとが係合する。なお、このとき、第2セレクトレバー85bはいずれのセレクトゲートにも係合していない。そして、この状態で、チェンジレバー65が3−4速シフト操作レーンに沿って3速に(図2における矢印B方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第2シフトロッド62が矢印B′方向に移動すると共に、該シフトロッド62に連結機構(反転機構)72を介して連結された第2シフトフォークにより第2同期装置42のスリーブ42bが図1の中立位置から左方向(図2のA′方向)へスライドされ、この結果、3速ギヤ列G3のギヤ23と出力軸5とが結合されて3速ギヤ列G3が動力伝達状態となり、3速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、3速ギヤ列G3を介して出力軸5に伝達される。
一方、第1セレクトレバー85aと第2セレクトゲート82aとが係合した状態で、チェンジレバー65が3−4速シフト操作レーンに沿って4速に(図2における矢印A方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第2シフトロッド62が矢印A′方向に移動すると共に、上記連結機構(反転機構)72を介して連結された第2シフトフォークにより第2同期装置42のスリーブ42bが図1の中立位置から右方向(図2のB′方向)へスライドされ、この結果、4速ギヤ列G4のギヤ24と出力軸5とが結合されて4速ギヤ列G4が動力伝達状態となり、4速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、4速ギヤ列G4を介して出力軸5に伝達される。
また、上記セレクト操作で、図6(a)に示すようにチェンジレバー65が5−6速シフト操作レーンに移動した場合、図6(b)に示すように第1セレクトレバー85aと第3セレクトゲート83aとが係合する。なお、このとき、第2セレクトレバー85bはいずれのセレクトゲートにも係合していない。そして、この状態で、チェンジレバー65が5−6速シフト作レーンに沿って5速に(図2における矢印B方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第3シフトロッド63が矢印B′方向に移動すると共に、該シフトロッド63に連結機構(反転機構)73を介して連結された第2シフトフォークにより第3同期装置43のスリーブ43bが図1の中立位置から左方向(図2のA′方向)へスライドされ、この結果、入力ギヤ列GNのギヤ10と出力軸5とが結合されて(入力軸4と出力軸5とが直結されて)5速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4を介して出力軸5に伝達される。
一方、第1セレクトレバー85aと第3セレクトゲート83aとが係合した状態で、チェンジレバー65が5−6速シフト操作レーンに沿って6速に(図2における矢印A方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第3シフトロッド63が矢印A′方向に移動すると共に、上記連結機構(反転機構)73を介して連結された第3シフトフォークにより第3同期装置43のスリーブ43bが図1の中立位置から右方向(図2のB′方向)へスライドされ、この結果、6速ギヤ列G6のギヤ16と出力軸5とが結合されて6速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、6速ギヤ列G6を介して出力軸5に伝達される。
また、上記セレクト操作で、図7(a)に示すようにチェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに移動した場合、図7(b)に示すように第2セレクトレバー85bと第4セレクトゲート84aとが係合する。なお、このとき、第1セレクトレバー85aはいずれのセレクトゲートにも係合しておらず、第2、第3係合部材82,83に形成された凹部82b,83b内に位置している。そして、この状態で、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに沿って後退速に(図2における矢印A方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第4シフトロッド64が矢印A′方向に移動し、連結機構74を介して第4シフトフォークにより第4同期装置44のスリーブ44bが図1の中立位置から左方向(図2のA′方向)へスライドされ、この結果、後退速ギヤ列GRのギヤ17と出力軸5とが結合されて後退速ギヤ列GRが動力伝達状態となり、後退速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、後退速ギヤ列GRを介して出力軸5に伝達される。
