JP3432872B2 - 光感光剤塗布装置 - Google Patents

光感光剤塗布装置

Info

Publication number
JP3432872B2
JP3432872B2 JP31040393A JP31040393A JP3432872B2 JP 3432872 B2 JP3432872 B2 JP 3432872B2 JP 31040393 A JP31040393 A JP 31040393A JP 31040393 A JP31040393 A JP 31040393A JP 3432872 B2 JP3432872 B2 JP 3432872B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoresist
glass master
photosensitizer
annular shape
film thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31040393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07169110A (ja
Inventor
良昭 前納
政廣 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP31040393A priority Critical patent/JP3432872B2/ja
Publication of JPH07169110A publication Critical patent/JPH07169110A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3432872B2 publication Critical patent/JP3432872B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は例えば、フォトレジスト
等の光感光剤塗布装置に関し、光ディスクメディアを製
造する為の円盤状基盤(以下ガラス原盤を例にして説明
する)を静止させた状態でその内周域の面上にフォトレ
ジストを環状に滴下せしめた後、ガラス原盤を回転させ
該環状に滴下せしめたフォトレジストをガラス原盤上に
均一な膜厚で塗布し得ることを特徴としたフォトレジス
ト塗布装置に関する。 【0002】 【従来の技術】コンパクトディスクやレーザーディス
ク、あるいはミニディスク等の光ディスクメディアの製
造は、フォトレジスト等の光感光剤を、表面を研摩した
ガラス原盤上の全域にわたり、1400オングストロ−
ム程度の厚みで均一に塗布することから始まり、これが
レプリカ用マスタ−となる金属スタンパ−の元の基盤と
して使用される。 【0003】フォトレジストを均一に塗布されたガラス
原盤は、所定のフォ−マット化された電気信号に応じて
光変調されたArレ−ザ−やHe−Cdレ−ザ−等、フ
ォトレジストが大きな分光感度特性を有する4000オ
ングストロ−ム前後の波長で発振するレ−ザ−光にて露
光される。レ−ザ−光により露光されたフォトレジスト
は現像処理によりレ−ザ−光にて露光された部分が除去
されて凹凸となり、ピット形状が形成される。 【0004】しかる後この表面に導電性金属スパッタ処
理(例えば銀スパッタ処理)とメッキ作業の一連の電鋳
加工を経て、ピット状態で形成された信号部が転写され
た金属スタンパ−として形成され、これがレプリカ用の
マスタ−ディスクとなる。 【0005】光ディスクメディアの特性は、前述の記録
用レーザの露光により形成されるピットの形状、特にピ
ットの深さ、幅に大きく影響されることがわかってお
り、特にピットの深さは光ディスクの再生信号の変調特
性を決定する大きな要因の一つになっている。 【0006】図1にコンパクトディスクのピット形状の
略式断面図を例にとり説明する。図中(1)は再生用半
導体レ−ザ−の光路、(2)はポリカ−ボネ−ト等の素
材を使用した透明な基盤、(3)は蒸着またはスパッタ
処理等によるアルミ反射膜、(4)はアルミ反射膜を吸
湿等から保護する保護膜である。 【0007】今例えばレーザー光の波長λ=0.78μmの
半導体レーザーを透明な基盤(2)側から照射して信号
を再生する場合、再生信号をもっとも大きく取り出す為
には入射光に対してピットの上面(2a)と底面(2
b)から反射してくる光の光路差をλ/2とすれば良い
のでそのピットの深さ即ちピットの上面(2a)とピッ
トの底面(2b)との差はλ/4となる。ところが信号
となるピット面を読み込むレ−ザ−光は透明基盤を通過
することとなり従って、この透明基盤の屈折率にも影響
される。材質ポリカ−ボネ−トを基盤にした場合の屈折
率は、波長λ=0.78μmの時約1.55であり従って、ピッ
トの上面と底面との深さ= 0.78/(4×1.55)となり約0.
1258μmとなる。さらに又プシュプルトラッキング信号
がピット深さλ/8の時に最大となることを考慮して事
実上そのピットの深さはλ/4近傍の値として0.11μm
としている。 【0008】光ディスクの再生特性に影響を与えるピッ
トの状態は、ガラス原盤上の各位置に塗布されたフォト
レジストの膜厚の変動と記録用レーザー光の露光パワー
等の変動に大きく影響される。露光後の現像処理による
全体的な膜厚の目減りによる減少もあるが、最初にガラ
ス原盤に塗布されるフォトレジストの膜厚の分布状態が
ピット深さのバラツキの精度を決定づけると言っても過
言でない。従ってガラス原盤の内周域〜外周域全域にわ
たり、バラツキのない均一なフォトレジスト膜厚とする
ことがピットの深さを均一にすることでありこの工程で
の最も重要な作業である。 【0009】従来法の一例を図2に従い述べると、研摩
したガラス原盤(5)を回転するモ−タ(6)に直結す
るタ−ンテ−ブル(7)に載置し、まず200rpmで
回転させる。フォトレジストを滴下させるノズル(8
A)をガラス原盤上(5)の内周部上の定められた位置
迄移動させ、回転しているガラス原盤上の設定位置に溶
剤で所定の粘度に希釈されたフォトレジスト(9)を制
御信号発生回路(11)により発生させた信号により電
磁弁(10)を開きこれに連結されたノズル(8A)よ
りフォトレジストを滴下させる。 【0010】電磁弁の内部断面の概略図を図3に示す。
電磁石(14)、ピストン(15)より構成され電磁石
をON−OFFすることにより弁(13)が開閉し、ノ
ズル部のフォトレジスト溶液の量を一定量となるように
している。 【0011】その後ガラス原盤の回転数を300rpm
で90秒、400rpmで140秒回転させ、暫時回転
による遠心力を利用して、フォトレジストをガラス原盤
の外周部分の面上まで塗布させ内〜外周面の膜厚差を数
10オングストロ−ムのオ−ダとなるようにしている。 【0012】図4は図2の説明で述べた回転数と時間と
の設定を図示したものであり、縦軸にガラス原盤の回転
数、横軸に時間を示す回転数の時間推移を表している。
また図4は縦軸にフォトレジストの膜厚、横軸にガラス
原盤上の半径方向の位置をとり、膜厚の分布状態を表し
たものであり、内周部〜外周部の面にて20オングスト
ロ−ム程度の膜厚の差があり尚且つ中心部より外周部に
