JP2007332439A - 低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材及び高周波輪郭焼入れ部品 - Google Patents

低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材及び高周波輪郭焼入れ部品 Download PDF

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Abstract

【課題】低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材を提供する。
【解決手段】投影芯部硬さHp-core=Hcore/(1−t/r)がHV370以上であり、A=(Mo+0.227Ni+190B−7.18C−0.087Si−17.2P−2.74V−0.00955Hs+0.0344Nγ)及びB=(t×(Hcore))が、A−0.00000293×B≧14の関係を有することを特徴とする。ただし、Hcore;芯部硬さ、t;有効硬化層深さ、r;破損部位の半径または破損部位の肉厚の半分、Hs;表面硬さ(HV)、Nγ;高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度である。
【選択図】図4

Description

本発明は、表層部に高周波焼入れ処理が行われる部品に用いられる低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材、及び高周波輪郭焼入れ部品に関する。
歯車、軸受部品、転動部品、シャフト、及び等速ジョイント部品を高周波輪郭焼入れ処理によって形成する場合、通常、例えばJIS G 4052、JIS G 4104〜4106等に規定されている中炭素の機械構造用合金鋼を、冷間鍛造(転造を含む)又は熱間鍛造−切削により所定の形状に加工した後、輪郭部分に高周波焼入れ(例えば焼入れ深さが0.5〜3mm)を行うことにより形成されている。上記した歯車及び部品は、大きな衝撃が繰り返し加わることにより、繰り返し回数が少ないにもかかわらず疲労破壊することがある。このため、このような疲労破壊に対する耐性(以下、低サイクル疲労特性と記載)が求められている。
低サイクル疲労特性を改善する為の技術としては、例えば浸炭鋼材における技術であるが、特許文献1に記載の技術及び特許文献2に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術は、塑性変形抵抗及び粒界強度の和を一定値以上にすることにより、低サイクル疲労特性を改善するものである。塑性変形抵抗は、鋼材の化学的成分を変数とした式によって算出されるものであり、実質的には芯部硬さが高いほど高くなる。また粒界強度が高い場合は靭性が高くなる。なお、切削性を維持するために、塑性変形抵抗及び粒界強度の和には上限が設けられている。
特許文献2に記載の技術は、芯部硬さ及び浸炭層の靭性それぞれを基準値以上にすることにより、低サイクル疲労特性を改善するものである。なお、芯部硬さ及び浸炭層の靭性それぞれは、鋼材の化学的成分を変数とした関数により整理されている。
特開平10−259450号公報(第13及び14段落、図1) 特開2004−238702号公報(第25及び26段落)
上記した従来の技術によれば、硬化層の靭性及び芯部硬さそれぞれが高いほど低サイクル疲労特性が向上する。しかし、本発明者が検討した結果、芯部硬さを高くしても、必ずしも低サイクル疲労特性が十分な値を示すとは限らないことが判明した。
本発明は上記のような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、低サイクル疲労特性を安定して良くすることができる、低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材及び高周波輪郭焼入れ部品を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下の通りである。
(a) 質量%で、
C:0.35〜0.6%、
Si:0.01〜1.0%、
Mn:0.2〜1.8%、
S:0.001〜0.15%、