以上説明したように、本実施の形態に係る変速機1によれば、コントロールロッド69に周方向に所定角度θずらせて、第1セレクトアーム85aと第2セレクトアーム85bとを設けたから、後退速段用の第4係合部材84を他の変速段のセレクトゲート81a,82a,83aを跨いで延ばす必要がなくなり、この結果、シフト操作時に後退速用の第4係合部材84に倒れやたわみが生じることがなく、変速操作時に良好な剛性感を得ることができると共に、変速機1を大型化させることがない。
また、5―6速用(所定変速段用)の第3係合部材83には、後退速段への操作時に、第1セレクトアーム85aが5―6速用の第3係合部材83に干渉するのを防止する凹部83bが設けられているから、後退速段への操作時に、第1セレクトアーム85aが5―6速用の第3係合部材83に干渉するのが防止される。
なお、本実施の形態においては、セレクト操作方向の一端側に後退速用のシフト操作レーンが設けられていると共にこれに隣接して5速及び6速段用(所定変速段)のシフト操作レーンが設けられ、かつ、平行に配設された複数のシフトロッド61〜64のうち、5速及び6速(所定変速段)用の第3シフトロッド63がこれらのロッド61〜64の一方の端に、後退速段用の第4シフトロッド64が他方の端にそれぞれ配置されている変速操作機構50について説明したが、上記所定変速段が、1速及び2速の場合にも適用することができる。
次に、図12、図13を用いて、本実施の形態の変速操作機構50に変更される前のベースの変速操作機構100(図11に示す変速操作パターン用の変速操作機構)について簡単に説明した後、このベースの変速操作機構100から本実施の形態の変速操作機構50に変更する場合の設計方法について説明する。なお、これに伴って変更される部材は、ゲート機構の構成部材であり、以下これについて説明する。ここで、このベースの変速機1′は、変更後の変速機1とは後退速段のシフト方向が異なり、図8に示すように、第4同期装置44′のスリーブ44b′の中立位置がギヤスプライン44c上とされて後退速が選択されたときにスリーブ44b′が図上右側にスライドするように構成されているが、同期装置の構成部材の変更は不要であり、上記ゲート機構の構成部材の変更(ゲート機構80の第4係合部材84の形状変更(第4係合部材の軸方向長の変更))により達成することができる。もちろん、反転機構等を設ける必要もない。
図12、図13に示すように、このベースの変速操作機構100に係るゲート機構110は、第1〜第4シフトロッド101〜104の前端部に固着された第1、第2、第3、第4係合部材111,112,113,114と、コントロールロッド105の一端側に固着されたセレクト部材115とを有する。上記第1〜第4係合部材111,112,113,114には、それぞれ第1、第2、第3、第4セレクトゲート111a,112a,113a,114aが備えられている。また、セレクト部材115には、セレクトアーム115aが備えられている。そして、チェンジレバー65がセレクト操作されて1−2速シフト操作レーンに移動したときは、セレクトアーム115aが第1セレクトゲート111aに係合し、チェンジレバー65が3−4速シフト操作レーンに移動したときは、セレクトアーム115aが第2セレクトゲート112aに係合し、チェンジレバー65が5−6速シフト操作レーンに移動したときは、セレクトアーム115aが第3セレクトゲート113aに係合し、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに移動したときは、セレクトアーム115aが第4セレクトゲート114aに係合するように構成されている。
そして、ベースの変速操作機構100から上記変速操作機構50に変更するには、前述のようにゲート機構が異なるだけであるから、ベースのゲート機構110を構成する第1、第2、第3、第4係合部材111,112,113,114と、セレクト部材115とを、変更後のゲート機構80を構成する第1、第2、第3、第4係合部材81,82,83,84と、セレクト部材85とに交換すればよい。
そして、その場合の設計条件であるが、構造の説明でも述べたが、セレクト部材85に、第1セレクトアーム85aと第2セレクトアーム85bとを、コントロールロッド69における軸方向の同一位置で周方向に所定角度θずれた状態で設け、上記第1セレクトアーム85aは、チェンジレバー65の前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッド61,62,63のいずれかのセレクトゲート81a,82a,83aに係合し、かつ該レバー65を上記5速及び6速段(所定変速段)のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記5速及び6速段(所定変速段)用シフトロッド63のセレクトゲート63aの外側へ退避し、第2セレクトアーム85bは、チェンジレバー65を後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッド61,62,63,64のセレクトゲート81a,82a,83a,84aの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッド64のセレクトゲート84aの位置に揺動して該セレクトゲート84aに係合するように設ければよく、これによれば、チェンジレバー65の変速操作パターンが、図11に示すセレクト操作方向の一端側に連続する5速及び6速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられた構成とされた変速操作機構100から、前述した図14(a)に示す変速操作パターンの変速操作機構50にシフトロッドの配列を変えずに簡易な方法で変更することができる。
