JPH11140933A - 流し台のシンク - Google Patents

流し台のシンク

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JPH11140933A
JPH11140933A JP9322218A JP32221897A JPH11140933A JP H11140933 A JPH11140933 A JP H11140933A JP 9322218 A JP9322218 A JP 9322218A JP 32221897 A JP32221897 A JP 32221897A JP H11140933 A JPH11140933 A JP H11140933A
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sink
plate
cooking
recess
steps
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Hidetsugu Kiyomoto
英嗣 清本
Masahiko Tsuji
雅彦 辻
Sachiko Hajiki
祥子 櫨木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上側段部と中側段部とのそれぞれに、上側あ
るいは中側専用の調理プレート等のプレートを用意する
必要のない、流し台のシンクを提供する。 【解決手段】 シンク8gの前後の壁面8h、8iの、
上部に上側段部8f、8fが、深さ方向の中程に中側段
部8n、8nが形成されている。これら上側段部8f、
8fおよび中側段部8n、8nは、そのいずれにも同一
の調理プレート等のプレート13(15)を、掛け渡す
ようにして載置できるように、前後の間隔がほぼ同一に
形成されている。こうして、これら上側段部8f、8f
と中側段部8n、8nとに、選択的に同一のプレート1
3(15)を載置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレートを載置
することができる、流し台のシンクに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の流し台のシンクは、例えば、特開
平8−68087号に示されるものがあった。この流し
台21のシンク22は、図7に示すように、前後の壁面
の、上縁に上側段部23、23が形成され、また、深さ
方向の中程に中側段部24、24が形成されていた。そ
して、上側段部23、23には、第1の調理プレート2
5が、また、中側段部24、24には、第2の調理プレ
ート26が掛け渡されるようにして載置された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
流し台21のシンク22にあっては、上側段部23、2
3の前後の間隔と、中側段部24、24の前後の間隔と
は、異なっていた。ここで、第1の調理プレート25お
よび第2の調理プレート26は、それらの前後の寸法
が、それぞれ前記段部23、24の前後の間隔に合わせ
るようにして形成されるものであり、よって、それら第
1の調理プレート25の前後の寸法と、第2の調理プレ
ート26の前後の寸法とは、異なっていた。したがっ
て、第1の調理プレート25は、上側段部23、23に
のみ載置でき、中側段部24、24には載置できず、ま
た同様に、第2の調理プレート26は、中側段部24、
24にのみ載置でき、上側段部23、23には載置でき
なかった。その結果、上側段部用と中側段部用との、両
方の専用の調理プレートを用意する必要があった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、上側段部と中側段部とのそれぞれに、上側あるいは
中側専用の調理プレート等のプレートを用意する必要の
ない、流し台のシンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る流し台の
シンクは、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、請求項1に記載の発明は、前後の壁面
の、上部に上側段部が、深さ方向の中程に中側段部が形
成されている。そして、前記上側段部および前記中側段
部のいずれにも同一の調理プレート等のプレートを、掛