Al:0.001〜0.05%、
N:0.002〜0.020%、
P:0.025%以下、
O:0.0025%以下
を含有し、さらに、
Cr:1.8%以下、
Mo:1.5%以下、
Ni:3.5%以下、
B:0.006%以下、
V:0.5%以下、
Nb:0.04%以下、
Ti:0.2%以下、
の1種又は2種以上を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなり、
高周波焼入れ処理後において有効硬化層深さが0.5〜3mmであり、
芯部のフェライト分率が50%以下であり、
下記(1)式で定義される投影芯部硬さHp-coreがHV370以上であることを特徴とする低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
Hp-core=Hcore/(1−t/r) …(1)
ただし、Hcore;芯部硬さ、t;有効硬化層深さ、r;破損部位の半径または破損部位の肉厚の半分である。
(b)下記(2)式で定義されるA及び下記(3)式で定義されるBが、A−0.00000293×B≧−14の関係を有することを特徴とする、上記(a)に記載の低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
A=Mo+0.227Ni+190B−7.18C−0.087Si−17.2P−2.74V−0.00955Hs+0.0344Nγ …(2)
ただし、Hs;表面硬さ(HV)、Nγ;高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度。
B=t×(Hcore) … (3)
(c)質量%で、
C:0.35〜0.6%、
Si:0.01〜1.0%、
Mn:0.2〜1.8%、
S:0.001〜0.15%、
Al:0.001〜0.05%、
N:0.002〜0.020%、
P:0.025%以下、
O:0.0025%以下
を含有し、さらに、
Cr:1.8%以下、
Mo:1.5%以下、
Ni:3.5%以下、
B:0.006%以下、
V:0.5%以下、
Nb:0.04%以下、
Ti:0.2%以下、
の1種又は2種以上を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなり、
高周波焼入れ処理後において有効硬化層深さが0.5〜3mmであり、
芯部のフェライト分率が50%以下であり、
下記(2)式で定義されるA及び下記(3)式で定義されるBが、A−0.00000293×B≧14の関係を有することを特徴とする低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
A=Mo+0.227Ni+190B−7.18C−0.087Si−17.2P−2.74V−0.00955Hs+0.0344Nγ …(2)
ただし、Hs;表面硬さ(HV)、Nγ;高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度。
B=t×(Hcore) … (3)
ただし、Hcore;芯部硬さ、t;有効硬化層深さ。
(d)高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度Nγが8〜15番であることを特徴とする上記(a)〜(c)のいずれか一つに記載の低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
(e)高周波焼入れ後の芯部組織において、パーライト、フェライト、及びベイナイトの有効結晶粒径が50μm以下であることを特徴とする上記(a)〜(d)のいずれか一つに記載の高周波輪郭焼入れ鋼材。
(f)表面の残留応力が−500MPa以下であることを特徴とする上記(a)〜(e)のいずれか一つに記載の低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
(g)上記(a)〜(f)のいずれか一つに記載の高周波輪郭焼入れ鋼材を用いた高周波輪郭焼入れ部品。高周波輪郭焼入れ部品は例えば歯車である。
本発明によれば、高周波輪郭焼入れ鋼材において低サイクル疲労特性を安定してよくすることができる。
本発明鋼は、歯車、軸受部品、転動部品、シャフト、及び等速ジョイント部品として使用される高周波輪郭焼入れ鋼材である。
