JPH11135369A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

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JPH11135369A
JPH11135369A JP9295934A JP29593497A JPH11135369A JP H11135369 A JPH11135369 A JP H11135369A JP 9295934 A JP9295934 A JP 9295934A JP 29593497 A JP29593497 A JP 29593497A JP H11135369 A JPH11135369 A JP H11135369A
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JP
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electrolyte solution
layer capacitor
polarizable electrode
polarizable
electric double
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JP9295934A
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Masako Inagawa
昌子 稲川
Yoshiki Inoue
芳樹 井上
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/22Electrodes
    • H01G11/26Electrodes characterised by their structure, e.g. multi-layered, porosity or surface features
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/52Separators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G11/00Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
    • H01G11/78Cases; Housings; Encapsulations; Mountings
    • H01G11/80Gaskets; Sealings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電気二重層コンデンサであると、自己
放電特性の向上と、高温信頼性の確保とを、両立させる
ことが困難であった。 【解決手段】 多孔性セパレータを介して対向配置され
た一対の分極性電極11、11と、これら分極性電極1
1、11の外面に当接して配置された集電体12、12
と、分極性電極11の周囲を囲むように配置され内部の
電解質溶液を封止するためのガスケット15と、を具備
して基本セル16が構成されるとともに、この基本セル
16が積層されてなる電気二重層コンデンサであって、
セパレータが、空孔率の異なるセパレータ14a、14
bを2枚積層して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気二重層コンデンサについて、
図7および図8を参照して説明する。図7は、従来の電
気二重層コンデンサの一例を示す斜視図であり、図8
は、図7に示す電気二重層コンデンサの中の基本セルの
構造を示す断面図である。
【0003】図8において、分極性電極1としては、例
えば、活性炭/ポリアセン系材料等の固体状活性炭が使
用される。集電体2は、導電性カーボン含有のゴムまた
はプラスチックであり、分極性電極1と圧着されてい
る。一対の分極性電極1は、多孔性セパレータ4を介し
て対向配置されており、図8に示すような枠状のガスケ
ット5と集電体2とで、電解質溶液3を封止している。
これら分極性電極1、集電体2、電解質溶液3、セパレ
ータ4、および、ガスケット5の集合体は、基本セル6
を構成している。
【0004】電気二重層コンデンサは、耐電圧が電解質
溶液3の電気分解電圧によって制限されるため、要求さ
れる耐電圧に応じて、基本セル6を直列に複数接続す
る。さらに、接触抵抗を下げるために、基本セル6を端
子電極8どうしの間に圧力をかけ、図7に示すように、
加圧板7を付けて、一定の圧力で保持している。図にお
いて、符号9は、セル積層体を示している。
【0005】ところで、このような電気二重層コンデン
サは、近年、分極性電極1を用いることによる大容量
化、および、等価直列抵抗(以下「ESR」と称す)の
低減により、新しい用途が見いだされ、検討されてきて
いる。一例としては、鉛蓄電池との組合せにより自動車
のスタータモータ駆動用電源を構成する用途や、太陽電
