JPH06261815A - 厨房設備 - Google Patents

厨房設備

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Publication number
JPH06261815A
JPH06261815A JP5050331A JP5033193A JPH06261815A JP H06261815 A JPH06261815 A JP H06261815A JP 5050331 A JP5050331 A JP 5050331A JP 5033193 A JP5033193 A JP 5033193A JP H06261815 A JPH06261815 A JP H06261815A
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JP
Japan
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work
water tank
cooking
storage cabinet
draining
Prior art date
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Pending
Application number
JP5050331A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Yamanaka
一夫 山中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5050331A priority Critical patent/JPH06261815A/ja
Publication of JPH06261815A publication Critical patent/JPH06261815A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 システムキッチン等の外観の向上を図り、か
つ、作業効率の高い使い勝手のよい厨房設備を提供す
る。 【構成】 ワークトップ21の上面一側にコンロ22を
設け、このコンロ22側方に近接して比較的大きな水槽
23を設ける。このワークトップ21後部の上方壁に
は、前面を開口し、内底部に水切り材24を設けた奥行
寸法が250〜350mm程度、高さ寸法が450〜55
0mm程度、横幅寸法が水槽23の横幅寸法とほぼ同幅程
度の大きさの収納キャビネット25を配設する。また、
収納キャビネット25の上限は床面より1600〜17
00mm程度、水切り材24の上面レベルは、床面より1
000〜1200mm程度の位置に、前面開口を水槽23
と相対してなるよう配設する。また、水槽23の上面に
は、移動自在なる横幅寸法300mm〜600mm程度の水
切りトレー28を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流し台、システムキッ
チン等の厨房設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昭和40年代後半において、単品のキッ
チンキャビネットを並べるということではなく、各種用
途に応じたキャビネットや機器を機能的にレイアウトす
るというシステムキッチンが、ヨーロッパから我が国に
導入されて以来、日本の厨房設備メーカー等は、その考
え方を活かしつつ、我が国の調理様式に合わせて改良・
改善を図り、今日まで、システムキッチンの普及推進に
積極的に努めてきた。
【0003】近年、住宅の高質化、設備機器の普及に伴
い、更にさまざまな改善提案がなされた厨房設備が各メ
ーカーから開発・発売されている。
【0004】例えば、図13に示すように、上面を腰高
レベルとするワークトップ1の上面一側にコンロ2を設
け、コンロ2の反対側のワークトップ1上面一側に水槽
3を配設し、水槽3の上面に移動自在なる水切りトレー
4を設け、コンロ2と水槽3の間には横幅寸法が300
mm〜600mm程度の調理面5を設け、水槽3側方、ワー
クトップ1の下方に食器洗い乾燥機6を配設し、継ぎ目
のない一枚ワークトップの美しさと、食器洗い乾燥機6
の配設による調理作業の軽減を図った厨房設備や、更に
は、水槽3上方、ウォールキャビネット7下方、床面よ
り1200mm〜1600mm程度の位置に、食材や食器等
