JPH11141095A - レンガタイル用下地材及びその取り付け方法 - Google Patents

レンガタイル用下地材及びその取り付け方法

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JPH11141095A
JPH11141095A JP32548897A JP32548897A JPH11141095A JP H11141095 A JPH11141095 A JP H11141095A JP 32548897 A JP32548897 A JP 32548897A JP 32548897 A JP32548897 A JP 32548897A JP H11141095 A JPH11141095 A JP H11141095A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下地材の建物の壁面に対する取り付け作業を容
易にし、コストも低減させることができるレンガタイル
用下地材及びその取り付け方法の提供。 【解決手段】建物の壁面にレンガタイル7を張設するた
めのレンガタイル用下地材であって、アルミニウムの押
出型材から成り、基板10aの上下端縁に係合部20、
23を形成し、基板10aの屋外側の面にレンガタイル
7を係止する係止片24を形成し、屋内側の面には建物
の壁面と上記基板10aとの間の間隔を保持する補強片
25を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の外壁にレンガ
タイルを施工する場合、その下地材を直接に建物の壁材
に釘等で止着固定する必要がないレンガタイルの下地構
造に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、建物の外壁にレンガタイルを施工
するときは、外壁面に直接に固定することはできないか
ら、図7に示されるように、まず予め外壁面上30に下
地31材を張設し、下地材31に形成した係止片32に
レンガタイル33を係止固定するように構成されてい
る。このような下地材31は建物の外壁面30に釘34
で止着することによって固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下地材
は板状に形成されたものであるから、建物の外壁面の全
面にこれを釘止めするには多数の釘を打ち込まなければ
ならない。そのため、下地材31に多数の釘穴を加工形
成しておかなければならないほか、釘止め作業に手間や
時間がかかるため作業性が悪い。しかも、大量の釘を使
用するので、コストが高くなるという問題があった。
【0004】また、従来の下地材の取り付けは、まず最
下端の下地材31aを壁面に対して水平になるように固
着し、その後、その下地材31aの上端縁に別の下地材
31bを係合して張設し、さらにその上に同じ要領で下
地材を固定していくものである。したがって、最下端の
下地材31aの位置出しを正確にしないと、その上のレ
ンガタイル33の目地の水平性が損なわれてしまうた
め、位置出し不良の場合は、すべての下地材を張り直し
しなければならないが、これには膨大な労力がかかって
しまう。
【0005】本発明は上記問題を解決し、下地材の建物
の壁面に対する取り付け作業を容易にし、コストも低減
させることができるレンガタイル用下地材及びその取り
付け方法を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係るレンガタイル用下地材は、建物の壁面
にレンガタイルを張設するためのレンガタイル用下地材
であって、アルミニウムの押出型材から成り、基板の上
下端縁に係合部を形成し、基板の表面にレンガタイルを
係止する係止片を形成し、裏面には建物の壁面に当接し
てこの壁面と上記基板との間の間隔を保持する補強片を
形成したことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係るレンガタイル用下地材
の取り付け方法は、前記下地材の上下端縁の係合部に係
合する係合片を備えた複数の固定金具を建物の壁の下部
に水平に取り付け、これらの固定金具の係合片に上記下
地材の下部係合部を係合させ、これらの下地材の上部係
合部に別の固定金具の係合片を係合させて固定させた
後、上記別の固定金具の係合片にさらに別の下地材の下
部係合部を係合させ、以下順に下地材と固定金具とを下
から上に取り付けていくことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1、図2において符号1は建物
の土台、2は柱、3はチャンネル材であり、柱2とチャ
ンネル材3の外側面には壁材4が張設され、壁材4の外
側面には防水紙5を介して柱2又はチャンネル材3と略
同じ幅の縦長板状の胴縁6が上記柱2及びチャンネル材
3上に張設されている。なお、隣り合う柱2間には複数
のチャンネル材3が配設されている。
【0009】上記壁材4と胴縁6とによって構成された
壁部の外側には、レンガタイルの下地材10が配設され
ている。下地材10は上記胴縁6の外側面に取り付けら
れた最下端の固定金具8とその上の固定金具9に係合固
定されている。
【0010】最下端の固定金具8は上記胴縁6の下端に
固定されるもので、アルミニウムの押出し型材からなる
長尺材であり、面状部8aの上部には下地材10に係合
する係合片11が形成され、屋外側には水切縁12が突
出し、下方には土台1の屋外側のセメント13の上端を
ガイドするガイド片14が形成されている。最下端の固
定金具8は面状部8aの上部を上記柱2とチャンネル材
3に釘で止着固定されている。
【0011】固定金具9は上記最下端の固定金具8の上
方に固定されるもので、図3に詳しく示すようにアルミ
ニウムの押出型材からなる短尺材であり、釘止め片15
を備えた屈曲面板16の下部屋外側に、上部係合片17
と下部係合片18とを分岐形成した断面Y字形のY形片
19を突出形成したものである。固定金具9は釘止め片
15を上記柱2とチャンネル材3の胴縁6に釘で止着す
ることによって固定されている。
【0012】次に、下地材10はアルミニウムの押出型
材からなる略板状の部材で、図1、図3に示されるよう
に基板10aの下端縁に二股の下部係合部20を、上端
