JPS6252242A

JPS6252242A - 歯車式変速機の変速機構

Info

Publication number: JPS6252242A
Application number: JP60192329A
Authority: JP
Inventors: Tohei Yamaguchi; 山口　統平; Kazuhiko Moriyama; 森山　和彦; Etsuo Shirai; 白井　悦夫
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1985-08-31
Filing date: 1985-08-31
Publication date: 1987-03-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は自動車に搭載される歯車式変速機の変速機構、
特にオーバードライブ変速段とリバース変速段とに兼用
される同期装置にシフトレバ−の作動を伝達する伝達機
構に関する。

（従　　来　　技　　術）自動車に搭載されて手動で操作される歯車式変速機は、
エンジン出力軸にクラッチを介して連結される入力軸と
、該入力軸に連動して回転するカウンタ軸と、該カウン
タ軸に平行に配置されて差動装置を介して当該自動車の
駆動輪に連結される出力軸とを備えるとＪＵに、−り記
カウンタ軸と出力軸どの間に複数の変速用ギ１７列を設
けた構成である。イして、これらのギＶ列のうちの１つ
をシフ１ヘレバーの操作によりジノ１−ロット及び同期
装置を介して選択的に動力伝達状態と号ることにより、
ぞの選択されたギ入フ列のギＡ７比に対応する減速比で
上記入力軸の回転を出力軸に伝達づるようになっている
。ところで、上記の如き変速機にはオーバードライブ変
速段（５速）が設けられることがあるが、このオーバー
ドライブ用のギヤ列は、例えば特開昭６Ｃ）−４／１６
４０号公報に示されているように、カウンタ軸の慣性質
量を減少させる等の目的で、カウンタ軸−にの第１オー
バードライブギヤを該カウンタ軸に回転自在に設けると
共に、出力軸上の第２オーバードライブギψを該出力軸
に一体的に設【Ｊて、Ａ−バードライブ変速段への変速
時には出力軸に連動して回転している第１オーバードラ
イブギヤに対してカウンタ軸の回転を同期さぜるＪ：う
に構成される。しかし、このにうな構成によれば、オー
バードライブ用の同期装置のみがカウンタ軸上に配置さ
れることになり、そのため同一のシフトロッドで操作さ
れる出力軸上のリバース用の同期装置と該オーバードラ
イブ用の同期装置とを兼用することができなくなってく
１，２速用及び３，４速川の同期装置は夫々兼用される
）、同期装置やシフトフ４−り等の部品点数が増加し、
これに伴って変速機の構造が複猶１化す゛る。これに対
しては、上記第１オーバードライブギヤと第１リバース
ギヤの両者をカウンタ軸−トに回転自在に隣接配置する
と共に、この両ギ（１間にオーバードライブ及びリバー
ス兼用の同期装置を設ければよく、その場合に該同期装
置ど１はシフ１〜レバーから離れたカウンタ軸上に位置
することになるので、該同期装置に係合されたシフトフ
４−りを反転レバー等の中間部材を介してシフ１へレバ
ーに連動さけることが考えられる。そして、このような
構成においては、シフトレバ−が上記オーバードライブ
及びリバース兼用の同期装置の略真上位置に備えられる
場合に、シフトロッドを廃止して、シフトレバ−のオー
バードライブ変速段又はリバース変速段への変速操作時
に該シフｌ−レバーの下端部が上記反転レバーの上端部
に直接係合されるＪ：うに構成することが可能となる。

しかし、このような構成によりシフトレバ−から離れた
カウンタ軸上の同期装置を作動させようとすると、次の
ような問題が生じる。

即ち、上記反転レバーの上端は、オーバードライブ又は
リバース変速段に操作されている時以外はフリーな状態
どなっているためエンジンの振動等によって振動し易く
、Ｊ：た回動支点におけるガタッキ等のため該レバーの
上端にお（Ｊるシフトレバ−どの係合部の位置が安定せ
ず、或は該係合部が正規の位置からずれて、オーバード
ライブ又はリバース変速段への変速操作時にシフ１〜レ
バーの下端部と良好に係合しなくなるのである。また、
該反転レバーの上端部とシフトレバ−の下端部とが係合
した後においても、シフト操作により該反転レバーを回
動させようとした時に、上記回動支点におけるガタッキ
や剛性の不足等により該レバーが正確に回動されず、そ
のため同期装置が円滑に作動しないといった不具合が生
じる。