の水切り、及び収納用としてパイプ材等で形成した棚8
を配設し、また、玉じゃくし、フライ返し、泡立て器等
のレードル類の収納のために水槽3上方、ワークトップ
1後部の上方壁の床面より1200mm〜1600mm程度
の位置に、フック9を設けて使い勝手の向上を訴求した
厨房設備が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ような提案は、水槽における水作業、コンロを使った火
作業、調理面を使った調理・配膳作業、鍋やボウル、玉
じゃくし等の調理道具の収納スペースというように、キ
ッチンにおける調理作業をそれぞれ分けて考え、部位別
に改善を試みたものである。しかし実際のキッチンにお
ける調理作業は、決して別々に行われるものではなく、
むしろコンロを使いながら洗い物をしたり、また配膳し
たりと、様々な作業が一調理中に混在しているのが通常
である。それ故、例えば調理スペースでまな板作業を
し、かつ、食材などの仮置きをしている場合、配膳作業
をするための調理スペースが不足して、結果、使い勝手
が悪くなり従来における解決提案の効果がなかなか発揮
できていないというのが現状である。
【0006】そこで本発明者は、キッチンの調理作業に
おける全プロセスを調査し、図14に示すような作業工
程(調理プロセス)があることを確認した上で、各調理
段階と、その流れの中での従来の厨房設備における課題
の徹底究明を試みた。以下、各調理段階における従来の
厨房設備の課題を述べる。
【0007】(A)の調理準備段階においては、鍋、ボ
ウル、ザル、トレイ、レードル類等の調理道具を取り出
すという行為が行われるが、従来の、例えば図13に示
すような厨房設備にあっては棚8やフック9に調理道具
が載置・収納されているので、使用時にすぐ取り出せる
使いやすい位置にあるという長所があるが、キッチンを
使用していないときに調理道具が露出しており、システ
ムキッチンの全体の外観を大きく損ねるという課題があ
る。また、図15に示すようにウォールキャビネット7
や、ワークトップ1下方のフロアキャビネット10に調
理道具を収納すると、システムキッチンの外観を損ねる
ことはないが、ウォールキャビネット7では女性の身長
では届きにくく、フロアキャビネット10ではかがんで
取り出さなければならず、やはり使い勝手が悪くなると
いう課題があった。
【0008】図14(B)〜(C)の食材を洗い水切り
をするという段階においては、従来の構成では図16に
示すように、水切りトレー4上に直接食材11aを置く
か、水切りトレー4上に設置されたザル12の中に食材
11bを入れて水切りをするか、もしくは、調理面5上
に食材11cを入れたザル13をおいて食材11cから
切れる水をボウル14で受ける、という作業が一般的で
ある。
【0009】しかし、調理プロセスの中で水切り作業を
捉えた場合、水切り作業だけで完結するのではなく、他
の調理プロセス、すなわち、食材を洗う、調理(きざ
む)等の並行作業となり、例えば水切り作業場として水
切りトレー4を使用した場合には、狭い水槽3をさらに
狭くすることとなり、特に大物の洗い作業がいま一歩使
いにくく、また、調理面5を水切り作業場として使用し
た場合は、並行作業となる調理面5でのきざみ等の調理
作業および配膳作業に支障をきたすというのみならず、
調理面5が濡れ、水切り作業以外の調理作業(特に乾物
を扱ったり、粉類を使う時)をする場合には、その都度
調理面5を拭かなくてはならず、面倒で、作業負担とな
る。
【0010】食材や食器、鍋、ボウル等の水切り作業は
調理作業の各プロセスにおいて頻繁に行う作業であり、
かつ、調理作業の全行程において生じる行為なので、他
の調理作業に移行する度に、調理面5を拭かなければな
らないということは、調理作業における効率を著しく低
下させ、作業負担となるものである。
【0011】更に、調理面5上において食材11c等の
水切り作業をする際には、前述のとおり食材11cを受
けるザル等の容器13と、切った水を受けるボウル等の
容器14が必要であるが、和洋中折衷の日本の食生活、
調理様式では、調理道具を多種多様に備える必要があ
り、従って水切り作業のために、更に各種ザル、ボウル
を揃え使用するということは、収納スペースが不足する
のみならず、洗浄するザル、ボウルなども増えることに
より後片付けの手間が増え調理作業の効率を悪くすると
