JPH11125297A - 防振装置の製造方法 - Google Patents

防振装置の製造方法

Info

Publication number
JPH11125297A
JPH11125297A JP28712997A JP28712997A JPH11125297A JP H11125297 A JPH11125297 A JP H11125297A JP 28712997 A JP28712997 A JP 28712997A JP 28712997 A JP28712997 A JP 28712997A JP H11125297 A JPH11125297 A JP H11125297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
vibration isolator
liquid chamber
vibration
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28712997A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Inoue
伸夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP28712997A priority Critical patent/JPH11125297A/ja
Publication of JPH11125297A publication Critical patent/JPH11125297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液室内の気体を排除して防振性能を高める。 【解決手段】 吸気管84の先端側と給液管86の先端
側とが一体となって吸気管84の内側に給液管86が配
置される複合ノズル76とされる。吸気管84の基端部
に真空ポンプ94が接続され、吸気管84の先端側寄り
に吸気管84を開閉する吸気バルブ88が配置される。
給液管86の基端部に給液タンク96が接続され、給液
管86の先端側寄りに給液管86を開閉する給液バルブ
90が配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動発生部からの
振動の伝達を防止する防振装置の製造に用いられる防振
装置の製造方法に関するものであり、車両用又はその他
の産業用の防振装置へ液体を注入する際に適用可能なも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の振動発生部となるエンジ
ンと振動受部となる車体との間にエンジンマウントとし
ての防振装置が配設されていて、エンジンが発生する振
動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるのを阻
止するような構造となっている。
【0003】そして、この防振装置内には複数の小液室
が設けられ、オリフイスを介してこれら複数の小液室を
繋いでおり、振動時に液体がオリフイスを通過する際の
抵抗によって振動を吸収するようになっている。
【0004】従来、この防振装置を製造する場合には、
防振装置の液室内へ液体を注入する必要があるが、この
注入の際に液室内に空気が残留しないように、図10に
示す構造の装置を採用して、先ずバルブ102が図示し
ない真空ポンプに繋がるパイプ104側を開放して、液
室36内の空気を排出する。
【0005】この後、図11に示すように、バルブ10
2を切り換えて、給液タンク108側に繋がるパイプ1
06側を開放して液体を注入し、所定量の液体が液室3
6内に入ったらバルブ102を閉じるようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする問題】しかし、この従来の防
振装置の製造方法では、液室36となる空間内がほぼ真
空に近い状態で、その中へ液体を注入することになり、
液体内に混入していた空気、ガスが注入直後に発泡する
ことになる。
【0007】その気泡は液室36内より抜けないので、
結果的に気泡入りの液体を注入した事になり、液体入り
の防振装置としての防振性能が不十分となる。
【0008】さらに、図10及び図11に示す装置によ
る液体の注入方法では、バルブ102をパイプ104側
からパイプ106側に切り換えて液体が防振装置10内
に所定量入る間に、防振装置10の壁部とノズル110
との間の隙間等から大気が侵入して真空圧が下がり、結
果として空気残留の防振装置となって、やはり所定の防
振性能が得られない欠点があった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、液室内の気体
を排除して防振性能を高めた防振装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
の製造方法は、液体が充填された液室を有する防振装置
の製造に用いられる防振装置の製造方法であって、吸気
源へ連通された排気用ノズル及び液体供給源へ連通され
た液注入用ノズルを防振装置にそれぞれ取付け、次に、
排気用ノズルにより防振装置内に設けられた空間内の空
気を排出してこの空間内を負圧とし、この後、排気用ノ
ズルにより吸引しつつ液注入用ノズルから液体を空間内
