JP4378775B2 - 歯車変速機 - Google Patents
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Description
【0001】
この発明は,自動車,建設機械及び作業用機械等に用いられる手動シフト機構を備えた歯車変速機に関する。
背景技術
【0002】
一般に,手動式変速機においては,ギヤと一体になって回転するスプラインクラッチを有する低速側ギヤと,ギヤと一体になって回転するスプラインクラッチを有する高速側ギヤとの間に,出力軸と一体となって回転するクラッチハブが配置されている。クラッチハブ上には,スプラインと嵌合し且つ摺動自在なスプラインを有するスリーブが設けられている。実際の変速は,出力軸と一体となって回転するクラッチハブのスプラインと嵌合しているスリーブを,そのスプラインに沿って摺動させ,スリーブを低速側ギヤ又は高速側ギヤのスプラインクラッチとスプライン嵌合させることで,低速側と高速側との二つのギヤレシオ間における変速が選択され,その選択された変速比で動力伝達が行われる。
【0003】
このような,手動式変速機の変速方式として,一つのスリーブに対して一つのシフトアームを設け,そのシフトアームを支持又は作動力を伝達するために一本のシフトロッドを使用した個別支持ロッド方式がある。それぞれのシフトアームとシフトロッドとは,ボルト,スプリングピン又は溶接等の適宜の固着手段によって互いに固定されている。したがって,一対の低速と高速のギヤ間の変速に対して,シフトアームとシフトロッドとが各一つ使用されており,前進5段後進1段の手動式変速機においては3本のシフトロッドが,また前進6段後進1段の手動式変速機においては4本のシフトロッドが用いられている。個別支持ロッド方式の一例が,実開昭62−57819号公報に開示されている。
【0004】
手動式変速機の別の変速方式として,重量,スペース及び部品点数の削減等を目的として,必要とされているシフトアームすべてを1本のシフトロッド上に配置した集中支持ロッド方式も,少数ではあるが採用されている。この方式では,1箇所のシフトアームを除いた他のシフトアームは,すべて1本のシフトロッド上を摺動するように設けられている。
【0005】
上記の個別支持ロッド方式のシフト機構の一例が,平面図である第3図に示されている。第3図に示すシフト機構60は,一対の低高速ギヤ間の変速のために,それぞれ,変速機のケース全長に相当する長さを有する1本のシフトロッドを具備している。図示の前進6速後進1速の場合,第1速及び後進用シフトロッド61,第2速及び第3速用シフトロッド62,第4速及び第5速用シフトロッド63,並びに第6速用シフトロッド64の合計4本のシフトロッドが必要であり,各シフトロッドはケース74の略全長にわたって延びている。第1速及び後進用シフトロッド61には第1速及び後進用シフトアーム65が固定されている。同様にして,第2速及び第3速用シフトロッド62,第4速及び第5速用シフトロッド63,並びに第6速用シフトロッド64には,それぞれ,第2速及び第3速用シフトアーム66,第4速及び第5速用シフトアーム67,又は第6速用シフトアーム68が固定されている。各シフトアーム65〜68に対応してシフトブロック69〜72が第2速及び第3速用シフトロッド62上の位置に集合している。図示しない変速レバーの操作に応じて作動する係合手段(変速レバーの一方の端部が係合手段となるダイレクトコントロール方式,或いは,変速レバーからワイヤ系又はロッド系を経て係合手段と連係されるリモートコントロール方式がある)が選択的にいずれかのシフトブロック69〜72と係合し,係合手段のシフト方向に応じて,対応するシフトアーム65〜68がシフトし,第1速〜第6速又は後進のいずれかの変速段が選択される。したがって,個別支持ロッド方式は,本来の変速に必要なシフトアームの占めるスペース以上にシフトロッドの本数が多く,そうしたシフトロッドの本数の多さは,コスト,重量,及び部品点数に関してシフト機構に及ぼす影響が多大であるという問題点がある。
【0006】
