JPH11121367A - 塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置 - Google Patents

塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置

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JPH11121367A
JPH11121367A JP30351797A JP30351797A JPH11121367A JP H11121367 A JPH11121367 A JP H11121367A JP 30351797 A JP30351797 A JP 30351797A JP 30351797 A JP30351797 A JP 30351797A JP H11121367 A JPH11121367 A JP H11121367A
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temperature
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turntable
coating material
control plate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は塗布材料を滴下するガラス基盤を均一
温度に温度制御して均一な塗布膜を形成する塗布膜形成
方法及び塗布膜形成装置を提供する。 【解決手段】塗布膜形成装置10は、温度制御板13を
主軸11に沿って移動させてターンテーブル12に密着
させ、ターンテーブル12上にガラス基盤15を載置さ
せて吸引口12aにより吸着させると、温度制御板13
のヒーター線17により所定の目標温度に温度制御す
る。温度センサ16でターンテーブル12の温度を検出
して目標温度に均一に加熱されると、温度制御板13を
ターンテーブル12から引き離して、主軸11を介して
ターンテーブル12を所定の低速回転させ、アーム14
を介して吐出口21をガラス基盤15の外周位置まで移
動させて、ガラス基盤15の外周から内周に向かってア
ーム18を回動させつつガラス基盤15上にレジストを
滴下する。レジストの滴下を完了すると、ターンテーブ
ル12を所定の高速で回転させ、ガラス基盤15上のレ
ジストを振り切って膜厚を均一にするとともに、レジス
トを乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布膜形成方法及
び塗布膜形成装置に関し、詳細には、光ディスクを作製
するための光ディスク原盤用レジスト膜を形成する等の
ようにスピンコート法により塗布膜を形成する塗布膜形
成方法及び塗布膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、光学的に情報の再生を行ったり、
光学的に情報の再生と記録を行う光ディスクが出現して
おり、このような光ディスクとしては、例えば、CD
(コンパクトディスク:Compact Disc)、CD−ROM
(Compact Disc Read Only Memory )及び光磁気ディス
ク等がある。
【0003】このような光ディスクは、一般的に、直径
120mmあるいは80mmで、盤厚が1.2mmの円
盤状に形成されており、音楽情報だけでなく、コンピュ
ータソフトの情報等の記録媒体として広く利用されてい
る。
【0004】従来、光ディスク原盤の作製は、まず、ガ
ラス基盤にフォトレジストを均一に塗布し、レジスト膜
の塗布されたガラス基盤を、所定のフォーマットにした
がって光変調されたレーザー集光ビームで露光すること
により、案内溝や情報を記録していく。この露光された
原盤を現像処理することにより、凹凸を作り、それを元
に、この表面に導電性金属スパッタ処理とメッキ作業を
行って、スタンパと呼ばれる金型を作成し、このスタン
パがディスク基板のレプリカ用の型となる。
【0005】上記光ディスク原盤の作製工程において、
ガラス基盤にフォトレジストを均一に塗布する工程で
は、スピンコート法が一般に使用されている。
【0006】このフォトレジストを塗布するスピンコー
ト装置は、一般に、図8に示すようになっており、ター
ンテーブル1上に表面を精密に研磨して洗浄したガラス
基盤2を載せ、ガラス基盤2をターンテーブル1に真空
吸着させる。このターンテーブル1の主軸3に接続され
たモータを回転駆動して、ターンテーブル1を主軸3を
中心として回転するとともに、ターンテーブル1に吸着
されたガラス基盤2を回転させ、アーム4をガラス基盤
2の端部から中心部まで移動させつつ、アーム4の先端
からレジストをガラス基盤2上に滴下させる。
【0007】ガラス基盤2上に滴下されたレジストは、
回転するガラス基盤2の遠心力により、その膜厚が均一
にされつつ、乾燥される。
【0008】そして、レジストは、その膜厚がディスク
基盤のピットやグループの溝深さとなって現れるため、
膜厚にムラが無く均一であることが要求される。
【0009】この膜厚の変動要因としては、種々考えら
れるが、重要な要因の一つとして、ガラス基盤2の温度
変動があり、このガラス基盤2の温度変動は、ターンテ
ーブル1を回転駆動するモータからの熱流入が大きな要
因と考えられる。
【0010】そこで、従来、ターンテーブルを熱伝導率
の低い材質で形成して、モータからの熱流入を小さくし
たスピンコート装置が提案されている(特開昭58−8
2521号公報、特開平2−291108号公報参
照)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスピンコート装置にあっては、単に、ターン
テーブルを熱伝導率の低い材質で形成して、モータから
の熱流入を減少させているだけであるため、レジスト膜
を均一にする上で充分な解決とはなっていなかった。
【0012】すなわち、ガラス基盤に塗布されるレジス
ト膜は、ターンテーブルからガラス基盤に伝達される温
度によりその膜厚が変化するが、ターンテーブルの材質
を熱伝導率の低いものとするだけでは、ターンテーブル
を回転駆動するモータからの熱流入を完全には、無くす
ことができず、また、ターンテーブルに吸着されるガラ
ス基盤自身が温度差を有しており、さらに、室温の変化
も影響して、レジスト膜の膜厚が不均一になる。また、
同じガラス基盤であっても、使用中に徐々にターンテー
ブルの温度分布差がガラス基盤に温度分布差を引き起こ
して、例えば、内周部分と外周部分で膜厚が変化すると
いう問題があった。
【0013】そこで、請求項1記載の発明は、ガラス基
盤を載置するターンテーブルの下面に所定の熱伝導率の
良好な材料で形成され温度制御可能な温度制御板を離接
可能に密着させ、当該温度制御板によりターンテーブル
を介してガラス基盤を所定の目標温度に均一に温度制御
した後、温度制御板をターンテーブルから引き離して、
ターンテーブルを回転させつつ塗布材料をガラス基板上
に滴下させて、ガラス基盤表面に塗布することにより、
簡単な構成で、ガラス基盤全体を温度勾配無く均一な温
度に保持するとともに、常時ガラス基盤を目標温度に保
持して、ガラス基盤の温度変化によって生じる塗布材料
の膜厚変化を防止し、塗布材料を均一な膜厚に塗布する
ことのできる塗布膜形成方法を提供することを目的とし
ている。
【0014】請求項2記載の発明は、塗布動作中にター
ンテーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5±0.
