JPH06327523A - 厨房設備 - Google Patents

厨房設備

Info

Publication number
JPH06327523A
JPH06327523A JP5122314A JP12231493A JPH06327523A JP H06327523 A JPH06327523 A JP H06327523A JP 5122314 A JP5122314 A JP 5122314A JP 12231493 A JP12231493 A JP 12231493A JP H06327523 A JPH06327523 A JP H06327523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water tank
work
storage cabinet
cooking
stove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5122314A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yamanaka
一夫 山中
Koji Shimakawa
幸次 嶋川
Satoshi Tani
聡 谷
Takashi Shiraishi
高士 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5122314A priority Critical patent/JPH06327523A/ja
Publication of JPH06327523A publication Critical patent/JPH06327523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムキッチン等の外観の向上を図った作
業効率の高い使い勝手のよい厨房設備を提供する。 【構成】 ワークトップ26後部の上方壁には、前面を
開口し内底部に水切り材30を設けた収納キャビネット
31を配設し、前面開口には上方へ移動自在とする開閉
扉34を設け、また温風装置35の為、収納キャビネッ
ト31内が乾燥室となる。また水槽28のコンロ27と
近接する側の部分を浅底部36とするとともに、水槽内
壁部の周囲上部に段部37を形成し、排水孔38を設け
た摺動自在なる横幅寸法300mm〜600mm程度の
水切りトレー39を段部37に設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流し台、システムキッ
チン等の厨房設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昭和40年代後半において、単品のキッ
チンキャビネットを並べるということではなく、各種用
途に応じたキャビネットや機器を機能的にレイアウトす
るというシステムキッチンがヨーロッパから我が国に導
入されて以来、日本の厨房設備メーカー等は、その考え
方を活かしつつ、我が国の調理様式に合わせて改良・改
善を図り、今日までシステムキッチンの普及推進に積極
的に努めてきた。
【0003】近年、住宅の高質化、設備機器の普及に伴
い、更にさまざまな改善提案がなされた厨房設備が各メ
ーカーから開発、発売されている。
【0004】例えば、図15に示すように、上面を腰高
レベルとするワークトップ1の上面一側にコンロ2を設
け、コンロ2の反対側のワークトップ1上面一側に水槽
3を配設し、水槽3の上面に移動自在なる水切りトレー
4を設け、コンロ2と水槽3の間には横幅寸法が300
mm〜600mm程度の調理面5を設け、水槽3側方、
ワークトップ1の下方に食器洗い乾燥機6を配設し、継
ぎ目のない一枚ワークトップの美しさと、食器洗い乾燥
機6の配設による調理作業の軽減を図った厨房設備や、
更には、水槽3上方、ウォールキャビネット7下方、床
面より1200mm〜1600mm程度の位置に、食材
や食器等の水切り、及び収納のスペースの為にパイプ材
等で棚8を配設し、また、玉じゃくし、フライ返し、泡
立て器等のレードル類の収納の為に水槽3上方、ワーク
トップ1後部の上方壁、床面より1200mm〜160
0mm程度の位置に、フック9を設けて使い勝手の向上
を訴求した厨房設備が提案されている。
【0005】加えて、従来この種厨房設備は図16に示
すように、ワークトップ10の間口を2500mm〜2
700mm程度、奥行を600mm程度に設定するのが
一般的であったが、近年、日本の狭い住宅事情に合わせ
て、すなわちキッチンの間口を長くとることができない
という理由から、図17に示すように、ワークトップ1
1の間口を2100mm程度、奥行を650mm〜75
0mm程度に設定し、間口減少によるスペースの減少を
