JP3752682B2 - 車両の変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速装置に関し、特に手動操作のトランスミッションを搭載する車両の変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、エンジン縦置き型の車両における手動操作の歯車式変速機として、ドライバーが操作するシフトレバーの動きを変速機内に設けられた変速操作系に直接伝達する、所謂ダイレクトコントロール式の変速操作機構が知られている。
【0003】
このような変速操作機構では、シフトレバーによるセレクト方向の動きやシフト方向の動きに応じて変速機内に設けられた同期装置のスリーブを動かすように構成されている。即ち、セレクト方向にシフトレバーを動かすことにより、各々平行に配置されたシフトロッドの中で(5段変速+後退段の場合、一般に3本)1本のシフトロッドを選択(セレクト)し、シフトレバーをシフト方向に動かすことによりシフトロッドに設けられたシフトフォークを軸方向に移動させ、このシフトフォークに係合された上記スリーブがシフト方向に動かされるようになっている。
【0004】
こうした変速操作系の中には、シフトロッドとシフトフォークとの関係において、シフトレバーの動きと変速機のギア配列との関係によって、シフトロッドの軸方向の動きを逆方向に反転させてスリーブに伝達させる場合がある。このような場合には、シフトロッドとシフトフォークとを固着させずに、シフトフォークにシフトロッドの軸心と直交する方向に軸心を有する回動軸を設け、シフトロッドの動きを反転させてスリーブに伝達することが考えられている(例えば、特開平5−280638号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術のように、シフトロッドに回動軸(反転軸)を設けた構成では、回動軸をケーシング等に固定しなければならないため、組立て作業等が複雑になる等の問題があり、特に複数のシフトフォークに反転機構を設ける構成のものでは、各シフトフォーク毎に回転軸を設けることが必要となる。このため、更に組立て作業等が複雑になり、また、夫々に反転機構を設けた場合、ケーシング側での固定点が多くなる等の問題があった。
【0006】
本発明は上記従来技術の欠点を解消するために提案されたもので、その目的とするところは、1つの反転機構を設けるだけで複数のシフトフォークに各々反転機構を設けなくとも、上記のような反転式の変速機構を実現でき、構造を簡略化してコストダウンを図ると共に、トランスミッションケース内の各部のレイアウトの自由度を大きくできる車両の変速装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車両の変速装置は、以下の構成を備える。即ち、
入力軸の駆動力を、該入力軸に平行に配設されたカウンタ軸を介して出力軸に伝達する歯車式変速機に搭載される車両の変速装置であって、
前記入力軸、出力軸、或いはカウンタ軸に設けられ、互いに対をなして噛合する複数の変速ギア対と、
前記複数の変速ギア対のうちのいずれかを選択する複数の同期装置と、
前記複数の同期装置に夫々係合する複数のシフトフォークと、
前記複数のシフトフォークに固定され、互いに平行に配設される複数のシフトロッドと、
運転者の操作によって、前記複数のシフトロッドのうちのいずれかを選択するセレクト方向への操作と、この選択されたシフトロッドを介して、該シフトロッドに対応する同期装置を移動するシフト方向への操作とを実行するためのシフトレバーと、
前記シフトロッドに直交する支持軸に軸支され、該支持軸に対して摺動自在及び回動自在に設けられ、前記シフトレバーの操作に応じて選択された前記複数のシフトロッドのうちのいずれかに係合して、該シフトレバーの動きを反転して該シフトロッドに伝達する反転手段とを具備する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の車両の変速装置を手動操作(マニュアル式)のトランスミッションに適用した実施の形態を説明する。
【0009】
<トランスミッションの全体構造>
先ず、本発明に係る実施形態のトランスミッションの全体構造について説明する。図1は、本発明に係る実施形態のトランスミッションの全体構造を示す側面断面図である。図2は、トランスミッションケース内の反転機構の取付位置を示す上部断面図である。
【0010】
図1において、トランスミッション1は手動変速式の後輪駆動用マニュアルトランスミッションであり、トランスミッション1のミッションケース2内には、上下方向に平行に並ぶインプットシャフト3とカウンタシャフト4とがミッションケースに設けられた軸受50〜54により回転自在に軸支されている。また、インプットシャフト3の後端、即ち出力側には、インプットシャフト3と回転軸を同一とするアウトプットシャフト5が摺動自在に嵌合され、軸受け54、55により軸支されている。インプットシャフト3には、入力側から順に5速インプットギア6、リバースインプットギア7、1速インプットギア8、2速インプットギア9、3速インプットギア10が設けられ、各ギア6〜10はインプットシャフト3に一体的に形成されるか或いはスプラインにより噛合され、インプットシャフト3と共に回転する。カウンタシャフト4には、入力側から順に5速カウンタギア12、リバースカウンタギア13、1速カウンタギア14、2速カウンタギア15、3速カウンタギア16がカウンタシャフト4に対して回転自在に設けられ、4速カウンタギア(減速入力ギア)17がカウンタシャフト4にスプラインにより結合され、カウンタシャフト4と共に回転する。アウトプットシャフト5には、4速ドライブギア(減速出力ギア)11が一体的に形成されるか或いはスプラインにより結合され、アウトプットシャフト5と共に回転する。
