JPH06221432A - 変速機の変速操作機構 - Google Patents

変速機の変速操作機構

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JPH06221432A
JPH06221432A JP1145393A JP1145393A JPH06221432A JP H06221432 A JPH06221432 A JP H06221432A JP 1145393 A JP1145393 A JP 1145393A JP 1145393 A JP1145393 A JP 1145393A JP H06221432 A JPH06221432 A JP H06221432A
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JP
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speed
shift
gear
transmission
lever
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JP1145393A
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English (en)
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Wataru Kuwabara
亙 桑原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】6段変速以上の多段変速機において、変速機が
大型化することを防止できる様な変速機の変速操作機構
を提供する。 【構成】個々にシフトフォーク82,84,86,88
が設けられた複数のシフトロッド90,92,94,9
6と、複数のシフトロッド90,92,94,96のう
ちの1本と選択的に連動するコントロールロッド104
と、コントロールロッド104をスライド動作させる変
速レバーとを有し、変速レバーを操作することにより、
複数段階に設定された変速段位のうちの一つを選択して
変速する変速機の変速操作機構において、複数のシフト
ロッド90,92,94,96のうち少なくも2本を同
軸上に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手動により変速レバー
を操作して、複数の変速段位のうちの一つを選択する変
速機の変速操作機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、乗用車等の車両に使用される手動
変速機においては、1速から4速の変速段位に、オーバ
ードライブを加えた5段階の変速機が主流となってい
る。しかしながら、近年、高速走行における燃費の向上
を図るために、オーバードライブの上に更にギヤ比の高
い段位を設けた6段階の変速機が開発されてきている。
このような6段変速の手動変速機としては、例えば、U
SP502238号に開示されている様なものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の6段変速の
手動変速機においては、5段変速の手動変速機の場合と
同様に、個々にシフトフォークが設けられた複数のシフ
トロッドと、これらのシフトロッドと平行に配置された
コントロールロッドとが備えられており、変速レバーを
左右方向に操作することにより、コントロールロッドが
自身の軸回りに回転し、このコントロールロッドに設け
られたセレクトレバーが、複数のシフトロッドのうちの
1本と選択的に係合する様に構成されている。そして、
このように、コントロールロッドが1本のシフトロッド
と係合した状態で、変速レバーを前後方向に操作するこ
とにより、選択された1本のシフトロッドに取り付けら
れたシフトフォークが車体前後方向に移動され、所望の
ギヤが選択される様になされている。
【0004】しかしながら、通常、1本のシフトロッド
は、その前後の動きにより2段階のギヤを選択する様に
なされているため、従来の5段変速の変速機では、リバ
ースギヤを含めてシフトロッドは3本で済んでいる。と
ころが、上記の6段変速の変速機では、リバースギヤを
含めるとシフトロッドが4本必要となる。そのため、こ
れらのシフトロッドを、変速機の幅方向に並べて配置し
