JPH1112120A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH1112120A
JPH1112120A JP17771197A JP17771197A JPH1112120A JP H1112120 A JPH1112120 A JP H1112120A JP 17771197 A JP17771197 A JP 17771197A JP 17771197 A JP17771197 A JP 17771197A JP H1112120 A JPH1112120 A JP H1112120A
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xyloglucan
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令二 宮原
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Keiichi Uehara
計一 植原
Toshikatsu Hayashi
俊克 林
Mochiko Seki
望子 関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】界面活性剤を使用することなく化粧料を安定に
保つ利点を有するアルキル変性カルボキシビニルポリマ
ーを配合してもなじみの悪い使用感を伴わず、耐塩性に
優れる化粧料を提供すること。 【解決手段】アルキル変性カルボキシビニルポリマー、
及び主に熱帯地方に産する豆科植物タマリンダス イン
ディカ(Tamarindus indica)の種子の主成分であり、β
−1,4−グルカンからなる主鎖に、側鎖としてキシロー
ス、ガラクトースが結合した構造を有する分子量が約6
5万の多糖類である「キシログルカン」を配合してなる
化粧料を提供することにより、上記課題が解決され、さ
らにこの化粧料中にシリコーン誘導体を配合することに
より、さらに格段に使用感が向上した化粧料が提供され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関する技
術分野に属し、さらに詳細にはアルキル変性カルボキシ
ビニルポリマーとタマリンドの豆に由来する多糖類であ
るキシログルカンとを組み合わせて配合することによっ
てアルキル変性カルボキシビニルポリマーが本来持つ使
用感触の悪さを解消し、更には耐塩性を向上させた化粧
料に関する発明である。また本発明は、この化粧料にさ
らにシリコーン誘導体を配合することによって、上記の
使用感触がさらに格段に向上した化粧料にも関する発明
である。
【0002】
【従来の技術】化粧料は皮膚に適当なうるおいを与える
ために、水と油分をコロイド科学的な手法である乳化や
可溶化を駆使して製造されているものが多く、この際安
定な化粧料を作るために従来は界面活性剤が積極的に用
いられてきた。ただし、近年は一層の安全性や環境汚染
の配慮から、この界面活性剤の化粧料における配合量を
減量させることが求められている。このような観点か
ら、一般の界面活性剤に代えて、アルキル変性カルボキ
シビニルポリマーを、乳化手段や可溶化手段として化粧
料中に配合して用いることにより、界面活性剤の使用な
しに、安定した化粧料を提供し得る技術が確立されつつ
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このア
ルキル変性カルボキシビニルポリマーを配合した化粧料
には、使用感触の面でなじみが悪い点や、耐塩性が低
く,塩を配合する化粧料における乳化手段や可溶化手段
としては不向きである面が指摘されている。そこで本発
明が解決すべき課題は、界面活性剤を使用せずに安定し
た化粧料を提供できるアルキル変性カルボキシビニルポ
リマーの利点を生かしつつ、欠点である化粧料に配合し
た際のなじみの悪さを改善し、かつその耐塩性を向上さ
せる手段を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、アルキル変
性カルボキシビニルポリマーにタマリンドの豆に由来す
る多糖類であるキシログルカンを組み合わせて配合した
化粧料は、使用感触に優れ、耐塩性も高いものが得られ
ることがわかった。更に、シリコーン誘導体を配合する
ことにより使用感触が格段に向上することを見出し本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、キシログ
ルカン、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、更に
はシリコーン誘導体を配合してなる化粧料を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明化粧料に配合するキシログルカン
は、主に熱帯地方に産する豆科植物タマリンダス イン
ディカ(Tamarindus indica)の種子の主成分であり、β
−1,4−グルカンからなる主鎖に、側鎖としてキシロー
ス、ガラクトースが結合した構造を有する分子量が約6
5万の多糖類である〔式(I)〕。
【0006】
【化1】 (式中、gluはグルコース単位、xylはキシロース
単位、galはガラクトース単位を表し、nは結合数を
表す)
【0007】このキシログルカン水溶液は、デンプン様
の流動性を有するニュートン流体であり、糖と接触する
ことにより増粘してゲル化する性質を有し、酸,熱及び
塩に対して抜群の安定性を有し、さらに優れた保水力を
有する等の優れた特性を有している。
【0008】このキシログルカンは現在市販されており
(商品名「グリロイド」、大日本製薬株式会社製)、食
品用増粘剤としてソースやアイスクリーム等において汎
用されている。なお、市販品を本発明化粧料中に配合す
る場合においては、可能な限り精製されたものを用いる
のが好ましい。
【0009】このキシログルカンの製造方法は、上記
「グリロイド」の商品カタログに記載された方法で製造
することができる。すなわち、タマリンドの種子から異
物を除去し、これを浸漬した後粉砕して、この粉砕物か
ら不純物を除去し、洗浄して乾燥し、最後に微粉砕して
キシログルカンを得ることができる。
【0010】本発明化粧料における、このキシログルカ
ンの配合量は、化粧料全体に対して0.05重量%以