ともに、作業負担となるものである。
【0012】図14(D)〜(F)における水切り後の
食材をきざむ、あるいは下味をつけたりという調理段階
から、次のコンロに於いて加熱するという段階に移行す
るまでの間、食材は通常図17に示すように調理スペー
ス5を使用して行なわれる。しかし調理プロセスの中で
仮置き作業を捉えた場合、仮置き作業だけで完結ではな
く、他の調理プロセス、すなわち配膳、盛りつけなどと
の並行作業となるが、例えば調理面5を仮置き場として
使用している場合は並行作業となる配膳、盛りつけを行
うスペースが減少し、配膳、盛りつけ作業がしにくく、
またコンロ2と水槽3を往復するような作業(例えばコ
ンロ2上の鍋15に差し水をしたり、茹で水切りを水槽
3にする時)の場合、調理面5上の食材11dに水滴や
汚れた水がかからないように気を配りながらの作業とな
り、作業負担となる。
【0013】また、図18に示すように、幅広の調理面
5を介してコンロ2と水槽3が離れているので、コンロ
上の鍋16等に差し水等をする際には、水槽3に配置し
た水栓17よりカップ18等に水を汲み鍋16に差し水
をするという作業になり、調理面5が濡れたり、床19
が濡れる恐れがあるのみならず、鍋16等から水槽3へ
茹で水切りをする際には、熱い湯の入った鍋16を水槽
3まで運ぶという作業になるので、特に女性には重く危
険な作業になるという課題があった。つまり、幅広の調
理面5を介してコンロ2と水槽3が離れて配設している
ことにより、調理作業における作業動線が長くなり、前
述作業内容等を伴う調理作業の、作業効率が悪くなるの
である。
【0014】図14(G)の配膳作業の段階において
は、通常図19に示すように、調理面5や水切りトレー
4が使用されるが、家族4人分程度の夕食を想定した場
合、決して十分なスペースとは言えず、使い勝手が悪
い。
【0015】図14(H)の後片付け作業の段階におい
て、食器などの洗浄をする時は、図20に示すように水
槽3を使用したり、または、近年普及の著しいキッチン
に配設された食器洗い乾燥機6を利用するのが通常であ
る。食器洗い乾燥機6を利用する場合の作業プロセス
は、下げ膳20を一度水槽3内に仮置きし、汚れの程度
の少ない食器や碗等についてはそのまま食器洗い乾燥機
6内へ、また、汚れが多いものや油汚れの食器や碗等
は、水槽3で予洗いしてから食器洗い乾燥機6内に収容
するのであるが、上記の作業動線であると食器や碗等が
ワークトップ1上か、もしくは床19上を必ず通過する
ことになるので、食器や碗等についた汚れや水滴はワー
クトップ1上か、床19上に落下することになり、清掃
の手間が増える。
【0016】以上、各プロセスにおける課題を個々に説
明したように、各プロセスは常に並行作業となり、特に
調理スペースは各種プロセスが錯綜しており、この点の
課題解決が既存の商品においては、各プロセスの個々を
解決しているものの、全プロセスを配慮、解決したもの
となっていないのである。これは日本の住宅事情と調理
様式を考えた場合、厨房設備が設置されるスペースは必
ずしも広いとは言えず、この結果調理作業スペースも決
して十分とはいえないこと、更には、和洋中折衷の料理
と、水をふんだんに使う作業内容であるため、前述のよ
うに作業動線が交錯して、図14の作業プロセス(A)
〜(H)の各段階で述べたような課題が発生し、全体と
して使い勝手が悪いものとなっている。
【0017】本発明はこのような課題を、単に、ひとつ
のキッチン作業や、キッチンの部位別に解決するもので
はなく、キッチン作業の全プロセスを考慮して包括的に
従来のキッチン作業における課題を解決し、作業負担を
軽減した使い勝手のよい厨房設備を提供することを目的
としたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の厨房設備は、上面を腰高レベルとする上面一
側にコンロを設け、このコンロ側方に近接して比較的大
きな水槽を設けたワークトップと、このワークトップ後
部の上方壁に配設され、前面を開口し、内底部に水切り
材を設けた収納キャビネットを備え、上記収納キャビネ
ットは奥行寸法が250〜350mm、高さ寸法が450
〜550mm、横幅寸法が前記水槽の横幅寸法とほぼ同幅
の大きさとし、上記収納キャビネットの上限は床面より
1600〜1700mmで、収納キャビネット内の水切り
