JPH0515649Y2 - - Google Patents

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JPH0515649Y2
JPH0515649Y2 JP1986127838U JP12783886U JPH0515649Y2 JP H0515649 Y2 JPH0515649 Y2 JP H0515649Y2 JP 1986127838 U JP1986127838 U JP 1986127838U JP 12783886 U JP12783886 U JP 12783886U JP H0515649 Y2 JPH0515649 Y2 JP H0515649Y2
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  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用の歯車式変速機、特に該変速
機におけるシフトロツドの支持構造に関する。
(従来の技術) 周知のように、自動車用の歯車式変速機は、入
出力軸間に複数組のギヤ列を配設する一方、チエ
ンジレバーの操作により選択的に作動される複数
のシフトロツドを備え、このシフトロツドの選択
的作動によりシフトフオーク及び同期装置を介し
て上記ギヤ列のいずれか一つを動力伝達状態とす
るように構成されたものである。
その場合に、上記シフトロツドの支持構造とし
ては、例えば特開昭57−69325号公報に示されて
いるように(第6図参照)、ミツシヨンケースA
の所定位置に、前後方向に延び且つ互いに平行に
配置された3本のシフトロツドB……Bを保持
し、チエンジレバー(ストライキングロツド)C
のセレクト、シフト操作により係合機構Dを介し
ていずれか一つのシフトロツドBが選択され且つ
前後動されるように構成されているのが通例であ
る。そして、上記各シフトロツドB……Bは、ミ
ツシヨンケースAの前壁部A1及び後壁部A2
夫々形成されたロツド挿通孔E1……E1,E2……
E2に挿通されて摺動自在に保持されていると共
に、上記ケースAの前壁部A1には各シフトロツ
ドB……Bの前後方向の位置決めを行うロツク機
構Fが備えられ(具体的構造は図示せず)、また
該ケースAの後壁部A2にはシフトロツドBが同
時に2本以上中立位置から前方又は後方に移動す
ることを阻止するためのインタロツク機構Gが備
えられている。そして、このような構成により、
チエンジレバーCの操作時に各シフトロツドBが
正確に選択され且つ精度良く所定の位置まで移動
されるのである。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記の如きシフトロツドB……Bの
支持構造によれば、チエンジレバーCのシフト操
作に伴つて各ロツドB……Bが前後動される際
に、ロツド挿通孔E1,E2の内周面と各ロツドB
の外周面との間の摺動抵抗が小さいことに起因し
て、レバー操作が軽くなり過ぎる嫌いがある。つ
まり、上記ケースAの前壁部A1及び後壁部A2
はロツク機構F及びインタロツク機構Gが夫々備
えられているものの、これらの機構F,Gは上記
シフトロツドBに対して適度な摺動抵抗を与え得
るものではなく、また該ロツドBと挿通孔E1
E2との間には所定のクリアランスが設けられて
いる関係上、その両者間に生じる摩擦力は極めて
小さく、そのため、レバー操作が軽くなり過ぎる
のである。そして、特に、ギヤ列を選択的に動力
伝達状態とする複数の同期装置が出力軸上とこれ
に平行なカウンタ軸上に分散配置されている場合
等において、複数のシフトロツドのうちに特定の
ロツドが例えば反転レバーと称せられる中間部材
を介して同期装置を作動させるようになつている
場合に、チエンジレバーの操作フイーリングの悪
化が問題となるのである。つまり、この反転レバ
ーを介して同期装置を作動させるシフトロツド
は、該反転レバーを作動させる分だけ抵抗が大き