（発　　明　　の　　目　　的）本発明は、オーバードライブ変速段を備えた歯車式変速
機における上記のような実情に対処するもので、カウン
タ軸上に設けられるオーバードライブギヤとリバースギ
ヤとを該カウンタ軸に対して回転自在に隣接配置すると
共に、この両ギヤ間にオーバードライブ変速段及びリバ
ース変速段に兼用される同期装置を配置し、且つ該同期
装置に係合されたシフトフォークをシフトレバ−の操作
により反転レバーを介して作動させる構成とすることに
よって、上記両変速段の変速機構の簡素化及びコンバク
１へ化等を図ると共に、特に上記反転レバーの上端部に
おけるシフトレバ−との係合部の位置を常に安定した状
態に保持し、且つオーバードライブ又はリバース変速段
への変速操作時における上記反転レバー上端の回動を正
確に行い得るようにして、オーバードライブ変速段或は
リバース変速段への変速操作を円滑且つ確実に行うこと
ができる歯車式変速機を提供することを目的とする。

（発　　明　　の　　構　　成）即ち、本発明に係る歯車式変速機の変速機構は、入力軸
に連動して回転覆−るカウンタ軸と、該カウンタ軸に設
けられた複数の第１変速用ギヤに夫々噛合う複数の第２
変速用ギヤが設けられた出力軸とを有し、シフ１〜レバ
ーの操作により同期装置を介して上記第１変速用ギ曳７
から第２変速用ギヤへの動力伝達杆路を選択して、その
選択した第１゜第２変速用ギヤを経由して上記入力軸の
回転を出力軸に伝達するように構成した歯車式変速機に
おいて、上記シフ［・レバーの下方位置にシフミル方向
に摺動可能に保持され１つ該シフトレバ−との係合部を
有する複数のシフ１〜ロツドを備えると共に、上記カウ
ンタ軸に設りられる第１変速用ギヤのうちのカウンタオ
ーバードライブギヤとカウンタリバースギヤとを該カウ
ンタ軸に対して回転自在に隣接配置し、且つこの両ギヤ
間であって上記シフトレバ−の下方位置に両ギヤのうち
のいずれか一方のギヤをカウンタ軸に選択的に連結させ
る同期装置を配置する。そして、この同期装置を、上記
複数のシフトロッドのうちのオーバードライブ及びリバ
ース用のシフトロッドに設けられたシフトレバ−との係
合部に連結された反転レバーを介して作動させるように
構成する。

このような構成によれば、カウンタ軸に設けた同期装置
がオーバードライブ用ギヤ列とリバース用ギヤ列とに兼
用されることになると共に、特にオーバードライブ変速
段或はリバース変速段への変速操作時においては、反転
レバーの上端部がシフトロッドに連結されていることに
より、シフ１〜レバーと反転レバーとの係合部の位置が
安定化されて、シフトレバ−が該係合部に円滑に係合さ
れ、且つこの係合後に反転レバーが回動される際には上
記シフトロッドが案内部材として作用することにより、
該レバーの回動が正確に行われることになる。

（発　　明　　の　　効　　果）以上のように本発明に係る歯車式変速機の変速機構によ
れば、オーバードライブ変速段とリバース変速段の同期
装置が兼用されて両度速段の変速機構が著しく簡素化さ
れると共に、特に反転レバーの上端をオーバードライブ
及びリバース用のシフトロッドに連結したことにより、
反転レバーとシフトレバ−との係合部の位置が安定した
状態に保持されて、上記両度速段への変速操作時にシフ
トレバーが該係合部に良好に係合され、且つこの係合後
においても反転レバーがシフトロッドに案内されて所定
の方向に正確に回動され、これにより上記オーバードラ
イブ変速段又はリバース変速段への変速操作が円滑且つ
確実に行われることになる。