た場合、変速機の幅方向の長さが長くなり、変速機全体
が大型化するという問題点があった。
【0005】従って、本発明は、上述した課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、6段変
速以上の多段変速機において、変速機が大型化すること
を防止できる様な変速機の変速操作機構を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の変速機の変速操作機構
は、個々にシフトフォークが設けられた複数のシフトロ
ッドと、該複数のシフトロッドのうちの1本と選択的に
連動するコントロールロッドと、該コントロールロッド
をスライド動作させる変速レバーとを有し、該変速レバ
ーを操作することにより、複数段階に設定された変速段
位のうちの一つを選択して変速する変速機の変速操作機
構において、前記複数のシフトロッドのうち少なくも2
本を同軸上に配置したことを特徴としている。
【0007】
【作用】以上の様に、この発明に係わる変速機の変速操
作機構は構成されているので、複数のシフトロッドのう
ち、少なくとも2本を同軸上に配置することにより、変
速機の幅方向に並べられるシフトロッドの本数が増加し
ないので、変速機が幅方向に大型化することが防止され
る。また、6段変速以上の多段変速機においては、5段
変速の変速機よりも、内部に配置されるギヤが一組以上
多くなるので、必然的に変速機の長手方向の大きさが大
きくなるが、少なくとも2本のシフトロッドを同軸上に
配置すれば、必然的に大きくなる変速機の長さ方向のデ
ッドスペースを、有効に利用することができるので、変
速機の更なる大型化が防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1は、一実施例の
変速機の変速操作機構を適用した変速機の構造を示す側
断面図である。
【0009】図1において、変速機10は、FR(フロ
ントエンジンリヤドライブ)車に使用される手動変速機
であり、図中左側を車体前方に位置させ、右側を車体後
方に位置させた状態で車体に配置されている。また、こ
の変速機10は、6段変速である。変速機10の外殻部
を構成するハウジング12の前方には入力軸14が配置
され、ハウジング12の後方には入力軸14と同軸上に
出力軸16が配置されている。入力軸14は、不図示の
クラッチを介してエンジンの出力軸に接続されており、
出力軸16は、不図示のプロペラシャフトを介して後輪
用デファレンシャルに接続されている。
【0010】入力軸14は、ハウジング12に対してベ
アリング18により回転自在に支持されており、出力軸
16は、ハウジング12に対してベアリング20,21
により回転自在に支持されている。入力軸14と出力軸
16とは、接続部22において、ニードルベアリング2
4を介して相対回転可能に接続されており、入力軸14
と出力軸16は、ハウジング12に対して互いに独立し
て回転可能になされている。
【0011】入力軸14と出力軸16に隣接した位置に
は、カウンタ軸26が、その回転軸を入力軸14と出力
軸16の回転軸と平行にされた状態で、配置されてい
る。カウンタ軸26は、ベアリング28とニードルベア
リング30により、ハウジング12に対して回転自在に
支持されている。入力軸14とカウンタ軸26には、一
対の互いに歯合するギヤ32,34が固定されており、
この一対のギヤ32,34を介して、入力軸14の回転
力が、常時カウンタ軸26に伝達されている。
【0012】カウンタ軸26には、図中左側から順に、
カウンタ3速ギヤ36、カウンタ2速ギヤ38、カウン
タ1速ギヤ40、カウンタ5速ギヤ42、カウンタ6速
ギヤ44、カウンタリバースギヤ46が配置されてい
る。これらカウンタ3速ギヤ36、カウンタ2速ギヤ3
8、カウンタ1速ギヤ40、カウンタ5速ギヤ42、カ
ウンタ6速ギヤ44、カウンタリバースギヤ46はいず
れもカウンタ軸26に固定されており、常時カウンタ軸
26と一体的に回転する。
【0013】一方、出力軸16には、図中左から順番に
3速ギヤ48、2速ギヤ50、1速ギヤ52、5速ギヤ
54、6速ギヤ56、リバースギヤ58が配置されてい
る。これら3速ギヤ48、2速ギヤ50、1速ギヤ5
2、5速ギヤ54、6速ギヤ56、リバースギヤ58
は、夫々ニードルベアリング60,62,64,66,
68,70を介して、出力軸16に対して相対回転可能
に支持されている。
