JP2008298260A - 変速機 - Google Patents

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Yasuki Okatome
泰樹 岡留
Wataru Kuwabara
亙 桑原
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優 白石
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Abstract

【課題】本発明は、入力軸上の前進段用の駆動ギアを削減することで、入力軸の短縮化を十分に図り、変速機の全長を短縮して車両搭載性を高めることができる変速機を提供することを目的とする。
【解決手段】3速用被駆動ギア35は、第一カウンター軸2上の2速用被駆動ギア25と同一の2速及び3速用駆動ギア15に常時噛合するように構成している。このため、2速用の駆動ギアと3速用の駆動ギアが、単一の駆動ギア(15)によって兼用されることになり、入力軸1上の駆動ギアを一枚削減することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、変速機に関し、特に、入力軸と出力軸(カウンター軸)が別軸上に配置された前進6速と後進1速を達成する変速機に関する。
従来より、横置き配置されるエンジンの側方に配置される変速機では、入力軸と出力軸(カウンター軸)を別軸上に並設して、この入力軸と出力軸(カウンター軸)との間に複数の変速ギアセットを配置する、いわゆる横置きタイプの変速機が採用されることが多い。
このような横置きタイプの変速機においても、ドライブフィーリング向上等のため、多段化することが求められる。
しかし、このような変速機を多段化すると変速ギアの数が増加して、エンジンと変速機との結合体(パワートレイン)の全長が長くなり、エンジンルーム内にレイアウトするのが困難となる。
このため、多段化を図りつつも、変速機の全長をできるだけ短くすることが求められる。
そこで、下記特許文献1では、以下のような変速機が提案されている。
この変速機は、入力軸の他に、「第一カウンター軸」と「第二カウンター軸」と「リバース軸」といった三軸を設け、各軸上に、ドライブ軸上のデフケースに設けたデフリングギア(ファイナルリングギア)を駆動する複数のデフ駆動ギア(第一乃至第三出力ギア)を設けて、トルク伝達経路を一部兼用することで、変速機の全長をできるだけ短くするように構成している。
特表平10−502160号公報
この特許文献1記載の変速機においては、1速用被駆動ギアにリバースギアを噛合させることで、後進段を構成している。すなわち、1速段と後進段とのトルク伝達経路を兼用することで、入力軸上の駆動ギアを削減しているのである。
しかしながら、この変速機では、前進段用の駆動ギアを、各段位ごとに設定しているため、入力軸上に駆動ギアを6枚設ける必要があり、入力軸の長さを十分に短縮することができず、変速機の全長を十分に短縮することはできなかった。
そこで、本発明では、入力軸の他に、第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸といった三軸を設け、各軸にデフリングギアを駆動するデフ駆動ギアを設けた変速機において、入力軸上の前進段用の駆動ギアを削減することで、入力軸の短縮化を十分に図り、変速機の全長を短縮して車両搭載性を高めることができる変速機を提供することを目的とする。
この発明の変速機は、エンジンからの駆動力を入力する入力軸と、該入力軸と平行に配置された第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸と、該第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸にそれぞれ固設されてドライブ軸上のデフリングギアを駆動する第一デフ駆動ギア、第二デフ駆動ギア、第三デフ駆動ギアと、前記入力軸上に設けられた複数の変速駆動ギアと、該変速駆動ギアと常時噛合して前記第一カウンター軸上、第二カウンター軸上に設けられた複数の変速被駆動ギアとを備えて、前進6速、後進1速を達成する変速機であって、前記第一カウンター軸上に係脱自在に遊転支持された第一変速段用被駆動ギアと、前記第二カウンター軸上に係脱自在に遊転支持された第二変速段用被駆動ギアと、前記入力軸に固設され該第一変速段用被駆動ギア及び該第二変速段用被駆動ギアを共に駆動する単一の駆動ギアとを備えるものである。
上記構成によれば、入力軸上の単一の駆動ギアによって、第一カウンター軸上の第一変速段用被駆動ギアと、第二カウンター軸上の第二変速段用被駆動ギアとを駆動することになるため、第一変速段用の駆動ギアと第二変速段用の駆動ギアを一つの駆動ギアによって兼用することになる。
このため、二つの前進段用の駆動ギアを、一つの駆動ギアで兼用することができるため、入力軸上の前進段用の駆動ギアを一つ削減することができる。
なお、前進段用の駆動ギアであれば、いずれの段位の駆動ギアを兼用してもよく、特に特定の段位に限定されるものではない。
この発明の一実施態様においては、前記第一変速段と前記第二変速段を、変速比の隣接した変速段としたものである。
上記構成によれば、単一の駆動ギアで駆動される第一変速段と第二変速段を、変速比の隣接した変速段としているため、二つの変速段の変速比の差を小さくすることができ、第一変速段用被駆動ギアと第二変速段用被駆動ギアの各ギア径の差を、小さくできる。
