JP4643377B2 - 一相マイクロエマルション組成物、及びo/w超微細エマルション外用剤の製造方法 - Google Patents

一相マイクロエマルション組成物、及びo/w超微細エマルション外用剤の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、一相マイクロエマルション組成物、およびO/W超微細エマルション外用剤の製造方法、特に製造方法の簡易化、製剤の安全性、安定性の向上に関する。
従来より、化粧品、医薬品、農薬、水性塗料、ワックス、食品などの様々な分野で、超微細エマルションが用いられており、特に、O/W超微細エマルションを外用剤として用いることが知られている。このようなO/W超微細エマルション外用剤を調製する方法としては、以下のようにして得られる一相マイクロエマルションを用いる方法が知られている。
第一の方法は、高HLBの非イオン界面活性剤の水溶液にシクロヘキサン、シクロヘプタンなどの炭化水素油を加え、温度を上げていくと、非イオン界面活性剤の曇点の手前で、炭化水素油の可溶化量が急激に増大する領域が現れるというものである(例えば、非特許文献1参照)。
相図に示される可溶化限界温度から曇点までの一液相領域(Iw)では水相中への油の溶解度が劇的に増大し、いわゆる一相マイクロエマルションを形成していることが知られている。しかしながら、従来より検討されている非イオン性界面活性剤−炭化水素系で得られる一相マイクロエマルション領域は、その親水性−親油性バランスが保たれた非常に狭い温度領域(数℃〜10℃程度)では熱力学的に安定であるが、この温度領域を少しでも外れてしまうと、系は白濁し、やがて二相に分離してしまう。このため、化粧品や医薬品への応用は非常に困難であった。
第二の方法は、アニオン界面活性剤と、ペンタノール、ヘキサノール、オクタノールなどのコサーファクタントを組み合わせて系の親水−親油バランスをつりあわせ、その非常に狭い範囲で炭化水素油の可溶化量が急激に増大する領域を利用しようとするものである。
第三の方法は、親油性非イオン界面活性剤と特定のイオン性界面活性剤、あるいは親油性非イオン界面活性剤とイオン性界面活性剤の組み合わせに電解質を加え、その組成の中から系の親水−親油バランスがつりあった非常に狭い比率の範囲で、炭化水素油の可溶化量が急激に増大する領域を利用しようとするものである(例えば、非特許文献2、特許文献1、2参照)。
これらの方法では、温度に対する安定性は高いものの、得られた一相マイクロエマルションが熱力学的に安定に存在する組成が非常に限定されており、この範囲を逸脱することによって白濁分離が起こってしまうため、実際の製品の処方はかなり限定されてしまう、あるいは複雑化してしまうという問題があった。また、イオン性界面活性剤やコサーファクタントの配合は、人体への安全性・刺激性の点で問題があった。
さらに、上記した方法では、いずれの場合もシリコーン油を用いた一相マイクロエマルションを得ることはできなかった。
水とシリコーン油とを含む流体混合物に強いせん断力を加えて、シリコーン油を用いたエマルション粒子を微細化した超微細エマルションを得る方法が、一般的に知られている(例えば、特許文献3,4参照)。これらは、例えばゴーリンタイプの高圧ホモジェナイザー等の装置を用い、試料を高圧で狭い隙間から押し出して、常圧に移行する際のキャビテーションと乱流によって分散粒子を微細化する方法である。さらに、新しいタイプの高圧乳化装置も提案されているが、高圧乳化装置では乳化する圧力を高く設定すると処理時にベース温度が上昇することから、エマルションの安定性に影響を及ぼすことがしばしばあった(例えば、特許文献5,6参照)。
また、超音波照射等で処理する方法も提案されているが、超音波では大きなスケールでの製造は困難であった。以上のように、従来、特にシリコーン油を超微細エマルションの製剤にするためには、大きなエネルギーを必要とするため、特別な装置が必要とされており、特にジメチルポリシロキサンなどのシリコーン油を用いた系では、高圧乳化装置以外での製造は実用化されていなかった。
篠田耕三著,「溶液と溶解度」,丸善,1991年,p.209〜225 篠田耕三,西條宏之,油化学,35,308〜314(1986) 特開昭58−128311号公報 特開昭58−131127号公報 特開昭63−12654号公報 特開平1−293131号公報 特公平2−976526号公報 特開平11−47580号公報
したがって、従来、特別な装置を用いることなく容易に製造することができ、安全性、経時安定性の高いO/W超微細エマルション外用剤を開発することが望まれていた。また、特にシリコーン油を用いた系で、特別な装置を用いることなく、安定性の高いO/W超微細エマルション外用剤を製造することは、研究者達の大きな課題とされていた。
前述の問題に鑑み、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)油分と、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルと、(D)水と、を適切な比率に調整することによって、0〜30℃で熱力学的に安定な一相マイクロエマルション相に調整できることが明らかとなり、特別な装置を用いることなく、室温で混合・攪拌するだけで、熱力学的に安定な一相マイクロエマルションが得られることを見出した。そして、このようにして得られた一相マイクロエマルションを(E)水性処方中に添加することにより、安定性に優れた粒子径10〜500nmのO/W超微細エマルション外用剤を製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる一相マイクロエマルション組成物は、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)油分と、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルと、(D)水と、を含有し、水分含有量が40質量%以下であることを特徴とする。