池との組合せによる補助電源としての用途、などが挙げ
られる。
【0006】どの用途においても、電気二重層コンデン
サは、高温環境下に設置される可能性が大きく、このよ
うな環境下における信頼性を確保する必要がある。これ
と同時に、自己放電現象を低く抑える必要がある。
【0007】従来の電気二重層コンデンサにおいて、自
己放電特性(以下「SD特性」と称す)の向上を目的と
して、セパレータ4の空孔率を小さくすると、電解質溶
液3の保持量が少なくなってしまう。この状況で長時間
にわたって高温環境下におかれると、セパレータ4内に
保持されている電解質溶液3中の溶媒が蒸発してしまっ
て減少し(いわゆる「ドライアップ現象」が発生し)、
そのため、静電容量の減少やESRの増大を生じ信頼性
が低下するという問題が発生する。つまり、信頼性の確
保のためには、セパレータ4の空孔率をなるべき大きく
して、電解質溶液3の保持量を多くすることが望まし
い。
【0008】そこで、信頼性の確保を目的として、セパ
レータ4の空孔率を大きくすると、保持している電解質
溶液の量が多くなるため、自己放電を起こしやすくな
り、SD特性が低下してしまうこととなる。つまり、S
D特性の向上のためには、セパレータ4の空孔率をなる
べく小さくして、電解質溶液3の保持量を少なくするこ
とが望ましい。
【0009】結局のところ、高温環境下での信頼性の確
保と、SD特性の向上とは、相反する要求をなしてい
る。
【0010】一方、特開平6−45191号公報には、
図9に示すような電気二重層コンデンサが開示されてい
る。この公報記載の技術においては、多孔性セパレータ
4として、同一材質のセパレータ4を2枚積層してい
る。これにより、両端からの加圧に対する機械的強度の
向上を図っている。
【0011】特開昭57−97613号公報において
も、上記公報と同様に、同一材質のセパレータを2枚積
層する技術が開示されている。また、特開平4−338
623号公報においては、メルトプレーン不織布製の同
一材質のセパレータを2枚積層する実施例が開示されて
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】同一材質のセパレータ
4を2枚積層するという従来の技術においては、セパレ
ータ4内に保持される電解質溶液量が増大することによ
って、高温信頼性は向上するものの、SD特性が悪くな
ってしまう。逆に、SD特性を向上させるために、空孔
率の小さな同一材質のセパレータ4を2枚積層した場合
には、高温信頼性が悪くなってしまう。結局、高温環境
下での信頼性の確保とSD特性の向上という相反する要
求を満たすことはできない。
【0013】
【従来の技術】また、特開平4−151816号公報に
は、図10に示すような構造の基本セルを有する電気二
重層コンデンサが開示されている。この公報記載の技術
においては、セパレータ4は、図11に示すように、多
孔性セパレータ本体4bの両面にアクリル樹脂をベース
とした高吸水性繊維4aを、5mm間隔の熱圧着部4c
において熱圧着してラミネートした構造とされている。
この構造においては、高吸水性繊維4aを使用すること
で、電解質溶液の保水性を高め、高温信頼性を向上させ
得るという効果が期待される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の技術においては、熱圧着部4cにおける熱圧着
により高吸水性繊維4aをラミネートしているために、
熱圧着時の温度コントロールや、圧着力のコントロール
といった製造条件を厳しく制御する必要がある。すなわ
ち、温度や圧着力が大きすぎると、セパレータ本体4b
の空孔を潰してしまったり、破けてピンホールができた
りすることとなる。逆に、温度や圧着力が小さすぎる
と、熱圧着自体がうまくできなくなる。結局、信頼性良
く生産することが困難であった。また、熱圧着部4cに
おいては、高吸水性繊維4aの空孔が確実に潰れてしま
い、その分、電解質溶液の保水性が低くなってしまい、
高温信頼性の向上効果が小さくなってしまうことが避け
られない。
【0015】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、特性、特にSD特性の向上を図り、かつ、高温信頼
性を確保し得る電気二重層コンデンサを提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気二重
層コンデンサにおいては、電解質溶液を含浸させた多孔
性セパレータを介して対向配置された一対の分極性電極
と、これら分極性電極の外面に当接して配置された集電
体と、前記分極性電極の周囲を囲むように配置され内部
の電解質溶液を封止するためのガスケットと、を具備し
て基本セルが構成されるとともに、該基本セルが前記分
極性電極の対向方向に単数または複数積層されてなる電
気二重層コンデンサであって、前記セパレータが、空孔
率の異なるセパレータを2枚以上積層して構成されてい
ることを特徴としている。請求項2記載の電気二重層コ