このため、駆動ギアと被駆動ギアとの間の歯当りや噛み合い率等が、第一変速段と第二変速段との間で、大きく変化しないため、単一の駆動ギア等の設計自由度が高まり、また、ギヤノイズの発生も抑えることができる。
よって、単一の駆動ギア等の設計自由度を確保して、ギアリングの適正化を図りつつ、変速機の異音発生を防止することができる。
また、この段位の組み合わせも、特定の段位に限定されるものではなく、例えば、2速と3速又は4速と5速等にすることが考えられる。
この発明の一実施態様においては、前記第一変速段を2速として設定し、前記第二変速段を3速として設定し、前記単一の駆動ギアを2速及び3速用駆動ギアとしたものである。
上記構成によれば、2速用被駆動ギアと3速用被駆動ギアを、入力軸上に設けた2速及び3速用駆動ギアによって駆動することになる。
このように、2速用被駆動ギアと3速用被駆動ギアを、入力軸上の2速及び3速用駆動ギアで駆動することで、入力軸上の5速用駆動ギアと6速用駆動ギアを、遊転ギアにすることができる。
すなわち、2速用駆動ギアと3速用駆動ギアを、単一の2速及び3速用駆動ギアで構成することで、シフトリンケージの関係で、第一カウンター軸上には1速−2速用の同期装置を配置して、第二カウンター軸上には3速−4速用の同期装置を配置することになる。このため、5速−6速用の同期装置については、自由に配置することが可能となり、入力軸上に、5速−6速用の同期装置を配置することができる。こうしたことから、5速用駆動ギアと6速用駆動ギアを、入力軸上で遊転ギアとして設けることができるのである。
このため、大径の5速用駆動ギアと6速用駆動ギアは、変速時に慣性(イナーシャ)を増加させる要素とならないため、シフト時のシフト操作力を軽減することができる。また、5速用駆動ギアと6速用駆動ギアが、入力軸から切り離されているため、いわゆるアイドル歯打ち音の発生も、抑制することができる。
よって、入力軸を短縮化することができると共に、シフト操作性を高めることができ、さらに車両停車時等の異音発生も抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、前記単一の駆動ギアを、入力軸に一体に形成したものである。
上記構成によれば、単一の駆動ギアを入力軸に一体形成することで、単一の駆動ギアと入力軸との結合強度を高めることができる。
すなわち、単一の駆動ギアを別体として設けるのではなく、入力軸に一体に形成することで、入力軸と単一の駆動ギアを一体に構成でき、両者の結合強度を高めることができるのである。
このため、駆動トルクが作用する頻度が多い単一の駆動ギアと、入力軸との結合部分の剛性を、特に補強部材等を設けることなく高めることができる。
よって、別途補強部材等を設けることなく、単一の駆動ギアと入力軸との間の結合強度を高めることができ、変速機のコンパクト化を確保しながら単一の駆動ギアの剛性を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、前記第一速用変速段用被駆動ギアである2速用被駆動ギア及び1速用被駆動ギアを設けた第一カウンター軸と、前記第二速用変則段用被駆動ギアである3速用被駆動ギア及び4乃至6速用被駆動ギアを設けた第二カウンター軸とを備えて、前記第一カウンター軸を入力軸より高い位置に配置して、前記第二カウンター軸を入力軸より低い位置に配置したものである。
上記構成によれば、第一カウンター軸上には二つの被駆動ギアしか設けないため、第一カウンター軸を短く構成することができる。また、この被駆動ギアを、駆動トルクの大きい1速用被駆動ギアと2速用被駆動ギアとしているため、第二カウンター軸には、大きな駆動トルクが作用することはない。
このため、入力軸より高い位置に配設される第一カウンター軸を短く構成することが可能となり、また、第二カウンター軸には大きな駆動トルクが作用しないため、第二カウンター軸を細く構成することができ、第二カウンター軸を支持するベアリングも小さなもので構成することができる。
よって、第一カウンター軸上の被駆動ギアの数をできるだけ少なくして、変速機上方のエンジンルーム内のレイアウトスペースを十分に確保することができる。また、第二カウンター軸に作用する駆動トルクを小さくして、変速機をコンパクトに構成することができる。
この発明の一実施態様においては、前記リバース軸上に、第一カウンター軸上の1速用被駆動ギアにより駆動されて、係脱自在に遊転支持されたリバースギアを備え、前記リバース軸を前記入力軸よりも高い位置に配設したものである。
上記構成によれば、リバースギアが1速用被駆動ギアによって駆動されることで、1速用の変速ギアで後退段を達成することができる。また、リバース軸にはリバースギアしか設けないため、リバース軸を短縮化することが可能となる。
このため、リバースギアを駆動する駆動ギアを別途入力軸上に設けなくてもよい。また、リバース軸を短く構成することができるため、リバース軸を入力軸よりも高い位置に配設しても、変速機をコンパクトに構成できる。
よって、リバース機構を簡略化することができ、また、変速機のエンジンルーム内における占有スペースを小さくできる。
この発明の一実施態様においては、前記入力軸上の反エンジン側端部に、5速用駆動ギアを配置したものである。
上記構成によれば、変速駆動ギアの中で最大径の6速用駆動ギアではなく、5速用駆動ギアを入力軸上の反エンジン側端部に配置したことで、入力軸の反エンジン側端部周りをコンパクトに構成することができる。
