JPH11140581A - 熱処理歪の少ない高炭素鋼 - Google Patents
熱処理歪の少ない高炭素鋼Info
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- JPH11140581A JPH11140581A JP30605597A JP30605597A JPH11140581A JP H11140581 A JPH11140581 A JP H11140581A JP 30605597 A JP30605597 A JP 30605597A JP 30605597 A JP30605597 A JP 30605597A JP H11140581 A JPH11140581 A JP H11140581A
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Abstract
部品形状の修正を行う必要のない高炭素鋼を提供する。 【解決手段】 高炭素鋼の棒状圧延材の横断面において
等軸晶の占める領域を面積率で30%以下とする。また
棒状圧延材の横断面における中心偏析帯の中心と前記横
断面の中心との距離をa、圧延材の直径をDとする時、
a/Dの値を0.05以下とすることが好ましく、更に
棒状圧延材の横断面における等軸晶域の中心と前記横断
面の中心との距離をbとする時、b/Dの値を0.05
以下とすることが望ましい。
Description
炭素鋼に関し、詳細には焼入れによる部品の形状変化が
少なく、寸法のばらつきの小さい高炭素鋼に関するもの
である。
軸受け等の軸受けやシャフト等の部品は、耐摩耗性や耐
転動疲労性の改善を目的として、焼入れ処理や、浸炭焼
入れ処理、浸炭窒化焼入れ処理等の硬化処理が施されて
いる。
後に急冷を行う処理であるので、冷却工程において部品
の表層部と内部の温度差に起因する熱応力が発生すると
共に、相変態に伴う体積変化により変態応力が発生する
ものであり、熱処理歪が不可避的に発生する。例えば、
軸受けレース等のリング型部品の場合には、外径の真円
度が悪くなったり、シャフト等の軸型部品の場合には曲
がりが生じたりする。しかも焼入れ処理の後工程は、表
面研磨だけであることから、発生した熱処理歪はそのま
ま部品に残されることとなり、特定の位置だけに高い圧
力がかかって、耐久性の低下を招いたり、或いは騒音や
振動を発生させる等、部品の性能に直接影響を及ぼすも
のである。
冷間曲がり矯正を行うことにより、部品形状を修正する
ような方法等が行われているが、いずれの方法も多大の
費用と労力を要するという問題点がある。従って、熱処
理歪の発生が極めて少なく、焼入れ後に部品形状の修正
を行う必要のない高炭素鋼の開発が要望されている。
目してなされたものであり、焼入れによる熱処理歪が少
なく、焼入れ後に部品形状の修正を行う必要のない高炭
素鋼を提供しようとするものである。
明の高炭素鋼とは、棒状圧延材の横断面において等軸晶
の占める領域が面積率で30%以下であることを要旨と
するものであり、また棒状圧延材の横断面における中心
偏析帯の中心と前記横断面の中心との距離をa、圧延材
の直径をDとする時、a/Dの値が0.05以下である
ことが望ましく、更に棒状圧延材の横断面における等軸
晶域の中心と前記横断面の中心との距離をbとする時、
b/Dの値が0.05以下であることが望ましい。
算出するにあたり、等軸晶と柱状晶が混在する分岐柱状
晶の領域が存在する場合には、上記分岐柱状晶域は等軸
晶域に含めて面積率を算出することとする。
C:0.6〜1.2%(質量%の意味、以下同じ)、S
i:2.0%以下(0%を含まない)、Mn:0.2〜
2.5%、Al:0.01〜0.06%、N:0.00
3〜0.03%を含有し、残部Feおよび不可避的不純