25℃だけ高い温度を目標温度として、ガラス基盤を温
度制御することにより、温度制御が不可能なターンテー
ブルの回転中においても、外部からのガラス基盤への熱
流入による温度上昇を少なくし、ガラス基盤をより一層
均一な温度に保持して、塗布材料をより一層均一な膜厚
に塗布することのできる塗布膜形成方法を提供すること
を目的としている。
【0015】請求項3記載の発明は、塗布材料を目標温
度に温度調整した後、ガラス基盤上に滴下させることに
より、塗布材料の滴下によるガラス基盤の温度変化を防
止して、ガラス基盤をより一層均一な温度に保持し、塗
布材料をより一層均一な膜厚に塗布することのできる塗
布膜形成方法を提供することを目的としている。
【0016】請求項4記載の発明は、雰囲気温度近傍の
温度を目標温度として、ガラス基盤を温度制御し、塗布
材料を当該目標温度よりも所定温度だけ低い温度に温度
調整した後、ガラス基盤上に滴下させることにより、ガ
ラス基盤の温度上昇を目標温度よりも低い温度の塗布材
料により抑制しつつ、均一な温度に保持し、均一な膜厚
に塗布することのできる塗布膜形成方法を提供すること
を目的としている。
【0017】請求項5記載の発明は、所定の熱伝導率の
良好な材料で形成されターンテーブルの下面に離接可能
に密着された温度制御板を、温度制御手段により温度制
御して、ターンテーブルを介してガラス基盤を所定の目
標温度に均一に温度制御した後、温度制御板をターンテ
ーブルから引き離して、ターンテーブルを回転させつつ
塗布材料をガラス基板上に滴下させて、塗布材料をガラ
ス基盤表面に塗布することにより、簡単な構成で、ガラ
ス基盤全体を温度勾配無く均一な温度に保持するととも
に、常時ガラス基盤を目標温度に保持して、ガラス基盤
の温度変化によって生じる塗布材料の膜厚変化を防止
し、塗布材料を均一な膜厚に塗布することのできる塗布
膜形成装置を提供することを目的としている。
【0018】請求項6記載の発明は、塗布動作中にター
ンテーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5±0.
25℃だけ高い温度を目標温度として、ガラス基盤を温
度制御することにより、温度制御が不可能なターンテー
ブルの回転中においても、外部からのガラス基盤への熱
流入による温度上昇を少なくし、ガラス基盤をより一層
均一な温度に保持して、塗布材料をより一層均一な膜厚
に塗布することのできる塗布膜形成装置を提供すること
を目的としている。
【0019】請求項7記載の発明は、塗布材料を目標温
度に温度調整した後、ガラス基盤上に滴下させることに
より、塗布材料の滴下によるガラス基盤の温度変化を防
止して、ガラス基盤をより一層均一な温度に保持して、
塗布材料をより一層均一な膜厚に塗布することのできる
塗布膜形成装置を提供することを目的としている。
【0020】請求項8記載の発明は、雰囲気温度近傍の
温度を目標温度として、ガラス基盤を温度制御し、塗布
材料を当該目標温度よりも所定温度だけ低い温度に温度
調整した後、ガラス基盤上に滴下させることにより、ガ
ラス基盤の温度上昇を目標温度よりも低い温度の塗布材
料により抑制しつつ、均一な温度に保持し、塗布材料を
均一な膜厚に塗布することのできる塗布膜形成装置を提
供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の塗
布膜形成方法は、ターンテーブル上にガラス基盤を載置
して、前記ターンテーブルを介して前記ガラス基盤を回
転しつつ、前記ガラス基盤上に塗布材料を滴下させ、前
記ガラス基盤上に滴下された前記塗布材料を遠心力によ
り振り切って前記ガラス基盤表面に塗布する塗布膜形成
方法であって、前記ターンテーブルの下面に所定の熱伝
導率の良好な材料で形成され温度制御可能な温度制御板
を離接可能に密着させ、当該温度制御板により前記ター
ンテーブルを介して前記ガラス基盤を所定の目標温度に
均一に温度制御した後、前記温度制御板を前記ターンテ
ーブルから引き離して、前記ターンテーブルを回転させ
つつ前記塗布材料の塗布を行うことにより、上記目的を
達成している。
【0022】上記構成によれば、ガラス基盤を載置する
ターンテーブルの下面に所定の熱伝導率の良好な材料で
形成され温度制御可能な温度制御板を離接可能に密着さ
せ、当該温度制御板によりターンテーブルを介してガラ
ス基盤を所定の目標温度に均一に温度制御した後、温度
制御板をターンテーブルから引き離して、ターンテーブ
ルを回転させつつ塗布材料をガラス基板上に滴下させ
て、ガラス基盤表面に塗布しているので、簡単な構成
で、ガラス基盤全体を温度勾配無く均一な温度に保持す
ることができるとともに、常時ガラス基盤を目標温度に
保持して、ガラス基盤の温度変化によって生じる塗布材
料の膜厚変化を防止ことができ、塗布材料を均一な膜厚
に塗布することができる。
【0023】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記塗布膜形成方法は、前記塗布動作中に前記タ
ーンテーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5±
0.25℃だけ高い温度を前記目標温度として、前記温
度制御板を介して前記ガラス基盤を温度制御してもよ
い。
【0024】上記構成によれば、塗布動作中にターンテ
ーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5±0.25
℃だけ高い温度を目標温度として、ガラス基盤を温度制
御しているので、温度制御が不可能なターンテーブルの
回転中においても、外部からのガラス基盤への熱流入に
よる温度上昇を少なくして、ガラス基盤をより一層均一
な温度に保持することができ、塗布材料をより一層均一
な膜厚に塗布することができる。
【0025】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記塗布膜形成方法は、前記塗布材料を前記目標温
度に温度調整した後、前記ガラス基盤上に滴下させても
よい。
【0026】上記構成によれば、塗布材料を目標温度に
温度調整した後、ガラス基盤上に滴下させているので、
塗布材料の滴下によるガラス基盤の温度変化を防止し
て、ガラス基盤をより一層均一な温度に保持することが
でき、塗布材料をより一層均一な膜厚に塗布することが
できる。
【0027】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記塗布膜形成方法は、雰囲気温度近傍の温度を前
記目標温度として、前記温度制御板を介して前記ガラス
基盤を温度制御し、前記塗布材料を当該目標温度よりも
所定温度だけ低い温度に温度調整した後、前記ガラス基
盤上に滴下させてもよい。
【0028】上記構成によれば、雰囲気温度近傍の温度
を目標温度として、ガラス基盤を温度制御し、塗布材料
を当該目標温度よりも所定温度だけ低い温度に温度調整
した後、ガラス基盤上に滴下させているので、ガラス基
盤の温度上昇を目標温度よりも低い温度の塗布材料によ
り抑制しつつ、均一な温度に保持することができ、均一
な膜厚に塗布することができる。
【0029】請求項5記載の発明の塗布膜形成装置は、
ターンテーブル上にガラス基盤を載置して、前記ターン
テーブルを介して前記ガラス基盤を回転しつつ、前記ガ
ラス基盤上に塗布材料を滴下させ、前記ガラス基盤上に
滴下された前記塗布材料を遠心力により振り切って前記
ガラス基盤表面に塗布する塗布膜形成装置であって、所
定の熱伝導率の良好な材料で形成され前記ターンテーブ
ルの下面に離接可能に密着される温度制御板と、前記温
度制御板を温度制御して前記ターンテーブルを介して前
記ガラス基盤を所定の目標温度に均一に温度制御する温
度制御手段と、を備え、前記温度制御手段により前記ガ
ラス基盤を前記目標温度に均一に温度制御した後、前記
温度制御板を前記ターンテーブルから引き離して、前記
ターンテーブルを回転させつつ前記塗布材料を前記ガラ
ス基板上に滴下させて、前記塗布材料を前記ガラス基盤
表面に塗布することにより、上記目的を達成している。
【0030】上記構成によれば、所定の熱伝導率の良好
な材料で形成されターンテーブルの下面に離接可能に密
着された温度制御板を、温度制御手段により温度制御し
て、ターンテーブルを介してガラス基盤を所定の目標温
度に均一に温度制御した後、温度制御板をターンテーブ
ルから引き離して、ターンテーブルを回転させつつ塗布
材料をガラス基板上に滴下させて、塗布材料をガラス基
盤表面に塗布しているので、簡単な構成で、ガラス基盤
全体を温度勾配無く均一な温度に保持することができる
とともに、常時ガラス基盤を目標温度に保持して、ガラ
ス基盤の温度変化によって生じる塗布材料の膜厚変化を
防止することができ、塗布材料を均一な膜厚に塗布する
ことができる。
【0031】この場合、例えば、請求項6に記載するよ
うに、前記温度制御手段は、前記塗布動作中に前記ター
ンテーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5±0.