なお、上記実施の形態では、図11に示す変速操作パターンから図14(a)(図4〜図7)に示す変速操作パターンに変更する場合について説明したが、以下に述べるように図14(a)の変速操作パターンとは後退速のシフト操作方向が反対(図11の変速操作パターンと後退速のシフト操作方向が同方向)の図14(b)の変速操作パターンに変更することもできる。なお、図14(b)の変速操作パターン用の変速機の骨子は、ベースの変速機1′と同じ図8に示す骨子となり、同期装置の構成変更は不用である。また、ベースの変速操作機構100に対しては、第1〜第4係合部材及びセレクト部材の形状を変更すればよい。
ここで、図9に示すように、変速操作機構50′のゲート機構80′の第3係合部材83′は、干渉防止用の凹部83b′がセレクトゲート83a位置から軸方向後方側(図上右側)にも延びた形状とされている。これによれば、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンにセレクト操作されたときに、第1セレクトアーム85aが凹部82b,83b′内の矢印ウで示す位置に移動し、さらに、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに沿って後退速にシフト操作されたときに、第1セレクトアーム85aが凹部82b,83b′内の矢印エで示す位置に移動し、この結果、第1セレクトアーム85aが第2、第3係合部材82,83′に干渉するのが防止される。また、係合部材84′は、前述の同期装置44′の構成の変更に伴って係合部材の軸方向長を変更したものである。
次に、その作用であるが、1速から6速のいずれかにセレクト操作したときは変速操作機構50と同様であるためその説明は省略し、以下、後退速にセレクト操作したときについて説明する(なお、図9のY′−Y′断面は、図3のY−Y断面と同様に図4から図7に示す通りとなる)。
すなわち、運転者のセレクト操作により、図7(a)に示すようにチェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに移動した場合、図7(b)に示すように第2セレクトレバー85bと第4セレクトゲート84aとが係合する。なお、このとき、第1セレクトレバー85aはいずれのセレクトゲートにも係合しておらず、第2、第3係合部材82,83′に形成された凹部82b,83b′内に位置している。そして、この状態で、チェンジレバー65が後退速シフト操作レーンに沿って後退速に(図2における矢印B方向に)シフト操作された場合、係合機構66を介してコントロールロッド69及び第4シフトロッド64が矢印B′方向に移動すると共に、第4シフトロッド64に連結機構74を介して連結された後退速用シフトフォークにより第4同期装置44′のスリーブ44bが図1の中立位置から右方向(図2のB′方向)へスライドされ、この結果、後退速ギヤ列GRのギヤ17と出力軸5とが結合されて後退速ギヤ列GRが動力伝達状態となり、後退速が達成される。そして、この場合、エンジン2の駆動力は、駆動軸2a、クラッチ3、入力軸4、入力ギヤ列GN、カウンタ軸6、後退速ギヤ列GRを介して出力軸5に伝達される。
本発明は、変速機の変速操作機構に広く好適に適用することができる。
本発明を実施するための最良の形態に係る変速機の骨子図である。 同変速機の変速機構の側断面図である。 図2のX−X断面図である。 変速操作パターン図、及び図3のY−Y断面図である(チェンジレバーが1−2速シフト操作レーンに位置するとき)。 変速操作パターン図、及び図3のY−Y断面図である(チェンジレバーが3−4速シフト操作レーンに位置するとき)。 変速操作パターン図、及び図3のY−Y断面図である(チェンジレバーが5−6速シフト操作レーンに位置するとき)。 変速操作パターン図、及び図3のY−Y断面図である(チェンジレバーが後退速シフト操作レーンに位置するとき)。 変速操作パターンが図14(b)の場合の変速機の骨子図である。 変速操作パターンが図14(b)の場合の変速操作機構の平面図である。 背景技術に関する変速操作パターン図である(前進5速後進1速のとき)。 背景技術に関する変速操作パターン図である(前進6速後進1速のとき)。 本発明を実施するための最良の形態に係る変速機の変速操作機構のベースとなる変速機構の平面図である。 図12のZ−Z断面図である。 変速操作パターンの変更図である。 図14の変速操作パターンに変更した場合の図13に相当する図である。
符号の説明
