JPH11121863A - 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法 - Google Patents

反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法

Info

Publication number
JPH11121863A
JPH11121863A JP28841297A JP28841297A JPH11121863A JP H11121863 A JPH11121863 A JP H11121863A JP 28841297 A JP28841297 A JP 28841297A JP 28841297 A JP28841297 A JP 28841297A JP H11121863 A JPH11121863 A JP H11121863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
reflector
single crystal
crystal substrate
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28841297A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Ishii
光男 石井
Akisuke Yamamoto
陽祐 山本
Isao Oshima
功 大島
Yoshikazu Tanaka
芳和 田中
Kazuyoshi Hasegawa
和義 長谷川
Seiichi Nagai
精一 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP28841297A priority Critical patent/JPH11121863A/ja
Priority to US09/104,968 priority patent/US6137121A/en
Publication of JPH11121863A publication Critical patent/JPH11121863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射体を用いた光ディスクへの書き込み、読
み取り等の光情報処理に用いる光半導体装置に関し、反
射面の平坦性に優れたSi単結晶基板からなる反射体お
よび該反射体を用いた光半導体装置を提供する。 【解決手段】 研磨された平滑なSi単結晶基板表面を
反射面とし、かかる基板表面に対して45°の角度を有
して形成されたエッチング面を底面とする反射体を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射体を用いた光
半導体装置に関し、特に、光ディスクへの書き込み、読
み取り等の光情報処理に用いる光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来構造の光半導体装置の断面
図である。Si素子基板100には、信号再生用、トラ
ッキング用、フォーカス用等の受光素子2およびSi素
子基板100表面に対して45°の傾斜面を有する反射
面3が形成され、この反射面3に対向して光源としての
発光素子4が載置され、これらがパッケージ5に固定さ
れている。発光素子4から照射されたレーザ光7は、反
射面3で反射されて方向を90°変え、ホログラム6を
通過した後、レンズ等の光学部品を通して光ディスク
(図示せず)に照射される。信号光となる反射光は、ホ
ログラム6で回折され、それぞれ信号再生用、トラッキ
ング用、フォーカス用等の受光素子2に入射し、情報処
理が行われる。従って、反射面3で反射された光は、S
i素子基板100に対して正確に垂直方向に反射するこ
とが必要であるため、従来は、(100)面から9.7
°のオフ角を有するSi素子基板100をKOH等でウ
エットエッチングしてSi素子基板100表面と45°
の角度をなす(111)面を形成し、かかる面を反射面
3として用いていた。これにより、Si素子基板100
上に載置された発光素子4から照射された光は、反射面
3によってSi素子基板100表面に垂直方向に反射さ
れることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる光半導体装置で
は、光信号処理におけるエラーの発生を防止するため
に、反射面3により反射されたレーザ光の光強度分布の
均一性が要求されるため、反射面3に対して高い平坦性
が要求される。即ち、反射面3の表面の凹凸は、発光素
子4の発光波長(例えば赤色レーザ光の場合は650n
m)の1/100程度になるように形成することが必要
となる。しかし、上記ウエットエッチングで形成された
反射面3では、表面の平坦性を、発光波長の1/100
以下の凹凸となるように制御することは困難であり、特
に、Si素子基板100中に結晶欠陥等がある場合は、
これらに起因する凹凸が発生し、更に平坦性が悪くなっ
ていた。これに対して、特開平9−64478号公報に
は、Siからなる反射体の反射面が底面に対し45°の
角度となるように、機械的研磨により作製した反射体を
用いた光半導体装置が記載されているが、底面に対して
45°の角度を有するような反射面を機械的研磨を用い
