JPH11129211A - 複合塗装型枠合板およびその製造方法 - Google Patents
複合塗装型枠合板およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH11129211A JPH11129211A JP31152097A JP31152097A JPH11129211A JP H11129211 A JPH11129211 A JP H11129211A JP 31152097 A JP31152097 A JP 31152097A JP 31152097 A JP31152097 A JP 31152097A JP H11129211 A JPH11129211 A JP H11129211A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plywood
- fiber board
- hard
- fiberboard
- composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 この発明は、高度の平滑性を有し、施工の容
易な複合塗装型枠合板およびその製造方法の提供。 【構成】 針葉樹材（落葉松、ラジアータパイン等）ま
たは広葉樹材（ラワン材、雑木類）の合板もしくはそれ
らの単板からなる台板材と、その台板材の表面材として
接着剤を介し、熱圧または冷圧により一体化した硬質繊
維板または中質繊維板と、硬質繊維板または中質繊維板
の表面を表装する樹脂塗装からなる。
易な複合塗装型枠合板およびその製造方法の提供。 【構成】 針葉樹材（落葉松、ラジアータパイン等）ま
たは広葉樹材（ラワン材、雑木類）の合板もしくはそれ
らの単板からなる台板材と、その台板材の表面材として
接着剤を介し、熱圧または冷圧により一体化した硬質繊
維板または中質繊維板と、硬質繊維板または中質繊維板
の表面を表装する樹脂塗装からなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、高度の平滑性を
有し、施工の容易な複合塗装型枠合板およびその製造方
法に関するものである。
有し、施工の容易な複合塗装型枠合板およびその製造方
法に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来、ラワン合板およ
びラワン・針葉樹複合合板の表面には、堅く傷が付き難
く、剥離性のよい塗装を施している。しかし、台板であ
るラワン合板およびラワン・針葉樹複合合板の素材は含
水の変動により木目の状態が変化し、塗装膜を変化させ
てコンクリート表面に転写するものである。転用回数が
多くなるに従い塗装膜が荒れ、塗装膜の平滑性が失わ
れ、コンクリートの平滑性が急激に低下する。そのた
め、塗装型枠合板は、通常３〜４回の施工が限度と言わ
れている。
びラワン・針葉樹複合合板の表面には、堅く傷が付き難
く、剥離性のよい塗装を施している。しかし、台板であ
るラワン合板およびラワン・針葉樹複合合板の素材は含
水の変動により木目の状態が変化し、塗装膜を変化させ
てコンクリート表面に転写するものである。転用回数が
多くなるに従い塗装膜が荒れ、塗装膜の平滑性が失わ
れ、コンクリートの平滑性が急激に低下する。そのた
め、塗装型枠合板は、通常３〜４回の施工が限度と言わ
れている。
【０００３】この発明は、表層材に硬質繊維板または中
質繊維板を、台板に針葉樹材（落葉松、ラジアータパイ
ン）または広葉樹材（ラワン材、雑木類）の複合板を採
用することにより、含水の変動においても、塗装膜の変
化が非常に少ない、板面平滑性の高い、樹脂塗料の使用
量も少なく、また台板と樹脂塗料との密着性に優れた複
合塗装型枠合板の提供にある。
質繊維板を、台板に針葉樹材（落葉松、ラジアータパイ
ン）または広葉樹材（ラワン材、雑木類）の複合板を採
用することにより、含水の変動においても、塗装膜の変
化が非常に少ない、板面平滑性の高い、樹脂塗料の使用
量も少なく、また台板と樹脂塗料との密着性に優れた複
合塗装型枠合板の提供にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】針葉樹材（落葉松、ラジ
アータパイン等）または広葉樹材（ラワン材、雑木類）
の合板もしくはそれらの単板からなる台板材と、その台
板材の表面材として接着剤を介し、熱圧または冷圧によ
り一体化した硬質繊維板または中質繊維板と、硬質繊維
板または中質繊維板の表面を表装する樹脂塗装からなる
ことを特徴とする複合塗装型枠合板にある。
アータパイン等）または広葉樹材（ラワン材、雑木類）
の合板もしくはそれらの単板からなる台板材と、その台
板材の表面材として接着剤を介し、熱圧または冷圧によ
り一体化した硬質繊維板または中質繊維板と、硬質繊維
板または中質繊維板の表面を表装する樹脂塗装からなる
ことを特徴とする複合塗装型枠合板にある。
【０００５】針葉樹材、落葉松、ラジアータパイン等の
合板またはそれらの単板からなる台板材と、その台板材
の表面と裏面に接着剤を介し、熱圧または冷圧により一
体化した硬質繊維板または中質繊維板の表面材と裏面材
と、その硬質繊維板または中質繊維板の表面材を表装す
る樹脂塗装からなることを特徴とする複合塗装型枠合板
