JPH11140404A - 接着剤、ゴムと帆布との複合体、および歯付ベルト - Google Patents
接着剤、ゴムと帆布との複合体、および歯付ベルトInfo
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- JPH11140404A JPH11140404A JP9329588A JP32958897A JPH11140404A JP H11140404 A JPH11140404 A JP H11140404A JP 9329588 A JP9329588 A JP 9329588A JP 32958897 A JP32958897 A JP 32958897A JP H11140404 A JPH11140404 A JP H11140404A
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Abstract
てニトリル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布を接着した
複合体からなり、耐摩耗性と耐水性に優れた歯付ベルト
を提供することにある。 【解決手段】 メチルエチルケトン不溶解分が75〜9
0重量%と適量である自己架橋性カルボキシル基含有不
飽和ニトリルゴムラテックス(例えば、共役ジエン単量
体単位が30〜85重量%、α,β−不飽和ニトリル単
量体単位が10〜50重量%、エチレン性不飽和カルボ
ン酸単量体単位が1〜10重量%、およびエチレン性自
己架橋単量体単位が0.3〜10重量%からなる)にレ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂を配合してなる接着剤
を用いてニトリル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布を接
着することにより歯付ベルトを得る。
Description
含有高飽和共重合体ゴムと帆布を該接着剤で接着した複
合体、および該複合体からなる歯付ベルトに関する。
ト、ラップドベルト、Vベルトなどの歯付ベルトは、織
布状の帆布とゴムとの複合体で構成されている。ゴムと
しては、従来、主に耐油性ゴムであるクロロプレンゴム
(CR)やアクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
(NBR)が用いられてきた。しかし、近年、自動車の
排ガス規制対策、自動車の軽量化のためのエンジンルー
ムの小型化、及び騒音対策のためのエンジンルームの密
閉化などに対応して、自動車用の歯付ベルトでは、従来
から用いられてきたゴムでは耐熱性が不足となってき
た。そこで、耐熱性と耐油性とを兼ね備えたニトリル基
含有高飽和共重合体ゴムの使用が提案されている(特公
平2−43767号公報など)。
ナイロンおよびアラミドの帆布で保護されているが、ニ
トリル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布との接着力を高
め、かつ、ベルトと歯車との噛み合いによる摩耗を抑制
するため、一般に、帆布には有機溶剤を用いたゴム糊処
理が施されている。近年、有機溶剤の環境汚染が問題視
されるに従い、有機溶剤を用いないゴム糊処理の技術開
発が求められていた。
と繊維との接着剤として、水素添加率が90%以上のニ
トリル基含有高飽和共重合体ゴムラテックスとレゾルシ
ン−ホルマリン樹脂とを含む接着剤(特開平4−462
40号公報、特公平7−1053号公報など)が提案さ
れ、それを用いた歯付ベルトも検討されている。
リル基含有高飽和共重合体ゴムとの接着性に優れ、この
接着剤を用いて製造された歯付ベルトは性能的に優れ
る。しかし、技術の進歩に伴い、より耐摩耗性、耐水性
の優れた歯付ベルトが求められるようになった。
リル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布を有機溶剤を用い
ずに接着できる接着剤、および該接着剤を用いたニトリ
ル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布を接着した耐摩耗性
と耐水性に優れた複合体、そのような複合体からなる耐
摩耗性と耐水性に優れた歯付ベルトを提供することにあ
る。
ゲル分が適量な自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニ
トリルゴムラテックスにレゾルシン−ホルムアルデヒド
樹脂を配合した接着剤を用いることにより、目的の歯付
ベルトが得られることを見出し、本発明を完成するにい
たった。
ば、メチルエチルケトン不溶解分が75〜90重量%以
下である自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニトリル
ゴムラテックスにレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂を
配合してなる接着剤、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ムと帆布を該接着剤で接着したゴムと布の複合体、およ
び該複合体からなる歯付ベルトが提供される。
トリルゴムラテックス)本発明に用いられる自己架橋性
カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムラテックスは、
共役ジエン単量体、不飽和ニトリル単量体、エチレン性
不飽和カルボン酸単量体、およびエチレン性自己架橋単