25℃だけ高い温度を目標温度として、前記温度制御板
を介して前記ガラス基盤を温度制御するものであっても
よい。
【0032】上記構成によれば、塗布動作中にターンテ
ーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5±0.25
℃だけ高い温度を目標温度として、ガラス基盤を温度制
御しているので、温度制御が不可能なターンテーブルの
回転中においても、外部からのガラス基盤への熱流入に
よる温度上昇を少なくして、ガラス基盤をより一層均一
な温度に保持することができ、塗布材料をより一層均一
な膜厚に塗布することができる。
【0033】また、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記塗布膜形成装置は、前記塗布材料の温度を調整
する塗布材料温度調整手段をさらに備え、前記塗布材料
温度調整手段は、前記塗布材料を前記目標温度に調整す
るものであってもよい。
【0034】上記構成によれば、塗布材料を目標温度に
温度調整した後、ガラス基盤上に滴下させているので、
塗布材料の滴下によるガラス基盤の温度変化を防止し
て、ガラス基盤をより一層均一な温度に保持することが
でき、塗布材料をより一層均一な膜厚に塗布することが
できる。
【0035】さらに、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記塗布膜形成装置は、前記塗布材料の温度を調整
する塗布材料温度調整手段をさらに備え、前記温度制御
手段は、雰囲気温度近傍の温度を前記目標温度として前
記ガラス基盤を温度制御し、前記塗布材料温度調整手段
は、前記塗布材料を当該目標温度より所定温度だけ低い
温度に温度調整するものであってもよい。
【0036】上記構成によれば、雰囲気温度近傍の温度
を目標温度として、ガラス基盤を温度制御し、塗布材料
を当該目標温度よりも所定温度だけ低い温度に温度調整
した後、ガラス基盤上に滴下させているので、ガラス基
盤の温度上昇を目標温度よりも低い温度の塗布材料によ
り抑制しつつ、均一な温度に保持することができ、塗布
材料を均一な膜厚に塗布することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0038】図1〜図5は、本発明の塗布膜形成方法及
び塗布膜形成装置の第1の実施の形態を示す図であり、
図1は、本発明の塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置の
第1の実施の形態を適用した塗布膜形成装置10の要部
斜視図である。
【0039】図1において、塗布膜形成装置10は、主
軸11の上端部に所定の半径を有した円盤状のターンテ
ーブル12が固定されており、主軸11には、ターンテ
ーブル12と略同じ半径を有した温度制御板13が主軸
11に沿って上下方向に移動可能に配設されている。タ
ーンテーブル12は、主軸11が図示しないモータによ
り回転駆動されることにより、主軸11を中心として回
転駆動され、ターンテーブル12の近傍には、レジスト
(塗布材料)を塗布する塗布機構14が配設されてい
る。上記ターンテーブル12上面には、レジストの塗布
対象であるガラス基盤15が載置される。
【0040】ターンテーブル12は、熱の流入と流出を
少なくするために、比較的熱伝導率の低い材料により形
成されており、図2に示すように、ターンテーブル12
上に載置されたガラス基盤15を吸着するための複数の
吸引口12aがターンテーブル12表面に開口する状態
で形成されている。上記主軸11には、上記ターンテー
ブル12に連通する吸引通路11aが形成されており、
主軸11の吸引通路11aには、図示しない真空ポンプ
に接続されている。この真空ポンプにより吸引通路11
a及び吸引口12aを通して真空引きを行うことによ
り、ガラス基盤15をターンテーブル12上に真空吸着
させる。
【0041】温度制御板13は、熱伝導率の良好な部
材、例えば、銅(Cu)等により形成されており、主軸
11に沿って安定して上下方向に移動するとともに主軸
11の滑らかな回転を可能とするために、その中心部に
主軸11の貫通する貫通孔13aが形成されているとと
もに、主軸11の外周面に摺接する円筒状のガイド部1
3bを備えている。温度制御板13の上面には、複数の
温度センサ16が配設されており、温度センサ16は、
図2に示すように、その表面が温度制御板13の表面と
一致する状態で温度制御板13の表面に埋設されてい
る。温度センサ16は、図3に示すように、貫通孔13
aを中心として相直交する4方向に並んで、温度制御板
13の内周側と外周側とに2個ずつ配設されており、温
度制御板13及びターンテーブル12を介してガラス基
盤15の温度を各位置で検出する。この温度センサ16
としては、例えば、金属温度計(例えば、Pt温度計)
あるいはサーミスタ等の抵抗温度計を利用することがで
き、これらの抵抗温度計は、比較的良好な感度で、長期
間にわたって安定した温度測定を精度良く行うことがで
きる。また、温度センサ16としては、熱電対を用いる
こともできるが、熱電対は、抵抗温度計に比較すると、
多少精度は落ち、また、検出電圧が小さいという欠点は
あるが、測定部の構造が簡単であるため、非常に小型
で、薄くすることができるというメリットがある。な
お、温度制御板13に取り付ける温度センサ16ではな
く、赤外線センサを利用して、直接ガラス基盤15の温
度を直接検出してもよい。
【0042】また、温度制御板13の裏面には、図3に
破線で示すように、中央の貫通孔13a部分から外周に
向かって螺旋状にヒーター線17が配設されており、ヒ
ーター線17は、図示しない制御部により通電のオン/
オフが制御されるとともに、通電電流が調整されて、温
度制御板13がターンテーブル12に密着した状態で温
度制御板13を加熱することにより、ターンテーブル1
2を介してガラス基盤15を均一に所定の目標温度に加
熱する。塗布膜形成装置10は、この温度制御を、例え
ば、温度センサ16の検出温度を目標温度と比較して、
ヒーター線17への通電電流をフィードバック制御する
ことにより行う。上記ヒーター線17及び制御部は、温
度制御手段として機能する。
【0043】このように、温度制御板13がターンテー
ブル12に密着してターンテーブル12を介してガラス
基盤15を均一な所定の目標温度に加熱するため、ター
ンテーブル12の吸引口12aは、比較的小さく形成さ
れており、ターンテーブル12とガラス基盤15との接
触面積が大きく設定されている。