奥行の増加によって代替するという厨房設備が提案され
てきた。
【0006】更に日本の調理様式は水をふんだんに使う
ということから、図18に示すように、ワークトップ1
2上の水槽13とコンロ14の間の調理面15をワーク
トップ12より一段下げて、かつ、排水機能16を設け
て形成し、限られたキッチンスペースの中で水作業ので
きるスペースを拡大し、使い勝手の向上を図るとするも
のが、昨今新たに提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ような提案は、水槽における水作業、コンロを使った火
作業、調理面を使った調理・配膳作業、鍋やボール、玉
じゃくし等の調理道具の収納スペースというように、キ
ッチンにおける調理作業をそれぞれ分けて考え、部位別
に改善を試みたものである。しかし実際のキッチンにお
ける調理作業は、決して別々に行われるものではなく、
むしろコンロを使いながら洗い物をしたり、また配膳し
たりと、様々な作業が一調理中に混在しているのが通常
である。それ故、例えば調理スペースでまな板作業を
し、かつ、食材などの仮置きをしている場合、配膳作業
をする為の調理スペースが不足して、使い勝手が悪くな
り従来における解決提案の効果がなかなか発揮できてい
ないというのが現状である。
【0008】そこで出願人は、キッチンの調理作業にお
ける全プロセスを調査し、図5に示すような作業工程
(調理プロセス)があることを確認した上で、各調理段
階と、その流れの中での従来の厨房設備における課題の
徹底究明を試みた。以下、各調理段階における従来の厨
房設備の課題を述べる。
【0009】(A)の調理準備段階においては、鍋、ボ
ウル、ザル、トレイ、レードル類等の調理道具を取り出
すという行為が行われるが、従来の、例えば図15に示
すような厨房設備にあっては棚8上やフック9に調理道
具が載置・収納されているので、使用時にすぐ取り出せ
る使いやすい位置にあるという長所があるが、キッチン
を使用していないときに調理道具が露出しており、シス
テムキッチンの全体の外観を大きく損ねるという課題が
ある。
【0010】また、図6(b)に示すようにウォールキ
ャビネット7や、ワークトップ1下方のフロアキャビネ
ット17に調理道具を収納すると、システムキッチンの
外観を損ねることはないが、ウォールキャビネット7で
は女性の身長では届きにくく、フロアキャビネット17
ではかがんで取り出さなければならず、やはり使い勝手
が悪くなるという課題があった。
【0011】図5(B)の食材を洗うという段階におい
ては、従来の構成では図7(b)に示すように水槽3で
洗うという腰を曲げた作業姿勢になるので、特に長時間
のキッチン作業になると腰にかかる負担が大きいという
課題があった。
【0012】図5(B)〜(C)の食材を洗い水切りを
するという段階においては、従来の構成では図8(b)
に示すように、水切りトレー4上に直接食材18aを置
くか、水切りトレー4上に設置されたザル19の中に食
材18bを入れて水切りをするか、もしくは、調理面5
上に食材18cを入れたザル19をおいて食材18cか
ら切れる水をボウル20で受ける、という作業が一般的
である。
【0013】しかし、調理プロセスの中で水切り作業を
捉えた場合、水切り作業だけで完結ではなく、他の調理
プロセス、すなわち、食材を洗う、調理(きざむ)等の
並行作業となり、例えば水切り作業場として水切りトレ
ー4を使用した場合には、狭い水槽3を更に狭くするこ
ととなり、特に大物の洗い作業がいま一歩使いにくく、
また、調理面5を水切り作業場として使用した場合は、
並行作業となる調理面5でのきざみ等の調理作業および
配膳作業に支障をきたすというのみならず、調理面5が
濡れ、水切り作業以外の調理作業(特に乾物を扱った
り、粉類を使う時)をする場合には、その都度、調理面
5を拭かなくてはならず、面倒で、作業負担となる。食
材や食器、鍋、ボール等の水切り作業は調理作業の各プ
ロセスにおいて頻繁に行う作業であり、かつ、調理作業
の全行程において生じる行為なので、他の調理作業に移
行する度に、調理面5を拭かなければならないというこ
とは、調理作業における効率を著しく低下させ、作業負
担となるものである。
【0014】更に、調理面5上において食材18c等の
水切り作業をする際には、前述のとおり食材18cを受
けるザル19等の容器と、切った水を受けるボウル20
等の容器が必要であるが、和洋中折衷の日本の食生活、
調理様式では、調理道具を多種多様に備える必要があ
り、従って水切り作業の為に、更に各種ザル、ボウルを
揃え使用するということは、収納スペースが不足するの
みならず、洗浄するザル、ボウルなども増えることによ