物からなることが望ましい。
Ti,Oは不純物元素であり、夫々P:0.03%以下
(0%を含む)、S:0.03%以下(0%を含む)、
Ti:0.005%以下(0%を含む)、O:0.00
2%以下(0%を含む)に制限することが好ましい。
0%以下(0%を含まない)、Ni:2.0%以下(0
%を含まない)、Mo:2.0%以下(0%を含まな
い)、Cu:1.0%以下(0%を含まない)よりなる
群から選択される1種以上を含有させてもよく、靱性の
向上を目的としてV:0.01〜0.3%及び/又はN
b:0.01〜0.1%を含有させてもよい。さらに被
削性の向上を目的として、Ca:0.01%以下(0%
を含まない)、Pb:0.3%以下(0%を含まな
い)、Te:0.1%以下(0%を含まない)、Zr:
0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選択さ
れる1種以上を含有させてもよい。
む多くの実験データに基づいて、上記圧延材横断面中の
等軸晶(分岐柱状晶域を含む)の面積率が焼入れ時の熱
処理歪に及ぼす影響を調べたところ、図1に外径真円度
の例を示す通り、圧延材横断面中の等軸晶域の面積率が
小さくなるほど焼入歪量が少なくなるとの知見を得た。
具体的には、面積率が30%を超えると歪発生量が極端
に悪くなっており、等軸晶域の割合を30%以下に抑え
る必要があることが分かった。
処理歪に及ぼす鋳造組織の影響について様々な角度から
研究を重ねた結果、鋳造時に生成する鋳造組織と熱処理
歪の間に非常に大きな相関があることを見出し本発明に
想到したものであり、本発明では棒状圧延材の横断面に
おいて、等軸晶域(分岐柱状晶域を含む)を面積率で3
0%以下に抑えることにより、焼入れ時の熱処理歪の発
生を極力抑制するものである。
生成し、鋳造後期には等軸晶2が生成することが知られ
ているが、柱状晶域に対して等軸晶域ではCやCr等の
焼入性向上元素の含有量が多く、その分ミクロ的には上
記焼入性向上元素の成分偏析の程度が大きくなってい
る。このため、等軸晶域では焼入性が部分的に大きく異
なっており、この焼入性のバラツキが焼入れ時の歪の原
因となっているものと考えられる。従って、本発明では
焼入れ性のバラツキの大きい等軸晶域を減少させて、ミ
クロ的な成分偏析が少なく焼入性のバラツキの小さい柱
状晶域を増大させることにより、焼入歪量が非常に小さ
く制限できるものである。
そのままリング状に切削加工する場合には、中央部の等
軸晶域は取り除かれるので悪影響を及ぼすことはないも
のと考えられるが、通常は、強度向上を目的として、丸
棒状の圧延材を熱間鍛造で円板状に据込み加工した後、
リング状に切り出すことが一般的であり、圧延材の等軸
晶域の面積率が大き過ぎると、リング状部材であっても
等軸晶を有するものである。したがって、リング型部材
の場合であっても、熱処理歪の発生を防止する上で、圧
延材として横断面の等軸晶域の面積率が30%以下のも
のを用いることが非常に有効である。
生成する中心偏析帯はその周囲よりもCやCr等の焼入
性向上元素がかなり高くなっていることから、中心偏析
帯は周囲よりも焼入性が高い。この中心偏析帯が鋼材の
中心より離れた位置に存在する場合、中心偏析帯におい
ては周囲に比べ焼入れ時にマルテンサイトが生成し易
く、且つ変態膨張量も大きくなり、片側に偏った歪が発
生してしまう。一方、中心偏析帯が中心付近に存在する
場合は、全円周方向または厚み方向に対して均一に変形
が発生する。従って、図2に示す様に、棒状圧延材の横
断面における中心偏析帯の中心と前記横断面の中心との
距離をa、圧延材の直径をDとする時、a/Dの値を
0.05以下とすることが、焼入れ時の熱処理歪を低減
させる上で望ましい。
は、先に凝固する柱状晶域に比べてCやCr等の焼入性