にある。
合板またはそれらの単板からなる台板材と、その台板材
の表面と裏面に接着剤を介し、熱圧または冷圧により一
体化した硬質繊維板または中質繊維板の表面材と裏面材
と、その硬質繊維板または中質繊維板の表面材を表装す
る樹脂塗装からなることを特徴とする複合塗装型枠合板
にある。
【０００６】針葉樹材、落葉松、ラジアータパイン等の
合板またはそれらの単板からなる台板材に、表面材とし
て硬質繊維板または中質繊維板を接着剤を介し、熱圧ま
たは冷圧により一体化し、その表面に樹脂塗装をしたこ
とを特徴とする複合塗装型枠合板の製造方法にある。
合板またはそれらの単板からなる台板材に、表面材とし
て硬質繊維板または中質繊維板を接着剤を介し、熱圧ま
たは冷圧により一体化し、その表面に樹脂塗装をしたこ
とを特徴とする複合塗装型枠合板の製造方法にある。
【０００７】針葉樹材、落葉松、ラジアータパイン等の
合板またはそれらの単板からなる台板材に、その台板材
の表面と裏面に接着剤を介し、硬質繊維板または中質繊
維板の表面材と裏面材を、熱圧または冷圧により一体化
し、その硬質繊維板または中質繊維板の表面材の表面に
樹脂塗装をしたことを特徴とする複合塗装型枠合板の製
造方法にある。
合板またはそれらの単板からなる台板材に、その台板材
の表面と裏面に接着剤を介し、硬質繊維板または中質繊
維板の表面材と裏面材を、熱圧または冷圧により一体化
し、その硬質繊維板または中質繊維板の表面材の表面に
樹脂塗装をしたことを特徴とする複合塗装型枠合板の製
造方法にある。
【０００８】
【発明の実施の態様】針葉樹材の合板からなる台板材
と、その台板材の表面材として接着剤を介し、熱圧また
は冷圧により一体化した硬質繊維板と、硬質繊維板の表
面を表装する樹脂塗装からなることを特徴とする複合塗
装型枠合板。
と、その台板材の表面材として接着剤を介し、熱圧また
は冷圧により一体化した硬質繊維板と、硬質繊維板の表
面を表装する樹脂塗装からなることを特徴とする複合塗
装型枠合板。
【０００９】
【実施例】以下、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法を図１に示す第１の実施例を説明すると、こ
の実施例の第１の複合塗装型枠合板１は、針葉樹材によ
り製造した合板を用いて構成される所定厚の台板材２の
表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板（ＨＢ）から
なる表面材３を接着剤（図示しない）を介して、例えば
熱圧方法により接着し、硬質繊維板（ＨＢ）の表面材３
の表面をウレタン樹脂塗料による塗装膜４で被覆してな
るものである。
の製造方法を図１に示す第１の実施例を説明すると、こ
の実施例の第１の複合塗装型枠合板１は、針葉樹材によ
り製造した合板を用いて構成される所定厚の台板材２の
表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板（ＨＢ）から
なる表面材３を接着剤（図示しない）を介して、例えば
熱圧方法により接着し、硬質繊維板（ＨＢ）の表面材３
の表面をウレタン樹脂塗料による塗装膜４で被覆してな
るものである。
【００１０】同じく、図２に示す第２の実施例を説明す
ると、この実施例の第２の複合塗装型枠合板５は、針葉
樹材より製造した合板を用いて構成される所定厚の台板
材２の表面に、別に所定厚に製造した中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）からなる表面材６を接着剤（図示しない）を介し
て、例えば熱圧方法により接着し、その中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）からなる表面材６の表面をウレタン樹脂塗料によ
る塗装膜７で被覆してなるものである。
ると、この実施例の第２の複合塗装型枠合板５は、針葉
樹材より製造した合板を用いて構成される所定厚の台板
材２の表面に、別に所定厚に製造した中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）からなる表面材６を接着剤（図示しない）を介し
て、例えば熱圧方法により接着し、その中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）からなる表面材６の表面をウレタン樹脂塗料によ
る塗装膜７で被覆してなるものである。
【００１１】同じく、図３に示す第３の実施例を説明す
ると、この実施例の第３の複合塗装型枠合板８は、ラワ
ン材により製造した合板を用いて構成される所定厚の台
板材９の表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板（Ｈ
Ｂ）からなる表面材３を接着剤（図示しない）を介し
て、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（ＨＢ）
の表面材３の表面をウレタン樹脂塗料による塗装膜４で
被覆してなるものである。
ると、この実施例の第３の複合塗装型枠合板８は、ラワ
ン材により製造した合板を用いて構成される所定厚の台
板材９の表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板（Ｈ