材の上面レベルを床面より1000〜1200mmの位置
に設定し、収納キャビネットの前面開口を上記水槽と相
対し、かつ上記水槽の上面に移動自在なる水切りトレー
を設けてなるものである。
【0019】
【作用】上記構成によれば、上面を腰高レベルとする上
面一側にコンロを設け、このコンロ側方に近接して比較
的大きな水槽を設けているので、コンロ上の鍋等に差し
水をする場合、カップ等で水槽近くに設けた水栓より水
を汲み、鍋に差し水をするという作業になるが、この差
し水作業は、コンロと水槽が近接しているため、従来の
キッチンの調理面の役割を果たす移動自在の水切りトレ
ーを、水槽上でコンロと反対側方へ移動させることによ
り、カップが通過する作業動線上に調理面がなくなるた
め、調理面が濡れたり、床が濡れたりする恐れがない。
また、茹で水切りをする際にも、熱い湯の入ったコンロ
上の鍋を近接する水槽まで運ぶだけでよいので、重い鍋
等でも安全に作業を進めることができる。つまり、コン
ロと水槽が近接しているために、調理作業における作業
動線が短くなり、上記作業内容等を伴う調理作業の作業
効率がよくなり使い勝手が向上する。
【0020】更に、ワークトップ後部の上方壁に、前面
を開口し、内底部に水切り材を設けた収納キャビネット
を、奥行寸法が250〜350mm、高さ寸法が450〜
550mm、横幅寸法が水槽の横幅寸法とほぼ同幅の大き
さとして、収納キャビネットの上限を床面より1600
〜1700mmに設定し、かつ収納キャビネット内の水切
り材の上面レベルを、通常のキッチン作業の立位姿勢に
おける最も手の届きやすい範囲、すなわち床面より10
00〜1200mmの位置に、前面開口を水槽と相対して
なるよう設定しているので、鍋、ボウル、ザル、トレ
イ、レードル類等の調理道具が、取り出しやすく仮置き
しやすくなり、使い勝手が向上するものである。
【0021】更に、水切り材上や水切りトレー上で水切
りを行なうということは水受けのボウルを使用する必要
がなくなり、使用する調理道具が減少し、洗浄の手間が
省け、調理作業の効率がよくなる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1〜図
10を参照しながら説明する。
【0023】図において、21は、上面を腰高レベルと
するワークトップで、このワークトップ21の上面一側
にコンロ22を設け、このコンロ22側方には近接して
比較的大きな水槽23を設けている。ワークトップ21
後部の上方壁には、前面を開口し、内底部に水切り材2
4を設けた収納キャビネット25を配設してある。この
収納キャビネット25は、鍋、ボウル、ザル、トレイ、
レードル類等が収納できるよう、奥行寸法が250〜3
50mm程度、高さ寸法が450〜550mm程度、横幅寸
法が水槽23の横幅寸法とほぼ同幅の大きさとしてい
る。そして、収納キャビネット25の上限は収納キャビ
ネット25内に収納される鍋、ボウル、ザル、トレイ、
レードル類が、収納しやすく、かつ、取り出しやすいよ
うに床面より1600〜1700mm程度で、収納キャビ
ネット25内の水切り材24の上面レベルは、水切り材
24上で水切り、仮置き、配膳の作業がしやすいよう
に、通常のキッチン作業の立位姿勢における最も手の届
きやすい範囲、すなわち床面より1000〜1200mm
程度の位置に配置し、かつ前面開口は水槽23と相対し
て配設している。収納キャビネット25の内部には、床
面より1350mm〜1450mm程度の位置に水切り材2
6で形成した棚27を設けている。
【0024】水槽23の上面には、移動自在なる横幅寸
法300mm〜600mm程度の水切りトレー28を設けて
いる。
【0025】収納キャビネット25の前面開口には、上
方へ移動自在とする開閉扉29を設け、収納キャビネッ
ト25内には温風装置30を設け、収納キャビネット2
5内が乾燥室としてなるよう構成してある。
【0026】31は水槽23の下方に配設された食器洗
い乾燥機で、32は水栓、33はフロアキャビネット、
34はコンロ22上の鍋、35は水を汲むためのカッ
プ、36はボウル、37はザル、38はトレイ、39は
玉じゃくし、フライ返し、泡立て器等のレードル類であ
る。また、40は開閉扉29の把手、41は開閉扉29
の開閉機構のアーム、42はバネである。
【0027】上記構成においてキッチン作業の全プロセ
スの順番にしたがって説明すると、まず図14(A)の