に注入してこの空間を液室とすることを特徴とした。
【0011】請求項2による防振装置の製造方法は、請
求項1の防振装置の製造方法において、排気用ノズル及
び液注入用ノズルが同軸状に配置されたことを特徴とし
た。
【0012】請求項1に係る防振装置の製造方法の作用
を以下に説明する。吸気源へ連通された排気用ノズル及
び液体供給源へ連通された液注入用ノズルを防振装置に
それぞれ取付けて、排気用ノズルにより防振装置内に設
けられた空間内の空気を排出してこの空間内を負圧とす
る。この後、排気用ノズルにより吸引しつつ液注入用ノ
ズルから液体を空間内に注入してこの空間を液室とす
る。
【0013】そして、この注入に際して、液体を液室内
の容量より多めに注入することにより液体がオーバフロ
ーし、液室内で発泡したガス分がオーバフローした液体
と共に液室外へ排出される。また、液体が液室内にすべ
て満たされるまでの間は排気されているので、液室内に
空気が仮に侵入しても、直ちに排気されることになる。
【0014】この結果、液室内に残留する空気及び液体
内に溶け込んでいて注入時に発泡したガス分等を液室内
から良好に排出しつつ、液体を充填した液室を有する防
振装置が製造される。
【0015】以上より、液室内の気体が排除できて液室
内に気泡が存在しないことになるので、防振装置の防振
性能が十分に発揮されることとなる。さらに、注入すべ
き液体を予め脱泡しておくと、本請求項の作用との相乗
効果により、防振装置の防振性能が一層高まることにな
る。
【0016】請求項2に係る防振装置の製造方法の作用
を以下に説明する。本請求項も請求項1と同様な作用を
奏する。但し本請求項では、排気用ノズル及び液注入用
ノズルが同軸状に配置される構成とされている。すなわ
ち、排気用ノズル及び液注入用ノズルを同軸状に配置し
た二重管構造とすることにより、これらノズルの防振装
置への取付け取り外しが容易となると共に、ノズルの断
面積を小さくして防振装置側の開口部も小さくできるこ
とになる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の防振装置の製造方法に係
る第1の実施の形態を図1から図7に示し、これらの図
に基づき本実施の形態を説明する。
【0018】図5には、本実施の形態により製造された
防振装置10が示されている。この防振装置10では防
振装置10の底壁を構成するベースプレート12の中央
部に取付ボルト14が固着されており、この取付ボルト
14を介してベースプレート12が図示しない車両の車
体に固着されるようになっている。
【0019】ベースプレート12の外周部はテーパー状
に屈曲された立上り部12Aとされ、この立上り部12
Aの先端に径方向に突出された平板部12Bが形成さ
れ、更にこの平板部12Bの先端部は筒状に屈曲された
案内部12Cとなっている。このベースプレート12の
平板部12B上にゴム製のダイヤフラム16の外周部が
載置されることで、ベースプレート12の上部にダイヤ
フラム16が配置されていて、ダイヤフラム16とベー
スプレート12との間の空間を空気室17としている。
【0020】更に、このダイヤフラム16の外周部付近
には、リング状の上隔壁板18及び円盤状の下隔壁板2
2の外周部付近が載置されている。また、案内部12C
の外周部には固定外筒24が配置され、この固定外筒2
4の下端部は平板部12Bの下面へとかしめられるかし
め部24Aとされている。この固定外筒24の上端部は
U字形の受部24Bとされており、内部に開口部を有し
たストッパプレート26のこの開口部の内周面へかしめ
られている。
【0021】このストッパプレート26と固定外筒24
とのかしめ部分にはゴム等の弾性体で形成される支持筒
28の下端部が固着されている。この支持筒28の上端
部はトッププレート32へ固着されており、このトップ
プレート32へ固着立設された取付ボルト34が図示し
ないエンジンへ固着されることによって、この防振装置
10がエンジンを支持しつつエンジンと車体との間を連
結することになる。
【0022】支持筒28の内周部、トッププレート32
及びダイヤフラム16によって形成される空間は、水、
オイル等の液体が充填される液室36であり、この液室
36は上隔壁板18及び下隔壁板22によって上小液室
36Aと下小液室36Bとに区画されている。
【0023】図7に示される如く下隔壁板22の外周部
は直角に屈曲された筒状部22Aとされ、この筒状部2
2Aの下端部が更に径方向に突出されたフランジ部22
Bとされている。また上隔壁板18も同様に外周部から
筒状部18Aが延長され、この筒状部18Aの先端部が
径方向に突出されたフランジ部18Bとなっている。こ
のフランジ部18Bはフランジ部22Bと重ね合され、
ダイヤフラム16の外周部と支持筒28の下端部との間
に挾持されている。図5に示すように、筒状部22Aと
筒状部18Aとの間には防振装置10の軸心を中心とし
たリング形状の隙間が形成され、この隙間がオリフイス
42となっている。
【0024】このオリフイス42は、上隔壁板18に形
成される円孔44及び下隔壁板22の筒状部22Aに形
成される円孔46により、上小液室36A及び下小液室
36Bと各々連通されている。これによって上小液室3
6Aと下小液室36Bとはオリフイス42を介して互い
に連通されることになる。
