JPH11131472A - 回転圧入される中空杭の中掘り装置 - Google Patents
回転圧入される中空杭の中掘り装置Info
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- JPH11131472A JPH11131472A JP31292297A JP31292297A JPH11131472A JP H11131472 A JPH11131472 A JP H11131472A JP 31292297 A JP31292297 A JP 31292297A JP 31292297 A JP31292297 A JP 31292297A JP H11131472 A JPH11131472 A JP H11131472A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動部を伴ったスクリューオーガの中空杭内
への挿入を可能にし、それにより中空杭内の連続的掘削
を実現する。 【解決手段】 回転圧入装置により垂直に把持されて回
転されつつ地中に圧入される中空杭の上端部に、杭保持
筒を該中空杭と回転不能の状態で着脱可能に同心的に被
着し、上記杭保持筒に制御枠を回転自在に支持し、上記
制御枠上に掘削作業ロッドの駆動部を搭載すると共に、
該駆動部に上端を接続された掘削作業ロッドを上記中空
杭内に挿通し、上記杭保持筒に同心的に固定された大歯
車と、上記制御枠に搭載された同期モータにより回転さ
れる小歯車とをかみ合わせ、上記小歯車を上記大歯車の
周囲に公転しないように回転させて上記制御枠（駆動
部）を常にほぼ静止状態におくべく上記同期モータの回
転数を調整する調整手段を備えた、回転圧入される中空
杭の中掘り装置。
への挿入を可能にし、それにより中空杭内の連続的掘削
を実現する。 【解決手段】 回転圧入装置により垂直に把持されて回
転されつつ地中に圧入される中空杭の上端部に、杭保持
筒を該中空杭と回転不能の状態で着脱可能に同心的に被
着し、上記杭保持筒に制御枠を回転自在に支持し、上記
制御枠上に掘削作業ロッドの駆動部を搭載すると共に、
該駆動部に上端を接続された掘削作業ロッドを上記中空
杭内に挿通し、上記杭保持筒に同心的に固定された大歯
車と、上記制御枠に搭載された同期モータにより回転さ
れる小歯車とをかみ合わせ、上記小歯車を上記大歯車の
周囲に公転しないように回転させて上記制御枠（駆動
部）を常にほぼ静止状態におくべく上記同期モータの回
転数を調整する調整手段を備えた、回転圧入される中空
杭の中掘り装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転させつつ地中
に圧入する中空杭に対し該中空杭の内部の土砂を掘削す
るために使用される中掘り装置に関する。
に圧入する中空杭に対し該中空杭の内部の土砂を掘削す
るために使用される中掘り装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地上に設置された中空杭回転式圧
入装置により大口径中空杭を垂直に把持して回転させつ
つ一定長づつ間欠的に地中に圧入していく工程におい
て、上記中空杭内の土砂を掘削排土するため、下端に掘
削バケットを有するケリーバを回転させつつ上記中空杭
内に挿入して中空杭内の土砂をバケット内にかき取る中
掘り装置が使用されている。
入装置により大口径中空杭を垂直に把持して回転させつ
つ一定長づつ間欠的に地中に圧入していく工程におい
て、上記中空杭内の土砂を掘削排土するため、下端に掘
削バケットを有するケリーバを回転させつつ上記中空杭
内に挿入して中空杭内の土砂をバケット内にかき取る中
掘り装置が使用されている。
【０００３】しかし、上記の中掘り装置では、中空杭内
の土砂を掘削バケット内にかき取る作業と該バケットを
中空杭外へ引き抜いてバケット内の土砂を排出する作業
を交互に行うものであるから、作業能率がきわめて低く
なる欠点がある。
の土砂を掘削バケット内にかき取る作業と該バケットを
中空杭外へ引き抜いてバケット内の土砂を排出する作業
を交互に行うものであるから、作業能率がきわめて低く
なる欠点がある。
【０００４】そこで、中空杭内の掘削および排土を連続
的に行うためにスクリューオーガ掘削機の利用が考えら
れる。しかし、従来一般に使用されているスクリューオ
ーガ掘削機は、ベースマシンの前端部に垂直に支持され