ンデンサにおいては、電解質溶液を含浸させた多孔性セ
パレータを介して対向配置された一対の分極性電極と、
これら分極性電極の外面に当接して配置された集電体
と、前記分極性電極の周囲を囲むように配置され内部の
電解質溶液を封止するためのガスケットと、を具備して
基本セルが構成されるとともに、該基本セルが前記分極
性電極の対向方向に単数または複数積層されてなる電気
二重層コンデンサであって、前記セパレータが、親水性
の異なるセパレータを2枚以上積層して構成されている
ことを特徴としている。請求項3記載の電気二重層コン
デンサにおいては、電解質溶液を含浸させた多孔性セパ
レータを介して対向配置された一対の分極性電極と、こ
れら分極性電極の外面に当接して配置された集電体と、
前記分極性電極の周囲を囲むように配置され内部の電解
質溶液を封止するためのガスケットと、を具備して基本
セルが構成されるとともに、該基本セルが前記分極性電
極の対向方向に単数または複数積層されてなる電気二重
層コンデンサであって、前記セパレータが、材質の異な
るセパレータを2枚以上積層して構成されていることを
特徴としている。請求項4記載の電気二重層コンデンサ
においては、片面に、アクリル樹脂、ポリプロピレン、
ガラス繊維、等の絶縁材料が1層以上取り付けられた第
1の分極性電極と、片面に、前記絶縁材料とは異なる材
質の絶縁材料が1層以上取り付けられるとともに、前記
第1の分極性電極に対して絶縁材料の取り付けられた面
どうしを互いに対向させて配置された第2の分極性電極
と、これら第1および第2の分極性電極の外面に当接し
て配置された集電体と、前記第1および第2の分極性電
極の周囲を囲むように配置され内部に充填された電解質
溶液を封止するためのガスケットと、を具備して基本セ
ルが構成されるとともに、該基本セルが前記分極性電極
の対向方向に単数または複数積層されてなることを特徴
としている。請求項5記載の電気二重層コンデンサにお
いては、片面に、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ガラ
ス繊維、等の絶縁材料が1層以上取り付けられた第1の
分極性電極と、該第1の分極性電極に対して前記絶縁材
料の取り付けられた面に当接して配置されるとともに電
解質溶液が含浸された多孔性セパレータと、該セパレー
タに片面が当接するように配置され、これにより、前記
絶縁材料および前記セパレータを介装させた状態で前記
第1の分極性電極とともに一対の電極をなす第2の分極
性電極と、これら第1および第2の分極性電極の外面に
当接して配置された集電体と、前記第1および第2の分
極性電極の周囲を囲むように配置され内部に充填された
電解質溶液を封止するためのガスケットと、を具備して
基本セルが構成されるとともに、該基本セルが前記分極
性電極の対向方向に単数または複数積層されてなること
を特徴としている。請求項6記載の電気二重層コンデン
サにおいては、請求項1ないし5のいずれかに記載の電
気二重層コンデンサにおいて、前記分極性電極の内部に
孔が形成されていることを特徴としている。請求項7記
載の電気二重層コンデンサにおいては、請求項6記載の
電気二重層コンデンサにおいて、前記孔のサイズが10
0μm以上であることを特徴としている。請求項8記載
の電気二重層コンデンサにおいては、請求項6記載の電
気二重層コンデンサにおいて、前記孔は、前記積層方向
に貫通していることを特徴としている。請求項9記載の
電気二重層コンデンサにおいては、請求項6記載の電気
二重層コンデンサにおいて、前記孔には、ゲル状の電解
質溶液や吸水性ポリマー等の補助電解液が充填されてい
ることを特徴としている。
【0017】電気二重層コンデンサの場合、高温の環境
下では、主にセパレータの内部に含浸させた電解質溶液
がガスケットと集電体との密着部分を通り、蒸発し漏れ
出るために、ドライアップ現象が起こる。このため、基
本セル内に保持している電解質溶液量が少ないと信頼性
の確保が困難となる。また、電圧を一定時間、電気二重
層コンデンサに印加した後、オープン状態で放置してお
くと、セパレータの空孔部を通して二重層を形成してい
たイオンの移動が起こり、保持電圧が徐々に低下すると
いう現象(自己放電現象)が起こる。よって、SD特性
(自己放電特性)を向上させるためには、セパレータの
空孔率および親水性を下げる必要がある。このように、
高温環境下での信頼性を確保することと、SD特性を向
上させることとは、相反する関係にある。
【0018】請求項1記載の発明によると、セパレータ
として、空孔率の異なるものが2枚以上積層される。よ
って、少なくとも1枚のセパレータを空孔率の小さなも
のとすることで、イオンの移動が抑制され、SD特性が
向上する。なおかつ、少なくとも1枚のセパレータを空
孔率の大きなものとすることで、電解質溶液の保有量が
高められ、高温環境下における信頼性が確保される。請
求項2記載の発明によると、セパレータとして、親水性
の異なるものが2枚以上積層される。よって、少なくと