て正確に作製することは非常に困難であり、大量生産に
適しないという問題点があった。そこで、本発明は、光
半導体装置におけるレーザ光の反射面の平坦性に関する
上記問題点を解決し、反射面の平坦性に優れたSi単結
晶基板からなる反射体および該反射体を用いた光半導体
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らは、鋭
意研究の結果、研磨された平滑なSi単結晶基板表面を
反射面とし、かかる基板表面に対して45°の角度を有
して形成されたエッチング面を底面とする反射体を用い
ることにより、かかる反射面により反射されたレーザ光
の光強度分布の均一性を向上させることできることを見
出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、研磨された平滑なSi単
結晶基板表面を反射面とし、該反射面に対して45°の
角度を有してエッチング形成された{111}面を底面
とする、Si単結晶からなる反射体である。このよう
に、研磨された平滑なSi単結晶基板表面は、通常極め
て良好な平坦性を有し、表面の凹凸がレーザ光の発光波
長の1/100程度となるように形成されているため、
かかる基板表面を反射面として用いることにより、反射
面により反射されたレーザ光の光強度分布の均一性を向
上させることが可能となる。これにより、光信号処理に
おけるエラーの発生を低減することが可能となる。ま
た、{111}面が露出するように、Si単結晶基板を
エッチングして反射体の底面を形成することにより、反
射面と底面との角度が正確に45°となる反射体を、容
易に得ることが可能となる。
【0006】上記反射体は、上記底面を一方の側面と
し、上記反射面に対して63°の角度を有するもう1つ
のエッチング側面を他方の側面としたものであっても良
い。
【0007】上記反射面は、上記Si単結晶基板の{1
00}面に対して、<110>方向に9.7°のオフ角
を有する当該Si単結晶基板表面であることが好まし
い。このように、反射面、即ち、Si単結晶基板表面
を、{100}面に対して<110>方向に9.7°の
オフ角を有する面とすることにより、かかる反射面に対
して45°の角度を有する底面を、エッチングにより、
容易に形成することが可能となるからである。
【0008】また、本発明は、表面に半導体受光素子を
形成したSi素子基板と、該Si素子基板上に上記底面
が固定された請求項1に記載の反射体と、該反射体の上
記反射面に対して光を照射する半導体発光素子と、から
なり、該半導体発光素子から上記Si素子基板表面に平
行に照射された光が、上記反射面で上記Si素子基板表
面に垂直な方向に反射されることを特徴とする光半導体
装置でもある。このように、請求項1に記載の反射体を
Si素子基板上に固定して、半導体発光素子から照射さ
れるレーザ光を反射する光半導体装置を形成することに
より、反射面により反射されたレーザ光の光強度分布の
均一性を向上させることが可能となる。これにより、光
信号処理におけるエラーの発生を低減した光半導体装置
を得ることが可能となる。
【0009】また、本発明は、反射体の製造方法が、S
i単結晶基板の{100}面に対して、<110>方向
に9.7°のオフ角を有して研磨された平滑なSi単結
晶基板表面を備えたSi単結晶基板を準備する工程と、
上記Si単結晶基板表面上に、上記オフ方向に垂直な方
向に沿ってストリップ状に配列されたエッチングマスク
を形成する工程と、上記エッチングマスクを用いて、上
記Si単結晶基板をエッチングして該Si単結晶基板を
貫通するエッチング孔を形成し、上記Si単結晶基板の
{111}面を露出させる工程と、からなり、上記Si
単結晶基板表面を反射面とし、露出した上記{111}
面のうち上記反射面に対して45°の角度を有する面を
底面となすことを特徴とする反射体の製造方法でもあ
る。このように、反射面、即ち、Si単結晶基板表面
を、{100}面に対して、<110>方向に9.7°
のオフ角を有する面とし、{111}面をエッチングに
より露出させて反射体の底面を形成することにより、比
較的簡単な方法で、反射面と底面との角度を正確に45
°とすることが可能となる。
【0010】上記マスク形成工程は、上記オフ方向に垂
直な<110>方向から偏角5°以内に、上記マスクの
側線を形成するマスク形成工程であることが好ましい。
反射体をエッチング形成する場合に、基板のオフ方向に
垂直な<110>方向に沿ってマスクを形成してエッチ
ングを行うが、かかるマスクの側線をオフ方向に垂直
な、<110>方向から偏角5°以内に形成し、これに
より、エッチングした底面と基板上面もしくは基板底面
とが接合する稜線を、上記オフ方向に垂直な<110>
方向から偏角5°以内に形成することにより、エッチン
グ工程において底面に形成される段差の発生を抑制し、
平坦な底面の作製が可能となる。従って、かかる底面で
反射体をSi素子基板上に固定した場合に、反射体の反
射面を、Si素子基板表面に対して正確に45°の角度
とすることができる。
【0011】また、本発明は、第1導電型のSi素子基
板に第2導電型領域を設けて受光部を形成し、該受光部
上に設けたSiO2膜を開口して電極部を埋め込み形成
する工程と、上記Si素子基板上に、該Si素子基板表
面に平行な光を照射する半導体発光素子を固定する素子
