JPH11117201A - 軌条用加熱装置の取付具 - Google Patents

軌条用加熱装置の取付具

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JPH11117201A
JPH11117201A JP28509397A JP28509397A JPH11117201A JP H11117201 A JPH11117201 A JP H11117201A JP 28509397 A JP28509397 A JP 28509397A JP 28509397 A JP28509397 A JP 28509397A JP H11117201 A JPH11117201 A JP H11117201A
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昭弘 西村
Yoshiharu Murakami
義治 村上
Yoshifumi Denda
佳史 伝田
Fumihiko Sakamoto
文彦 坂本
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East Japan Railway Co
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HINADA DENKI KK
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌条用加熱装置を簡単に取り付けでき、軌条
の点検作業員に対して安全であり、また軌条から脱落し
にくい軌条用加熱装置の取付具を提供する。 【解決手段】 底部52がほぼ逆T字状をなし、上部に
レール部54が形成された軌条50の側面58に軌条用
加熱装置60を取り付ける軌条用加熱装置60の取付具
10において、係止金具12は、軌条50の底部52の
一方の側面52aに嵌合可能なコの字部16、コの字部
16から底部52下面に沿って底部52の他方の側面5
2bまで延出すると共に先端部分には他方の側面52b
に係合する係合片18が設けられた下片部20、コの字
部16から軌条50の側面58方向に延出する上片部2
2が一枚の金属板材を折曲することで一体に形成されて
いる。押さえ金具14は上片部22の先端に取着され、
加熱装置60を保持し、上片部22の弾性力により加熱
装置60を軌条50の側面58に押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌条、特に軌条の
分岐部分が積雪等によって凍結するのを防止すべく軌条
に取り付けられる軌条用加熱装置の取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軌条に軌条用加熱装置を取り付け
る取付具としては図7に示すような構造のものが用いら
れている。軌条用加熱装置(不図示)が取り付けられる
軌条50は図6に示すように、底部52の断面形状がほ
ぼ逆T字状をなし、上部にレール部54が形成された鉄
製の長尺物である。そして軌条50は所定の間隔を空け
て敷石上に並設された枕木(不図示)上に載置されてお
り、枕木と当接する部分以外の下面と敷石(不図示)と
の間には隙間が生じている。
【0003】取付具56はこの軌条50の側面58に軌
条用加熱装置60を取り付けるためのものである。な
お、取り付けられる軌条用加熱装置60の外形は軌条5
0のほぼ垂直な側面58に軌条50の長手方向に沿って
配置できるように細長い形状に形成されている。また、
加熱装置60の加熱機構の具体例は、電熱線により加熱
する機構としても良いし、また内部に電磁コイルを配し
て鉄製の軌条50に向けて交番磁界を発生させ、軌条5
0の内部に渦電流を誘起させて加熱する機構としても良
い。
【0004】取付具56は、軌条50の底部52の一方
の側面52aに嵌合可能なコの字部62と、コの字部6
2の下片部62aにスライド自在に挿入され、軌条50
の底部52の他方の側面52bに延びる一端にはフック
64aが形成され、他端にはナット66が螺合された雄
螺部64bが形成された棒状のフック部材64と、コの
字部62の上端に設けられた上片部62bに軌条50の
側面58に向けて螺着され、当該側面58方向の先端に
は軌条用加熱装置60を保持するための断面コの字状の
押さえ金具68が取り付けられた押圧用螺子70と、コ
の字部62の上端に上片部62bを中心としてその両側
に螺着されて配され、コの字部62が嵌合される底部5
2の一方の側面52a側の上面を下方に押圧可能な一対
の締付螺子72とから構成されている。
【0005】次に、取付具56を用いて軌条50に軌条
用加熱装置60を取り付ける手順について説明する。最
初に、フック部材64の他端側のナット66を緩めてフ
ック64a側を軌条50の底部52の幅以上に延出させ
る。また締付螺子72と押圧用螺子70も緩めておく。
延出させたフック部材64のフック64a側を軌条50
と敷石との間の隙間に挿入し、フック64aを軌条50