くなり、そのため、このシフトロツドを作動させ
る時と、上記のような摺動抵抗の小さいシフトロ
ツドを作動させる時とでチエンジレバーの操作時
の重量感が著しく異なることになり、この重量感
のばらつきが操作フイーリングを悪化させるので
ある。
そこで、本考案は、反転レバーを介さないシフ
トロツドの保持部に簡単な構成を付加することに
より、該シフトロツドが前後動される際に適度な
摺動抵抗を与えて、該シフトロツドの作動時と、
反転レバーを介するシフトロツドの作動時とで、
チエンジレバー操作時の重量感を均等化し、これ
により該チエンジレバーの操作フイーリングを向
上させることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る歯車式変速機は上記目的達成のた
め次のように構成したことを特徴とする。
即ち、ミツシヨンケース内に配設された複数組
のギヤ列のうちの1つをチエンジレバーの操作に
より選択的に動力伝達状態とする複数のシフトロ
ツドが備えられ、且つこれらのシフトロツドのう
ちの特定のロツドが反転レバーを介してギヤ列を
動力伝達状態とするように構成された歯車式変速
機において、上記反転レバーを介さずにギヤ列を
動力伝達状態とするシフトロツドを摺動自在に保
持する保持部に、該ロツドが挿通される挿通孔の
内周面に開口する孔を形成すると共に、この孔内
に、上記ロツドの周面に摺接する摺接部材と、該
部材を上記ロツド側に押圧する弾性部材とを設け
たことを特徴とする。
(作用) 上記の構成によれば、チエンジレバーの操作に
伴つて反転レバーを介さずにギヤ列を動力伝達状
態とするシフトロツドが前後動される場合には、
該ロツドを保持する保持部の孔内に設けられた弾
性部材が、同じく該孔内に設けられた摺接部材を
上記ロツドの周面に押圧することにより、該ロツ
ドに適度な摺動抵抗が与えられる。これにより、
該シフトロツドの作動時と反転レバーを介してギ
ヤ列を動力伝達状態とするシフトロツドの作動時
とでチエンジレバー操作時の重量感が均等化さ
れ、良好なフイーリングが得られることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について説明する。
先ず、第1図により本実施例に係る歯車式変速
機の全体構成を説明すると、この歯車式変速機1
は、図示しないエンジン出力軸にクラツチを介し
て連結された入力軸2と、該入力軸2の後方に同
心状に配置されて当該自動車の駆動輪に連結され
た出力軸3と、該出力軸3の前部下方に平行に配
置されたカウンタ軸4とを有し、これがミツシヨ
ンケース5ないし該ケース5の後方に接続された
エクステンシヨンハウジング6内に回転自在に支
持されている。そして、上記カウンタ軸4は、前
端部に一体的に設けられた入力ギヤ7が入力軸2
の後端部に一体的に設けられた駆動ギヤ8に噛合
されていることにより、入力軸2の回転に常時連
動して回転するようになつている。
また、上記カウンタ軸4と上記出力軸3との間
には、前方から3速用ギヤ列13、2速用ギヤ列
12、1速用ギヤ列11、5速(オーバードライ
ブ)用ギヤ列15及びリバース用ギヤ列16が設
けられている。これらのギヤ列のうち、1〜3速
用ギヤ列11,12,13は、いずれもカウンタ
軸4に一体的に設けられた1速用第1ギヤ111
2速用第1ギヤ121、3速用第1ギヤ131と、
出力軸3に回転自在に嵌合されて上記各第1ギヤ
111,121,131に夫々噛合された1速用第
2ギヤ112、2速用第2ギヤ122、3速用第2
ギヤ132とで構成されている。また、5速用ギ
ヤ列15は、カウンタ軸4に回転自在に嵌合され
た5速用第1ギヤ151と、出力軸3と一体回転
するように該軸3にスプライン嵌合され且つ上記
第1ギヤ151に噛合された5速用第2ギヤ152
とで構成されている。また、リバース用ギヤ列1
6は、カウンタ軸4に回転自在に嵌合されたリバ
ース用第1ギヤ161と、アイドル軸17に回転
自在に嵌合されて上記第1ギヤ161に噛合され