量体の共重合体ゴムのラテックスである。
リルゴムラテックスを構成する共重合体の構成比率は、
通常、共役ジエン単量体単位が30〜85重量%、不飽
和ニトリル単量体単位が10〜50重量%、好ましくは
25〜40重量%、エチレン性不飽和カルボン酸単量体
単位が1〜10重量%、好ましくは、2〜8重量%、エ
チレン性自己架橋単量体単位が0.3〜10重量%、好
ましくは0.5〜8重量部からなるものである。このよ
うな構成比率の共重合体のラテックスを用いると、複合
体や歯付ベルトの耐摩耗性と接着性や複合体や歯付ベル
トの屈曲性のバランスのよい。なお、接着性および複合
体、歯付ベルトの耐摩耗性を向上させる観点から、カル
ボキシル基は好ましくは0.01ephr以上、より好
ましくは0.02ephr以上、特に好ましくは0.0
3ephr以上含有するものである。
ジエン、イソプレン、2,3−ジメチルブタジエン、
1,3−ペンタジエン、イソプレンなどが例示される。
不飽和ニトリル単量体単位としては、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル
などが例示され、通常アクリロニトリルが用いられる。
エチレン性不飽和カルボン酸単量体としてはアクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸などが例示
される。エチレン性自己架橋単量体としては、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルアミド、N
−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N’−メチレンビスアク
リルアミドなどが例示され、複合体や歯付ベルトが耐摩
耗性に優れることから、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミドが好ましい。
われない範囲で、これらの単量体以外に他の共重合可能
な単量体を用いることもできる。他の共重合可能な単量
体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルピ
リジンなどや、これらのフッ素置換体であるo−トリフ
ルオロメチルスチレン、p−トリフルオロメチルスチレ
ン、ペンタフルオロ安息香酸ビニル、ジフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレンなどのビニル芳香族単量
体; ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、
1、4−ヘキサジエンなどの非共役ジエン系単量体;
フルオロエチルビニルエーテル、フルオロプロピルビニ
ルエーテル、トリフルオロメチルビニルエーテル、トリ
フルオロエチルビニルエーテル、パーフルオロプロピル
エーテル、パーフルオロヘキサビニルエーテルなどのフ
ルオロアルキルビニルエーテル; 炭素数1〜18のア
ルキル基を有する(メタ)アクリレート[例えば、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレ
ートル、ノナデカフルオロデシル(メタ)アクリレー
ト、ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、ヘ
キサデカフルオロノニル(メタ)アクリレートなど]、
フッ素置換ベンジル(メタ)アクリレート[例えば、フ
ルオロベンジル(メタ)アクリレート、ジフルオロベン
ジル(メタ)アクリレートなど]、アルキルアミノ基を
有する(メタ)アクリレート[例えば、N,N−ジメチ
ルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、3−(N,N−
ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレートなど]などのアクリレートまたはメタクリレ
ート; N−(4−アニリノフェニル)(メタ)アク
リルアミド、N−(4−アニリノフェニル)シンナムア
ミド、N−(4−アニリノフェニル)クロトンアミド、
N−(4−アニリノフェニル)アミノ−2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アリルエーテル、(メタ)アクリル酸
5−N−(4−アニリノフェニル)アミノ−2−ヒドロ
キシペンチル、(メタ)アクリル酸2−N−(4−アニ
リノフェニル)アミノエチル、N−[4−(メチルアニ
リノ)フェニル](メタ)アクリルアミド、N−(4−
アニリノフェニル)マレインイミド、N−[4−(メチ
ルアニリノ)フェニル]マレインイミド、N−[4−
(メチルアニリノ)フェニル]マレインイミド、N−フ
ェニル−4−(3−ビニルベンジルオキシ)アニリン、
N−フェニル−4−(4−ビニルベンジルオキシ)アニ
リン等の共重合性の老化防止剤; などが挙げられる。
含有不飽和ニトリルゴムラテックスは、ゲル分であるメ
チルエチルケトン不溶解分が75重量%以上、好ましく
は80重量%以上、より好ましくは82重量%以上、9
0重量%以下のものである。メチルエチルケトン不溶解
分が少なすぎると耐摩耗性が不十分で、多すぎるとニト
リル基含有高飽和共重合体ゴムとの接着性が悪化する。
リルゴムラテックスは、通常乳化重合法によって得られ
る。乳化重合法は、特に限定されず、従来の公知の方
法、回分式、半回分式、連続式の何れでもよく、重合温
度や圧力も制限されない。重合開始剤、分子量調整剤等