【0025】尚、円孔44から円孔46へ至るオリフイ
ス42内の液体は、防振装置10の軸回りに何れの方向
を回っても移動可能であるが、防振装置10の軸回りの
一方のみに移動可能なように、円孔44の一部を閉塞し
てもよい。
【0026】図7に示すように、上隔壁板18の内周部
からは断面略L字形の保持アーム18Cがリング状に突
出され、この保持アーム18Cと下隔壁板22との間に
振動板48を保持している。この為、高周波振動時にお
いて、この振動板48は、上隔壁板18の中心の開口部
及び、下隔壁板22に形成される多数の小孔52を介し
て、上小液室36A及び下小液室36Bの圧力変化を受
けるようになっている。
【0027】すなわち、振動板48の周囲は、ゴム片5
4を介して保持アーム18Cの内周面へ加硫接着されて
おり、ゴム片54の弾性変形により振動板48が下隔壁
板22又は保持アーム18Cへ当たるまで微小移動可能
となっている。
【0028】尚、トッププレート32の外周端部にはア
ーム32A、32Bが突出しており、このアーム32B
とストッパプレート26との間に弾性体56が掛け渡さ
れて、ベースプレート12とトッププレート32との間
の図5において左右方向の移動量を制限している。
【0029】一方、図5に示すように、トッププレート
32には液室36内に液体を注入するための液体注入部
62が設けられている。図6に示される如くこの液体注
入部62は、略中心部に開口68が形成されたゴム66
の外周をトッププレート32に形成される開口64内に
加硫接着して、形成される。
【0030】そして、このゴム66の開口68が上小液
室36Aと防振装置10の外部とを連通しており、この
開口68内にボール72が圧入されて、このボール72
により開口68が閉止されている。
【0031】図1には、この防振装置10へ液体を充填
するための液体充填装置100の全体図が示されてい
る。
【0032】図1及び図2に示すように、本実施の形態
に係る液体充填装置100では、吸気管84の先端側と
給液管86の先端側とが一体となって吸気管84の内側
に給液管86が配置される構造となっており、吸気管8
4の先端部となる排気用ノズル84Aと給液管86の先
端部となる液注入用ノズル86Aが同軸状に位置して一
体の複合ノズル76とされている。
【0033】また、この吸気管84の中間部には真空ゲ
ージ92が配置され、基端部に吸気源である真空ポンプ
94が接続されており、吸気管84の先端側寄りには吸
気管84を開閉する吸気バルブ88が配置されている。
さらに、給液管86の基端部には液体供給源である給液
タンク96が接続されており、給液管86の先端側寄り
には給液管86を開閉する給液バルブ90が配置されて
いる。そして、これら吸気バルブ88、給液バルブ90
及び真空ゲージ92は制御装置98にそれぞれ接続され
ている。
【0034】さらに、図1及び図2に示すように、この
複合ノズル76には台座76Aが取付けられ、この台座
76Aの中央部から複合ノズル76の先端が突出した構
造となっていて、この複合ノズル76の先端がゴム66
の開口68へと挿入されるようになっている。そして、
この複合ノズル76の先端の挿入時には、台座76Aと
トッププレート32との間にOリング78が介在され
て、このOリング78がシール作用を成すように配慮さ
れている。
【0035】次に図2から図4を用いて、この防振装置
10へ液体を充填する手順について説明する。
【0036】液体の充填作業に先立って、固定外筒24
のかしめ部24Aをベースプレート12の案内部14C
の外周へとかしめる作業を行う。このかしめ作業は液室
36となる空間内に液体が存在しない状態で行うため、
重ね合されるかしめ部24Aと案内部14Cとの間に液
体が入り込むことはない。
【0037】次に、この防振装置10のトッププレート
32に設けられた開口68へ複合ノズル76の先端を挿
入して、複合ノズル76を防振装置10に取付けた後
に、真空ポンプ94の作動を開始し、制御装置98が吸
気バルブ88を開放する。この結果、真空ポンプ94の
作動によって、図2に示すように、排気用ノズル84A
を介して防振装置10内に設けられて液室36となる空
間内の空気が徐々に排出され、この空間内を負圧とす
る。
【0038】この後、液室36内の空気が排気用ノズル
84Aによって充分に排出されたことを真空ゲージ92
によって確認すると、制御装置98が給液バルブ90を
開放する。
【0039】この結果、防振装置10の空間内が排気用
ノズル84Aにより吸引されて負圧となっているので、
給液タンク96側からこの空間が液体を吸引すると共
に、防振装置10より上部に位置する給液タンク96内
の液体が水圧によって加圧されて、図3に示すようにこ
の空間側に液体を送り出す。この為、液注入用ノズル8
6Aから液体が空間内に注入され、この空間内に液体が
充填されてこの空間が図4に示すように液室36とな
る。
【0040】そして、この液体の注入に際して、水圧に
より加圧されて液体を液室36の容量より多めに注入し
てから給液バルブ90を閉じることにより液体が液室3
6内からオーバフローし、液室36内で発泡したガス分
がオーバフローした液体と共に液室36外へ排出され
る。また、液体が液室36内にすべて満たされるまでの
間は、真空ポンプ94により排気されているので、液室
36内に空気が仮に侵入しても、直ちに排気されること
になる。
【0041】さらに、液室36内に液体が吸引されて注
入されるので、液室36内の一部、特に構造が複雑であ
るオリフイス42の一部等にも空気が残留することはな
い。
【0042】この結果、液室36内に残留する空気及び
液体内に溶け込んでいて注入時に発泡したガス分等を液
室36内から良好に排出しつつ、液体を充填した液室3
6を有する防振装置10が製造されることになる。
【0043】以上より、液室36内の気体が排除できて
液室36内に気泡が存在しないことになるので、防振装
置10の防振性能が十分に発揮されることとなる。さら
に、注入すべき液体を予め脱泡しておくと、本実施の形
態の作用との相乗効果により、防振装置10の防振性能
が一層高まることになる。
【0044】さらに、本実施の形態では、排気用ノズル
84A及び液注入用ノズル86Aが同軸状に配置されて
二重管構造となっているので、これらノズル84A、8
6Aの防振装置10への取付け取り外しが容易となると
共に、ノズルの断面積を小さくして防振装置10側の開
口部も小さくできることになる。
【0045】また、このような液体充填作業は、防振装
置10を通常圧の作業室内に設置して行うことができる
ので、複合ノズル76を液室36と正確に位置合せして
連通することを作業員は確実に実行でき、エアー漏れ等
の不具合が生じない。
【0046】さらに、必要量の液体が充填された後に複
合ノズル76を開口68から抜き出し、図6で示される
如く、開口68内にボール72を圧入することで、この
ボール72が開口68を閉塞して液室36が密閉され
る。つまり、これによって防振装置10への液体充填作
業が終了する。
【0047】他方、この防振装置10においては、液体
充填前にかしめ部24Aが案内部14Cの外周へかしめ
られているので、液体充填作業によってこのかしめ部2
4Aに液体が入り込むことはなく、このため、経時変化
によってかしめ部24Aに密封された液体が漏れ出すこ
ともない。更に、この液体漏れ出しに伴う水洗、脱水、
乾燥等の付随的作業が不必要となる。
【0048】更に、複合ノズル76を用いて液室36内
へ液体を直接注入することができるので、大型の液体槽
内へ防振装置10を持ち込んでかしめ作業等の大掛かり
な作業を行う必要がなく、作業区域に液体が散乱するこ
ともない。
【0049】液体が充填されたこの防振装置10は、取
付ボルト14を車体へ取り付け、取付ボルト34へエン
ジンを固定すれば車両への組付状態となる。エンジンの
振動時には、上小液室36A、下小液室36B内の液体
がオリフイス42を通して移動する場合の通過抵抗で振
動が吸収される。
【0050】また、振動周波数が高くなると、オリフイ
ス42が目詰まり状態となる。この場合には、振動板4
8が上小液室36A、下小液室36Bの圧力変化に応じ
て微小移動するので、液室36内の圧力増大が回避され
て動ばねの上昇が抑制される。このような振動吸収時に
も、前述のように液室36内には残存空気が存在しない
ので、効果的な振動吸収が可能である。
【0051】次に、本発明の防振装置の製造方法に係る
第2の実施の形態を図8に示し、この図に基づき本実施
の形態を説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材
の図示及び説明を省略する。
【0052】本実施の形態を表す図8に示すように、本
実施の形態に係る複合ノズル76は、第1の実施の形態
と同様の構造であるものの、外周側を排気用ノズル84
Aが構成しているので、図8に示すようにこの排気用ノ
ズル84Aの先端部を防振装置10のゴム66の端面に
位置させることにした。
【0053】これにより、複合ノズル76の有効断面積
を確保しつつより小径とすることができる。
【0054】次に、本発明の防振装置の製造方法に係る
第3の実施の形態を図9に示し、この図に基づき本実施
の形態を説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材
の図示及び説明を省略する。
【0055】本実施の形態を表す図9に示すように、本
実施の形態に係る複合ノズル76は排気用ノズル84A
と液注入用ノズル86Aとが相対移動可能となるように
形成されている。そして、図9(A)に示すように、液
注入用ノズル86Aを防振装置10の外側に待機させた
状態で排気用ノズル84Aにより排気を行い、所定の負
圧に達した所で、図9(B)に示すように、液注入用ノ
ズル86Aを矢印Aで示す方向に移動する。そしてこの
後、排気用ノズル84Aで排気を続けながら液注入用ノ
ズル86Aで液体を液室36内に注入するようにする。
【0056】この結果、防振装置10の空間内の空気を
排気する際の時間を短縮して、防振装置10の生産能率
が向上することになる。
【0057】尚、上記実施の形態において、液室36内
への液体充填作業で、空気室17の容積変化が液体充填
作業に支障をきたす場合等には、ベースプレート12へ
図示しない開閉弁を取り付け、必要に応じてこの開閉弁
を開閉したり、空気室17内も真空状態とすることがで
きる。
【0058】また、上記実施の形態において、吸気バル
ブ88及び給液バルブ90の開閉を制御装置98で制御
したが、手動でこれらのバルブを開閉しても良い。さら
に、上記実施の形態において、水圧で加圧して給液タン