Ｂ）からなる表面材３を接着剤（図示しない）を介し
て、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（ＨＢ）
の表面材３の表面をウレタン樹脂塗料による塗装膜４で
被覆してなるものである。
【００１２】同じく、図４に示す第４の実施例を説明す
ると、この実施例の第４の複合塗装型枠合板１０は、針
葉樹材により製造した単板を用いて構成される所定厚の
台板材１１の表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板
（ＨＢ）からなる表面材３を接着剤（図示しない）を介
して、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（Ｈ
Ｂ）の表面材３の表面をウレタン樹脂塗料による塗装膜
４で被覆してなるものである。
ると、この実施例の第４の複合塗装型枠合板１０は、針
葉樹材により製造した単板を用いて構成される所定厚の
台板材１１の表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板
（ＨＢ）からなる表面材３を接着剤（図示しない）を介
して、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（Ｈ
Ｂ）の表面材３の表面をウレタン樹脂塗料による塗装膜
４で被覆してなるものである。
【００１３】同じく、図５に示す第５の実施例を説明す
ると、この実施例の第５の複合塗装型枠合板１２は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材２の表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板
（ＨＢ）からなる表面材３を接着剤（図示しない）を介
して、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（Ｈ
Ｂ）の表面材３の表面をウレタン樹脂系塗料による塗装
膜１３で被覆してなるものである。
ると、この実施例の第５の複合塗装型枠合板１２は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材２の表面に、別に所定厚に製造した硬質繊維板
（ＨＢ）からなる表面材３を接着剤（図示しない）を介
して、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（Ｈ
Ｂ）の表面材３の表面をウレタン樹脂系塗料による塗装
膜１３で被覆してなるものである。
【００１４】同じく、図６に示す第６の実施例を説明す
ると、この実施例の第６の複合塗装型枠合板１４は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に、別に所定厚に製造した硬質
繊維板（ＨＢ）からなる表面材１６と裏面材１７を接着
剤（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接着
し、硬質繊維板（ＨＢ）の表面材１６の表面をウレタン
樹脂塗料による塗装膜１８で被覆してなるものである。
ると、この実施例の第６の複合塗装型枠合板１４は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に、別に所定厚に製造した硬質
繊維板（ＨＢ）からなる表面材１６と裏面材１７を接着
剤（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接着
し、硬質繊維板（ＨＢ）の表面材１６の表面をウレタン
樹脂塗料による塗装膜１８で被覆してなるものである。
【００１５】同じく、図７に示す第７の実施例を説明す
ると、この実施例の第７の複合塗装型枠合板１９は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に、別に所定厚に製造した中質
繊維板（ＭＤＦ）からなる表面材２０と裏面材２１を接
着剤（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接
着し、中質繊維板（ＭＤＦ）の表面材２０の表面をウレ
タン樹脂塗料による塗装膜２２で被覆してなるものであ
る。
ると、この実施例の第７の複合塗装型枠合板１９は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に、別に所定厚に製造した中質
繊維板（ＭＤＦ）からなる表面材２０と裏面材２１を接
着剤（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接
着し、中質繊維板（ＭＤＦ）の表面材２０の表面をウレ
タン樹脂塗料による塗装膜２２で被覆してなるものであ
る。
【００１６】同じく、図８に示す第８の実施例を説明す
ると、この実施例の第８の複合塗装型枠合板２３は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に，別に所定厚に製造した硬質
繊維板（ＨＢ）からなる表面材１６と中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）からなる裏面材２１を接着剤（図示しない）を介し