たリバースアイドルギヤ163と、出力軸3にス
プライン嵌合されて上記アイドルギヤ163に噛
合されたリバース用第2ギヤ162とで構成され
ている。
そして、上記出力軸3上における1速用第2ギ
ヤ112と2速用第2ギヤ122との間には、該出
力軸3に対して回転自在にこれらのギヤを選択的
に該軸3に結合させる1,2速用の第1同期装置
21が配置されていると共に、出力軸3の前端に
は、該出力軸3に対して回転自在な3速用第2ギ
ヤ132を該軸3に結合させ又は入力軸2と出力
軸3とを直結させる3,4速用の第2同期装置2
2が配置されている。更に、カウンタ軸4上にお
ける5速用第1ギヤ151とリバース用第1ギヤ
161との間には、該カウンタ軸4に対して回転
自在なこれらのギヤを選択的に該軸4に結合させ
る第3同期装置23が配置されている。
これらの同期装置21,22,23はいずれも
同様の構成であつて、当該出力軸3又はカウンタ
軸4と一体回転するクラツチハブ21a,22
a,23aと、これらのハブ上に前後にスライド
可能にスプライン嵌合されたクラツチハブスリー
ブ21b,22b,23bと、これらのスリーブ
のスライド時に該スリーブに夫々噛合されるクラ
ツチギヤ21c,21d,22c,22d,23
c,23d等で構成されている。そして、第1同
期装置21のスリーブ21bの後方へのスライド
により1速用第2ギヤ112が、前方へのスライ
ドにより2速用第2ギヤ122が夫々出力軸3に
結合され、また第2同期装置22のスリーブ22
bの後方へのスライドにより3速用第2ギヤ13
が出力軸3に結合されると共に、該スリーブ2
2bの前方へのスライドにより入力軸2と出力軸
3とが直結され、更に第3同期装置23のスリー
ブ23bの前方へのスライドにより5速用第1ギ
ヤ151が、後方へのスライドによりリバース用
第1ギヤ161が夫々カウンタ軸4に結合される
よなつている。これにより、各ギヤ列11〜16
が選択的に動力伝達状態とされ、入力軸2ないし
カウンタ軸4と出力軸3との変速比が前進5段、
後退1段に切換えられる。
一方、上記エクステンシヨンハウジング6の後
端部にはチエンジレバー31が備えられていると
共に、該ハウジング6の上部にはチエンジレバー
31の下方から前方へ延びるコントロールロツド
32が配設されており、またミツシヨンケース5
の上部には第1、第2、第3シフトロツド33,
34,35が前後方向に且つ互いに平行に配設さ
れている(第3図参照)。そして、上記コントロ
ールロツド32の後端部には係合部材36が固着
され、該部材36に形成された凹部36aに上記
チエンジレバー31の球面軸受部31aより下方
に延長された部分の先端部31bが嵌入係合され
ていることにより、チエンジレバー31の横方向
のセレクト操作及び縦方向のシフト操作に連動し
てコントロールロツド32が回動及び前後動する
ようになつている。また、このコントロールロツ
ド32の前端部には係合突起37aを有する係合
部材37が固着されていると共に、第2図及び第
3図に示すように上記第1〜第3シフトロツド3
3,34,35の後端部には、夫々係合凹部38
a,39a,40を有する係合部材38,39,
40が固着されており、コントロールロツド32
の回動により、その前端の係合部材37の係合突
起37aが各シフトロツド後端の係合部材38,
39,40における各係合凹部38a,39a,
40aのいずれか1つに選択的に係合されるよう
になつている。
更に、第1シフトロツド33及び第2シフトロ
ツド34の所定位置には第1、第2シフトフオー
ク41,42が固着されていると共に、これらの
シフトフオーク41,42が上記第1、第2同期
装置21,22におけるクラツチハブスリーブ2
1b,22bの外周囲に嵌合され、第1、第2シ
フトロツド33,34の前後動により、第1、第
2シフトフオーク41,42を介してこれらのク
ラツチハブスリーブ21b,22bが前方又は後
方へスライドされるようになつている。また、第