も、特に限定されない。例えば、重合開始剤として、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの無機過酸化物
および/またはクメンパーオキサイドなどの有機過酸化
物が使用できる。分子量調整剤は、本発明の自己架橋性
カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムのゲル分を制御
するに必要な量を使用すればよく、例えば、t−ドデシ
ルメルカプタンなどのメルカプト基を有する炭化水素化
合物が使用できる。
活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性
剤、両性界面活性剤などを使用できる。該重合体ゴムラ
テックスの機械的安定性及び化学的安定性のバランスに
優れることから、乳化剤としては、アニオン性界面活性
剤であるポリオキシエチレンフェニルリン酸エステル
塩、またはポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル
塩などが好ましい。乳化剤の使用量も特に制限されない
が、乳化効果、複合体や歯付ベルトの耐水性、接着剤と
してのニトリル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布との接
着性の観点から、全単量体を100重量部として乳化剤
を1〜10重量部用いることが好ましく、2〜6重量部
用いることがより好ましい。
ず、使用する乳化剤使用量などによって得られる粒径を
制御し、用途などに応じて適切な粒径のものを用いれば
よい。本発明の該重合体ゴムラテックスの平均粒径は、
通常の用途では、好ましくは0.08〜0.2μmであ
り、シード重合法などで粒径を0.2〜0.3μmまで
肥大化させても良好に使用できる。
発明で用いるレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂は特に
限定されず、例えば、特開昭55−142635号公報
などに記載されたものであり、レゾルシンとホルムアル
デヒド水溶液を水に溶解し、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物を触媒として反応さ
せたレゾール型、またはシュウ酸、塩酸等の酸性触媒下
で反応させたノボラック型があるが、本発明ではどちら
でも使用できる。ノボラック型の樹脂としては、スミカ
ノール700(住友化学工業社製)、アドハーRF(保
土ヶ谷化学社製)が挙げられる。これらのノボラック型
のレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂を用いる場合に
は、水酸化ナトリウムやアンモニア水を少量添加した水
にノボラック樹脂を添加して水溶液にして使用する。ま
た、これらのノボラック型レゾルシン−ホルムアルデヒ
ド樹脂を用いる場合には、必要に応じてホルムアルデヒ
ド水溶液を添加してもよい。なお、本発明で用いるレゾ
ルシン−ホルムアルデヒド樹脂の複合体や歯付ベルトの
耐水性、接着剤としてのニトリル基含有高飽和共重合体
ゴムと帆布との接着性の観点から、レゾルシンとホルム
アルデヒドの比率は、モル比で、1:1〜1:3が好ま
しく、1:1.2〜1:2がより好ましい。
カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムラテックスとレ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分とするもので
ある。
ベルトの耐水性や、接着剤としてのニトリル基含有高飽
和共重合体ゴムと帆布との接着性の観点から、自己架橋
性カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムラテックスの
固形分100重量部に対してレゾルシン−ホルムアルデ
ヒド樹脂を乾燥重量で好ましくは5〜30重量部、より
好ましくは7〜15重量部配合する。
の架橋剤や、架橋促進剤、老化防止剤、カーボンブラッ
クの水分散体などを本発明の効果を損なわない範囲で添
加してもよい。カーボンブラックの使用量は、ニトリル
基含有高飽和共重合体ゴムと帆布との接着性および帆布
の摩耗性の観点から、自己架橋性カルボキシル基含有不
飽和二トリルゴムラテックスの固形分100重量部に対
して、5〜20重量部、好ましくは7〜15重量部であ
る。カーボンブラックの粒径は0.02〜0.04μm
が好ましく、等級はISAF、HAF、FEF級のもの
が好ましい。
わない範囲でスチレン−ブタジエン共重合体ゴムラテッ
クス、変性スチレン−ブタジエン共重合体ゴムラテック
ス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴムラテッ
クス、変性アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
ラテックス、水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム
ラテックス、クロロプレンゴムラテックス、クロロスル
ホン化ポリエチレンラテックス、アクリレートラテック
ス、または天然ゴムラテックスなどを添加してもよい。
含有高飽和共重合体ゴムと帆布を自己架橋性カルボキシ
ル基含有不飽和ニトリルゴムラテックスとレゾルシン−
ホルムアルデヒド樹脂からなる上述の接着剤を用いて接
着したものである。
ン、ポリエステル、アラミド等からなるものである。こ
れらは必要となる特性に応じて選択する。特に、耐摩耗
性に優れた歯付ベルトを得るには、硫酸相対粘度が2.