上記の一相マイクロエマルション組成物において、その乳化粒子径は5〜80nmとなることが好適である。
また、本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤の製造方法は、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)油分と、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルと、(D)水とを含有し、水分含有量が40質量%以下である一相マイクロエマルション組成物を調製する一相マイクロエマルション調製工程と、該一相マイクロエマルション組成物を(E)水性処方に添加し、乳化粒子径が10〜500nmであるO/W超微細エマルションを調製するO/W超微細エマルション調製工程と、を備えることを特徴とする。
また、前記O/W超微細エマルション外用剤の製造方法において、前記一相マイクロエマルション調製工程の際の(B)油分の濃度が、全量に対して20〜70質量%であることが好適である。
また、前記O/W超微細エマルション外用剤の製造方法において、(C)油分として炭化水素油および/またはシリコーン油を含むことが好適である。
また、前記O/W超微細エマルション外用剤の製造方法において、(B)油分がデカメチルシクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンの中から選択される1種以上であることが好適である。
また、前記O/W超微細エマルション外用剤の製造方法において、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルが、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジメチルエーテルであることが好適である。
本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤の製造方法によれば、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)油分と、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルと、(D)水と、を適切な比率に混合して一相マイクロエマルション組成物を調製し、さらに該一相マイクロエマルション組成物を(E)水性処方に添加することでO/W超微細マイクロエマルション外用剤を製造しているため、高圧乳化装置のような特別な装置を用いることなく、容易に製造することができる。また、こうして得られたO/W超微細マイクロエマルションは人体に対する安全性が高く、さらに粒子径が10〜500nmと非常に小さいにもかかわらず、安定性に優れている。
また、本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤の製造方法によれば、シリコーン油を用いた場合でも、容易に製造することができる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤の製造方法は、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)油分と、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルと、(D)水と、を含有し、水分含有量が40質量%以下であり粒子径が5〜80nmであるO/W一相マイクロエマルション組成物を調製するO/W一相マイクロエマルション組成物調製工程と、該O/W一相マイクロエマルション組成物を(E)水性処方に添加し、乳化粒子径が10〜500nmのO/W超微細エマルションを調製するO/W超微細エマルション調製工程と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明において、「一相マイクロエマルション」とは、水/界面活性剤/油系において、透明又は半透明で、一液相(油分が完全に可溶化したミセル水溶液相または水分が完全に可溶化したミセル油溶液相である分散相、もしくは水分・油分の双連結相)からなり、熱力学的に安定な系の組成物のことをいう。また、特に「O/W一相マイクロエマルション」とは「一相マイクロエマルション」のうち、油分が完全に可溶化したミセル水溶液相のことを指す。
また、本発明において、「超微細エマルション」とは、水/界面活性剤/油系において、二液相からなる乳化系(油相が水相中に乳化した系、あるいは水相が油相中に乳化した系)であり、透明又は半透明な程度に乳化粒子が微細化された、熱力学的に不安定な系の組成物のことをいう。
また、上記「一相マイクロエマルション」と「超微細エマルション」は、ともに透明又は半透明の組成物であるため、外観のみによる区別は困難であるが、例えば、一度高温に温度を上げてから元の温度に戻した場合に、同じ状態に戻るのであれば「一相マイクロエマルション」(熱力学的に安定)、同じ状態に戻らないのであれば「超微細エマルション」(熱力学的に不安定)として、両者を明確に区別することができる。