上、10.0重量%以下であり、好ましくは同0.1重
量%以上、4.0重量%以下である。化粧料全体に対し
て0.01重量%未満の配合量であると、その化粧料の
使用感触を向上させ、耐塩性を向上させるという所期の
効果を発揮させることが実質上困難になり好ましくな
く、同10.0重量%を超えて配合すると、系に高分子
特有の被膜が形成され、却って使用感触が損なわれるこ
とになり好ましくない。
【0011】本発明化粧料中に、上記キシログルカンと
共に配合するアルキル変性カルボキシビニルポリマー
は、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体を主とす
るポリマーであり、市販されている。具体的には、例え
ばCARBOPOL1342,PEMULENTR-1,PEMUREN TR-2 (BFGoodri
ch社製) が挙げられる。
【0012】また、このアルキル変性カルボキシビニル
ポリマーの配合量は、化粧料全体に対して0.01重量
%以上,10.0重量%以下が好ましく、より好ましく
は同0.05重量%以上,5.0重量%以下である。化
粧料全体に対して0.01重量%未満の配合量では系を
乳化しにくく、同10.0重量%を超えて配合しても、
配合量の増加に見合った乳化作用及び乳化安定性向上の
効果の増強は期待できない。
【0013】なお、上記キシログルカンとアルキル変性
カルボキシビニルポリマーとの配合比は、本発明化粧料
の剤型に応じて適宜選択し得るが、概ね重量比でキシロ
グルカン1に対してアルキル変性カルボキシビニルポリ
マー20から、キシログルカン40に対してアルキル変
性カルボキシビニルポリマー1の間である。この比率を
逸脱してアルキル変性カルボキシビニルポリマーが相対
的に多いと、化粧料の使用感触を向上させ、耐塩性を向
上させるという所期の効果を発揮させることが実質上困
難になり好ましくなく、逆にキシログルカンの量が相対
的に多いと、系に高分子特有の被膜が形成され、使用感
触が低下するため好ましくない。
【0014】また、好ましい配合比率は、重量比でキシ
ログルカン1に対してアルキル変性カルボキシビニルポ
リマー5から、キシログルカン20からアルキル変性カ
ルボキシビニルポリマー1の間である。
【0015】このようにして、上記キシログルカンとア
ルキル変性カルボキシビニルポリマーとを組み合わせて
化粧料中に配合することにより、アルキル変性カルボキ
シビニルポリマーの存在に伴う,化粧料のなじみの悪い
使用感触を改善し、またその耐塩性を向上させることが
可能である。
【0016】なお、特開平9−70264号公報には、
キシログルカンと特定のβ−グルカンとの複合体を配合
してなる化粧料が開示されているが、この複合体はキシ
ログルカンの粘度を効果的に向上させたものであり、そ
のためこれを配合した化粧料は使用に際して「被膜感」
を伴う傾向が強い。そして、仮にこの被膜感を改善する
ために、本発明化粧料と同様にアルキル変性カルボキシ
ビニルポリマーを配合する場合には、非常に高い粘度の
上記キシログルカン複合体の存在により、系中に多量の
アルキル変性カルボキシビニルポリマーを配合する必要
がある。そして、このように多量のアルキル変性カルボ
キシビニルポリマーを配合した場合には、その化粧料の
耐塩性が劣ってしまう傾向が強い。
【0017】本発明化粧料は、このように多量のアルキ
ル変性カルボキシビニルポリマーを配合せずとも、この
複合体を系中に形成させずにキシログルカンとアルキル
変性カルボキシビニルポリマーとを組み合わせて配合す
ることによる、優れた使用感触と耐塩性を兼ね備えた化
粧料である。
【0018】さらに本発明化粧料においては、上記必須
成分に加えて,シリコーン誘導体を配合することによ
り、一層使用感触を向上させることが可能である。本発
明化粧料に配合可能なシリコーン誘導体は特に限定され
るものではなく、通常化粧料中に配合され得るシリコー
ン誘導体を広く選択することができる。
【0019】具体的には、例えばジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、高重合ジメチルポ
リシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキ
シエチレン)シロキサン共重合体等のポリエーテル変性
シリコーン;デカメチルシクロペンタシロキサン、オク
タメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン;
高重合ジメチルシロキサンメチル(アミノプロピル)シ
ロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン等を本発明
化粧料中に配合することができる。
【0020】ここに列挙したシリコーン誘導体は、使用
感触を向上させるという観点から本発明化粧料中に配合
することが好ましい。また、これらのシリコーン誘導体
は、単独で本発明化粧料中に配合することも可能である
が、必要に応じて2種以上を組み合わせて配合すること
も勿論可能である。
【0021】シリコーン誘導体の本発明化粧料における
配合量は、化粧料全体に対して0.01重量%以上,1
0.0重量%以下が好ましく、より好ましくは同0.0
5重量%以上,5.0重量%以下である。化粧料全体の
0.01%未満の配合量では、その配合により本発明化
粧料の使用性を一層向上させることが実質上困難になり
好ましくなく、同10.0重量%を超えて配合すると、
系の安定性に問題が生じてくる傾向が強く好ましくな
い。
【0022】なお、上記キシログルカンとシリコーン誘
導体との配合比は、本発明化粧料の剤型に応じて適宜選
択し得るが、概ね重量比でキシログルカン1に対しシリ
コーン誘導体10から、キシログルカン20に対してシ
リコーン誘導体1の間である。この比率を逸脱してシリ
コーン誘導体が相対的に多いと、化粧料の安定性に問題
が生じ、逆にキシログルカン量が相対的に多いと、系に
高分子特有の被膜が形成され、化粧料の使用感触が低下
する傾向が強く好ましくない。なお、好ましい配合比率
は、重量比でキシログルカン1に対してシリコーン誘導
体5から、キシログルカン10からシリコーン誘導体1
の間である。
【0023】このように、上記のアルキル変性カルボキ
シビニルポリマー及びキシログルカンを含んでなる化粧