【0011】
5速インプットギア6と5速カウンタギア12、1速インプットギア8と1速カウンタギア14、2速インプットギア9と2速カウンタギア15、3速インプットギア10と3速カウンタギア16、4速インプットギア(減速出力ギア)11と4速カウンタギア(減速入力ギア)17は、互いに噛合しており、アウトプットシャフト5は4速インプットギア(減速出力ギア)11と4速アウトプットギア(減速入力ギア)17の噛合によりカウンタシャフト4と共に回転する。
【0012】
一方、インプットシャフト3のリバースインプットギア7は、後述するリバースアイドルギアに噛合し、リバースアイドルギアがリバースカウンタギア13に噛合することによってインプットシャフト3の回転を反転させてカウンタシャフト4に伝達する。
【0013】
上述のように、このトランスミッション1は、4速インプットギア(減速出力ギア)11と4速アウトプットギア(減速入力ギア)17との噛合により、カウンタシャフト4とアウトプットシャフト5とが常時噛合しており、ある変速段が接続されることによりインプットシャフト3からカウンタシャフト4を介してアウトプットシャフト5に回転力を伝達される、即ち、インプットシャフトとカウンタシャフトとの間で変速が行われて、カウンタシャフトとアウトプットシャフトとの間で減速が行われるため、所謂アウトプットリダクションタイプと呼ぶことができる。
【0014】
カウンタシャフト4上における5速カウンタギア12とリバースカウンタギア13との間には、5−R変速同期装置18がカウンタシャフト4と共に回転するようにスプラインにより結合されている。同様に、カウンタシャフト4上における1速カウンタギア14と2速カウンタギア16との間には、1−2変速同期装置19がカウンタシャフト4と共に回転するようにスプラインにより結合されている。更に、インプットシャフト3上における3速インプットギア10と4速ドライブギア(減速入力ギア)17との間には、3−4変速同期装置20がインプットシャフト3と共に回転するようにスプラインにより結合されている。
【0015】
5−R変速同期装置18、1−2変速同期装置19は、カウンタシャフト4に噛合するクラッチハブと、このクラッチハブ8に結合し、後述するシフトフォーク33により軸長手方向に摺動可能なスリーブを有し、スリーブは、これら同期装置18、19の両側に夫々配設されたカウンタギアのいずれかのギアチャンファに噛合させて、インプットシャフト3の回転を変速段のカウンタギアを介してカウンタシャフト4に伝達する。
【0016】
特に、1−2変速同期装置19は、シングルコーン型の5−R変速同期装置18に比べて、シフトレバー操作時に大きな操作力を必要としない(即ち、同期容量の大きい)ダブルコーン型の同期装置である。このダブルコーン型の1−2変速同期装置19は、図23にその1速段側のみを略示するように、カウンタシャフト4に噛合するクラッチハブ19aと、このクラッチハブ19aに噛合し、不図示のシフトフォークにより軸方向に摺動可能なスリーブ19bと、クラッチハブ19aとスリーブ19bの溝に嵌合するシンクロナイザキー19fと、内面を円錐状に形成されたアウタコーン(シンクロナイザリング)19cと、クラッチハブ19aに接合されその外面をアウタコーン19cの内面と同じ角度に円錐状に形成されたインナコーン19dと、被同期側ギア19gを介して1速カウンタギア14に接続されインナコーン19dとアウタコーン19cに挟まれて摩擦力によりクラッチハブ19aから駆動力が伝達される中間コーン(シンクロナイジングコーン)19eとを有し、シングルコーン型に比べてシンクロナイザリング19cとクラッチハブ19aとの間の摩擦結合面を大きくすることにより同期容量を大きくすることができるのである。
【0017】
ここで、5−R変速同期装置18、1−2変速同期装置19がカウンタシャフト4側に設けられているのは、以下の理由による。
【0018】
即ち、インプットシャフト3側に同期装置18、19を設けたとすると、アウトプットリダクションタイプの構造的な特徴上、シャフトに対して遊転ギアとなるリバースインプットギア7、1速インプットギア8、2速インプットギア9の回転速度が高くなり(特に、5速走行時では、5速カウンタギアでカウンタシャフトの回転速度が増進され、更にリバース、1速、2速カウンタギアで増進されるため、リバースインプットギア7、1速インプットギア8、2速インプットギア9の回転速度が非常に高くなる)、それらギア7〜9とインプットシャフト3との相対的な回転速度差が大きくなるため各ギアとインプットシャフトとの間に設けられたニードルベアリング等の焼き付きの懸念が大となる。
【0019】