たマストに駆動部を上下摺動自在に支持し、該駆動部の
下端にスクリューオーガを接続して吊下した構造であ
り、しかも地上に設置された中空杭回転圧入装置は、水
平に相当広く張り出した構造のものであるため、中空杭
内にスクリューオーガを挿入できる位置までマストを回
転圧入装置に接近させることが不可能である。
的に行うためにスクリューオーガ掘削機の利用が考えら
れる。しかし、従来一般に使用されているスクリューオ
ーガ掘削機は、ベースマシンの前端部に垂直に支持され
たマストに駆動部を上下摺動自在に支持し、該駆動部の
下端にスクリューオーガを接続して吊下した構造であ
り、しかも地上に設置された中空杭回転圧入装置は、水
平に相当広く張り出した構造のものであるため、中空杭
内にスクリューオーガを挿入できる位置までマストを回
転圧入装置に接近させることが不可能である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、駆動部を伴
った掘削作業ロッドの中空杭内への挿入を実現し、それ
により中空杭内の連続掘削を行うことを課題とする。
った掘削作業ロッドの中空杭内への挿入を実現し、それ
により中空杭内の連続掘削を行うことを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、回転圧入装置により垂直に把持されて回
転されつつ地中に圧入される中空杭の上端部に、杭保持
筒を該中空杭と回転不能の状態で着脱可能に同心的に被
着し、上記杭保持筒に制御枠を回転自在に支持し、上記
制御枠上に掘削作業ロッドの駆動部を搭載すると共に、
該駆動部に上端を接続された掘削作業ロッドを上記中空
杭内に挿通し、上記杭保持筒に同心的に固定された大歯
車と、上記制御枠に搭載された同期モータにより回転さ
れる小歯車とをかみ合わせ、上記小歯車を上記大歯車の
周囲に公転しないように回転させて上記制御枠（駆動
部）を常にほぼ静止状態におくべく上記同期モータの回
転数を調整する調整手段を備えた、回転圧入される中空
杭の中掘り装置を提案する。
め、本発明は、回転圧入装置により垂直に把持されて回
転されつつ地中に圧入される中空杭の上端部に、杭保持
筒を該中空杭と回転不能の状態で着脱可能に同心的に被
着し、上記杭保持筒に制御枠を回転自在に支持し、上記
制御枠上に掘削作業ロッドの駆動部を搭載すると共に、
該駆動部に上端を接続された掘削作業ロッドを上記中空
杭内に挿通し、上記杭保持筒に同心的に固定された大歯
車と、上記制御枠に搭載された同期モータにより回転さ
れる小歯車とをかみ合わせ、上記小歯車を上記大歯車の
周囲に公転しないように回転させて上記制御枠（駆動
部）を常にほぼ静止状態におくべく上記同期モータの回
転数を調整する調整手段を備えた、回転圧入される中空
杭の中掘り装置を提案する。
【０００７】本願発明における上記「掘削作業ロッド」
には、下端に掘削ヘッドを有するスクリューオーガ、同
じく掘削ヘッドを有し、ロッド外周面に撹拌翼を有する
撹拌ロッド、下端に掘削ヘッドを有するのみの掘削ロッ
ド等を含む。
には、下端に掘削ヘッドを有するスクリューオーガ、同
じく掘削ヘッドを有し、ロッド外周面に撹拌翼を有する
撹拌ロッド、下端に掘削ヘッドを有するのみの掘削ロッ
ド等を含む。
【０００８】本発明によれば、上記中空杭が左回転しつ
つ地中に圧入されると共に、掘削作業ロッドが右回転し
て中空杭内の中掘りを行う場合、上記調整手段により同
期モータの回転数を調整することにより上記小歯車を上
記大歯車と反対方向へ同一周速度で回転させて該小歯車
の公転を抑止し、それにより上記制御枠および駆動部を
静止状態に保ち、この制御枠等の静止により掘削作業ロ
ッドの掘削時の反力を駆動部、制御枠、小歯車と大歯車
のかみ合いおよび杭保持筒を介して中空杭に受けさせる
のである。以下図面を参照して本願発明の実施例につい
て説明する。
つ地中に圧入されると共に、掘削作業ロッドが右回転し
て中空杭内の中掘りを行う場合、上記調整手段により同
期モータの回転数を調整することにより上記小歯車を上
記大歯車と反対方向へ同一周速度で回転させて該小歯車
の公転を抑止し、それにより上記制御枠および駆動部を
静止状態に保ち、この制御枠等の静止により掘削作業ロ
ッドの掘削時の反力を駆動部、制御枠、小歯車と大歯車
のかみ合いおよび杭保持筒を介して中空杭に受けさせる
のである。以下図面を参照して本願発明の実施例につい
て説明する。
【０００９】
【実施例】図１において、地上に中空杭回転圧入装置