45〜2.53、引張強度が5グラム/デニール以上、
かつ単繊維の繊径が6デニール以下の産業資材用ナイロ
ン66原糸にて構成された織布状の帆布を使用すること
が好ましい。また、耐熱性に優れた歯付ベルトを得るに
は、アラミドの帆布を使用することが好ましい。
重合体ゴムは、(a)少なくとも不飽和ニトリル系単量
体と共役ジエン系単量体とを、あるいはさらにこれらと
共重合可能な単量体を共重合して得た共重合体ゴムを処
理して主鎖の不飽和結合を飽和化したゴム、(b)少な
くとも不飽和ニトリル系単量体とα−オレフィンとを、
あるいはさらにこれらと共重合可能な単量体(共役ジエ
ン系単量体を除く)とを共重合したゴム、または(c)
少なくとも不飽和ニトリル系単量体と非共役ジエン系単
量体とを、あるいはさらにこれらと共重合可能な単量体
(共役ジエン系単量体を除く)とを共重合したゴムであ
る。一般には、共役ジエン系単量体に由来する不飽和結
合を多く含有するニトリル基含有共重合体ゴムを水素化
することによって、不飽和結合を飽和させたものを用い
る。通常、ヨウ素価が120以下のものであり、好まし
くは80以下、より好ましくは15以下、0以上のもの
である。
ロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロ
ニトリルなどが例示され、好ましいものはアクリロニト
リルである。共役ジエン系単量体としては、1,3−ブ
タジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエンなどが挙げられ、好ましいものは
1,3−ブタジエンである。α−オレフィンとしては、
炭素数2〜12までのものが好ましく、例えば、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1などが例示される。非
共役ジエン系単量体としては、アレン、1,2−ブタジ
エン、3−メチル−1,2−ブタジエン、1,5−ヘキ
サジエンなどが例示される。共重合可能な単量体も特に
限定されず、例えば、前述の自己架橋性カルボシキル基
含有不飽和ニトリルゴムラテックスの製造において、共
重合可能な単量体またはエチレン性自己架橋性単量体と
して例示したものを用いることができる。共重合におい
ては、各種単量体をそれぞれ1種類の単量体に限定する
必要はなく、2種類以上を使用して共重合してもよい。
なお、二トリル基含有高飽和共重合体ゴム中の不飽和ニ
トリル単位の含有量は好ましくは10重量%以上、より
好ましくは15重量%以上、好ましくは50重量%以
下、より好ましくは40重量%以下である。これらのニ
トリル基含有高飽和共重合体ゴムの具体例としては、市
販品である日本ゼオン社製のZetpol1010、Z
etpol 1020、Zetpol 2000、Ze
tpol2000L、Zetpol 2010、Zet
pol 2010H、Zetpol 2020、Zet
pol 2020Lなどが挙げられる。
重合体ゴムは、通常、カーボンブラック、可塑剤、架橋
剤などを配合して使用される。架橋剤には特に限定され
ず、硫黄系架橋剤や有機過酸化物架橋剤が使用できる。
また、ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの形状などは
特に限定されず、目的に応じた形状に成形すればよい。
共重合体ゴムと帆布を本発明の接着剤で貼り合わせたも
のである。その製造方法は特に限定されないが、一般に
は、接着剤を付着させた帆布とニトリル基含有高飽和共
重合体ゴムの接着部分を接合し、接着剤とニトリル基含
有高飽和共重合体ゴムの間を架橋接着させる。
特に限定されず、一般のタイヤコードと同じように、レ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂とラテックスからなる
接着剤の水溶液、または水分散液を用いる方法を採用で
きる。例えば、帆布を、好ましくは粘度を10〜20c
pmになるように濃度を調整した接着剤水溶液、または
水分散液に浸漬した後、乾燥して水分を除去すればよ
い。乾燥条件も特に限定されず、通常は、100〜18
0℃、0.5〜10分間程度の条件で乾燥する。
は接着性を高めるために繊維の浸漬に先立って、予め、
イソシアネート化合物溶液またはイソシアネート化合物
水分散体、エポキシ化合物溶液、エポキシ化合物水分散
体などに浸漬し、乾燥処理してイソシアネートやエポキ
シを繊維に付着させることにより、接着性を高めること
ができる。この場合の乾燥温度は、イソシアネート化合
物やエポキシ化合物が繊維に付着し、水などの溶媒を乾
燥させるに十分な温度と時間であればよく、120〜2
00℃で数十秒〜数分間行われる。これらの化合物の繊
維に対する付着量は帆布重量を基準として0.05〜
1.0重量%になるのが好ましい。これらの化合物の繊