そこで、本実施形態のように、同期装置18、19をカウンタシャフト4側に設けることによって、カウンタシャフト4に対して遊転ギアとなるリバースカウンタギア13、1速カウンタギア14、2速カウンタギア15の回転速度とカウンタシャフトとの相対回転数差が上記回転数差よりも小さくなるため、各ギアとカウンタシャフトとの間に設けられたニードルベアリングの焼き付きの懸念をを小さくできる。また、カウンタシャフト4は、車両搭載時にインプットシャフトよりも下方に配置されるため、カウンタシャフト4はミッションケース内において常にミッションオイルに浸っているため潤滑性を向上できるのである。
【0020】
ミッションケース2内には、接続ロッド33及びジョイント32を介してシフトレバー34からの操作力が伝達されるコントロールロッド30が設けられている。接続ロッド33は、シフトレバー34に接続されており、運転者のシフトレバー操作により球状部分33aをピボット中心として、車両の前後方向及び左右方向に傾けることができるようにミッションケース内に支持されている。コントロールロッド30は、インプットシャフト3の上方においてミッションケース2に摺動自在に軸支されていると共に、接続ロッド33の左右方向(図1の紙面の法線方向)の動作によって自身の軸中心に回転自在に軸支されている。コントロールロッド30には、下方に延びるジョイントアーム31がそのボス部31aにおいて固定されている。ジョイントアーム31は反転機構40に係合されており、コントロールロッド30の前後方向及び回転方向の動作を反転機構40に伝達する。反転機構40はミッションケース2内の左右方向に架設された支持軸42に回転自在に軸支されると共に、支持軸42の長手方向に沿って摺動自在に軸支される反転部材41を有する。この反転部材41には、ジョイントアーム31との接続部分と支持軸42を挟んで反対側に下方に延びるセレクトアーム43が延設されている。支持軸42には、軸長手方向に凹部42aが設けられており、図16に示すように、ボール41aが圧縮コイルバネ41bの付勢力により凹部42aに嵌合して支持軸42の摺動に節度を持たせてある。
【0021】
反転機構40は、インプットシャフト3の1−2変速同期装置19が配置されるためのスペースであってインプットシャフト3の上方側のスペース、即ち、インプットシャフト3の上方側における1速インプットギア8と2速インプットギア9の間の環状凹部3aに配置される。これにより、トランスミッションの上下方向のレイアウト性が有利になり、例えばトランスミッションの上下方向の長さを短くすることができる。
【0022】
図2において、反転機構40を軸支する支持軸42の両端は、シャフトの軸長手方向に沿って3分割されたミッションケース2のケース割り面X付近に取り付けられ、ミッションケース2内の左右方向のケース割り面X付近にボルト45等で固定されている。反転部材41の上面にはジョイントアーム31に係合する開口部41cが形成されている。また、反転部材41の長手方向の両端に位置する支持軸42の外周面には圧縮コイルバネ44が巻装され、反転部材41が軸に沿う左右方向に移動した際に元の位置に戻るように片側から押圧し、反転部材をニュートラル位置に保持する。
【0023】
反転機構40は、反転部材41、支持軸42、圧縮コイルバネ44等が予め組み付けられたサブアッセンブリ状態で、ミッションケース2に組み付けられるが、このように、支持軸42をケース割り面X付近に設けることにより、作業者の手が届く位置において組み付けが容易にできるようになっている。
【0024】
<反転機構を設けた理由>
本実施形態のトランスミッションは、インプットシャフト3及びカウンタシャフト4の各ギア配列を、入力側から順に5速インプットギア6及び5速カウンタギア12、リバースインプットギア7及びリバースカウンタギア13、1速インプットギア8及び1速カウンタギア14、2速インプットギア9及び2速カウンタギア15、3速インプットギア10及び3速カウンタギア16、4速ドライブギア(減速出力ギア)11及び4速カウンタギア(減速入力ギア)17というようにしている。このギア配列では、5−R変速同期装置18を挟んでリバースギア7、13が後方側(出力側)、1−2変速同期装置19を挟んで2速ギア9、15が後方側(出力側)、3−4変速同期装置20を挟んで4速ギア(減速出力ギア)11、(減速入力ギア)17が後方側(出力側)に夫々配置されている。一方、図7に示すように、このトランスミッションのシフトパターンを見ると、2速段、4速段、リバース段は全て車両後方へのシフト操作となる。ところが、シフトロッド34は、球状部分33aをピボット中心としてミッションケース内に支持されているので、反転機構40がない場合には、2速段、4速段、リバース段は全て車両前方へのシフト操作となってしまい図示のH型シフトパターンが達成できないことになってしまう。以上説明した理由により、反転機構40を設けたのである。
【0025】
<ギア配列の効果>
上述のように、インプットシャフト及びカウンタシャフトにおいて、5−R変速同期装置18を挟んで5速ギア6、12を前方側(入力側)及びリバースギア7、13を後方側(出力側)、1−2変速同期装置19を挟んで1速ギア8、14を前方側(入力側)及び2速ギア9、15を後方側(出力側)に配列し、アウトプットシャフト及びカウンタシャフトにおいて、3−4変速同期装置20を挟んで3速ギア10、16を前方側(入力側)及び4速ギア(減速出力ギア)11、(減速入力ギア)17を後方側(出力側)に夫々配列することによって、1つの反転機構40を設けるだけで、後述する3本のシフトロッド63〜65が操作可能となり、1つの反転機構によりH型シフトパターンを実現でき、構造を簡略化してコストダウンを図ると共に、トランスミッションケース内の各部のレイアウトの自由度を大きくできる。
【0026】
尚、本実施形態では、5−Rギア、1−2速ギア、3−4速ギアの各組合せをシャフトの前方側から順番に配置しているが、例えば、1−2速ギアの組みをシャフトの前方側、5−Rギアの組みをシャフトの後方側に配置しても上述の効果を享受できる。
【0027】
<ギア配列の理由>
上述のように各ギアを配列した理由の1つは、最も径の大きいギアを(図1では5速インプットギア6)を入力側に配列し、径の比較的小さなギアを(図1ではリバース、1速、2速、3速インプットギア7〜9)シャフトの中央部分に配列することによって、カウンタシャフトへの各カウンタギア及び同期装置を組み込み易くするためである。
【0028】
また、もう1つの理由は、ギア径が小さく、しかも相対回転可能な遊動ギアなため軸径が細くなる5速カウンタギア12を、シャフトの最端部に配置することで、端部が細く中央部が太いシャフトとすることができ、シャフトのたわみを抑制できる。一方、インプットシャフト3側の1速、2速インプットギアはシャフトに直接歯切りしてあるため5速カウンタギア程細くならない。図14に示すように、カウンタシャフト4の5速カウンタギア内径d1、5−R変速同期装置18のハブ内径d2、リバースカウンタギア内径d3とすると、組み付け時にカウンタシャフトの各ギアの内径がd1<d2<d3の関係を満たさなければ組み付けることができない。仮に、5速インプットギア6をリバースインプットギア7の後方、即ち出力側に配置するため互いのギア配置を入れ替えた場合、最も径の小さい5速カウンタギア内径を基準にd3<d2<d1の関係を満たすことが必要となる。この関係を満たすようにカウンタシャフトに各ギアを配列すると、図15に示すように、カウンタシャフト4’が極端に細くなり、強度的に弱くなると共に、軸のたわみが大きくなるため実現不可能となる。
【0029】
一方、リバースカウンタギア13を1速カウンタギアへ、5速カウンタギア12を2速カウンタギアへ配置した場合にも、5速カウンタギアから後方が細くなって上記と同様に実現不可能となる。
【0030】
従って、本実施形態のトランスミッションは、入力側から5速、リバース、1速、2速、3速、4速というように各ギアを配置しているのである。
【0031】
<シフトロッド>
次に、シフトロッドについて説明する。図3は、ミッションケース内に配設されたシフトロッドを示す図である。図4は、シフトロッドの取付位置を示し、ミッションケース内を上方から見た断面図である。図5は、図4のA−A矢視断面図である。
【0032】
図3〜図5において、反転機構40のセレクトアーム43は、3本の並列に設けられたシフトロッド63〜65から側方に延設されるロッドアーム60〜62に係合されている。シフトロッド63〜65は、図3の上から順に、3−4変速シフトロッド、5−R変速シフトロッド、1−2変速シフトロッドとして各変速操作に用いられ、ミッションケース2内の左右方向の側面であって、インプットシャフト3とカウンタシャフト4とで規定される上下幅の間に摺動自在に配設される。3−4変速シフトロッド63のロッドアーム60は、3−4変速シフトロッド63に固定された端部から斜め後方に延設され、5−R変速シフトロッド64のロッドアーム61は、5−R変速シフトロッド64に固定された端部から斜め上方に延設され、1−2変速シフトロッド65のロッドアーム62は、1−2変速シフトロッド65に固定されたシフトフォーク(シフトフォークと端部とが一体だから)から斜め上方に延設されている。シフトロッド63は、ボス部66に摺動自在に嵌合されている。また、シフトロッド64、65は、ボス部68により共に摺動自在に嵌合されている。
【0033】
各シフトロッド63〜65には、軸長手方向に並ぶ3つの凹部70〜72、72〜75、76〜78が設けられており、図4、図5に示すように、シフトロッド毎に設けられたボール81〜83が圧縮コイルバネ84〜86の付勢力により3つの凹部70〜72、72〜75、76〜78のいずれかに嵌合してシフトロッド63〜65の摺動に節度を持たせてある。即ち、各シフトロッド63〜65は、凹部70、73、76の位置で前方のギアに同期させる位置に規定され、凹部71、74、77の位置でニュートラル位置を規定され、凹部72、75、78で後方のギアに同期させる位置に規定される。ボール81〜83及び圧縮コイルバネ84〜86は、ミッションケース2の内面にボルト等により取り付けられる。
【0034】
<ロックプレート>
次に、シフトロッドに設けられたロックプレートについて説明する。図6は、図3に示すロックプレートを出力側から見た図である。
【0035】