（実　　施　　例）以下、本発明の実施例について説明する。

第１図に示すように、この歯車式変速機１は図示しない
エンジン出力軸にクラッチを介して連結された入力軸２
と、該入力軸２の後方に同心状に配回されて図示しない
差動装置を介して当該自動車の駆動輪に連結された出力
軸３と、該出力軸３の下方に平行に配置されたカウンタ
軸４とを有し、これらがミッションケース５内に回転自
在に支持されていると共に、上記カウンタ軸４は、前端
部に一体的に設けられた入力ギヤ６が入力軸２の後端部
に一体的に設けられた駆動ギヤ７に噛合されていること
により、入力軸２の回転に常時連動して回転するように
なっている。また、このカウンタ軸４と上記出力軸３と
の間には、前方から３速用ギヤ列１３．２速用ギヤ列１
２．１速用ギヤ列１１．５速（オーバードライブ）用ギ
ヤ列１５及びリバース用ギヤ列１６が設けられている。

これらのギヤ列のうち、１〜３速用ギヤ列１１，１２゜
１３は、いずれもカウンタ軸４に一体的に設けられた１
速用第１ギヤ１１１．２速用第１ギヤ１２１．３速用第
１ギヤ１３１と、出力軸３に回転自在に嵌合されて上記
各第１ギヤ１１１，１２１゜１３１に夫々噛合された１
速用第２ギヤ１１２．２速用第２ギヤ１２２．３速用第
２ギヤ１３２とで構成されている。これに対して、５速
用ギヤ列１５は、カウンタ軸４に回転自在に嵌合された
５速用第１ギヤ１５１と、出力軸３と一体回転するよう
に該軸３にスプライン嵌合され且つ上記第１ギヤ１５１
に噛合された５速用第２ギＡｔ　１５２とで構成されて
いる。Ｊ、た、リバース用ギヤ列１６は、カウンタ軸４
に回転自在に嵌合されたリバース用第１ギヤ１６１と、
エクステンションノ＼ウジング８の前部壁とミッション
ケース５内に設けられた軸受部５ａとの間に配置された
アイドル軸１６ａに回転自在に嵌合されて上記第１ギヤ
１６１に噛合されたリバースアイドルギヤ１６３と、出
力軸３にスプライン嵌合されて上記アイドルギヤ１６３
に噛合されたリバース用第２ギヤ１６２とで構成されて
いる。ここで、カウンタ軸４上の１〜３速用及び５速用
の各第１ギヤ１１＋、１２＋。

１３１．１５１はこの順で径が次第に大きくなり、逆に
出力軸３上の１〜３速用及び５速用の各第２ギヤ１１２
，１２２，１３２．１５２はこの順で径が次第に小さく
なるように設定されている。

また、出力軸３上にお（）る１速用第２ギヤ１１２と２
連用第２ギヤ１２２との間には、該出力軸３に対して回
転自在なこれらのギヤを選択的に該軸３に連結させる１
、２速用の第１同１１１１装防２１が配置されている。

イして、この同期装置２１の構成要素であるクラッチハ
ブスリーブ２１ａを後方（へ方向）にスライドさせるこ
とにより、１速用第２ギヤ１１２が出力軸３の回転に同
期された上で該出力軸３に連結され、逆にクラッチハブ
スリーブ２１ａを前方（Ｂ方向）にスライドさせること
により、同様にして２速用第２ギヤ１２２が出力軸３に
連結されるようになっている。また、この第１同明装置
２１と同様の構成の３，４速川の第２同期装置２２が上
記入力軸２の後端部と、出力軸３の前端部に回転自在に
嵌合された３速用第２ギヤ１３２との間に介設され、該
同期装置２２のクラッチハブスリーブ２２ａを後方（Ｃ
方向）にスライドさけることにより、３速用第２ギＡ７
１３２が出力軸３に連結され、逆に該スリーブ２２ａを
前方（Ｄ方向）にスライドさせることにより、入力軸２
が出力軸３に直結されるようになっている。

更に、カウンタ軸４における５速用第１ギヤ１５１とリ
バース用第１ギヤ１６１どの間にも同様の５速、リバー
ス用の第３同期装置２３が配設され、該装置２３のクラ
ッチハブスリーブ２３ａを前方（Ｅ方向）にスライドさ
せることにより、５速用第１ギヤ１５１がカウンタ軸４
に連結され、逆にスリーブ２３ａを後方（Ｆ方向）にス
ライドさせることにより、リバース用第１ギヤ１６１が
カウンタ軸４に連結されるようになっている。ここで、
上記第１〜第３同期装置２１．２２．２３における各ク
ラッチハブスリーブ２１ａ　、２２ａ　。

