JPH1112155A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH1112155A
JPH1112155A JP17771097A JP17771097A JPH1112155A JP H1112155 A JPH1112155 A JP H1112155A JP 17771097 A JP17771097 A JP 17771097A JP 17771097 A JP17771097 A JP 17771097A JP H1112155 A JPH1112155 A JP H1112155A
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JP
Japan
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xyloglucan
cosmetic
carboxyvinyl polymer
acid
amount
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JP17771097A
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English (en)
Inventor
Koji Abe
公司 阿部
Reiji Miyahara
令二 宮原
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Keiichi Uehara
計一 植原
Toshikatsu Hayashi
俊克 林
Mochiko Seki
望子 関
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用感が格段に向上し、耐塩性に優れた化粧料
を提供すること。 【解決手段】カルボキシビニルポリマー、及び主に熱帯
地方に産する豆科植物タマリンダス インディカ(Tamar
indus indica)の種子の主成分であり、β−1,4−グルカ
ンからなる主鎖に、側鎖としてキシロース、ガラクトー
スが結合した構造を有する分子量が約65万の多糖類で
ある「キシログルカン」を配合してなる化粧料を提供す
ることにより、上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関する技
術分野に属し、さらに詳細にはカルボキシビニルポリマ
ーとタマリンドの豆に由来する多糖類であるキシログル
カンとを組み合わせて配合することによって、使用感触
が格段に向上し、さらに耐塩性が向上した化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化粧料を評価する上での重要な要素とし
て、安定性及び使用感触の良否が挙げられる。化粧料と
しては、当然可能な限り両者を満足させる必要がある。
化粧料の安定性のみを向上させるのであれば、界面活性
剤を積極的に化粧料中に配合することによって概ね解決
されるが、この場合はその化粧料の使用感触に問題を生
じることが多い。そこで、カルボキシビニルポリマー等
の水溶性高分子を化粧料に配合することにより、その化
粧料の使用感触を維持しつつ、剤型全体の粘度を上昇さ
せて系の安定性を向上させることが行われている。しか
しながら、確かにカルボキシビニルポリマーを配合した
化粧料の使用性は良好だが、カルボキシビニルポリマー
は一般に耐塩性に劣るため、塩類が配合される処方の化
粧料にカルボキシビニルポリマーを配合した場合、その
経時安定性において問題が生じることが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
すべき課題は、カルボキシビニルポリマーを配合した化
粧料本来の使用感触を維持しつつ、耐塩性にも優れる化
粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、カルボキシ
ビニルポリマーとタマリンドの豆に由来する多糖類であ
るキシログルカンとを組み合わせて配合した化粧料は、
耐塩性に優れ、経時的安定性も良好であると共に、その
使用感触がキシログルカンを配合せずにカルボキシビニ
ルポリマーを配合した化粧料に比して格段に向上するこ
とを見出し本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明はカルボキシビニルポリマー及びキシログルカンを配
合してなる化粧料を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明化粧料に配合するキシログルカン
は、主に熱帯地方に産する豆科植物タマリンダス イン
ディカ(Tamarindus indica)の種子の主成分であり、β
−1,4−グルカンからなる主鎖に、側鎖としてキシロー
ス、ガラクトースが結合した構造を有する分子量が約6
5万の多糖類である〔式(I)〕。
【0006】
【化1】 (式中、gluはグルコース単位、xylはキシロース
単位、galはガラクトース単位を表し、nは結合数を
表す)
【0007】このキシログルカン水溶液は、デンプン様
の流動性を有するニュートン流体であり、糖と接触する
ことにより増粘してゲル化する性質を有し、酸、熱及び
塩に対して抜群の安定性を有し、さらに優れた保水力を
有する等の優れた特性を有している。
【0008】このキシログルカンは現在市販されており
(商品名「グリロイド」、大日本製薬株式会社製)、食
品用増粘剤としてソースやアイスクリーム等において汎
用されている。なお、市販品を本発明化粧料中に配合す
る場合においては、可能な限り精製されたものを用いる
のが好ましい。
【0009】このキシログルカンの製造方法は、上記
「グリロイド」の商品カタログに記載された方法で製造
することができる。すなわち、タマリンドの種子から異
