JP2791626B2 - 側溝用ブロック - Google Patents

側溝用ブロック

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路等に降った雨水
等の排水を、上面側に備える排水口を介して流入させ、
その通水空間内に流す側溝用ブロックに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、こ
の種の側溝用ブロックには、例えば、開渠用のU字側溝
ブロックがあり、このU字側溝ブロックは、取り外しで
きる蓋を備えている。従って、U字側溝ブロック内に雨
水等とともに流れ込み溜まった泥、砂、塵、ゴミ等を取
り除かなければ、設計計算上の側溝の流量が確保できな
くなって、道路等に水が溢れるため、その蓋を取り外し
て掃除し、その後再び蓋を元に戻す作業が必要で、これ
らの作業は大変であった。
【0003】また、近年、暗渠用の筒型側溝ブロックも
使用されるようになったが、この側溝用ブロックは、蓋
がないため、そのガタつきによる騒音等が発生しない利
点がある。そして、この暗渠用の筒型側溝ブロックの場
合、その筒型側溝ブロックの排水口から雨水等とともに
流れ込む泥、砂、塵、ゴミ等を集中的に溜める貯溜部を
備えた貯溜ブロックがそれら筒型側溝ブロックに隣接し
て設置され、その貯溜ブロックの上面に取り外し可能に
備えられたグレーチング等を取り外して前記貯溜部に溜
められた泥、砂、塵、ゴミ等を掃除するようになってい
る。
【0004】しかし、筒型溝ブロック内にも泥、砂、
塵、ゴミ等が溜まるので、一方の貯溜ブロックから高圧
水を筒型側溝ブロック内に流し込み、高圧水とともに筒
型溝ブロック内の泥、砂、塵、ゴミ等を他方の貯溜ブロ
ックに押し出し、その他方の貯溜ブロックの貯溜部に溜
められた泥、砂、塵、ゴミ等をバキューム装置等で吸い
出して掃除する方法が採用されている。この掃除方法
は、掃除箇所が少なくて効率的であるが、ただ、高圧水
を大量に流し込む装置及び作業が必要であり、多額な費
用がかかった。
【0005】この発明は、上記した従来技術の欠陥を解
決するためになされたものであり、その目的とするとこ
ろは、ゴミ等が溜まりにくいため掃除回数が少なくてす
み、清掃作業に要する費用も安くてすむ、側溝用ブロッ
クを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る側溝用ブ
ロックは、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、上面側に排水口を備えるとともに、この
排水口を介して流入した排水を流す通水空間を備える側
溝用ブロックであって、前記通水空間を、排水が前記排
水口を介して直接流入する1次側通水空間と、排水が前
記排水口を介して直接入らない2次側通水空間とに分け
るため、通水空間内の上下方向に堰部が立設される。ま
た、前記1次側通水空間から前記2次側通水空間に排水
を流すための両通水空間をつなぐ連通部が形成される。
【0007】また、前記1次側通水空間の流水断面積
が、前記2次側通水空間の流水断面積に比べて小さくな
るなるように、堰部を設けているのが好ましい。
【0008】また、前記連通部が通水空間の上方側に形
成されているのが望ましい。
【0009】更に、前記1次側通水空間及び2次側通水
空間の断面形状が上方から下方に向かって巾狭となる形
状であるのが望ましい。
【0010】
【作用】1次側通水空間の流水断面積が、全通水空間の
流水断面積に比べて小さいため、排水口を介して直接流
入する排水量が少なくても1次側通水空間の水位が比較
的高く、排水の流れが速くなる。また、この1次側通水
空間を流れる排水量が多い場合、連通部を介して1次側
通水空間から2次側通水空間へと排水が流入する。その
際に、2次側通水空間では、泥、ゴミ等が排水口を介し
て直接流れ込まないので、2次側通水空間を流れる排水
は1次側通水空間を流れる排水に比べて汚れが少ない。
【0011】また、1次側通水空間の流水断面積が、2
次側通水空間の流水断面積に比べて小さくなるように堰
部を設けているので、1次側通水空間では排水量が少な
くてもその水位が高く、排水の流れがより速くなる。
【0012】また、連通部が通水空間の上方側に形成さ
れているので、2次側通水空間を流れる排水は、1次側
通水空間を流れる排水の内の、汚れの少ないうわずみと
なる。
【0013】更に、前記1次側通水空間及び2次側通水
空間の断面形状が上方から下方に向かって巾狭となる形
状であるので、双方の通水空間は、排水量が少なくても
水位が高く、ともに排水の流れがより速くなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明にかかる側溝用ブロックの一
実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】この側溝用ブロックは、図1及び図2に示
されるように、断面形状が上方から下方に向かって巾狭
となる暗渠型の側溝用ブロック3であり、図示しない車
道に沿って多数配列される。そして、複数の側溝用ブロ
ック3の間には、図1に示されるように、泥、砂、塵、
ゴミ等を集中的に溜める貯溜部4aを備える貯溜ブロッ
ク4が配置され、この貯溜ブロック4内の空間と側溝用
ブロック3内の通水空間12(後述)とがつながってい
る。
【0016】この側溝用ブロック3の上面5の側方(図
2において左方)には、水の流れを止めるための縁石部
6が、その長手方向に沿って一体的に形成されており、
また、その上面5の一部は、水を流れやすくするため、
車道側から縁石部6に向かって下り勾配の傾斜面となっ
ている。また、側溝用ブロック3の上面5の縁石部6の
近傍には、その長手方向に一定間隔毎に排水口Hが多数
配列され、これら排水口Hを介して、通水空間12内に
雨水等が流れ込む。
【0017】その際に、通水空間12内に雨水とともに
泥等が流れ込むので、側溝用ブロック3内の通水が泥等
で遮られることなく流れるようにする。そのため、側溝
用ブロック3が、例えば10〜20メートル程度の長さ
続くとその端部に貯溜ブロック4を配置し、側溝用ブロ
ック3内に流れ込んだ泥等を貯溜部4aへ流してそこに
溜めれるようにする。そして、側溝用ブロック3内に流
れ込んだ泥等が貯溜ブロック4へと水とともに流れるよ
うに、側溝用ブロック3の通水空間12内の底面部T
を、貯溜ブロック4方向に下り勾配となるように傾斜さ
せておく必要がある。
【0018】これら側溝用ブロック3及び貯溜ブロック
4は、道路の側部等に沿って深く掘られた溝(図示せ
ず)に敷設される現場打ちコンクリート8上に設置され
る。この場合、側溝用ブロック3内に流れ込んだ泥等
が、水とともに貯溜ブロック4の貯溜部4aに流入する
ように、この貯溜部4aの底部は、側溝用ブロック3の
底部に比べて低い位置に設置してある。
【0019】また、貯溜ブロック4の上面には、この貯
溜部4a内に溜まった上記ゴミ等を除去するため、長方
形状の開口9が設けられ、この開口9には、グレーチン
グ10等が取り外し可能に配置されている。従って、作
業者等は、このグレーチング10等を取り外してバキュ
ーム装置等で吸い上げれば、貯溜部4a内に溜まったゴ
ミ等を除去できる。また、貯溜ブロック4の上面の一側
方には、前記縁石部6と連設されるように、縁石部11
が形成されているとともに、また、貯溜ブロック4の上
面4bには、側溝用ブロック3の上面5と同様な、縁石
部11に向って下り勾配の傾斜面が形成されている。
【0020】この側溝用ブロック3内には、前記排水口
Hを介して流入した雨水等を貯溜ブロック4へ流す通水
空間12が形成されており、この通水空間12内には、
上下方向に延びる堰部13が貯溜ブロック4に向って延
びるように設けられている。この堰部13は、通水空間
12を、雨水等が排水口Hを介して直接流入する1次側
通水空間14と、雨水等が排水口Hを介して直接入らな
い2次側通水空間15とに分けている。また、この堰部
13の上部側には、1次側通水空間14より溢れた排水
等を、2次側通水空間15へ流すための連通部16が形
成されている。もっとも、通常時は、排水口Hを介して
流入した雨水等は、1次側通水空間14のみ流れ、排水
口Hを介して大量の雨水等が流入した場合のみ、1次側
通水空間14より排水が2次側通水空間15へ溢れて流
れるのが好ましいため、この連通部16は、通水空間1
2のできるだけ上方側に形成されているのが望ましい。
しかし、連通部16は、必ずしもこれに限定されず、例
えば、堰部13の一部に孔明けをして形成されてもよ
い。
【0021】また、連通部16の大きさは、排水口Hを