1 変速機
50 変速操作機構
61 第1シフトロッド
62 第2シフトロッド
63 第3シフトロッド
64 第4シフトロッド
65 チェンジレバー
69 コントロールロッド
80 ゲート機構
81a 第1セレクトゲート
82a 第2セレクトゲート
83a 第3セレクトゲート
83b 凹部
84a 第4セレクトゲート
85a 第1セレクトアーム
85b 第2セレクトアーム
G1 1速ギヤ列
G2 2速ギヤ列
G3 3速ギヤ列
G4 4速ギヤ列
G6 6速ギヤ列
GN 入力ギヤ列
GR 後退速ギヤ列

Claims (2)

  1. チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に連続する2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられた構成とされ、かつ、平行に配設された複数のシフトロッドのうち、上記所定変速段用のシフトロッドはこれらのロッドの一方の端に、後退速段用のシフトロッドは他方の端にそれぞれ配置されており、ゲート機構が、各シフトロッドに互いに隣接させてそれぞれ設けられたセレクトゲートと、コントロールロッドに設けられて、該ロッドの回動に伴って上記セレクトゲートに順に係合し得る単一のセレクトアームとで構成されているベースの変速操作機構から、シフトロッドの配置を変えずに、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、これに隣接して上記2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられた構成に変更された変速機の変速操作機構であって、ベースの変速操作機構のゲート機構を構成するセレクトアームが取り替えられて、上記コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1、第2セレクトアームが設けられていると共に、上記第1セレクトアームは、チェンジレバーの前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッドのいずれかのセレクトゲートに係合し、かつ該レバーを上記所定変速段のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記所定変速段用シフトロッドのセレクトゲートの外側へ退避し、第2セレクトアームは、チェンジレバーが後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッドのセレクトゲートの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッドのセレクトゲートの位置に揺動して該セレクトゲートに係合するように設けられていることを特徴とする変速機の変速操作機構。
  2. チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に連続する2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、他端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられた構成とされ、かつ、平行に配設された複数のシフトロッドのうち、上記所定変速段用のシフトロッドはこれらのロッドの一方の端に、後退速段用のシフトロッドは他方の端にそれぞれ配置されており、ゲート機構が、各シフトロッドに互いに隣接させてそれぞれ設けられたセレクトゲートと、コントロールロッドに設けられて、該ロッドの回動に伴って上記セレクトゲートに順に係合し得る単一のセレクトアームとで構成されているベースの変速操作機構から、シフトロッドの配置を変えずに、チェンジレバーの変速操作パターンが、セレクト操作方向の一端側に後退速段用のシフト操作レーンが設けられていると共に、これに隣接して上記2つの所定変速段用のシフト操作レーンが設けられた変速操作機構に変更するための変速操作機構の設計方法であって、ベースの変速操作機構のゲート機構を構成するセレクトアームを取り替えて、上記コントロールロッドに、その周方向に所定角度ずらせて第1、第2セレクトアームを設けると共に、上記第1セレクトアームは、チェンジレバーの前進変速段選択時のセレクト操作範囲で前進変速段用シフトロッドのいずれかのセレクトゲートに係合し、かつ該レバーを上記所定変速段のセレクト位置を越えて後退速段用セレクト位置へ操作したときに一方の端に配設された上記所定変速段用シフトロッドのセレクトゲートの外側へ退避し、第2セレクトアームは、チェンジレバーが後退速段用セレクト位置へ操作したときに、各シフトロッドのセレクトゲートの配設範囲の外側からその範囲の他方の端に配置された後退速段用シフトロッドのセレクトゲートの位置に揺動して該セレクトゲートに係合するように構成することを特徴とする変速機の変速操作機構の設計方法。
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