離間するほどその膜厚が増加していることがわかる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】光ディスクの特性を決
定する大きな要因の1つであるピットの深さのバラツキ
は、塗布されたフォトレジストの膜厚によりほぼ決定さ
れることは前述の通りであるが回転しているガラス原盤
上の内周の1点に滴下する従来の方法では内周部〜外周
部の径方向及び周方向の各面上で数10オングストロ−ム
程度の膜厚差が発生してしまう。 【0014】本発明はかかる点に鑑み為されたものであ
り、フォトレジスト滴下構造を工夫し、フォトレジスト
塗布装置において、膜厚差を数オングストロ−ム程度迄
に抑制することを特徴とするものである。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明によるフォトレジ
スト塗布装置はまずもって静止している状態のガラス原
盤上に、内周部の円周面上にフォトレジスト等の光感光
剤を環状状態で滴下した後、ガラス原盤を段階的または
無段階的に所定の回転数で回転せしめフォトレジスト等
の光感光剤を均一に塗布し得る機構を備えてなるもので
ある。 【0016】 【作 用】静止したガラス原盤上の内周部の円周面上に
フォトレジスト等の光感光剤を周方向に均一に環状に滴
下し、滴下終了後ガラス原盤を高速回転させることによ
り、ガラス原盤全周全域の面上にわたり膜厚差数オング
ストロ−ム程度の膜厚差迄フォトレジストを均一に塗布
することができる。 【0017】 【実施例】本発明の実施例について説明する。図2で示
すのと同一記号は全て同一動作を為す同種部品と考え
る。 【0018】図6について考えると研摩したガラス原盤
(5)は回転モ−タ(6)に直結されたタ−ンテ−ブル
(7)に載置される。先端が円形状に形成されたノズル
(8B)が静止しているガラス原盤(5)上の中心部迄
移動する。而して静止しているガラス原盤上にあらかじ
め溶剤により調整された粘度のフォトレジスト(9)を
定められた量(例えば10CC)だけ滴下させる。滴下
されるフォトレジストの量については、膜厚を決定する
要因であるため、制御系(17)により電磁弁(10)
を開閉し、厳密に管理される。 【0019】制御系(17)は図7に示すように流量計
(16)からの電圧出力を積分器(18)にて積分しそ
の積分値がコンパレ−タ(19)に入力され、フォトレ
ジストの滴下量が設定値を越えた時点で制御信号を出力
し電磁弁(10)を閉じるシステムとしている。 【0020】又ガラス原盤(5)を静止させた状態で滴
下するのは最初に滴下した液体の分布が一義的に回転に
より引き伸ばされた液体の膜厚分布を決定するからであ
る。流量計(16)、制御系(17)、電磁弁(10)
により滴下量が調整されたフォトレジスト(9)がノズ
ル(8B)よりガラス原盤(5)の内周部円周面上に環
状型に滴下される。 【0021】ノズルの形状は図8に断面形状、図9にガ
ラス原盤側から見たノズル先端の開口部形状に示すよう
に、その吐出口(12)は環状形状をなしておりフォト
レジストはこの吐出口に沿う形で滴下される。滴下され
たフォトレジストはガラス原盤の周方向に均一な形状で
滴下され、その後2秒間経過後300rpmで90秒回
転しその遠心力によりフォトレジストが外周部まで均一
に塗布される。 【0022】次に400rpmで140秒間回転させ、
溶剤を揮発させる事によりフォトレジストが乾燥し塗布
が完了する。図10はガラス原盤の回転数と時間の設定
を示す時間経過図で、このように塗布装置を改良する事
により、図11に示すようにガラス原盤の内周部〜外周
部の膜厚差を数オングストロ−ム迄抑える事ができ、フ
ラットな膜厚分布を得ることが可能となり、良好な特性
を有する光ディスクの製造が可能となる。 【0023】図11は改良された装置によりフォトレジ
ストを塗布したガラス原盤の膜厚分布をエリプソメ−タ
により測定したものの一例であり従来例の方法による図
4と比較して膜厚差のバラツキが小さくなっていること
が分かる。 【0024】尚、本発明の主旨は本実施例に限定される
ものではなく、追記型、記録再生可能な光ディスクの記
録層塗布装置に応用することも勿論可能である。 【0025】 【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかな如く、
円盤状基盤の同心円状の全周全域の面上にわたり膜厚差
数オングストロ−ム程度の膜厚差迄光感光剤を均一に塗
布することができるので、その結果安定した光ディスク
の再生信号特性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】光ディスクのピットの断面形状図である。 【図2】従来例のフォトレジスト塗布装置概略図であ
る。 【図3】電磁弁の断面構造略図である。 【図4】従来例のフォトレジスト塗布方法の回転数と時
間の関係図である。 【図5】従来法で塗布したフォトレジストの膜厚分布図
である。 【図6】改良型フォトレジスト塗布装置である。 【図7】滴下量制御系略回路図である。 【図8】本願のノズル断面形状略図である。 【図9】ノズル形状である。 【図10】本願のフォトレジスト塗布方法の回転数と時
間の関係図である。 【図11】本願の方法で塗布したフォトレジストの膜厚
分布図である。 【符号の説明】 1 再生用半導体レ−ザ−の光路 2 透明基盤 3 アルミ反射膜 4 保護膜 5 ガラス原盤 8 ノズル 9 レジスト溶液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】平滑面を有する円盤状基盤を載置せしめる
    ターンテーブルと、前記タ−ンテ−ブルに直結せしめ正
    確に所望の回転数を発生せしめるモータ機構を含む回転
    駆動装置と、光感光剤を前記タ−ンテ−ブルに載置した
    前記円盤状基盤上に環状に滴下せしめるノズル部を有
    し、前記ノズル部の吐出口が環状形状をなしており、前
    円盤状基盤が停止している状態で、前記円盤状基盤の
    中心部と同心円状の定位面上に、ノズル部の環状形状の
    吐出口から光感光剤を環状に滴下せしめた後、前記円盤
    状基盤を回転せしめることを特徴とする光感光剤塗布装
    置。
JP31040393A 1993-12-10 1993-12-10 光感光剤塗布装置 Expired - Fee Related JP3432872B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31040393A JP3432872B2 (ja) 1993-12-10 1993-12-10 光感光剤塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31040393A JP3432872B2 (ja) 1993-12-10 1993-12-10 光感光剤塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07169110A JPH07169110A (ja) 1995-07-04
JP3432872B2 true JP3432872B2 (ja) 2003-08-04