け渡すようにして載置できるように、前記上側段部の前
後の間隔と前記中側段部の前後の間隔とがほぼ同一に形
成されてなる。こうして、上側段部および中側段部の、
それぞれの前後の間隔が、ほぼ同一に形成されており、
それら上側段部と中側段部とに、選択的に同一のプレー
トを掛け渡すようにして載置することができる。
【0006】また、請求項2に記載の発明のように、前
記前後の壁面の少なくとも一方の壁面は、前記上側段部
と前記中側段部との間が、下方に向かうにつれて、奥方
に向かって延びる傾斜面となっていてもよい。こうし
て、上側段部と中側段部との間が、下方に向かうにつれ
て奥方に向かってのびる傾斜面でつながり、上側段部の
前後の間隔と中側段部の前後の間隔とがほぼ同一とな
る。
【0007】また、請求項3に記載の発明のように、前
記中側段部は、その中側段部に載置される前記プレート
が左右にスライド可能となるよう、前記前後の壁面の左
右方向のほぼ全域にわたって形成されるのが望ましい。
こうして、前後の壁面の左右方向のほぼ全域にわたる中
側段部により、プレートは、その中側段部上を、シンク
のほぼ全域にわたってスライド可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る流し台のシ
ンクの、実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】図1ないし図6は、本発明に係る流し台の
シンクの一実施の形態を示す。シンク8gを備えた流し
台2は、右側および左側のキャビネット3、4、それら
キャビネット3、4の間に位置し、コンロおよびオーブ
ンからなる加熱機器5、キャビネット3、4の上面を被
うようにして載せられている天板6等から構成されてい
る。天板6は、天板本体7と、その右側のシンク部8
と、後方側のバックガード9とからなり、その天板本体
7には、シンク部8の左方に隣接するように、加熱機器
5の上部が臨むよう開口する加熱機器配置部7aが形成
されている。そして、加熱機器5の上面と、天板本体7
の上面とは、ほぼ同一高さとなっている。ここで、後方
とは、手前とは反対の方向、つまり、流し台2の前に立
った者からみて離れる方向をいう(以下同じ)。
【0010】シンク部8は、第1の段部8a、8a、第
2の段部8b、8b、第1の凹部8c、第2の凹部8d
および第3の凹部8eから構成されている。第1の段部
8aは、天板本体7から若干下がるように形成されてい
る。第2の段部8bは、第1の段部8aの手前側と後方
側を帯状に残すようにして、その第1の段部8aから、
さらに若干下がるように形成されている。第1の凹部8
c、第2の凹部8dおよび第3の凹部8eは、右から順
に並んで、第2の段部8bの手前側と後方側を帯状に残
すようにして、深く窪むように形成されている。ここ
で、第1の段部8aの、第1の凹部8cの上方に位置す
る部分(以下、上側段部8fという)と、第2の段部8
bの、第1の凹部8cの上方に位置する部分と、第1の
凹部8cとで、シンク8gを形成している。したがっ
て、この上側段部8fは、シンク8gの前後の壁面8
h、8iの上部に形成されていることとなる。ところ
で、このシンク8gは、図示実施の形態においては、シ
ンク部8の3分の2弱を占め、水を使って調理器具や食
材を洗うためのスペースであり、また、第2の凹部8d
は、後述のカッティングボード10が収容されるスペー
スであり、また、第3の凹部8eは、後述の容器11を
収納するスペースである。
【0011】シンク8gは、図4にて明示するように、
その後方側の壁面8iが、シンク8gの開口部8jより
も下部が奥方に延びるように形成されている。具体的に
は、後方側の壁面8iは、第2の段部8bから下が、下
方に向かうにつれて、奥方に向かって延びる傾斜面とな
っている。シンク8gの手前側の壁面8hは、第2の段
部8bから下が、鉛直に下りる鉛直面となっている。そ
して、シンクの左右の壁面8k、8mは、鉛直に下りる
鉛直面となっている。さらに、シンクの前後の壁面8
h、8iの、深さ方向の中程に、その前後の壁面の左右
方向のほぼ全域にわたって、中側段部8n、8nが形成
されている。これら上側段部8f、8f(第1の段部8
a、8a)と中側段部8n、8nとは、そのいずれにも
同一の調理プレート等のプレートを、掛け渡すようにし
て載置できるように、上側段部8f、8f(第1の段部
8a、8a)の前後の間隔と中側段部8n、8nの前後