【0014】このように低速段から高速段までのギヤが
配置された出力軸16とカウンタ軸26においては、3
速ギヤ48とカウンタ3速ギヤ36、2速ギヤ50とカ
ウンタ2速ギヤ38、1速ギヤ52とカウンタ1速ギヤ
40、5速ギヤ54とカウンタ5速ギヤ42、6速ギヤ
56とカウンタ6速ギヤ44は常時歯合している。ま
た、リバースギヤ58は、アイドラギヤ72を介して、
カウンタリバースギヤ46と常時歯合している。
【0015】なお、入力軸14の右側端部である入力軸
端部14aと3速ギヤ48との間には、入力軸14の回
転速度を出力軸16の回転速度に同期させる(このよう
に入力軸14と出力軸16が直結された状態が第4速で
ある)と共に、3速ギヤ48の回転速度を出力軸16の
回転速度に同期させるための3速4速同期装置74が配
置されている。また、2速ギヤ50と1速ギヤ52との
間には、2速ギヤ50と1速ギヤ52の回転速度を出力
軸16の回転速度に同期させるための1速2速同期装置
76が配置されている。また、5速ギヤ54と6速ギヤ
56との間には、5速ギヤ54と6速ギヤ56の回転速
度を出力軸16の回転速度に同期させるための5速6速
同期装置78が配置されている。更に、リバースギヤ5
8の図中右側の位置には、リバースギヤ58の回転速度
を出力軸16の回転速度に同期させるためのリバース同
期装置80が配置されている。
【0016】次に、図1を上方から見た断面図である図
2も参照して、各同期装置を動作させる機構について説
明する。図1及び図2において、3速4速同期装置74
のカップリングスリーブ74aには、3速4速シフトフ
ォーク82が係合しており、1速2速同期装置76のカ
ップリングスリーブ76aには1速2速シフトフォーク
84が係合している。また、5速6速同期装置78のカ
ップリングスリーブ78aには、5速6速シフトフォー
ク86が係合しており、リバース同期装置80のカップ
リングスリーブ80aには、リバースシフトフォーク8
8が係合している。
【0017】3速4速シフトフォーク82は、3速4速
シフトロッド90に固定されており、1速2速シフトフ
ォーク84は、1速2速シフトロッド92に固定されて
おり、5速6速シフトフォーク86は、5速6速シフト
ロッド94に固定されている。これら3速4速シフトロ
ッド90と、1速2速シフトロッド92と、5速6速シ
フトロッド94は、変速機10の上方に、この変速機1
0の幅方向に並んで配置されており(後述するコントロ
ールロッド104に平行に配置されており)、変速機1
0の長手方向に沿って車体前後方向にスライド可能にな
されている。またリバースシフトフォーク88は、5速
6速シフトロッド94の後方、且つこの5速6速シフト
ロッド94と同軸上に配置されたリバースシフトロッド
96に固定されている。そして、シフトロッド90,9
2,94,96が、図中左右方向(車体前後方向)にス
ライドすることにより、各シフトフォークが車体前後方
向に移動し、これに伴って各同期装置のカップリングス
リーブが車体前後方向に移動される。
【0018】ここで、リバース用のシフトロッドは、3
速4速シフトロッド90、1速2速シフトロッド92、
5速6速シフトロッド94と並べて配置しても良いので
あるが、その場合には、4本のシフトロッドが変速機1
0の幅方向に並んで配置されることとなり、変速機が幅
方向に大型化する原因となる。そこで、この実施例にお
いては、リバースシフトロッド96を、5速6速シフト
ロッド94の後方に配置することによりこれを防止する
ようにしている。特に、本実施例の様な6段の変速機に
おいては、出力軸16とカウンタ軸26に配設される歯
車対が5段の変速機の場合より一組増えるわけであるか
ら、必然的に変速機の長手方向の長さが長くなる。その
ため、リバースシフトロッド96を、5速6速シフトロ
ッド94の後方に配置することは、変速機の長さが長く
なることにより生ずるデッドスペースを有効に利用する
ことにつながり、スペースファクターの点で優れてい
る。
【0019】一方、図1及び図2において、変速機10
の右方(車体後方)には変速レバー98が配置されてお
り、この変速レバー98は、球状部分98aをピボット
中心として、車体前後方向及び左右方向に傾けることが
できる様になされている。変速レバー98の下端に形成
された突起部98bには、接続ロッド100が図中上下
方向に回動自在に取り付けられており、この接続ロッド