り後片付けの手間が増え調理作業の効率を悪くするとと
もに、作業負担となるものである。
【0015】図5(D)〜(F)における水切り後の食
材をきざむ、あるいは、下味をつけたりという調理段階
から、次のコンロに於いて加熱するという段階に移行す
るまでの間、食材18dは通常、図9(b)に示すよう
に、調理面5に仮置きされている。しかし調理プロセス
の中で仮置き作業を捉えた場合、仮置き作業だけで完結
ではなく、他の調理プロセス、すなわち配膳、盛りつけ
等との並行作業となるが、例えば調理面5を仮置き場と
して使用している場合は並行作業となる配膳、盛りつけ
を行うスペースが減少し、配膳、盛りつけ作業がしにく
く、またコンロ2と水槽3を往復するような作業(例え
ばコンロ2上の鍋21aに差し水をしたり、茹で水切り
を水槽3にする時)の場合、調理面5上の食材18dに
水滴や汚れた水がかからないように気を配りながらの作
業となり、作業負担となる。
【0016】また、図10(b)に示すように、幅広の
調理面5を介してコンロ2と水槽3が離れているので、
コンロ2上の鍋21b等に差し水等をする際には、水槽
3に配置した水栓22よりカップ23等に水を汲み鍋2
1bに差し水をするという作業になり、調理面5が濡れ
たり、床24が濡れる恐れがあるのみならず、鍋21b
等から水槽3へ茹で水切りをする際には、熱い湯の入っ
た鍋21bを水槽3まで運ぶという作業になるので、特
に女性には重く危険な作業になるという課題があった。
つまり、幅広の調理面5を介してコンロ2と水槽3が離
れて配設していることにより、調理作業における作業動
線が長くなり、上記作業内容等を伴う調理作業の作業効
率が悪くなるのである。
【0017】図5(G)の配膳作業の段階においては、
通常、図11(b)に示すように、調理面5や水切りト
レー4が使用されるが、家族4人分程度の夕食を想定し
た場合、決して十分なスペースとは言えず、使い勝手が
悪い。
【0018】図5(H)の後片付け作業の段階におい
て、食器などの洗浄をする時は、図12(b)に示すよ
うに水槽3を使用したり、または、近年普及の著しいキ
ッチンに配設された食器洗い乾燥機6を利用するのが通
常である。食器洗い乾燥機6を利用する場合の作業プロ
セスは、下げ膳25を一度水槽3内に仮置きし、汚れの
程度の少ない食器や碗等についてはそのまま食器洗い乾
燥機6内へ、また、汚れが多いものや油汚れの食器や碗
等は、水槽3で予洗いしてから食器洗い乾燥機6内に収
容するのであるが、上記の作業動線であると食器や碗等
がワークトップ1上か、もしくは床24上を必ず通過す
ることになるので、食器や碗等についた汚れや水滴はワ
ークトップ1上か、床24上に落下することになり、清
掃する手間が増える。
【0019】以上、各プロセスにおける課題を個々に説
明したように、各プロセスは常に並行作業となり、特に
調理スペースは各種プロセスが複層しており、この点の
課題解決が既存の商品においては、各プロセスの個々を
解決しているものの、全プロセスを配慮、解決したもの
となっていないのである。これは日本の住宅事情と調理
様式を考えた場合、厨房設備が設置されるスペースは必
ずしも広いとは言えず、この結果調理作業スペースも決
して十分とはいえないこと、更には、和洋中折衷の料理
と、水をふんだんに使う作業内容である為、前述のよう
に作業動線が交錯して、図5(A)〜(H)の各段階で
述べたような課題が発生し、全体として使い勝手が悪い
ものとなっている。
【0020】本発明はこのような課題を、単に、ひとつ
のキッチン作業や、キッチンの部位別に解決するもので
はなく、キッチン作業の全プロセスを考慮して包括的に
従来のキッチン作業における課題を解決し、作業負担を
軽減した使い勝手のよい厨房設備を提供することを目的
としたものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の厨房設備は、上面を腰高レベルとする上面一
側にコンロを設け、この側方のコンロと近接する位置か
らコンロと離れる方向側に比較的大きな水槽を後端部に
物品載置スペースを確保して設けたワークトップと、こ
のワークトップ後部の上方壁に配設され、前面を開口
し、この開口には上方に移動自在とする開閉扉を設け、
内底部に水切り材を設けた収納キャビネットを備え、こ
の収納キャビネットは奥行寸法が250〜350mm程
度、高さ寸法が450〜550mm程度、横幅寸法が上
記水槽の横幅寸法とほぼ同幅の大きさとして収納キャビ
ネットの上限は床面より1600〜1700mm程度
で、収納キャビネット内の水切り材の上面レベルを床面
より1000〜1200mm程度の位置に設定し、収納
キャビネットの前面開口を水槽と相対して配設し、かつ