本発明に用いられる(A)非イオン性界面活性剤は、特に限定されるものではないが、HLBが6以上かつ15以下であることが好ましい。本発明に用いられる(A)非イオン性界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、マルチトールヒドロキシ脂肪族アルキルエーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。また、非イオン性界面活性剤を2種以上を混合してHLBを6〜15に調製しても良い。ここで、2種以上の界面活性剤を混合した場合の全体のHLBは、各界面活性剤単独のHLBをその質量%を重みとして平均することで得られる。
(A)非イオン界面活性剤の濃度は、特に限定されるものではないが、O/W一相マイクロエマルション生成の際に、(A)非イオン界面活性剤の含有量を、(B)油分1部に対して0.5〜2部とすることが好ましい。0.5部未満の場合には、界面活性剤量が少ないため、安定性の高いO/W一相マイクロエマルションが得られない場合があり、2部を超える場合には、界面活性剤量が多すぎるため、安全性上好ましくない。
本発明に用いられる(B)油分は、特に限定されるものではなく、例えば、シリコーン油、炭化水素油、エステル油等を適宜用いることができ、また、これらの2種以上を混合しても用いても良い。
なお、従来、シリコーン油を用いた系で、特別な装置を用いることなく、安定なO/W一相マイクロエマルションを生成することは知られておらず、本発明の(B)油分として、シリコーン油を用いた場合には、特に有用性が高い。本発明に用いられるシリコーン油の例としては、ジメチルポリシロキサン、シクロメチコン、ジフェニルポリシロキサン、アルキルポリシロキサンなどが挙げられ、これらの2種以上を混合しても用いても良い。
本発明に用いられる(B)油分の濃度は、特に限定されるものではないが、O/W一相マイクロエマルション生成の際に、全量に対して20〜70質量%とすることが好ましい。70質量%を超えると安定性の高いO/W一相マイクロエマルションが得られにくい。
(C)のポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルとしては、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジメチルエーテル、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジエチルエーテル、特にランダム型であることが好適である。なお、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレンランダム共重合体ジアルキルエーテルは公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。
また、本発明に用いられる(B)油分と(C)のポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルとの組み合わせとしては、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルが(B)油分に相溶しない必要がある。油分に相溶する場合、安定なO/W一相マイクロエマルションを得ることができない。そのため、油分や界面活性剤の種類によって異なるがオキシプロピレンの平均付加モル数は1〜10、オキシエチレン鎖の平均付加モル数は9〜100、オキシエチレンとオキシプロピレンの平均付加モル数の合計に対するオキシエチレンの平均付加モル数の割合[POE/(POE+POP)]は0.5〜0.9であることが好ましい。ここで、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレンのことを指す。
さらに、本発明で用いられる(C)POP・POE共重合体ジアルキルエーテルは、(B)油分と相溶しない水性溶媒であって、該POP・POE共重合体ジアルキルエーテル水溶液中における(A)非イオン性界面活性剤の臨界ミセル濃度(c.m.c)が水中におけるそれよりも高いことが好適である。(C)POP・POE共重合体ジアルキルエーテルがこの条件を満たしていれば、安定なO/W一相マイクロエマルションが得られやすい。
また、本発明に用いられる(C)のポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルの配合量は、特に限定されるものではないが、O/W一相マイクロエマルション組成物全量に対し、5質量%以上配合することが好ましい。5質量%未満であると、安定なO/W一相マイクロエマルション相の領域が非常に狭くなり、調製が難しくなる。
本発明に用いられる(D)水の配合量は、特に限定されるものではないが、O/W一相マイクロエマルションを生成する際に、用いられる(A)〜(C)の種類や配合量に応じて、O/W一相マイクロエマルションが形成される領域内となるように、配合量を適宜調整する必要があり、40質量%以下が適切である。
本発明に用いられる(E)水性処方とは、水あるいは水性溶媒を主な媒体としてなる処方であれば、特に限定されるものではなく、水あるいは水性溶媒の他、通常、化粧品、医薬品等に用いられる成分を安定性に影響が出ない範囲の配合量で配合していても構わない。
また、O/W一相マイクロエマルションの組成物の調製工程での各組成物の含有量の割合は、その種類にもよるが、(A)非イオン性界面活性剤を20〜50質量%、(B)油分を20〜50質量%、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルを20〜50質量%、(D)水を10〜40質量%、であれば、好適にO/W一相マイクロエマルション相を形成することができる。