作業プロセスの準備段階において、図5に示すようにワ
ークトップ21後部の上方壁には、前面を開口し、内底
部に水切り材24を設けた収納キャビネット25を配設
してあり、この収納キャビネット25は、鍋43、ボウ
ル36、ザル37、トレイ38、レードル類39等が収
納できるよう、奥行寸法が250〜350mm程度、高さ
寸法が450〜550mm程度、横幅寸法が水槽23の横
幅寸法とほぼ同幅の大きさとし、収納キャビネット25
の上限は収納キャビネット25内に収納される鍋43、
ボウル36、ザル37、トレイ38、レードル類39が
収納しやすく、かつ、取り出しやすいように床面より1
600〜1700mm程度に設定し、加えて、収納キャビ
ネット25の内側、床面より1350〜1450mm程度
の位置に、収納キャビネット25の収納量が増えるよ
う、水切り材26で形成した棚27を設けているので、
収納キャビネット25内には、前回の全作業終了時に、
鍋43、ボウル36、ザル37、トレイ38、レードル
類39等が確実に収納されており、しかも収納キャビネ
ット25には温風装置30を装備して乾燥を終えている
ので、すぐさまその調理道具を使用できることはもちろ
んのこと、調理道具の取り出しがしやすく、使い勝手の
よいものであり、また扉29は上方に移動自在とする構
成であるので、収納キャビネット25の開口を開口した
ままでの各種キッチン作業が扉29に阻害されることな
く行えるものである。
【0028】次に次プロセスである食材を洗い、水切り
を行う作業(図14の(B),(C))は、図6に示す
ように、収納キャビネット25内の水切り材24の上面
レベルを、通常のキッチン作業の立位姿勢における最も
手の届きやすい範囲、すなわち床面より1000〜12
00mm程度の位置に、前面開口を水槽23と相対してな
るよう設定していることと、水槽23の上面には移動自
在なる水切りトレー28を設けていることから、食材や
食器の水切りのためのスペースが、水切り材24上と水
切りトレー28上の2ヵ所に拡大することとなり、使い
勝手が向上する。また、水槽23は従来の水槽より比較
的大きく構成してあるので、水切りトレー28を使用し
ても水槽23の使用可能部分が狭くなることがなく、洗
い作業との同時作業が容易である。
【0029】加えて、水切り材24上や水切りトレー2
8上で水切りを行なうということは水受けのボウルを使
用する必要がなくなり、使用する調理道具が減少し、洗
浄の手間が省け、調理作業の効率がよくなる。
【0030】次に図14(D),(E)のきざみなどの
調理作業は、図7に示すように、収納キャビネット25
内の水切り材24上を、食材44等の仮置きスペースと
して使用するので、水切りトレー28上の調理面として
のスペースが減少することなく、きざみ等の調理作業が
容易に行えるとともに、コンロ22と水槽23を往復す
るような作業(例えばコンロ22上の鍋34に差し水を
したり、茹で水切りを水槽23にする時)の場合にも、
水滴や汚れた水が食材44にかかる恐れもなく、調理作
業の流れが気を使うことなく進めることができる。
【0031】次に次プロセスである図14(F)の加熱
作業は、図8に示すように、コンロ22側方に近接して
水槽23を設けているので、コンロ22上で加熱してい
る鍋34等に差し水をする場合、カップ35等に水栓3
2より水を汲み、鍋34に差し水をするという作業にな
り、水切りトレー28をコンロ22と反対側方へ移動さ
せることにより、カップ35が通過する作業動線上に調
理面がなくなり、調理面が濡れたり、床が濡れる恐れが
ない。また、茹で水切りをする際にも、熱い湯の入った
コンロ22上の鍋34を近接する水槽23まで運ぶだけ
でよいので、重い鍋などでも安全に作業を進めることが
できる。つまり、コンロ22と水槽23が近接している
ために、調理作業における作業動線が短くなり、上記作
業内容等を伴う調理作業の、作業効率がよくなり使い勝
手が向上する。
【0032】次に次プロセスである図14(G)の配膳
作業は、図9に示すように、収納キャビネット25内の
水切り材24上を配膳スペースとしても利用でき、水切
りトレー28上のスペースと合わせキッチン作業におけ
る配膳スペースが拡大することとなり、家族4人分程度
の夕食の配膳に充分対応できるものである。
【0033】次に次プロセスである図14(H)の後片
付け作業は、図10に示すように水槽23がコンロ22