向上元素の含有量が多く、しかも偏析している。このた
め、等軸晶域では焼入性のバラツキが大きく、このバラ
ツキが焼入れ時の歪の原因となっている。この焼入れ性
のバラツキの大きい等軸晶域が、中心よりもずれた位置
に存在した場合、片側で等軸晶領域が大きくなり、焼入
れ時に、片側に偏った歪が発生してしまう。これに対し
て、等軸晶の中心が圧延材の中心付近に存在する場合
は、全円周方向に対して均一に変形するため、全周に均
一に変形が発生する。従って、図2に示す様に、棒状圧
延材の横断面における等軸晶域の中心と前記横断面の中
心との距離をb、圧延材の直径をDとする時、b/Dの
値を0.05以下とすることが、焼入れ時の熱処理歪を
低減させる上で推奨される。
するにあたっては、比較的大きな速度で冷却を施しなが
ら連続鋳造を行うことが望ましく、鋳造開始から約80
0℃までを4℃/min以上の速度で冷却することが好
ましい。また連続鋳造の際に、電磁撹拌を行うと等軸晶
域が大きくなり易いので、電磁撹拌は極力制限すること
が推奨される。
面だけから冷却を施した場合に圧延材中心からずれるの
で、できるだけ鋳片の全周から均一に冷却を施すことが
望ましい。等軸晶域の中心は、例えば水平型連続鋳造等
を採用した場合には圧延材中心からずれて前記b/Dの
値が0.05を超えるので、垂直型鋳造や全湾曲型鋳造
を行うことが望ましく、鋳片を湾曲させる際の曲げRは
できるだけ大きくすることが推奨される。
明の高炭素鋼は、C,Si,Mn,Al,Nを以下の範
囲で含有することが望ましい。
転動疲労性等の軸受特性を確保するのに必要な元素であ
るので、C含有量の下限は、0.6%とすることが望ま
しく、0.8%以上がより好ましい。一方、C含有量が
1.2%を超えるとCが偏析しやすくなり熱処理歪が大
きくなるので、1.2%以下が望ましく、1.1%以下
であればより望ましい。
上させる元素であるが、2.0%を超えて含有させて
も、それ以上の効果は少なく、かえって圧延材の強度を
挙げ、冷間鍛造性や被削性を低下させる。従って、Si
含有量は、2.0%以下が望ましく、0.5%以下であ
ればより望ましい。
て表層及び芯部の硬さを高めることにより表面の陥没を
防止し、転動疲労寿命の向上に寄与する元素である。こ
れらの作用を有効に発揮するには0.20%以上含有さ
せることが望ましい。但し、2.5%を超えて含有させ
ても効果は飽和すると共に、かえって熱処理歪が大きく
なるので、2.5%以下が好ましく、1.2%以下がよ
り好ましい。
成長を抑えることにより歪を抑制するのに有効な元素で
あり、そのためには0.01%以上の添加が必要であ
る。但し、0.06%を超えて添加してもこの効果は飽
和するので上限を0.06%とした。好ましくは0.0
4%以下である。
晶粒の成長を抑制する元素である。この効果を発揮する
ためには0.003%以上の添加が必要である。但し、
0.03%を超えて過多に含有させると鍛造時や熱間加
工時に割れを起こし易くなるため、上限は0.03%と
することが望ましく、0.02%以下であればより好ま
しい。
i,Oはいずれも不純物元素であり、夫々、以下の範囲
に制限することが望ましい。
なくする必要があり、0.03%以下が好ましく、0.
015%以下であればより好ましい。
り、切削性を向上させる元素として知られているが、O
含有量が少ない場合には転動疲労性を低下させるので、
本発明においては不純物元素とした。よって、S含有量
は0.03%以下が好ましく、0.01%以下であれば
より好ましい。
い) Tiは鋼の脱酸、脱窒に有効に作用する他、結晶粒の微
細化に有効ではあるものの、TiN等の硬質介在物が生
成すると曲げ疲労特性や転動疲労特性が劣化するので、
本発明では不純物元素とした。よってTi含有量は0.