水槽のコンロと近接する側の部分を浅底部とするととも
に、水槽内壁部の周囲上部に段部を形成し、この段部上
に水切り用のトレーを載置し、水槽上面上を摺動自在と
してなるものである。
【0022】
【作用】この構成によれば、上面を腰高レベルとする上
面一側にコンロを設け、この側方のコンロと近接する位
置からコンロと離れる方向側に比較的大きな水槽を設け
ているので、コンロ上の鍋等に差し水をする場合、カッ
プ等で水槽近くに設けた水栓より水を汲み、鍋に差し水
をするという行為になるが、この差し水作業は、コンロ
と水槽が近接している為、水槽上の水切トレーを、コン
ロと反対側方へ移動させることにより、コンロ近くに水
槽が露呈するので調理面が濡れたり、床が濡れる恐れが
ない。また、茹で水切りをする際にも、熱い湯の入った
コンロ上の鍋を近接する水槽まで運ぶだけでよいので、
重い鍋等でも安全に作業を進めることができる。つま
り、コンロと水槽が近接している為に、調理作業におけ
る作業動線が短くなり、上記作業内容等を伴う調理作業
の作業効率がよくなり使い勝手が向上する。
【0023】更に、ワークトップ後部の上方壁に、前面
を開口し、この開口には上方に移動自在とする開閉扉を
設け、内底部に水切り材を設けた収納キャビネットを、
奥行寸法が250〜350mm程度、高さ寸法が450
〜550mm程度、横幅寸法が水槽の横幅寸法とほぼ同
幅の大きさとして、収納キャビネットの上限を床面より
1600〜1700mm程度に設定し、かつ、収納キャ
ビネット内の水切り材の上面レベルを、通常のキッチン
作業の立位姿勢における最も手の届きやすい範囲、すな
わち床面より1000mm〜1200mm程度の位置
に、前面開口を水槽と相対してなるよう設定しているの
で、鍋、ボウル、ザル、トレイ、レードル類等の調理道
具が、取り出しやすく、かつ収納しやすくなり、キッチ
ンの外観が向上するとともに使い勝手が向上する。
【0024】また、水槽のコンロと近接側の部分を浅底
部としているので、食材を洗うという作業の際に、浅底
部の水槽を使用することにより、大きく腰を曲げた作業
姿勢をとることがなく腰にかかる負担が少なくなる。
【0025】更に、水槽内壁部の周囲上部に段部を形成
し、この段部上に水切り用のトレーを載置し、水槽上面
を摺動自在としているので、水切り作業を行う際に、水
受けのボウルを使用する必要がなくなり、使用する調理
道具が減少し、洗浄の手間が省け、調理作業の効率がよ
くなる。
【0026】加えて、水槽の後端部に物品載置スペース
を設けてなるので、調理作業や洗い作業が行われている
ときでも、配膳作業の為のスペースが確保され、キッチ
ン作業のスペースが拡大されることになり使い勝手がよ
くなる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1〜図
12を参照しながら説明する。
【0028】図において、26は、上面を腰高レベルと
するワークトップで、このワークトップ26の上面一側
にコンロ27を設け、このコンロ27側方には近接して
比較的大きな水槽28を後端部に物品載置スペース29
を確保して設けている。
【0029】ワークトップ26後部の上方壁には、前面
を開口し、内底部に水切り材30を設けた収納キャビネ
ット31を配設してある。この収納キャビネット31
は、鍋、ボウル、ザル、トレイ、レードル類等が収納で
きるよう、奥行寸法が250〜350mm程度、高さ寸
法が450〜550mm程度、横幅寸法が水槽28の横
幅寸法とほぼ同幅の大きさとしている。そして、収納キ
ャビネット31の上限は収納キャビネット31内に収納
される鍋、ボウル、ザル、トレイ、レードル類が、収納
しやすく、かつ、取り出しやすいように床面より160
0〜1700mm程度で、収納キャビネット31内の水
切り材30の上面レベルは、水切り材30上で水切り、
仮置き、配膳の作業がしやすいように、通常のキッチン
作業の立位姿勢における最も手の届きやすい範囲、すな
わち床面より1000〜1200mm程度の位置に配置
し、かつ前面開口は水槽28と相対して配設している。
収納キャビネット31の内部には、床面より1350m
m〜1450mm程度の位置に、水切り材32で形成し
た棚33を設けている。
【0030】収納キャビネット31の前面開口には、上
方へ移動自在とする開閉扉34を設け、収納キャビネッ
ト31内には温風装置35を設け、収納キャビネット3
1内が乾燥室としてなるよう構成してある。
【0031】水槽28のコンロ27と近接する側の部分
を浅底部36とするとともに、水槽内壁部の周囲上部に
段部37を形成し、排水孔38を設けた摺動自在なる横
幅寸法300mm〜600mm程度の水切りトレー39
を段部37上に設けている。
【0032】40は水槽28の下方に配設された食器洗