の間隔とが、ほぼ同一に形成されている。こうして、シ
ンクの後方側の壁面8iの傾斜面は、中側段部8nによ
り、上部傾斜面8pと下部傾斜面8qとに分断されてい
る。同様にして、シンク8gの手前側の壁面8hの鉛直
面は、中側段部8nによって、上部鉛直面8rと下部鉛
直面8sとに分断されている。また、シンク8gの底面
8tには、第1の排水口8uが設けられている。
【0012】第2の凹部8dには、図5にて明示するよ
うに、その上部全周に、第2の段部8bから若干下がっ
た段部8vが形成されている。また、この第2の凹部8
dの底面8wには、第2の排水口8xが設けられてい
る。この第2の凹部8dには、段部8vに嵌まるよう
に、小型のまな板となるカッティングボード10が収容
される。そして、このカッティングボード10の中央に
は、貫通する丸孔10aが穿設されており、その丸孔1
0aには、生ゴミを入れることのできる円筒状のダスト
ボックス10bが嵌め込まれている。さらに、丸孔10
aに嵌まるように、円盤状の蓋10cが設けられてお
り、ダストボックス10bの上面を被うことができるよ
うになっている。また、カッティングボード10には、
丸孔10aの後方に、左右に延びるスリット状の貫通す
る孔10dが穿設されている。この孔10dは、包丁
(図示せず)の刃部のみを差し込むことのできる包丁差
し部となっている。こうして、包丁の刃部は、第2の凹
部8d内に収納され、包丁の柄部は、カッティングボー
ド10の上面の、孔10dの周囲部分に支えられて、そ
のカッティングボード10の上方に突出することとな
る。
【0013】第3の凹部8eには、図6にて明示するよ
うに、その上部の前後に、第2の段部8bから若干下が
った段部8y、8yが形成されている。また、この第3
の凹部8eの底面8zには、第3の排水口P1が設けら
れている。この第3の凹部8eは、天板6の、シンク8
g(および第2の凹部8d)と、加熱機器配置部7aと
の間に備わる凹部となり、また、この第3の凹部8eに
は、受け部材12を介して、食材を入れる容器11、1
1が取り外し可能に納められる。受け部材12は、矩形
形状の板材の内側に、例えば、前後左右に二つずつ計四
つの矩形の孔12a、12aが形成された、枠形形状を
している。そして、この受け部材12は、前後の段部8
y、8yに掛け渡すようにして載置される。容器11、
11は、それぞれ、受け部材12の孔12a、12aに
ちょうど嵌まるように、直方体形状をして、さらに、上
方から食材が入れられるように、上方が開口した箱形形
状をしている。そして、各々の容器11の上部には、全
周につば部11aが形成されており、これら容器11、
11を受け部材12の孔12a、12aに嵌めたとき、
つば部11a、11aが、受け部材12の枠に支えられ
るようになっている。さらに、各々の容器11には、開
口する上方を被うための蓋11bが備えられている。ま
た、こうして複数の容器11、11が、受け部材12を
介して、第3の凹部8eに納められたとき、容器11、
11の下面11c、11cが第3の凹部8eの底面8z
に当接しないように、第3の凹部8eの深さ寸法は設定
されており、その結果、第3の凹部8eの底面8zと容
器11、11の下面11c、11cとの間に間隙が備わ
るようになっている。
【0014】天板6の第1の段部8a、8aには、調理
プレート13が、掛け渡されるようにして載置され、そ
の調理プレート13は、上側段部8f、8fを含む第1
の段部8a、8a上を、シンク部8の左右の端から端ま
でスライド可能となっている。こうして、第1の段部8
a、8aは、調理プレート13が第3の凹部8e上とシ
ンク8g上との間をスライド可能となるよう、その調理
プレート13を案内する案内部となっており、特に、調
理プレート13を、第1の段部8a、8aの左端までス
ライドさせたときには、その調理プレート13が、第3
の凹部8e全体を被うようになっている。さらに、第1
の段部8a、8aに載置された調理プレート13は、そ
の上面が天板本体7の上面とほぼ面一となっており、ま
た、調理プレート13の上面には、右側に、前後のほぼ
全域にわたって延びるように棒状の把手13aが取り付
けられている。また、この天板6の第2の段部8b、8
bには、大型のまな板14が、掛け渡されるようにして
載置され、そのまな板14は、第2の段部8b、8b上
を、シンク部8の左右の端から端までスライド可能とな