物を除去し、これを浸漬した後粉砕して、この粉砕物か
ら不純物を除去し、洗浄して乾燥し、最後に微粉砕して
キシログルカンを得ることができる。
【0010】本発明化粧料における、このキシログルカ
ンの配合量は、化粧料全体に対して0.05重量%以
上、10.0重量%以下であり、好ましくは同0.1重
量%以上、4.0重量%以下である。化粧料全体に対し
て0.01重量%未満の配合量であると、カルボキシビ
ニルポリマーを配合した化粧料の耐塩性を向上させ,ま
たその使用感触を格段に向上させる、という所期の効果
を発揮させることが実質上困難になり好ましくなく、同
10.0重量%を超えて配合すると、系に高分子特有の
被膜が形成され、却って使用感触が損なわれることにな
り好ましくない。
【0011】本発明化粧料中に、上記キシログルカンと
共に配合するカルボキシビニルポリマーは、アクリル酸
重合体を主とする酸性ポリマーであり、市販されてい
る。具体的には、例えばハイビスワコー103,10
4,105(和光純薬工業株式会社製)、カーボポール
(Carbopol)シリーズ(BF Goodrich 社製)、Aqupecシ
リーズ(住友精化製)、ジュンロンPWシリーズ(日本
純薬製)等を挙げることができる。
【0012】また本発明化粧料中には、カルボキシビニ
ルポリマーの塩を配合することも可能であり(本願発明
においては、このカルボキシビニルポリマー塩も「カル
ボキシビニルポリマーの概念に含める。)、例えば市販
品としてユニセーフECT−203(カルボキシビニル
ポリマーカルシウム・カリウム塩:日本油脂製)等を用
いることができる。
【0013】なお、上記キシログルカンとカルボキシビ
ニルポリマーとの配合比は、本発明化粧料の剤型に応じ
て適宜選択し得るが、概ね重量比でキシログルカン1に
対してカルボキシビニルポリマー10から、キシログル
カン40に対してカルボキシビニルポリマー1の間であ
る。この比率を逸脱してカルボキシビニルポリマーの量
が相対的に多いと、カルボキシビニルポリマーを配合し
た化粧料の耐塩性を向上させ,またその使用感触を格段
に向上させるという所期の効果を発揮させることが実質
上困難になり好ましくなく、逆にキシログルカンの量が
相対的に多いと,系に高分子特有の被膜が形成され、使
用感触が低下するので好ましくない。
【0014】なお、好ましい配合比率は、重量比でキシ
ログルカン1に対してカルボキシビニルポリマー2か
ら、キシログルカン10に対してカルボキシビニルポリ
マー1の間である。
【0015】このようにして、上記キシログルカンとカ
ルボキシビニルポリマーを組み合わせて化粧料に配合す
ることにより、従来カルボキシビニルポリマーを配合し
た化粧料が劣っていた耐塩性が向上し、経時的安定性が
より良好になると共に、その使用感触が格段に向上す
る。
【0016】なお、特開平9−70264号公報には、
キシログルカンと特定のβ−グルカンとの複合体を配合
してなる化粧料が開示されているが、この複合体はキシ
ログルカンの粘度を効果的に向上させたものであり、そ
のためこれを配合した化粧料は使用に際して「被膜感」
を伴う傾向が強い。そして、仮にこの被膜感を改善する
ために、本発明化粧料と同様にカルボキシビニルポリマ
ーを配合する場合には、非常に高い粘度の上記キシログ
ルカン複合体の存在により、系中に多量のカルボキシビ
ニルポリマーを配合する必要がある。そして、このよう
に多量のカルボキシビニルポリマーを配合した場合に
は、その化粧料の耐塩性が劣ってしまうという傾向が強
い。
【0017】本発明化粧料は、このように多量のカルボ
キシビニルポリマーを配合せずとも、この複合体を系中
に形成させずにキシログルカンとカルボキシビニルポリ
マーとを組み合わせて配合することによる、優れた使用
感触と耐塩性を兼ね備えた化粧料である。
【0018】本発明化粧料は、上記の両必須成分に加え
て必要に応じて通常化粧料中に配合される他の成分を、
本発明の所期の効果を損なわない限りにおいて配合する
ことができる。
【0019】例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワ
セリン等の炭化水素類;マカデミアナッツ油、オリーブ
油、ラノリン等の油脂類;ホホバ油、カルナウバロウ、
キャンデリラロウ等のロウ類;ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルシロキサン等のシリコーン類;カプ
リルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアル
コール、セチルアルコール、コレステロール、フィトス
テロール等の高級アルコール類;カプリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノ
リン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸等の高級脂肪酸;
ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレング
リコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトー
ル、マルチトール、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロ
イチン硫酸、キトサン等の保湿剤; エタノール等の低級
アルコール; ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロー
ル、フィチン等の酸化防止剤; 安息香酸、サリチル酸、
ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、ヘ
キサクロロフェン等の抗菌剤等を本発明化粧料中に適宜
配合することができる。
【0020】また、グリシン、アラニン、バリン、ロイ
シン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アス
パラギン酸、アスパラギン、グルタミン、タウリン、ア
ルギニン、ヒスチジン等のアミノ酸及びこれらのアルカ
リ金属塩と塩酸塩;アシルサルコシン酸(例えばラウロ
イルサルコシンナトリウム)、グルタチオン;クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等の有機酸、ビタミンA及
びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリ
パルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミ
ンB2及びその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB1
5及びその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸、
アスコルビン酸硫酸エステル(塩)アスコルビン酸リン
酸エステル(塩)、アスコルビン酸ジパルミテート等の
ビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコフェロー
ル、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビ
タミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン
酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニ
コチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、
グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘
導体、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカリプトー
ル、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジ
ンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサ
ポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエス
トラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、セファラ
ンチン、プラセンタエキス等の各種薬剤;
【0021】ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、
セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイ
ム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニ
エ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤ
ク、アロエ、クチナシ、サワラ等の有機溶媒,アルコー
ル,多価アルコール,水,水性アルコール等で抽出した
天然エキス;モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチ
ン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオ
レイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレ
ンソルビタン、ポリオキシエチレングリコールモノオレ
ート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチ
レングリコールジ脂肪酸エステル、ラウロイルジエタノ
ールアマイド、脂肪酸ジプロパノールアマイド、マルチ
トールヒドロキシ脂肪族エーテル、アルキル化多糖、ア
ルキルグルコシド、シュガーエステル、ポリエーテル変
性シリコーン等の非イオン界面活性剤;ステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウ
ム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性
剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、
ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アル
キル硫酸トリエタノールアミン、アシルメチルタウリン
塩等のアニオン界面活性剤;両性界面活性剤;中和剤、
酸化防止剤、色素、香料、精製水などを配合することが
できる。
【0022】本発明化粧料がとり得る剤型は特に限定さ
れず、例えば水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散
系、水−油2層系、水−油−粉末3層系等、化粧料全般
にわたって本発明を適用することが可能である。また、
その用途も化粧水、乳液、クリーム、パック等の基礎化
粧品や、ファンデ−ション等のメーキャップ化粧品、染
毛剤等の頭髪用製品や日焼け止め等の特殊化粧品等、多
くの種類の化粧品にわたるものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例等をあげて更に詳しく
説明するが、本発明の技術的範囲がこれらの実施例等に
より限定解釈されるべきものではない。まず、各処方例
の開示に先立ち、本発明化粧料に関して採用した評価方
法を示す。
【0024】1.使用感官能試験 各試験品について、男女30名計60名のパネルに対称
品との使用感を比較してもらい、各試験品の使用感を以
下の基準で判定した。