い乾燥機で、41は水栓、42はフロアキャビネット、
43aはコンロ27上の鍋、43bは収納キャビネット
31内の鍋、44は水を汲むためのカップ、45はボウ
ル、46はザル、47はトレイ、48は玉じゃくし、フ
ライ返し、泡立て器等のレードル類である。また、49
は開閉扉34の把手、50は開閉扉34の開閉機構のア
ーム、51はバネである。
【0033】上記構成においてキッチン作業の全プロセ
スの順番に従って説明すると、まず作業プロセスの準備
段階(図5(A))において、図6(a)に示すよう
に、ワークトップ26後部の上方壁には、前面を開口
し、内底部に水切り材30を設けた収納キャビネット3
1を配設してあり、この収納キャビネット31は、鍋4
3b、ボウル45、ザル46、トレイ47、レードル類
48等が収納できるよう、奥行寸法が250〜350m
m程度、高さ寸法が450〜550mm程度、横幅寸法
が水槽28の横幅寸法とほぼ同幅の大きさとし、収納キ
ャビネット31の上限は収納キャビネット31内に収納
される鍋43b、ボウル45、ザル46、トレイ47、
レードル類48が収納しやすく、かつ、取り出しやすい
ように床面より1600〜1700mm程度に設定し、
加えて、収納キャビネット31の内側、床面より135
0mm〜1450mm程度の位置に、収納キャビネット
31の収納量が増えるよう、水切り材32で形成した棚
33を設けているので、収納キャビネット31内には、
前回の全作業終了時に、鍋43b、ボウル45、ザル4
6、トレイ47、レードル類48等が確実に収納されて
おり、しかも収納キャビネット31には温風装置35を
装備して乾燥を終えているので、すぐさまその調理道具
を使用できることはもちろんのこと調理道具の取り出し
がしやすく、使い勝手のよいものであり、また開閉扉3
4は上方に移動自在とする構成であるので、収納キャビ
ネット31の開口を開口したままでの各種キッチン作業
が開閉扉34に阻害されることなく行えるものである。
【0034】次に次プロセスである図5(B)の食材を
洗う作業は、図7(a)に示すように、水槽28のコン
ロ27と近接する側の部分を浅底部36としているの
で、食材を洗う際に、水槽28の浅底部36を使用する
ことにより、大きく腰を曲げた作業姿勢をとることがな
く腰にかかる負担が少なくなる。
【0035】次に次プロセスである図5(C)の食材の
水切りを行う作業は、図8(a)に示すように、収納キ
ャビネット31内の水切り材30の上面レベルを、通常
のキッチン作業の立位姿勢における最も手の届きやすい
範囲、すなわち床面1000〜1200mm程度の位置
に、前面開口を水槽28と相対してなるよう設定してい
ることと、水槽28の上面には移動自在なる水切りトレ
ー39を設けていることから、食材や食器の水切りの為
のスペースが、水切り材30上と水切りトレー39上の
2ヵ所に拡大することとなり、使い勝手が向上する。
【0036】また、水槽28は従来の水槽より比較的大
きく構成してあるので、水切りトレー39を使用しても
水槽28の使用可能部分が狭くなることがなく、洗い作
業との同時作業が容易である。
【0037】加えて、水切り材30上や水切りトレー3
9上で水切りを行なうということは水受けのボウルを使
用する必要がなくなり、使用する調理道具が減少し、洗
浄の手間が省け、調理作業の効率がよくなる。
【0038】次に次プロセスである図5(D)のきざみ
などの調理作業は、図9(a)に示すように、収納キャ
ビネット31内の水切り材30上を、食材52等の仮置
スペースとして使用するので、水切りトレー39上の調
理面としてのスペースが減少しなく、きざみ等の調理作
業が容易に行えるとともに、コンロ27と水槽28を往
復するような作業(例えばコンロ27上の鍋43aに差
し水をしたり、茹で水切りを水槽28にする時)の場合
にも、水滴や汚れた水が食材52にかかる恐れもなく、
調理作業の流れが気を使うことなく進めることができ
る。
【0039】次に次プロセスである図5(F)の加熱作
業は、図10(a)に示すように、コンロ27側方に近
接して水槽28を設けているので、コンロ27上で加熱
している鍋43a等に差し水をする場合、カップ44等
に水栓41より水を汲み、鍋43aに差し水をするとい
う作業になり、水切りトレー39を、水槽28上でコン
ロ27と反対側方へ移動させることにより、カップ44
が通過する作業動線上に調理面がなくなり、調理面が濡
れたり、床が濡れる恐れがない。
【0040】また、茹で水切りをする際にも、熱い湯の
入ったコンロ27上の鍋43aを近接する水槽28まで
運ぶだけでよいので、重い鍋などでも安全に作業を進め
ることができる。つまり、コンロ27と水槽28が近接