も1枚のセパレータを親水性の小さなものとすること
で、イオンの移動が抑制され、SD特性が向上する。な
おかつ、少なくとも1枚のセパレータを親水性の大きな
ものとすることで、電解質溶液の保有量が高められ、高
温環境下における信頼性が確保される。請求項3記載の
発明によると、セパレータとして、材質の異なるものが
2枚以上積層される。よって、少なくとも1枚のセパレ
ータを電解質溶液保有性能の小さなものとすることで、
イオンの移動が抑制され、SD特性が向上する。なおか
つ、少なくとも1枚のセパレータを電解質溶液保有性能
の大きなものとすることで、電解質溶液の保有量が高め
られ、高温環境下における信頼性が確保される。請求項
4記載の発明によると、一対の分極性電極間には、各分
極性電極の各々に取り付けられた互いに異なる材質の絶
縁材料が介装されている。よって、一方の絶縁材料の空
孔率または親水性を小さくすることで、イオンの移動が
抑制され、SD特性が向上する。なおかつ、他方の絶縁
材料の空孔率または親水性を大きくすることで、電解質
溶液の保有量が高められ、高温環境下における信頼性が
確保される。請求項5記載の発明によると、一対の分極
性電極間には、一方の分極性電極に取り付けられた絶縁
材料とセパレータとが介装されている。よって、絶縁材
料およびセパレータのうちの一方の空孔率または親水性
を小さくすることで、イオンの移動が抑制され、SD特
性が向上する。なおかつ、絶縁材料およびセパレータの
うちの他方の空孔率または親水性を大きくすることで、
電解質溶液の保有量が高められ、高温環境下における信
頼性が確保される。請求項6記載の発明によると、分極
性電極の内部に孔が形成されているので、電解質溶液の
保有量が高められ、高温環境下における信頼性が確保さ
れる。請求項7記載の発明によると、分極性電極の内部
に孔が形成された孔のサイズが100μm以上であるの
で、より一層電解質溶液の保有量が高められ、高温環境
下における信頼性が確保される。請求項8記載の発明に
よると、分極性電極の内部に形成された孔は、積層方向
に貫通している。これにより、孔がセパレータに対して
直接的に連通することとなり、セパレータに対して効果
的に電解質溶液が供給される。また、孔を積層方向に設
定することで、積層方向に加圧した際の分極性電極の機
械的強度をさほど低減させることがない。請求項9記載
の発明によると、分極性電極の内部に形成された孔に、
ゲル状の電解質溶液や吸水性ポリマー等の補助電解液が
充填されている。したがって、セパレータに対してなお
一層効果的に電解質溶液が供給される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0020】〔第1実施形態〕図1は、本発明の電気二
重層コンデンサにおける基本セル16の一実施形態を示
している。
【0021】図において、分極性電極11は、例えば粉
末活性炭にフェノール樹脂などのバインダ材を混ぜて焼
成したブロック状の活性炭である。本発明においては、
バインダの種類および製法は、これに限定するものでは
なく、任意のものが使用可能である。一対の分極性電極
11は、電解質溶液13を含浸させた多孔性セパレータ
14a、14bを介して対向配置されている。
【0022】集電体12は、例えば、カーボン粉末等を
練り込んだブチルゴムシートであって、分極性電極11
の外面に当接して配置されている。集電体12の材質
は、これに限定されるものではなく、種々の適切なもの
が使用可能である。
【0023】電解質溶液13は、例えば、硫酸等の水系
の電解質溶液を使用している。電解質溶液13の材質
は、これに限定されるものではなく、種々の適切なもの
が使用可能である。
【0024】セパレータ14a、14bは、非導電性か
つイオン透過性の膜であれば、材質を問わないので、こ
こでは、鉛蓄電池用のガラス繊維製セパレータを使用し
た。この場合、セパレータ14a、14bとしては、互
いに空孔率の異なるものを使用した。すなわち、空孔率
の比較的大きいものと、空孔率の比較的小さなものと
を、使用した。なお、本実施形態においては、セパレー
タを2枚使用しているだけであるが、本発明において
は、セパレータを3枚以上使用することも可能である。
この場合、例えば、1枚の空孔率の大きなセパレータを
2枚の空孔率の小さなセパレータで挟んで使用すること
もできる。
【0025】ガスケット15は、分極性電極11、集電
体12、多孔性セパレータ14a、14b、および、電
解質溶液13を収納して封止するものであるため、プラ
スチックなどの絶縁物からなり、ここでは、耐熱性のA
BS樹脂を使用した。ガスケット15の材質は、これに
限定されるものではなく、種々の適切なものが使用可能
である。
【0026】図1に示すように、一対の分極性電極1
1、11をセパレータ14a、14bを介して対向配置
した後、ガスケット15に収納し、分極性電極11とセ
パレータ14a、14bの中に電解質溶液13を注入
し、さらに、集電体12、12で覆って、電気二重層コ