っている。さらに、シンク8gの中側段部8n、8nに
は、表面に多数の貫通する孔15a、15aが穿設され
た水切りプレート15が、掛け渡されるようにして載置
され、その水切りプレート15は、中側段部8n、8n
上を、シンク8gの左右の端から端までスライド可能と
なっている。
【0015】また、シンク8g、第2の凹部8dおよび
第3の凹部8eの、それぞれの第1、第2および第3の
排水口8u、8x、P1には、栓(図示せず)を嵌め込
むことができるようになっており、こうすることで、そ
れらシンク8g、第2の凹部8dおよび第3の凹部8e
には、個別に水を溜めることができる。
【0016】バックガード9は、天板本体7の、シンク
8gおよび加熱機器配置部7aから隔たった後方から起
立しているとともに、その天板本体7の長手方向である
左右の横方向全体に延びており、また、その高さは、約
230mmに達している。このバックガード9は、前面
部分9aの下端から上端に至る全体が、さらにはバック
ガード9全体が、ステンレス鋼板等の材料をプレス加工
することにより、一体に形成されている。さらに、この
バックガード9は、天板本体7とも、プレス加工による
一体成形あるいは、両者を溶接することにより、一体に
形成されている。
【0017】このバックガード9の前面は、下端から上
端に至るほぼ全体が、上方に向かうにつれて手前側に向
かって延びる、水平面からの傾斜角約60度の傾斜面9
bとなっている(図4参照)。そして、この傾斜面9b
によって、バックガード9の上部に、手前側に向かって
突出する突出部9cが、形成されている。そして、この
突出部9cの下方の天板本体7上は、洗剤等の小物を置
くことができる第1の収容部7bとなっている。また、
シンク8gとバックガード9との間の天板本体7上に
は、シャワー水栓16が、上方に突出するように取り付
けられている。そして、このシャワー水栓16と干渉し
ないように、突出部9cには、湾曲するように切欠き部
9dが形成されている(図1参照)。また、バックガー
ド9の突出部9cの上面部分9eには、切欠き部9dを
挟む両側に、そのほぼ全面にわたって、上面から若干下
がった窪み9f、9fが形成されている。そして、それ
ら窪み9f、9fには、表面に多数の貫通する孔9g、
9gが穿設された、調味料やコップ等の小物を置くこと
ができる水切り板9h、9hが嵌め込まれている。こう
して、窪み9f、9fおよび水切り板9h、9hは、突
出部9cの上面部分9eに位置して、小物を置くことが
できる第2の収容部9i、9iとなっている。また、こ
れら第2の収容部9i、9iの窪み9f、9fには、排
水手段としての第4の排水口9j、9jが設けられてい
る。もっとも、前記切欠き部9dの右側に位置する小さ
い方の窪み9fの深さを深くして、その窪み9f内に洗
剤等のボトルを入れ込むことができるようにしてもよ
い。
【0018】また、右側のキャビネット3には、天板6
のシンク部8の下方の大部分を占めるように、四つの大
型の引き出し3a、3aが、縦横に並んでいる。同様に
して、左側のキャビネット4にも、三つの引き出し4
b、4bが縦に並んでいる。
【0019】次に、以上の構成からなる流し台の作用効
果について説明する。まず、シンク8gによっては、そ
のシンク8gは、後方側の壁面8iが、開口部8jより
も下部が奥方に延びるように形成されおり、シンク8g
の内部空間は、その開口部8jから奥方に広がってい
る。したがって、開口部8jを広げることなく、内部空
間を広くすることができ、この内部空間が広くなったシ
ンク8gで、大きな調理器具や食材を洗う等することが
楽にできる。また、シンク8gの内部空間は、後方側に
広がっているので、その内部空間を、開口部8jを通し
て、シンク8gで調理器具や食材を洗う等の作業をする
者は、容易に見ることができる。したがって、作業をす
る者は、シンク8gでの調理器具や食材を洗う等の作業
を支障なく行うことができる。また、後方側の壁面8i
は、下方に向かうにつれて、奥方に向かって延びる傾斜
面(上部傾斜面8pおよび下部傾斜面8q)となってい
ており、その壁面8iは、徐々に奥方に向かうので、そ
の壁面8iの清掃を容易に行うことができる。
【0020】また、シンク8gの中側段部8nによって
は、その中側段部8nに載置された水切りプレート15
により、シンク8g外に飛水することなく、うどんやそ
ばなどの熱湯を切ることができ、また、野菜の水も切る