２３ａはシフトレバ−３０の操作により選択的に前方又
は後方にスライドされるようになっており、次に、この
シフトレバ−３０による上記各同期装置２１，２２．２
３の操作機構について説明する。

第１図及び第２図に示すように、ミッションケース５の
上面に取付けられたケースカバー９には前後方向に延び
る３本のシフトロッド３１，３２゜３３が平行に配設さ
れている。これらのシフトロッド３１〜３３のうち、中
央に位置する第２シフトロラド３２の後端には、上記シ
フトレバ−３０の下端部に連設された係合ビン３０ａの
直下方に位置するように第２係合部材４２が固着されて
いると共に、その両側に位置する第１．第３シフトロッ
ド３１，３３の後端には、上記第２係合部材４２に隣接
させて第１．第３係合部材４１．４３が夫々固着されて
いる。そして、シフミルレバー３０が第２図に示す中立
位置ａにある時に該レバー３０の係合ビン３０ａの先端
が上記第２係合部材４２の切欠部４２ａに係合するよう
になっていると共に、この位置から球面軸受部３０ｂを
支点として該シフトレバ−３０を第２図の左側の位置す
に揺動させた時に上記係合ビン３０ａの先端が第１係合
部材４１の切欠部４１ａに係合し、逆にシフトレバ−３
０を右側の位置Ｃに揺動させれば、係合ビン３０ａの先
端が第３係合部材４３の切欠部４３　ａに係合するよう
になっている。また、上記中立位置ａにおいてシフトレ
バ−３０を球面軸受部３０ｂを支点として前方（第１図
に示ずＸ方向）に操作すれば、上記第２係合部材４２を
介して第２シフトロツド３２が後方にスライドされ、逆
にシフトレバ−３０を後方（ｙ方向）に操作すれば該第
２シフ１〜ロツド３２が前方にスライドされるようにな
っている。同様に、第２図の左側の位置すにおいてシフ
トレバ−３０を前方又は後方に操作すれば、第１係合部
材４１を介して第１シフ１〜ロツド３１が後方又は前方
に夫々スライドされ、更に第２図の右側の位置Ｃにおい
てシフトレバ−３０を前方又は後方に操作すれば、第３
係合部材４３を介して第３シフトロツド３３が後方又は
前方に夫々スライドされるようになっている。

ここで、第２図に示すようにシフトレバ−３０の非操作
時に該レバー３０の係合ビン３０ａが第２係合部材４２
に係合する中立位置ａに保持されるように、第１．第３
係合部材４１．４３にはスプリング４１ｂ、４３ｂにに
り第２係合部材４２側に夫々付勢されて上記係合ピン３
０ａを両側から挾み付ける保持部＋Ｊ４１ｃ、４３ｃが
備えられ、更に上記第３係合部月４３には上記シフｌ−
レバー３０を中立位置ａに正しく位置決めするためのボ
ールとスプリングとでなる位置決め機構４３ｄが設けら
れている。また、第１図に示すように、上記ミッション
ケース５の上面に取付けられたケースカバー９には各シ
フトロッド３１〜３３を図示の中立位置とその前後の位
置に夫々位置決めするためのボールとスプリングとでな
る位置決め機構３１８．３２ａ　、３３ａが設けられて
いる。

そして、上記のようにしてシフトレバ−３０の操作によ
り選択的に後方又は前方にスライドされるシフトロッド
３１〜３３のうち、第１．第２シフトロッド３１．３２
には第１．第２シフトフォーク５１．５２が結合されて
いると共に、これらの第１．第２シフトフォーク５１．
５２は上記１゜２連用の第１同期装置２１及び３，４速
用の第２同期装置２２におけるクラッチハブスリーブ２
１ａ、２２ａの外周面に設けられた係合溝に夫々係合さ
れている。