ンデンサの基本セル16を得た。
【0027】さらに、基本セル16を直列に所定数積層
した後、端子電極を介して左右のセル積層体を電気的に
並列接続し、加圧板を付けて電気二重層コンデンサを完
成させた。
【0028】サンプルは、分極性電極11の大きさが7
0(L)×50(W)×1(t)mm、ガスケット15
の内周形状が74(L)×54(W)×2.2(t)m
mであり、セパレータ14a、14bの形状が、各々7
0(L)×50(W)×0.1(t)mmである。空孔
率は、セパレータ14aが35%、セパレータ14bが
70%である。
【0029】このような形状の基本セル16を18個直
列に積層して、耐圧15Vのセル積層体を作製した。こ
こで、電解質溶液13としては、30wt%の希硫酸を
使用し、分極性電極11の各々は、フェノール系の粉末
活性炭と粉末状フェノール樹脂を重量比70/30で混
合、粉砕、造粒、焼成して作製したものである。
【0030】また、上記第1実施形態においては、次の
ような変形が可能である。
【0031】〔変形1〕セパレータ14a、14bとし
て、親水性が、互いに異なるものを使用する。セパレー
タ14aの保液性は、150%であり、セパレータ14
bの保液性は、50%である。
【0032】〔変形2〕互いに親水性の異なる上記セパ
レータ14a、14bに代えて、互いに材質の異なるセ
パレータを使用する。すなわち、セパレータ14aとし
ては、ガラス繊維製セパレータを使用し、セパレータ1
4bとしては、ポリプロプレン系のセパレータを使用す
る。
【0033】〔第2実施形態〕図2(b)は、本発明の
電気二重層コンデンサの第2実施形態における基本セル
16を示している。
【0034】本実施形態においては、図2(a)に示す
ように、分極性電極11aの片面上に、絶縁層14cを
塗布し焼き付ける。同様に、分極性電極11bの片面上
に、絶縁層14cとは材質の異なる絶縁層14dを塗布
し焼き付ける。そして、絶縁層14c、14dの焼き付
けられた面どうしを互いに対向させて、分極性電極11
a、11bを配置する。
【0035】本実施形態においては、上記第1実施形態
と比較して、セパレータ14a、14bに代えて、絶縁
層14c、14dを使用している点のみが相違してい
る。その他の電気二重層コンデンサの製造条件および製
造方法は、上記第1実施形態と同様である。
【0036】サンプルは、分極性電極11a、11bの
各々の大きさが70(L)×50(W)×1(t)mm
であり、絶縁層14cが100μmの厚さで焼き付けら
れたポリプロピレンであり、絶縁層14dが100μm
の厚さで焼き付けられたガラス繊維である。ガスケット
15の内周形状が74(L)×54(W)×2.2
(t)mmであり、このような形状の基本セル16を、
第1実施形態と同様に、18個直列に積層して、耐圧1
5Vのセル積層体を作製した。なお、電解質溶液13、
分極性電極11a、11bの材質は、上記第1実施形態
と同じである。
【0037】〔第3実施形態〕図3は、本発明の電気二
重層コンデンサの第3実施形態における基本セル16を
示している。
【0038】本実施形態においては、一対の分極性電極
11a、11b間には、絶縁層14eとセパレータ14
fとが介在されている。ここで、絶縁層14eは、分極
性電極11a上に塗布し焼き付けて形成されたものであ
り、例えばポリプロピレンである。セパレータ14f
は、例えば、ガラス繊維製のセパレータである。
【0039】電気二重層コンデンサの各材質、製造条件
および製造方法は、上記第1および第2実施形態と同様
である。
【0040】サンプルは、分極性電極11a、11bの
各々の大きさが70(L)×50(W)×1(t)mm
であり、絶縁層14eの厚さは、100μmである。セ
パレータ14fは、大きさが70(L)×50(W)×
0.1(t)mmである。なお、電解質溶液13、ガス
ケット15、集電体12は、上記第1実施形態と同じで
ある。
【0041】〔第4実施形態〕図4は、本発明の電気二
重層コンデンサの第4実施形態における基本セル16を
示している。
【0042】電気二重層コンデンサの各材質、製造条件
および製造方法は、上記第1〜第3実施形態と同様であ
る。
【0043】サンプルは、分極性電極11の大きさが7
0(L)×50(W)×1(t)mmであり、本実施形
態においては、分極性電極11の内部に、分極性電極の
対向方向(基本セル16が積層される積層方向と同じ)
に貫通して、貫通孔11cが50個形成されている。サ
ンプルとしては、孔径の異なるもの、すなわち、大きさ
が、φ95μm、φ100μm、φ105μm、φ11
0μm、あるいは、φ120μmの各寸法のものを準備
した。
【0044】なお、電解質溶液13およびガスケット1
5は、上記第1〜第3実施形態と同じものを使用し、セ
パレータ14としては、大きさが70(L)×50
(W)×0.1(t)mmのポリプロピレン製セパレー
タを使用した。
【0045】また、本実施形態においては、次のような
変形が可能である。