また,集中支持ロッド方式のシフト機構の一例が,側面図である第4図に示されている。第4図に示す集中支持ロッド方式のシフト機構80の場合には,ケース74に摺動可能に支持された1本のシフトロッド81上にすべてのシフトアーム82〜84が支持されている。第1速及び第2速用シフトアーム82と第3速及び第4速用シフトアーム83とは,シフトロッド81に対して摺動可能とされている。第5速用シフトアーム84は,シフトロッド81に固定されている。各シフトアーム82〜84を選択的にシフトさせるため,シフトブロック機構85が一か所に集められている。集中支持ロッド方式では,各々のシフトアーム82〜84が占有できるスペースが非常に少なくなり,各シフトアーム82〜84は,その断面積が小さい細長構造とせざるを得ないため,剛性が低下する。シフトアーム82〜84とシフトロッド81とを含めた実際のシフト機構80の部品全体の占めるスペースは,個別支持ロッド方式の4シフト機構60と比較して格段変わらない。更に,前進6段後進1段等の多段化が進むと,変速機内の1本のシフトロッドでは,すべてのシフトアーム類を収めるのが困難になる。
【0007】
従来の個別支持ロッド方式のシフト機構では,上記のように多段化に応じてシフトロッドの数が増加するという問題点があると共に,シフトブロックを集合させるには,両側のシフトロッドに対応するシフトアームのシフトブロックを,中央寄りのシフトロッドの上部を越えて延びた延長部に形成する必要がある。そのため,必然的にシフト機構の高さが高くなり,変速機をコンパクトに構成することが困難である。更に,各シフトロッドには専用のシフトブロックが必要であり,シフトブロックに対応して変速操作に必要な部品もシフトブロック毎に専用のものが必要である。また,従来の集中支持ロッド方式によるシフト機構では,各シフトアームが細い構造となるので,剛性不足に陥らないためにシフトアームに用いる材料は鉄系プレス材又は鉄系鋳物等の比較的高強度の材料に限られ,且つ多段化が進むときに変速機内の1本のシフトロッドの周りにすべてのシフトブロックを収めきれない等の不都合がある。したがって,変速機をコンパクトにするレイアウトが可能であると共に,部品点数を抑え且つ安価な材料を使用可能として製造コストを低減するシフト機構が求められている。
【0008】
この発明の目的は,上記問題を解決することであり,シフトロッドを2本に集約して,個別支持ロッド方式の場合に必要なシフトロッドの本数を半減すると共に,1本のシフトロッドに集約する場合と比較してシフトアームの剛性を高め且つシフトアーム及びシフトブロックのレイアウトに余裕を持たせてシフト機構の高さを低くすることが可能な歯車変速機を提供することである。
発明の開示
【0009】
この発明は,ケースに収容され且つ変速比が異なる歯車の複数の組合せを備えた歯車変速機構,前記歯車変速機構に回転力を入力する入力軸,前記入力軸の回転が変速操作レバーのセレクト操作及びシフト操作に応じて選択された前記歯車の組合せを介して変速して出力される出力軸,前記出力軸に沿って互いに並列に配置された一対のシフトロッド,前記歯車の複数の組合せ数に対応して設けられて前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて選択され且つ前記変速操作レバーの前記シフト操作に応じて前記各シフトロッドにシフト方向に変位可能な複数のシフトブロック,及び前記複数のシフトブロックの各シフトブロックに対応して設けられ且つ選択された前記シフトブロックを介する前記変速操作レバーの前記シフト操作に基づいて前記シフト方向に変位されて前記入力軸からの回転を前記出力軸に伝達する前記歯車の組合せを定める複数のシフトアームを具備し,
前記各シフトブロックは前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて変位する係合手段が係合可能な係合部を備えており,前記各シフトブロックの前記係合部は前記一対のシフトロッド間のスペースにおいて集合した状態に配置されており,
前記複数のシフトアームの一つが前記一対のシフトロッドの一方に固定され,該固定されたシフトアームに対応した前記シフトブロックは,前記係合部と前記シフトロッドの軸線に直交するセレクト方向上で前記シフトロッドに固定され,前記シフトロッドを介して前記シフトアームに連結され,
残りのシフトアームのうち,前記シフトロッドの軸方向であるシフト方向において前記係合部に隣接されているシフトアームは,前記各シフトロッドに摺動可能に設けられ,前記シフトアーム各々に対応した前記シフトブロックと一体的に形成されていることから成る歯車変速機に関する。
【0010】