ことができる。さらに、食器類の洗浄時には、この中側
段部8nに載置された水切りプレートに汚れた食器類を
置き、シャワー水栓16で、一気に食物のカスを流し、
食器類を洗浄することができる。したがって、食器類を
シンク8gの底面8tに直置きせずして洗うことができ
るので、衛生的でもある。また、シンク部8の上側段部
8f、8fを含む第1の段部8a、8aと中側段部8
n、8nは、それらのいずれにも同一の調理プレート等
のプレートを、掛け渡すようにして載置できるように、
それぞれの前後の間隔が、ほぼ同一に形成されており、
それら第1の段部8a、8aと中側段部8n、8nと
に、選択的に同一のプレートを掛け渡すようにして載置
することができる。つまり、第1の段部8a、8aに載
置された調理プレート13を外して、その調理プレート
13を中側段部8n、8nに載置することができ、逆
に、中側段部8n、8nに載置された水切りプレート1
5を外して、その水切りプレート15を第1の段部8
a、8aに載置することができる。したがって、それら
上側段部8f、8fを含む第1の段部8a、8aと中側
段部8n、8nとのそれぞれに、上側あるいは中側専用
のプレートを用意する必要がない。また、上側段部8
f、8fを含む第1の段部8a、8aに、調理プレート
13と水切りプレート15とを並ばせるように載置すれ
ば、それら調理プレート13と水切りプレート15と
が、大きな調理台として機能することとなる。さらに、
第1の段部8a、8aに載置された、調理プレート13
と水切りプレート15とともに、第2の段部8b、8b
に載置されたまな板14を一列に並べれば、これらは、
一層大きな調理台として機能することとなる。また、中
側段部8n、8nは、前後の壁面8h、8iの左右方向
のほぼ全域にわたって形成されており、その中側段部8
n、8nに載置される水切りプレート15や調理プレー
ト13が、その中側段部8n、8n上を、シンク8gの
ほぼ全域にわたってスライド可能となり、その結果、水
切りプレート15や調理プレート13を、中側段部8
n、8n上の任意の位置で使用することができる。
【0021】また、第2の凹部8dのカッティングボー
ド10によっては、小型食品のカット等の簡易作業を、
大型のまな板14を汚すことなく、手軽に行うことがで
きる。そして、カッティングボード10に設けられたダ
ストボックス10bにより、作業中の生ゴミを濡らすこ
となく、そのダストボックス10b内に一括にまとめる
ことができる。この、生ゴミを濡らさないことは、生ゴ
ミを軽量にするので、ゴミ出しも手軽に行うことができ
る。さらに、カッティングボード10に設けられた包丁
差し部となる孔10dにより、包丁を一時的に収納する
ことができ、作業の効率を高めることができる。
【0022】また、第3の凹部8eに納められる容器1
1、11によっては、それら容器11、11に、加熱機
器で加熱調理する前の下ごしらえした食材を入れておく
ことができる。例えば、野菜を炒める場合には、シンク
内で洗った野菜を、第3の凹部8e内の容器11、11
に入れておき、炒める際に、野菜を容器11、11ごと
を取り出して、または、野菜を第3の凹部8e内の容器
11、11から直接取り出して、その野菜を加熱機器5
側に運ぶことができる。こうして、食材が、容器11、
11を介して、第3の凹部8eに納められるので、天板
6上が整理されて、調理作業を円滑に行うことができ
る。また、この第3の凹部8eは、シンク8g(および
第2の凹部8d)と加熱機器5が配置される加熱機器配
置部7aとの間に位置するので、作業動線を短くするこ
とができ、調理作業を効率よく行うことができる。ま
た、第3の凹部8eは、底面8zを有して、水を溜める
ことができるので、第3の凹部8eの底面8zと、その
第3の凹部8eに納められた容器11、11の下面11
c、11cとの間の間隙に、温水を入れれば、容器1
1、11内の食材を温めることができ、また、冷水を入
れれば、容器11、11内の食材を冷却することができ
る。また、第3の凹部8eには、複数の容器11、11
が納められるので、その複数の容器11、11毎に、異
なる食材を入れることができる。しかも、例えば、海老
フライを作るときには、複数の容器11、11のそれぞ
れに、生の海老、といた卵、パン粉を分けて入れておけ
ば、生の海老に卵をつけ、さらにパン粉をつけて、加熱
機器5で揚げるという一連の作業を効率よく行うことが