介して大量の雨水等が流入した場合に、その排水口Hを
介して道路等へ逆流することを防ぐため、排水口Hを介
して流入する雨水等の流入量に比べて、1次側通水空間
14より2次側通水空間15へ流れる排水の排水量を大
きくしてあるが、この場合も、排水口Hを介して流入し
た雨水等の排水が、1次側通水空間14のみをできるだ
け流れるように、堰部13は、通水空間12の上方位置
まで形成されているのが望ましい。
【0022】もっとも、1次側通水空間14は、既述し
た如く、排水口Hを介して雨水等が直接流入する通水空
間をいい、2次側通水空間15は、排水口Hを介して雨
水等が直接入らない通水空間であるが、これは、通水空
間12が1次側通水路と2次側通水路との如く、ただ単
に2つに分かれていることを意味するのではない。従っ
て、1次側通水空間14または2次側通水空間15が、
例えば、2個以上の通水路に分かれていても良い。
【0023】この実施例の場合、1次側通水空間14内
の排水の水位を高く保つため、1次側通水空間14の流
水断面積が、2次側通水空間15の流水断面積に比べて
小さくなるように、堰部13、1次側通水空間14及び
2次側通水空間15の断面形状を定める。もっとも、通
水空間12の全流水断面積は、この側溝用ブロック3が
設置される周囲の環境、例えば、道路の道幅あるいは雨
量等によって定められているので、この1次側通水空間
14及び2次側通水空間15の各流水断面積もその周囲
の環境に基づき設計計算を行って定める。
【0024】また、1次側通水空間14の断面形状は、
例えば図2に明示されるように、上方から下方に向かっ
て巾狭となる縦長形状であり、また、2次側通水空間1
5の断面形状は、例えば上方から下方に向かって巾狭と
なる卵形状の一部からなっている。それにより、1次側
通水空間14内では、排水口Hを介して流入される雨水
等の排水量が減っても、断面形状がほぼ平行な側面を有
する凹部形状である場合に比べて、その水位を高く保持
することができるので、その排水及びゴミ等は貯溜部4
aに向って流れ易くなる。また、2次側通水空間14に
ついても、排水量が減っても、断面形状がほぼ平行な側
面を有する凹部形状である場合に比べて、その水位を高
く保持することができ、且つ、構造的にも強度に優れ
る。従って、1次側及び2次側通水空間12、14で
は、ともに排水の流れが速くなって流れ易くなり、泥、
砂、塵、ゴミ等は排水とともに貯溜部4aに向かって流
れて行く。そのため、貯溜部4a内に溜まった上記ゴミ
等は、開口9よりグレーチング10等を取り外して除去
する必要はあるが、側溝用ブロック3の1次側通水空間
14及び2次側通水空間15は、ゴミ等がほとんどたま
らずに清掃の必要はない。しかし、必要があれば、一方
の貯溜ブロック4から高圧水を側溝用ブロック3の通水
空間12に流し込み、高圧水とともにゴミ等を他方の貯
溜ブロック4の貯溜部4aに押し出す掃除方法を用いて
もよい。
【0025】次に、他の実施例について、図3を参照し
て説明する。
【0026】この実施例の側溝用ブロックは、前記実施
例と同様に、上面側部に縁石部21を備えるとともに、
この縁石部21の近傍に一定間隔毎に列設される多数の
排出口22を備える暗渠型の側溝用ブロック20であ
り、その内部に通水空間23を備えている。そして、こ
の側溝用ブロック20の底部側は、開放されているの
で、次述する形状のコンクリート部材24が嵌まり込む
構造となっている。すなわち、このコンクリート部材2
4は、その側溝用ブロック20の底部に対応する巾を有
する底板部25と、この底板部25より上方に向かって
延びるように一体的に形成された堰部26とからなる。
従って、道路の側部等に沿って深く掘られた溝に敷設さ
れる現場打ちコンクリートKが、底板部25の周囲面と
堰部26の下部側面を覆ってコンクリート部材24が立
った状態で固定させた後、この堰部26が側溝用ブロッ
ク20の通水空間23内に嵌まるように、側溝用ブロッ
ク20をコンクリート部材24上にかぶせる。
【0027】この堰部26は、前記実施例と同様に、通
水空間23を、排水口22を介して雨水等が直接流入す
る1次側通水空間27と、排水口22を介して雨水等が
直接入らない2次側通水空間28とに分けており、この
堰部26の上部側には、1次側通水空間22より溢れた
排水等を2次側通水空間28へ流すための連通部29が
形成されている。また、1次側通水空間27内の排水の
水位をできるだけ高く保つため、1次側通水空間27の
流水断面積が、2次側通水空間28の流水断面積に比べ
て小さくなるように、この堰部25は、通水空間23の
中央より1次側通水空間27側へ寄った位置に配置され
ている。
【0028】次に、他の実施例について、図4を参照し
て説明する。
【0029】この実施例の側溝用ブロックは、その内部
に通水空間31を備える開渠型の側溝用ブロック30で
ある。この側溝用ブロック30は、上部側が開放されて
おり、その上部側には、凹段部32がその長手方向に延
びるように形成されており、この凹段部32に蓋体33
を載置するようになっている。また、これら蓋体33の
側部中央には、手掛け用としても使用できる排出口34
が形成されている。
【0030】また、側溝用ブロック30は、その下部側
も開放されており、次述する形状のコンクリート部材3
5が嵌まり込む構造となっている。すなわち、このコン
クリート部材35は、その側溝用ブロック30の底部に
対応する巾を有する底板部Lと、この底板部Lより上方
に向かって延びるように一体的に形成された堰部36と
からなる。従って、道路の側部等に沿って深く掘られた
溝に敷設される現場打ちコンクリートMが、底板部Lの
周囲面と堰部36の下部側面を覆ってコンクリート部材
35が立った状態で固定させた後、この堰部36が側溝
用ブロック30の通水空間31内に嵌まるように、側溝
用ブロック30をコンクリート部材35上にかぶせる。
【0031】この堰部36は、前記第1及び第2の実施
例と同様に、通水空間31を、排水口34を介して雨水
等が直接流入する1次側通水空間37と、排水口34を
介して雨水等が直接入らない2次側通水空間38とに分
けている。この実施例の場合、上記排水口34が蓋体3
3の中央に配置されているため、この堰部36の上側に
は、排水口34を介して入る雨水等を1次側通水空間3
7へ導くように、1次側通水空間37から2次側通水空
間38側上方へ向かって延びる傾斜部39が形成されて
いる。従って、排水口34を介して入る雨水等は、この
傾斜部39の上面を伝って、1次側通水空間37に流入
する。
【0032】そして、この堰部36の上下方向のやや上
側には、多数の連通部40がその長手方向に一定間隔毎
に並ぶように孔明け形成されているので、1次側通水空
間内の排水量が増えた場合に、1次側通水空間から2次
側通水空間に排水を流す。また、1次側通水空間37内
の排水の水位をできるだけ高く保つため、1次側通水空
間37の流水断面積が、2次側通水空間38の流水断面
積に比べて小さくなるように、この堰部36は、通水空
間31の中央より1次側通水空間37側へ寄った位置に
配置されている。
【0033】もっとも、蓋体33と蓋体33との隙間、
または、蓋体33と側溝用ブロック30の隙間等を介し
て雨水等の排水が、2次側通水空間へ直接入ることもあ
るが、これら隙間から入る雨水等の排水は、上記排水口
34から入る雨水等の排水に比べて通常少ないので、特
に問題は生じない。従って、これら隙間は、この発明に
おける排水口に該当しないが、もちろん、これら隙間等
があってもこの発明の要旨の範囲内に含まれることを妨
げない。
【0034】尚、本発明は、上述した実施例に限定され
るわけではなく、その他種々の変更が可能である。例え
ば、連通部、1次側通水空間、2次側通水空間及び堰部
の形状は、上記実施例に限定されず、その他どの様な形
状であってもよい。また、連通部の位置は必ずしも堰部
の上側である必要はない。
【0035】更に、2次側通水空間の流水断面積は、必
ずしも前記1次側通水空間の流水断面積に比べて大きく
なるように堰部を設ける必要はない。また、1次側通水
空間及び2次側通水空間の断面形状は、必ずしも上方か
ら下方に向かって巾狭となる形状である必要はなく、ま
た、連通部も通水空間の上方側に形成されている必要も
ない。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明にかかる側溝用ブロックによれば、次の効
果がある。
【0037】請求項1に記載された側溝用ブロックによ
れば、通水空間内の上下方向に立設された堰部が、通水
空間を、排水が排水口を介して直接流入する1次側通水
空間と排水が前記排水口を介して直接入らない2次側通