よって、変速機の反エンジン側をできるだけ小さく構成することができ、変速機の車両搭載性を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、前記入力軸上に、エンジン側から順に、4速用駆動ギア、1速用駆動ギア、2速及び3速用駆動ギア、6速用駆動ギア、5速用駆動ギアを配置したものである。
上記構成によれば、入力軸上に、4速、1速、2速及び3速、6速、5速用の駆動ギアをエンジン側から順にレイアウトすることで、ギア配列を最適にできる。
また、入力軸上に設ける駆動ギアを合計5つで、前進6速、後進1速を達成できるため、入力軸を確実に短縮することができる。
よって、変速機のギアリングを最適にしつつも、変速機をコンパクトに構成することができる。
この発明によれば、二つの前進段用の駆動ギアを、一つの駆動ギアで兼用することができるため、入力軸上の前進段用の駆動ギアを一つ削減することができる。
よって、入力軸の他に、第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸といった三軸を設け、各軸にデフリングギアを駆動するデフ駆動ギアを設けた変速機において、入力軸上の前進段用の駆動ギアを削減することで、入力軸の短縮化を十分に図り、変速機の全長を短縮して車両搭載性を高めることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
まず、図1により本実施形態の変速機のギアトレインについて説明する。図1は本実施形態の変速機のギアトレインのスケルトン図である。なお、以下、変速機のエンジン側を変速機前側、変速機の反エンジン側を変速機後側として説明を行なう。
本実施形態の変速機TMは、複数の軸を備える多軸式のいわゆる横置きタイプの手動変速機であり、前進6速、後進1速を達成する手動変速機である。
この変速機TMは、エンジンEからの回転駆動力を受ける横方向に延びる入力軸1と、その入力軸1と平行に配置される第一カウンター軸2と、その第一カウンター軸2の反対側で入力軸1と平行に配置される第二カウンター軸3と、第一カウンター軸2側で入力軸1と平行に配置されるリバース軸4とを備えている。また、最終的に変速された回転駆動力は、ファイナルリングギア6を介して、左右端に駆動輪(図示せず)を備えたドライブ軸5に伝達されるように構成している。
前述の入力軸1は、変速機前側の前端と変速機後側の後端の二ヶ所で、ベアリング部材11,12によって回転自在に軸支されており、その間に複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から順に、4速用駆動ギア13、1速用駆動ギア14、2速及び3速用駆動ギア15、6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17と配置しており、合計5枚の駆動ギア(13〜17)を備えている。このうち、4速用駆動ギア13、1速用駆動ギア14、2速及び3速用駆動ギア15を入力軸1に固設して、6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17を入力軸1に遊転支持させている。そして、この6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17は、この間に設けた5−6同期装置18により、変速シフト時に、入力軸1に連結されるように構成している。
前述の第一カウンター軸2も、前端と後端の二ヶ所で、ベアリング部材21,22によって回転自在に軸支されており、その間に、複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から順に、第一出力ギア23、1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25と配置している。このうち、第一出力ギア23を第一カウンター軸2に固設して、1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25を第一カウンター軸2に遊転支持している。そして、この1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25も、この間に設けた1−2同期装置26により、変速シフト時に、第一カウンター軸2に連結されるように構成している。
前述の第二カウンター軸3も、前端と後端の二ヶ所で、ベアリング部材31,32によって回転自在に軸支されており、その間に、複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から順に、第二出力ギア33、4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35、6速用被駆動ギア36、5速用被駆動ギア37と配置している。このうち、第二出力ギア33、6速用被駆動ギア36、5速用被駆動ギア37を第二カウンター軸3に固設して、4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35を第二カウンター軸3に遊転支持している。そして、この4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35も、この間に設けた3−4同期装置38により、変速シフト時に、第二カウンター軸3に連結されるように構成している。
このうち、3速用被駆動ギア35は、第一カウンター軸2上の2速用被駆動ギア25と同一の2速及び3速用駆動ギア15に常時噛合するように構成している。