（Ｂ）を設置し、該圧入装置（Ｂ）は、ベースフレーム
（１）上に立設された４本の中空杭圧入用油圧ジャッキ
（２）…に昇降フレーム（３）を支持させ、該昇降フレ
ーム（３）に、中空杭を把持すべきチャックを有する回
転筒（４）を回転自在に支持させると共に、上記昇降フ
レーム（３）上に設置された中空杭回転用油圧モータ
（５）、（５）から歯車を介して上記回転筒（４）に回
転を伝達するもので、その回転筒（４）内に、本例では
鋼管からなる中空杭（６）を挿入して上記チャックによ
り垂直に把持し、該中空杭（６）の上端部に、スクリュ
ーオーガ（７）を有する中掘り装置（Ａ）を支持させて
そのスクリューオーガ（７）を上記中空杭（６）内に回
転自在に挿通してある。
（Ｂ）を設置し、該圧入装置（Ｂ）は、ベースフレーム
（１）上に立設された４本の中空杭圧入用油圧ジャッキ
（２）…に昇降フレーム（３）を支持させ、該昇降フレ
ーム（３）に、中空杭を把持すべきチャックを有する回
転筒（４）を回転自在に支持させると共に、上記昇降フ
レーム（３）上に設置された中空杭回転用油圧モータ
（５）、（５）から歯車を介して上記回転筒（４）に回
転を伝達するもので、その回転筒（４）内に、本例では
鋼管からなる中空杭（６）を挿入して上記チャックによ
り垂直に把持し、該中空杭（６）の上端部に、スクリュ
ーオーガ（７）を有する中掘り装置（Ａ）を支持させて
そのスクリューオーガ（７）を上記中空杭（６）内に回
転自在に挿通してある。
【００１０】上記中掘り装置（Ａ）の詳細は次のようで
ある。図２を参照し、中空杭（６）の上端部に、チャッ
ク装置を有するほぼ円筒状の杭保持筒（８）を、そのチ
ャック装置の把持により該中空杭（６）を囲む同心位置
に、回転不能に保持し、この保持筒（８）の上部に、本
体が中空円盤状の制御枠（９）を、該保持筒（８）の上
端部内周面に設けたボールベアリング（１０）を介して
同心位置で回転自在に支持し、該制御枠（９）上に円筒
状排土室（１１）を同心的に突設すると共に該排土室
（１１）上に適宜横長の補助ケース（１２）を固定し、
このケース（１２）上に杭昇降用油圧シリンダ（１
４）、（１４）を介してスクリューオーガ回転用駆動部
（１３）を連結してある。（７’）はスクリューオーガ
（７）下端の掘削ヘッドである。
ある。図２を参照し、中空杭（６）の上端部に、チャッ
ク装置を有するほぼ円筒状の杭保持筒（８）を、そのチ
ャック装置の把持により該中空杭（６）を囲む同心位置
に、回転不能に保持し、この保持筒（８）の上部に、本
体が中空円盤状の制御枠（９）を、該保持筒（８）の上
端部内周面に設けたボールベアリング（１０）を介して
同心位置で回転自在に支持し、該制御枠（９）上に円筒
状排土室（１１）を同心的に突設すると共に該排土室
（１１）上に適宜横長の補助ケース（１２）を固定し、
このケース（１２）上に杭昇降用油圧シリンダ（１
４）、（１４）を介してスクリューオーガ回転用駆動部
（１３）を連結してある。（７’）はスクリューオーガ
（７）下端の掘削ヘッドである。
【００１１】上記杭保持筒（８）のチャック装置は次の
ようである。杭保持筒（８）内の下部に環状案内版（１
５）を同心的に敷設し、該案内板（１５）の内周にボー
ルベアリング（１６）を上下摺動自在に支持させ、一
方、上記ベアリング（１６）の下位に、一例として６個
のチャックピース（１７）…を等間隔位置でそれぞれガ
イドレール（１８）…により保持筒（８）の半径方向へ
摺動自在に支持すると共に、上記ベアリング（１６）の
外レースと各チャックピース（１７）…に弧状リンク
（１９）…の各両端部をそれぞれピン連結し、他方、上
記ベアリング（１６）の上方には、一例として６本のチ
ャック開閉用油圧シリンダ（２０）…の各一端を上記制
御枠（９）本体の下面に固定すると共にそれらのピスト
ンロッド（２１）…先端を上記ベアリング（１６）の内
レースに連結してある。
ようである。杭保持筒（８）内の下部に環状案内版（１
５）を同心的に敷設し、該案内板（１５）の内周にボー
ルベアリング（１６）を上下摺動自在に支持させ、一
方、上記ベアリング（１６）の下位に、一例として６個
のチャックピース（１７）…を等間隔位置でそれぞれガ
イドレール（１８）…により保持筒（８）の半径方向へ
摺動自在に支持すると共に、上記ベアリング（１６）の
外レースと各チャックピース（１７）…に弧状リンク
（１９）…の各両端部をそれぞれピン連結し、他方、上