維に対する付着量は、溶液、水分散体などの濃度の調
整、浸漬時間の調整、浸漬を繰り返すことによって調整
できる。
ず、ジフェニルメタンジイソシアネート、トルイレンジ
イソシアネート、トリフェニルメタンイソシアネート、
ポリメチレンポリフェニルイソシアネートなどが例示さ
れ、そのフェノールブロック体、ケトンオキシムブロッ
ク体などが例示される。エポキシ化合物としては、エチ
レングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシ
ジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテルな
どが例示される。
いが、ゴムと帆布との接着性および帆布の耐摩耗性の観
点から付着量が帆布重量を基準として10重量%以上が
好ましく、20重量%以上がより好ましい。また、帆布
の機械的特性、屈曲性の観点から付着量が帆布重量を基
準として50重量%未満が好ましく、30重量%未満が
より好ましい。付着量は、浸漬時間の調整や、浸漬を繰
り返すことによって調整できる。
ムの間で架橋接着させるには、通常、それぞれの接着部
分を接合し、加熱すればよい。加熱処理の条件は、特に
制限されず、付着した接着剤を反応定着させるのに十分
な時間と温度および自己架橋単量体の縮合反応(例えば
N−メチロール基の脱ホルマリン反応)が起こる条件で
あり、通常、約130〜230℃で数十秒〜数分間行な
われる。
に限定されないが、以下にその代表的用途である歯付ベ
ルトについて説明する。
部分断面図を示す。
リエステルコード、ガラス繊維コード、アラミド繊維コ
ードなどが帆布と併せて使用される。ガラス繊維コー
ド、アラミド繊維コードが好ましい。ガラス繊維コード
としては、一般に、Eガラス(無アルカリガラス)、ま
たは高強度ガラスの繊維のコードが用いられる。線径7
〜10μmのガラス繊維フィラメントを数百本束ねたコ
ードをレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂の水溶液に浸
漬し、水分を蒸発させてレゾルシン−ホルムアルデヒド
樹脂を付着させ、それらを十数本束ねて撚りあげたもの
を使用するのが一般的である。
ル基含有高飽和共重合体ゴムとの接着性を高めるため
に、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合
体ゴムのラテックスで処理した後、特開昭63−135
564号などに例示される有機ジイソシアネート化合物
とクロロスルホン化ポリエチレンゴムとの混合物をキシ
レン溶媒で溶解した接着剤などからなるオーバーコート
剤で心線を被覆したものである。この心線は、一般に、
帆布とニトリル基含有高飽和共重合体ゴムとの間にはさ
みこまれるように具備される。
ラムに本発明の接着剤を付着した帆布2、心線4、ニト
リル基含有高飽和共重合体ゴム1の順序で重ね合わせた
後、加硫釜で加熱加圧して架橋する。この際、ゴムは帆
布2を延ばすように流動し、ベルト歯型が加硫成形され
る。加硫終了後、金型を除去し、輪切りすることにより
歯付ベルトが得られる。一般に、架橋温度は140〜1
80℃で、架橋時間は15〜50分である。
メチルエチルケトン不溶解分が75〜90重量%である
自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムラテ
ックスにレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂を配合して
なる接着剤、(2) 自己架橋性カルボキシル基含有不
飽和ニトリルゴムラテックスが共役ジエン、α,β−不
飽和ニトリル、エチレン性不飽和カルボン酸、およびエ
チレン性自己架橋単量体との共重合体ゴムのラテックス
である(1)記載の接着剤、(3) 自己架橋性カルボ
キシル基含有不飽和ニトリルゴムラテックスが共役ジエ
ン単量体単位30〜85重量%、α,β−不飽和ニトリ
ル単量体単位10〜50重量%、エチレン性不飽和カル
ボン酸単量体単位1〜10重量%、およびエチレン性自
己架橋単量体単体0.3〜10重量%からなる共重合体
ゴムのラテックスである(2)記載の接着剤、(4)
自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムラテ
ックスがカルボキシル基を0.01ephr以上含有す
るゴムのラテックスである(1)〜(3)のいずれかに
記載の接着剤、(5) 自己架橋性カルボキシル基含有
不飽和ニトリルゴムラテックスが平均粒径0.08〜
0.2μmのものである(1)〜(4)のいずれかに記
載の接着剤、(6) レゾルシン−ホルムアルデヒド樹
脂がレゾルシンとホルムアルデヒドがモル比で1:1〜
3:1である(1)〜(5)のいずれかに記載の接着