と近接する比較的大きな構成であるので、使用後の食器
等を一旦水槽23内に余裕をもって仮置きでき、便利で
あるとともに、水槽23の下方に食器洗い乾燥機31を
配設しているので、食器や碗を予洗いせずに直接食器洗
い乾燥機31内に収容する、あるいは予洗いしてから食
器洗い乾燥機31内に収容する作業動線が水槽23内を
通過することにより、食器や碗等についた汚れや水滴が
水槽23内に落下することになり、清掃の手間が省ける
ものである。
【0034】また常に使用する鍋等の道具は、収納キャ
ビネット25内に収納し、扉29を閉成して温風装置3
0を駆動すれば外観のよい状態で鍋等の道具を乾燥で
き、次の使用に供することができるものである。
【0035】以上のように、本発明の構成は収納キャビ
ネット25に、水切り、仮置き、配膳等の多目的機能を
もたせ、キッチン作業のスペースの狭さという課題の解
決を図りつつ、コンロ22、水槽23、収納キャビネッ
ト25の位置とレイアウトを、キッチンの全作業プロセ
スを視点に置き、全作業プロセスにおけるあるべきキッ
チンを追求することにより全体として使い勝手がよいキ
ッチンを考え出したものである。
【0036】なお、上記実施例では、ワークトップ21
後部の上方壁に、前面を開口し内底部に水切り材24を
設けた収納キャビネット25を配設し、この収納キャビ
ネット25の前面開口に、上方へ移動自在とする開閉扉
29を設けたが、これに限定されるものではなく、図1
1に示すように、ワークトップ21後部の上方壁、床面
より1000mm〜1200mm程度の位置に、奥行寸法2
50mm〜350mm程度、水槽23とほぼ同幅寸法の、板
状に形成された棚45を設け、この棚45の上面には水
切り材46を、下面には着脱自在の水受けトレー47を
配設し、かつ、棚45上方、ウォールキャビネット48
下方、床面より1600mm〜1700mm程度の位置に、
棚45とほぼ同幅寸法のロールスクリーン49等を備え
たものでも本発明と同等の効果を達成するものである。
【0037】また、図12に示すように、ロールスクリ
ーン49に限らず、床面より1600mm〜1700mm程
度の位置に下面が備わるよう配設されたウォールキャビ
ネット50の下面に、開閉自在なる扉51を設けても、
本発明と同等の効果を達成するものである。
【0038】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明の厨房設備は、下記のような効果を奏するも
のである。
【0039】上面を腰高レベルとする上面一側にコンロ
を設け、このコンロ側方に近接して比較的大きな水槽を
設けているので、コンロ上の鍋等に差し水をする場合、
カップ等で水槽近くに設けた水栓より水を汲み、鍋に差
し水をするという作業になるが、この差し水作業は、コ
ンロと水槽が近接しているため、従来のキッチンの調理
面の役割を果たす移動自在の水切りトレーを、水槽上で
コンロと反対側方へ移動させることにより、カップが通
過する作業動線上に調理面がなくなるため、調理面が濡
れたり、床が濡れる恐れがない。また、茹で水切りをす
る際にも、熱い湯の入ったコンロ上の鍋を近接する水槽
まで運ぶだけでよいので、重い鍋等でも安全に作業を進
めることができる。
【0040】つまり、コンロと水槽が近接しているため
に、調理作業における作業動線が短くなり、上記作業内
容等を伴う調理作業の、作業効率がよくなり使い勝手が
向上する。
【0041】更に、ワークトップ後部の上方壁に、前面
を開口し、内底部に水切り材を設けた収納キャビネット
を、奥行寸法が250〜350mm程度、高さ寸法が45
0〜550mm程度、横幅寸法が前記水槽の横幅寸法とほ
ぼ同幅の大きさとして収納キャビネットの上限を床面よ
り1600〜1700mm程度に設定し、かつ収納キャビ
ネット内の水切り材の上面レベルを、通常のキッチン作
業の立位姿勢における最も手の届きやすい範囲、すなわ
ち床面より1000〜1200mm程度の位置に、前面開
口を水槽と相対してなるよう設定しているので、鍋、ボ
ウル、ザル、トレイ、レードル類等の調理道具が、取り
出しやすく、仮置きしやすくなり、収納キャビネット内
を全作業プロセスにおける有効な作業場に提供でき、大
幅にキッチンの使い勝手が向上するものである。
【0042】更に、水切り材上や水切りトレー上で水切
りを行なうということは水受けのボウルを使用する必要