固定工程と、該素子固定工程に前後して、上記Si素子
基板表面に対して垂直な方向に上記光を反射する上記反
射面を備えた請求項1に記載の反射体の底面を上記Si
素子基板上に固定する工程と、を備えることを特徴とす
る光半導体装置の製造方法でもある。このように、Si
素子基板上に、発光素子と請求項1の反射体とを固定す
ることにより、Si素子基板をエッチングすることな
く、Si素子基板表面に垂直な方向に光照射される光半
導体装置の作製が可能となる。また、従来構造では、S
i素子基板にエッチングにより反射面を形成していたた
め、45°の反射面を形成するためには、(100)面
から当該単結晶の<110>方向に9.7°のオフ角を
有するSi素子基板を用いる必要があったが、本発明で
は、反射体を別途形成するため、Si素子基板には安価
な(100)基板を使用することが可能となり、低コス
ト化を図ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の1の実施の形態について、図1
〜3を参照して説明する。図1(a)は、基板表面が
(100)面9からなるSi単結晶基板1の断面図であ
る。かかるSi単結晶基板1では、KOH液を用いてウ
エットエッチングすることにより、Si単結晶基板1の
表面16および裏面17に対して、エッチング面10
が、54°の傾斜角8を有して形成される。これは、K
OH液に対して、(100)面9と(111)面10と
の間でエッチング速度が著しく異なるためである。例え
ば、KOH液の濃度が、30wt%、エッチング時の液
温度が85℃の条件では、エッチング速度は、(10
0)面9と(111)面10とで、400対1となる。
これにより、図1(a)に示すように、基板表面が(1
00)面9のSi単結晶基板1を使用した場合、<10
0>方向には著しくエッチングが進み、一方、(11
1)面10は殆どエッチングされないため、エッチング
面として(111)面10が形成される。かかる(11
1)面10と(100)面である基板表面とは、54°
の角度を有する。このことは、Si単結晶基板1の表面
を(100)面から所定の角度を有するように作製する
ことにより、(111)エッチング面とSi単結晶基板
1の表面とのなす角度を任意に制御できることを意味す
る。従って、本実施の形態では、図1(b)に示すよう
に、(100)面9に対して、9.7°のオフ角12を
有して設けられたスライスライン13に沿って、Siイ
ンゴット11をスライスして作製したSi単結晶基板1
を、反射体作製用の基板として用いる。これにより、S
i単結晶基板1表面と(111)エッチング面とのなす
角度を正確に45°とすることができる。
【0013】次に、図2を用いて、本実施の形態にかか
る反射体18の製造方法について説明する。図2(a)
に示すように、Si単結晶基板1を準備する。かかるS
i単結晶基板1には、図1(b)に示すように、(10
0)面に対して、当該単結晶の<110>方向に9.7
°のオフ角を有するオフ基板を用いる。かかるSi単結
晶基板1は、通常、表面および裏面が研磨加工され、良
好なミラー面として供給される。即ち、かかるSi単結
晶基板1の表面および裏面は、その凹凸がピーク・トゥ
・バレーで50nm、平均で10nm程度の極めて平坦
性の高いミラー面に加工されており、かかる凹凸は赤色
レーザの発光波長(約650nm)の1/100程度で
あり、このままの表面状態で十分に反射体の反射面とし
て用いることが可能である。次に、図2(b)に示すよ
うに、Si単結晶基板1の反射面として用いる面の反対
面に、熱酸化法を用いてSiO2膜31を形成する。次
に、図2(c)に示すように、Si単結晶基板1上のS
iO2膜31を、フォトリソグラフィ工程を用いてエッ
チングし、Si単結晶基板1をエッチングするためのマ
スク31を形成する。かかるマスクは、Si単結晶基板
1上に、基板のオフ方向に垂直な<110>方向に沿っ
て形成されるが、特に、基板のオフ方向に垂直な<11
0>方向から偏角5°以内に形成することが好ましい。
偏角5°以内で形成することにより、Si単結晶基板1
のエッチング工程において、エッチング面上での段差の
形成を抑制し、平坦性に優れた(111)エッチング面
の形成が可能となるからである。次に、図2(d)に示
すように、Si単結晶基板1の反射面をワックス32で
被覆した後、エッチング溶液に85℃程度のKOH液を
用いて、Si単結晶基板1が貫通するまで、Si単結晶
基板1のエッチングを行う。かかるエッチング工程で
は、上述のように、エッチング速度の遅い{111}面
が優先的にエッチング面として形成される。従って、S
i単結晶基板1として(100)面に対して、当該単結
晶の<110>方向に9.7°のオフ角を有するオフ基
板を用いることにより、(111)エッチング面10
が、Si単結晶基板1の表面(反射面)と正確に45°
の角度を有するように形成される。尚、エッチング形成
される他の側面は、基板の底面に対して、63°の角度
で形成される。最後に、図2(e)に示すように、Si
2膜31およびワックス32を除去した後に、蒸着法
を用いてAuおよびTi18を順次、反射面17上に積
層形成して、反射体18が完成する。反射体18は、か
かる断面に平行な方向に適宜切断して用いることができ
る。
【0014】このように、所定のオフ角を有するSi単