100の先端には、フレキシブルジョイント102を介
してコントロールロッド104が接続されている。この
コントロールロッド104は、変速レバー98を車体前
後方向に傾けることにより、車体前後方向(図中左右方
向)にスライドされ、変速レバー98を、車体後方から
見た図である図3に示すように、車体左右方向に傾ける
ことにより、自身の軸回りに回転する様になされてい
る。
【0020】コントロールロッド104の中間部には、
セレクトレバー106,108,110が取り付けられ
ている。一方、1速2速シフトロッド92には、セレク
トレバー108と係合する1速2速係合部材112が固
定されており、3速4速シフトロッド90には、同じく
セレクトレバー108と係合する3速4速係合部材11
4が固定されている。これらの係合部材がセレクトレバ
ー108と係合した状態においては、コントロールロッ
ド104が図2において左右方向にスライドされると、
1速2速シフトロッド92及び3速4速シフトロッド9
0は、コントロールロッド104と同じ方向にスライド
される。
【0021】また、5速6速シフトロッド94は、コン
トロールロッド104から離れているため、反転機構1
16を介してセレクトレバー106と係合する様になさ
れている。この反転機構116は、ハウジング12に固
定された回転軸118に、回転レバー120が、コント
ロールロッド104と平行な平面内で回転自在に支持さ
れることにより構成されている。回転レバー120の一
端部には、セレクトレバー106と係合する凹部120
aが形成されており、他端部は、5速6速シフトロッド
94に、ピン122により平面内で回転自在に接続され
ている。従って、5速6速シフトロッド94は、コント
ロールロッド104が図中左右方向にスライドされる
と、このコントロールロッド104のスライド方向とは
逆方向にスライドされることとなる。
【0022】また、リバースシフトロッド96は、5速
6速シフトロッド94と同様に、反転機構124を介し
てセレクトレバー110と係合する様になされている。
この反転機構124は、ハウジング12に固定された回
転軸126に、回転レバー128が、コントロールロッ
ド104と平行な平面内で回転自在に支持されることに
より構成されている。回転レバー128の一端部には、
セレクトレバー110と係合する凹部128aが形成さ
れており、他端部は、リバースシフトロッド96に、ピ
ン130により平面内で回転自在に接続されている。従
って、リバースシフトロッド96は、コントロールロッ
ド104が図中左右方向にスライドされると、このコン
トロールロッド104のスライド方向とは逆方向にスラ
イドされることとなる。
【0023】このように構成された変速機10において
は、変速レバー90を車体左右方向に傾けて、コントロ
ールロッド104を回転させることにより、セレクトレ
バー106,108,110が上下方向に回転移動さ
れ、コントロールロッド104と並列して設けられた3
速4速シフトロッド90、1速2速シフトロッド92、
5速6速シフトロッド94、リバースシフトロッド96
のうちのいずれかと係合する。そして、その状態で、変
速レバー98を更に車体前後方向に傾けることにより、
所望のシフトフォークが、車体前後方向に移動され、そ
れに対応するカップリングスリーブが移動されて、所望
のギヤが出力軸16に固定される。これにより、この固
定されたギヤを介して、入力軸14の回転力が出力軸1
6に伝達されるわけである。
【0024】次に、変速レバー98による変速操作につ
いて図4乃至図9を参照して説明する。図4は、一実施
例の変速機のシフトパターンを示した図である。また、
図5乃至図9は、図1のB−B断面図であり、セレクト
レバーがシフトロッドと係合する状態を示した図であ
る。
【0025】まず、図4において、変速機10のシフト
パターンは、シフトロッドの本数に合わせて、横方向に
4列に形成されている。そして、例えば、変速レバー9
8がニュートラルNの位置にある状態においては、コン
トロールロッド104は図5に示した状態にあり、セレ
クトレバー106は、回転レバー120に係合しておら
ず、セレクトレバー108のみが3速4速係合部材11
4と係合している。また、図示されてはいないが、セレ
クトレバー110は、回転レバー128とは係合してい
ない。このニュートラル状態においては、出力軸16上
の全てのギヤは、出力軸16に対して空回りしており、
カウンタ軸26の回転力は、出力軸に伝達されない。
【0026】このニュートラル態から、変速レバー98
を一段階左に傾けると、コントロールロッド104が、
図5において反時計回転方向に回転され、セレクトレバ
ー106,108は、図6に示した位置に来る。この状
態では、セレクトレバー108のみが1速2速係合部材
112に係合しており、セレクトレバー106,110
は、回転レバー120,128には係合していない。こ
の状態から、変速レバー98を前方に傾けると、1速2
速係合部材112がセレクトレバー108により後方に
押されるので、1速2速シフトロッド92が、車体後方
にスライドされる。これにより、1速2速シフトロッド
92に固定されている1速2速シフトフォーク84が1
速2速同期装置76のカップリングスリーブ76aを車
体後方に移動させることとなり、1速ギヤ52が出力軸
16に固定される。この状態では、カウンタ軸26の回
転力は、カウンタ1速ギヤ40と1速ギヤ52を介して
出力軸16に伝達される。これが、第1速のシフト状態
である。
【0027】次に、変速レバー98をニュートラル状態
から一段階左に傾けた状態で、車体後方に傾ける。する
と、1速2速係合部材112がセレクトレバー108に
より前方に押されるので、1速2速シフトロッド92
が、車体前方にスライドされる。これにより、1速2速
シフトロッド92に固定されている1速2速シフトフォ
ーク84が1速2速同期装置76のカップリングスリー
ブ76aを車体前方に移動させることとなり、2速ギヤ
50が出力軸16に固定される。この状態では、カウン
タ軸26の回転力は、カウンタ2速ギヤ38と2速ギヤ
55を介して出力軸16に伝達される。これが、第2速
のシフト状態である。
【0028】次に、変速レバー98をニュートラル状態
に戻すと、セレクトレバー106,108は、図5に示
した状態に戻り、セレクトレバー108のみが3速4速
係合部材114に係合した状態となる。この状態から、
変速レバー98を前方に傾けると、3速4速係合部材1
14がセレクトレバー108により後方に押されるの
で、3速4速シフトロッド90が、車体後方にスライド
される。これにより、3速4速シフトロッド90に固定
されている3速4速シフトフォーク82が3速4速同期
装置74のカップリングスリーブ74aを車体後方に移
動させることとなり、3速ギヤ48が出力軸16に固定
される。この状態では、カウンタ軸26の回転力は、カ
ウンタ3速ギヤ36と3速ギヤ48を介して出力軸16
に伝達される。これが、第3速のシフト状態である。
【0029】次に、変速レバー98をニュートラル状態
から、車体後方に傾ける。すると、3速4速係合部材1
14がセレクトレバー108により前方に押されるの
で、3速4速シフトロッド90が、車体前方にスライド
される。これにより、3速4速シフトロッド90に固定
されている3速4速シフトフォーク82が3速4速同期
装置74のカップリングスリーブ74aを車体前方に移
動させることとなり、出力軸16が入力軸14に直結さ
れる。これが、第4速のシフト状態である。
【0030】次に、変速レバー98をニュートラル状態
から一段階右に傾けると、コントロールロッド104
が、図5において時計回転方向に回転され、セレクトレ
バー106,108は、図7に示した位置に来る。この
状態では、セレクトレバー106のみが回転レバー12
0に係合しており、セレクトレバー108は、1速2速
係合部材112及び3速4速係合部材114には係合し
ていない。またセレクトレバー110も、回転レバー1
28には係合していない。この状態から、変速レバー9
8を車体前方に傾けると、回転レバー120の端部がセ
レクトレバー110により後方に押されるので、5速6
速シフトロッド94が、車体前方にスライドされる。こ
れにより、5速6速シフトロッド94に固定されている
5速6速シフトフォーク86が5速6速同期装置78の
カップリングスリーブ78aを車体前方に移動させるこ
ととなり、5速ギヤ54が出力軸16に固定される。こ
の状態では、カウンタ軸26の回転力は、カウンタ5速
ギヤ42と5速ギヤ54を介して出力軸16に伝達され
る。これが、第5速のシフト状態である。
【0031】次に、変速レバー98をニュートラル状態
から一段階右に傾けた状態で、車体後方に傾ける。する
と、回転レバー120の端部がセレクトレバー110に
より前方に押されるので、5速6速シフトロッド94