料に、さらにシリコーン誘導体を配合することにより、
その使用感触を格段に向上させることが可能になる。本
発明化粧料には、上記の必須成分に加えて応じて通常化
粧料中に配合される他の成分を、本発明の所期の効果を
損なわない限りにおいて配合することができる。
【0024】例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワ
セリン等の炭化水素類;マカデミアナッツ油、オリーブ
油、ラノリン等の油脂類;ホホバ油、カルナウバロウ、
キャンデリラロウ等のロウ類;ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルシロキサン等のシリコーン類;カプ
リルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアル
コール、セチルアルコール、コレステロール、フィトス
テロール等の高級アルコール類;カプリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノ
リン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸等の高級脂肪酸;
ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレング
リコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトー
ル、マルチトール、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロ
イチン硫酸、キトサン等の保湿剤; エタノール等の低級
アルコール; ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロー
ル、フィチン等の酸化防止剤; 安息香酸、サリチル酸、
ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、ヘ
キサクロロフェン等の抗菌剤等を本発明化粧料中に適宜
配合することができる。
【0025】また、グリシン、アラニン、バリン、ロイ
シン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アス
パラギン酸、アスパラギン、グルタミン、タウリン、ア
ルギニン、ヒスチジン等のアミノ酸及びこれらのアルカ
リ金属塩と塩酸塩;アシルサルコシン酸(例えばラウロ
イルサルコシンナトリウム)、グルタチオン;クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の有機酸;ビタミンA及
びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリ
パルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミ
ンB2及びその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB1
5及びその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸、
アスコルビン酸硫酸エステル(塩)アスコルビン酸リン
酸エステル(塩)、アスコルビン酸ジパルミテート等の
ビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコフェロー
ル、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビ
タミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン
酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニ
コチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、
グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘
導体、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカリプトー
ル、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジ
ンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサ
ポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエス
トラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、セファラ
ンチン、プラセンタエキス等の各種薬剤;
【0026】ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、
セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイ
ム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニ
エ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤ
ク、アロエ、クチナシ、サワラ等の有機溶媒,アルコー
ル,多価アルコール,水,水性アルコール等で抽出した
天然エキス;色素、モノラウリン酸ソルビタン、モノパ
ルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、
トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシ
エチレンソルビタン、ポリオキシエチレングリコールモ
ノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リエチレングリコールジ脂肪酸エステル、ラウロイルジ
エタノールアマイド、脂肪酸ジプロパノールアマイド、
マルチトールヒドロキシ脂肪族エーテル、アルキル化多
糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル、ポリエー
テル変性シリコーン等の非イオン界面活性剤;ステアリ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコ
ニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活
性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、
アルキル硫酸トリエタノールアミン、アシルメチルタウ
リン塩等のアニオン界面活性剤;両性界面活性剤、中和
剤、酸化防止剤、色素、香料、精製水などを配合するこ
とができる。
【0027】本発明化粧料がとり得る剤型は特に限定さ
れず、例えば水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散
系、水−油2層系、水−油−粉末3層系等、化粧料全般
にわたって本発明を適用することが可能である。また、
その用途も化粧水、乳液、クリーム等の多くの化粧品に
わたるものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例等をあげて更に詳しく
説明するが、本発明の技術的範囲がこれらの実施例等に
より限定解釈されるべきものではない。
【0029】まず、各処方例の開示に先立ち、本発明化
粧料に関して採用した評価方法を示す。 1.使用感官能試験 各試験品について、男女30名計60名のパネルに使用
感を判定してもらい、なじみの悪い使用感を感じたパネ
ルの人数を基準にして、各試験品の使用感触を以下の基
準で判定した。
【0030】評価基準 ◎:なじみが悪いと感じた人が5人未満 〇:なじみが悪いと感じた人が5人以上10人未満 △:なじみが悪いと感じた人が10人以上30人未満 ×:なじみが悪いと感じた人が30人以上
【0031】2.粘度測定 以下に示す実施例1〜6及び比較例1、2について、塩
化ナトリウムを添加する前後の粘度変化をB型粘度計で
測定を行った。測定温度は25℃で実施した。なお、塩
化ナトリウムは精製水にアルキル変性カルボキシビニル
ポリマーとキシログルカンとを溶解させた後に、系に対
して1.0重量%を添加した。
【0032】なお、下記の試験品について、キシログル
カンとしては、大日本製薬株式会社製の「グリロイド6
C」を用いた。
【0033】 〔実施例1〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 84.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)キシログルカン 2.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (5)オクタメチルシクロテトラシロキサン 3.0 (6)流動パラフィン 2.0 (7)マカデミアナッツ油 3.0 (8)無水ケイ酸 0.5 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)酸化防止剤 適 量 (11)防腐剤 適 量 (12)香料 適 量
【0034】 〔実施例2〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 84.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)キシログルカン 2.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (5)高重合ジメチルシロキサンメチル (アミノプロピル)シロキサン共重合体 3.0 (6)流動パラフィン 2.0 (7)マカデミアナッツ油 3.0 (8)無水ケイ酸 0.5 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)酸化防止剤 適 量 (11)防腐剤 適 量 (12)香料 適 量
【0035】 〔実施例3〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 84.3 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)キシログルカン 2.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (5)高重合ジメチルポリシロキサン 3.0 (6)流動パラフィン 2.0 (7)マカデミアナッツ油 3.0 (8)無水ケイ酸 0.5 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)酸化防止剤 適 量 (11)防腐剤 適 量 (12)香料 適 量
【0036】 〔実施例4〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 84.3 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)キシログルカン 2.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (5)メチルポリシロキサン 3.0 (6)流動パラフィン 2.0 (7)マカデミアナッツ油 3.0 (8)無水ケイ酸 0.5 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)酸化防止剤 適 量 (11)防腐剤 適 量 (12)香料 適 量
【0037】 〔実施例5〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 84.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)キシログルカン 2.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (5)メチルフェニルポリシロキサン 3.0 (6)流動パラフィン 2.0 (7)マカデミアナッツ油 3.0 (8)無水ケイ酸 0.5 (9)水酸化カリウム 0.1 (10)酸化防止剤 適 量 (11)防腐剤 適 量 (12)香料 適 量