図3、図4に示すように、凹部70〜72、72〜75、76〜78の更に側方の各シフトロッド63〜65の一端部には、ロックプレート90が係合されている。このロックプレート90は、ミッションケース2内の側面に挟持されるように支持され、上下方向に摺動可能となっている。ロックプレート90には、各シフトロッド63〜65に係合する凹溝91〜93が形成され、凹溝91の内面91a、91b、凹溝92の内面92a、92b、凹溝93の内面93a、93bは曲面状に形成されている。また、シフトロッド63には、凹溝91の内面91aに対応する位置に凹部63aが形成されており、シフトロッド63〜65の動作に応じて、凹溝91の内面91aと凹部63aとが嵌合するようになっている。同様に、シフトロッド64、65には、凹溝92、93の内面92b、93bに対応する位置に凹部64a、65aが形成されており、シフトロッド63〜65の動作に応じて、凹溝92、93の内面92b、93bと凹部64a、65aとが嵌合するようになっている。
【0036】
(ロックプレートの動作)
上述のロックプレートの動作について説明する。
【0037】
ロックプレート90は、例えば、反転機構40のセレクトアーム43が2本のロッドアーム60、61に掛かってしまい、そのままシフトレバーを操作すると2本のシフトフォークが同時に動かされてしまう、所謂ダブルシフト操作を防止するために設けられる。
【0038】
例えば、図3に示す凹溝91の内面91aと凹部63aとが嵌合している状態では、5−R変速シフトロッド64、1−2変速シフトロッド65は左右方向に自由に操作できる状態にあるが、一旦3−4変速シフトロッド63が3速段又は4速段に移動されると、凹溝91の内面91aと凹部63aとの嵌合が解けてロックプレートが上方に移動し、今度は凹溝92の内面92bと凹部64a、凹溝93の内面93bと凹部65aとが夫々嵌合することになり、3速段又は4速段にシフトされた状態では5−R変速シフトロッド64、1−2変速シフトロッド65の移動が規制される。
【0039】
以上のように、ロックプレートは運転者のシフトチェンジ操作により上方又は下方に移動されるようになり、ダブルシフト操作を簡単な構成のロックプレートにより確実に規制できる。
【0040】
<変速操作>
次に、図1に示すトランスミッションの変速操作について説明する。
【0041】
(5速段又はリバース段への変速操作)
図7は、図1に示すトランスミッションのシフトパターンを示す図である。図8は、5速段又はリバース段への変速操作時の動作を説明する図である。図9は、図8の断面図であり、ミッションケース内部をより詳細に示した図である。
【0042】
図7〜図9において、ニュートラル位置Nにあるシフトレバーを矢印S1方向に操作すると、コントロールロッド30が回動されて、反転部材41が支持軸42の長手方向に沿って一方の圧縮コイルバネ44の付勢力に抗して図9の左方向に摺動する。この状態で、セレクトアーム43は5−R変速シフトロッド64のロッドアーム61に係合する。
【0043】
この状態から更に、シフトレバーを5速段にシフトすると、コントロールロッド30が図8の矢印P1方向に摺動して、反転部材41が支持軸42に対して矢印R1方向に回動するので、セレクトアーム43はロッドアーム61を介してシフトロッド64をコントロールロッドの摺動方向P1とは反対方向Q1に摺動させる。すると、シフトロッド64から延設され、5−R変速同期装置18に係合するシフトフォーク(不図示)が、そのスリーブを5速カウンタギア12側に移動させ、スリーブは徐々に5速カウンタギア12に回転を同調させる。最終的に、スリーブが5速カウンタギア12に噛合することで、インプットシャフト3の回転は5速カウンタギアを介してカウンタシャフト4に伝達され、5速段に変速された回転力がアウトプットシャフト5へ伝達される。
【0044】
一方、シフトレバーをリバース段にシフトすると、コントロールロッド30が図8の矢印P2方向に摺動して、反転部材41が支持軸42に対して矢印R2方向に回動するので、セレクトアーム43はロッドアーム61を介してシフトロッド64をコントロールロッドの摺動方向P2とは反対方向Q2に摺動させる。すると、シフトロッド64から延設され、5−R変速同期装置18に係合するシフトフォーク(不図示)が、そのスリーブをリバースカウンタギア13側に移動させ、スリーブは徐々にリバースカウンタギア13に回転を同調させる。最終的に、スリーブがリバースカウンタギア13に噛合することで、インプットシャフト3の回転はリバースアイドルギア及びリバースカウンタギアを介して反転されてカウンタシャフト4に伝達されリバース段に変速された回転力がアウトプットシャフト5へ伝達される。
【0045】
(1速段又は2速段への変速操作)
図10は、1速段又は2速段への変速操作時の動作を説明する図である。図11は、図10の断面図であり、ミッションケース内部をより詳細に示した図である。
【0046】
図7、図10、図11において、ニュートラル位置Nにあるシフトレバーを矢印S2方向に操作すると、コントロールロッド30が回動されて、反転部材41が支持軸42の長手方向に沿って一方の圧縮コイルバネ44の付勢力に抗して図9の右方向に摺動する。この状態で、セレクトアーム43は1−2変速シフトロッド65のロッドアーム62に係合する。
【0047】