【0046】〔変形1〕セパレータ14を使用すること
に代えて、一方の分極性電極11a上にポリプロピレン
を塗布し焼き付けて絶縁層14cとして使用した(図
5)。貫通孔11cのサイズとして、孔径がφ100μ
mのものを1種類だけ準備した。
【0047】〔比較例〕図6は、本発明の電気二重層コ
ンデンサの比較例をなす形態における基本セル16を示
している。
【0048】本比較例においては、セパレータとして、
同一素材かつ同一性状(少なくとも空孔率、親水性が同
一)の、例えばガラス繊維製のセパレータ14、14を
2枚積層して使用した。他の材質、形状、製法、等は、
上記実施形態と同様である。
【0049】また、本比較例においては、次のような変
形が可能である。
【0050】〔変形1〕セパレータ14、14を同一性
状のガラス繊維製のセパレータとすることに代えて、同
一性状のポリプロピレン製のセパレータとすること。
【0051】〔変形2〕セパレータ14、14に代え
て、ポリプロピレン製セパレータの両面にアクリル樹脂
を熱圧着により5mm間隔でラミネートしたもの(図示
せず)とすること。
【0052】以下、上述のようにして作製された第1〜
第4実施形態の電気二重層コンデンサと、比較例の電気
二重層コンデンサとに関して、信頼性試験とSD特性を
測定した結果について述べる。
【0053】信頼性試験は、70℃の高温下において1
5Vを印加した状態で、1000時間放置した後、十分
に放電させてから静電容量を測定し、静電容量の変化量
のΔCの初期値Cに対する変化割合ΔC/C(%)、お
よび、ESRの変化量のΔEの初期値Eに対する変化割
合ΔE/E(%)を求めた。ESRの測定は、1kHz
の試験信号周波数におけるインピーダンスを交流4端子
法により測定し、その実数部を算出することにより行っ
た。
【0054】SD特性は、常温において15Vを印加し
た状態で、12時間放置した後、オープン状態として、
12時間後の電圧減少率ΔV/V(%)を求めた。な
お、サンプル数は、各例について30個ずつとし、その
平均を求めた。結果を以下の表1に示す。
【表1】
【0055】表1に示すように、ガラス繊維性セパレー
タを2枚積層したもの(比較例)やアクリル樹脂を熱圧
着したもの(比較例−変形2)では、SD特性が悪くな
っている。また、空孔率の小さなポリプロピレン製セパ
レータをただ単に2枚積層しただけでは(比較例−変形
1)、SD特性は向上するものの、高温信頼性が悪くな
っている。
【0056】これに対し、本実施形態による電気二重層
コンデンサでは、(1)静電容量の変化率は、−2.5
〜−22.8を示しており、かつ、(2)ESR変化が
無視できるほど小さく、高い安定性を示している。さら
に、電圧減少率においても、無視できるほど小さく、高
い安定性を示している。
【0057】ただし、このような良好な結果は、第4実
施形態において孔径がφ95μmの場合には、得られて
いない。この理由については、孔径がφ95μmである
と、信頼性試験実施形態における電解質溶液の漏出量
が、孔内に保持されている電解質溶液量と同等あるいは
それ以上であるため、ΔE/Eが上がり、信頼性が低下
するものと考えられる。このように孔径が小さすぎて所
望の効果が得られない場合には、孔数を多くするという
対策を講じることができる。分極性電極の機械的強度と
いう観点から、孔径や孔数をあまり多くしたくない場合
には、孔内に、ゲル状の電解質溶液や吸水性ポリマー等
を充填して、各孔の電解質溶液保有性能を強化するとい
う対策を講じることができる。
【0058】また、比較例の変形2においては、ΔV/
Vが大きかった。この原因を調べるため、実験後のセパ
レータを顕微鏡観察したところ、熱圧着部分において亀
裂が発生していることがわかった。この亀裂のために、
イオン移動が促進され、ΔV/Vが大きくなったものと
考えられる。このように、比較例の変形2は、製造が困
難であることがわかる。また、仮にうまく製造できたに
しても、熱圧着部が点在している構成であるため、機械
的応力が熱圧着部に集中しやすく、亀裂が発生しやすい
ものと推測される。
【0059】
【発明の効果】本発明の電気二重層コンデンサによれ
ば、以下の効果を奏する。請求項1記載の電気二重層コ
ンデンサによれば、セパレータとして、空孔率の異なる
ものを2枚以上積層して使用する。よって、少なくとも
1枚のセパレータを空孔率の小さなものとすることで、
イオンの移動を抑制することができ、SD特性を向上さ
せることができる。なおかつ、少なくとも1枚のセパレ
ータを空孔率の大きなものとすることで、電解質溶液の
保有量を高めることができ、高温環境下におけるドライ
アップ現象を効果的に防止して信頼性を確保することが
できる。請求項2記載の電気二重層コンデンサによれ
ば、セパレータとして、親水性の異なるものを2枚以上
積層して使用する。よって、少なくとも1枚のセパレー
タを親水性の小さなものとすることで、イオンの移動を
抑制することができ、SD特性を向上させることができ