このため、2速用の駆動ギアと3速用の駆動ギアが、単一の駆動ギア(15)によって兼用されることになり、入力軸1上の駆動ギアを一枚削減することができる。
また、2速用の駆動ギアと3速用の駆動ギアを2速及び3速用駆動ギア15で兼用することにより、変速比が隣接した段位で駆動ギアを兼用することになる。
このため、被駆動ギアとの間の歯当りや噛み合い率等が2速用被駆動ギア25と3速用被駆動ギア35との間で大幅に変化しないため、2速及び3速用駆動ギア15の歯数設定等の設計自由度を阻害することなく、二つの変速段の駆動ギアを、兼用することができる。
さらに、前進6速のうち、2速と3速を兼用することで、5速と6速の変速時のシフトフィーリングを高めることができる。
すなわち、前進6速段を有する変速機の場合、通常、同期装置は、シフトリンケージとの関係で、1速−2速の組、3速−4速の組、5速−6速の組でセットされる。このため、二つの変速段の駆動ギアを兼用する場合には、2速と3速又は4速と5速のいずれかを兼用することになる。
ここで、仮に、4速と5速を兼用した場合には、3速−4速用の同期装置を一方のカウンター軸に配置して、5速−6速用の同期装置を他方のカウンター軸に配置する必要が生じる。
しかし、こうすると、5速、6速の駆動ギアと被駆動ギアが、入力軸と常時一体として回転することになり、シフト操作時に、これらの駆動ギアと被駆動ギアが慣性(イナーシャ)を増加させる要素となって、シフト操作力を増大させるという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、2速と3速の駆動ギア(15)を兼用することで、1−2同期装置26と3−4同期装置38を、それぞれ第一カウンター軸2上と第二カウンター軸3上に配置して、5−6同期装置18については、入力軸1上に配置するように構成することで、5速用駆動ギア17、6速用駆動ギア16、5速用被駆動ギア37、6速用被駆動ギア36を、それぞれ慣性(イナーシャ)を増加させる要素にならないようにして、シフト操作力を軽減しているのである。
このため、前述したように、2速と3速を兼用することで、変速時のシフトフィーリングを高めることができるのである。
前述のリバース軸4は、前端と後端の二ヶ所で、ベアリング部材41,42によって回転自在に軸支されており、その間に複数の変速ギアと同期装置を設けている。
変速ギアは、変速機前側から第三出力ギア43、リバースギア44と配置し、このうち、第三出力ギア43をリバース軸4に固設している。また、リバースギア44は、リバース軸4に遊転支持されており、隣接して設けたR同期装置45によって、後退シフト時にリバース軸4に連結されるように構成している。
このリバースギア44は、第一カウンター軸2に遊転支持された1速用被駆動ギア24と常時噛合しており、1速用の変速ギア(14,24)を利用して、後退ギア列を達成している。このため、入力軸1に、リバースギア44のための駆動ギアを設けなくてもよいため、さらに入力軸1上の駆動ギアを削減できる。
また、ドライブ軸5の中央には、デフ装置51を設け、このデフ装置51の外周にファイナルリングギア6を固定している。
こうして、各軸(1〜4)上に配置された各駆動ギアと被駆動ギアは、対応する変速段位ごとに常時噛合するように構成しており、各同期装置(18,26,38,45)により各遊転ギアと各軸を連結することで、各変速段位を介して、エンジンEの回転駆動力をドライブ軸5に出力するように構成している。
次に、このように構成された変速機TMのトルクフローについて説明する。
まず、ニュートラル時には、各変速ギアの全ての同期装置(18,26,38,45)をシフト(軸方向にスライド移動)していないため、各変速ギアの遊転ギアは、そのまま各軸(1〜4)上を遊転する。このため、入力軸1が回転しても、ドライブ軸5のファイナルリングギア6には回転駆動力が伝達されず、ドライブ軸5は回転しない。
次に、1速時には、1−2同期装置26を1速用被駆動ギア24側にシフトすることで、1速用被駆動ギア24が第一カウンター軸2に連結される。このため、入力軸1が回転すると、1速用駆動ギア14→1速用被駆動ギア24→第一カウンター軸2→第一出力ギア23→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に最も減速されて出力される。
また、2速時には、1−2同期装置26を2速用被駆動ギア25側にシフトすることで、2速用被駆動ギア25が第一カウンター軸2に連結される。このため、入力軸1が回転すると、2速及び3速用駆動ギア15→2速用被駆動ギア25→第一カウンター軸2→第一出力ギア23→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に減速されて出力される。
そして、3速時には、3−4同期装置38を3速用被駆動ギア側35にシフトすることで、3速用被駆動ギア35が第二カウンター軸3に連結される。このため、入力軸1が回転すると、2速及び3速用駆動ギア15→3速用被駆動ギア35→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5にやや減速されて出力される。
また、4速時には、3−4同期装置38を4速用被駆動ギア34側にシフトすることで、4速用被駆動ギア34が第二カウンター軸3に連結される。このため、入力軸1が回転すると、4速用駆動ギア13→4速用被駆動ギア34→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5にほぼ同じ回転速度で出力される。