本発明者は、鋭意検討の結果、高周波輪郭焼入れ鋼材の低サイクル疲労破壊は、次の過程により生じると考えた。
(A)高周波焼入れ硬化層と芯部の境界付近に歪みが集中し、微小亀裂が発生する。
(B)微小亀裂が高周波焼入れ硬化層に伝搬して、粒界割れを伴って高周波焼入れ硬化層が脆性破壊を起こす。
(C)その後、芯部が急速に破壊する。
まず、上記(A)の過程を抑制する手段を検討した。高周波焼入れ硬化層が顕著に浅い場合、又は芯部硬さが極度に低い場合、高周波焼入れ硬化層と芯部の境界付近への歪みの集中及び微小亀裂の発生は極めて容易に生じる。このため、高周波焼入れ硬化層深さ及び芯部硬さそれぞれを、ある臨界値以上にする必要がある。
図1は、微小亀裂発生時の破壊メカニズムを説明する為の模式図である。芯部硬さを図中aからbに増加させた場合、破壊起点は変化しないが疲労強度は増加する。一方、有効硬化層深さを深くした場合、破壊起点はtからtに変化するため疲労強度は増加する。そこで、有効硬化層深さ及び芯部硬さの両者を同時に記述できる新しい指標として、下式(1)及び図1で定義される投影芯部硬さHp-coreを定義した。
Hp-core=Hcore/(1−t/r) …(1)
ただし、Hcore;芯部硬さ、t;有効硬化層深さ(JIS G 0559に規定)、r;破損部位の半径または破損部位の肉厚の半分である。破損部位とはいわゆる設計上の危険断面のことであり、歯車部品においては、図2に矢印で示した部分が破損部位の肉厚に相当する。シャフトのような軸状部品では、最小直径部や応力集中が最大となる断面の半径がこれに相当する。
本発明者が検討した結果、後述する成分系においては、投影芯部硬さHp-coreがHV370未満であれば、低サイクル疲労時において高周波焼入れ硬化層と芯部の境界付近に微小亀裂が容易に発生するが、HV370以上であれば、この微小亀裂の発生を遅延できることが判明した。
次に、上記(B)の過程を抑制する手段を検討した。高周波焼入れ硬化層と芯部の境界付近で発生した微小亀裂が高周波焼入れ硬化層に伝搬するか否かは、高周波焼入れ硬化層の靭性、及び微小亀裂先端の3軸応力度により決まると考えた。
高周波焼入れ硬化層の靭性は、表面硬さ(HV)、高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度及び芯部の化学的成分で決まるため、下記式(2)で定義される指標Aを導入した。指標Aが大きいほど高周波焼入れ硬化層の脆性破壊は抑制される。
A=Mo+0.227Ni+190B−7.18C−0.087Si−17.2P−2.74V−0.00955Hs+0.0344Nγ …(2)
ただし、Hs;表面硬さ(HV)、Nγ;高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度である。
一方、微小亀裂先端の3軸応力度をあらわす指標として、有効硬化層深さ(t)及び芯部の硬さ(Hcore)の関数である下記式(3)で定義される指標Bを導入した。指標Bが小さいほど微小亀裂先端の3軸応力度は小さくなる。
B=t×(Hcore) … (3)
図3は、低サイクル疲労強度の試験結果(本図においては負荷回数が5000回で破断する場合の曲げ応力)と指標Bの関係を示す。試験片は、平行部の直径が12mmの円柱形であり、中央に半円弧の切り欠きを有している。切り欠き半径R=1であり、切り欠き底直径は10mmである。試験方法は荷重制御4点曲げ疲労試験であり、最大負荷応力と最小負荷応力の応力比は0.1、周波数は5Hzである。
本図から、指標Bが小さいほど高周波焼入れ硬化層の脆性破壊が抑制されて低サイクル疲労強度は向上することが分かる。すなわち、指標Bにより、高周波焼入れ硬化層の脆性破壊のしやすさを整理することができる。
そして、指標A及び指標Bが、A−0.00000293×B≧−14の関係を有する場合に、高周波焼入れ硬化層が脆性破壊することを抑制できる。より高い低サイクル疲労強度レベルを指向する場合は、A−0.00000293×B≧−13の関係を有するのが望ましい。また特に高い低サイクル疲労強度レベルを指向する場合は、A−0.00000293×B≧−12の関係を有するのが望ましい。