て、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（ＨＢ）
の表面材１６の表面に、ウレタン樹脂塗料による塗装膜
２２で被覆してなるものである。
ると、この実施例の第８の複合塗装型枠合板２３は、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に，別に所定厚に製造した硬質
繊維板（ＨＢ）からなる表面材１６と中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）からなる裏面材２１を接着剤（図示しない）を介し
て、例えば熱圧方法により接着し、硬質繊維板（ＨＢ）
の表面材１６の表面に、ウレタン樹脂塗料による塗装膜
２２で被覆してなるものである。
【００１７】同じく、図９に示す第９の実施例を説明す
ると、この実施例の第９の複合塗装型枠合板２４は、針
葉樹により製造した単板を用いて構成される所定厚の台
板材２５の表面と裏面に、別に所定厚に製造した硬質繊
維板（ＨＢ）からなる表面材１６と裏面材１７を接着剤
（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接着
し、硬質繊維板（ＨＢ）の表面材１６の表面をウレタン
樹脂塗料による塗装膜１８で被覆してなるものである。
ると、この実施例の第９の複合塗装型枠合板２４は、針
葉樹により製造した単板を用いて構成される所定厚の台
板材２５の表面と裏面に、別に所定厚に製造した硬質繊
維板（ＨＢ）からなる表面材１６と裏面材１７を接着剤
（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接着
し、硬質繊維板（ＨＢ）の表面材１６の表面をウレタン
樹脂塗料による塗装膜１８で被覆してなるものである。
【００１８】同じく、図１０に示す第１０の実施例を説
明すると、この実施例の第１０の複合塗装型枠合板２６
は、針葉樹材により製造した合板を用いて構成される所
定厚の台板材１５の表面と裏面に、別に所定厚に製造し
た硬質繊維板（ＨＢ）を表面側と裏面側に割いて用いた
表面材２７と裏面材２８を、夫々の内面を向けて接着剤
（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接着
し、表面材２７の表面にウレタン樹脂塗料による塗装膜
２９で被覆してなるものである。
明すると、この実施例の第１０の複合塗装型枠合板２６
は、針葉樹材により製造した合板を用いて構成される所
定厚の台板材１５の表面と裏面に、別に所定厚に製造し
た硬質繊維板（ＨＢ）を表面側と裏面側に割いて用いた
表面材２７と裏面材２８を、夫々の内面を向けて接着剤
（図示しない）を介して、例えば熱圧方法により接着
し、表面材２７の表面にウレタン樹脂塗料による塗装膜
２９で被覆してなるものである。
【００１９】前記硬質繊維板（ＨＢ）、中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）の厚みは、例えば、１〜２ｍｍもしくはそれ以上
の比較的薄いものでよい。
ＤＦ）の厚みは、例えば、１〜２ｍｍもしくはそれ以上
の比較的薄いものでよい。
【００２０】前記、第１０の実施例の複合塗装型枠合板
２６は、所定厚に製造した硬質繊維板（ＨＢ）を表面側
と裏面側に割いて用いた表面材２７と裏面材２８を、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に接着するものであるから、強
力な接着性と、合板の欠点となっている性質を改善する
ものである。
２６は、所定厚に製造した硬質繊維板（ＨＢ）を表面側
と裏面側に割いて用いた表面材２７と裏面材２８を、針
葉樹材により製造した合板を用いて構成される所定厚の
台板材１５の表面と裏面に接着するものであるから、強
力な接着性と、合板の欠点となっている性質を改善する
ものである。
【００２１】上記は、この発明の複合塗装型枠合板の実
施例であり、台板材と硬質繊維板（ＨＢ）または中質繊
維板（ＭＤＦ）の接着は、熱圧方法に限定されるもので
はなく、冷圧方法により接着してもよいものであり、ま
た表面材の表面を表装する樹脂塗料は前記材質に限定に
限定されるものではなく、また、それらの構成に限定さ
れるものでもない。
施例であり、台板材と硬質繊維板（ＨＢ）または中質繊
維板（ＭＤＦ）の接着は、熱圧方法に限定されるもので
はなく、冷圧方法により接着してもよいものであり、ま
た表面材の表面を表装する樹脂塗料は前記材質に限定に
限定されるものではなく、また、それらの構成に限定さ
れるものでもない。
【００２２】
【発明の効果】従来の塗装型枠合板では、合板の表面に
平滑性を得るため塗料を数回塗装して製造されるが、近
年原木事情の悪化により良質材を確保することが困難
で、塗装回数が増え、コストの上昇傾向にある。しかる
に、この発明の複合塗装型枠合板は、台板の基材に針葉
樹またはラワン等の低質材を使用し、表面材に硬質繊維
板（ＨＢ）または中質繊維板（ＭＤＦ）等の繊維板を使
用して複合材とし、かつその表面を樹脂塗装しているか
ら、従来のラワン塗装型枠合板では、造ることのできな