【0044】上記塗布機構14は、アーム18の先端に
電磁弁19が取り付けられており、電磁弁19には、テ
フロンチューブ20が接続されているとともに、吐出口
21が取り付けられている。アーム18は、アーム支柱
22に回転可能に取り付けられており、図4に両矢印で
示すように、アーム支柱22を中心として、図示しない
駆動機構により回転駆動される。電磁弁19、特に、吐
出口21は、アーム18がアーム支柱22を中心として
回転されることにより、、ガラス基盤15の外周位置か
ら内周位置まで移動される。また、アーム支柱22は、
図示しない駆動機構により上下方向に所定量移動可能と
なっており、吐出口21とガラス基盤15との高さ調整
が可能となっている。なお、図4にガラス基盤15の外
周に沿って記されている矢印は、ガラス基盤15の回転
方向を示している。
【0045】そして、電磁弁19には、レジストを貯留
する図示しないタンクから加圧圧送方式によりテフロン
チューブ20を介して塗布材料であるレジストが供給さ
れ、電磁弁19がオンされてその通路が開かれると、吐
出口21からレジストをガラス基盤15上に滴下し、電
磁弁19がオフされてその通路が閉じられると、レジス
トの滴下を停止する。なお、塗布機構14は、図示しな
いが、電磁弁19に供給されるレジストを後述するター
ンテーブル12の設定温度と同じ温度に加熱する加熱機
構(塗布材料温度調整手段)、例えば、上記レジストを
貯留するタンクを加熱するヒーター等を備えている。
【0046】塗布膜形成装置10は、図示しないが、上
記主軸11を介してターンテーブル12を所定の回転数
で回転させるモータの回転制御、ガラス基盤15を吸着
するための真空ポンプの駆動制御、温度センサ16の検
出温度に基づくヒーター線17への通電のオン/オフ制
御と通電電流の調整による温度制御板13及びガラス基
盤15の温度制御、温度制御板13の上下移動制御及び
上記駆動機構によるアーム18の回転と電磁弁19のオ
ン/オフ制御等を行う制御部を備えている。
【0047】次に、本実施の形態の作用を説明する。塗
布膜形成装置10は、温度制御板13により塗布対象の
ガラス基盤15を室温よりも高い所定の温度に均一に加
熱した後、レジストの塗布を行って、レジストを均一に
塗布するところにその特徴がある。
【0048】すなわち、塗布膜形成装置10は、通常の
待機時、温度制御板13をターンテーブル12を主軸1
1に沿って上方に移動させて、ターンテーブル12に密
着させた状態とし、温度制御板13のヒーター線17に
通電するとともに、通電電流を制御して、所定の設定温
度に温度制御する。なお、この温度調整においては、上
述のように、ターンテーブル12を、熱の流入と流出を
少なくするために、熱伝導率の比較的小さい材質で形成
していると、ターンテーブル12を所定温度に均一に加
熱するのに多少の時間を要する。
【0049】塗布膜形成装置10は、この温度調整を行
っている待機状態に、ターンテーブル12上に塗布対象
のガラス基盤15を載置させ、真空ポンプを駆動させ
て、吸引口12aによりガラス基盤15をターンテーブ
ル12に吸着させる。
【0050】塗布膜形成装置10は、ターンテーブル1
2にガラス基盤15を吸着させると、温度センサ16の
検出結果をモニターして、ターンテーブル12の温度が
均一に目標温度になっているかチェックして、温度セン
サ16の検出結果によりターンテーブル12が目標温度
に均一に加熱されていると、温度制御板13を主軸11
に沿って引き下げ、ターンテーブル12から引き離す。
【0051】その後、塗布膜形成装置10は、モータに
より主軸11を介してターンテーブル12を所定の低速
回転により回転を開始し、塗布機構14のアーム14を
回転させて、吐出口21をガラス基盤15の外周位置ま
で移動させる。
【0052】塗布膜形成装置10は、吐出口21をガラ
ス基盤15の外周位置まで移動させると、アーム14を
下方、すなわち、ガラス基盤15方向に移動させて、吐
出口21とガラス基盤15との距離が適切な塗布距離と
なる位置まで移動させ、電磁弁19をオンして電磁弁1
9の通路を開いて、レジストのガラス基盤15上への滴
下を開始する。
【0053】このとき、レジストは、塗布機構14の備
えている上記加熱機構によりガラス基盤15の設定温度
(目標温度)と同じ温度に加熱されており、塗布膜形成
装置10は、電磁弁19を開いてレジストの滴下を開始
すると、アーム18をガラス基盤15の内周方向に移動
させつつ、レジストの滴下を行う。すなわち、塗布膜形
成装置10は、図4に示すように、ガラス基盤15の外
周から内周に向かってアーム18を回動させて吐出口2
1をガラス基盤15の外周から内周に向かって移動させ
つつ、吐出口21からガラス基盤15上にレジストを滴
下する。
【0054】そして、塗布膜形成装置10は、吐出口2
1をガラス基盤15の中心部まで移動させて、レジスト
をガラス基盤15の外周から中心まで滴下させると、電
磁弁19を閉じて、レジストの滴下を終了し、アーム1
8を回転させて、ガラス基盤15上から外れた初期位置
に戻す。この状態で、レジストは、ガラス基盤15上全
体にわたって塗布された状態となる。
【0055】次に、塗布膜形成装置10は、ターンテー
ブル12を所定の高速で回転させ、ガラス基盤15上に
滴下されたレジストを振り切って、膜厚を均一にすると
ともに、レジストを乾燥させる。このとき、塗布膜形成
装置10は、ターンテーブル12の回転速度、すなわ
ち、回転数を制御することにより、レジスト膜の膜厚を
所望の膜厚に調整する。
【0056】塗布膜形成装置10は、上記ターンテーブ
ル12を高速回転させて、レジストの乾燥が完了する
と、ターンテーブル12の回転を停止させ、再度、温度
制御板13を主軸11に沿って上昇させて、ターンテー
ブル12に密着させる。塗布膜形成装置10は、温度制
御板13をターンテーブル12から離して上記レジスト
の塗布処理を行っている間も、温度制御板13の温度を
上記目標温度に温度制御しており、この温度制御してい
る温度制御板13によりターンテーブル12を目標温度
に温度制御する。
【0057】このように、本実施の形態においては、ガ
ラス基盤15を載置するターンテーブル12の下面に熱
伝導率の良好な材料で形成され温度制御可能な温度制御
板13を離接可能に密着させ、当該温度制御板13によ
りターンテーブル12を介してガラス基盤15を目標温
度に均一に温度制御した後、温度制御板13をターンテ
ーブル12から引き離して、ターンテーブル12を回転