さらに、5速時には、5−6同期装置18を5速用駆動ギア17側にシフトすることで、5速用駆動ギア17が入力軸1に連結される。このため、入力軸1が回転すると、5速用駆動ギア17→5速用被駆動ギア37→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5にやや増速されて出力される。
最後に、6速時には、5−6同期装置18を6速用駆動ギア側16にシフトすることで、6速用駆動ギア16が入力軸1に連結される。このため、入力軸1が回転すると、6速用駆動ギア16→6速用被駆動ギア36→第二カウンター軸3→第二出力ギア33→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に最も増速されて出力される。
一方、後退時には、R同期装置45をリバースギア44側にシフトすることで、リバースギア44がリバース軸4に連結される。このため、入力軸1が回転すると、1速用駆動ギア14→1速用被駆動ギア24→リバースギア44→リバース軸4→第三出力ギア43→ファイナルリングギア6という流れで回転駆動力が伝達されることになり、エンジンEの回転駆動力がドライブ軸5に逆転されて出力される。
以上の一連のトルクフローによって、本実施形態の変速機TMは、前進6速、後進1速の変速段位を達成している。
次に、図2で本実施形態の変速機の詳細構造について説明する。図2は変速機の展開断面図ある。主たる構成要素については、図1と同一の符号を用いることで説明を省略する。
この変速機TMは、前述した入力軸1と平行に配置される第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4の三軸を支持する変速機ケース7を備えている。この変速機ケース7は、変速機前側に設定されるクラッチハウジング8と変速機後側に設定されるミッションケーシング9から構成される。
クラッチハウジング8は、クラッチ装置Cを収容するクラッチ収容凹部81と、デフ装置51を収容するデフ収容凹部82を形成すると共に、入力軸1を軸方向に挿通する貫通穴83を穿設して、入力軸1以外の三軸(2,3,4)の前端部を支持する前端支持部84a、84b、84cを、側面に形成することで構成している。
一方、ミッションケース9は、有底筒状ケース体によって構成し、内部91に各変速ギアを収容するとともに、各軸(1,2,3,4)の後端部を支持する後端支持部92a、92b、92c、92dを、内部側面に形成することで構成している。
こうして構成されたクラッチハウジング8とミッションケーシング9は、周囲の合わせ面で組み合わされて、複数の締結ボルト10(図2では1本のみ開示)で締結固定されることで、変速機ケース7を構成している。
入力軸1の前端に形成したスプライン部19には、クラッチ装置Cのクラッチプレート20を固定しており、このクラッチプレート20でエンジンEのフライホイールFから、エンジンEの回転駆動力を受けるように構成している。
この入力軸1には、前側のベアリング部材11に隣接して4速用駆動ギア13を嵌込み固定で強固に固定する一方、1速用駆動ギア14と2速及び3速用駆動ギア15については入力軸1に一体的に形成している。そして、遊転支持される6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17と入力軸1との間にはニードルベアリングnを介装している。
このように、入力軸1に対して、1速用駆動ギア14と2速及び3速用駆動ギア15を一体形成することで、大きな駆動トルクが作用する低速段位の駆動ギア(14,15)と入力軸1との間の結合強度を高めることができる。
特に、1速用駆動ギア14も2速及び3速用駆動ギア15も、二つの変速段(1速と後進段、2速と3速)の駆動ギアとして機能しているため、他の駆動ギアよりも、駆動トルクの作用する頻度が多くなり、結合強度を高める必要があるが、本実施形態では入力軸1に一体に形成しているため、余計な補強構造を採用しなくても、入力軸1との結合強度を高めることができる。
5−6同期装置18は、周知の同期装置と同様に、クラッチハブ18a、スリーブ18b、シンクロナイザーユニット18cを備え、6速用駆動ギア16又は5速用駆動ギア17と、入力軸1を、同期させて連結するように構成している。
第一カウンター軸2は、前側のベアリング部材21に隣接して第一出力ギア23を一体形成している。そして、遊転支持される1速用被駆動ギア24、2速用被駆動ギア25との間にニードルベアリングnを介装している。
1−2同期装置26も、周知の同期装置と同様に、クラッチハブ、スリーブ、シンクロナイザーユニット(符号付与せず)を備え、1速用被駆動ギア24又は2速用被駆動ギア25を、第一カウンター軸2を同期させて連結するように構成している。
第二カウンター軸3も、前側のベアリング部材31に隣接して第二出力ギア33を一体形成している。そして、遊転支持される4速用被駆動ギア34、3速用被駆動ギア35との間にニードルベアリングnを介装している。そして、その後方で、6速用被駆動ギア36と5速用被駆動ギア37を嵌込み固定で固定している。
3−4同期装置38も、他の同期装置と同様に、クラッチハブ、スリーブ、シンクロナイザーユニット(符号付与せず)を備え、4速用被駆動ギア34又は3速用被駆動ギア35と、第二カウンター軸3を同期させて連結するように構成している。
リバース軸4も、前側のベアリング部材41に隣接して第三出力ギア43を一体形成している。そして、遊転支持されるリバースギア44との間にニードルベアリングnを介装している。