この状態から更に、シフトレバーを1速段にシフトすると、コントロールロッド30が図10の矢印P3方向に摺動して、反転部材41が支持軸42に対して矢印R3方向に回動するので、セレクトアーム43はロッドアーム62を介してシフトロッド65をコントロールロッドの摺動方向P3とは反対方向Q3に摺動させる。すると、シフトロッド65から延設され、1−2変速同期装置19に係合するシフトフォーク62aが、そのスリーブを1速カウンタギア14側に移動させ、スリーブは徐々に1速カウンタギア14に回転を同調させる。最終的に、スリーブが1速カウンタギア14に噛合することで、インプットシャフト3の回転は1速カウンタギアを介してカウンタシャフト4に伝達され、1速段に変速された回転力がアウトプットシャフト5へ伝達される。
【0048】
一方、シフトレバーを2速段にシフトすると、コントロールロッド30が図10の矢印P4方向に摺動して、反転部材41が支持軸42に対して矢印R4方向に回動するので、セレクトアーム43はロッドアーム62を介してシフトロッド65をコントロールロッドの摺動方向P4とは反対方向Q4に摺動させる。すると、シフトロッド65から延設され、1−2変速同期装置19に係合するシフトフォーク62aが、そのスリーブを2速カウンタギア15側に移動させ、スリーブは徐々に2速カウンタギア15に回転を同調させる。最終的に、スリーブが2速カウンタギア15に噛合することで、インプットシャフト3の回転は2速カウンタギアを介してカウンタシャフト4に伝達され2速段に変速された回転力がアウトプットシャフト5へ伝達される。
【0049】
(3速段又は4速段への変速操作)
図12は、3速段又は4速段への変速操作時の動作を説明する図である。図13は、図12の断面図であり、ミッションケース内部をより詳細に示した図である。
【0050】
図7、図12、図13において、シフトレバーは、反転部材41に巻装された圧縮コイルバネ44の作用により、いずれの変速段も選択されていない状態では、ニュートラル位置Nに保持されている。このニュートラル位置Nで、セレクトアーム43は3−4変速シフトロッド63のロッドアーム60に係合している。
【0051】
この状態から更に、シフトレバーを3速段にシフトすると、コントロールロッド30が図12の矢印P5方向に摺動して、反転部材41が支持軸42に対して矢印R5方向に回動するので、セレクトアーム43はロッドアーム60を介してシフトロッド63をコントロールロッドの摺動方向P5とは反対方向Q5に摺動させる。すると、シフトロッド63から延設され、3−4変速同期装置20に係合するシフトフォーク(不図示)62aが、そのスリーブを3速インプットギア10側に移動させ、スリーブは徐々に3速インプットギア14に回転を同調させる。最終的に、スリーブが3速インプットギア10に噛合することで、インプットシャフト3の回転は3速カウンタギア16を介してカウンタシャフト4に伝達され、3速段に変速された回転力がアウトプットシャフト5へ伝達される。
【0052】
一方、シフトレバーを4速段にシフトすると、コントロールロッド30が図12の矢印P6方向に摺動して、反転部材41が支持軸42に対して矢印R6方向に回動するので、セレクトアーム43はロッドアーム60を介してシフトロッド63をコントロールロッドの摺動方向P6とは反対方向Q6に摺動させる。すると、シフトロッド63から延設され、3−4変速同期装置20に係合するシフトフォーク(不図示)が、そのスリーブを4速インプットギア(減速出力ギア)11側に移動させ、スリーブは徐々に4速インプットギア(減速出力ギア)11に回転を同調させる。最終的に、スリーブが4速インプットギア(減速出力ギア)11に噛合することで、インプットシャフト3の回転はカウンタシャフト4を介さずに直接に4速段に変速されてアウトプットシャフト5へ伝達される。
【0053】
以上のように、本実施形態のトランスミッションでは、1つの反転機構40を設けるだけで、3本のシフトロッド63〜65が操作可能となり、1つの反転機構によりH型シフトパターンが実現できる。
【0054】
<シフトロッドの配置>
次に、上述の3本のシフトロッドの配設位置について説明する。図16〜18は、各シフトロッドの配置関係を示すミッションケース内の断面図である。
【0055】
図16〜図18において、各シフトロッド63〜65は、反転機構40がインプットシャフト3の上方へ配置され、5−R変速同期装置18、1−2変速同期装置19がカウンタシャフト4側、3−4変速同期装置20がインプットシャフト3側に配置されているというミッションケース2内のレイアウトの関係上、インプットシャフト3とカウンタシャフト4の側方に設ける必要がある。しかも、各シフトロッド63〜65をインプットシャフト3とカウンタシャフト4の側方、且つ各シャフト中心軸間Dの範囲に配設されている。また、反転機構40は、インプットシャフト3の上方(略真上)に設けられている。各シフトロッド63〜65は、ミッションケース2内に摺動自在に支持されている。
【0056】
このように配置することで、ロッドアーム60から延設されて同期装置のスリーブに掛合されているリング状のアーム60aが、上下方向に対して対称な形状となると共に、ロッドアーム6、62から延設されて同期装置のスリーブに掛合されているリング状のアーム61a、62aが、非対称ではあるが対称な形状に近づけることができるので、両アームの剛性を略等しくすることができ、同期に要する操作力等によりアームがたわんで変速操作がスムーズにできなくなったり、運転者の変速操作に違和感を感じさせるような欠点を解消でき、運転者の変速操作時のフィーリングを向上させることができる。アームの剛性が極端に違う場合、剛性の高い側のアームだけでスリーブを押すことになり、スリーブが傾いてこじりを生じて操作力が重くなると共に、シフトフォークのスリーブとの摺動部が磨耗してギア抜けが発生し易くなったり、極端な場合シフト不能になることも考えられる。