が、車体後方にスライドされる。これにより、5速6速
シフトロッド94に固定されている5速6速シフトフォ
ーク86が5速6速同期装置78のカップリングスリー
ブ78aを車体後方に移動させることとなり、6速ギヤ
56が出力軸16に固定される。この状態では、カウン
タ軸26の回転力は、カウンタ6速ギヤ44と6速ギヤ
56を介して出力軸16に伝達される。これが、第6速
のシフト状態である。
【0032】次に、変速レバー98をニュートラル状態
から二段階左に傾けると、コントロールロッド104
が、図5において反時計回転方向に回転され、セレクト
レバー106,108は、図8に示した位置に来る。こ
の状態では、セレクトレバー106,108は、どのシ
フトロッドの係合部材及び回転レバーとも係合していな
い。そして、図2において、セレクトレバー110のみ
が、回転レバー128と係合している。この状態から、
変速レバー98を車体前方に傾けると、回転レバー12
8の端部が後方に押されるので、リバースシフトロッド
96が、車体前方にスライドされる。これにより、リバ
ースシフトロッド96に固定されているリバースシフト
フォーク88がリバース同期装置80のカップリングス
リーブ80aを車体前方に移動させることとなり、リバ
ースギヤ58が出力軸16に固定される。この状態で
は、カウンタ軸26の回転力は、カウンタリバースギヤ
46とアイドルギヤ72とリバースギヤ58を介して出
力軸16に伝達される。これが、リバースのシフト状態
である。
【0033】ここで、この実施例においては、図5に示
したように、セレクトレバー106とセレクトレバー1
08とを、コントロールロッド104の中心軸線回りに
所定角度ずれた位置に配置している。すなわち、2本の
セレクトレバーを、コントロールロッド104の中心軸
線回りにずらして配置している。これを例えば、図9に
示す従来例の様に、1本のセレクトレバー200で置き
換えたとすると、第1速から第6速、及びリバースにシ
フトしようとした場合、セレクトレバー200は、図9
にβで示した角度範囲を動かなければならない。これに
対し、本実施例の様に、2本のセレクトレバー106,
108を、コントロールロッド104の中心軸線回りに
ずらして配置することにより、図5乃至図9から分かる
様に、コントロールロッド104の回転角度範囲は、β
よりも小さいαで済むこととなる。従って、本実施例に
おいては、コントロールロッドの回転角度が小さくなる
ため、変速レバー98の左右方向への操作量を小さくで
き、素早いギヤチエンジが可能となる。また、シフトロ
ッドのレイアウトの自由度も高まることとなる。
【0034】以上説明した様に、一実施例の変速機の変
速操作機構においては、リバースのシフトロッドを、5
速6速シフトロッドの後方に配置しているので、変速機
の幅方向の大きさを小さくでき、変速機の小型化を図る
ことができる。また、コントロールロッド上に2本のセ
レクトレバーをコントロールロッドの中心軸線回りにず
らして配置しているので、コントロールロッドの回転角
度を小さくすることができ、シフトロッドのレイアウト
の自由度を高めることができる。
【0035】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で上記実施例を修正または、変形したものに適用可能
である。例えば、上記実施例においては、第1速から第
6速までギヤチエンジをするセレクトアームを2本配置
する場合について説明したが、これに限定されることな
く、3本以上のセレクトアームを設ける様にしても良
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の変速機の変
速操作機構によれば、複数のシフトロッドのうち、少な
くとも2本を同軸上に配置することにより、変速機の幅
方向に並べられるシフトロッドの本数が増加しないの
で、変速機が幅方向に大型化することが防止される。ま
た、6段変速以上の多段変速機においては、5段変速の
変速機よりも、内部に配置されるギヤが一組以上多くな
るので、必然的に変速機の長手方向の大きさが大きくな
るが、少なくとも2本のシフトロッドを同軸上に配置す
れば、必然的に大きくなる変速機の長さ方向のデッドス
ペースを、有効に利用することができるので、変速機の
更なる大型化が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の変速機の変速操作機構を適用した変