している為に調理作業における作業動線が短くなり、こ
れらの作業内容等を伴う調理作業の、作業効率がよくな
り使い勝手が向上する。
【0041】次に次プロセスである図5(G)の配膳作
業は、図11(a)に示すように、収納キャビネット3
1内の水切り材30上を配膳スペースとしても利用で
き、水切りトレー39上のスペースと、水槽28の後端
部に確保した物品載置スペース29と合わせキッチン作
業における配膳スペースが拡大することにより、家族4
人分程度の夕食の配膳に充分対応できるものである。
【0042】次に次プロセスである図5(H)の後片付
け作業は、図12(a)に示すように水槽28がコンロ
27と近接する比較的大きな構成であるので、使用後の
食器等を一旦水槽28内に余裕をもって仮置きでき、便
利であるとともに、水槽28の下方に食器洗い乾燥機4
0を配設しているので、食器や碗を予洗いせずに直接食
器洗い乾燥機40内に収容する、あるいは予洗いしてか
ら食器洗い乾燥機40内に収容する作業動線が水槽28
内を通過することにより、食器や碗等についた汚れや水
滴が水槽28内に落下することになり、清掃する手間が
省けるものである。
【0043】また常に使用する鍋などの道具は、収納キ
ャビネット31内に収納し、開閉扉34を閉成して温風
装置35を駆動すれば外観のよい状態で鍋等の道具を乾
燥でき、次の使用に供することができるのものである。
【0044】以上のように、本発明の構成は収納キャビ
ネット31に、水切り、仮置き、配膳等の多目的機能を
もたせ、キッチン作業のスペースの狭さという課題の解
決を図りつつ、また、コンロ27、水槽28、収納キャ
ビネット31の位置とレイアウトを、キッチンの全作業
プロセスを視点に置き、全作業プロセスにおけるあるべ
きキッチンを追求することにより全体として使い勝手が
よいキッチンシステムとしたものである。
【0045】なお、上記実施例では、ワークトップ26
後部の上方壁に、前面を開口し内底部に水切り材30を
設けた収納キャビネット31を配設し、この収納キャビ
ネット31の前面開口に、上方へ移動自在とする開閉扉
34を設けたが、これに限定されるものでなく、図13
に示すように、ワークトップ26後部の上方壁、床面よ
り1000mm〜1200mm程度の位置に、奥行寸法
250mm〜350mm程度、水槽28とほぼ同幅寸法
の、板状に形成された棚53を設け、この棚53の上面
には水切り材54を、下面には着脱自在の水受けトレー
55を配設し、かつ、棚53上方、ウォールキャビネッ
ト56a下方、床面より1600mm〜1700mm程
度の位置に、棚53とほぼ同幅寸法のロールスクリーン
57等を備えたものでも本発明と同等の効果を達成する
ものである。
【0046】また、図14に示すように、ロールスクリ
ーン57に限らず、床面より1600mm〜1700m
m程度の位置に下面が備わるよう配設されたウォールキ
ャビネット56bの下面に、開閉自在なる扉58を設け
ても、本発明と同等の効果を達成するものである。
【0047】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明の厨房設備は、下記のような効果を奏するも
のである。
【0048】上面を腰高レベルとする上面一側にコンロ
を設け、この側方のコンロと近接する位置からコンロと
離れる方向側に比較的大きな水槽を設けているので、コ
ンロ上の鍋等に差し水をする場合、カップ等で水槽近く
に設けた水栓より水を汲み、鍋に差し水をするという行
為になるが、この差し水作業は、コンロと水槽が近接し
ている為、水槽上の水切りトレーをコンロと反対側方へ
移動させることにより、コンロ近くに水槽が露呈するの
で、調理面が濡れたり、床が濡れる恐れがない。
【0049】また、茹で水切りをする際にも、熱い湯の
入ったコンロ上の鍋を近接する水槽まで運ぶだけでよい
ので、重い鍋等でも安全に作業を進めることができる。
つまり、コンロと水槽が近接している為に、調理作業に
おける作業動線が短くなり、これらの作業内容等を伴う
調理作業の、作業効率がよくなり使い勝手が向上する。
【0050】更に、ワークトップ後部の上方壁に、前面
を開口し、この開口には上方に移動自在とする開閉扉を
設け、内底部に水切り材を設けた収納キャビネットを、
奥行寸法が250〜350mm程度、高さ寸法が450
〜550mm程度、横幅寸法が水槽の横幅寸法とほぼ同
幅の大きさとして、収納キャビネットの上限を床面より
1600〜1700mm程度に設定し、かつ、収納キャ
ビネット内の水切り材の上面レベルを、通常のキッチン
作業の立位姿勢における最も手の届きやすい範囲、すな
わち床面より1000mm〜1200mm程度の位置
に、前面開口を水槽と相対してなるよう設定しているの