R同期装置45も、クラッチハブ、スリーブ、シンクロナイザーユニット(符号付与せず)を備え、リバースギア44とリバース軸4を同期させて連結するように構成している。
また、ドライブ軸5上に配置されるデフ装置51のデフケーシング52外周部には、ファイナルリングギア6を締結ボルト53で締結固定しており、このファイナルリングギア6で第一出力ギア23、第二出力ギア33、第三出力ギア43からの回転駆動力を全て受けるように構成している。
デフ装置51のデフケーシング52は、クラッチハウジング8とミッションケーシング9に対してベアリング部材54,55を介して支持させている。
この図2から分かるように、入力軸1、第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4の各軸は、変速ギアの配列数により、それぞれの長さを変えている。
特に、第一カウンター軸2には、1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25の二つのギアだけ設置しているため、第二カウンター軸3より短く構成している。また、リバース軸4についても、リバースギア44だけを設置しているため、さらに短く構成している。
このように、第一カウンター軸2やリバース軸4を短く構成することで、次に説明するように、本実施形態の変速機TMでは、車両搭載時に車両への搭載性を高めることができる。
図3は変速機の車両搭載状態での各軸の位置関係を示した概略側面図、図4は車両前方側から見た車載状態での変速機の透視図、図5は車両上方側から見た車載状態での変速機の透視図である。
図3に示すように、入力軸1は、車両前方側に位置して上下方向略中央に位置している。第一カウンター軸2は、入力軸1の車両後方側でやや上方位置に設定しており、リバース軸4は、さらに後方側でその上方位置に設定している。
また、第二カウンター軸3は、入力軸1の車両後方側でやや下方位置に設定している。そして、各軸の出力ギア(23,33,44)が噛合するファイナルリングギア6を設けたドライブ軸5は、その車両後方側に設定している。なお、Zは路面を示している。
このように、第一カウンター軸2やリバース軸4を、入力軸1より上方位置に設定することにより、図4に示すように、変速機上部をコンパクトに構成することができる。
すなわち、入力軸1よりも上方に位置する軸(2,4)を短く構成することで、変速機ケース7の上部の後端部(車幅方向外端部)に凹部7aを形成することができ、この凹部7aを利用して、車体部材であるフロントサイドフレームSFを配設することができる。
このため、フロントサイドフレームSFの位置に影響されることなく、変速機を車両に搭載することができ、入力軸1が長くてもフロントサイドフレームSFの下方に潜り込ませるようにして、変速機TMを搭載することができる。
また、変速機TMの上方空間Sは、エンジンE上部の側方空間であり、エンジン補機等を配設するニーズが高い、図4に示すように、本実施形態でも、変速機TM上方にはエアクリーナACを配置しており、この上方空間Sをできるだけ広く確保するようにしている。
本実施形態では、最もギアが少ないリバース軸4を最も上方位置に設定しているため、この変速機TMの後方側の上方空間Sをより広く確保している。
また、第一カウンター軸2上のギアについても、変速機後方側に、1速用被駆動ギア24よりも径の小さい2速用被駆動ギア25を設けているため、変速機TMの後方側の高さをより低くすることができる。
さらに、入力軸1上のギアについても、変速機後端側に6速用被駆動ギア16よりも径の小さい5速用被駆動ギア17を設けているため、より変速機TMの後部を低く構成することができる。
このように、変速機TMの後端部ができるだけ小さくなるように、変速機を構成しているため、図5に示すように、変速機TMの後端部を、平面視でフロントサイドフレームSFと重合するように、潜り込ませるように配置することができる。
また、本実施形態では、前述したように、第一カウンター軸2に、比較的駆動トルクが大きい1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25を設置している。このため、第二カウンター軸3には、駆動トルクが比較的小さい3速から6速用の被駆動ギア34,35,36,37を配置することになる。
ここで仮に、1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25を、第二カウンター軸3に設置した場合には、第二カウンター軸3を大トルクに耐えうるように比較的太いシャフトで構成する必要が生じ、また支持スパンも長いため、第二カウンター軸3のベアリング部材についてもより大きなベアリング部材を設定する必要が生じる。
こうしたことから、第二カウンター軸3周りの構造が必然的に大きなものとなってしまい、変速機TMをコンパクトに構成できない。
そこで、本実施形態では、1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25を、短い第一カウンター軸2に設置することで、第二カウンター軸3を細くして、ベアリング部材も小さなもので支持できるように構成している。
次に、このように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
この実施形態の変速機TMは、第一カウンター軸2上に係脱自在に遊転支持された2速用被駆動ギア25と、第二カウンター軸3上に係脱自在に遊転支持された3速用被駆動ギア35と、入力軸1に固設されこの2速用被駆動ギア25と3速用被駆動ギア35を共に駆動する単一の2速及び3速用駆動ギア15とを備えている。