なお、本発明のO/W超微細エマルション外用剤における最終的な水の配合量は、O/W一相マイクロエマルション生成に用いられる(D)水の配合量と、(E)水性処方中に含有される水の配合量との和になる。本発明に用いられる水の総配合量は、特に限定されるものではないが、一般的には、O/W超微細エマルション外用剤全量に対して70〜99.5質量%であることが好ましい。
以下、本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤の製造方法の例、および比較例を幾つか挙げて、本発明の原理について簡単に説明する。
製法例1−1
1)(A)ポリオキシエチレン(7モル)オレイルエーテル7部(ワコーケミカル製、(HLB8.06))と、(C)ポリオキシプロピレン(2モル)・ポリオキシエチレン(9モル)ランダム共重合体ジメチルエーテル3部と、(B)流動パラフィンと、(D)水と、を混合すると、水分含有量が40質量%以下の領域で、O/W一相マイクロエマルションが得られる。三成分系の相平衡図を図1に示した。
2)上記O/W一相マイクロエマルションを攪拌しながら、徐々に(E)水性処方に加えていくと、やがて(B)油分を内相とする粒子径100nm以下のO/W超微細エマルション外用剤を得る。
製法例1−2
1)(A)ポリオキシエチレン(2モル)オレイルエーテル(ワコーケミカル製、(HLB1.73))とポリオキシエチレン(10モル)オレイルエーテル(ワコーケミカル製、(HLB9.86))とを13質量%:87質量%の割合で混合した混合物8部(全体のHLB8.83)と、(C)ポリオキシプロピレン(2モル)・ポリオキシエチレン(9モル)ランダム共重合体ジメチルエーテル2部と、(B)流動パラフィンと、(D)水と、を混合すると、水分含有量が40質量%以下の領域で、O/W一相マイクロエマルションが得られる。三成分系の相平衡図を図2に示した。
2)上記O/W一相マイクロエマルションを攪拌しながら、徐々に(E)水性処方に加えていくと、やがて(B)油分を内相とする粒子径100nm以下のO/W超微細エマルション外用剤を得る。
製法例1−3
1)(A)非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120(HLB14))3部とポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450:HLB 5)7部との混合物(全体のHLB7.7)と、(C)ポリオキシプロピレン(2モル)・ポリオキシエチレン(9モル)ランダム共重合体ジメチルエーテル10部と、(B)油分として、ジメチルポリシロキサン(信越化学株式会社製、シリコーンKF96−A6T)、(D)水と、を混合すると、水分含有量が40質量%以下の領域で、O/W一相マイクロエマルションが得られる。三成分系の相平衡図を図3に示した。
2)上記O/W一相マイクロエマルションを攪拌しながら、徐々に(E)水性処方に加えていくと、やがて(B)油分を内相とする粒子径100nm以下のO/W超微細エマルション外用剤を得る。
製法例1−4
1)(A)非イオン界面活性剤と(B)油分の種類は製造例1と同じであるが、(C)ポリオキシプロピレン(2モル)・ポリオキシエチレン(9モル)ランダム共重合体ジメチルエーテルを添加しない場合を比較のために調べた。この場合、水分水分含有量が40質量%以下の領域には一相マイクロエマルション相が生成しなかった。
2)さらに、製法例1と同様に上記の組成物を攪拌しながら、(E)水性処方に加えいったが、粒子径は500nm以上となり、超微細エマルションを得ることはできなかった。
製法例1−5
1)製法例1と同じ(A)〜(D)の成分を用い、混合攪拌して組成物を得た。ただし、(A)〜(D)の組成比を一相マイクロエマルション相とは異なる相(図1中のO/Wの領域)となるものとした。
2)上記のように得られた組成物を攪拌しながら、徐々に(E)水性処方に加えていったが、粒子径は500nm以上となり、超微細エマルションをえることができなかった。
製法例1−6
1)1)(A)非イオン界面活性剤と(B)油分の種類は製法例1と同じであるが、(C)ポリオキシプロピレン(2モル)・ポリオキシエチレン(9モル)ランダム共重合体ジメチルエーテルの代わりに、グリセリンを用いた場合を調べた。この場合、水分水分含有量が40質量%以下の領域には一相マイクロエマルション相が生成しなかった。
2)さらに、製造例1と同様に上記の組成物を攪拌しながら、(E)水性処方に加えいったが、粒子径は1000nm以上となり、超微細エマルションを得ることはできなかった。
原理
1)(A)非イオン性界面活性剤と、(B)油分、(D)水の混合物は特定の配合比でラメラ液晶を生成するが、ここに(C)ポリオキシプロピレン・ポリエチレンランダム共重合体ジアルキルエーテルが加わると、ラメラ液晶における界面活性剤の会合数が減少して、水分含有量40質量%以下の従来では生成しない領域にO/W一相マイクロエマルション相が生成する。製法例1の図1の★印の組成物についてフリーズレプリカ法にて撮影した電子顕微鏡写真を図4に示した。図4の電子顕微鏡写真から、O/W一相マイクロエマルション相が生成していること、また、O/W一相マイクロエマルション相の粒子径が5〜10nmであること、が分かった。
2)以上のようにして得られたO/W一相マイクロエマルションを、(E)水性処方中に添加すると、該O/W一相マイクロエマルションの乳化粒子は、微小な粒子径を保ったままで水性処方中に分散し、粒子径10〜500nmのO/W超微細エマルション外用剤が得られる。