【0038】 〔実施例6〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 87.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)キシログルカン 2.0 (4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (5)流動パラフィン 2.0 (6)マカデミアナッツ油 3.0 (7)無水ケイ酸 0.5 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)酸化防止剤 適 量 (10)防腐剤 適 量 (11)香料 適 量
【0039】 〔比較例1〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 86.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (4)メチルフェニルポリシロキサン 3.0 (5)流動パラフィン 2.0 (6)マカデミアナッツ油 3.0 (7)無水ケイ酸 0.5 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)酸化防止剤 適 量 (10)防腐剤 適 量 (11)香料 適 量
【0040】 〔比較例2〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 89.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2 (4)流動パラフィン 2.0 (5)マカデミアナッツ油 3.0 (6)無水ケイ酸 0.5 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)酸化防止剤 適 量 (9)防腐剤 適 量 (10)香料 適 量
【0041】〔製法〕実施例1〜6、比較例1,2は、
いずれも油相部を水相部に添加しながら乳化機で乳化す
ることにより得た。
【0042】このように調製した各実施例及び比較例の
乳液について、上述の使用感官能試験を行い、それぞれ
判定した。その結果を下記第1表(使用感官能試験)及
び第2表(粘度測定試験)に示す。
【0043】
【表1】
【0044】この結果から、キシログルカンとアルキル
変性カルボキシビニルポリマーを配合した本発明化粧料
は、比較例における試験品に比べて優れていることが明
らかになった。同時にシリコーン誘導体を添加すると更
に使用感触が向上することが判明した。
【0045】
【表2】 この結果から、本発明化粧料は耐塩性に優れていること
が判明した。
【0046】以下、本発明化粧料の種々の剤型を実施例
として記載する。なお、これらの実施例の本発明化粧料
について、上記試験を行ったところ、すべての本発明化
粧料がキシログルカンを抜去した比較例よりも有意に優
れていた。
【0047】 〔実施例7〕 クリーム 配合量(重量%) (水相) (1)精製水 84.3 (2)1,3−ブチレングリコール 6.0 (3)PEG1500 4.0 (4)キシログルカン 1.0 (5)ジメチルシロキサン・メチル (ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体 1.0 (6)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 (油相部) (7)ステアリルアルコール 3.0 (8)水添ラノリン 3.0 (9)スクワラン 5.0 (10)オクチルドデカノール 8.0 (11)防腐剤 適 量 (12)酸化防止剤 適 量 (13)香料 適 量
【0048】〔製法〕精製水に保湿剤を加え70℃に加
熱して水相を調製した。また、油分を加熱溶解後、防腐
剤、酸化防止剤、香料を加え70℃に調整した。これを
先の水相に加えて、ホモミキサーで乳化粒子を均一にし
て、脱気、ろ過、冷却し、所望するクリームを得た。
【0049】 〔実施例8〕 化粧水 配合量(重量%) (1)精製水 80.3 (2)1,3−ブチレングリコール 6.0 (3)グリセリン 5.0 (4)PEG4000 3.0 (5)キシログルカン 0.1 (6)オクタメチルシクロテトラシロキサン 0.05 (7)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05 (8)エタノール 5.0 (9)オリーブ油 0.5 (10)香料 適 量 (11)色剤 適 量 (12)防腐剤 適 量 (13)褪色防止剤 適 量
【0050】〔製法〕精製水に保湿剤、褪色防止剤、キ
シログルカンを加え、室温下で溶解して水相を調製し
た。一方、エタノールに防腐剤、香料を加え室温下で溶
解した。このアルコール相を前述の水相及びアルキル変
性カルボキシビニルポリマー、シリコーン誘導体と混合
しマイクロエマルションを調製して、所望する化粧水を
得た。
【0051】
【発明の効果】本発明により、界面活性剤を使用するこ
となく化粧料を安定に保つ利点を有するアルキル変性カ
ルボキシビニルポリマーを配合してもなじみの悪い使用
感を伴わず、耐塩性に優れる化粧料が提供される。ま
た、さらにシリコーン誘導体を配合することにより、さ
らに格段に使用感が向上した化粧料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植原 計一 大阪府大阪市東淀川区小松2−17−45 大 阪資生堂株式会社大阪工場内 (72)発明者 林 俊克 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 関 望子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルキル変性カルボキシビニルポリマー及
    びキシログルカンを配合してなる化粧料。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化粧料に、さらにシリコー
    ン誘導体を配合してなる化粧料。
  3. 【請求項3】シリコーン誘導体が高重合ジメチルポリシ
    ロキサン、高重合アミノ変性シリコーン及び環状シリコ
    ーンからなる群のシリコーン誘導体から選ばれる1又は
    2以上のシリコーン誘導体である請求項2記載の化粧
    料。
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