ク96から液体を液室36内に注入したが、給液タンク
96と給液バルブ90との間にポンプを配置して、この
ポンプにより加圧しても良い。
【0059】他方、本実施の形態により製造される防振
装置は、車両に搭載されるエンジンの防振を目的とした
が、この防振装置は例えば車両のボディマウント等、あ
るいは車両以外の他の用途にも用いられることはいうま
でもない。
【0060】
【発明の効果】本発明の防振装置の製造方法は、以上の
ように説明した構成とした結果、液室内の気体を排除し
て防振性能を高め得ると言う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液体充填装置
を示す概略全体図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による空気の液室内
からの排出を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による液体の液室内
への注入を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による液体の液室内
への注入の終了を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態により製造された防
振装置を示す断面図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す断面図である。
【図7】図5の防振装置の隔壁構造を示す分解斜視図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る液体充填装置
の要部を拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る液体充填装置
の要部を拡大して示す断面図であって、(A)は液注入
用ノズルを待機させた状態を示す図であり、(B)は液
注入用ノズルを突出させた状態を示す図である。
【図10】従来の液体充填装置を示す概略全体図であ
り、空気の液室内からの排出を示す図である。
【図11】従来の液体充填装置を示す概略全体図であ
り、液体の液室内への注入を示す図である。
【符号の説明】
10 防振装置 36 液室 76 複合ノズル 84 吸気管 84A 排気用ノズル 86 給液管 86A 液注入用ノズル 94 真空ポンプ 96 給液タンク 100 液体充填装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が充填された液室を有する防振装置
    の製造に用いられる防振装置の製造方法であって、 吸気源へ連通された排気用ノズル及び液体供給源へ連通
    された液注入用ノズルを防振装置にそれぞれ取付け、 次に、排気用ノズルにより防振装置内に設けられた空間
    内の空気を排出してこの空間内を負圧とし、 この後、排気用ノズルにより吸引しつつ液注入用ノズル
    から液体を空間内に注入してこの空間を液室とすること
    を特徴とした防振装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 排気用ノズル及び液注入用ノズルが同軸
    状に配置されたことを特徴とした請求項1記載の防振装
    置の製造方法。
JP28712997A 1997-10-20 1997-10-20 防振装置の製造方法 Pending JPH11125297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28712997A JPH11125297A (ja) 1997-10-20 1997-10-20 防振装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28712997A JPH11125297A (ja) 1997-10-20 1997-10-20 防振装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11125297A true JPH11125297A (ja) 1999-05-11

Family

ID=17713453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28712997A Pending JPH11125297A (ja) 1997-10-20 1997-10-20 防振装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11125297A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068639A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Kurashiki Kako Co Ltd 液封マウント用の液封入装置、及びこれを用いた液封マウントの製造方法
JP2010255651A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Bridgestone Corp 防振装置の製造方法、および防振装置
CN103821869A (zh) * 2009-10-09 2014-05-28 株式会社东芝 开闭装置用操作机构的缓冲装置及其注油方法