そして、得られたO/W超微細エマルション外用剤は、非常に小さな粒子径であるにもかかわらず、広い温度範囲で長期間安定に存在することができる。
また、以上のようにして得られるO/W超微細エマルション外用剤は、乳化の際、高圧乳化装置のような特別な装置を用いることなく、室温で混合、攪拌するだけで容易に製造することができる。また、実質的に、人体に対する刺激性が比較的小さい非イオン性界面活性剤のみによって乳化されるものであるため、安全性に優れている。
以上のように、本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤は、予め製造したO/W一相マイクロエマルションを、水性処方中に配合するだけで、良好なO/W超微細エマルション外用剤とすることができる。また、一相マイクロエマルションは熱力学的に安定な相であるため、密封すれば長期間の保存が可能であり、美容液などのO/W超微細エマルション外用剤の製造時に、室温で水または保湿剤の水溶液に添加し、攪拌するだけで製剤化でき、従来用いられてきた製造工程を大幅に簡素化できる。
本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤は、例えば、皮膚、頭髪など身体に適用し得る、皮膚化粧料、頭髪洗浄料、皮膚洗浄料、整髪料等に用いることができる。
また、本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤には、上記必須成分の他に、通常、化粧品、医薬品等に用いられる成分を安定性に影響が出ない範囲の配合量で配合することができる。かかる成分としては、例えば次のようなものが挙げられる。
アボガド油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、月見草油、ヒマシ油、ヒマワリ油、茶実油、コメヌカ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、スクワレン、牛脂、モクロウ、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、流動パラフィン、ポリオキシエチレン(8モル)オレイルアルコールエーテル、モノオレイン酸グリセリルなどの油分。カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの高級アルコール。カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸などの高級脂肪酸。
ポリエチレングリコール及びそのアルキルエーテル、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、ムコ多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キトサンなどの保湿剤。メチルセルロース、エチルセルロース、アラビアガム、ポリビニルアルコールなどの増粘剤。エタノール、1,3−ブチレングリコールなどの有機溶剤。ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸などの酸化防止剤。安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル(エチルパラベン、ブチルパラベンなど)、ヘキサクロロフェンなどの抗菌防腐剤。グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、タウリン、アルギニン、ヒスチジンなどのアミノ酸と塩酸塩。アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの有機酸。
ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15及びその誘導体などのビタミンB類、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル(塩)、アスコルビン酸ジパルミテートなどのビタミンC類、α―トコフェロール、β―トコフェロール、γ―トコフェロール、ビタミンEアセテート、ビタミンEニコチネートなどのビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチンなどのビタミン類。ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ―オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、チモール、イノシトール、サポニン類(サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニンなど)、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、トラネキサム酸、セファランチン、プラセンタエキスなどの各種薬剤。
ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、タイム、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラなどの有機溶剤、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコールなどで抽出した天然エキス。ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイドなどのカチオン界面活性剤。エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤。