で、鍋、ボウル、ザル、トレイ、レードル類等の調理道
具が、取り出しやすく、かつ収納しやすくなり、キッチ
ンの外観が向上するとともに使い勝手が向上する。
【0051】また、水槽のコンロと近接する側の部分を
浅底部としているので、食材を洗うという際に、浅底部
の水槽を使用することにより、大きく腰を曲げた作業姿
勢をとることがなく腰にかかる負担が少なくなる。
【0052】更に、水槽内壁部の周囲上部に段部を形成
し、この段部上に排水孔を設けたトレーを載置し水槽上
面を摺動自在としてなるよう構成してあるので、水切り
作業を行う際に、水受けのボウルを使用する必要がなく
なり、使用する調理道具が減少し、洗浄の手間が省け、
調理作業の効率がよくなる。
【0053】加えて、水槽の後端部に物品載置スペース
を設けてなるので、調理作業や洗い作業が行われている
ときでも、配膳作業の為のスペースが確保され、キッチ
ン作業のスペースが拡大されることになり使い勝手がよ
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における厨房設備の外観斜視
【図2】本発明の一実施例における厨房設備の平面断面
【図3】本発明の一実施例における厨房設備の側面断面
【図4】本発明の一実施例における厨房設備の開閉扉の
機構説明図
【図5】キッチンの調理作業における作業工程(調理プ
ロセス)を示す流れ図
【図6】(a)は本発明の一実施例における厨房設備の
使用状態を示す外観斜視図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す外観斜視図
【図7】(a)は本発明の一実施例における厨房設備の
使用状態を示す説明図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す説明図
【図8】(a)は本発明の一実施例における厨房設備の
使用状態を示す外観斜視図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す外観斜視図
【図9】(a)は本発明の一実施例における厨房設備の
使用状態を示す外観斜視図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す外観斜視図
【図10】(a)は本発明の一実施例における厨房設備
の使用状態を示す外観斜視図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す外観斜視図
【図11】(a)は本発明の一実施例における厨房設備
の使用状態を示す外観斜視図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す外観斜視図
【図12】(a)は本発明の一実施例における厨房設備
の使用状態を示す外観斜視図 (b)は従来の厨房設備の使用状態を示す外観斜視図
【図13】本発明の他の実施例における厨房設備の外観
斜視図
【図14】本発明のさらに他の実施例における厨房設備
の外観斜視図
【図15】従来の厨房設備の外観斜視図
【図16】従来の厨房設備の平面図
【図17】従来の厨房設備の平面図
【図18】従来の厨房設備の外観斜視図
【符号の説明】
26 ワークトップ 28 水槽 30 水切り材 31 収納キャビネット 34 開閉扉 35 温風装置 36 浅底部 37 段部 39 水切りトレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A47L 19/04 (72)発明者 白石 高士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を腰高レベルとする上面一側にコン
    ロを設け、この側方のコンロと近接する位置からコンロ
    と離れる方向側に、大きな水槽を後端部に物品載置スペ
    ースを確保して設けたワークトップと、このワークトッ
    プ後部の上方壁に配設され、前面を開口し、この開口に
    は上方に移動自在とする開閉扉を設け、内底部に水切り
    材を設けた収納キャビネットを備え、前記収納キャビネ
    ットは奥行寸法が250〜350mm、高さ寸法が45
    0〜550mm、横幅寸法が前記水槽の横幅寸法とほぼ
    同幅の大きさとして前記収納キャビネットの上限は床面
    より1600〜1700mmで、収納キャビネット内の
    水切り材の上面レベルを床面より1000〜1200m
    mの位置に設定し、収納キャビネットの前面開口を前記
    水槽と相対して配設し、かつ前記水槽のコンロと近接す
    る側の部分を浅底部とするとともに、前記水槽内壁部の
    周囲上部に段部を形成し、この段部上に水切り用のトレ