剤、(7) 自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニト
リルゴムラテックス100重量部に対して、レゾルシン
−ホルムアルデヒド樹脂の配合量が5〜30重量部であ
る(1)〜(6)のいずれかに記載の接着剤、(8)
ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムと帆布とを(1)〜
(7)のいずれかに記載の接着剤で接着したゴムと帆布
の複合体、(9) ニトリル基含有高飽和共重合体ゴム
がヨウ素価120以下のものである(8)記載の複合
体、(10) ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムが、
(a)少なくとも不飽和ニトリル系単量体と共役ジエン
系単量体とを共重合した共重合体ゴムを水素添加したゴ
ム、(b)少なくとも不飽和ニトリル系単量体とα−オ
レフィンとを共重合した共重合体ゴム、または、(c)
少なくとも不飽和ニトリル系単量体と非共役ジエン系単
量体とを共重合した共重合体ゴムである(9)記載の複
合体、(11) ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムが
不飽和ニトリル単位含有量が10〜50重量%である
(10)記載の複合体、(12) 接着剤を付着させた
帆布とニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの接着部分を
接合し、接着剤とニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの
間を架橋接着させた(8)〜(11)のいずれかに記載
の複合体、(13) 接着剤を付着させた帆布が、帆布
を接着剤水溶液、または水分散液に浸漬した後、乾燥し
て接着剤を付着させたものである(12)記載の複合
体、(14) 帆布の接着剤付着量が帆布重量を基準と
して、10〜50重量%である(12)または(13)
記載の複合体、(15) (8)〜(14)のいずれか
に記載のゴムと帆布の複合体からなる歯付ベルト、(1
6) 帆布とニトリル基含有高飽和共重合体ゴムの間に
心線を挟み込んだ(15)記載の歯付ベルト、などが例
示される。
に説明する。
に、水150重量部、pHを5.5に調整したポリオキ
シエチレンフェニルリン酸エステルのカリウム塩3.5
重量部、アクリロニトリル35.0重量部、メタクリル
酸3.5重量部、N−メチロールメタクリルアミド1.
0重量部、分子量調整剤としてt−ドデシルメルカプタ
ン0.2重量部をこの順で入れ、ボトル内を窒素で置換
した後、ブタジエン60.5重量部を圧入した。
25重量部を添加し、反応温度50℃で20時間撹拌し
ながら重合反応させた。さらに濃縮操作および水酸化カ
リウム水溶液を用いてpHを8.5に調整して自己架橋
性カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体ゴムラテックス(A−1)を得た。
うに変える以外は同様の操作でA−2からA−5の自己
架橋性カルボキシル基含有不飽和アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合ゴムラテックスを得た。
ル(メタ)アクリルアミド量を変えてA−6からA−1
0の自己架橋性カルボキシル基含有不飽和アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体ゴムラテックスを得た。得ら
れたラテックスのメチルエチルケトン不溶解分(以後ゲ
ル分と記す)量、平均粒子径、pHを表1に示す。
ス100グラムをメタノール1リットルで凝固した後、
60℃で一晩真空乾燥した。乾燥したゴムを100メッ
シュの金網製のカゴに0.3グラム精秤して、メチルエ
チルケトン100ccに2日浸漬し、金網製のカゴをド
ラフトで風乾した後、カゴごと60℃で一晩真空乾燥
し、乾燥重量を精秤、金網に溶解せずに残った不溶解分
をゲル分として測定した。
部、ホルムアルデヒド水溶液(37重量%)9.4重量
部、水酸化ナトリウム水溶液(10重量%)3.0重量
部を水139.6重量部に溶解し、撹拌下に25℃で6
時間反応させた。得られた液の中へラテックス(固形分
濃度45重量%)222.2重量部、アンモニア水(1
4重量%)22.6重量部、水148.2重量部を添加
し、撹拌下に25℃で20時間反応させて接着剤原液を
得た。さらに、得られた接着剤原液にHAFカーボン
(旭カーボン社製)水分散体(25重量%)40重量部
を添加して最終処理液を得た。
品の調製)表2に示す配合処方に従って、ニトリル基含
有高飽和共重合体ゴムと配合剤とをロール上で混練し、
約2.5mmの厚さのニトリル基含有高飽和共重合体ゴ
ム未加硫シートを作成した。
ン性不飽和ニトリル−共役ジエン系高飽和重合ゴム、ヨ