がなくなり、調理道具が減少し、洗浄の手間が省け、調
理作業の効率がよくなる。
【0043】このように従来のキッチンの課題を、単
に、ひとつのキッチン作業や、キッチンの部位別に解決
するものではなく、キッチン作業の全プロセスを考慮し
て包括的にキッチン作業における課題を解決し、作業負
担を軽減した使い勝手のよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視図
【図2】同厨房設備の平面断面図
【図3】同厨房設備の側面断面図
【図4】同厨房設備の開閉扉の機構説明図
【図5】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視図
【図6】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視図
【図7】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視図
【図8】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視図
【図9】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視図
【図10】本発明の一実施例を示す厨房設備の外観斜視
【図11】本発明の他の実施例を示す外観斜視図
【図12】同他の実施例を示す外観斜視図
【図13】従来例を示す外観斜視図
【図14】キッチンの調理作業における作業工程(調理
プロセス)図
【図15】従来例の使用状態を示す外観斜視図
【図16】従来例の使用状態を示す外観斜視図
【図17】従来例の使用状態を示す外観斜視図
【図18】従来例の使用状態を示す外観斜視図
【図19】従来例の使用状態を示す外観斜視図
【図20】従来例の使用状態を示す外観斜視図
【符号の説明】
22 コンロ 23 水槽 24 水切り材 25 収納キャビネット 28 水切りトレー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を腰高レベルとする上面一側にコン
    ロを設け、このコンロ側方に近接して水槽を設けたワー
    クトップと、このワークトップ後部の上方壁に配設さ
    れ、内底部に水切り材を設けた前面開口型収納キャビネ
    ットを備え、前記収納キャビネットは奥行寸法が250
    〜350mm、高さ寸法が450〜550mm、横幅寸法が
    前記水槽の横幅寸法とほぼ同幅の大きさとし、前記収納
    キャビネットの上限は床面より1600〜1700mm
    で、収納キャビネット内の水切り材の上面レベルを床面
    より1000〜1200mmの位置に設定し、収納キャビ
    ネットの前面開口を前記水槽と相対し、かつ前記水槽の
    上面に移動自在なる水切りトレーを設けてなる厨房設
    備。
  2. 【請求項2】 収納キャビネットの前面開口に上方へ移
    動自在とする開閉扉を設けてなる請求項1記載の厨房設
    備。
  3. 【請求項3】 収納キャビネット内に温風装置を設け、
    収納キャビネット内を乾燥室としてなる請求項1記載の
    厨房設備。
JP5050331A 1993-03-11 1993-03-11 厨房設備 Pending JPH06261815A (ja)

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JP5050331A JPH06261815A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 厨房設備

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007061555A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Inax Corp 食器洗浄装置付き流し台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007061555A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Inax Corp 食器洗浄装置付き流し台

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