記ベアリング（１６）の上方には、一例として６本のチ
ャック開閉用油圧シリンダ（２０）…の各一端を上記制
御枠（９）本体の下面に固定すると共にそれらのピスト
ンロッド（２１）…先端を上記ベアリング（１６）の内
レースに連結してある。
【００１２】この場合上記油圧シリンダ（２０）…の縮
小時には、リンク（１９）…が図２のように傾斜してチ
ャックピース（１７）…を中空杭（６）外周面から若干
離間させるが、油圧シリンダ（２０）…の伸長時には、
リンク（１９）…が水平に倒伏してチャックピース（１
７）…を中空杭（６）外周面に圧接させる位置関係にあ
る。
小時には、リンク（１９）…が図２のように傾斜してチ
ャックピース（１７）…を中空杭（６）外周面から若干
離間させるが、油圧シリンダ（２０）…の伸長時には、
リンク（１９）…が水平に倒伏してチャックピース（１
７）…を中空杭（６）外周面に圧接させる位置関係にあ
る。
【００１３】上記制御枠（９）内には、上記中空杭
（６）と同径の土砂案内筒（２２）を、その下端がチャ
ック装置に把持された中空杭（６）の上端に当接し、そ
の上端が上記排土室（１１）内に突出する状態に固定す
ると共に、案内筒（２２）上端にラッパ状拡開口（２
３）を接続してある。（２４）は排土室（１１）の一側
に開いた排土口、（２５）は排土シュートである。
（６）と同径の土砂案内筒（２２）を、その下端がチャ
ック装置に把持された中空杭（６）の上端に当接し、そ
の上端が上記排土室（１１）内に突出する状態に固定す
ると共に、案内筒（２２）上端にラッパ状拡開口（２
３）を接続してある。（２４）は排土室（１１）の一側
に開いた排土口、（２５）は排土シュートである。
【００１４】上記スクリューオーガ回転用駆動部（１
３）は、ホルダ（２６）内にモータ（２７）および減速
機（２８）を搭載したもので、通常はクレーン等を用い
てワイヤ（２９）により吊支してあり、この駆動部（１
３）下面から突出した出力軸（３０）（図２参照）にス
クリューオーガ（７）の上端を接続し、該スクリューオ
ーガ（７）を上記補助ケース（１２）、排土室（１１）
および案内筒（２２）内を通して中空杭（６）内に挿通
してあり、また上記駆動部ホルダ（２６）の左右両側面
上部に、上記中空杭昇降用油圧シリンダ（１４）（一方
の油圧シリンダは図示略）のピストンロッド（３１）を
ピン連結して吊下すると共に該シリンダ（１４）の下端
を上記横長補助ケース（１２）の上面にピン連結してあ
る。
３）は、ホルダ（２６）内にモータ（２７）および減速
機（２８）を搭載したもので、通常はクレーン等を用い
てワイヤ（２９）により吊支してあり、この駆動部（１
３）下面から突出した出力軸（３０）（図２参照）にス
クリューオーガ（７）の上端を接続し、該スクリューオ
ーガ（７）を上記補助ケース（１２）、排土室（１１）
および案内筒（２２）内を通して中空杭（６）内に挿通
してあり、また上記駆動部ホルダ（２６）の左右両側面
上部に、上記中空杭昇降用油圧シリンダ（１４）（一方
の油圧シリンダは図示略）のピストンロッド（３１）を
ピン連結して吊下すると共に該シリンダ（１４）の下端
を上記横長補助ケース（１２）の上面にピン連結してあ
る。
【００１５】この場合、上記駆動部（１３）のホルダ
（２６）と上記補助ケース（１２）とを回転不能に連継
するため、上記駆動部ホルダ（２６）の側面に、上記油
圧シリンダ（１４）の駆動部回転方向への振れを抑止す
るため、該油圧シリンダ（１４）をはさむ一対の振れ止
め板（３２）、（３２）を突設してある。
（２６）と上記補助ケース（１２）とを回転不能に連継
するため、上記駆動部ホルダ（２６）の側面に、上記油
圧シリンダ（１４）の駆動部回転方向への振れを抑止す
るため、該油圧シリンダ（１４）をはさむ一対の振れ止
め板（３２）、（３２）を突設してある。
【００１６】上記駆動部（１３）と補助ケース（１２）
を回転不能に連継する手段は上例のほか種々のものがあ
る。例えば上記駆動部（１３）から下方へ延出したガイ
ド板に、上記補助ケース（１２）に突設されたスライド
コマを上下摺動自在に係合した構造のもの等である。
を回転不能に連継する手段は上例のほか種々のものがあ
る。例えば上記駆動部（１３）から下方へ延出したガイ
ド板に、上記補助ケース（１２）に突設されたスライド
コマを上下摺動自在に係合した構造のもの等である。
【００１７】上記中空杭（６）の回転時に上記制御枠
（９）を常時静止状態に保つ制御装置を次に説明する。