させつつ塗布材料であるレジストをガラス基板15上に
滴下させて、ガラス基盤15表面に塗布している。
【0058】したがって、簡単な構成で、ガラス基盤1
5全体を温度勾配が無く、均一な温度に保持することが
できるとともに、常時、ガラス基盤15を目標温度に保
持して、ガラス基盤15の温度変化によって生じるレジ
ストの膜厚変化を防止ことができ、レジストを均一な膜
厚に塗布することができる。
【0059】そして、上記温度制御板13によるターン
テーブル12を温度制御する目標温度は、ターンテーブ
ル12が主軸11を介してモータにより回転駆動される
際に、当該モータの熱により加熱されて上昇する最高温
度Tmよりも少しだけ高い温度、例えば、Tm+0.5
±0.25℃に設定する。
【0060】すなわち、ターンテーブル12は、温度制
御板13により温度制御せずに回転させると、図5に●
の線で示すように、温度変化する。なお、図5中、▲の
線は、室温を示している。図5から分かるように、ター
ンテーブル12は、回転時に温度上昇するが、この温度
上昇は、主軸11を介してターンテーブル12を回転駆
動するモータからの熱流入によるものである。
【0061】ところが、目標温度Toを最高温度Tmよ
りも大きく離れた高い温度に設定すると、ターンテーブ
ル12からの熱の流出が発生するとともに、室温との温
度差も大きくなって、ターンテーブル12から熱が放出
され、温度管理が困難になる。
【0062】そこで、ターンテーブル12の回転に伴う
温度上昇の最高温度Tmを予め測定し、目標温度(T
o)を、上述のように、この最高温度Tmより少しだけ
高い温度(To=Tm+0.5±0.25℃)に設定す
る。
【0063】このように、温度制御しない場合のターン
テーブル12の最高温度Tmより少しだけ高い温度に目
標温度Toを設定して、温度制御板13によりガラス基
盤15を当該目標温度Toに加熱すると、ターンテーブ
ル12の回転に伴う熱流入によるターンテーブル12及
びガラス基盤15の温度上昇を抑制することができると
ともに、主軸11も温度制御板13により目標温度To
近くに加熱されているため、主軸11を伝達したモータ
からのターンテーブル12及びガラス基盤15への熱流
入を抑制することができる。
【0064】したがって、レジストを塗布している間、
ターンテーブル12、すなわち、ガラス基盤15を全面
にわたって均一な温度に維持させることができ、レジス
トを均一な膜厚で塗布することができる。
【0065】また、レジストを予め目標温度Toと同じ
温度に制御しているため、レジストの滴下によるガラス
基盤15の温度変化を防止することができ、ガラス基盤
15を全面にわたってより一層均一な温度に維持させる
ことができる。その結果、レジストをより一層均一な膜
厚で塗布することができる。
【0066】なお、上記実施の形態においては、目標温
度Toを、ターンテーブル12の回転に伴う温度上昇の
最高温度Tmより少し高い温度に設定し、レジストをこ
の目標温度Toと同じ温度に調整しているが、目標温度
Toとしては、上記ターンテーブル12の回転に伴う温
度上昇の最高温度Tmより少し高い温度に限るものでは
なく、例えば、雰囲気温度(室温)近くに設定してもよ
い。この場合は、レジストを当該目標温度Toよりも少
し低い温度に調整して、滴下させる。このようにする
と、ターンテーブル12を回転駆動するモータからの熱
流入による温度上昇をレジストの温度により緩和するこ
とができ、ターンテーブル12の温度変化を抑制するこ
とができる。したがって、この場合にも、レジストを均
一な膜厚で塗布することができる。
【0067】図6は、本発明の塗布膜形成方法及び塗布
膜形成装置の第2の実施の形態を示す図であり、図6
は、本発明の塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置の第2
の実施の形態を適用した塗布膜形成装置30の正面断面
図である。
【0068】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の塗布膜形成装置に適用したものであり、本
実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の塗布
膜形成装置10と同様の構成部分には、同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0069】図6において、塗布膜形成装置30は、第
1の実施の形態の塗布膜形成装置10と同様に、主軸1
1の先端にターンテーブル31が固定され、主軸11に
沿って移動可能に温度制御板32が配設されているとと
もに、図示しないが、アーム18、電磁弁19、テフロ
ンチューブ20、吐出口21及びアーム支柱22等を有
した塗布機構14を備えている。
【0070】ターンテーブル31は、主軸11に形成さ
れた吸引通路11aに連通する吸引口31aにより、そ
の上面に載置されたガラス基盤15を吸着するが、この
ガラス基盤15の載置される上面近くに複数の温度セン
サ33が埋設されている。
【0071】温度センサ33は、ターンテーブル31を
介してターンテーブル31の上面に載置されるガラス基
盤15の温度を均一に測定するために、例えば、図3に
示した温度制御板13に配設された温度センサ16と同
様に、ターンテーブル31の中心位置を中心として相直
交する4方向に並んで、ターンテーブル31の内周側と
外周側とに2個ずつ配設されており、ターンテーブル3
1を介してガラス基盤15の温度を各位置で検出する。
この温度センサ33としては、例えば、金属温度計(例
えば、Pt温度計)あるいはサーミスタ等の抵抗温度計
を利用することができ、これらの抵抗温度計は、比較的
良好な感度で、長期間にわたって安定した温度測定を精
度良く行うことができる。また、温度センサ33として
は、熱電対を用いることもできるが、熱電対は、抵抗温
度計に比較すると、多少精度は落ち、また、検出電圧が
小さいという欠点はあるが、測定部の構造が簡単である
ため、非常に小型で、薄くすることができるというメリ
ットがある。
【0072】ターンテーブル31には、上記温度センサ
33に接続された埋め込み導線34が接続されており、
埋め込み導線34は、ターンテーブル31の裏面に形成
された図示しない接続端子に接続されている。なお、埋
め込み導線34は、図6において破線で示されている
が、これは、ターンテーブル31に形成されている吸引
口31aと干渉しない位置に温度センサ33及び埋め込
み導線34を配設していることを示している。
