JP2001277213A - 床材の製造方法 - Google Patents

床材の製造方法

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JP2001277213A
JP2001277213A JP2000096740A JP2000096740A JP2001277213A JP 2001277213 A JP2001277213 A JP 2001277213A JP 2000096740 A JP2000096740 A JP 2000096740A JP 2000096740 A JP2000096740 A JP 2000096740A JP 2001277213 A JP2001277213 A JP 2001277213A
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adhesive
veneer
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hard
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Morio Hayashi
守男 林
Takuya Yamamoto
卓也 山本
Haruhisa Inagawa
治久 稲川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐クラック性を有し、耐キャスター性などの
耐衝撃性がより良好な床材を得ることのできる床材の製
造方法を提供する。 【解決手段】 合板からなる基材1の表面に第1の接着
剤6aを塗布して紙材2を貼着し、さらにその表面に第
2の接着剤5aを塗布して単板3を積層して熱圧する。
第2の接着剤5aが、第1の接着剤6aより硬化すると
柔らかい性質を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に単板を貼着
してなる床材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合板からなる基材の表面に、化粧性を有
する単板を貼着した床材が利用されている。このような
床材にあっては、使用時においてクラックが発生する恐
れがあるので、このクラックの発生を防止するために、
基材と単板の層の間にクラフト紙等の紙を挿入する製法
が知られている。上記床材の作製に用いられる接着剤
は、硬化すると固い性質を表すユリア系やメラミン系材
料を主成分とする接着剤が汎用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記床材にお
いては、耐クラック性は維持しつつ、より高い水準での
耐衝撃性等が望まれており、例えば、キャスターによる
へこみが生じ難い耐キャスター性の良好な床材が求めら
れている。
【0004】また、上記床材は、挿入したクラフト紙の
色むらのため、単板の木目等の映りが低下する恐れがあ
るものであった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、耐クラック性を有し、耐
キャスター性などの耐衝撃性がより良好な床材を得るこ
とのできる床材の製造方法を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の他の目的とするところ
は、単板の木目等の映りなどの隠蔽性の向上した床材を
得ることのできる床材の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の床材の製
造方法は、合板からなる基材の表面に第1の接着剤を塗
布して紙材を貼着し、さらにその表面に第2の接着剤を
塗布して単板を積層して熱圧する床材の製造方法におい
て、上記第2の接着剤が、第1の接着剤より硬化すると
柔らかい性質を有するものであることを特徴とする。上
記によって、単板を接着した接着剤が、硬化すると柔ら
かい性質を有するものであるので、衝撃に強く、耐キャ
スター性が良好なものとなることができるものである。
また、上記製造方法は、基材と単板の間に紙材を挿入し
て作製しているので、耐クラック性の良好な床材を得る
ことができるものである。
【0008】請求項2記載の床材の製造方法は、請求項
1記載の床材の製造方法において、上記接着剤が、硬化
すると柔らかい性質を表す軟質接着材料と、硬化すると
固い性質を表す硬質接着材料を混合したものであって、
上記第2の接着剤が、第1の接着剤より軟質接着材料の
混合比率が多いことを特徴とする。上記によって、第2
の接着剤が、第1の接着剤より硬化すると柔らかい性質
を有することができるものである。
【0009】請求項3記載の床材の製造方法は、請求項
2記載の床材の製造方法において、上記軟質接着材料が
SBRであり、上記硬質接着材料がユリアメラミン系材
料であることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の床材の製造方法は、請求項
1乃至請求項3いずれか記載の床材の製造方法におい
て、上記第2の接着剤に着色剤が含有されていることを
特徴とする。上記によって、硬化して形成される接着剤
層を均一な色調にすることができるので、単板の木目等
の映りが良好となる、隠蔽性の向上した床材を得ること
のできるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図に
基づいて説明する。図1は床材を層毎に摸式的に示した
説明図であり、図2は床材の断面図である。
【0012】本発明の対象となる床材は、合板からなる
基材1の表面に紙材2が貼着され、さらにその表面に単
板3が貼着されたものである。
【0013】上記基材1は、繊維方向が異なる単板を一
層毎に、複数層配置したものである。上記基材1は、そ
の表面層に長手方向と平行な繊維方向を有する単板が配
設された平行合板や、その表面層に長手方向と直交した
繊維方向を有する単板が配設されたクロス合板が挙げら
れる。また、上記基材1は、その側端面に実部を有し、
片側の側端面に雄実7を、他の側端面に雌実8を形成し
ている。
【0014】上記単板3は、床材の表面に木質の化粧を
施すことを目的とした厚みが0.2〜0.3mm程度の
薄い単板であり、天然木をスライスしたものである。
【0015】上記紙材2は、目付量が20〜40g/m
2 程度のものが好ましく、目付量が25〜30g/m2
のものがより好ましい。また、紙材2は、平面引張り強
度が40kgf/cm2 以上のものが好適であり、材料
としては例えば、クラフト紙が挙げられる。また、上記
紙材2は、その繊維方向が単板3の繊維方向とクロスす
る方向に配設することが、得られる床材がクラックをよ
り発生し難い点で好適である。
【0016】上記床材の製造方法は、上記基材1の表面
に第1の接着剤6aを塗布して紙材2を貼着するもので
ある。そして、その表面に第2の接着剤5aを塗布して
単板3を積層するものである。
【0017】上記第1の接着剤6a及び第2の接着剤5
aは、硬化すると柔らかい性質を表す軟質接着材料と、
硬化すると固い性質を表す硬質接着材料を混合して調製
することができる。上記軟質接着材料としては、SBR
系、ウレタン系、エポキシ系、ビニル系の接着剤が挙げ
られる。上記硬質接着材料としては、ユリア系又はメラ
ミン系の接着剤が挙げられる。
【0018】上記第2の接着剤5aは、第1の接着剤6
aより硬化すると柔らかい性質を有するものである。上
記第1の接着剤6aは、軟質接着材料:硬質接着材料=
2:8〜3:7の重量割合で混合して調製することがで
きる。また、上記第2の接着剤5aは、軟質接着材料:
硬質接着材料=4:6〜6:4の重量割合で混合して調
製することができる。つまり、上記第2の接着剤5a
は、第1の接着剤6aより軟質接着材料の混合比率を多
くしてある。上記接着剤としては、例えば、軟質接着材
料にSBR系接着剤を、硬質接着材料にユリアメラミン
系材料からなる接着剤を用いて、第1の接着剤6aは軟
質接着材料:硬質接着材料=2:8、第2の接着剤5a
は軟質接着材料:硬質接着材料=5:5の配合比率での
調製が挙げられる。さらに、塗布にあたって、上記接着
剤5a、6aは、さらに小麦粉等の増量材を20〜30
重量%で配合し、水等を加えて調製されるものである。
上記第1の接着剤6aは、使用にあたって、その粘度が
150〜200ポイズに調製して、その塗布量を87.
1〜163.4g/m2 (8〜15尺2 )の範囲で塗布
することが好ましい。また、上記第2の接着剤5aは、
使用にあたって、その粘度が50〜100ポイズに調製
して、その塗布量を54.5〜109g/m2(5〜1
0尺2 )の範囲で塗布することが好ましい。
【0019】さらに、上記第2の接着剤5aは、例えば
ブラウン系の着色剤を2〜3重量%程度添加することが
好ましい。第2の接着剤5aは、着色剤を含有すること
で硬化して形成される接着剤層5を均一な色調にするこ
とができるので、単板3の木目等の映りが良好となる、
隠蔽性の向上した床材を得ることのできるものである。
【0020】次いで、上記床材の製造方法は、接着剤5
a、6aを介して上記基材1、紙材2、単板3の順に積
層したものを熱圧することで、積層一体化する。上記積
層したものは、基材1の下面を金型に設置し、単板3側
から熱板10で熱圧することで一体化する。上記熱圧の
条件としては、例えば、温度は110〜130℃、圧力
は7〜8kg/cm2 、時間は40〜60秒程度が例示
される。上記熱圧により、第1の接着剤6aが硬化して
第1の接着剤層6が、第2の接着剤5aが硬化して第2
の接着剤層5が、それぞれ形成され、一体化した床材が
得られる。
【0021】上記床材は、単板3を接着した第2の接着
剤層5が、柔らかい性質を有したものであるので、耐キ
ャスター性が良好なものとなることができる。また、上
記床材は、基材1と単板3の層の間に紙材2を挿入して
いるので、クラックの発生を防止することができるもの
である。
【0022】
【実施例】(実施例1)基材は、5層の単板からなる平
行合板を、単板は、木目が施された厚みが0.25mm
の化粧単板を、紙材は、目付量が30g/m2のクラフ
ト紙を用いた。接着剤は、軟質接着材料にSBR系接着
剤を、硬質接着材料にユリアメラミン系材料からなる接
着剤を用いた。上記接着剤は、第1の接着剤が軟質接着
材料:硬質接着材料=2:8に、第2の接着剤が軟質接
着材料:硬質接着材料=5:5の重量比率で配合した。
また、第1の接着剤は、小麦粉等の増量材を25重量
%、水を加えて、その粘度が180ポイズとなるように
調製した。第2の接着剤は、ブラウン系の着色剤を2重
量%、さらに、小麦粉等の増量材を25重量%、水を加