【0025】評価基準 ◎:40人以上が対照よりも良好と評価した場合 〇:20人以上40人未満の人が対照よりも良好と評価
した場合 △:10人以上20人未満の人が対照よりも良好と評価
した場合 ×:10人未満の人しか対照よりも良好と評価しなかっ
た場合
【0026】2.粘度測定 以下に示す実施例1及び比較例1〜3について、塩化ナ
トリウムを添加する前後の粘度変化をB型粘度計で測定
を行った。測定温度は25℃で行った。なお、塩化ナト
リウムは、精製水にカルボキシビニルポリマーとキシロ
グルカンとを溶解させ、水酸化カリウムで中和した後
に、系全体に対して1.0重量%を添加した。
【0027】なお、下記の試験品について、キシログル
カンとしては、大日本製薬株式会社製の「グリロイド6
C」を用いた。
【0028】 〔実施例1〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 88.2 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)カルボキシビニルポリマー 0.1 (4)キシログルカン 0.5 (5)グリセロールモノステアリン酸エステル 0.5 (6)POE(10)モノオレイン酸エステル 0.5 (7)流動パラフィン 5.0 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)防腐剤 0.1 (10)キレート剤 適 量 (11)酸化防止剤 適 量 (12)香料 適 量
【0029】 〔比較例1〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 88.7 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)カルボキシビニルポリマー 0.1 (4)グリセロールモノステアリン酸エステル 0.5 (5)POE(10)モノオレイン酸エステル 0.5 (6)流動パラフィン 5.0 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)防腐剤 0.1 (9)キレート剤 適 量 (10)酸化防止剤 適 量 (11)香料 適 量
【0030】 〔比較例2〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 83.7 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)カルボキシビニルポリマー 0.1 (4)キシログルカン 5.0 (5)グリセロールモノステアリン酸エステル 0.5 (6)POE(10)モノオレイン酸エステル 0.5 (7)流動パラフィン 5.0 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)防腐剤 0.1 (10)キレート剤 適 量 (11)酸化防止剤 適 量 (12)香料 適 量
【0031】 〔比較例3〕 乳液 配合量(重量%) (1)精製水 88.59 (2)1,3−ブチレングリコール 5.0 (3)カルボキシビニルポリマー 0.1 (4)キシログルカン 0.01 (5)グリセロールモノステアリン酸エステル 0.5 (6)POE(10)モノオレイン酸エステル 0.5 (7)流動パラフィン 5.0 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)塩化ナトリウム 0.1 (10)防腐剤 0.1 (11)キレート剤 適 量 (12)酸化防止剤 適 量 (13)香料 適 量
【0032】〔製法〕実施例1、比較例1〜3の試験品
は以下の通りに調製した。精製水に保湿剤、キレート剤
を加えて70℃に加熱して水相を調製した。また、別に
流動パラフィン、界面活性剤、防腐剤、香料を加えて7
0℃で加熱混合した。これを先の水相に加え予備乳化を
行った。さらにこの予備乳化物にカルボキシビニルポリ
マー及びキシログルカンを加え攪拌した。ホモミキサー
で系中の乳化粒子を均一にした後、脱気、ろ過、冷却を
行い、それぞれの試験品を得た。
【0033】このようにして調製した各実施例及び比較
例の乳液について、上述の使用感官能試験と粘度測定試
験を行い、それぞれ判定した。その結果を下記第1表
(使用感官能試験)及び第2表(粘度測定試験)に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】この結果から、キシログルカンとカルボキ
シビニルポリマーを配合した本発明化粧料は、先に示し
たキシログルカンの配合量の範囲内においては、カルボ
キシビニルポリマー単独よりも使用感触が格段に向上し
ていることが明らかとなった。
【0036】
【表2】
【0037】この結果から、キシログルカンとカルボキ
シビニルポリマーを配合した本発明化粧料は、先に示し
たキシログルカンの配合量の範囲内においては、耐塩性
において優れていることが判明した。
【0038】以下、本発明化粧料の種々の剤型を実施例
として記載する。なお、これらの実施例の本発明化粧料
について、上記両試験を行ったところ、使用感及び耐塩
性は、全ての本発明化粧料がキシログルカンを抜去した
比較例よりも有意に優れていた。
【0039】 〔実施例2〕 クリーム 配合量(重量%) (1)精製水 77.3 (2)1,3−ブチレングリコール 8.0 (3)カルボキシビニルポリマー 0.1 (4)キシログルカン 1.0 (5)POE(10)モノオレイン酸エステル 1.0 (6)グリセロールモノステアリン酸エステル 1.0 (7)セチルアルコール 1.0 (8)ミツロウ 0.5 (9)ワセリン 2.0 (10)スクワラン 6.0 (11)ジメチルポリシロキサン 2.0 (12)水酸化カリウム 0.1 (13)防腐剤 適 量 (14)色剤 適 量 (15)キレート剤 適 量 (16)香料 適 量
【0040】〔製法〕 精製水に保湿剤、色剤を加え7
0℃に加熱して水相を調製した。また油分に界面活性
剤、防腐剤を加えて70℃に加熱調整した。これを先の
水相に加え予備乳化を行った。この予備乳化物にカルボ
キシビニルポリマー及びキシログルカンを加え攪拌し、
ホモミキサーで系中の乳化粒子を均一にした後、脱気、
ろ過、冷却を行い、所望するクリームを得た。
【0041】 〔実施例3〕 化粧水 配合量(重量%) (1)精製水 79.25 (2)ジプロピレングリコール 10.0 (3)PEG1500 5.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.1 (5)キシログルカン 0.05 (6)POE(20)オレイルアルコールエーテル 0.5 (7)エタノール 5.0 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)香料 適 量 (10)色剤 適 量 (11)防腐剤 適 量 (12)キレート剤 適 量 (13)褪色防止剤 適 量
【0042】〔製法〕精製水の一部を取りキレート剤を
溶解し、これにカルボキシビニルポリマー及びキシログ
ルカンを混合・攪拌した。また精製水の残部に、保湿
剤、褪色防止剤等を加えて室温下にて溶解し、これに前
述の溶液を加え均一な水溶液を得た。また、エタノール
に防腐剤、界面活性剤、香料を加えアルコール溶液と
し、これを先の水溶液に添加混合して可溶化を行った。
次いで色剤で調色後ろ過して、所望する化粧水を得た。
【0043】 〔実施例4〕 パック 配合量(重量%) (1)精製水 73.5 (2)PEG1500 5.0 (3)ジプロピレングリコール 5.0 (4)ソルビトール 5.0 (5)カルボキシビニルポリマー 1.0 (6)キシログルカン 4.0 (7)POEラウリルアルコールエーテル 1.0 (8)エタノール 5.0 (9)水酸化カリウム 0.5 (10)香料 適 量 (11)防腐剤 適 量
【0044】〔製法〕一部の精製水にカルボキシビニル
ポリマー及びキシログルカンを加え攪拌溶解した。ま
た、エタノールに香料、防腐剤、界面活性剤を添加溶解
し、これを前述の水相に添加し可溶化した。最後に残部
の精製水に水酸化カリウムを溶解し、この可溶化物を加
え中和し脱気した後、ろ過して、所望するパックを得
た。
【0045】 〔実施例5〕 染毛剤 配合量(重量%) (1)精製水 67.7 (2)ベンジルアルコール 6.0 (3)イソプロピルアルコール 20.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.5 (5)キシログルカン 4.0 (6)クエン酸 0.3 (7)水酸化カリウム 0.5 (8)酸性染料 1.0
【0046】〔製法〕各成分を均一に攪拌混合して、所
望する染毛剤を得た。なお、カルボキシビニルポリマー
及びキシログルカンはベンジルアルコールに分散させて
添加した。
【0047】 〔実施例6〕 サンスクリーン剤 (水相部) 配合量(重量%) (1)精製水 68.8 (2)ジプロピレングリコール 6.0 (3)カルボキシビニルポリマー 0.1 (4)キシログルカン 0.5 (5)水酸化カリウム 0.1 (油相部) (6)パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0 (7)ジパラメトキシケイ皮酸グリセリルオクチル 2.0 (8)4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 2.0 (9)オキシベンゾン 3.0 (10)オレイルオレート 5.0 (11)ジメチルポリシロキサン 3.0 (12)ワセリン 0.5 (13)セチルアルコール 1.0 (14) ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8 (15)POE(20)オレイルアルコールエーテル 1.2 (16)酸化防止剤 適 量 (17)防腐剤 適 量 (18)香料 適 量
【0048】〔製法〕油相部と水相部をそれぞれ70℃
に加熱し溶解させた。そして、油相部を水相部に加え、
ホモジナイザーを用い乳化した。この乳化物を熱交換機
を用いて冷却し、所望するサンスクリーン剤を得た。
【0049】
【発明の効果】本発明により、使用感が格段に向上し、
耐塩性に優れた化粧料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植原 計一 大阪府大阪市東淀川区小松2−17−45 大 阪資生堂株式会社大阪工場内 (72)発明者 林 俊克 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内 (72)発明者 関 望子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシビニルポリマー及びキシログル
    カンを配合してなる化粧料。
JP17771097A 1997-03-14 1997-06-18 化粧料 Pending JPH1112155A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003064102A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Toho Chem Ind Co Ltd コンディショニング効果を与えるカチオン性ポリマー
WO2005032504A1 (en) * 2003-10-08 2005-04-14 Cpn Spol. S.R.O. Cosmetic preparation containing high molecular antioxidant component

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