また、上記(B)の過程に移行するか否かは、芯部の靭性も影響する。すなわち芯部の靭性が高いほど硬化層が脆性破壊することを抑制できる。芯部の靭性は、芯部のパーライト、フェライト、及びベイナイトの結晶粒径に依存する。芯部の靭性を確保して硬化層が脆性破壊することを抑制するためには、これらの有効結晶粒径を50μm以下にするのが好ましい。
なお、高周波焼入れ前の組織において、鋼中のフェライト分率は、高周波焼入性を確保する観点から、50%以下であるのが望ましい。更に望ましくは40%以下であり、更に望ましくは20%以下であり、更に望ましくは10%以下である。
次に、本発明鋼の成分を限定した理由について説明する。なお、以下の記載において%とは質量%を示す。
Cは鋼に必要な強度を与えるのに有効な元素である。ただし、0.35%未満では必要な引張り強度を確保することができず、0.6%を超えると硬くなって高周波焼入れ後の芯部靭性が低下し、また冷間加工性が低下する。このため、Cを0.35〜0.6%の範囲内にする必要がある。
Siは鋼の脱酸に有効な元素であるとともに、鋼に必要な強度及び焼入性を与え、更に焼戻し軟化抵抗を向上させるのに有効な元素である。ただし、0.01%未満ではその効果は不十分であり、1.0%を超えると硬さの上昇を招いて冷間鍛造性を低下させる。このため、Siを0.01〜1.0%の範囲内にする必要がある。冷間加工を受ける鋼材の好適範囲は0.02〜0.3%であるが、特に冷間鍛造性を重視する場合は0.02〜0.13%の範囲内にするのが好ましい。一方、Siは粒界強度の増加に有効な元素であり、また軸受部品、転動部品においては転動疲労過程での組織変化及び材質変化の抑制による高寿命化に有効な元素である。そのため、高強度化を指向する場合には、0.2〜1.0%の範囲が好適である。特に転動疲労強度を高いレベルで求める場合には、0.4〜1.0%の範囲にするのが好ましい。
Mnは鋼の脱酸に有効な元素であるとともに、鋼に必要な強度及び焼入れ性を与えるのに有効な元素である。ただし、0.2%未満ではその効果は不十分であり、1.8%を超えるとその効果は飽和するのみならず、硬さの上昇を招いて冷間鍛造性が低下する。このため、Mnを0.2〜1.8%の範囲内にする必要がある。好適な範囲は0.5〜1.2%である。なお、冷間鍛造性を重視する場合には0.5〜0.75%の範囲にするのが好ましい。
Sは鋼中でMnSを形成し、これにより被削性の向上をもたらす。ただし、0.001%未満ではその効果は不十分であり、0.15%を超えるとその効果は飽和する一方で粒界偏析を起こして粒界脆化を招く。このため、Sを0.001〜0.15%の範囲内にする必要がある。なお、軸受部品及び転動部品においてはMnSが転動疲労寿命を劣化させるため、Sを極力低減する必要があり、0.001〜0.01%の範囲にするのが望ましい。
Alは脱酸材として添加する。ただし、0.001%未満ではその効果は不十分であり、0.05%を超えるとAlNが圧延加熱時に溶体化しないで残存し、TiやNbの析出サイトとなり、これらの析出物の微細分散を阻害して高周波焼入れ時の結晶粒の粗大化を助長する。このため、Alを0.001〜0.05%の範囲内にする必要がある。
Nは鋼中でAl、V、Ti、Nb等と結合して窒化物又は炭窒化物を生成し、結晶粒の粗大化を抑制する。ただし、0.002%未満ではその効果は不十分であり、0.020%を超えるとその効果が飽和するとともに冷間加工性が低下する。このため、Nを0.002〜0.020%の範囲にする必要がある。
Pは冷間鍛造時の変形抵抗を高め、かつ靭性を低下させる元素である。また焼入れ、焼戻し後の結晶粒界を脆化させ、疲労強度を低下させる元素である。このため、Pを0.025%以下、好ましくは0.015%以下にする必要がある。
Oは粒界偏析を起こして粒界脆化を起こしやすくするとともに、鋼中で硬い酸化物系介在物を形成して脆性破壊を起こしやすくする元素である。このため、Oを0.0025%以下にする必要がある。
また、本発明鋼ではCr、Mo、Ni、B、V、Nb、及びTiの一種又は2種以上を含有する。
Crは鋼に強度及び焼入性を与えるのに有効な元素であり、かつ軸受部品及び転動部品においては転動疲労過程での組織変化及び材質劣化の抑制による高寿命化に有効な元素である。ただし、1.8%を超えて添加すると硬さの上昇を招いて冷間鍛造性が低下する。このため、Crを添加する場合には1.8%以下にする必要がある。