まず、上記杭保持筒（８）の上端部外周面に大歯車（３
３）を同心的に突設し、一方上記制御枠（９）の一側に
張り出し室（３４）を形成し、該張り出し室（３４）の
上面に同期モータ（３５）および減速機（３６）を設置
すると共に、その室（３４）内に突出された出力軸（３
７）に小歯車（３８）を固着し、該小歯車（３８）を上
記大歯車（３３）とかみ合わせてある。
（９）を常時静止状態に保つ制御装置を次に説明する。
まず、上記杭保持筒（８）の上端部外周面に大歯車（３
３）を同心的に突設し、一方上記制御枠（９）の一側に
張り出し室（３４）を形成し、該張り出し室（３４）の
上面に同期モータ（３５）および減速機（３６）を設置
すると共に、その室（３４）内に突出された出力軸（３
７）に小歯車（３８）を固着し、該小歯車（３８）を上
記大歯車（３３）とかみ合わせてある。
【００１８】こごて、今上記同期モータ（３５）を停止
させ、中空杭（６）（大歯車（３３））を反時計方向
（図２矢印方向）へ回転させれば、無回転の小歯車（３
８）が同方向へ公転し、それに伴い制御枠（９）および
駆動部（１３）が同方向へ回転してしまい、その状態で
は駆動部（１３）を吊支するワイヤ（２９）がよじれる
ばかりでなく、スクリューオーガ（７）を時計方向（図
２矢印方向）へ中掘り回転させるための回転反力をとる
ことができないが、上記同期モータ（３５）の回転によ
り小歯車（３８）を上記大歯車（３３）と等しい周速度
で時計方向へ自転させれば、上記小歯車（３８）は公転
を停止し、上記制御枠（９）および駆動部（１３）が静
止状態を保ち、上記の問題点を解消する。
させ、中空杭（６）（大歯車（３３））を反時計方向
（図２矢印方向）へ回転させれば、無回転の小歯車（３
８）が同方向へ公転し、それに伴い制御枠（９）および
駆動部（１３）が同方向へ回転してしまい、その状態で
は駆動部（１３）を吊支するワイヤ（２９）がよじれる
ばかりでなく、スクリューオーガ（７）を時計方向（図
２矢印方向）へ中掘り回転させるための回転反力をとる
ことができないが、上記同期モータ（３５）の回転によ
り小歯車（３８）を上記大歯車（３３）と等しい周速度
で時計方向へ自転させれば、上記小歯車（３８）は公転
を停止し、上記制御枠（９）および駆動部（１３）が静
止状態を保ち、上記の問題点を解消する。
【００１９】そこで、上記同期モータ（３５）の回転数
検出器として近接スイッチ（３９）を図２のように小歯
車（３８）に対向する位置に、中空杭（６）の回転数検
出器として近接スイッチ（４０）を図３のように中空杭
回転用油圧モータ（５）の出力軸に固着された歯車
（５’）に対向する位置にそれぞれ取りつけ、そして両
近接スイッチ（３９）、（４０）により検出した同期モ
ータ回転数検出信号および中空杭回転数検出信号を図４
に示すように比較演算回転数制御回路（４１）に送り、
そこで中空杭（６）の回転数に基づく大歯車（３３）の
周速度と、同期モータ（３５）の回転数に基づく小歯車
（３８）の周速度との差を演算し、ついでその演算値
（差）があるとき、その差を０または微小値にするた
め、即ち、小歯車（３８）の公転を直ちに停止または小
角度回転後停止させるために小歯車（３８）の自転回転
数を変速させるべく同期モータ（３５）に変速指令を送
る、図４に示す同期モータ回転数調整回路を備える。
検出器として近接スイッチ（３９）を図２のように小歯
車（３８）に対向する位置に、中空杭（６）の回転数検
出器として近接スイッチ（４０）を図３のように中空杭
回転用油圧モータ（５）の出力軸に固着された歯車
（５’）に対向する位置にそれぞれ取りつけ、そして両
近接スイッチ（３９）、（４０）により検出した同期モ
ータ回転数検出信号および中空杭回転数検出信号を図４
に示すように比較演算回転数制御回路（４１）に送り、
そこで中空杭（６）の回転数に基づく大歯車（３３）の
周速度と、同期モータ（３５）の回転数に基づく小歯車
（３８）の周速度との差を演算し、ついでその演算値
（差）があるとき、その差を０または微小値にするた
め、即ち、小歯車（３８）の公転を直ちに停止または小
角度回転後停止させるために小歯車（３８）の自転回転
数を変速させるべく同期モータ（３５）に変速指令を送
る、図４に示す同期モータ回転数調整回路を備える。
【００２０】上例の中掘り作用を中空杭回転圧入作業と
ともに次に説明する。一例として、まず、中掘り装置
（Ａ）と分離した中空杭（６）を回転圧入装置（Ａ）に
より所要長地中に垂直に圧入する。