また、その他、香料、スクラブ剤なども、安定性を損なわない範囲で適宜配合することができる。
以下、本発明にかかるO/W超微細エマルション外用剤の実施例を示し、本発明について更に詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1.一相マイクロエマルションの調製
まず最初に、本発明に用いられる一相マイクロエマルションの製造例を示す。
製造例2−1
(A)非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120(HLB14))4部、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450:HLB 5)6部、(B)油分として、ジメチルポリシロキサン(信越化学株式会社製、KF96−A6T)10部、(C)ポリオキシプロピレン(7モル)・ポリオキシエチレン(14モル)ランダム共重合体ジメチルエーテル10部を配合した組成物を混合攪拌した。ここで非イオン界面活性剤の全体のHLBは8.6である。
なお、前記(C)POP(7)POE(14)ランダム共重合体ジメチルエーテルは(B)ジメチルポリシロキサンと相溶せず、この混合物に、水12部〜15部を添加したところで、組成物は透明または微青色のO/W一相マイクロエマルション相となった。
上記製造例2−1の組成物における、水添加量と温度とによる相の変化を図5に示す。図5の相平衡図より、上記製造例1−1により得られた組成物は、熱力学的に安定なO/W一相マイクロエマルション相(Wm)であることがわかった。また、図5より、上記製造例2−1において、水を13.5部程度添加したときに得られるO/W一相マイクロエマルションは、0〜30℃という室温を含む広範な温度領域において、安定な一相のマイクロエマルション相を示すものであることがわかった。
さらに、上記製造例2−1において水を13.5部添加して得られたO/W一相マイクロエマルション1gを水49g中に滴下したところ、半透明の超微細エマルション液が得られた。得られた超微細エマルションを室温で1ヶ月間保存した後、光散乱法により粒子径を測定した結果を図6に示す。図6より、上記製造例1−1により得られたO/W一相マイクロエマルションを水中に分散させた場合には、平均粒子直径約80nmの微小な粒子径を保ったままで水中に分散しており、さらに、この超微細エマルションが室温で長期間安定に存在できることが明らかとなった。
製造例2−2
(A)非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレン(7モル)オレイルエーテル30.7質量%(HLB8.06)、(B)油分として流動パラフィン46.2質量%(C)ポリオキシプロピレン(2モル)・ポリオキシエチレン(9モル)ランダム共重合体ジメチルエーテル11.55質量%、(D)水11.55質量%を混合攪拌し、O/W一相マイクロエマルションを得た。
さらに、上記製造例2−2において得られたO/W一相マイクロエマルション0.5gを水49.5g中に滴下したところ、半透明の超微細エマルション液が得られた。得られた超微細エマルションを室温で1ヶ月間保存した後、経時で光散乱法により粒子径を、また、色差計でL値をそれぞれ測定した結果を図7(同図(a)粒子径,(b)L値)に示す。図7より、上記製造例2−2により得られたO/W一相マイクロエマルションを水中に分散させた場合には、平均粒子直径約50nmの微小な粒子径を保ったままで水中に分散しており、さらに、この超微細エマルションが室温で長期間安定に存在できることが明らかとなった。
2.O/W超微細エマルション外用剤の調製
つづいて、本発明者らは、上記製造例2−1のO/W一相マイクロエマルション2gを用い、一般的な美容液の水性処方48gに添加することにより、O/W超微細エマルションの美容液を調製し、透過率、経時安定性についての評価を行った。最終的な配合組成と評価結果とを併せて表2に示す。なお、評価内容は以下に示す通りである。
透過率
Color Eye7000A(Gretag Macbeth社製)を用い、得られた美容液の透過率(L値)を測定した。
経時安定性
得られた美容液50gを容器に詰め、室温で1ヶ月間放置し、下記評価基準により、経時安定性について評価した。
◎:安定性非常に良好
○:安定性良好
△:室温保存のみ安定
×:不安定
上記表1に示されるように、製造例2−1のO/W一相マイクロエマルションを水性処方中に添加することにより得られた美容液は、透明性が高く、経時安定性にも優れていた。
以上のことから、本発明の(A)〜(D)を用いて得られたO/W一相マイクロエマルションを、(E)水性処方中に添加することにより、透明性、安定性に優れたO/W超微細エマルション外用剤とすることができることが明らかとなった。
以下、その他の実施例を幾つか挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例3−1
美容液 配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 1.2
(信越化学株式会社製、シリコーンKF96−A6T)
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.76
(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450)