る。なおかつ、少なくとも1枚のセパレータを親水性の
大きなものとすることで、電解質溶液の保有量を高める
ことができ、高温環境下におけるドライアップ現象を効
果的に防止して信頼性を確保することができる。請求項
3記載の電気二重層コンデンサによれば、セパレータと
して、材質の異なるものを2枚以上積層して使用する。
よって、少なくとも1枚のセパレータを電解質溶液保有
性能の小さなものとすることで、イオンの移動を抑制す
ることができ、SD特性を向上させることができる。な
おかつ、少なくとも1枚のセパレータを電解質溶液保有
性能の大きなものとすることで、電解質溶液の保有量を
高めることができ、高温環境下におけるドライアップ現
象を効果的に防止して信頼性を確保することができる。
請求項4記載の電気二重層コンデンサによれば、一対の
分極性電極間には、各分極性電極の各々に取り付けられ
た互いに異なる材質の絶縁材料を介装している。よっ
て、一方の絶縁材料の空孔率または親水性を小さくする
ことで、イオンの移動を抑制することができ、SD特性
を向上させることができる。なおかつ、他方の絶縁材料
の空孔率または親水性を大きくすることで、電解質溶液
の保有量を高めることができ、高温環境下における信頼
性を確保することができる。請求項5記載の電気二重層
コンデンサによれば、一対の分極性電極間には、一方の
分極性電極に取り付けられた絶縁材料とセパレータとを
介装して使用している。よって、絶縁材料およびセパレ
ータのうちの一方の空孔率または親水性を小さくするこ
とで、イオンの移動を抑制することができ、SD特性が
向上する。なおかつ、絶縁材料およびセパレータのうち
の他方の空孔率または親水性を大きくすることで、電解
質溶液の保有量を高めることができ、高温環境下におけ
る信頼性を確保することができる。請求項6記載の電気
二重層コンデンサによれば、分極性電極の内部に孔を形
成しているので、この孔内に電解質溶液を保有すること
ができ、したがって、基本セル内部の電解質溶液の保有
量を高めることができる。よって、高温環境下における
信頼性を確保することができる。請求項7記載の電気二
重層コンデンサによれば、分極性電極の内部に孔が形成
された孔のサイズを100μm以上としているので、よ
り一層電解質溶液の保有量を高めることができ、高温環
境下における信頼性を確保することができる。請求項8
記載の電気二重層コンデンサによれば、分極性電極の内
部に形成された孔は、積層方向に貫通している。これに
より、孔をセパレータに対して直接的に連通させること
ができ、セパレータに対する電解質溶液の供給を効果的
に行うことができる。また、孔を積層方向に設定するこ
とで、積層方向に加圧した際の分極性電極の機械的強度
をさほど低減させることがない。言い換えれば、孔を形
成したことによる機械的強度の減少を極力小さく抑える
ことができる。請求項9記載の電気二重層コンデンサに
よれば、分極性電極の内部に形成された孔に、ゲル状の
電解質溶液や吸水性ポリマー等の補助電解液を充填して
いるので、セパレータに対してなお一層効果的に電解質
溶液を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気二重層コンデンサの第1実施形
態における基本セルの構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の電気二重層コンデンサの第2実施形
態を示す図であって、(a)は絶縁層が焼き付けられた
分極性電極を示す図であり、(b)は基本セルの構造を
示す断面図である。
【図3】 本発明の電気二重層コンデンサの第3実施形
態における基本セルの構造を示す断面図である。
【図4】 本発明の電気二重層コンデンサの第4実施形
態における基本セルの構造を示す断面図である。
【図5】 本発明の電気二重層コンデンサの第4実施形
態の変形例における基本セルの構造を示す断面図であ
る。
【図6】 本発明の電気二重層コンデンサに対する比較
例における基本セルの構造を示す断面図である。
【図7】 従来の電気二重層コンデンサの一例を示す斜
視図である。
【図8】 図7に示す電気二重層コンデンサの中の基本
セルの構造を示す断面図である。
【図9】 従来の電気二重層コンデンサの他の例におけ
る基本セルを示す断面図である。
【図10】 従来の電気二重層コンデンサのまた別の例
における基本セルを示す断面図である。
【図11】 図10に示す基本セルの中のセパレータの
構造を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
11 分極性電極 11a 分極性電極 11b 分極性電極 11c 孔 12 集電体 13 電解質溶液 14 セパレータ 14a セパレータ 14b セパレータ 14c 絶縁層 14d 絶縁層 14e 絶縁層 14f セパレータ 15 ガスケット 16 基本セル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質溶液を含浸させた多孔性セパレー