3シフトロツド35の後端の係合部材40には側
方へ突出する一対の突起40b,40bが設けら
れていると共に、第2図に示すようにミツシヨン
ケース5の後部側面の内側には支点ピン43を介
して垂直面内で揺動自在とされた反転レバー44
が備えられ、該レバー44の上端部が上記係合部
材40の突起40b,40b間に係合されてい
る。そして、該反転レバー44の下端部が、支軸
45上に前後動可能に支持され且つ第3同期装置
23におけるクラツチハブスリーブ23bの外周
囲に嵌合された第3シフトフオーク46に係合さ
れ、これにより第3シフトロツド35の前後動に
より反転レバー44及び第3シフトフオーク46
を介して第3同期装置23のクラツチハブスリー
ブ23bが後方又は前方へスライドされるように
なつている。
ところで、この変速機1においては、上記ミツ
シヨンケース5の上面に開口部5aが設けられ
て、該開口部5aを閉鎖するカバー51がボルト
52……52によつて装着されていると共に、第
3図に示すように該カバー51の下面には四角い
枠状のホルダ53がボルト54……54によつて
固着されている。そして、このホルダ53の前、
後辺部53a,53bに3個づつ設けられた挿通
孔551〜553,561〜563に上記第1〜第3
シフトロツド33〜35が夫々貫挿され、これに
より各シフトロツド33〜35が夫々前後動可能
に保持されている。その場合に、上記ホルダ53
の前辺部53aにおける各挿通孔551〜553
下方には、ロツクボールとスプリングとからなる
位置決め機構57……57が設けられ(第1図参
照),各シフトロツド33〜35が中立位置とそ
の前後の位置で位置決めされるようになつてい
る。また、該ホルダ前辺部53aには、各シフト
ロツド33〜35間にインターロツクピン58a
……58aを一列に配置してなるインターロツク
機構58が設けられ、シフトロツド33〜35が
同時に2本以上中立位置から前方又は後方へ移動
することが阻止されるようになつている。
然して、上記ホルダ53の後辺部53bには、
第4図に拡大して示すように一端が第1シフトロ
ツド33の挿通孔561に開口と且つ他端が第2
シフトロツド34の挿通孔562に開口する貫通
孔60が形成されていると共に、該貫通孔60内
には上記第1、第2シフトロツド33,34の周
面に夫々摺接する第1、第2パツド611,612
が嵌装されている。更に、上記貫通孔60内にお
ける第1、第2両パツド611,612間には皿バ
ネ62(他の弾性部材でもよい)が介設されてお
り、該バネ62のバネ力により上記両パツド61
,612が第1、第2シフトロツド33,34の
周面に適度な付勢力で押圧されている。
次に、上記実施例の作用を説明する。
先ず、チエンジレバー31を第2図に示す左側
の位置にセレクト操作したものとすると、該レ
バー31の先端部31bに後端に係合部材36が
係合されているコントロールロツド32がx方向
へ回動されることにより、該ロツド前端の係合部
材37における係合突起37aが第1シフトロツ
ド33に固着された係合部材38の係合凹部38
aに係合されることになる。そして、この状態で
チエンジレバー31を前方にシフト操作すれば、
上記コントロールロツド32、第1シフトロツド
33、該ロツド33に固着された第1シフトフオ
ーク41及び第1同期装置21のクラツチハブス
リーブ21bが一斉に後方へスライドされること
により、該同期装置21の後方に位置する1速用
第2ギヤ112が出力軸3に結合され、これによ
り変速機1が1速状態となる。また、チエンジレ
バー33を第2図の左側の位置ににセレクト操
作した状態で後方へシフト操作すれば、上記の場
合とは逆に、コントロールロツド32ないし第1
同期装置21のクラツチハブスリーブ21bが前
方へ移動することにより、該第1同期装置21の
前方に位置する2速用第2ギヤ122が出力軸3
に結合されて、変速機1が2速状態となる。
同様に、チエンジレバー31を第2図の中間位