    ーを載置し、水槽上面上を摺動自在としてなる厨房設
    備。
JP5122314A 1993-05-25 1993-05-25 厨房設備 Pending JPH06327523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5122314A JPH06327523A (ja) 1993-05-25 1993-05-25 厨房設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5122314A JPH06327523A (ja) 1993-05-25 1993-05-25 厨房設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06327523A true JPH06327523A (ja) 1994-11-29

Family

ID=14832891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5122314A Pending JPH06327523A (ja) 1993-05-25 1993-05-25 厨房設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06327523A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09252854A (ja) * 1996-03-18 1997-09-30 Toto Ltd 厨房用ウオールキャビネット
JP2005028093A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Masayuki Tanaka システムキッチン
JP2009077946A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Cleanup Corp 対面式キッチン
JP2019063622A (ja) * 2019-01-31 2019-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 厨房装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09252854A (ja) * 1996-03-18 1997-09-30 Toto Ltd 厨房用ウオールキャビネット
JP2005028093A (ja) * 2003-07-11 2005-02-03 Masayuki Tanaka システムキッチン
JP2009077946A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Cleanup Corp 対面式キッチン
JP2019063622A (ja) * 2019-01-31 2019-04-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 厨房装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4058233A (en) Utensil basket for institutional dishwashing machines
CA2056284C (en) Dishwasher utensil tray
JPS6254002B2 (ja)
CA2395042C (en) Cookware washer
JPH06327523A (ja) 厨房設備
JPH10137059A (ja) 厨房装置
JPH06261815A (ja) 厨房設備
JPH08270029A (ja) 流し台
JPH04281925A (ja) 調理台
JPH0324096Y2 (ja)
CN217488378U (zh) 一种多用锅套装
CN211499069U (zh) 一种厨房水槽
CN215532580U (zh) 多功能茶台
JP4108111B2 (ja) 調理台
JPH04279108A (ja) 流し台
AU4932693A (en) Kitchen arrangements
JP3169869B2 (ja) 流し台
JPH083487Y2 (ja) 流し台
WO2006030472A1 (en) Washing device for kitchenware
JPH0427842B2 (ja)
JP2679133B2 (ja) 厨房装置
JPH11103948A (ja) 多段シンク
JPH0614578Y2 (ja) 壁面取り付け用収納家具
JPS591550Y2 (ja) 厨房装置
JPH0724455Y2 (ja) 流し台の水槽構造