この発明による歯車変速機は,上記のように構成されているので,次のように作動する。即ち,変速操作レバーのセレクト操作に基づいて,複数のシフトブロックのうち特定のシフトブロックが選択され,その後,変速操作レバーのシフト操作に基づいて,上記の選択されたシフトブロックがシフト力を受けてシフト方向にシフトされ,そのシフトブロックに対応して設けられているシフトアームがシフト方向に変位する。このように,選択された特定のシフトブロックがシフト方向に変位することによって,そのシフトブロックに対応するシフトアームが変速比の異なる歯車の組合せのうちの一つの組合せを定め,入力軸の回転を選択された変速比で変速して出力軸に出力する。一対のシフトロッドが出力軸に沿って互いに並列に配置されており,各シフトロッドには,それぞれ一つのシフトアームが固定又は嵌合する等の手段によって取り付けられており,且つそのシフトアームに対応するシフトブロックが取り付けられている。また,シフトロッドには残るシフトアームが摺動可能に設けられており,そのシフトアームには対応するシフトブロックが一体又は別体に設けられている。したがって,シフトロッドは2本に集約され,シフトロッドの本数を軽減すると共に,1本のシフトロッドに集約する場合と比較してシフトアームの剛性を高めることが可能となる。更に,いずれのシフトブロックもいずれかのシフトロッド上を越えて延びて集合されることはなく,シフトアーム及びシフトブロックのレイアウトに余裕を持たせることが可能となり,歯車変速機のシフト機構に要するスペースが少なくなる。一対のシフトロッド自体をシフト方向にシフトさせる操作で,各シフトロッドに取り付けられたシフトアームによる二つの変速比の歯車の組合せが選択される。シフトロッドに摺動可能に設けられるシフトアームの数は,必要な変速比の歯車の組合せに対して用意することができる。
【0011】
また,前記各シフトブロックは前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて変位する係合手段が係合可能な係合部を備えており,前記各シフトブロックの前記係合部は前記一対のシフトロッド間のスペースにおいて集合した状態に配置されている。各シフトブロックの係合部が一対のシフトロッド間のスペースにおいて集合するので,歯車変速機のシフト機構をコンパクトに構成される。
【0012】
また,前記各シフトブロックの前記係合部は,前記歯車変速機が中立状態にあるときに,前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて前記係合手段が前記両シフトロッドに直交するセレクト方向に変位するのを許容するため,前記セレクト方向に整列される。このように構成された歯車変速機においては,変速操作レバーのセレクト操作に応じて係合手段は両シフトロッドに直交するセレクト方向に整列した係合部に沿って変位して特定のシフトブロックの係合部と係合し,選択されたシフトブロックは,係合手段が係合部に係合した状態で,変速操作レバーのシフト操作に応じて,シフト方向にシフトする。
【0013】
また,前記各シフトロッドに取り付けられた前記各シフトブロックは同一構造を有すると共に,前記各シフトロッドに摺動可能に設けられた前記各シフトアームの前記各シフトブロックは同一構造を有し,前記変速機が中立状態にあるときに,前記各シフトブロックは集合した中心位置の周りに点対称状態に配置されている。シフトブロックをこのような構造とすることにより,歯車変速機の部品としてのシフトブロックが共通化される。
【0014】
また,前記シフトロッド,及び前記シフトロッドに摺動可能に設けられた前記シフトアームは,それぞれ,前記ケースに取り付けられたディテント機構によって,中立位置及び前記中立位置からシフトしたシフト位置において妄動不能に係合される。かかるディテント機構によって,シフトロッド及びシフトアームは,中立位置又はシフト位置で確実に安定して係合するので,シフト方向への無用な変位がないので変速作動が確実となり,変速操作のフィーリングが良好となる。
【0015】
また,前記シフトロッド及び前記シフトロッドに摺動可能に設けられた前記シフトアームには,それぞれ,前記変速操作レバーの前記シフト操作に応じた前記中立位置及び前記シフト位置に対応した凹部が形成されており,前記各ディテント機構は,前記凹部に嵌まり込み可能な単一のボール,該ボールを前記凹部に向かって付勢する付勢手段,及び前記ボール及び前記付勢手段を収容したディテントケースから構成されている。