JP2014126104A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振装置
WO2016157991A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社ブリヂストン 防振装置の製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068639A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Kurashiki Kako Co Ltd 液封マウント用の液封入装置、及びこれを用いた液封マウントの製造方法
JP2010255651A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Bridgestone Corp 防振装置の製造方法、および防振装置
CN103821869A (zh) * 2009-10-09 2014-05-28 株式会社东芝 开闭装置用操作机构的缓冲装置及其注油方法
US9178339B2 (en) 2009-10-09 2015-11-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Buffering device for the operating mechanism of a switchgear, and method of lubrication thereof
US9570891B2 (en) 2009-10-09 2017-02-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Buffering device for the operating mechanism of a switchgear, and method of lubrication thereof
JP2014126104A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振装置
WO2016157991A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 株式会社ブリヂストン 防振装置の製造方法
JP2016194309A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社ブリヂストン 防振装置の製造方法
CN107407366A (zh) * 2015-03-31 2017-11-28 株式会社普利司通 隔振装置的制造方法
US20180066725A1 (en) * 2015-03-31 2018-03-08 Bridgestone Corporation Method for manufacturing vibration damping device
EP3279502A4 (en) * 2015-03-31 2018-04-18 Bridgestone Corporation Method for manufacturing vibration damping device
US10487903B2 (en) 2015-03-31 2019-11-26 Bridgestone Corporation Method for manufacturing vibration damping device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5264255B2 (ja) 防振装置
JP2008138854A (ja) 液封防振装置
WO2007015395A1 (ja) 防振装置
JPS62215141A (ja) 防振装置
US8360403B2 (en) Hydraulic mount and filling device for the same
JP5417340B2 (ja) 防振装置の製造方法
JPH11125297A (ja) 防振装置の製造方法
JP4199328B2 (ja) 防振装置
JP3915591B2 (ja) 流体封入式防振装置の製造方法
KR20170029677A (ko) 엔진마운트
JP3948893B2 (ja) 液体封入式防振マウントの製造方法
JP2001241489A (ja) 防振装置及び防振装置への液体充填方法
JP2914461B2 (ja) 防振装置への流体充填方法
JPH02304230A (ja) 防振装置
JP2016008709A (ja) 防振装置
JPH04282042A (ja) 防振装置への流体充填方法
JPH06159431A (ja) 防振装置
JPS6159033A (ja) 液封入マウントの製造方法
JP3889515B2 (ja) 防振装置
JPH09222148A (ja) 液体封入式マウント
JP2002089617A (ja) 液体封入式防振装置
JP2002346854A (ja) 弾性材保持部材の製造装置及び製造方法
JP3586810B2 (ja) 液体封入式防振装置
JP2008051136A (ja) 防振装置
JP6404616B2 (ja) 防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606