【0073】温度制御板32は、図示しないが第1の実
施の形態の温度制御板13と同様に、熱伝導率の良好な
部材により形成されており、主軸11に沿って安定して
上下方向に移動するために、その中心部に主軸11の貫
通する貫通孔32aが形成されているとともに、主軸1
1の外周面に摺接する円筒状のガイド部32bを備えて
いる。また、温度制御板32は、その裏面に螺旋状にヒ
ーター線17(図示略)が配設されており、ヒーター線
17は、図示しない制御部により通電のオン/オフが制
御されるとともに、通電電流が調整されて、温度制御板
32がターンテーブル31に密着した状態で温度制御板
32を加熱することにより、ターンテーブル31を均一
に所定の目標温度に加熱する。この温度制御板32に
は、埋め込み導線35が配設されており、埋め込み導線
35は、温度制御板32の下面から上面にわたって埋め
込まれているとともに、上面側には、当該上面から突出
した接続端子35aが形成されている。埋め込み導線3
5は、温度制御板32の下端から塗布形成装置30の制
御部に接続されている。
【0074】この温度制御板32の埋め込み導線35の
接続端子35は、温度制御板32がターンテーブル31
に密着されたとき、ターンテーブル31の埋め込み導線
34の接続端子に接触して、温度センサ33の検出信号
を制御部に出力する。したがって、温度制御板32の接
続端子35とターンテーブル31の接続端子は、少なく
ともいずれか一方がリング状に形成されていると、ター
ンテーブル31の回転停止位置の如何に関わらず、ター
ンテーブル31の接続端子と温度制御板32の接続端子
との位置調整を行うことなく、簡単に接続させることが
できる。例えば、ターンテーブル31の接続端子をター
ンテーブル31の裏面から多少窪んだ状態のリング形状
に形成し、温度制御板32の接続端子35を温度制御板
32から単に上方に突出させて形成することにより、タ
ーンテーブル31の回転停止位置に関わらず、簡単に温
度制御板32の接続端子35とターンテーブル31の接
続端子を接続させることができる。
【0075】本実施の形態の塗布膜形成装置30は、塗
布に先だって、上記第1の実施の形態と同様に、温度制
御板32を主軸11に沿って上方に移動させて、ターン
テーブル31に密着させた状態とし、温度制御板32の
ヒーター線17に通電を開始する。
【0076】この待機状態に、ターンテーブル31上に
塗布対象のガラス基盤15を載置させ、真空ポンプを駆
動させて、吸引口31aによりガラス基盤15をターン
テーブル31に真空吸着させる。上記温度制御板32が
ターンテーブル31に密着されると、温度制御板32の
埋め込み導線35の接続端子35aとターンテーブル3
1の埋め込み導線34の接続端子が接続され、温度セン
サ33の検出信号が制御部に出力される。
【0077】塗布膜形成装置20は、ターンテーブル3
1にガラス基盤15を吸着させると、温度センサ33の
検出結果をモニターして、ターンテーブル31の温度、
すなわち、ガラス基盤15の温度が均一に目標温度にな
っているかチェックして、温度センサ33の検出結果に
よりターンテーブル31が目標温度に均一に加熱されて
いると、温度制御板32を主軸11に沿って引き下げ、
ターンテーブル31から引き離す。
【0078】その後、塗布膜形成装置20は、モータに
より主軸11を介してターンテーブル31を所定の低速
回転により回転を開始し、塗布機構14によりレジスト
をガラス基盤15上に滴下さて、上記第1の実施の形態
と同様にレジストを塗布する。
【0079】そして、塗布膜形成装置20は、温度セン
サ33がターンテーブル31の上面近傍に配設されてい
るため、ターンテーブル31上に載置されるガラス基盤
15の温度をより正確に検出することができ、レジスト
をより一層均一な膜厚で塗布することができる。
【0080】図7は、本発明の塗布膜形成方法及び塗布
膜形成装置の第3の実施の形態を示す図であり、図7
は、本発明の塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置の第3
の実施の形態を適用した塗布膜形成装置40の正面断面
図である。
【0081】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の塗布膜形成装置に適用したものであり、本
実施の形態の説明においては、第1の実施の形態の塗布
膜形成装置10と同様の構成部分には、同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0082】図7において、塗布膜形成装置40は、第
1の実施の形態の塗布膜形成装置10と同様に、主軸1
1の先端にターンテーブル41が固定され、主軸11に
沿って移動可能に温度制御板42が配設されているとと
もに、図示しないが、アーム18、電磁弁19、テフロ
ンチューブ20、吐出口21及びアーム支柱22等を有
した塗布機構14を備えている。
【0083】ターンテーブル41は、主軸11に形成さ
れた吸引通路11aに連通する吸引口41aにより、そ
の上面に載置されたガラス基盤15を吸着するが、この
ガラス基盤15の載置される上面と下面を貫通する複数
の貫通孔43が形成されている。
【0084】貫通孔43は、例えば、図3に示した温度
制御板13に配設された温度センサ16と同様に、ター
ンテーブル41の中心位置を中心として相直交する4方
向に並んで、ターンテーブル41の内周側と外周側とに
2個ずつ形成されている。なお、貫通孔43は、図7に
おいて破線で示されているが、これは、ターンテーブル
41に形成されている吸引口41aと干渉しない位置に
貫通孔43を形成していることを示している。
【0085】温度制御板42は、図示しないが第1の実
施の形態の温度制御板13と同様に、熱伝導率の良好な
部材により形成されており、主軸11に沿って安定して
上下方向に移動するために、その中心部に主軸11の貫
通する貫通孔42aが形成されているとともに、主軸1
1の外周面に摺接する円筒状のガイド部42bを備えて
いる。また、温度制御板42は、図示しないが、第1の
実施の形態の温度制御板13と同様に、その裏面に螺旋
状にヒーター線17が配設されており、ヒーター線17
は、図示しない制御部により通電のオン/オフが制御さ
れるとともに、通電電流が調整されて、温度制御板42
がターンテーブル41に密着した状態で温度制御板42
を加熱することにより、ターンテーブル41を均一に所
定の目標温度に加熱する。この温度制御板41の上面に
は、ターンテーブル41の貫通孔43に対向する位置