【0016】
また,前記ディテント機構は,前記ケースに形成されたディテント装着孔に前記ディテントケースを取り付けることにより,前記ケースに取り付けられる。
【0017】
更に,前記歯車変速機構は,前記出力軸に連結されたクラッチハブ,前記歯車の組合せを構成するため前記各クラッチハブの軸方向両側において前記出力軸に回転自在に設けられ且つ前記入力軸からの回転が予め決められた前記変速比で伝達される一対の被同期歯車,前記各クラッチハブにスプライン係合し且つ前記シフトアームの前記シフト方向への変位によって前記出力軸の軸方向にシフトするスリーブ,及び前記クラッチハブと一対の前記被同期歯車との間に配置されて前記各スリーブのシフトに応じて前記スリーブと前記被同期歯車とにクラッチ係合して前記クラッチハブと前記被同期歯車との回転を同期させるブロックリングから構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
第1図はこの発明による歯車変速機の一実施例を示す部分断面図,第2図は図1に示す歯車変速機の断面図,第3図は従来の個別支持ロッド方式によるシフト機構の一例を示す平面図,及び第4図は従来の集中支持ロッド方式によるシフト機構の一例を示す側面図である。
発明を実施するための最良の形態
【0019】
以下,図面を参照して,この発明による歯車変速機の実施例について説明する。第1図に示す歯車変速機は,FR駆動方式による自動車の同期噛合い式変速機であり,変速機の変速位置はニュートラル(中立位置)にある。
同期噛合い式変速機1は,図に示すように,アルミニウム合金製のケース4に軸受5,6によってそれぞれ回転自在に支持された入力軸2と出力軸3を備えている。出力軸3には,大径の歯車11から順に小径の歯車14まで,それぞれ被同期歯車が軸受を介して回転自在に配設されている。入力軸2の先端には,被同期歯車の一つとしての歯車15が形成されている。出力軸3の端部23は,歯車15の内側において軸受7によって回転自在に収容されている。歯車11は,第1速用の被同期歯車であり,以下同様に,歯車12〜歯車15は,それぞれ第2〜5速用の被同期歯車である。これらの歯車11〜15は,出力軸3に対して並列に配置されたカウンタ軸(図示せず)に固定された歯車(図示せず)と常時噛み合っている。歯車16は逆転用の被同期歯車であって,図示しないリバースアイドル歯車と噛み合っている。リバースアイドル歯車は,カウンタ軸(図示せず)に固定された歯車(図示せず)と常時噛み合っている。また,カウンタ軸は,歯車15と噛み合って常時回転しているので,ニュートラル状態では,出力軸3に支持された歯車11〜16は,すべて出力軸3上を空転している。歯車11と歯車16との間,歯車12と歯車13との間,及び歯車14と歯車15との間には,それぞれ変速機構8〜10が配設されている。図示しない変速操作レバーの操作によって,いずれかの変速機構8〜10が選択して作動され,選択された一対の歯車のうち一方の歯車がシフト方向に応じてシフトされる。
【0020】
各変速機構8〜10は,歯車のサイズに応じて大きさが異なる以外は実質的に同じ構造を有しているので,同等の構成要素には同じ符号を付して,以下,変速機構9のみについて説明する。図示の歯車変速機の場合,変速機構9は,出力軸3に相対回転可能に設けられた低速側ギヤである歯車12と高速側ギヤである歯車13との間に設けられており,出力軸3と歯車12又は歯車13との回転を同期させる同期機構としての働きをする。変速機構9は,出力軸3とスプライン嵌合して出力軸3と一体に回転するように設けられたクラッチハブ17,クラッチハブ17の両側において歯車12,13と一体に設けられたドグ歯18,18,クラッチハブ17とドグ歯18,18との間に配設されると共にクラッチハブ17とドグ歯18,18の相対回転を同期させるブロックリング19,19,及び軸方向に摺動可能に設けられ且つクラッチハブ17の外周面に形成されたスプラインと係合するスプライン歯22が内周面に形成されたスリーブ20を備えている。スリーブ20の外周には,後述するシフトアームが嵌合する環状溝21が形成されている。ニュートラル状態では,第1図に示すように,スリーブ20のスプライン歯22はクラッチハブ17のスプラインに係合しているのみであり,ブロックリング19の歯やドグ歯18とは噛み合っていない。ブロックリング19,19は出力軸3の軸方向に移動可能である。ドグ歯18,ブロックリング19及びスリーブ20は,同期機構におけるスプラインクラッチを構成している。