ともに次に説明する。一例として、まず、中掘り装置
（Ａ）と分離した中空杭（６）を回転圧入装置（Ａ）に
より所要長地中に垂直に圧入する。
【００２１】次に、中掘り装置（Ａ）のスクリューオー
ガ（７）を上記中空杭（６）内に挿入すると共に杭保持
筒（８）を中空杭（６）上端部に被嵌し、チャック開閉
用油圧シリンダ（２０）…の駆動によりチャックピース
（１７）…を上記中空杭（６）の外周面に圧着させる。
ガ（７）を上記中空杭（６）内に挿入すると共に杭保持
筒（８）を中空杭（６）上端部に被嵌し、チャック開閉
用油圧シリンダ（２０）…の駆動によりチャックピース
（１７）…を上記中空杭（６）の外周面に圧着させる。
【００２２】その状態で、回転圧入装置（Ｂ）により中
空杭（６）およびそれに伴って大歯車（３３）をそれぞ
れ反時計方向へ回転させると共に、駆動部のモータ（２
７）の始動によりスクリューオーガ（７）を時計方向
へ、同期モータ（３５）の始動により小歯車（３８）を
時計方向へそれぞれ回転させると、同期モータ回転数検
出用近接スイッチ（３９）および中空杭回転数検出用近
接スイッチ（４０）による各検出信号が図４における比
較演算回転数制御回路（４１）に送られて上記大歯車
（３３）および小歯車（３８）の両周速度の差を演算
し、差があるときは、上記小歯車（３８）を、上記周速
度の差を０にするに必要な回転数で回転させるべく、同
期モータ（３５）に変速指令を送って変速させ、それに
より小歯車（３８）の公転を抑止する。この公転抑止に
より駆動部（１３）、補助ケース（１２）および制御枠
（９）が静止状態を保ち、それにより上記スクリューオ
ーガ（７）の中掘り回転時の回転反力を、該駆動部（１
３）、補助ケース（１２）、制御枠（９）、小歯車（３
８）と大歯車（３３）のかみ合い、および杭保持筒
（８）を介して中空杭（６）に受けさせ、スクリューオ
ーガ（７）による正常な中掘りを継続させる。
空杭（６）およびそれに伴って大歯車（３３）をそれぞ
れ反時計方向へ回転させると共に、駆動部のモータ（２
７）の始動によりスクリューオーガ（７）を時計方向
へ、同期モータ（３５）の始動により小歯車（３８）を
時計方向へそれぞれ回転させると、同期モータ回転数検
出用近接スイッチ（３９）および中空杭回転数検出用近
接スイッチ（４０）による各検出信号が図４における比
較演算回転数制御回路（４１）に送られて上記大歯車
（３３）および小歯車（３８）の両周速度の差を演算
し、差があるときは、上記小歯車（３８）を、上記周速
度の差を０にするに必要な回転数で回転させるべく、同
期モータ（３５）に変速指令を送って変速させ、それに
より小歯車（３８）の公転を抑止する。この公転抑止に
より駆動部（１３）、補助ケース（１２）および制御枠
（９）が静止状態を保ち、それにより上記スクリューオ
ーガ（７）の中掘り回転時の回転反力を、該駆動部（１
３）、補助ケース（１２）、制御枠（９）、小歯車（３
８）と大歯車（３３）のかみ合い、および杭保持筒
（８）を介して中空杭（６）に受けさせ、スクリューオ
ーガ（７）による正常な中掘りを継続させる。
【００２３】上記作業において、地層が硬いために回転
圧入装置（Ｂ）だけでは中空杭（６）の圧入が困難とな
った場合は、駆動部（１３）の杭昇降用油圧シリンダ
（１４）の縮小駆動によりスクリューオーガ（７）の掘
削ヘッド（７’）を中空杭（６）下端から下方へ突出さ
せ、該掘削ヘッド（７’）により中空杭（６）の下方の
地盤を先掘りつつ中空杭を圧入していく方式をとること
もできる。
圧入装置（Ｂ）だけでは中空杭（６）の圧入が困難とな
った場合は、駆動部（１３）の杭昇降用油圧シリンダ
（１４）の縮小駆動によりスクリューオーガ（７）の掘
削ヘッド（７’）を中空杭（６）下端から下方へ突出さ
せ、該掘削ヘッド（７’）により中空杭（６）の下方の
地盤を先掘りつつ中空杭を圧入していく方式をとること
もできる。
【００２４】本発明においては、上例における中空杭
（６）の回転を停止した状態でスクリューオーガ（７）
により中掘りを行う場合、小歯車（３８）を自転不能に
おくことによりスクリューオーガ（７）の中掘り回転の
反力を中空杭（６）に受けさせるようにすることもよ
く、その一例として、上記中空杭（６）の停止時に同期
モータ回転数調整回路により同期モータ（３５）が回転
停止したとき、該同期モータ（３５）の出力軸を制動す
るブレーキを備え、他の構造は図１〜４と実質的に同一
とした例がえられる。