かった高度の平滑性をもつ表面で安価にすることができ
たのである。そして、この高度の平滑性をもつ複合塗装
型枠合板によってつくられたコンクリート面は、平滑性
が極めて良く、また、繊維板と樹脂塗装の接合が強く、
台板から抽出する成分は繊維板により遮断され、コンク
リート面の硬化不良または脱色による色むらの発生がな
く、打放し用途には最適である。
平滑性を得るため塗料を数回塗装して製造されるが、近
年原木事情の悪化により良質材を確保することが困難
で、塗装回数が増え、コストの上昇傾向にある。しかる
に、この発明の複合塗装型枠合板は、台板の基材に針葉
樹またはラワン等の低質材を使用し、表面材に硬質繊維
板（ＨＢ）または中質繊維板（ＭＤＦ）等の繊維板を使
用して複合材とし、かつその表面を樹脂塗装しているか
ら、従来のラワン塗装型枠合板では、造ることのできな
かった高度の平滑性をもつ表面で安価にすることができ
たのである。そして、この高度の平滑性をもつ複合塗装
型枠合板によってつくられたコンクリート面は、平滑性
が極めて良く、また、繊維板と樹脂塗装の接合が強く、
台板から抽出する成分は繊維板により遮断され、コンク
リート面の硬化不良または脱色による色むらの発生がな
く、打放し用途には最適である。
【００２３】また、硬質繊維板（ＨＢ）の裏面を表面側
にして台板材に接着し、樹脂塗装をしたときには、その
裏面の網目模様が凹凸になって表面に残って形成され、
これがコンクリートの表面に転写され、この凹凸が光を
吸収し、艶消し面となり、コンクリートの打設・転写表
装品質が非常に優れているのである。
にして台板材に接着し、樹脂塗装をしたときには、その
裏面の網目模様が凹凸になって表面に残って形成され、
これがコンクリートの表面に転写され、この凹凸が光を
吸収し、艶消し面となり、コンクリートの打設・転写表
装品質が非常に優れているのである。
【００２４】硬質繊維板（ＨＢ）、中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）の繊維板は、複合材として水分のの変動に強く、塗
装膜の変化が非常に小さく、製品の保管中または使用中
にラワン合板等の塗装膜のようなひび割れを生じること
がなく、平滑性または所定の凹凸模様を維持し、コンク
リートの打設面にひび割れを転写することはないのであ
る。
Ｆ）の繊維板は、複合材として水分のの変動に強く、塗
装膜の変化が非常に小さく、製品の保管中または使用中
にラワン合板等の塗装膜のようなひび割れを生じること
がなく、平滑性または所定の凹凸模様を維持し、コンク
リートの打設面にひび割れを転写することはないのであ
る。
【００２５】また硬質繊維板（ＨＢ）または中質繊維板
（ＭＤＦ）との複合塗装型枠合板は、方向性の無い板面
であり、縦、横どちらの方向に向けることができ、施工
が自由で作業性が良く、端切れに至るまでどの方向にも
使用でき、材料を使い尽くせるので経済的である。
（ＭＤＦ）との複合塗装型枠合板は、方向性の無い板面
であり、縦、横どちらの方向に向けることができ、施工
が自由で作業性が良く、端切れに至るまでどの方向にも
使用でき、材料を使い尽くせるので経済的である。
【００２６】コンクリート打設後の表面は、メタルフォ
ーム、ケミカルフォームに似ている。またその切断が自
由にでき、木目のような方向がないから、それらと組合
せた施工が可能である。
ーム、ケミカルフォームに似ている。またその切断が自
由にでき、木目のような方向がないから、それらと組合
せた施工が可能である。
【００２７】メタル・ケミカルフォームは、現場におい
て切断・加工等が容易では無く、端部、コーナー、細部
において苦労している。硬質繊維板（ＨＢ）、中質繊維
板（ＭＤＦ）との複合塗装合板を組合せての使用は、施
工時間の短縮、材料の無駄を無くすことに有効である。
て切断・加工等が容易では無く、端部、コーナー、細部
において苦労している。硬質繊維板（ＨＢ）、中質繊維
板（ＭＤＦ）との複合塗装合板を組合せての使用は、施
工時間の短縮、材料の無駄を無くすことに有効である。
【００２８】硬質繊維板（ＨＢ）または中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）を、表面材または表面材および裏面材に使用する
ことにより、台板材には低質南洋材または低質針葉樹材
を使用することができる。
ＤＦ）を、表面材または表面材および裏面材に使用する
ことにより、台板材には低質南洋材または低質針葉樹材
を使用することができる。
【００２９】硬質繊維板（ＨＢ）または中質繊維板（Ｍ
ＤＦ）の繊維板と天然材を複合材として使用することに
より、板面品質を向上させ、また低質材を台板材に使用
することができることにより製造コストを引き下げるこ
とができる。
ＤＦ）の繊維板と天然材を複合材として使用することに
より、板面品質を向上させ、また低質材を台板材に使用
することができることにより製造コストを引き下げるこ
とができる。
【００３０】従来は、南洋材使用主体の木質塗装型枠業
界であったが、針葉樹材または他の雑木使用等に大きく
シフトできる。
界であったが、針葉樹材または他の雑木使用等に大きく
シフトできる。
【００３１】硬質繊維板（ＨＢ）、中質繊維板（ＭＤ
Ｆ）の繊維板は、廃木材を原料としたリサイクル商品で