速機の構造を示す側断面図である。
【図2】図1を上方から見た断面図である。
【図3】変速レバーを車体後方から見た図である。
【図4】一実施例の変速機のシフトパターンを示した図
である。
【図5】図1のB−B断面図であり、セレクトレバーが
シフトロッドと係合する状態を示した図である。
【図6】図1のB−B断面図であり、セレクトレバーが
シフトロッドと係合する状態を示した図である。
【図7】図1のB−B断面図であり、セレクトレバーが
シフトロッドと係合する状態を示した図である。
【図8】図1のB−B断面図であり、セレクトレバーが
シフトロッドと係合する状態を示した図である。
【図9】一実施例のセレクトレバーの回転角と従来例の
セレクトレバーの回転角とを比較した図である。
【符号の説明】
10 変速機 12 ハウジング 14 入力軸 16 出力軸 18,20,21 ベアリング 22 接続部 24 ニードルベアリング 26 カウンタ軸 28 ベアリング 30 ニードルベアリング 32,34 ギヤ 36 カウンタ3速ギヤ 38 カウンタ2速ギヤ 40 カウンタ1速ギヤ 42 カウンタ3速ギヤ 44 カウンタ5速ギヤ 46 カウンタ6速ギヤ 48 3速ギヤ 50 2速ギヤ 52 1速ギヤ 54 5速ギヤ 56 6速ギヤ 58 リバースギヤ 60,62,64,66,68,70 ニードルベア
リング 72 アイドルギヤ 74 3速4速同期装置 76 1速2速同期装置 78 5速6速同期装置 80 リバース同期装置 82 3速4速シフトフォーク 84 1速2速シフトフォーク 86 5速6速シフトフォーク 88 リバースシフトフォーク 90 3速4速シフトロッド 92 1速2速シフトロッド 94 5速6速シフトロッド 96 リバースシフトロッド 98 変速レバー 100 接続ロッド 102 フレキシブルジョイント 104 コントロールロッド 106,108,110 セレクトレバー 112 1速2速係合部材 114 3速4速係合部材 116,124 反転機構 118,126 回転軸 120,128 回転レバー 122,130 ピン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個々にシフトフォークが設けられた複数
    のシフトロッドと、該複数のシフトロッドのうちの1本
    と選択的に連動するコントロールロッドと、該コントロ
    ールロッドをスライド動作させる変速レバーとを有し、
    該変速レバーを操作することにより、複数段階に設定さ
    れた変速段位のうちの一つを選択して変速する変速機の
    変速操作機構において、 前記複数のシフトロッドのうち少なくも2本を同軸上に
    配置したことを特徴とする変速機の変速操作機構。
JP1145393A 1993-01-27 1993-01-27 変速機の変速操作機構 Withdrawn JPH06221432A (ja)

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JP1145393A JPH06221432A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 変速機の変速操作機構
DE4402443A DE4402443A1 (de) 1993-01-27 1994-01-27 Schalteinrichtung für Handschaltgetriebe
US08/831,706 US5819590A (en) 1993-01-27 1997-04-10 Manual transmission gear shift mechanism

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1031765A2 (en) 1999-02-22 2000-08-30 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Countershaft transmission
JP2014185670A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Toyota Motor Corp 手動変速機のシフト機構

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