【0021】
この変速機は,上記のように構成されており,次のように作動する。変速操作レバーによるシフト操作によってスリーブ20を左右のいずれかの軸方向にシフトさせると,スリーブ20のスプライン歯22の先端がブロックリング19と係合すると共に,ブロックリング19をドグ歯18の円錐面に対して押しつける。その結果,ブロックリング19とドグ歯18とは摩擦係合し,ブロックリング19とドグ歯18との相対回転が少なくなって同期状態になる。スリーブ20を更にシフト方向に移動させると,スリーブ20のスプライン歯22がブロックリング19の歯と完全に噛み合う。スリーブ20とブロックリング19との同期作用が得られると,スリーブ20を更に同方向に移動させることで,スプライン歯22とドグ歯18との噛合いがスムーズに行える。スリーブ20のシフトが完了した時点で,歯車12又は13からドグ歯18,スリーブ20,クラッチハブ17,及び出力軸3に至る動力伝達径路が形成される。
【0022】
上記の同期噛み合い変速機1に適用されるシフト機構について,第1図及び第2図を参照して説明する。第2図は,この発明による歯車変速機の一実施例を示す断面図である。シフト機構30は,出力軸3に並列に配設された一対のシフトロッド31,32を有している。シフトロッド31,32は,ケース4の入力軸2から遠い側に形成された嵌合孔33,35と,ケース4の入力軸2側に形成された嵌合穴34,36にそれぞれシフトロッド31,32の軸方向に摺動可能に嵌合して案内されている。一方のシフトロッド31には,第1速及び後進用シフトアーム37が取り付けられており,第2速及び第3速用シフトアーム38が摺動可能に係合している。第1速及び後進用シフトアーム37と第2速及び第3速用シフトアーム38とは,シフト動作で互いに干渉することのないように配置されている。他方のシフトロッド32には,第4速及び第5速用シフトアーム39が摺動可能に係合しており,また,第6速用シフトアームに相当するシフトレバー40がシフトロッド32のケース4から突出した端部41に形成された溝42に嵌合している。第4速及び第5速用シフトアーム39も,シフトアーム37,38と干渉することのないように配置されている。
【0023】
シフトアーム37〜39,シフトレバー40は,シフトロッド31又は32に連結又は摺動するアーム本体部分と,アーム本体部分から延びて先端がスリーブ20の外周に形成された環状溝21に係合するフォーク部分と,アーム本体部分から延びるシフトブロック(後述する)とを有している。
【0024】
第1速及び後進用シフトアーム37は,ボルト43等の適宜の固着手段によってシフトロッド31に取り付けられている。また,シフトロッド31には,シフトブロック44がボルト46等の適宜の固着手段によって取り付けられている。シフトブロック44には,係合溝45が形成されている。
第2速及び第3速用シフトアーム38がシフトロッド31に嵌合孔47において摺動可能に係合している。シフトアーム38に一体的に形成されてシフトブロック44側に延びるシフトブロック48には係合溝49が形成されている。
他方のシフトロッド32には,第4速及び第5速用シフトアーム39が摺動可能に係合している。シフトロッド32の端部41はケース4から副変速部内に突出しており,第6速用のシフトアームに相当するシフトレバー40が端部41に形成された溝42に嵌合している。シフトアーム39は,シフトアーム38と同一の構造を有しており,互いに対称に配置されている。即ち,シフトアーム39のアーム本体部分には,シフトロッド32が摺動する嵌合孔50が形成されており,アーム本体部分から延びたフォーク部分がスリーブ20の外周に形成された環状溝21に係合している。アーム本体部分から延びるシフトブロック51には,係合溝52が形成されている。シフトブロック51も,シフトブロック48と同一の構造を有しており,互いに対称に配置されている。
第6速用のシフトアームに相当するシフトレバー40は,ケース4に対して適宜回動自在に支持されている。シフトレバー40をシフトさせるため,シフトロッド32には,ボルト54等の適宜の固着手段によってシフトブロック53が取り付けられている。シフトブロック53には,係合溝55が形成されている。シフトブロック53は,シフトブロック44と同じ構造を有しており,互いに対称に配置されている。