あり、また型枠を破棄したものも再リサイクルできる。
特に硬質繊維板（ＨＢ）は、ホルムアルヒデヒド等の有
害物質を全く含有しない健康材料である。
Ｆ）の繊維板は、廃木材を原料としたリサイクル商品で
あり、また型枠を破棄したものも再リサイクルできる。
特に硬質繊維板（ＨＢ）は、ホルムアルヒデヒド等の有
害物質を全く含有しない健康材料である。
【００３２】よって、この発明は、高度の平滑性を有
し、施工の容易な複合塗装型枠合板を提供できるもので
ある。
し、施工の容易な複合塗装型枠合板を提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の複合塗装型枠合板およびその製造方
法において、台板材に針葉樹合板、表面材に硬質繊維板
（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用いた第１の
実施例を示す縦断側面図である。
法において、台板材に針葉樹合板、表面材に硬質繊維板
（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用いた第１の
実施例を示す縦断側面図である。
【図２】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に中
質繊維板（ＭＤＦ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用
いた第２の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に中
質繊維板（ＭＤＦ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用
いた第２の実施例を示す縦断側面図である。
【図３】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材にラワン合板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用い
た第３の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材にラワン合板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用い
た第３の実施例を示す縦断側面図である。
【図４】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹単板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用い
た第４の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹単板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗料を用い
た第４の実施例を示す縦断側面図である。
【図５】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂系塗料を用
いた第５の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂系塗料を用
いた第５の実施例を示す縦断側面図である。
【図６】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材と裏
面材に硬質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗
料を用いた第６の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材と裏
面材に硬質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗
料を用いた第６の実施例を示す縦断側面図である。
【図７】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材と裏
面材に中質繊維板（ＭＤＦ）、表面塗装にウレタン樹脂
塗料を用いた第７の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材と裏
面材に中質繊維板（ＭＤＦ）、表面塗装にウレタン樹脂
塗料を用いた第７の実施例を示す縦断側面図である。
【図８】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、裏面材に中質繊維板（ＭＤＦ）、表
面塗装にウレタン樹脂塗料を用いた第８の実施例を示す
縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に硬
質繊維板（ＨＢ）、裏面材に中質繊維板（ＭＤＦ）、表
面塗装にウレタン樹脂塗料を用いた第８の実施例を示す
縦断側面図である。
【図９】同じく、この発明の複合塗装型枠合板およびそ
の製造方法において、台板材に針葉樹単板、表面材と裏
面材に硬質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗
料を用いた第６の実施例を示す縦断側面図である。
の製造方法において、台板材に針葉樹単板、表面材と裏