一方、ミッションケース５の後部側面には支軸５５を介
して揺動可能に支持された反転レバー５６が備えられて
いると共に、この反転レバー５６の下方には支軸５７を
介して前後方向にスライド可能に支持された第３シフト
フオーク５３が備えられ、該フォーク５３に設Ｃノられ
た一対の突出片５３８．５３８間に反転レバー５６の下
端部５６ｂが挾持されている。そして、この第３シフト
フオーク５３が上記第３同期装置２３におけるクラッチ
ハブスリーブ２３ａの外周面に設けられた係合溝に係合
されている。また、上記反転レバー５６の上端部５６ａ
は、上記第３シフトロツド３３の後端に固着された第３
係合部材４３の背部に突設された一対の突出片７Ｉ３ｅ
、４３ａ間に挾持されている。これにより、上記シフト
レバ−３０を第２図に示す右側の位置Ｃに揺動さゼて係
合ビン３０ａの先端を第３係合部材４３の切欠部４３ａ
に係合させた上で、シフトレバ−３０を第１図に示す×
方向又は■方向に操作すれば、第３シフトロツド３３の
後方又は前方への移動に連動して上記反転レバー５６が
Ｆ′方向又はＦ′方向に回動し、これに伴って上記第３
シフトフオーク５３がＥ方向又はＦ方向にスライドされ
るようになっている。ここで、上記シフトフォーク５３
には該フォーク５３を支軸５７に対して中立位置及びそ
の前後の位置に位置決めするためのボールとスプリング
とでなる位置決め機構５３ｂが設けられている。

次に、上記実施例の作用を説明する。

先ず、シフトレバ−３０を第２図の左側の位置すに揺動
させ且つ第１図に示す×方向（前方）に操作すると、該
レバー３０の先端の係合ピン３０ａが第１シフトロツド
３１上の第１係合部材４１に係合すると共に、この状態
で該係合部材４１を介して第１シフトロツド３１が後方
にスライドされる。そのため、該ロッド３１に設けられ
た第１シフトフオーク５１を介して第１同期装置２１に
おけるクラッチハブスリーブ２１ａが六方向にスライド
され、１速用第２ギヤ１１２が出力軸３に連結される。

これにより、入力軸２の回転（エンジン回転）がカウン
タ軸４から減速比の大きな１速用ギヤ列１１を経由して
出力軸３に伝達されることになる。同じく、シフトレバ
−３０を左側の位置すに揺動させた状態でｙ方向（後方
）に操作すれば、第１シフトロツド３１及び第１シフト
フォーク５１が前方にスライドされることにより、第１
同期装＠２１を介して２速用第２ギＡ７１２２が出力軸
３に連結され、入力軸２の回転がカウンタ軸４から２番
目に減速比の大ぎな２速用ギヤ列１２を経由して出力軸
に伝達される。また、シフ１〜レバー３０を第２図の中
立位置ａにおいて×方向に操作すれば、同様にして３速
用第２ギヤ１３２が出力軸３に連結されて、入力軸２の
回転がカウンタ軸４及び減速比が３番目の３連用ギヤ列
１３を介して出力軸３に伝達され、逆にシフトレバ−３
０をｙ方向に操作すれば入力軸２と出力軸３とが直結さ
れて入力軸２の回転がそのまま出力軸３に伝達される。

更に、シフトレバ−３０を第２図の右側の位置Ｃに揺動
して×方向に操作すると、該レバー３０の係合ピン３０
ａが第３係合部材４３に係合すると共に、該係合部材４
３を介して第３シフ１〜ロツド３３が接方にスライドさ
れる。この時、上記係合部材４３に形成された一対の突
出片４３０．４３ｅ間に上端部５６ａが挾持されている
反転レバー５６が第１図に示すＥ′力方向回動されると
共に、第３シフ１〜フＡ−り５３が支軸５７上を前方に
スライドされ、これに伴って第３同Ｉ！１１装麿２３の
クラッチハブスリーブ２３ａも前方（［方向）にスライ
ドされる。そのため、該同期装置２３を介して５速用第
１ギヤ１５１がカウンタ軸４に連結され、入力軸２の回
転が該カウンタ軸４から５速用ギヤ列１５を経由して出
力軸３に伝達される。