に、弾性部材44を介して温度センサ45が取り付けら
れており、弾性部材44は、例えば、バネあるいはゴム
等で形成されて、温度センサ45をターンテーブル41
方向に付勢する。
【0086】温度センサ45としては、例えば、金属温
度計(例えば、Pt温度計)あるいはサーミスタ等の抵
抗温度計を利用することができ、これらの抵抗温度計
は、比較的良好な感度で、長期間にわたって安定した温
度測定を精度良く行うことができる。また、温度センサ
45としては、熱電対を用いることもできるが、熱電対
は、抵抗温度計に比較すると、多少精度は落ち、また、
検出電圧が小さいという欠点はあるが、測定部の構造が
簡単であるため、非常に小型で、薄くすることができる
というメリットがある。
【0087】温度センサ45は、温度制御板42がター
ンテーブル41に密着されたとき、ターンテーブル41
の貫通孔43を貫通するとともに、弾性部材44に付勢
されて、ターンテーブル41上に載置されたガラス基盤
15に当接し、ガラス基盤15の温度を検出して、検出
信号を制御部に出力する。
【0088】本実施の形態の塗布膜形成装置40は、塗
布に先だって、上記第1の実施の形態と同様に、温度制
御板42を主軸11に沿って上方に移動させて、ターン
テーブル41に密着させた状態とし、温度制御板42の
ヒーター線17に通電を開始する。
【0089】この温度調整を行っている待機状態に、タ
ーンテーブル41上に塗布対象のガラス基盤15を載置
させ、真空ポンプを駆動させて、吸引口41aによりガ
ラス基盤15をターンテーブル41に真空吸着させる。
上記温度制御板42がターンテーブル41に密着される
と、温度制御板42の弾性部材44の先端に取り付けら
れた温度センサ45が、ターンテーブル41の貫通孔4
3に挿入されるとともに、弾性部材44に付勢されて貫
通孔43を貫通して、ターンテーブル41上のガラス基
盤15の裏面に当接し、温度センサ45がガラス基盤1
5の温度を直接検出して、検出信号を制御部に出力す
る。
【0090】塗布膜形成装置20は、ターンテーブル4
1にガラス基盤15を吸着させると、温度センサ45の
検出結果をモニターして、ガラス基盤15の温度が均一
に目標温度になっているかチェックして、温度センサ4
5の検出結果によりガラス基盤15が目標温度に均一に
加熱されていると、温度制御板42を主軸11に沿って
引き下げ、ターンテーブル41から引き離す。
【0091】その後、塗布膜形成装置40は、モータに
より主軸11を介してターンテーブル41を所定の低速
回転により回転を開始し、塗布機構14によりレジスト
をガラス基盤15上に滴下さて、上記第1の実施の形態
と同様にレジストを塗布する。
【0092】そして、塗布膜形成装置40は、温度セン
サ45がターンテーブル41の貫通穴43を貫通して、
ガラス基盤15に接触してガラス基盤15の温度を直接
検出しているため、ターンテーブル41上に載置される
ガラス基盤15の温度を直接検出することができ、ガラ
ス基盤15の温度をより一層均一に目標温度に制御し
て、レジストをより一層均一な膜厚で塗布することがで
きる。
【0093】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の発明の塗布膜形成方法に
よれば、ガラス基盤を載置するターンテーブルの下面に
所定の熱伝導率の良好な材料で形成され温度制御可能な
温度制御板を離接可能に密着させ、当該温度制御板によ
りターンテーブルを介してガラス基盤を所定の目標温度
に均一に温度制御した後、温度制御板をターンテーブル
から引き離して、ターンテーブルを回転させつつ塗布材
料をガラス基板上に滴下させて、ガラス基盤表面に塗布
しているので、簡単な構成で、ガラス基盤全体を温度勾
配無く均一な温度に保持することができるとともに、常
時ガラス基盤を目標温度に保持して、ガラス基盤の温度
変化によって生じる塗布材料の膜厚変化を防止ことがで
き、塗布材料を均一な膜厚に塗布することができる。
【0095】請求項2記載の発明の塗布膜形成方法によ
れば、塗布動作中にターンテーブルの上昇する最高温度
よりも、+0.5±0.25℃だけ高い温度を目標温度
として、ガラス基盤を温度制御しているので、温度制御
が不可能なターンテーブルの回転中においても、外部か
らのガラス基盤への熱流入による温度上昇を少なくし
て、ガラス基盤をより一層均一な温度に保持することが
でき、塗布材料をより一層均一な膜厚に塗布することが
できる。
【0096】請求項3記載の発明の塗布膜形成方法によ
れば、塗布材料を目標温度に温度調整した後、ガラス基
盤上に滴下させているので、塗布材料の滴下によるガラ
ス基盤の温度変化を防止して、ガラス基盤をより一層均
一な温度に保持することができ、塗布材料をより一層均
一な膜厚に塗布することができる。
【0097】請求項4記載の発明の塗布膜形成方法によ
れば、雰囲気温度近傍の温度を目標温度として、ガラス
基盤を温度制御し、塗布材料を当該目標温度よりも所定
温度だけ低い温度に温度調整した後、ガラス基盤上に滴
下させているので、ガラス基盤の温度上昇を目標温度よ
りも低い温度の塗布材料により抑制しつつ、均一な温度
に保持することができ、均一な膜厚に塗布することがで
きる。
【0098】請求項5記載の発明の塗布膜形成装置によ
れば、所定の熱伝導率の良好な材料で形成されターンテ
ーブルの下面に離接可能に密着された温度制御板を、温
度制御手段により温度制御して、ターンテーブルを介し
てガラス基盤を所定の目標温度に均一に温度制御した
後、温度制御板をターンテーブルから引き離して、ター
ンテーブルを回転させつつ塗布材料をガラス基板上に滴
下させて、塗布材料をガラス基盤表面に塗布しているの
で、簡単な構成で、ガラス基盤全体を温度勾配無く均一
な温度に保持することができるとともに、常時ガラス基
盤を目標温度に保持して、ガラス基盤の温度変化によっ
て生じる塗布材料の膜厚変化を防止することができ、塗
布材料を均一な膜厚に塗布することができる。
【0099】請求項6記載の発明の塗布膜形成装置によ
れば、塗布動作中にターンテーブルの上昇する最高温度
よりも、+0.5±0.25℃だけ高い温度を目標温度
として、ガラス基盤を温度制御しているので、温度制御
が不可能なターンテーブルの回転中においても、外部か
らのガラス基盤への熱流入による温度上昇を少なくし
て、ガラス基盤をより一層均一な温度に保持することが
でき、塗布材料をより一層均一な膜厚に塗布することが
できる。
【0100】請求項7記載の発明の塗布膜形成装置によ