(3)ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル 0.5
(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120)
(4)POP(2)POE(9)ジメチルエーテル 3.0
(5)グリセリン 4.0
(6)カルボキシビニルポリマー 0.03
(7)水酸化カリウム 0.01
(8)トラネキサム酸 0.1
(9)香料 0.1
(10)イオン交換水 90.31
成分(1)〜(4)を攪拌し、イオン交換水を徐添して透明なマイクロエマルションを得たのち、これを(5)〜(10)の美容液基剤に添加して、美容液を得た。得られた美容液は安定でしっとりした使用感触であった。
実施例3−2
クリーム 配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 3.14
(信越化学株式会社製、シリコーンKF96−A6T)
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.88
(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450)
(3)ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル 1.25
(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120)
(4)POP(7)POE(14)ジメチルエーテル 3.14
(5)グリセリン 5.0
(6)カルボキシビニルポリマー 1.0
(7)水酸化カリウム 0.3
(8)カミツレ抽出液 0.1
(9)香料 0.1
(10)イオン交換水 84.09
成分(1)〜(4)を攪拌し、イオン交換水を徐添して透明なマイクロエマルションを得たのち、これを(5)〜(10)のクリーム基剤に添加して、クリームを得た。得られたクリームは安定でしっとりした使用感触であった。
実施例3−3
クレンジングローション 配合量(質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 12.1
(信越化学株式会社製、KF−995)
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.88
(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450)
(3)ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル 1.25
(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120)
(4)POP(9)POE(11)ジメチルエーテル 6.0
(5)ラウロイルN−メチルタウリンナトリウム 0.5
(6)香料 0.1
(7)イオン交換水 68.7
成分(1)〜(4)を攪拌し、イオン交換水を徐添して透明なマイクロエマルションを得たのち、これを(5)〜(7)のクレンジングローション基剤に添加して、クレンジングローションを得た。得られたクレンジングローションは安定でしっとりした使用感触であった。
実施例3−4
リンス 配合量(質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 2.06
(信越化学株式会社製、シリコーンKF96−A6T)
(2)高重合ジメチルポリシロキサン(G−20) 0.23
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.37
(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450)
(4)ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル 0.91
(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120)
(5)POP(4)POE(17)ジエチルエーテル 2.29
(6)高重合ジメチルシロキサン・ 0.2
メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体
(7)硬化ナタネ油アルコール 3.0
(8)グリセリン 3.5
(9)3−メチル−1,3−ブタンジオール 5.0
(10)ヒドロキシステアリン酸 0.5
(11)2−エチルヘキサン酸セチル 1.0
(12)イソノナン酸イソノニル 0.5
(13)センサマー (ナルコ社製、CI−50) 0.2
(14)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0
(15)マーコート550(カルゴン社製) 1.0
(16)L−グルタミン酸 0.5
(17)フェノキシエタノール 0.5
(18)レシチン 0.1
(19)香料 0.1
(20)色素 0.1
(21)イオン交換水 79.6
成分(1)〜(5)を攪拌し、イオン交換水を徐添して透明なマイクロエマルションを得たのち、これを(6)〜(21)のリンス基剤に添加して、リンスを得た。得られたリンスは安定で指通りが滑らかであった。
実施例3−5
洗顔料 配合量(質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 0.25
(信越化学株式会社製、KF-995)
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.13