置にセレクト操作すれば(中立位置のまま)、
コントロールロツド32の前端における係合部材
37の係合突起37aが第2シフトロツド34に
固着された係合部材39の係合凹部39aに係合
されると共に、この状態でチエンジレバー31を
前方又は後方へシフト操作すれば、上記コントロ
ールロツド32、第2シフトロツド34、第2シ
フトフオーク42及び第2同期装置22のクラツ
チハブスリーブ22bが後方又は前方へスライド
されることにより、3速用第2ギヤ132が出力
軸3に結合され、又は入力軸2と出力軸3とが直
結され、変速機1が3速状態又は4速状態とな
る。
更に、チエンジレバー31を第2図に示す右側
の位置へセレクト操作すれば、コントロールロ
ツド32がy方向に回動されることにより、上記
係合突起37aが第3シフトロツド35に固着さ
れた係合部材40の係合凹部40aに係合される
ことになる。そして、この状態でチエンジレバー
31を前方又は後方へシフト操作すれば、コント
ロールロツド32及び第3シフトロツド35が後
方又は前方へ移動すると共に、該ロツド35の後
端の係合部材40に上端部を係合された反転レバ
ー44が第1図の図面上で時計回り方向又は反時
計回り方向に揺動されることにより、該レバー4
4の下端部に係合された第3シフトフオーク46
及び第3同期装置23のクラツチハブスリーブ2
3bが前方又は後方へスライドされる。これによ
り、カウンタ軸4上の5速用第1ギヤ151又は
リバース用第1ギヤ161がカウンタ軸4に結合
されて、変速機1が5速状態又はリバース状態と
なる。
然して、上記チエンジレバー31を第2図に示
す左側の位置にセレクト操作した状態で、該レ
バー31を前方又は後方にシフト操作して変速機
1を1速或いは2速状態とする場合には、第1シ
フトロツド33が前方又は後方にスライドされる
のであるが、その場合、この第1シフトロツド3
3は適度な摺動抵抗を付与されながらスライドさ
れる。つまり、第4図に示すように上記第1シフ
トロツド33の周面には、ホルダ53の後辺部5
3bに形成された貫通孔60内の第1パツド61
が摺接され且つ該パツド611は皿バネ62のバ
ネ力により上記ロツド33側に付勢されているの
で、この第1シフトロツド33の前方又は後方へ
のスライド時には、該ロツド33に適度な摺動抵
抗が与えられて、上記チエンジレバー31の1速
或いは2速位置へのシフト操作が徒らに軽くされ
るという不具合が回避されることになる。また、
上記チエンジレバー31を第2図に示す中立位置
にセレクト操作した状態で、変速機1を3速又
は4速状態にすべく該レバー31を前方又は後方
にシフト操作して第2シフトロツド34をスライ
ドさせた場合においても、上記と同様に第2パツ
ド612が皿バネ62のバネ力によつて上記ロツ
ド34の周面に押圧されているので、適度な摺動
抵抗を与えられた状態で該ロツド34がスライド
されることになる。これにより、簡単且つコンパ
クトな手段でチエンジレバー31の操作時に適度
な重量感を与えることが可能となつて、操作フイ
ーリングの向上が図られることになる。
尚、チエンジレバー31を第2図に示す右側の
位置にセレクト操作した状態で、変速機1を5
速又はリバース状態にすべく該レバー31をシフ
ト操作した場合には、第3シフトロツド35のス
ライドに連係して反転レバー44が支点ピン43
を介して揺動と且つ第3シフトフオーク46が支
軸45上をスライドする関係上、レバー操作が適
度な重量感を持つて行われる。従つて、上記第3
シフトロツド35のスライド時に該ロツド35に
摺動抵抗を与えるための機構を別途設けなくて
も、他の第1、第2シフトロツド33,34のス
ライド時と略同等の抵抗が与えられることにな
る。
ところで、上記実施例は、ホルダ53(後辺部
53b)に形成された2本のシフトロツド33,
34の挿通孔561,562間を貫通する貫通孔6
0を設けると共に、この貫通孔60内に、上記両
ロツド33,34の周面に夫々摺接する2個のパ