005%以下とすることが好ましく、0.0015%以
下であるとより好ましい。
O3 を生成し、また冷間加工性や熱間加工性を低下させ
るため、極力低くする必要がある。従って、O含有量は
0.0020%以下が好ましく、0.0015%以下で
あればより好ましい。
上を目的として、Cr,Ni,Mo,Cuを以下の範囲
で添加しても良い。
ることにより表面の陥没を防止し、転動疲労寿命の向上
に寄与する元素である。Cr含有量が0.2%未満では
この効果は少ないので0.2%以上が好ましく、0.3
%以上であればより好ましい。一方Cr含有量が2.0
%を超えるとCrが偏析しやすくなり、巨大なCr炭化
物が生成して転動疲労寿命を低下させるばかりでなく、
熱処理歪が大きくなるので、2.0%以下が好ましく、
1.6%以下であるとより好ましい。
量の大きな部品における焼入れ・焼戻し処理を容易にす
る元素であるが、含有量が2.0%を超えて含有させる
と冷間加工性及び被削性を低下させ、さらに焼入れ・焼
戻し後に残留オーステナイトが多量に発生し、寸法安定
性が劣化するばかりでなく、熱処理歪が大きくなる。よ
って、Ni,Mo含有量は2.0%以下とすることが望
ましい。
であり、且つ耐食性の向上にも有効である。但し、多過
ぎると熱間割れが生じ易くなって熱間加工性は劣化する
ので上限は1.0%とすることが望ましく、0.6%以
下とすることがより好ましい。
であり靱性の向上に効果的であるので以下の範囲で含有
させることが望ましい。
を生成し、結晶粒を微細化して転動疲労性を向上させ、
靱性を増大させるのに有効な元素である。V及びNb共
に、含有量が0.01%未満ではこの様な効果は少ない
ので0.01%以上含有させることが望ましい。また、
多過ぎても結晶粒の微細化効果は飽和するので、V含有
量の上限は0.3%とし、Nb含有量の上限は0.1%
とすることが望ましい。
削性向上元素であり、夫々以下の範囲で添加することが
推奨される。
り、介在物を球状化して異方性を改善し靱性および曲げ
疲労強度を劣化させずに被削性を向上させることができ
る元素である。但し、0.01%を超えると粗大な複合
介在物が多数生成して、曲げ疲労特性及び転動疲労特性
が劣化するので、上限は0.01%とすることが望まし
い。
すると転動疲労寿命が大幅に低下するので上限は0.1
%とすることが望ましい。
間圧延時にMnSの変形を抑制してMnSの球状化に寄
与することによって、横目の靱性および曲げ疲労強度を
劣化させずに被削性を向上させる。但し、0.1%を超
えると非金属介在物の増大により曲げ疲労強度を劣化さ
せるので上限は0.1%とすることが望ましい。
球状化に寄与することによって異方性を改善し、靱性お
よび曲げ疲労強度を劣化させずに被削性を向上させる元
素である。但し、0.1%を超えるとZrO2 等の非金
属介在物が多く生成し、曲げ疲労強度を劣化させるので
上限を0.1%とすることが望ましい。
説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもの
ではなく、前・後記の主旨に徴して設計変更することは
いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
行い、その後φ40mm丸棒に圧延した。尚、鋳造時の
等軸晶の割合を変化させるために、鋼No.1〜21は鋳
造開始から800℃までを冷却速度7℃/minで鋳造
し、鋼No.22は、鋳造開始から800℃までの冷却速
度を5℃/minとし、鋼No.23は、上記冷却速度を
4℃/minとし、鋼No.24,25は、上記冷却速度
を2℃/minとした。
帯及び等軸晶域中心部の圧延材中心からのズレの影響を
調べるため、鋳片側面の一方のみを水冷し、冷却速度を
遅くすることにより中心偏析帯を中心よりずらして鋳造
した。
行い、圧延材横断面中に等軸晶が占める割合を求めた。
等軸晶域の測定は、JIS G 0553に規定された
鋼のマクロ組織試験方法に準じて、約20%HCl液中
で約30〜40秒間腐食し、等軸晶と柱状晶に分離し、
等軸晶域の面積率を測定し、更に中心偏析帯および等軸
晶域の中心と横断面の中心との距離を測定した。なお、
等軸晶と柱状晶が混在している領域(分岐柱状晶域)は
すべて等軸晶域に分類した。測定結果は表2に示す。
mの長さに切断した後、熱間鍛造にて高さ20mmの円
板に据込み加工し、加熱(8700℃×1Hr)→空冷
の焼ならし処理を行った。その後、図3に示す様なリン
グ型試験片を切り出し、60℃のオイル中で焼入れを行
い、続いて170℃×2Hrの焼戻しを行った。その
後、図3に示す位置において外径真円度を測定した。
加熱(870℃×1Hr)→空冷の焼ならし処理を行っ
た後、図4に示すφ20mm×200mmの軸型試験片
に加工した。さらに、上記焼入れ・焼戻し処理を行い、
その後、図4に示す位置において軸の曲がりを測定し
た。測定結果は表2に併記する。
%以下である本発明鋼であり、等軸晶面積率が30%を
超える比較鋼No.24,25と比較して、外径真円度
が高く、熱処理歪が非常に少ない。比較鋼No.25
は、等軸晶の偏析率が高いだけでなく、中心偏析帯及び
等軸晶中心のズレも大きく、外形真円度が非常に悪くな
っている共に、軸の曲がりも大きかった。
30%以下であるものの、C,Si,Mn,Al,Nの
含有量が多過ぎるか、少な過ぎる場合の本発明例であ
り、No.17〜19は夫々C,Si,Mnの含有量が
多いため焼入れ性が高くNo.1〜14の本発明鋼に比
較すると熱処理歪が大きくなっている。No.20,2
1は夫々Al,Nの含有量が少なく、焼入れ時にオース
テナイト結晶粒が粗大となり、歪が大きくなっている。