【0025】
シフトブロック44,48,51,53は,シフトブロック機構56を構成している。シフトブロック機構56がニュートラルの状態では,シフトブロック44,48,51,53のそれぞれの係合溝45,49,52,55は,シフトロッド31及びシフトロッド32の軸線に直交する方向,即ち,セレクト方向に整列した状態にあり,しかも,中心Cを通る紙面垂直な軸の周りにおいて,対称な配置関係にある。シフトブロック44,48,51,53の係合溝45,49,52,55は,この発明におけるシフトブロックの係合部を構成している。
【0026】
シフトブロック44に形成された係合溝45,シフトブロック48に形成された係合溝49,シフトブロック51に形成された係合溝52,及びシフトブロック53に形成された係合溝55には,図示しない変速操作レバーに関連して設けられた係合手段57が,変速操作レバーのセレクト操作に応じて係合可能である。第2図では,係合手段57は後述する係合溝52に係合した状態で示されている。係合手段57を係合溝45,49,52,55の整列方向に変位させた状態では,変速操作レバーのセレクト操作により,係合手段57はシフトブロック44,48,51,53に形成された係合溝45,49,52,55のいずれかと選択的に係合する。
【0027】
係合溝45,49,52,55のいずれかと選択的に係合した変速操作レバーをシフトロッド31,32の軸方向,即ち,シフト方向にシフト操作すると,既に選択されているシフトアーム37,38,39又はシフトレバー40のいずれかを通じて,シフト方向の操作力は各変速機構8〜10のスリーブ20へと順次伝達され,スリーブ20をシフトロッド31,又は32のシフト方向に移動させることができる。
例えば,変速操作レバーのセレクト操作に応答して,係合手段57が係合溝45に嵌入し,更に変速操作レバーのシフト操作に応答して,係合手段57及び係合溝45を介してシフト力をシフトブロック44に与えると,シフトアーム37をシフトロッド31の軸方向にシフトさせることができる。即ち,第2図で右側にシフトすると後進が選択され,左側にシフトすると第1速が選択される。
【0028】
上記のように,一対のシフトロッド31,32が出力軸3に沿って互いに並列に配置されており,シフトロッド31にはシフトアーム38が摺動可能に設けられ,シフトロッド32にはシフトアーム39が摺動可能に設けられている。シフトアーム38,39には,それぞれ対応するシフトブロック48,51が一体に形成されている。また,シフトロッド31にはシフトアーム37が取り付けられ,シフトロッド32にはシフトレバー40が嵌合することによって連結されており,シフトロッド31,32には,それぞれシフトアーム37,シフトレバー40に対応するシフトブロック44,53が固定されている。したがって,いずれのシフトブロック44,48,51,53もシフトロッド31,32上を越えて延びて集合されることはなく,変速機のシフト機構30に要するスペースが少なくて済む。また,シフト機構30を構成するシフトアーム31,32及びシフトブロック44,48,51,53は対称配置されており,部品の共通化が図られている。更に,シフトアーム37〜39の材料として,剛性の低いアルミニウム合金等の材料を使用することができる。
【0029】
この発明による歯車変速機においては,シフトロッド31,32及びシフトアーム38,39を,それぞれ,ケース4に対して,ディテント機構86〜89によって妄動防止を図っている。ディテント機構86〜89は,それぞれ同じ構造を有しているので,以下,ディテント機構86を例に採って説明する。シフトロッド31に関連して,ケース4にはディテント装着孔90が形成されている。ディテント装着孔90の一部は雌ねじ部91となっており,ディテントケース92の一部外周に形成されている雄ねじ部93と螺合することにより,ディテント機構86をケース4に装着することができる。
ディテントケース92の内部にはコイルばね94が圧縮状態で収容されており,コイルばね94は,ボール押さえ95を介して,ディテントケース92の先端に配置されたボール95をシフトロッド31に向かって付勢している。シフトロッド31が中立位置にあるときに,ディテント機構86のボール95は,コイルばね94に押されて,先端がシフトロッド31に形成された中立係合凹部97に嵌まり込んで係合する。