これにより、入力軸1上の単一の2速及び3速用駆動ギア15によって、2速用被駆動ギア25と3速用被駆動ギア35を駆動することになるため、2速用の駆動ギアと3速用の駆動ギアを、一つの駆動ギア(15)によって兼用することができる。
このため、二つの前進段用の駆動ギアを一つの駆動ギア(15)で兼用することができるため、入力軸1上の前進段用の駆動ギアを一つ削減することができる。
よって、入力軸1の他に、第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4といった三軸を設け、各軸2,3,4にファイナルリングギア6を駆動する第一乃至第三出力ギア23,33,43を設けた変速機TMにおいて、入力軸1上の前進段用の駆動ギアを削減することができ、入力軸1の短縮化を十分に図り、変速機TMの全長を短縮して車両搭載性を高めることができる。
また、この実施形態では、兼用する変速段位を、変速比の隣接した2速と3速にしている。
これにより、変速比の隣接した変速段が兼用されるため、二つの変速段の変速比の差を小さくすることができ、駆動される被駆動ギア(25,35)の各ギア径の差を、小さくできる。
このため、駆動ギア(15)と被駆動ギア(25,35)との間の歯当りや噛み合い率等が、大きく変化しないため、2速及び3速用駆動ギア15等の設計自由度が高まり、また、ギヤノイズの発生も抑えることができる。
よって、2速及び3速用駆動ギア15等の設計自由度を確保して、ギアリングの適正化を図りつつ、変速機TMの異音発生を防止することができる。
また、この実施形態では、2速用被駆動ギア25と3速用被駆動ギア35を、2速及び3速用駆動ギア15で駆動するにより、入力軸1上の5速用駆動ギア17と6速用駆動ギア16を、遊転ギアにしている。
すなわち、2速用の駆動ギアと3速用の駆動ギアを、単一の2速及び3速用駆動ギア15で構成することで、前述のように、第一カウンター軸2上に1−2同期装置26を配置して、第二カウンター軸3上に3−4同期装置38を配置することができる。これにより、5−6同期装置18を、入力軸1上に配置できるため、5速用駆動ギア17と6速用駆動ギア16を、入力軸1上で遊転ギアとして設けることができるのである。
このため、大径の5速用駆動ギア17と6速用駆動ギア16は、変速時に慣性(イナーシャ)を増加させる要素とならないため、シフト時のシフト操作力を軽減することができる。また、5速用駆動ギア17と6速用駆動ギア16が、入力軸1から切り離されているため、いわゆるアイドル歯打ち音の発生も、抑制することができる。
よって、シフトフィーリングを高めることができ、また、車両停車時等の異音発生も抑制することができる。
また、この実施形態では、2速及び3速用駆動ギア15を、入力軸1に一体に形成している。
これにより、2速及び3速用駆動ギア15と入力軸1との結合強度を高めることができる。すなわち、2速及び3速用駆動ギア15を別体として設けるのではなく、入力軸1に一体に形成することで、入力軸1と2速及び3速用駆動ギア15を一体に構成でき、両者の結合強度を高めることができるのである。
このため、駆動トルクが作用する頻度が多い2速及び3速用駆動ギア15と、入力軸1との結合部分の剛性を、特に補強部材等を設けることなく高めることができる。
よって、別途、補強部材等を設けることなく、2速及び3速用駆動ギア15と入力軸1との間の結合強度を高めることができ、変速機TMのコンパクト化を確保しながら2速及び3速用駆動ギア15の剛性を高めることができる。
また、この実施形態では、第一カウンター軸2を、入力軸1よりも高い位置に配設して、第二カウンター軸3を入力軸1よりも低い位置に配設し、第一カウンター軸2上に1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25とを設けると共に、第二カウンター軸3上に3速から6速用被駆動ギア34,35,36,37を設けている。
これにより、第一カウンター軸2上には、被駆動ギア(24,25)を二つしか設けないため、第一カウンター軸2を短く構成することができる。また、この被駆動ギアを1速用被駆動ギア24と2速用被駆動ギア25としているため、第二カウンター軸3には大きな駆動トルクが作用することはない。
このため、入力軸1よりも高い位置に配設される第一カウンター軸2を短く構成することが可能となり、また、第二カウンター軸3には大きな駆動トルクが作用しないため、第二カウンター軸3を細く構成することができ、第二カウンター軸3を支持するベアリング部材31,33も小さなもので構成することができる。
よって、第一カウンター軸2、第二カウンター軸3、リバース軸4といった三軸を設け、各軸2,3,4にファイナルリングギア6を駆動する第一〜第三出力ギア23,33,43を設けた変速機TMにおいて、第一カウンター軸2上の被駆動ギアの数をできるだけ少なくすることで、エンジンルーム内のレイアウトスペースを確保しつつも、第二カウンター軸3に作用する駆動トルクを小さくして、変速機TMを十分にコンパクトに構成することができる。
また、この実施形態では、リバース軸4上に、第一カウンター軸2上の1速用被駆動ギア24によって駆動されて係脱自在に遊転支持されたリバースギア44を備え、このリバース軸4を入力軸1よりも高い位置に配設している。
これにより、リバースギア44が1速用被駆動ギア24によって駆動されるため、リバース用の駆動ギアを1速用のギアで兼用することができる。また、リバース軸4にはリバースギア44しか設けないため、リバース軸4を短縮化することが可能となる。