結晶基板1をエッチングして反射体18を形成すること
により、エッチング工程だけで、ミラー面からなる反射
面17に対して45°の角度のエッチング底面10を有
する反射体18を、高精度で、容易に形成することが可
能となる。即ち、Si単結晶基板1のオフ角度を選択し
ておくだけで、機械研削で底面を形成する場合のような
研磨角度の精度が不要となり、製造工程が簡略化でき、
量産化に適した工程となる。
【0015】次に、図3を用いて、本実施の形態にかか
る反射体18の製造方法について説明する。図3(a)
に示すように、図2に示す製造工程により作製された反
射体18を準備する。かかる反射体18では、(11
1)エッチング面10が底面に、Si単結晶基板表面の
オフ面が反射面17になる。次に、図3(b)に示すよ
うに、p型Si素子基板100上に、熱酸化法を用いて
SiO2膜を形成し(図示せず)、フォトリソグラフィ
工程を用いて所定の位置に開口部を設けた後、熱拡散法
を用いて、例えばリンを拡散させてn型領域とし、受光
素子2を形成する。かかる受光素子2上には、必要に応
じて電極部が形成される。受光素子2を形成した後、予
め作製された反射体18のエッチング底面10を、熱硬
化性樹脂で、Si素子基板100上の所定の位置に固定
する。この結果、反射体18の反射面17は、Si素子
基板100表面に対して45°の角度を有するミラー面
となる。最後に、図3(c)に示すように、発光素子4
を、Au−Sn系半田を用いて、Si素子基板100上
の所定の位置に固定して光半導体装置が完成する。通
常、光半導体装置は、図3(d)に示すように、樹脂や
半田等を用いて、Si素子基板100をパッケージ5に
載置して用いられる。かかるパッケージ5は、上面にホ
ログラム6が樹脂等で固定された構造となっている。上
記工程では、Si素子基板100上に、まず反射体18
を固定し、続いて発光素子4を固定したが、かかる工程
を逆に行うことも可能である。
【0016】このように、本実施の形態にかかる光半導
体装置では、発光素子4から出たレーザ光7は、Si素
子基板100表面に平行に反射体18のミラー面である
反射面17に入射し、かかる反射面17でSi素子基板
100表面に垂直方向に反射されることとなる。従っ
て、レーザ光7は、平坦性に優れたミラー面で反射され
るため、反射光が良好な光強度分布の均一性を有する。
この結果、信号光のトラッキングやフォーカスにおける
読み取りエラー等の発生を低減することが可能となる。
また、本実施の形態にかかる光半導体装置では、従来構
造のように、Si素子基板100をエッチングして形成
した溝部に反射面を形成するのではなく、別途作製した
反射体18をSi素子基板100上に固定した構造を有
する。従って、かかる光半導体装置の製造工程において
は、Si素子基板100のエッチング時の受光素子2の
保護が不要となり、製造工程を削減でき、量産性に優れ
た光半導体装置の提供が可能となる。尚、発光素子4に
は、放熱量の比較的少ない発光素子、即ち、10mW以
下の低出力の発光素子、並びに発光素子を直接Si素子
基板上に載置しても特性温度Toが90K以上の発光素
子を用いることが好ましいが、発光素子の放熱が少なく
所望の発光素子特性が得られる発光素子であれば、これ
以外の発光素子にも適用することが可能である。また、
発光素子2としては、発光波長630〜690nmのA
lGaInAsからなる発光素子や、発光波長750〜
830のAlGaAsからなる発光素子等を用いること
ができる。
【0017】実施の形態2.図4に、本発明の他の実施
の形態にかかる光半導体装置を示す。図4(a)は上面
図、図4(b)は、A−A’における断面図であり、図
中、図3と同一符号は、同一または相当箇所を示し、ま
た19は増幅用IC、20は駆動用IC、23はこれら
を接続する配線を表す。このように、本発明にかかる光
半導体装置では、従来構造のようにSi素子基板100
をエッチングして反射面を形成しないため、受光素子2
以外にも、増幅用IC19等をSi素子基板100表面
に形成することが可能となる。この結果、光半導体装置
の高集積化、小型化が可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる光半導体装置では、表面の凹凸がレーザ光の発
光波長の1/100程度となるように形成された、極め
て良好な平坦性を有するミラー状のSi単結晶基板表面
が、反射体の反射面として用いるため、かかる反射面に
より反射されたレーザ光の光強度分布の均一性を向上さ
せることが可能となる。これにより、光信号処理におけ
るエラーの発生を低減することが可能となる。
【0019】また、反射体の底面が、Si単結晶基板を
エッチングして、{111}面が露出するようにして形
成されるため、反射面と底面との角度が正確に45°と
なる反射体を、容易に得ることができ、光半導体装置の
大量生産が可能となる。
【0020】また、従来構造のように、Si素子基板を
エッチングして形成した溝部に反射面を形成するのでは
なく、別途作製した反射体をSi素子基板上に固定した
構造を有するため、かかる光半導体装置の製造工程にお
いては、Si素子基板のエッチング時の受光素子の保護
が不要となり、製造工程を削減でき、量産性に優れた光
半導体装置の提供が可能となる。
【0021】また、反射体は、Si素子基板とは別個に
作製されるため、Si素子基板の熱処理にともなう反射
面のあれを防止することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a) 本発明の実施の形態1にかかるエッ
チングを行ったSi単結晶基板である。 (b) 本発明の実施の形態1に用いるSi単結晶基板
のスライス方向を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかる反射体の製造
工程断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかる光半導体装置
の製造工程断面図である。
【図4】 (a) 本発明の実施の形態2にかかる光半
導体装置の上面図である。 (b) 本発明の実施の形態2にかかる光半導体装置の
断面図である。
【図5】 従来構造の光半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
1 Si単結晶基板、2 受光素子、3 反射面、4
発光素子、5 パッケージ、6 ホログラム、7 レー
ザ光、8 傾斜角、9 (100)面、10(111)
面、18 反射体、100 Si素子基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 芳和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 長谷川 和義 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 永井 精一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨された平滑なSi単結晶基板表面を
    反射面とし、該反射面に対して45°の角度を有してエ
    ッチング形成された{111}面を底面とする、Si単
    結晶からなる反射体。
  2. 【請求項2】 上記反射体が、上記底面を一方の側面と
    し、上記反射面に対して63°の角度を有するもう1つ
    のエッチング側面を他方の側面としたことを特徴とする
    請求項1に記載の反射体。
  3. 【請求項3】 上記反射面が、上記Si単結晶基板の
    {100}面に対して、<110>方向に9.7°のオ
    フ角を有する当該Si単結晶基板表面であることを特徴
    とする請求項1に記載の反射体。
  4. 【請求項4】 表面に半導体受光素子を形成したSi素
    子基板と、 該Si素子基板上に上記底面が固定された請求項1に記
    載の反射体と、 該反射体の上記反射面に対して光を照射する半導体発光
    素子と、からなり、 該半導体発光素子から上記Si素子基板表面に平行に照
    射された光が、上記反射面で上記Si素子基板表面に垂
    直な方向に反射されることを特徴とする光半導体装置。
  5. 【請求項5】 反射体の製造方法が、 Si単結晶基板の{100}面に対して、<110>方
    向に9.7°のオフ角を有して研磨された平滑なSi単
    結晶基板表面を備えたSi単結晶基板を準備する工程
    と、 上記Si単結晶基板表面上に、上記オフ方向に垂直な方
    向に沿ってストリップ状に配列されたエッチングマスク
    を形成する工程と、 上記エッチングマスクを用いて、上記Si単結晶基板を
    エッチングして該Si単結晶基板を貫通するエッチング
    孔を形成し、上記Si単結晶基板の{111}面を露出
    させる工程と、からなり、 上記Si単結晶基板表面を反射面とし、露出した上記
    {111}面のうち上記反射面に対して45°の角度を
    有する面を底面となすことを特徴とする反射体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 上記マスク形成工程が、上記オフ方向に
    垂直な<110>方向から偏角5°以内に、上記マスク
    の側線を形成するマスク形成工程であることを特徴とす
    る請求項5に記載の反射体の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1導電型のSi素子基板に第2導電型
    領域を設けて受光部を形成し、該受光部上に設けたSi
    2膜を開口して電極部を埋め込み形成する工程と、 上記Si素子基板上に、該Si素子基板表面に平行な光
    を照射する半導体発光素子を固定する素子固定工程と、 該素子固定工程に前後して、上記Si素子基板表面に対
    して垂直な方向に上記光を反射する上記反射面を備えた
    請求項1に記載の反射体の底面を上記Si素子基板上に
    固定する工程と、を備えることを特徴とする光半導体装
    置の製造方法。
JP28841297A 1997-10-01 1997-10-21 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法 Pending JPH11121863A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28841297A JPH11121863A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法