Moも鋼に強度及び焼入性を与えるとともに高周波焼入れ層の靭性向上に有効な元素である。また、軸受部品及び転動部品においては転動疲労過程での組織変化及び材質劣化の抑制による高寿命化に有効な元素である。ただし、1.5%を超えて添加すると硬さの上昇を招いて冷間鍛造性が低下する。このため、Moを添加する場合には1.5%以下にする必要がある。特に0.02〜0.5%の範囲が好適である。
Niも鋼に強度及び強度及び焼入性を与えるとともに高周波焼入れ層の靭性向上に有効な元素であるが、3.5%を超えて添加すると硬さの上昇を招いて冷間鍛造性が低下する。このため、Niを添加する場合には3.5%以下にする必要がある。特に0.1〜3.5%、更には0.4〜2.0%の範囲が好適である。なお、Ni含有量の下限は、0.1%以上にするのが好ましいが、これに限定されるものではない。
Bも鋼に強度、焼入性、及び焼戻し軟化抵抗を与えるのに有効な元素であり、かつ高周波焼入れ鋼材の粒界強度を向上させることにより高周波焼入れ部品としての疲労強度及び衝撃強度を向上させる効果も有している。ただし、0.006%を超えるとその効果は飽和し、かつ衝撃強度劣化等の悪影響も生じうる。このため、Bを添加する場合には0.006%以下にする必要がある。特に0.0005〜0.003%の範囲が好適である。
Vも鋼に強度及び焼入性を与えるのに有効な元素であるが、0.5%を超えて添加すると硬さの上昇を招いて冷間鍛造性が低下する。このため、Vを添加する場合には0.5%以下にする必要がある。特に0.03〜0.5%、更には0.07〜0.2%の範囲が好適である。
Nbは高周波加熱の際に鋼中のC、Nと結合してNb(CN)を形成し、結晶粒の粗大化を抑制するのに有効な元素であるが、0.04%を超えて添加すると硬さの上昇を招いて冷間鍛造性が低下する。このため、Nbを添加する場合には0.04%以下にする必要がある。特に0.03%以下が好適である。なお、Nbの含有量は0.001%以上であるのが好ましいが、特にこれに限定されるものではない。
Tiは鋼中で微細なTiC、TiCSを生成させ、これにより高周波焼入れ時のγ粒の微細化を図ることができる。また、B添加鋼においては、Tiは、鋼中でNと結合してTiNを生成することによるBN析出防止、つまり固溶Bの確保を目的として添加する。ただし、0.2%を超えると、TiCの析出による鋼の硬化が顕著になって冷間加工性が顕著に低下し、かつTiN主体の析出物が多くなって転動疲労特性が低下する。このため、Tiの添加量を0.2%以下にする必要がある。好適範囲は0.1%以下である。
またTiの添加量はNbの添加量に応じて調節するのが好ましい。例えばTi+Nbの好適範囲は0.04%以上0.17%未満である。
次に、本発明鋼の製造方法について説明する。製鋼工程において溶鋼の成分調整を行った後、溶鋼を鋳造する(例えば連続鋳造)ことにより鋳片を製造する。次いで、この鋳片を圧延し、更には必要に応じて熱処理、鍛造、機械加工を行うことにより、所定の高周波焼入れ輪郭部品の形状に加工する。圧延条件、鍛造条件、及びその後の冷却条件を調整することにより鋼中のフェライト分率を上記した範囲にする。その後、高周波焼入れを行い、有効硬化層深さを0.5〜3mmにする。更に必要に応じて焼戻しを行う。
なお、必要に応じて高周波焼入れ後又は焼戻し後にピーニング処理を行い、靭性を改善してもよい。この場合、表面の残有応力が−500MPa以下となるようにピーニング処理を行うのが好ましい。また、高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度Nγが8〜15番であるのが好ましい。
本発明に規定する各条件を満たすように複数種類の高周波焼き入れ鋼材を形成し、その低サイクル疲労強度を測定した。併せて、比較例として、本発明に規定する範囲から逸出する高周波焼き入れ鋼材についても併せて評価した。
本発明の実施例の試験片は、平行部の直径が12mmの円柱形であり、中央部に半円弧の切り欠きを有している。切り欠き半径R=1であり、切り欠き底直径は10mmである。試験方法は荷重制御4点曲げ疲労試験であり、最大負荷応力と最小負荷応力の応力比は0.1、周波数は5Hzである。