面材に硬質繊維板（ＨＢ）、表面塗装にウレタン樹脂塗
料を用いた第６の実施例を示す縦断側面図である。
【図１０】同じく、この発明の複合塗装型枠合板および
その製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に
硬質繊維板（ＨＢ）の１／２裂板、裏面材に硬質繊維板
（ＨＢ）の１／２裂板、表面塗装にウレタン樹脂塗料を
用いた第１０の実施例を示す縦断側面図である。
その製造方法において、台板材に針葉樹合板、表面材に
硬質繊維板（ＨＢ）の１／２裂板、裏面材に硬質繊維板
（ＨＢ）の１／２裂板、表面塗装にウレタン樹脂塗料を
用いた第１０の実施例を示す縦断側面図である。
１ 複合塗装型枠合板 ２ 台板材 ３ 表面材 ４ 塗装膜 ５ 複合塗装型枠合板 ６ 表面材 ７ 塗装膜 ８ 複合塗装型枠合板 ９ 台板材 １０ 複合塗装型枠合板 １１ 台板材 １２ 複合塗装型枠合板 １３ 塗装膜 １４ 複合塗装型枠合板 １５ 台板材 １６ 表面材 １７ 裏面材 １８ 塗装膜 １９ 複合塗装型枠合板 ２０ 表面材 ２１ 裏面材 ２２ 塗装膜 ２３ 複合塗装型枠合板 ２４ 複合塗装型枠合板 ２５ 台板材 ２６ 複合塗装型枠合板 ２７ 表面材 ２８ 裏面材 ２９ 塗装膜
Claims (4)
- 【請求項１】 針葉樹材（落葉松、ラジアータパイン
等）または広葉樹材（ラワン材、雑木類）の合板もしく
はそれらの単板からなる台板材と、その台板材の表面材
として接着剤を介し、熱圧または冷圧により一体化した
硬質繊維板または中質繊維板と、硬質繊維板または中質
繊維板の表面を表装する樹脂塗装からなることを特徴と
する複合塗装型枠合板。 - 【請求項２】 針葉樹材（落葉松、ラジアータパイン
等）の合板またはそれらの単板からなる台板材と、その
台板材の表面と裏面に接着剤を介し、熱圧または冷圧に
より一体化した硬質繊維板または中質繊維板の表面材と
裏面材と、その硬質繊維板または中質繊維板の表面材を
表装する樹脂塗装からなることを特徴とする複合塗装型
枠合板。 - 【請求項３】 針葉樹材、落葉松、ラジアータパイン等
の合板またはそれらの単板を台板材に、表面材として硬
質繊維板または中質繊維板を接着剤を介し、熱圧または
冷圧により一体化し、その表面に樹脂塗装をしたことを
特徴とする複合塗装型枠合板の製造方法。 - 【請求項４】 針葉樹材、落葉松、ラジアータパイン等
の合板またはそれらの単板を台板材に、その台板材の表
面と裏面に接着剤を介し、硬質繊維板または中質繊維板
の表面材と裏面材を、熱圧または冷圧により一体化し、
その硬質繊維板または中質繊維板の表面材の表面に樹脂
塗装をしたことを特徴とする複合塗装型枠合板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31152097A JPH11129211A (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 複合塗装型枠合板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31152097A JPH11129211A (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 複合塗装型枠合板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11129211A true JPH11129211A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=18018237
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31152097A Withdrawn JPH11129211A (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | 複合塗装型枠合板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11129211A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101830025A (zh) * | 2010-05-18 | 2010-09-15 | 南充富达竹业有限公司 | 覆膜竹胶板生产方法 |
| CN104015233A (zh) * | 2014-05-23 | 2014-09-03 | 安徽清保竹业有限公司 | 一种竹胶板的生产工艺 |
| CN104385423A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-03-04 | 贵州恒力源林业科技有限公司 | 一种复合人造板的制造方法 |
| WO2021157137A1 (ja) * | 2020-02-08 | 2021-08-12 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
| WO2023017769A1 (ja) * | 2021-08-07 | 2023-02-16 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