ツド611,612と、これらを相反する方向に押
圧する1枚の皿バネ62とを嵌装させて、上記2
本のシフトロツド33,34に摺動抵抗を与える
構成としたが、必要ならば第5図に示すような構
成を用いて上記と同様の効果を得ることも可能で
ある。つまり、同図に示すように、一端がシフト
ロツド33′の挿通孔561′に開口する凹部6
0′をホルダ53′に形成し、且つこの凹部60′
内に、上記シフトロツド33′の周面に摺接する
1個のパツド61′と、該パツド61′を上記ロツ
ド33′側に付勢する皿バネ62′(弾性部材)と
を嵌挿させるのである。そして、このような構成
を、反転レバーを介さずに同期装置を作動させる
シフトロツドに適用すれば、そのロツドのスライ
ド時に適度な摺動抵抗が与えられて、チエンジレ
バー操作時の重量感が均等化されることにより、
該チエンジレバーの操作フイーリングが改善され
ることになる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、簡単且つコンパ
クトな手段を用いて、反転レバーを介さずにギヤ
列を動力伝達状態とするシフトロツドのスライド
時に適度な摺動抵抗を該ロツドに与えるようにし
たから、上記ロツドの保持部におけるレイアウト
の制約を受けることなく、該ロツドの作動時と反
転レバーを介してギヤ列を動力伝達状態とするシ
フトロツドの作動時とでチエンジレバー操作時の
重量感を均等化させることが可能となつて、レバ
ー操作のフイーリングが効果的に向上することに
なる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は歯車式変速機の全体縦断側面図、第2図
は第1図−線で切断した上記変速機の要部拡
大縦断後面図第3図はシフトロツドを取付けたカ
バーの下面図、第4図はシフトロツド保持部の構
成を示す要部拡大横断下面図である。また、第5
図は本考案の他の実施例を示す要部拡大横断下面
図、第6図は従来例を示す要部横断平面図であ
る。 1……変速機、5……ミツシヨンケース、11
〜16……ギヤ列、31……チエンジレバー、3
3〜35……シフトロツド、44……反転レバ
ー、53……保持部(ホルダ)、551〜553
561〜563……挿通孔、60,60′……孔
(貫通孔、凹部)、611,612,61′……摺接
部材(パツド)、62,62′……弾性部材(皿バ
ネ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ミツシヨンケース内に配設された複数組のギヤ
    列のうちの1つをチエンジレバーの操作により選
    択的に動力伝達状態とする複数のシフトロツドが
    備えられ、且つこれらのシフトロツドのうちの特
    定のロツドが反転レバーを介してギヤ列を動力伝
    達状態とするように構成された歯車式変速機であ
    つて、反転レバーを介さずにギヤ列を動力伝達状
    態とするシフトロツドを摺動自在に保持する保持
    部に、該ロツドが挿通される挿通孔の内周面に開
    口する孔が形成されていると共に、この孔内に
    は、上記ロツドの周面に摺接する摺接部材と、該
    部材を上記ロツド側に押圧する弾性部材とが備え
    られていることを特徴とする歯車式変速機。
JP1986127838U 1986-08-21 1986-08-21 Expired - Lifetime JPH0515649Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5147930U (ja) * 1974-10-08 1976-04-09
JPS5769325A (en) * 1980-10-13 1982-04-28 Nissan Motor Co Ltd Operation mechanism of transmission

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