れば、塗布材料を目標温度に温度調整した後、ガラス基
盤上に滴下させているので、塗布材料の滴下によるガラ
ス基盤の温度変化を防止して、ガラス基盤をより一層均
一な温度に保持することができ、塗布材料をより一層均
一な膜厚に塗布することができる。
【0101】請求項8記載の発明の塗布膜形成装置によ
れば、雰囲気温度近傍の温度を目標温度として、ガラス
基盤を温度制御し、塗布材料を当該目標温度よりも所定
温度だけ低い温度に温度調整した後、ガラス基盤上に滴
下させているので、ガラス基盤の温度上昇を目標温度よ
りも低い温度の塗布材料により抑制しつつ、均一な温度
に保持することができ、塗布材料を均一な膜厚に塗布す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置の
第1の実施の形態を適用した塗布膜形成装置の概略斜視
図。
【図2】図1の塗布膜形成装置の正面部分断面図。
【図3】図1の温度制御板の上面図。
【図4】図1の塗布機構のアームの動きを示す上面図。
【図5】図1の塗布膜形成装置の温度制御板により温度
制御しない場合のターンテーブルの温度変化を室温とと
もに示す図。
【図6】本発明の塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置の
第2の実施の形態を適用した塗布膜形成装置の要部正面
断面図。
【図7】本発明の塗布膜形成方法及び塗布膜形成装置の
第3の実施の形態を適用した塗布膜形成装置の要部正面
断面図。
【図8】従来の塗布膜形成装置の斜視図。
【符号の説明】
10 塗布膜形成装置 11 主軸 11a 吸引通路 12 ターンテーブル 12a 吸引口 13 温度制御板 13a 貫通孔 13b ガイド部 14 塗布機構 15 ガラス基盤 16 温度センサ 17 ヒーター線 18 アーム 19 電磁弁 20 テフロンチューブ 21 吐出口 30 塗布膜形成装置 31 ターンテーブル 31a 吸引口 32 温度制御板 32a 貫通孔 32b ガイド部 33 温度センサ 34 埋め込み導線 35 埋め込み導線 35a 接続端子 40 塗布膜形成装置 41 ターンテーブル 41a 吸引口 42 温度制御板 42a 貫通孔 42b ガイド部 43 貫通孔 44 弾性部材 45 温度センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターンテーブル上にガラス基盤を載置し
    て、前記ターンテーブルを介して前記ガラス基盤を回転
    しつつ、前記ガラス基盤上に塗布材料を滴下させ、前記
    ガラス基盤上に滴下された前記塗布材料を遠心力により
    振り切って前記ガラス基盤表面に塗布する塗布膜形成方
    法であって、前記ターンテーブルの下面に所定の熱伝導
    率の良好な材料で形成され温度制御可能な温度制御板を
    離接可能に密着させ、当該温度制御板により前記ターン
    テーブルを介して前記ガラス基盤を所定の目標温度に均
    一に温度制御した後、前記温度制御板を前記ターンテー
    ブルから引き離して、前記ターンテーブルを回転させつ
    つ前記塗布材料の塗布を行うことを特徴とする塗布膜形
    成方法。
  2. 【請求項2】前記塗布膜形成方法は、前記塗布動作中に
    前記ターンテーブルの上昇する最高温度よりも、+0.
    5±0.25℃だけ高い温度を前記目標温度として、前
    記温度制御板を介して前記ガラス基盤を温度制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の塗布膜形成方法。
  3. 【請求項3】前記塗布膜形成方法は、前記塗布材料を前
    記目標温度に温度調整した後、前記ガラス基盤上に滴下
    させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    塗布膜形成方法。
  4. 【請求項4】前記塗布膜形成方法は、雰囲気温度近傍の
    温度を前記目標温度として、前記温度制御板を介して前
    記ガラス基盤を温度制御し、前記塗布材料を当該目標温
    度よりも所定温度だけ低い温度に温度調整した後、前記
    ガラス基盤上に滴下させることを特徴とする請求項1記
    載の塗布膜形成方法。
  5. 【請求項5】ターンテーブル上にガラス基盤を載置し
    て、前記ターンテーブルを介して前記ガラス基盤を回転
    しつつ、前記ガラス基盤上に塗布材料を滴下させ、前記
    ガラス基盤上に滴下された前記塗布材料を遠心力により
    振り切って前記ガラス基盤表面に塗布する塗布膜形成装
    置であって、所定の熱伝導率の良好な材料で形成され前
    記ターンテーブルの下面に離接可能に密着される温度制
    御板と、前記温度制御板を温度制御して前記ターンテー
    ブルを介して前記ガラス基盤を所定の目標温度に均一に
    温度制御する温度制御手段と、を備え、前記温度制御手
    段により前記ガラス基盤を前記目標温度に均一に温度制
    御した後、前記温度制御板を前記ターンテーブルから引
    き離して、前記ターンテーブルを回転させつつ前記塗布
    材料を前記ガラス基板上に滴下させて、前記塗布材料を
    前記ガラス基盤表面に塗布することを特徴とする塗布膜
    形成装置。
  6. 【請求項6】前記温度制御手段は、前記塗布動作中に前
    記ターンテーブルの上昇する最高温度よりも、+0.5
    ±0.25℃だけ高い温度を目標温度として、前記温度
    制御板を介して前記ガラス基盤を温度制御することを特
    徴とする請求項5記載の塗布膜形成装置。
  7. 【請求項7】前記塗布膜形成装置は、前記塗布材料の温
    度を調整する塗布材料温度調整手段をさらに備え、前記
    塗布材料温度調整手段は、前記塗布材料を前記目標温度
    に調整することを特徴とする請求項5または請求項6記
    載の塗布膜形成装置。
  8. 【請求項8】前記塗布膜形成装置は、前記塗布材料の温
    度を調整する塗布材料温度調整手段をさらに備え、前記
    温度制御手段は、雰囲気温度近傍の温度を前記目標温度
    として前記ガラス基盤を温度制御し、前記塗布材料温度
    調整手段は、前記塗布材料を当該目標温度より所定温度
    だけ低い温度に温度調整することを特徴とする請求項5
    記載の塗布膜形成装置。
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