材鋳造時の等軸晶域の面積率を制御することにより、望
ましくは更に中心偏析帯及び等軸晶中心の位置と成分組
成を制御することにより、熱処理歪が非常に少なく、焼
入れ後に形状の修正を行う必要のない高炭素鋼が提供で
きることとなった。
係を示すグラフである。
歪の測定位置を示す説明図である。
測定位置を示す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 棒状圧延材の横断面において等軸晶の占
める領域が面積率で30%以下であることを特徴とする
熱処理歪の少ない高炭素鋼。 - 【請求項2】 棒状圧延材の横断面における中心偏析帯
の中心と前記横断面の中心との距離をa、圧延材の直径
をDとする時、a/Dの値が0.05以下である請求項
1に記載の高炭素鋼。 - 【請求項3】 棒状圧延材の横断面における等軸晶域の
中心と前記横断面の中心との距離をb、圧延材の直径を
Dとする時、b/Dの値が0.05以下である請求項1
または2に記載の高炭素鋼。 - 【請求項4】C :0.6〜1.2%(質量%の意味、
以下同じ) Si:2.0%以下(0%を含まない)、 Mn:0.2〜2.5%、 Al:0.01〜0.06%、 N :0.003〜0.03% を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる請求
項1〜3のいずれかに記載の高炭素鋼。 - 【請求項5】 不純物元素の含有量を、 P :0.03%以下(0%を含む)、 S :0.03%以下(0%を含む)、 Ti:0.005%以下(0%を含む)、 O :0.002%以下(0%を含む) に制限する請求項1〜4のいずれかに記載の高炭素鋼。
- 【請求項6】 さらに他の元素として Cr:2.0%以下(0%を含まない)、 Ni:2.0%以下(0%を含まない)、 Mo:2.0%以下(0%を含まない)、 Cu:1.0%以下(0%を含まない)、 よりなる群から選択される1種以上を含有するものであ
る請求項1〜5のいずれかに記載の高炭素鋼。 - 【請求項7】 さらに他の元素として V :0.01〜0.3%、 Nb:0.01〜0.1% よりなる群から選択される1種以上を含有するものであ
る請求項1〜6のいずれかに記載の高炭素鋼。 - 【請求項8】 さらに他の元素として Ca:0.01%以下(0%を含まない)、 Pb:0.3%以下(0%を含まない)、 Te:0.1%以下(0%を含まない)、 Zr:0.1%以下(0%を含まない) よりなる群から選択される1種以上を含有するものであ
る請求項1〜7のいずれかに記載の高炭素鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30605597A JP3409276B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 熱処理歪の少ない高炭素鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30605597A JP3409276B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 熱処理歪の少ない高炭素鋼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11140581A true JPH11140581A (ja) | 1999-05-25 |
JP3409276B2 JP3409276B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=17952513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30605597A Expired - Lifetime JP3409276B2 (ja) | 1997-11-07 | 1997-11-07 | 熱処理歪の少ない高炭素鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3409276B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011236451A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高周波焼入れ部品用熱間加工高炭素鋼材 |
CN102936688A (zh) * | 2012-11-21 | 2013-02-20 | 武汉钢铁(集团)公司 | 抗拉强度≥2000MPa的桥梁缆索用线材及生产方法 |
-
1997
- 1997-11-07 JP JP30605597A patent/JP3409276B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011236451A (ja) * | 2010-05-07 | 2011-11-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高周波焼入れ部品用熱間加工高炭素鋼材 |
CN102936688A (zh) * | 2012-11-21 | 2013-02-20 | 武汉钢铁(集团)公司 | 抗拉强度≥2000MPa的桥梁缆索用线材及生产方法 |
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JP3409276B2 (ja) | 2003-05-26 |
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