その場合に、上記５速用第１ギＶ１５１は同第２ギヤ１
５２よりも十分に径が大きくされているため入力軸２の
回転は増速されて出力軸３に伝達されることになる。ま
た、シフ１〜レバー３０を右側の位’ＭＣにおいてｙ方
向に操作すれば、第３シフトロツド３３が前方にスライ
ドすると共に、反転レバー５６がＦ′力方向揺動し、こ
れに伴って第３シフトフオーク５３ないし第３同期装置
２３のクラッチハブスリーブ２３ａが後方（Ｆ方向）に
スライドするので、リバース用第１ギヤ１６１がカウン
タ軸４に連結される。そのため、入力軸２の回転はカウ
ンタ軸４からリバース用ギヤ列１６を経由して出力軸３
に伝達されることになるが、このギヤ列１６には第１．
第２ギヤ１６１．１６２の間にリバースアイドルギヤ１
６３が介設されているので、出力軸３は反対方向に回転
することになる。

以」二のようにしてシフトレバ−３０の操作により１〜
５速及びリバース変速段が選択されるのであるが、この
変速１６１によれば、オーバードライブ変速段（５速）
とリバース変速段どで同期装置２３が兼用されているの
で、これらの変速段への変速操作機構が簡素となる。そ
して、特にこの変速機１によれば、上記第３同期装置２
３がシフトレバ−３０から離れた位置にあるカウンタ軸
４上に設けられているので、シフトレバ−３ｏの操作を
反転レバー５６を介して該同期装置２３に伝達するよう
になっており、この場合に該同期装置２３がシフトレバ
−３０の略直下方に位置するので、該シフトレバ−３０
と上記反転レバー５６の上端２１一部５６ａとを直接係合させるように構成ザることもでき
るが、これらのレバー３０．５６を第３シフトロツド３
３に設けた第３係台部月４３を介して係合させるように
したから、オーバードライブ変速段及びリバース変速段
への操作が良好且つ確実に行われることになる。つまり
、シフトレバ−３０は、上記両度速段への変速操作時に
第３シフトロツド３３により精度良く位置決めされた第
３係合部材４３に係合されるので、この係合動作が円滑
に行われることになると共に、反転レバー５６の上端部
５６ａが該係合部材４３に形成された一対の突出片４３
８．４３ｅ間に挾持されているので、」二記両変速段へ
の変速操作時において反転レバー５６が回動される際に
は、該レバー５６の上端部５６ａが第３シフトロツド３
３に案内されて、該レバー５６が所定の方向に正確に回
動されることになる。このようにして、オーバードライ
ブ変速段及びリバース変速段への変速操作が円滑且つ確
実に行われることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は変速機の
全体縦断断面図、第２図は第１図ＩＩ−ＩＩ線で切断し
た要部拡大縦断背面図である。１・・・変速機、２・・・入力軸、３・・・出力軸、４
・・・カウンタ軸、１１１〜１６１・・・第１変速用ギ
ヤ、１１２〜１６２・・・第２変速用ギヤ、１５１・・
・カウンタオーバードライブギヤ（５速用第１ギヤ）、
１６１・・・カウンタリバースギヤ（リバース用第１ギ
ヤ）、２３・・・同期装置（第３同期装置）、３０・・
・シフトレバ−１３３・・・シフトロッド（第３シフト
ロツド）、４３・・・係合部（第３係合部材）、５６・
・・反転レバー。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）入力軸に連動して回転するカウンタ軸と、該カウ
ンタ軸に設けられた複数の第１変速用ギヤに夫々噛合う
複数の第２変速用ギヤが設けられた出力軸とを備え、シ
フトレバーの操作により同期装置を介して上記第１変速
用ギヤから第２変速用ギヤへの動力伝達経路を選択する
と共に、その選択した第１、第２変速用ギヤを経由して
上記入力軸の回転を出力軸に伝達するようにした歯車式
変速機において、上記シフトレバーの下方位置にシフト
方向に摺動可能に保持され且つ該シフトレバーとの係合
部を有する複数のシフトロッドを備えると共に、上記カ
ウンタ軸に設けられる第１変速用ギヤのうちのカウンタ
オーバードライブギヤとカウンタリバースギヤとをカウ
ンタ軸に対して回転自在に隣接配置して、この両ギヤ間
であって上記シフトレバーの下方位置に両ギヤのうちの
いずれか一方のギヤをカウンタ軸に選択的に連結させる
同期装置を配置し、且つ該同期装置を、上記複数のシフ
トロッドのうちのオーバードライブ及びリバース用シフ
トロッドにおけるシフトレバーとの係合部に連結された
反転レバーによって作動させるように構成したことを特
徴とする歯車式変速機の変速機構。