できる。したがって、第3の凹部8eに納められたこれ
ら複数の容器11、11を使用することで調理作業を一
層円滑に行うことができる。
【0023】また、第3の凹部8eに納められた容器1
1、11を使用しない場合には、調理プレート13を第
3の凹部8eを被う位置にスライドさせれば、調理プレ
ート13は、蓋11b、11bの代わりに、容器11、
11の蓋として機能するだけでなく、調理プレート13
としての本来の機能を果たすことができ、第3の凹部8
e上を有効に利用することができる。反対に、調理プレ
ート13を第3の凹部8e上からシンク8g上にスライ
ドさせれば、容器11、11内に食材を入れたり取り出
したりして、容器11、11を使用することができる。
また、第3の凹部8eから容器11、11と受け部材1
2を取り外せば、この第3の凹部8eで、野菜等の食材
を付け置き洗いすることができる。
【0024】また、第1の段部8a、8aに載置される
調理プレート13や第2の段部8b、8bに載置される
まな板14にあっては、それら調理プレート13やまな
板14は、シンク8g上と、加熱機器配置部7aに隣接
する第3の凹部8e上との間をスライドすることがで
き、シンク8g側と加熱機器5側との相互の作業をより
円滑に行うことができる。さらに、加熱機器5の上面
と、天板本体7の上面と、第1の段部8a、8aに載置
された調理プレート13の上面とは、ほぼ同一高さとな
っており、加熱機器5と、シンク部8の左端にスライド
させた調理プレート13との間の調理器具の移動を、容
易に行うことができる。そして、調理プレート13に
は、把手13aが付いており、その調理プレート13
の、左右、上下(第1の段部8a、8aと中側段部8
n、8nとの間)の移動をスムーズに行えるだけでな
く、その把手13aは、調理プレート13に載せた物が
脱落するのを防ぐ機能も備えている。
【0025】また、バックガード9にあっては、その前
面部分9aは、上部に、手前側に向かって突出する突出
部9cを備えているので、その突出部9cが、シンク8
g(および加熱機器5のコンロ)から上方に向かって飛
び散る水はね(および油はね)がバックガード9の上方
に飛ばないように、その水はね(および油はね)を効率
よく受け止める。しかも、バックガード9の高さは、2
30mmあり、従来に比べて充分高く、水はね(および
油はね)を一層的確に受け止めることができ、清掃も容
易となっている。その上、突出部9cの下方の天板本体
7上に、小物を置くことができる第1の収容部7bが確
保されている。さらに、水はね(および油はね)を受け
止めるバックガード9の前面部分9aは、下端から上端
に至る全体が一体に形成され、さらには、天板本体7と
も一体に形成されており、バックガード9で受け止めた
水はね(および油はね)が表面から染み込むようなこと
はない。また、シンク8g(およびコンロ)から上方に
向かって飛び散る水はね(および油はね)が、バックガ
ード9の傾斜面9bに当たり、さらに、その傾斜面9b
で跳ね返った水はね(および油はね)は、バックガード
9の前面が垂直の場合と比して、下方に向かうこととな
る。したがって、このバックガード9の傾斜面9bが、
水はね(および油はね)を効果的に受け止めることとな
る。
【0026】また、バックガード9の突出部9cの上面
部分9eに、小物を置くことができる第2の収容部9
i、9iが備わっており、突出部9cの下方の第1の収
容部7bだけでなく、突出部9cの上面部分9eのこの
第2の収容部9i、9iにも、小物を置くことができ
る。この第2の収容部9i、9iに置かれた小物には、
軽く手を伸ばせば届くだけでなく、置かれた小物が、調
理の邪魔になることもない。また、第2の収容部9i、
9iには第4の排水口9j、9jが設けられており、こ
の第2の収容部9i、9iに、例えば、洗った直後のコ
ップ等を置いても、そのコップ等に付着した水が滴下す
ると、その水は、排水口9j、9jにより排出される。
したがって、この第2の収容部9i、9iに、濡れた小
物を収容することもできる。
【0027】また、右側のキャビネット3にあっては、
天板6のシンク部8の下方の四つの引き出し3a、3a
は、そのシンク部8の下方の大部分を占めるとともに大
型であり、それぞれに、調理器具や皿等の台所用品を、
分けて収納することができ、これら大型の引き出し3
a、3aを機能的に使用することができる。