【0057】
<リバースアイドルギア機構>
次に、本実施形態のトランスミッションに搭載されるリバースアイドルギア機構の構造及びその組み付け方法について説明する。図19は、図1のトランスミッションを上方から見て、リバースアイドルギア機構の配置された一部を示す断面図である。図20は、図19のリバースアイドルギア機構を単体で示した断面図である。図21は、図20のリバースアイドルギア機構を下方から見た底面図である。図22は、図20のB−B矢視断面図である。
【0058】
図19〜図22に示すように、リバースアイドルギア機構100は、そのリバースアイドルギア102がリバースインプットギア7とリバースカウンタギア12の両方に噛合するように、ミッションケース2内の側面部分に後付けされる。リバースアイドルギア102は、リバースカウンタギア13に噛合することによってインプットシャフト3のリバースインプットシャフト7の回転を反転させてカウンタシャフト4に伝達する役目を果たしている。
【0059】
リバースアイドルギア機構100は、ケース部材101と、リバースアイドルギア102と、リバースアイドルシャフト103、Oリング104とを備える。リバースアイドルギア102は、リバースアイドルシャフト103と共に回転するように、スプラインによりシャフト103に噛合されて固定されている。リバースアイドルシャフト103は、ケース部材101の軸受部101bにおいて回動自在に軸支されている。ケース部材101には、円環状のフランジ部101aが形成されており、このフランジ部101aには複数のボルト孔101c(図21では6個)が略等間隔に形成されている。Oリング104はフランジ部101aとミッションケース2との嵌合面に設けられる。このフランジ部101aは、Oリング104と共にミッションケース2への組み付け時にオイルのシール性を良くする効果がある。
【0060】
(リバースアイドルギア機構の組み付け方法)
次に、上述のリバースアイドルギア機構の組み付け方法について説明する。
【0061】
リバースアイドルギア機構100は、予めケース部材101にリバースアイドルギア102、リバースアイドルシャフトが組み込まれてサブアッセンブリ状態でミッションケース2とは別体に設けられる。
【0062】
このリバースアイドルギア機構100は、ミッションケース2内のインプットシャフト3やカウンタシャフト4の各変速ギアが組み付けられた後、そのケース部材101のフランジ部101aをミッションケース2の外側面に設けられた取付開口部2aに位置決めされてボルト孔101cを介してボルトなどにより組み付けられる。リバースアイドルギア機構100をミッションケースに取り付ける前に、各シャフトを組み付けるので、各シャフトの組み付け時にリバースアイドルギアと干渉することがなく組み付けが容易となる。この取付開口部2aとフランジ部101aとの嵌合部分の外形寸法は略同一に形成されており、取付開口部2aとフランジ部101aを円形状に形成することによって両部材の位置決め精度が向上する。また、取付開口部2aをミッションケース2の側方に延設することにより取付剛性を高めている。
【0063】
リバースアイドルギア機構100の取付位置は、ミッションケース2内における上述した反転機構40の配設位置より入力側であって、インプットシャフト等を挟んで上述したシフトロッド63〜65の配置された側とは反対側のミッションケース2の側面部分であり、3分割されたミッションケース2のケース割り面X付近の入力側に取り付けられる。このように、リバースアイドルギア機構100をケース割り面Xより入力側に設けることで、従来のケースと一体に支持された場合に比べて全体の長さを短くできる。
【0064】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、シフトロッドに直交する支持軸に軸支され、支持軸に対して摺動自在及び回動自在に設けられ、シフトレバーの操作に応じて選択された複数のシフトロッドのうちのいずれかに係合して、シフトレバーの動きを反転してシフトロッドに伝達する反転手段を設けたことにより、1つの反転機構を設けるだけで複数のシフトフォークに各々反転機構を設けなくとも、反転式の変速機構を実現でき、構造を簡略化してコストダウンを図ると共に、トランスミッションケース内の各部のレイアウトの自由度を大きくできる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のトランスミッションの全体構造を示す側面断面図である。
【図2】トランスミッションケース内の反転機構の取付位置を示す上部断面図である。
【図3】ミッションケース内に配設されたシフトロッドを示す図である。
【図4】シフトロッドの取付位置を示し、ミッションケース内を上方から見た断面図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】図3に示すロックプレートを出力側から見た図である。