えて、その粘度が80ポイズとなるように調製した。
【0023】先ず、上記平行合板の上に第1の接着剤を
109g/m2 (10g/尺2 )で塗布して上記クラフ
ト紙を重ね、さらに、上記第2の接着剤を87.1g/
2(8g/尺2 )で塗布して化粧単板を重ねて積層体
とした。この積層体を温度120℃、圧力は7.5kg
/cm2 、時間は50秒で熱圧して床材を得た。
【0024】得られた床材は、隠蔽性が良好で化粧単板
の木目の映りが明らかであった。この床材の表面上をキ
ャスターが1000往復させる耐キャスター試験の結果
は、へこみが0.3〜0.5mmであった。
【0025】(比較例1)実施例1と同様の平行合板、
化粧単板、クラフト紙を用いた。接着剤も実施例1と同
様の材料を用い、その配合は実施例1の第1の接着剤と
同様の配合とした。上記平行合板の上に接着剤を109
g/m2 (12g/尺2 )で塗布して上記クラフト紙を
重ね、さらに、接着剤を87.1g/m2 (8g/尺
2 )で塗布して化粧単板を重ねて積層体とした。この積
層体を温度120℃、圧力は7.5kg/cm2 、時間
は50秒で熱圧して床材を得た。
【0026】得られた床材は、実施例1に比べ隠蔽性が
劣っていた。この床材の表面上をキャスターが1000
往復させる耐キャスター試験の結果は、へこみが1〜3
mmと大きかった。
【0027】実施例1で得られた床材は、耐キャスター
性、隠蔽性が良好なものであることが確認できた。
【0028】
【発明の効果】請求項1〜3記載の床材の製造方法は、
第2の接着剤が、第1の接着剤より硬化すると柔らかい
性質を有するので、衝撃に強く、耐キャスター性が良好
な床材を得ることができる。また、床材の製造方法は、
基材と単板の間に紙材を挿入して作製しているので、耐
クラック性の良好な床材を得ることができる。
【0029】さらに、請求項4記載の床材の製造方法
は、上記効果に加えて、硬化して形成される接着剤層を
均一な色調にすることができるので、単板の木目等の映
りが良好となる、隠蔽性の向上した床材を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で作製される床材を
層毎に摸式的に示した説明図ある。
【図2】同上の床材の断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 紙 3 単板 5a 第2の接着剤 6a 第1の接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲川 治久 群馬県沼田市井土上町135番地ナショナル 建材工業株式会社内 Fターム(参考) 2B002 AA01 BB07 BB08 2B250 AA05 BA05 EA13 GA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合板からなる基材の表面に第1の接着剤
    を塗布して紙材を貼着し、さらにその表面に第2の接着
    剤を塗布して単板を積層して熱圧する床材の製造方法に
    おいて、上記第2の接着剤が、第1の接着剤より硬化す
    ると柔らかい性質を有するものであることを特徴とする
    床材の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記接着剤が、硬化すると柔らかい性質
    を表す軟質接着材料と、硬化すると固い性質を表す硬質
    接着材料を混合したものであって、上記第2の接着剤
    が、第1の接着剤より軟質接着材料の混合比率が多いこ
    とを特徴とする請求項1記載の床材の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記軟質接着材料がSBRであり、上記
    硬質接着材料がユリアメラミン系材料であることを特徴
    とする請求項2記載の床材の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第2の接着剤に着色剤が含有されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記
    載の床材の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007056943A1 (fr) * 2005-11-17 2007-05-24 Wilsonart (Shanghai) Co., Ltd Feuille decorative laminee a couche superficielle tissee
JP2009523933A (ja) * 2006-01-18 2009-06-25 インターグラリオン リミテッド 外装部材を製造する方法
JP2011226199A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Panasonic Electric Works Co Ltd 直貼り床材の製造方法
JP2012031632A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Daiken Corp 床材及びその製造方法

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