このため、リバースギア44を駆動するギアを別途入力軸1上に設けなくてもよい。また、リバース軸4を短く構成することができるため、入力軸1よりも高い位置に配設したとしても、変速機TMをコンパクトに構成できる。
よって、リバース機構を簡略化することができ、また、変速機TMのエンジンルーム内における占有スペースをより小さくできる。
また、この実施形態では、入力軸1上の後側端部に、5速用駆動ギア17を配置している。
これにより、変速駆動ギアの中で最大径の6速用駆動ギア16ではなく、5速用駆動ギア17を入力軸1上の後側端部に配置することになるため、入力軸1の後側周りをコンパクトに構成することができる。
よって、変速機TMの後側をできるだけ小さく構成することができ、変速機TMの車両搭載性を高めることができる。
また、この実施形態では、入力軸1上に、変速機前側から順に、4速用駆動ギア13、1速用駆動ギア14、2速及び3速用駆動ギア15、6速用駆動ギア16、5速用駆動ギア17を配置している。
これにより、入力軸1上に、4速、1速、2速及び3速、6速、5速用の駆動ギア(13,14,15,16,17)をエンジンE側から順にレイアウトすることで、ギア配列を最適にできる。
また、入力軸1上に設ける駆動ギアを5つで、前進6速、後進1速を達成できるため、入力軸1を短縮することができる。
よって、変速機TMのギアリングを最適にしつつも、変速機TMのコンパクト化を図ることができる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明のデフリングギアは、実施形態のファイナルリングギア6に対応し、
以下、同様に、
第一デフ駆動ギアは、第一出力ギア23に対応し、
第二デフ駆動ギアは、第二出力ギア33に対応し、
第三デフ駆動ギアは、第三出力ギア34に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる変速機に適用する実施形態を含むものである。
特に、手動変速機に限定されるものではなく、例えば、同期装置を操作するコントロールロッドが、電動モータや油圧アクチュエータ等で作動される自動変速機能を有する変速機で適用してもよい。
本実施形態の変速機のギアトレインのスケルトン図。 変速機の展開断面図。 変速機の車両搭載状態での各軸の位置関係を示した概略側面図。 車両前方側から見た車載状態での変速機の透視図。 車両上方側から見た車載状態での変速機の透視図。
符号の説明
TM…変速機
1…入力軸
2…第一カウンター軸
3…第二カウンター軸
4…リバース軸
5…ドライブ軸
6…ファイナルリングギア
23…第一出力ギア
24…1速用被駆動ギア
25…2速用被駆動ギア
33…第二出力ギア
34…4速用被駆動ギア
35…3速用被駆動ギア
36…6速用被駆動ギア
37…5速用被駆動ギア
43…第三出力ギア

Claims (8)

  1. エンジンからの駆動力を入力する入力軸と、該入力軸と平行に配置された第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸と、該第一カウンター軸、第二カウンター軸、リバース軸にそれぞれ固設されてドライブ軸上のデフリングギアを駆動する第一デフ駆動ギア、第二デフ駆動ギア、第三デフ駆動ギアと、前記入力軸上に設けられた複数の変速駆動ギアと、該変速駆動ギアと常時噛合して前記第一カウンター軸上、第二カウンター軸上に設けられた複数の変速被駆動ギアとを備えて、前進6速、後進1速を達成する変速機であって、
    前記第一カウンター軸上に係脱自在に遊転支持された第一変速段用被駆動ギアと、
    前記第二カウンター軸上に係脱自在に遊転支持された第二変速段用被駆動ギアと、
    前記入力軸に固設され該第一変速段用被駆動ギア及び該第二変速段用被駆動ギアを共に駆動する単一の駆動ギアとを備える
    変速機。
  2. 前記第一変速段と前記第二変速段を、変速比の隣接した変速段とした
    請求項1記載の変速機。
  3. 前記第一変速段を2速として設定し、
    前記第二変速段を3速として設定し、
    前記単一の駆動ギアを2速及び3速用駆動ギアとした
    請求項1又は2記載の変速機。
  4. 前記単一の駆動ギアを、入力軸に一体に形成した
    請求項1〜3記載の変速機。
  5. 前記第一速用変速段用被駆動ギアである2速用被駆動ギア及び1速用被駆動ギアを設けた第一カウンター軸と、
    前記第二速用変則段用被駆動ギアである3速用被駆動ギア及び4乃至6速用被駆動ギアを設けた第二カウンター軸とを備えて、
    前記第一カウンター軸を入力軸より高い位置に配置して、
    前記第二カウンター軸を入力軸より低い位置に配置した
    請求項1〜4記載の変速機。
  6. 前記リバース軸上に、第一カウンター軸上の1速用被駆動ギアにより駆動されて、係脱自在に遊転支持されたリバースギアを備え、
    前記リバース軸を前記入力軸よりも高い位置に配設した
    請求項5記載の変速機。
  7. 前記入力軸上の反エンジン側端部に、5速用駆動ギアを配置した
    請求項5記載の変速機。
  8. 前記入力軸上に、エンジン側から順に、4速用駆動ギア、1速用駆動ギア、2速及び3速用駆動ギア、6速用駆動ギア、5速用駆動ギアを配置した
    請求項7記載の変速機。
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