ウ素価28、結合アクリロニトリル量36.2% (*2)日本ゼオン社製品: エチレン性不飽和ニトリ
ル−共役ジエン系高飽和重合ゴム、ヨウ素価11、結合
アクリロニトリル量36.2%
イロン66からなる帆布に浸漬処理した後、140℃で
2分間熱処理を行った。処理されたナイロン帆布を、表
2の配合処方により調製したニトリル基含有高飽和共重
合体ゴム成型品(イ)に重ねて、プレス圧5MPa、1
50℃で30分間加硫して、ナイロン帆布とゴムとの複
合体を得た。
ーバー摩耗試験機を用いてナイロン処理帆布の摩耗性を
評価した。試験条件は荷重 1kg、摩耗表面温度12
0℃(赤外線ランプ照射)、ディスク回転回数1万回で
行った。
(接着剤組成物)の摩耗度合いを10段階で評価した。 10:処理剤表面正常 9:処理剤が10%摩耗 8:処理剤が20%摩耗 7:処理剤が30%摩耗 6:処理剤が40%摩耗 5:処理剤が50%摩耗 4:処理剤が60%摩耗 3:処理剤が70%摩耗 2:処理剤が80%摩耗 1:処理剤が90%摩耗
表2の配合処方により調整したニトリル基含有高飽和共
重合体ゴム成型品(イ)とを重ねて前述と同様に架橋
し、15cm×2.5cm角の剥離接着試験片を作製し
た。剥離試験片を沸騰水に3時間浸漬して、耐水接着試
験片とした。接着力は、インストロン型のテンシロンを
用いて剥離速度50mm/分で初期接着力と耐水接着力
を測定した。
トリル基含有高飽和共重合体ゴム成型品2と接着剤を付
着したナイロン帆布5およびガラス繊維コード心線4
(Eガラス長繊維、フィラメント直径約9μm、ストラ
ンドが15,000ヤード/ポンド、下撚りストランド
が3、下撚りが1インチ当たり2.0回・Z方向であ
り、下撚りされた糸11本を合糸して1インチ当たり
2.0回・S方向に上撚りしたものを以下心線Sと呼
び、同じく、下撚りが1インチ当り2.0回・S方向で
あり、下撚りされた糸11本を合糸して1インチ当たり
2.0回・Z方向に上撚りしたものを以下心線Zと呼
ぶ)を使用し、専用の成形用ドラムに接着剤を付着した
帆布、下記のように並べた心線Sと心線Z、ニトリル基
含有高飽和共重合体ゴムの順序で重ね合わせた後、加硫
釜で加熱加圧して、ゴムが帆布2を延ばすように流動
し、加硫成形されて、ベルト歯型が成形された。加硫終
了後金型を除去し、輪切りにして図1に示す19.1m
m幅の歯付ベルトを作成した。なお、幅1インチ当り2
2本の等間隔になるように、心線Sと心線Zを交互に並
べた。加硫はニトリル基含有高飽和共重合体ゴム成型品
(イ)を用いた場合は150℃で30分間、ニトリル基
含有高飽和共重合体ゴム成型品(ロ)を用いた場合は1
60℃で30分間で行った。
より囲んだ100℃の環境下において、歯付ベルト11
を一組のプーリ(12および13)間に架け渡し、1分
間600回転の回転数でベルト走行させ、走行開始から
ベルト歯元帆布の初期摩耗発生時間を測定し、その時間
により歯付ベルトの性能を評価した。剥離試験および摩
耗試験とベルト走行試験の結果を表1に示す。
ルケトン不溶解分が75〜90重量%以下である自己架
橋性単量体を含有する自己架橋性カルボキシル基含有不
飽和ニトリルゴムラテックスとレゾルシン−ホルムアル
デヒド樹脂を主成分とする接着剤組成物で処理したナイ
ロン帆布は、カーペット用テーバー摩耗試験機による摩
耗性およびベルト走行における初期摩耗発生においても
優れることがわかる。
架橋性単量体およびカルボキシル基とも所定量含有する
自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニトリルゴムラテ
ックスとレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂を主成分と
する接着剤組成物で処理したナイロン帆布を用いること
により、ナイロン帆布の摩耗性およびベルト走行試験に
おける初期摩耗発生が自己架橋性単量体またはカルボキ
シル基を持たない不飽和ニトリルゴムラテックスを用い
た接着剤を使用した場合より摩耗性が大幅に向上するこ
とがわかる。
和共重合体ゴムの架橋剤を有機過酸化物に替えても、ナ
イロン帆布との接着性は、硫黄架橋と同様に優れた接着
性と耐摩耗性およびベルト走行試験における初期摩耗発
生に優れた性能を有することがわかる。
不飽和ニトリルゴムラテックスにレゾルシン−ホルムア
ルデヒド樹脂を配合した接着剤は、該接着剤で処理され
た繊維に優れた耐摩耗性および接着性を付与することが
できる。
合体は、長期のベルト走行試後でも帆布の摩耗性が優れ
るため、自動車用歯付ベルト等の帆布の処理剤として特
に好適である。
品) 3 噛合歯 4 心線 5 帆布 11 歯付ベルト 12,13 プーリ 14 断熱材製のケース 15 断熱材製の蓋
Claims (3)
- 【請求項1】 メチルエチルケトン不溶解分が75〜9