（６）の回転を停止した状態でスクリューオーガ（７）
により中掘りを行う場合、小歯車（３８）を自転不能に
おくことによりスクリューオーガ（７）の中掘り回転の
反力を中空杭（６）に受けさせるようにすることもよ
く、その一例として、上記中空杭（６）の停止時に同期
モータ回転数調整回路により同期モータ（３５）が回転
停止したとき、該同期モータ（３５）の出力軸を制動す
るブレーキを備え、他の構造は図１〜４と実質的に同一
とした例がえられる。
【００２５】なお、上記回転数検出器として、上例のほ
かに、ロータリエンコーダ等も使用される。
かに、ロータリエンコーダ等も使用される。
【００２６】
【発明の効果】本発明によれば、回転圧入装置に垂直に
把持された中空杭内に、マストなしで駆動部だけを伴っ
た掘削作業ロッドを挿入することが可能となり、それに
より中空杭内の連続的掘削および排土を実現することが
でき、その際回転数調整手段により同期モータの回転数
を調整することにより小歯車を大歯車と同一周速度に回
転させて上記制御枠および駆動部を静止状態に制御し、
それにより上記掘削作業ロッドの回転中掘り時の回転反
力を、マストに代えて、駆動部、制御枠、小歯車と大歯
車のかみ合いおよび杭保持筒を介して中空杭に受けさ
せ、正常な中掘りを遂行することができるのである。
把持された中空杭内に、マストなしで駆動部だけを伴っ
た掘削作業ロッドを挿入することが可能となり、それに
より中空杭内の連続的掘削および排土を実現することが
でき、その際回転数調整手段により同期モータの回転数
を調整することにより小歯車を大歯車と同一周速度に回
転させて上記制御枠および駆動部を静止状態に制御し、
それにより上記掘削作業ロッドの回転中掘り時の回転反
力を、マストに代えて、駆動部、制御枠、小歯車と大歯
車のかみ合いおよび杭保持筒を介して中空杭に受けさ
せ、正常な中掘りを遂行することができるのである。
【図１】回転圧入装置に支持された中空杭に中掘り装置
を装着した状態の一部切欠側面図である。
を装着した状態の一部切欠側面図である。
【図２】中掘り装置の要部の拡大縦断側面図である。
【図３】中空杭回転数検出器の取りつけ部分の一部切欠
拡大図である。
拡大図である。
【図４】同期モータ回転数調整回路のブロック図であ
る。
る。
Ａ 中掘り装置 Ｂ 中空杭回転圧入装置 ６ 中空杭 ７ スクリューオーガ ８ 杭保持筒 ９ 制御枠 １３ 駆動部 ３３ 大歯車 ３５ 同期モータ ３８ 小歯車
Claims (1)
- 【請求項１】 回転圧入装置により垂直に把持されて回
転されつつ地中に圧入される中空杭の上端部に、杭保持
筒を該中空杭と回転不能の状態で着脱可能に同心的に被
着し、 上記杭保持筒に制御枠を回転自在に支持し、 上記制御枠上に掘削作業ロッドの駆動部を搭載すると共
に、該駆動部に上端を接続された掘削作業ロッドを上記
中空杭内に挿通し、 上記杭保持筒に同心的に固定された大歯車と、上記制御
枠に搭載された同期モータにより回転される小歯車とを
かみ合わせ、上記小歯車を上記大歯車の周囲に公転しな
いように回転させて上記制御枠（駆動部）を常にほぼ静
止状態におくべく上記同期モータの回転数を調整する調
整手段を備えた、回転圧入される中空杭の中掘り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31292297A JPH11131472A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 回転圧入される中空杭の中掘り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31292297A JPH11131472A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 回転圧入される中空杭の中掘り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11131472A true JPH11131472A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=18035093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31292297A Pending JPH11131472A (ja) | 1997-10-30 | 1997-10-30 | 回転圧入される中空杭の中掘り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11131472A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005120745A (ja) * | 2003-10-17 | 2005-05-12 | Giken Seisakusho Co Ltd | 杭回転圧入機とこれを用いた杭回転圧入工法 |
| JP2006336241A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Ohbayashi Corp | 杭の施工方法及び杭の施工システム |
| CN102373706A (zh) * | 2011-02-25 | 2012-03-14 | 上海城地建设发展有限公司 | 中掘液压法预应力离心管桩(方桩)沉桩装置及其沉桩方法 |
| JP2012112174A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | East Japan Railway Co | 既設杭補強方法及び掘削装置 |
| JP2013227759A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Giken Seisakusho Co Ltd | 連続掘削排土装置及び方法 |
| JP2015040408A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社角藤 | 掘削機の作業軸連結機構 |
| JP2017036583A (ja) * | 2015-08-10 | 2017-02-16 | 日本車輌製造株式会社 | 建設機械 |
| JP2017227067A (ja) * | 2016-06-24 | 2017-12-28 | 三和機材株式会社 | 掘削装置 |
| JP2020101025A (ja) * | 2018-12-24 | 2020-07-02 | ジャパンパイル株式会社 | 杭打ち機の排土ホッパ用杭チャッキング装置 |
-
1997
- 1997-10-30 JP JP31292297A patent/JPH11131472A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005120745A (ja) * | 2003-10-17 | 2005-05-12 | Giken Seisakusho Co Ltd | 杭回転圧入機とこれを用いた杭回転圧入工法 |
| JP2006336241A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Ohbayashi Corp | 杭の施工方法及び杭の施工システム |
| JP4635725B2 (ja) * | 2005-05-31 | 2011-02-23 | 株式会社大林組 | 杭の施工システム |
| JP2012112174A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | East Japan Railway Co | 既設杭補強方法及び掘削装置 |
| CN102373706A (zh) * | 2011-02-25 | 2012-03-14 | 上海城地建设发展有限公司 | 中掘液压法预应力离心管桩(方桩)沉桩装置及其沉桩方法 |
| CN102373706B (zh) * | 2011-02-25 | 2015-09-30 | 上海城地建设股份有限公司 | 中掘液压法预应力离心管桩沉桩装置及其沉桩方法 |
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| JP2020101025A (ja) * | 2018-12-24 | 2020-07-02 | ジャパンパイル株式会社 | 杭打ち機の排土ホッパ用杭チャッキング装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040903 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041005 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050405 |