Family

ID=18004842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31040393A Expired - Fee Related JP3432872B2 (ja) 1993-12-10 1993-12-10 光感光剤塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3432872B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07169110A (ja) 1995-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4175145A (en) Making memory structure for laser recording system
JPH11203724A (ja) 光ディスク及びその製造方法
JP2521849B2 (ja) フォトレジスト層を現像する方法
JPS60170045A (ja) アドレス,案内溝付光デイスク製造方法
JP2000231745A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及びその製造方法
EP0356140B1 (en) Optical data recording medium and manufacturing apparatus and method thereof
JP2005526343A (ja) 光記憶媒体の製造方法及び光記憶媒体
JP3432872B2 (ja) 光感光剤塗布装置
JPH06223418A (ja) 回転塗布方法及びその装置
JP2002298445A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
JPS60195751A (ja) 光メモリ素子の製造方法
JP4288818B2 (ja) 光記録媒体
JP2003223747A (ja) 情報記録媒体表面をコーティングするコーティング装置及びそのコーティング方法
JPH10199056A (ja) 保護膜形成装置及び保護膜形成方法
JP3864760B2 (ja) 原盤露光方法及び原盤露光装置及び原盤
JP2001307333A (ja) 光ディスクおよび光ディスクの記録方法
JP2648586B2 (ja) 記録媒体
JPH1064119A (ja) 光ディスクおよびその製造方法
JP2776453B2 (ja) フォトレジスト現像装置及び現像方法
JP2001307391A (ja) 光記録媒体の製造装置及び製造方法、並びに光記録媒体
JPH11296910A (ja) 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤
JP2000048409A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JPS60258743A (ja) 光デイスク
JP2001005175A (ja) 情報記録媒体用フォトレジスト
JPS6243257B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees