JP3718813B2 - 浸透水排水装置用排水口 - Google Patents

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JP3718813B2
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drainage
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清 鈴木
耕 山本
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株式会社ダイクレ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁の排水施設として設けられた浸透水排水装置用排水口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、橋面舗装を行う場合、床版の保護および舗装体の破損を防止する目的で舗装に先立って床版を防水したのち、その上に舗装を行うのが通例になっている。しかし、床版に防水層を設け、その上に舗装を敷設した橋面舗装体は、防水層を施す目的とは逆に舗装体を浸透してきた雨水は防水層で遮断されて縁石または地覆に沿った防水層の上に溜まり、溜まった水が舗装体を劣化させ舗装体破損の原因となっている。
【0003】
そこで、本件出願人は特願平8−157585号で排水性舗装用排水路の発明品、即ち、軸直角断面が伏せた略コの字形状の長尺構造物に通水孔を設けた排水枠体を防水層の上に敷設後、舗装体を被せて敷設し、排水桝の側面と排水枠体を接続するための改造を加えた排水桝を使用し、防水層の上に溜まった水を効率よく排水桝に流す浸透水排水装置を出願済である。
【0004】
しかし、従来の排水桝に手を加える必要があり、コストが嵩むという問題があった。また、従来の排水桝は車道にはみ出して設けられているため、車両の通行の邪魔となるという欠点があり、また、浸透水排水装置のサイズとは異なるため、路面が景観上好ましくなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、橋梁上に設けられた浸透水排水装置の排水口を車両の通行の邪魔にならず、景観にも優れ、開閉自在によってゴミ等の除去も簡単に行える橋梁の排水施設として設けられた浸透水排水装置用排水口を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による浸透水排水装置用排水口は、橋梁の側部の縁石と浸透水排水装置とが位置する箇所を割いて設置され、縁石と浸透水排水装置との垂直横断面の外周に倣って鋼板を素材として形成された略函体であり、内部空間を貯水部とした浸透水排水装置用排水口であり、開閉可能な蓋体を設けて内部に堆積するゴミ等も掃除しやすくしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による橋梁の排水施設として設けられた浸透水排水装置用排水口の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明による橋梁の排水施設として設けられた浸透水排水装置用排水口の好適な実施例を示す一部欠截斜視断面図、図2は本発明による橋梁の排水施設として設けられた浸透水排水装置用排水口の蓋体を開いた状態の一部欠截斜視断面図である。
【0008】
図1において、(V)は橋梁であり、(W)は橋梁の側部に位置する縁石であり、該縁石(W)に沿って浸透水排水装置(X)が設けられている。浸透水排水装置(X)は、防水層(Y)上に配置され、防水層(Y)の上には通常舗装および排水性舗装(Z)が設けられており、浸透水排水装置(X)は、該舗装(Z)面と面一に設置されている。
【0009】
そして、本発明の浸透水排水装置用排水口は、橋梁(V)の側部の縁石(W)と浸透水排水装置(X)とが位置する箇所の一部に設置され、縁石(W)と浸透水排水装置(X)との垂直横断面の外周に倣って鋼板を素材として形成された略函体(1)であり、該略函体(1)は底面には排水孔(2)を有する矩形の底板(1a)を設け、後面には縁石(W)の高さ寸法の背面板(1b)を設け、前面には、浸透水排水装置(X)の高さ寸法を有する正面板(1c)を設け、両側面には、橋梁(V)上に敷設される防水層(Y)の厚み寸法の高さを有する帯板(1d)(1d)で、それぞれ該正面板(1c)と底板(1a)および背面板(1b)と一体に溶接等の固定手段により固定され、略函体(1)の内部空間は貯水部とし、上面には、上部が縁石(W)の垂直横断面の外周に倣い、下部が浸透水排水装置(X)の垂直横断面の外周上面に倣った形状の蓋体(1e)を設けたものである。
【0010】
そして、蓋体(1e)は、上部端面で背面板(1b)の上端部と蝶番(3)にて枢着されており、開閉可能に形成しており、蓋体(1e)の下部両端にはそれぞれボルト(4)を設け、前記正面板(1c)の上端両側より水平方向に突出した受け(5)(5)に穿設したボルト穴(5a)(5a)と螺合して、通常時には蓋体(1e)を閉塞しておくものである。
【0011】
さらに、正面板(1c)および蓋体(1e)の下部には、それぞれ通水口(6a)、(6b)を複数個設け、舗装面上に流れる雨水を集水するものであり、また、舗装面を透過し、防水層(Y)から流れる雨水も貯水部に集水するものである。
【0012】
また、蓋体(1e)には、開閉用の取っ手穴(1f)を設けてもよく、前記貯水部を構成する略函体(1)の前記底板(1a)には、浸透水排水装置(X)や、排水舗装(Z)、および防水層(Y)上から流れ込んだ雨水を、排水孔(2)より、橋梁が高速道路等に使用された場合には樋等に連結して貯水部に溜まる雨水等を地上の排水桝や排水溝等に排水するものである。
【0013】
【発明の効果】
本発明による浸透水排水装置用排水口は、以上のように構成されていることにより、以下のような効果を得ることができる。すなわち、該排水口は、従来より設置されている縁石と浸透水排水装置が位置する箇所に略函体内に設けており、橋梁上に特別の場所を占めず、従来の如く、排水桝が車道にはみ出すことがなく、車両の通行が安全となり、しかも、その略函体は、連接する縁石および浸透水排水装置と垂直横断面形状に倣って形成されているため、浸透水排水装置と排水口との区別がなく、従って直線的で違和感がなく、景観が良くなる。
【0014】
さらに、蓋体は、開閉可能であるため、浸透水排水装置に堆積したゴミ等の除去も簡単に出来る等極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による浸透水排水装置用排水口の施工実施例を示す一部欠截斜視断面図である。
【図2】本発明による浸透水排水装置用排水口の施工実施例を示す一部欠截斜視断面図である。
【符号の説明】
1 略函体
1a 底板
1b 背面板
1c 正面板
1d 帯板
1e 蓋体
1f 取っ手穴
2 排水孔
3 蝶番
4 ボルト
5 受け
5a ボルト穴
6a 通水穴
6b 通水穴
V 橋梁
W 縁石
X 浸透水排水装置
Y 防水層
Z 排水舗装

Claims (2)

  1. 橋梁の側部の縁石と浸透水排水装置とが位置する箇所の一部に設置され、縁石と浸透水排水装置との垂直横断面の外周に倣って鋼板を素材として形成された略函体であり、該略函体は底面には排水孔を有する矩形の底板を設け、後面には縁石の高さ寸法の背面板を設け、前面には、浸透水排水装置の高さ寸法を有する正面板を設け、両側面には、橋梁に敷設される防水層の厚み寸法の高さを有する帯板で、それぞれ該正面板と底板および背面板と固定され、内部空間は貯水部とし、上面には、上部が縁石の垂直横断面の外周に倣い、下部が浸透水排水装置の垂直横断面の外周上面に倣った形状であって、開閉可能な蓋体を設けたことを特徴とする浸透水排水装置用排水口。
  2. 正面板および蓋体の下部に、それぞれ通水口を複数設けたことを特徴とする請求項1記載の浸透水排水装置用排水口。
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