| WO2023017770A1 (ja) * | 2021-08-07 | 2023-02-16 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
-
1997
- 1997-10-27 JP JP31152097A patent/JPH11129211A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101830025A (zh) * | 2010-05-18 | 2010-09-15 | 南充富达竹业有限公司 | 覆膜竹胶板生产方法 |
| CN104015233A (zh) * | 2014-05-23 | 2014-09-03 | 安徽清保竹业有限公司 | 一种竹胶板的生产工艺 |
| CN104385423A (zh) * | 2014-10-20 | 2015-03-04 | 贵州恒力源林业科技有限公司 | 一种复合人造板的制造方法 |
| WO2021157137A1 (ja) * | 2020-02-08 | 2021-08-12 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
| WO2023017769A1 (ja) * | 2021-08-07 | 2023-02-16 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
| WO2023017770A1 (ja) * | 2021-08-07 | 2023-02-16 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6309492B1 (en) | Polymer fill coating for laminate or composite wood products and method of making same | |
| RU2637010C1 (ru) | Панель для пола, стены или потолка и способ ее изготовления | |
| CA2136247C (en) | Wood board, surface-decorated wood board, and manufacturing method therefor | |
| US20060070325A1 (en) | Hardwood flooring board | |
| JPH11156807A (ja) | 木質化粧板およびその製造方法 | |
| JPH08207012A (ja) | 表面化粧木質板 | |
| JPH11129211A (ja) | 複合塗装型枠合板およびその製造方法 | |
| JP3271912B2 (ja) | 建築材の製造方法 | |
| JPH0351459Y2 (ja) | ||
| JPH11170210A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JPH07144308A (ja) | 表面化粧木質板 | |
| JP2592077Y2 (ja) | 複合化粧床材 | |
| JPH11240001A (ja) | 木質複合板 | |
| JP3933782B2 (ja) | 木質系基板 | |
| JP2000006108A (ja) | 耐凹み傷性耐干割れ性に優れた木質フローリング材およびその製造方法 | |
| JP2009190311A (ja) | 木質複合床材および木質複合床材の製造方法 | |
| JPS5814975A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| KR20050013471A (ko) | 열경화수지 코팅화장판 제조방법 및 그 제조방법에 의한화장판 | |
| KR200251239Y1 (ko) | 소경재를 이용한 적층 플로링 및 적층 집성판재 | |
| JP2001277213A (ja) | 床材の製造方法 | |
| JPS5850974Y2 (ja) | 化粧合板用長尺基材 | |
| JPH11333803A (ja) | 耐凹み傷性耐干割れ性を有する木質フローリング材及びその製造法 | |
| JPH01152001A (ja) | 化粧合板の端面処理法 | |
| JPH08207208A (ja) | 建築板の製造方法 | |
| JP2602236Y2 (ja) | ささら桁 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040823 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060417 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060516 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20060707 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |