JPH11117207A - 排水性舗装用排水路と集水桝との取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水性舗装をオーバーレイ工法で敷設した場
合、既存の集水桝を使用し、該桝の周囲、桝蓋を加工
し、集水桝付近の排水能力を向上させ、かつ、排水性舗
装用排水路を切れ目なく設置し、景観を向上させる。 【解決手段】 縁石Ｘに沿い、従来の表層上と、集水桝
間に、排水性舗装用排水路を設け、集水桝Ｙの周囲の縁
石側を除く三辺を、該排水性舗装用排水路の高さ寸法と
同一の高さ寸法の受枠３を設け、前記桝蓋の底部には角
パイプ等の嵩上げ材４を介在して、桝蓋１の上面と排水
性舗装用排水路の上面とを面一に設け、該桝蓋の舗装用
排水路との当接面には、それぞれ通水部５を設けたこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、排水性舗装用排水
路の集水桝との取り付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、路上に降った雨水等の排水性をよ
くするために、従来の路面の表層を取り除いた上で、透
水性のよい素材を用いて舗装している。既設の道路に排
水性舗装を敷設する場合には、切削オーバーレイと称し
て、従来の表層を取り除いた上で、新たな排水性舗装を
敷設している。

【０００３】その工事をする場合には、排水性舗装用排
水路は基層の上に敷設し、排水性舗装を展圧するため、
流末処理方法は、従来の排水桝に穿孔接続して対応する
のが一般的である。

【０００４】しかし、オーバーレイ工法と称して、従来
の表層の上に重ねて舗装する場合に、道路表層が舗装分
の厚みだけ高くなるため、集水桝に使用している既存の
集水桝の桝蓋の表面と新たな舗装面の間には段差が生じ
て使用不可能になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、こ
の排水性舗装をオーバーレイ工法で敷設した場合、既存
の集水桝をそのまま使用し、かつ、集水桝の周囲および
桝蓋を加工することにより、容易に活用でき、集水桝付
近の排水能力を向上させ、かつ、排水性舗装用排水路を
切れ目なく設置し、景観を向上させることのできる排水
性舗装用排水路の集水桝との取り付け構造を開発するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としては、排水性舗装をオーバーレイ工法で敷設
する際に、既存の集水桝との取り付け構造が問題とな
り、該集水桝の桝蓋の側枠の一部を切り欠いたものか、
あるいは側枠の下部を開放し、あるいは桝蓋を排水性舗
装の幅に切断してたりして既存の排水桝をそのまま使用
し、桝蓋を加工することにより、通水性のよい排水性舗
装用排水路を得ようとするものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の第１の発明の一実
施例を図１、図２、図３そして図７に従って説明する
と、側部に縁石（Ｘ）を設け、該縁石に沿って、鋼製の
帯材で格子状に形成された桝蓋（１）をした集水桝
（Ｙ）を所定間隔置きに有した既設の道路において、排
水性舗装を敷設する場合に、縁石に沿い、従来の表層上
であって、集水桝間に、排水性舗装用排水路（２）を設
け、集水桝の周囲の縁石側を除く三辺を、該排水性舗装
用排水路の高さ寸法と同一の高さ寸法を有する断面形状
がＬ字状のアングル材でコ字状に受枠（３）を設け、前
記桝蓋の底部には角パイプ等の嵩上げ材（４）を介在し
て、桝蓋（１）の上面と排水性舗装用排水路の上面とを
面一に設け、該桝蓋の舗装用排水路（２）との当接面に
は、それぞれ通水部（５）を設けたことを特徴とする排
水性舗装用排水路と集水桝との取付け構造から構成され
る。

【０００８】そして、桝蓋（１）の舗装用排水路（２）
（２′）との当接面には、それぞれ通水部（５）を設け
たことにより、該桝蓋（１）の通水部（５）は、図７に
示すように、桝蓋の側枠（１ａ）の一部を切り欠いたも
のか、あるいは側枠（１ａ）の下部を開放し、排水性舗
装用排水路（２）からの排水を流し易くなるように構成
したものである。

【０００９】さらに、本発明の第２の実施例を図４、図
５そして図６に従って説明すると、側部に縁石（Ｘ）を
設け、該縁石に沿って、鋼製の帯材で格子状に形成され
た桝蓋（１）をした集水桝（Ｙ）を所定間隔置きに有し
た既設の道路において、排水性舗装を敷設する場合に、
縁石に沿い、従来の表層上であって、集水桝間に、排水
性舗装用排水路（２）を設け、かつ、集水桝の上にも該
排水性舗装用排水路（２′）を設けるに当たり、集水桝
の桝蓋（１）を、縁石側の端部から排水性舗装用排水路
の幅の寸法で切断し、縁石側桝蓋（１ｂ）と道路側桝蓋
（１ｃ）とに二分し、縁石側桝蓋（１ｂ）上に排水性舗
装用排水路（２′）を載置・固定し（逆にして）、集水
桝の周囲のうち、縁石側および集水桝の桝蓋上の排水性
舗装用排水路の幅を除く三辺を、該排水性舗装用排水路
の高さ寸法と同一の高さ寸法を有する断面形状がＬ字状
のアングル材でコ字状に受枠（３）を設け、前記道路側
桝蓋の底部には角パイプ等の嵩上げ材（４）を介在し
て、桝蓋の上面と排水性舗装用排水路の上面とを面一に
設けたものより構成される。

【００１０】そして、受枠（３）に、浸透水排水用の穴
（６）を複数個設けることにより、排水性舗装側からの
排水の流れを容易にするものである。

【００１１】

【発明の効果】この発明によると、既存の集水桝の縁部
に受枠で囲み、新たな舗装面を受け止め、桝蓋に嵩上げ
材で嵩上げして、利用でき、また、排水性舗装用排水路
を、集水桝の上にも設けることにより、切れ目なく敷設
でき、景観を向上でき、しかも既存の桝蓋を分割して利
用することにより、また、排水桝の修復作業としてコン
クリートを打設することなく、アングル材の固定と桝蓋
の交換で済むため工期の短縮が可能であり、桝蓋の側枠
に通水部を設けることにより、排水性能が向上する等、
極めて有益なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す一部欠截平面図であ
る。

【図２】本発明の一実施例を示す一部欠截正面断面図で
ある。

【図３】本発明の一実施例を示す一部欠截側面断面図で
ある。

【図４】本発明の他の実施例を示す一部欠截平面図であ
る。

【図５】本発明の他の実施例を示す一部欠截正面断面図
である。

【図６】本発明の他の実施例を示す一部欠截側面断面図
である。

【図７】本発明に使用する桝蓋であり、（ａ）は全体を
示す斜視図、（ｂ）は、その一部を示した斜視図であ
る。

【図８】本発明に使用する受枠の斜視図である。

【符号の説明】

１ 桝蓋 １ａ 側枠 １ｂ 縁石側桝蓋 １ｃ 道路側桝蓋 ２ 排水性舗装用排水路 ２′排水性舗装用排水路 Ｘ 縁石 Ｙ 集水桝 ３ 受枠 ４ 嵩上げ材 ５ 通水部 ６ 排水用穴

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 側部に縁石を設け、該縁石に沿って、鋼
   製の帯材で格子状に形成された桝蓋をした集水桝を所定
   間隔置きに有した既設の道路において、排水性舗装を敷
   設する場合に、縁石に沿い、従来の表層上であって、集
   水桝間に、排水性舗装用排水路を設け、集水桝の周囲の
   縁石側を除く三辺を、該排水性舗装用排水路の高さ寸法
   と同一の高さ寸法を有する断面形状がＬ字状のアングル
   材でコ字状に受枠を設け、前記桝蓋の底部には角パイプ
   等の嵩上げ材を介在して、桝蓋の上面と排水性舗装用排
   水路の上面とを面一に設け、該桝蓋の舗装用排水路との
   当接面には、それぞれ通水部を設けたことを特徴とする
   排水性舗装用排水路と集水桝との取付け構造。
2. 【請求項２】 桝蓋の通水部が、側枠の一部を切り欠い
   たものか、あるいは側枠の下部を開放したものであるこ
   とを特徴とする請求項１記載の排水性舗装用排水路と集
   水桝との取付け構造。
3. 【請求項３】 側部に縁石を設け、該縁石に沿って、鋼
   製の帯材で格子状に形成された桝蓋をした集水桝を所定
   間隔置きに有した既設の道路において、排水性舗装を敷
   設する場合に、縁石に沿い、従来の表層上であって、集
   水桝間に、排水性舗装用排水路を設け、かつ、集水桝の
   上にも該排水性舗装用排水路を設けるに当たり、集水桝
   の桝蓋を、縁石側の端部から排水性舗装用排水路の幅の
   寸法で切断し、縁石側桝蓋と道路側桝蓋とに二分し、縁
   石側桝蓋上に排水性舗装用排水路を載置・固定し（逆に
   して）、集水桝の周囲のうち、縁石側および集水桝の桝
   蓋上の排水性舗装用排水路の幅を除く三辺を、該排水性
   舗装用排水路の高さ寸法と同一の高さ寸法を有する断面
   形状がＬ字状のアングル材でコ字状に受枠を設け、前記
   道路側桝蓋の底部には角パイプ等の嵩上げ材を介在し
   て、桝蓋の上面と排水性舗装用排水路の上面とを面一に
   設け、該桝蓋の舗装用排水路との当接面には、それぞれ
   通水部を設けたことを特徴とする排水性舗装用排水路と
   集水桝との取付け構造。
4. 【請求項４】 受枠に、浸透水排水用の穴を複数個設け
   ることを特徴とする請求項１または３記載の排水性舗装
   用排水路と集水桝との取付け構造。