結果を図4に示す。図4は、X軸及びY軸それぞれを、3軸応力度指数B及び高周波焼き入れ層の靭性指標Aとしたグラフに、本発明の実施例及び比較例をプロットしたものである。図中の数値は低サイクル疲労強度であり、負荷の回数が5000回で破断する場合の曲げ応力(MPa;実験結果から算出)を示している。
従来用いられている代表的な浸炭歯車であるSCM420浸炭材(Cp=0.9%、表面硬さHV800)の5000回の低サイクル疲労強度は約910〜970MPaである。
比較例は、A−0.00000293×B<−14となっている。この場合、低サイクル疲労強度は910〜970MPaであり、十分な強度を示していない。
一方、A−0.00000293×B≧−14を満たす実施例では、高周波輪郭焼入れ鋼材の低サイクル疲労強度が1000MPa以上になることが示された。また、A−0.00000293×B≧−13を満たす場合に高周波輪郭焼入れ鋼材の低サイクル疲労強度が1100MPa以上になること、及びA−0.00000293×B≧−12を満たす場合に高周波輪郭焼入れ鋼材の低サイクル疲労強度が1200MPa以上になることも示された。
以上から、A−0.00000293×B≧−14を満たすことにより、高周波輪郭焼入れ鋼材の低サイクル疲労強度が十分に高くなることが示された。
次に、表1の組成を有する鋼材を溶製し、熱間鍛造で40mmφの棒鋼に鍛造した後、焼準処理を行った。上記棒鋼より、平行部の直径が12mmで、中央部に切り欠き半径R=1の半円弧の切り欠き(切り欠き底直径は10mm)を有する試験片を作製し、種々の条件で浸炭焼入れ焼戻し処理を行った後に低サイクル疲労特性を評価した。試験方法は荷重制御4点曲げ疲労試験であり、最大負荷応力と最小負荷応力の応力比は0.1、周波数は5Hzである。
結果を表2に示す。
本発明例では負荷の回数が5000回の低サイクル疲労強度が1400MPa以上と極めて良好な特性を示すことが明らかである。
一方、比較例21は、C含有量が本願規定の範囲を下回っており、5000回の低サイクル疲労強度が1000MPa未満である。比較例22,23は、C含有量が本願規定の範囲を上回っており、5000回の低サイクル疲労強度が1000MPa未満である。比較例24は、P含有量が本願規定の範囲を上回っており、5000回の低サイクル疲労強度が1000MPa未満である。比較例25,28は投影芯部硬さが本願発明の範囲を下回った場合であり、5000回の低サイクル疲労強度が1000MPa未満である。比較例26,29はA−0.00000293Bの指標が本願発明の範囲を下回っており、5000回の低サイクル疲労強度が1000MPa未満である。なお、比較例26は高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度Nγが8〜15番の範囲を下回っている。比較例27,30は芯部組織の有効結晶粒径が50μm超であり、5000回の低サイクル疲労強度が1000MPa未満である。なお、比較例30は高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度Nγが8〜15番の範囲を下回っている。
次に、一部の試験片については、アークハイト0.5mmAの条件でジョットピーニング処理を行った。結果を表3に示す。ショットピーニング付与により、表面の残留応力を−500MPa以下にすることにより、さらに優れた低サイクル疲労強度が得られることが明らかである。
微小亀裂発生時の破壊メカニズムを説明する為の模式図。 破損部位を説明する為の模式図。 指標Bと低サイクル疲労試験における寿命の関係を示すグラフ。 X軸及びY軸それぞれを、3軸応力度指標B及び高周波焼入れ硬化層の靭性指標Aとした上で、本発明の実施例及び比較例をプロットしたグラフ。

Claims (8)

  1. 質量%で、
    C:0.35〜0.6%、
    Si:0.01〜1.0%、
    Mn:0.2〜1.8%、
    S:0.001〜0.15%、
    Al:0.001〜0.05%、
    N:0.002〜0.020%、
    P:0.025%以下、
    O:0.0025%以下
    を含有し、さらに、
    Cr:1.8%以下、
    Mo:1.5%以下、
    Ni:3.5%以下、