水空間とに分けるため、排水量が少なくても1次側通水
空間の水位を比較的高く保つことができる。それによ
り、1次側通水空間では、排水の流れが速くなって流れ
易くなり、排水口を介して流れ込む泥、砂、塵、ゴミ等
も排水とともに流れて行く。従って、側溝用ブロックの
清掃の回数が少なくて済み、清掃用の高圧水の使用もほ
とんど不要となるため、清掃作業に要する費用も安くて
すむ。また、1次側通水空間と2次側通水空間との間に
は、1次側通水空間から2次側通水空間へ排水を流すた
めの連通部が形成されているので、1次側通水空間内の
排水量が増えた場合に、1次側通水空間から2次側通水
空間に排水が流れ、側溝用ブロックの全通水空間の流水
量も確保される。その際に、2次側通水空間では、泥、
ゴミ等が排水口を介して直接流れ込まないので、2次側
通水空間を流れる排水は1次側通水空間を流れる排水に
比べて汚れが少なく、2次側通水空間内には汚れ等があ
まり付着せず、あらかじめ予定された流水量が確保され
る。
【0038】また、請求項2に記載された側溝用ブロッ
クによれば、1次側通水空間の流水断面積が、2次側通
水空間の流水断面積に比べて小さくなるように堰部を設
けているので、1次側通水空間では排水量が少なくても
水位を高く保つことができる。それにより、1次側通水
空間では、排水の流れがより速くなって流れ易くなり、
排水口を介して流れ込むゴミ等が排水とともに流れて行
き、側溝用ブロックの清掃の回数をより減らすことがで
きる。
【0039】また、請求項3に記載された側溝用ブロッ
クによれば、連通部が通水空間の上方側に形成されてい
るので、2次側通水空間を流れる排水は、1次側通水空
間を流れる排水の内の汚れの少ないうわずみとなり、
泥、砂、塵等が溜まるのが少なくなり、2次側通水空間
の清掃の回数を更に減らすことができる。
【0040】更に、請求項4に記載された側溝用ブロッ
クによれば、1次側通水空間及び2次側通水空間の断面
形状が上方から下方に向かって巾狭となる形状であるの
で、1次側及び2次側通水空間は、排水量が少なくても
水位を高く保つことができる。それにより、1次側及び
2次側通水空間では、ともに排水の流れがより速くなっ
て流れ易くなり、排水口を介して流れ込む泥、砂、塵、
ゴミ等も排水とともに流れて行き、側溝用ブロックの清
掃をほとんどしなくてもよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る側溝用ブロックの一実施例の斜
視図である。
【図2】おなじく縦断面図である。
【図3】他の実施例を示す斜視図である。
【図4】更に他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 20 30 側溝用ブロック H 22
34 排水口 12 23 31 通水空間 13 26
36 堰部 16 29 40 連通部 14 27 37
1次側通水空間 15 28 38 2次側通水空間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側に排水口を備えるとともに、この
    排水口を介して流入した排水を流す通水空間を備える側
    溝用ブロックであって、 前記通水空間を、排水が前記排水口を介して直接流入す
    る1次側通水空間と、排水が前記排水口を介して直接入
    らない2次側通水空間とに分けるため、通水空間内の上
    下方向に立設された堰部と、 前記1次側通水空間から前記2次側通水空間に排水を流
    すため、両通水空間をつなぐ連通部とを備える側溝用ブ
    ロック。
  2. 【請求項2】 前記1次側通水空間の流水断面積が、前
    記2次側通水空間の流水断面積に比べて小さくなるよう
    に、前記堰部を設ける請求項1に記載の側溝用ブロッ
    ク。
  3. 【請求項3】 前記連通部が通水空間の上方側に形成さ
    れている請求項1または2に記載の側溝用ブロック。
  4. 【請求項4】 前記1次側通水空間及び2次側通水空間
    の断面形状が、上方から下方に向かって巾狭となる形状
    である請求項1乃至3のいずれかに記載の側溝用ブロッ
    ク。
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