【0030】
シフトロッド31の中立係合凹部97の軸方向両側には,それぞれシフト係合凹部98,99が形成されている。シフト係合凹部98,99の中立係合凹部97からの距離は,シフトブロック44の係含溝45に係合した変速操作レバーのシフト操作によってシフトロッド31が中立位置から軸線方向に変位する変位量に対応した距離に設定されている。係合手段57がシフトブロック44の係合溝45に係合した状態で変速操作レバーがシフト操作されて,例えば,後進段が選択されたときには,中立凹部97に嵌合しているボール96は,シフトロッド31の初期の変位段階においてコイルばね94の付勢力に抗して押し戻され,更に変速シフトが完了したときにシフトロッド31が占める位置においてシフト係合凹部98に嵌まり込み,変速操作レバーが第1速にシフトされたときには,ボール96がシフト係合凹部99に嵌まり込んで係合する。したがって,シフトブロック44を操作するとき,中立位置及びシフト位置のいずれの状態でもシフトロッド31の妄動が防止され,変速操作レバーの操作が確実になり,操作者が感じる変速操作レバーの操作時のフィーリングが良好となる。
【0031】
第2速又は第3速がセレクトされるときには,係合手段57がシフトブロック48の係合溝49に係合した状態で変速操作レバーがシフト操作される。中立位置では,ディテント機構87のボール96が,シフトアーム38に形成されている中立係合凹部100に嵌まり込み,第2速にシフトされるときには,シフトアーム38に形成されている第2速用のシフト係合凹部101に嵌まり込み,第3速にシフトされるときには,シフトアーム38に形成されている第3速用のシフト係合凹部102に嵌まり込む。したがって,シフトブロック44を操作するときには,中立位置,第2速,第3速のいずれの状態でもシフトロッド31の妄動が防止される。
上記のシフト操作の場合と同様に,第4速又は第5速をセレクトするとき,ディテント機構88のボール96は,中立係合位置103,第4速のシフト位置に対応してシフト係合凹部104に,また,第5速のシフト位置に対応してシフト係合凹部105に嵌まり込み,シフトロッド32の妄動を防止する。また,第6速をセレクトするとき,ディテント機構89のボール96は,中立係合位置106,第6速のシフト位置に対応したシフト係合凹部107に嵌まり込み,シフトロッド32の妄動を防止する。
第1図及び第2図に示した例は,前進6段後進1段の変速機であるが,第6速用シフトアームに相当するシフトレバー40が必要とされない場合には,シフトロッド31,32についても,同じ長さを有する同一部品とすることができ,部品の共通化を一層進めることができる。
産業上の利用可能性
【0032】
この発明による歯車変速機は,上記のように構成されているので,変速操作に影響を与えることなく,シフトロッドとそれに関連する部品点数を削減し,歯車変速機のシフト機構の重量を軽減し,製作コストを低減することが可能となる。また,歯車変速機を構成するギヤ類やシフトロッドとの干渉を考慮してもシフト機構の高さを低くして歯車変速機をコンパクトに構成することができる。また,用いられるシフトロッドの数は2本のみであり,且つ一対のシフトロッドの中間位置を利用してシフトブロックを集合させることが可能となるので,シフト機構の高さを低くして歯車変速機をコンパクトに構成することができる。また,この発明の歯車変速機によれば,シフトアームに高強度の材料を使用することなく且つスペース効率の良いシフト機構を得ることができる。この2本のシフトロッドに分散してシフトブロックが集約されるので,歯車変速機は,シフトアームの剛性を確保し且つ多段化にも充分対処することができる。また,シフトアームのレイアウト及び形状に高い自由度が得られるので,アルミニウムのような軽量で且つ比較的低い強度を有する材料でも使用することができる。更に,シフトブロック機構を,歯車変速機が中立位置において集合する各シフトブロックの中央位置の軸周りに対称に配置したので,シフトアームやシフトブロック等の部品を共通して使用することができ,シフト機構に必要な部品点数の削減及びその製造コストの削減を図ることができる。
Claims (7)