0重量%である自己架橋性カルボキシル基含有不飽和ニ
トリルゴムラテックスにレゾルシン−ホルムアルデヒド
樹脂を配合してなる接着剤。 - 【請求項2】 ニトリル基含有高飽和共重合体ゴムと帆
布を請求項1記載の接着剤で接着したゴムと帆布との複
合体。 - 【請求項3】 請求項2記載の複合体からなる歯付ベル
ト。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP9329588A JPH11140404A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 接着剤、ゴムと帆布との複合体、および歯付ベルト |
PCT/JP1998/005089 WO1999025784A1 (fr) | 1997-11-13 | 1998-11-12 | Adhesif, composite comprenant un caoutchouc et une toile, et courroie crantee |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9329588A JPH11140404A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 接着剤、ゴムと帆布との複合体、および歯付ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11140404A true JPH11140404A (ja) | 1999-05-25 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9329588A Pending JPH11140404A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 接着剤、ゴムと帆布との複合体、および歯付ベルト |
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JP (1) | JPH11140404A (ja) |
WO (1) | WO1999025784A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003020802A1 (fr) * | 2001-08-29 | 2003-03-13 | Zeon Corporation | Fibre impregnee d'elastomere comprenant une fibre et une substance elastomere adherant a cette derniere, processus de production de cette fibre et composite fibre/elastomere comprenant cette fibre |
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CN113930199A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-01-14 | 航天特种材料及工艺技术研究所 | 一种增韧型酚醛胶粘剂及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3266976B2 (ja) * | 1993-03-30 | 2002-03-18 | 日本ゼオン株式会社 | ゴムと繊維との接着剤組成物及びゴムと繊維との複合体 |
JP3601544B2 (ja) * | 1994-09-28 | 2004-12-15 | 日本ゼオン株式会社 | 接着剤組成物及びゴムと繊維との複合体 |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP9329588A patent/JPH11140404A/ja active Pending
-
1998
- 1998-11-12 WO PCT/JP1998/005089 patent/WO1999025784A1/ja active Application Filing
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CN113930199B (zh) * | 2021-11-12 | 2024-02-20 | 航天特种材料及工艺技术研究所 | 一种增韧型酚醛胶粘剂及其制备方法和应用 |
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WO1999025784A1 (fr) | 1999-05-27 |
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