    タを介して対向配置された一対の分極性電極と、これら
    分極性電極の外面に当接して配置された集電体と、前記
    分極性電極の周囲を囲むように配置され内部の電解質溶
    液を封止するためのガスケットと、を具備して基本セル
    が構成されるとともに、該基本セルが前記分極性電極の
    対向方向に単数または複数積層されてなる電気二重層コ
    ンデンサであって、 前記セパレータが、空孔率の異なるセパレータを2枚以
    上積層して構成されていることを特徴とする電気二重層
    コンデンサ。
  2. 【請求項2】 電解質溶液を含浸させた多孔性セパレー
    タを介して対向配置された一対の分極性電極と、これら
    分極性電極の外面に当接して配置された集電体と、前記
    分極性電極の周囲を囲むように配置され内部の電解質溶
    液を封止するためのガスケットと、を具備して基本セル
    が構成されるとともに、該基本セルが前記分極性電極の
    対向方向に単数または複数積層されてなる電気二重層コ
    ンデンサであって、 前記セパレータが、親水性の異なるセパレータを2枚以
    上積層して構成されていることを特徴とする電気二重層
    コンデンサ。
  3. 【請求項3】 電解質溶液を含浸させた多孔性セパレー
    タを介して対向配置された一対の分極性電極と、これら
    分極性電極の外面に当接して配置された集電体と、前記
    分極性電極の周囲を囲むように配置され内部の電解質溶
    液を封止するためのガスケットと、を具備して基本セル
    が構成されるとともに、該基本セルが前記分極性電極の
    対向方向に単数または複数積層されてなる電気二重層コ
    ンデンサであって、 前記セパレータが、材質の異なるセパレータを2枚以上
    積層して構成されていることを特徴とする電気二重層コ
    ンデンサ。
  4. 【請求項4】 片面に、アクリル樹脂、ポリプロピレ
    ン、ガラス繊維、等の絶縁材料が1層以上取り付けられ
    た第1の分極性電極と、 片面に、前記絶縁材料とは異なる材質の絶縁材料が1層
    以上取り付けられるとともに、前記第1の分極性電極に
    対して絶縁材料の取り付けられた面どうしを互いに対向
    させて配置された第2の分極性電極と、 これら第1および第2の分極性電極の外面に当接して配
    置された集電体と、 前記第1および第2の分極性電極の周囲を囲むように配
    置され内部に充填された電解質溶液を封止するためのガ
    スケットと、を具備して基本セルが構成されるととも
    に、該基本セルが前記分極性電極の対向方向に単数また
    は複数積層されてなることを特徴とする電気二重層コン
    デンサ。
  5. 【請求項5】 片面に、アクリル樹脂、ポリプロピレ
    ン、ガラス繊維、等の絶縁材料が1層以上取り付けられ
    た第1の分極性電極と、 該第1の分極性電極に対して前記絶縁材料の取り付けら
    れた面に当接して配置されるとともに電解質溶液が含浸
    された多孔性セパレータと、 該セパレータに片面が当接するように配置され、これに
    より、前記絶縁材料および前記セパレータを介装させた
    状態で前記第1の分極性電極とともに一対の電極をなす
    第2の分極性電極と、 これら第1および第2の分極性電極の外面に当接して配
    置された集電体と、 前記第1および第2の分極性電極の周囲を囲むように配
    置され内部に充填された電解質溶液を封止するためのガ
    スケットと、 を具備して基本セルが構成されるとともに、該基本セル
    が前記分極性電極の対向方向に単数または複数積層され
    てなることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の電
    気二重層コンデンサにおいて、 前記分極性電極の内部に孔が形成されていることを特徴
    とする電気二重層コンデンサ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電気二重層コンデンサに
    おいて、 前記孔のサイズが100μm以上であることを特徴とす
    る電気二重層コンデンサ。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の電気二重層コンデンサに
    おいて、 前記孔は、前記積層方向に貫通していることを特徴とす
    る電気二重層コンデンサ。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の電気二重層コンデンサに
    おいて、 前記孔には、ゲル状の電解質溶液や吸水性ポリマー等の
    補助電解液が充填されていることを特徴とする電気二重
    層コンデンサ。
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