の屋外側にタイト材21の嵌合溝22、屋内側には上部
係合部23を形成し、さらに基板10aの屋外側の面に
は下端部から一定の間隔に平行な係止片24を形成し、
基板10aの屋内側の面には互いに平行な補強片25を
一定の間隔に形成したものである。係止片24は1本の
突片で形成されている場合と2本の突片で形成されてい
る場合とがある。なお、補強片25は建物の壁面に当接
してこの壁面と上記基板10aとの間の間隔を保持する
ものであるが、同時にリブ状に形成されて基板10を補
強するものである。
【0013】上記下地を施工するにあたっては、まず上
記胴縁6(チャンネル材3上の胴縁)の下端に固定金具
8を釘止め固定する。次に、下地材10の下端の下部係
合部20を最下端の固定金具8の係合片11に係合させ
た後、図1、図3に示すように、下地材10の上端の上
部係合部23を外側から固定金具9のY形片19の下部
係合片18に係合させて押え、固定金具9の釘止め片1
5を柱2とチャンネル材3上の胴縁6に止着固定する。
なお、左右の2枚の下地材10を柱2上の胴縁6の上で
隣接させ、その間に目地材26を配置する。次に、二段
目の下地材10の下端の下部係合部20を上記固定金具
9の上部係合片17に係合させた後、上述と同じ要領
で、その上部係合部を外側から上記固定金具9の上部に
配置された固定金具の下部係合片に係合して押え、上の
段の固定金具の釘止め片を同様にして胴縁6に止着固定
する。このとき、図4に示されるように、下段の下地材
10の基板10aの上端が上段の下地材10の基板10
aの下端の下部係合部20の下面に当接するとともに、
下段の下地材10のタイト材21が上段の下地材10の
下部係合部20の内側面に当接して上下段の下地材10
間の気密を保持する。また、各下地材10の補強片25
の先端は、胴縁6に当接するので、固定金具9によって
突出した分だけ建物の壁面と上記基板10aとの間の間
隔が保持される。以下同様にして、下地材10と固定金
具9とを下から順に上に取り付けていけばよい。
【0014】次に、上述のようにして張設された下地材
10にレンガタイルを図5に示されるようにして張り付
けていく。レンガタイル7の裏側には上下1対の係止突
部27が形成されている。これらの係止突部27は下地
材10の係止片24に対応するように形成されている。
【0015】下地材10にレンガタイル7を張り付ける
にあたっては、まずレンガタイル7の係止突部27を下
地材10の最下段と2段目の係止片24に係止させ、そ
の横方向にも同様にしてレンガタイル7を取り付ける。
このようにして最下段のレンガタイル7が構成された
後、2段目のレンガタイル7を下地材10の3段目と4
段目の係止片24に係止させる。以下、同様にして下地
材10上にレンガタイル7を張り付けていけばよい。こ
れにより、レンガタイル7によって図6のような外壁が
構成される。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、建物の壁
に適宜の固定手段を固定し、この固定手段に上下端縁の
係合部を利用して建物の壁に下地材を固定すれば、その
屋外側の係止片にレンガタイルを係止することができ
る。また、屋内側の補強片は基板を補強するとともに、
固定手段によって建物の壁面から突出した下地材を、そ
の突出分だけの間隔に保持することができるので、下地
材が屋内外に変形することがなく、レンガタイルを安定
確実に保持することができる。
【0017】請求項2に係る発明によれば、下地材は上
下端縁の係合部を固定金具の係合片に係合させることに
より取り付けることができるので、従来のように下地材
を多数の釘で止めるという作業が不要となるから、下地
材の取り付け作業が格段に容易になり、取り付けに要す
る時間も釘も大幅に節減できるから、コストも低減させ
ることができる。
【0018】また、固定金具を外すことにより、下地材
も取り外すことができるので、万一最下部の下地材の位
置出しが不正確なときにも、やり直しの作業を容易に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンガタイル下地構造の縦断面図
【図2】上記下地構造の横断面図
【図3】固定金具と下地材の分解斜視図
【図4】図2の一部の拡大図
【図5】上記下地構造にレンガタイルを張り付けた状態
の縦断面図
【図6】レンガタイルを張り付けた状態の外壁の一部の
斜視図
【図7】従来のレンガタイル下地構造を示す縦断面図
【符号の説明】
7 レンガタイル 8 最下端の固定金具 9 固定金具 10 下地材 10a 基板 11 係合片 17 上部係合片 18 下部係合片 20 下部係合部 23 上部係合部 24 係止片 25 補強片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁面にレンガタイルを張設するた
    めのレンガタイル用下地材であって、アルミニウムの押
    出型材から成り、基板の上下端縁に係合部を形成し、基
    板の屋外側の面にレンガタイルを係止する係止片を形成
    し、屋内側の面には建物の壁面と上記基板との間の間隔
    を保持する補強片を形成したことを特徴とするレンガタ
    イル用下地材。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された下地材の上下
    端縁の係合部に係合する係合片を備えた複数の固定金具
    を建物の壁の下部に水平に取り付け、これらの固定金具
    の係合片に上記下地材の下部係合部を係合させ、これら
    の下地材の上部係合部に別の固定金具の係合片を係合さ
    せて固定させた後、上記別の固定金具の係合片にさらに
    別の下地材の下部係合部を係合させ、以下順に下地材と
    固定金具とを下から上に取り付けていくことを特徴とす
    るレンガタイル用下地材の取り付け方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008063793A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Kurabo Ind Ltd 建築用外装化粧材の取付構造

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