(信越化学株式会社製、シリコーンSC9450)
(3)ポリオキシエチレン(20モル)イソステアリン酸グリセリル 0.13
(日本エマルジョン株式会社製、エマレックスGWIS−120)
(4)POP(7)POE(14)ジメチルエーテル 0.25
(5)グリセリン 6.0
(6)ジプロピレングリコール 4.0
(7)イソステアリン酸 2.0
(8)ラウリン酸 8.0
(9)ミリスチン酸 9.0
(10)ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール 4.0
(11)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.5
(12)ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン 10.0
(13)2−アルキル−N−カルボキシメチル− 13.0
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
(14)ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液 0.5
(15)トリエタノールアミン 12.4
(16)塩化ナトリウム 0.5
(17)エデト酸3ナトリウム 0.01
(18)香料 0.1
(19)イオン交換水 27.61
成分(1)〜(4)を攪拌し、イオン交換水を徐添して透明なマイクロエマルションを得たのち、これを(5)〜(19)の洗顔料基剤に添加して、洗顔料を得た。得られた洗顔料は安定でしっとりした使用感触であった。
本発明に用いる製法例1における一相マイクロエマルションの生成を示した三成分系の相平衡図である。 本発明にかかる製法例2における一相マイクロエマルションの生成を示した三成分系の相平衡図である。 本発明にかかる製法例3における一相マイクロエマルションの生成を示した三成分系の相平衡図である。 本発明にかかる製法例1の図1の★印の組成物についてフリーズレプリカ法にて撮影した電子顕微鏡写真である。 本発明にかかる製造例1−1の組成物における、水添加量と温度とによる相の変化を示した相平衡図である。 本発明にかかる製造例1−1により得られた超微細エマルションを室温で1ヶ月間保存した後、光散乱法により粒子径を測定した結果である。 本発明にかかる製造例1−2により得られた超微細エマルションを室温保存下で経時で光散乱法により粒子径を、また、色差計でL値をそれぞれ測定した結果を示したグラフである。

Claims (7)

  1. (A)非イオン性界面活性剤と、
    (B)油分と、
    (C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテル〔但し、ジアルキルエーテルのアルキル基はメチル基またはエチル基である〕と、
    (D)水と、
    を含有する一相マイクロエマルション組成物で、該一相マイクロエマルション組成物において、(A)非イオン性界面活性剤と(B)油分との含有量の比〔(A)/(B)〕が0.5〜2であり、(B)油分の濃度が全重量に対して20〜70質量%であり、かつ、水分含有量が40質量%以下であることを特徴とする一相マイクロエマルション組成物。
  2. 請求項1記載の一相マイクロエマルション組成物において、その粒子径が5〜80nmであることを特徴とする一相マイクロエマルション組成物。
  3. (A)非イオン性界面活性剤と、
    (B)油分と、
    (C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテル〔但し、ジアルキルエーテルのアルキル基はメチル基またはエチル基である〕と、
    (D)水と、
    を含有する一相マイクロエマルション組成物で、該一相マイクロエマルション組成物において、(A)非イオン性界面活性剤と(B)油分との含有量の比〔(A)/(B)〕が0.5〜2であり、(B)油分の濃度が全重量に対して20〜70質量%であり、かつ、水分含有量が40質量%以下である一相マイクロエマルション組成物を調製する一相マイクロエマルション調製工程と、
    該一相マイクロエマルション組成物を
    (E)水性処方
    に添加し、乳化粒子径が10〜500nmであるO/W超微細エマルションを調製するO/W超微細エマルション調製工程と、を備えることを特徴とするO/W超微細エマルション外用剤の製造方法。
  4. 請求項3に記載の製造方法において、(B)油分として炭化水素油を含むことを特徴とするO/W超微細エマルション外用剤の製造方法。
  5. 請求項3に記載の製造方法において、(B)油分としてシリコーン油を含むことを特徴とするO/W超微細エマルション外用剤の製造方法。
  6. 請求項5に記載の製造方法において、(B)油分がデカメチルシクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンの中から選択される1種以上であることを特徴とするO/W超微細エマルション外用剤の製造方法。
  7. 請求項3からのいずれかに記載の製造方法において、(C)ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジアルキルエーテルが、ポリオキシプロピレン・ポリオキシエチレン共重合体ジメチルエーテルであることを特徴とするO/W超微細エマルション外用剤の製造方法。
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