US09/104,968 US6137121A (en) 1997-10-01 1998-06-26 Integrated semiconductor light generating and detecting device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28841297A JPH11121863A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11121863A true JPH11121863A (ja) 1999-04-30

Family

ID=17729883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28841297A Pending JPH11121863A (ja) 1997-10-01 1997-10-21 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11121863A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039046A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 光導波路装着部材、基板、半導体装置、光導波路装着部材の製造方法、及び基板の製造方法
KR100913634B1 (ko) * 2007-06-20 2009-08-24 김정수 45°반사 거울의 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039046A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Shinko Electric Ind Co Ltd 光導波路装着部材、基板、半導体装置、光導波路装着部材の製造方法、及び基板の製造方法
JP4558400B2 (ja) * 2004-07-23 2010-10-06 新光電気工業株式会社 半導体装置
KR100913634B1 (ko) * 2007-06-20 2009-08-24 김정수 45°반사 거울의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5624720B2 (ja) 低コストのInGaAlNに基づくレーザ
US6487224B1 (en) Laser diode assembly
US6417107B1 (en) Method for manufacturing a functional device by forming 45-degree-surface on (100) silicon
US6654393B2 (en) Semiconductor laser device
US6137121A (en) Integrated semiconductor light generating and detecting device
JPH1139684A (ja) 異波長光源モジュール及びそれを利用した光ピックアップ装置
JP3483799B2 (ja) 機能素子の製造方法
JPH11121863A (ja) 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法
JP2003207612A (ja) 電磁放射反射デバイスの製造方法
JPH11112014A (ja) 反射体およびこれを用いた光半導体装置並びにそれらの製造方法
JP4729893B2 (ja) 半導体光学装置の製造方法
JP4445220B2 (ja) 半導体レーザ装置及びピックアップ装置
JP3966264B2 (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法、光ピックアップ装置
JP5350859B2 (ja) 光学部材および光学装置の製造方法と光学装置
JP2003086882A (ja) 半導体レーザ装置
JP4240822B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2002140830A (ja) 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置の製造方法
JPH10223980A (ja) 光半導体装置、及び光半導体装置の製造方法
JP2853776B2 (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法
JPH09191154A (ja) 半導体レーザ装置
JP2003168837A (ja) 半導体レーザ装置
JPH09128791A (ja) 光学デバイスとその製造方法及び光ピックアップ
JPS6390885A (ja) 光学素子の製造方法
JP2002279672A (ja) 集積型光ピックアップ用モジュールおよび該モジュールを用いた集積型光ピックアップ
JP2006005254A (ja) 光半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050329

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206