【図7】図1に示すトランスミッションのシフトパターンを示す図である。
【図8】5速段又はリバース段への変速操作時の動作を説明する図である。
【図9】図8の断面図であり、ミッションケース内部をより詳細に示した図である。
【図10】1速段又は2速段への変速操作時の動作を説明する図である。
【図11】図10の断面図であり、ミッションケース内部をより詳細に示した図である。
【図12】3速段又は4速段への変速操作時の動作を説明する図である。
【図13】図12の断面図であり、ミッションケース内部をより詳細に示した図である。
【図14】ギア配列が図1に示すようになる理由を説明する図である。
【図15】ギア配列が図1に示すようになる理由を説明する図である。
【図16】図3に示すシフトロッドの配置関係を示すミッションケース内の断面図である。
【図17】図3に示すシフトロッドの配置関係を示すミッションケース内の断面図である。
【図18】図3に示すシフトロッドの配置関係を示すミッションケース内の断面図である。
【図19】図1のトランスミッションを上方から見て、リバースアイドルギア機構の配置された一部を示す断面図である。
【図20】図19のリバースアイドルギア機構を単体で示した断面図である。
【図21】図20のリバースアイドルギア機構を下方から見た底面図である。
【図22】図20のB−B矢視断面図である。
【図23】1−2変速同期装置の1速段側の詳細構成を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1…トランスミッション
2…ミッションケース
3…インプットシャフト
4…カウンタシャフト
5…アウトプットシャフト
6…5速インプットギア
7…リバースインプットギア
8…1速インプットギア
9…2速インプットギア
10…3速インプットギア
11…4速ドライブギア(減速出力ギア)
12…5速カウンタギア
13…リバースカウンタギア
14…1速カウンタギア
15…2速カウンタギア
16…3速カウンタギア
17…4速カウンタギア(減速入力ギア)
18…5−R変速同期装置
19…1−2変速同期装置
20…3−4変速同期装置
30…コントロールロッド
31…ジョイントアーム
32…ジョイント
33…接続ロッド
34…シフトレバー
40…反転機構
50〜55…軸受
60〜62…ロッドアーム
63…3−4変速シフトロッド
64…5−R変速シフトロッド
65…1−2変速シフトロッド
90…ロックプレート
100…リバースアイドルギア機構

Claims (5)

  1. 入力軸の駆動力を、該入力軸に平行に配設されたカウンタ軸を介して出力軸に伝達する歯車式変速機に搭載される車両の変速装置であって、
    前記入力軸、出力軸、或いはカウンタ軸に設けられ、互いに対をなして噛合する複数の変速ギア対と、
    前記複数の変速ギア対のうちのいずれかを選択する複数の同期装置と、
    前記複数の同期装置に夫々係合する複数のシフトフォークと、
    前記複数のシフトフォークに固定され、互いに平行に配設される複数のシフトロッドと、
    運転者の操作によって、前記複数のシフトロッドのうちのいずれかを選択するセレクト方向への操作と、この選択されたシフトロッドを介して、該シフトロッドに対応する同期装置を移動するシフト方向への操作とを実行するためのシフトレバーと、
    前記シフトロッドに直交する支持軸に軸支され、該支持軸に対して摺動自在及び回動自在に設けられ、前記シフトレバーの操作に応じて選択された前記複数のシフトロッドのうちのいずれかに係合して、該シフトレバーの動きを反転して該シフトロッドに伝達する反転手段とを具備することを特徴とする車両の変速装置。
  2. 前記支持軸に設けられ、前記反転手段を前記セレクト方向に対して中立位置に保持する保持手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の車両の変速装置。
  3. 前記入力軸と出力軸とは同一軸線上に配設されてメイン軸をなし、前記変速ギア対は該メイン軸と前記カウンタ軸との軸間に配設され、前記複数の同期装置のうちの少なくとも1つが前記カウンタ軸上の1組の変速ギア間に設けられ、前記反転手段は該1組の変速ギアと噛合しているメイン軸上に設けられたギア間に形成される凹部に、該メイン軸上のギアと軸方向にオーバーラップすべく配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の変速装置。
  4. 前記入力軸、カウンタ軸、出力軸を収容するケース部材が複数に分割され、前記反転手段は前記ケース部材のいずれかの合わせ面の近傍に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両の変速装置。
  5. 前記歯車式変速機は、前記カウンタ軸と出力軸とが該カウンタ軸と出力軸とに対をなして設けられた互いに噛合する減速ギア対と一体に回動可能とされ、前記複数の変速ギア対が前記入力軸とカウンタ軸に配設され、前記同期装置は前記カウンタ軸上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両の変速装置。
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