    B:0.006%以下、
    V:0.5%以下、
    Nb:0.04%以下、
    Ti:0.2%以下、
    の1種又は2種以上を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなり、
    高周波焼入れ処理後において有効硬化層深さが0.5〜3mmであり、
    芯部のフェライト分率が50%以下であり、
    下記(1)式で定義される投影芯部硬さHp-coreがHV370以上であることを特徴とする低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
    Hp-core=Hcore/(1−t/r) …(1)
    ただし、Hcore;芯部硬さ、t;有効硬化層深さ、r;破損部位の半径または破損部位の肉厚の半分である。
  2. 下記(2)式で定義されるA及び下記(3)式で定義されるBが、A−0.00000293×B≧−14の関係を有することを特徴とする、請求項1に記載の低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
    A=Mo+0.227Ni+190B−7.18C−0.087Si−17.2P−2.74V−0.00955Hs+0.0344Nγ …(2)
    ただし、Hs;表面硬さ(HV)、Nγ;高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度。
    B=t×(Hcore) … (3)
  3. 質量%で、
    C:0.35〜0.6%、
    Si:0.01〜1.0%、
    Mn:0.2〜1.8%、
    S:0.001〜0.15%、
    Al:0.001〜0.05%、
    N:0.002〜0.020%、
    P:0.025%以下、
    O:0.0025%以下
    を含有し、さらに、
    Cr:1.8%以下、
    Mo:1.5%以下、
    Ni:3.5%以下、
    B:0.006%以下、
    V:0.5%以下、
    Nb:0.04%以下、
    Ti:0.2%以下、
    の1種又は2種以上を含有し、残部が鉄及び不可避的不純物からなり、
    高周波焼入れ処理後において有効硬化層深さが0.5〜3mmであり、
    芯部のフェライト分率が50%以下であり、
    下記(2)式で定義されるA及び下記(3)式で定義されるBが、A−0.00000293×B≧14の関係を有することを特徴とする低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
    A=Mo+0.227Ni+190B−7.18C−0.087Si−17.2P−2.74V−0.00955Hs+0.0344Nγ …(2)
    ただし、Hs;表面硬さ(HV)、Nγ;高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度。
    B=t×(Hcore) … (3)
    ただし、Hcore;芯部硬さ、t;有効硬化層深さ。
  4. 高周波焼入れ硬化層の旧オーステナイト結晶粒度Nγが8〜15番であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
  5. 高周波焼入れ後の芯部組織において、パーライト、フェライト、及びベイナイトの有効結晶粒径が50μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の高周波輪郭焼入れ鋼材。
  6. 表面の残留応力が−500MPa以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の低サイクル疲労特性に優れた高周波輪郭焼入れ鋼材。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の高周波輪郭焼入れ鋼材を用いた高周波輪郭焼入れ部品。
  8. 前記高周波輪郭焼入れ部品は歯車であることを特徴とする請求項7に記載の高周波輪郭焼入れ部品。
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