【0028】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、図示実施の形態においては、流し台2は、
右から順に、第1の凹部8c、第2の凹部8d、第3の
凹部8eおよび加熱機器5が並んで配置される構成とな
っているが、この配置を左右逆に、すなわち、右から順
に、加熱機器5、第3の凹部8e、第2の凹部8dおよ
び第1の凹部8cが並んで配置される構成としてもよ
い。また、流し台2は、必ずしも加熱機器5とか第2の
凹部8d、第3の凹部8eを備えるものでなくともよ
い。また、シンク8gの後方側の壁面8iは、上側段部
8fと中側段部8nとの間が、第2の段部8bを経由し
て、下方に向かうにつれて、奥方に向かって延びる上部
傾斜面8pとなっていなくとも、上側段部8fと中側段
部8nとに同一のプレートが掛け渡すことができるよ
う、奥方に延びるように形成されているものであればよ
く、その形状は任意である。また、中側段部8nは、シ
ンク8gの、前後の壁面8h、8iの左右方向のほぼ全
域にわたるのでなく、部分的に形成されてもよい。ま
た、図示実施の形態においては、上側段部8fと中側段
部8nとの間に、まな板14のスライドを案内する第2
の段部8bを設けたが、かかる第2の段部8bを省略し
ても構わない。
【0029】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る流し台のシンクによれば、次の効果
がある。
【0030】請求項1に記載された流し台のシンクによ
れば、上側段部と中側段部とに、選択的に同一の調理プ
レート等のプレートを掛け渡すようにして載置すること
ができるので、それら上側段部と中側段部とのそれぞれ
に、上側あるいは中側専用のプレートを用意する必要が
ない。
【0031】また、請求項2に記載された流し台のシン
クによれば、加えて、上側段部と中側段部との間を、下
方に向かうにつれて奥方に向かってのびる傾斜面でつな
ぐことにより、上側段部の前後の間隔と中側段部の前後
の間隔とを容易にほぼ同一にすることができる。
【0032】また、請求項3に記載された流し台のシン
クによれば、プレートを、中側段部上で、シンクのほぼ
全域にわたってスライドさせることができ、そのプレー
トを、中側段部上の任意の位置で使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る流し台のシンクの一実施の形態
の、斜視図である。
【図2】同じく、分解斜視図である。
【図3】同じく、備品およびシャワー水栓を取り除い
た、平面図である。
【図4】図3における、A−A線による、細部を省略し
た拡大断面図である。
【図5】図3における、B−B線による、細部を省略し
た拡大断面図である。
【図6】図3における、C−C線による、細部を省略し
た拡大断面図である。
【図7】従来の流し台のシンクを示す斜視図である。
【符号の説明】
8g シンク 8h 手前側の
壁面(壁面) 8i 後方側の壁面(壁面) 8f 上側段部 8n 中側段部 13 調理プレ
ート(プレート) 15 水切りプレート(プレート) 8p 上部傾斜
面(傾斜面)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後の壁面の、上部に上側段部が、深さ
    方向の中程に中側段部が形成されて、 前記上側段部および前記中側段部のいずれにも同一の調
    理プレート等のプレートを、掛け渡すようにして載置で
    きるように、前記上側段部の前後の間隔と前記中側段部
    の前後の間隔とがほぼ同一に形成されてなることを特徴
    とする流し台のシンク。
  2. 【請求項2】 前記前後の壁面の少なくとも一方の壁面
    は、前記上側段部と前記中側段部との間が、下方に向か
    うにつれて、奥方に向かって延びる傾斜面となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の流し台のシンク。
  3. 【請求項3】 前記中側段部は、その中側段部に載置さ
    れる前記プレートが左右にスライド可能となるよう、前
    記前後の壁面の左右方向のほぼ全域にわたって形成され
    てなることを特徴とする請求項1または2に記載の流し
    台のシンク。
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