- ケースに収容され且つ変速比が異なる歯車の複数の組合せを備えた歯車変速機構,前記歯車変速機構に回転力を入力する入力軸,前記入力軸の回転が変速操作レバーのセレクト操作及びシフト操作に応じて選択された前記歯車の組合せを介して変速して出力される出力軸,前記出力軸に沿って互いに並列に配置された一対のシフトロッド,前記歯車の複数の組合せ数に対応して設けられて前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて選択され且つ前記変速操作レバーの前記シフト操作に応じて前記各シフトロッドにシフト方向に変位可能な複数のシフトブロック,及び前記複数のシフトブロックの各シフトブロックに対応して設けられ且つ選択された前記シフトブロックを介する前記変速操作レバーの前記シフト操作に基づいて前記シフト方向に変位されて前記入力軸からの回転を前記出力軸に伝達する前記歯車の組合せを定める複数のシフトアームを具備し,
前記各シフトブロックは前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて変位する係合手段が係合可能な係合部を備えており,前記各シフトブロックの前記係合部は前記一対のシフトロッド間のスペースにおいて集合した状態に配置されており,
前記複数のシフトアームの一つが前記一対のシフトロッドの一方に固定され,該固定されたシフトアームに対応した前記シフトブロックは,前記係合部と前記シフトロッドの軸線に直交するセレクト方向上で前記シフトロッドに固定され,前記シフトロッドを介して前記シフトアームに連結され,
残りのシフトアームのうち,前記シフトロッドの軸方向であるシフト方向において前記係合部に隣接されているシフトアームは,前記各シフトロッドに摺動可能に設けられ,前記シフトアーム各々に対応した前記シフトブロックと一体的に形成されていることから成る歯車変速機。 - 前記各シフトブロックの前記係合部は,前記歯車変速機が中立状態にあるときに,前記変速操作レバーの前記セレクト操作に応じて前記係合手段が前記両シフトロッドに直交するセレクト方向に変位するのを許容するため,前記セレクト方向に整列されることから成る請求の範囲第1項に記載の歯車変速機。
- 前記各シフトロッドに取り付けられた前記各シフトブロックは同一構造を有すると共に,前記各シフトロッドに摺動可能に設けられた前記各シフトアームの前記各シフトブロックは同一構造を有し,前記変速機が中立状態にあるときに,前記各シフトブロックは集合した中心位置の周りに点対称状態に配置されていることから成る請求の範囲第2項に記載の歯車変速機。
- 前記シフトロッド及び前記シフトロッドに摺動可能に設けられた前記シフトアームは,それぞれ前記ケースに取り付けられたディテント機構によって,中立位置及び前記中立位置からシフトしたシフト位置において妄動不能に係合されることから成る請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の歯車変速機。
- 前記シフトロッド及び前記シフトロッドに摺動可能に設けられた前記シフトアームには,それぞれ,前記変速操作レバーの前記シフト操作に応じた前記中立位置及び前記シフト位置に対応した凹部が形成されており,前記各ディテント機構は,前記凹部に嵌まり込み可能な単一のボール,該ボールを前記凹部に向かって付勢する付勢手段,及び前記ボール及び前記付勢手段を収容したディテントケースから構成されていることから成る請求の範囲第4項に記載の歯車変速機。
- 前記ディテント機構は,前記ケースに形成されたディテント装着孔に前記ディテントケースを取り付けることにより,前記ケースに取り付けられることから成る請求の範囲第5項に記載の歯車変速機。
- 前記歯車変速機構は,前記出力軸に連結されたクラッチハブ,前記歯車の組合せを構成するため前記各クラッチハブの軸方向両側において前記出力軸に回転自在に設けられ且つ前記入力軸からの回転が予め決められた前記変速比で伝達される一対の被同期歯車,前記各クラッチハブにスプライン係合し且つ前記シフトアームの前記シフト方向への変位によって前記出力軸の軸方向にシフトするスリーブ,及び前記クラッチハブと一対の前記被同期歯車との間に配置されて前記各スリーブのシフトに応じて前記スリーブと前記被同期歯車とにクラッチ係合して前記クラッチハブと前記被同期歯車との回転を同期させるブロックリングから成る請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載の歯車変速機。
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