の他方の側面52bに係合させると共に、コの字部62
を底部52の一方の側面52aに嵌合させる。
【0006】その後にナット66を回してフック部材6
4をコの字部62側に引き寄せて、フック64aとコの
字部62との間で軌条50の底部52を締め付ける。さ
らに一対の締付螺子72を回して先端を下方に突出さ
せ、底部52の一方の側面52a側をコの字部62の下
片部62aとの間で挟持し、取付具56を軌条50の底
部52に固定する。最後に、押さえ金具68と軌条50
の側面58との間に軌条用加熱装置60を配して押圧用
螺子70を回し、軌条用加熱装置60を側面58に押し
つけて保持させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の軌条用加熱装置の取付具56には次の様な課題が
有る。この取付具56を用いて軌条用加熱装置60を軌
条50に取り付ける際には、4つの螺子を一旦緩めて再
度締めつけるという作業が必要であり、取付作業に時間
がかかる。また、ナット66が螺合されたフック部材6
4の雄螺部64bが軌条50の側方に突出するため、軌
条50の点検作業時に作業員がこの突出部分につまずい
て危険であり、安全上の課題もある。さらに軌条50は
列車が通過する度に上下に撓むため、取付具56を軌条
50に締めつけている各螺子が緩み、保持している加熱
装置60と軌条50の側面58との間に隙間が生じて軌
条50を加熱する効率が低下する。また、各螺子がさら
に緩むことによって軌条50から脱落する場合もあると
いう課題もある。
【0008】従って、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、軌条用加熱装置を簡単
に取り付けできると共に、軌条の点検作業員に対して安
全であり、また軌条から脱落しにくい軌条用加熱装置の
取付具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、底部がほぼ逆
T字状をなし、上部にレール部が形成された軌条の側面
に軌条用加熱装置を取り付ける軌条用加熱装置の取付具
において、前記軌条の底部の一方の側面に嵌合可能なコ
の字部、該コの字部から底部下面に沿って底部の他方の
側面まで延出すると共に先端部分には該他方の側面に係
合する係合片が設けられた下片部、前記コの字部から軌
条の側面方向に延出する上片部が一枚の金属板材を折曲
することで一体に形成された係止金具と、前記上片部の
先端に取着され、前記軌条用加熱装置を保持すると共
に、上片部の弾性力により該軌条用加熱装置を前記軌条
の側面に押圧する押さえ金具とを具備することを特徴と
する。これによれば、軌条に嵌合する係止金具は一枚の
金属板材を折曲して製造されているため、軌条の底部の
一方の側面から係止金具の弾性力に抗して押し広げなが
ら嵌め入れ、下片部の先端の係合片を軌条の底部の他方
の側面に係合させることによってワンタッチで軌条に取
り付けることが可能となる。また、係止金具は一枚の金
属板材を折曲して、軌条に装着した際に軌条の側面に沿
って密着する形状に形成されているから、軌条の側方に
突出する量が従来例に比べて少なく軌条の点検作業員が
取付具自体につまずく可能性も低くなる。また、取付具
は自らの弾性力によって軌条に装着され、かつ加熱装置
を軌条の側面に押しつけているため、列車の通過時に軌
条が上下に撓んだ場合でも弾性変形して脱落することな
く確実に加熱装置を押しつけることができる。
【0010】また、前記下片部は前記係合片寄りの部位
で前記上片部方向へくの字状に折曲し、前記コの字部の
剛性を前記上片部および前記下片部の剛性より高くなる
ように形成すると、コの字部が外圧を受けても変形しに
くくなって取付具が軌条から外れにくくなる。また、コ
の字部の両端部を基準として上片部と下片部とが折曲す
るようになり、特にくの字状に折曲された下片部の先端
は常に上方に付勢されることになる。よって、仮に係合
片に下方への力が一時的に加わった場合でも元の係合状
態に容易に復帰し、はずれにくい。
【0011】前記コの字部の板厚を、前記上片部および
前記下片部の板厚より厚くなるように形成することで剛
性を高めるようにすると良い。また、前記コの字部に、
剛性を有するコ字状の補助金具を装着することで、剛性
を高めても良い。
【0012】また、前記押さえ金具は、前記上片部に前
記軌条の長手方向と平行な軸線を中心として回動自在に
取り付けるようにすれば、軌条の側面に密着させて軌条
用加熱装置を取り付けることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る軌条用加熱装
置の取付具の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳
細に説明する。なお、従来例と同じ構成要素については
同じ符号を付す。まず、軌条用加熱装置の取付具10の
構成を図1と図4を用いて説明する。この取付具10
は、従来例で説明したように図6に示す断面形状の軌条
50の側面58に軌条用加熱装置60を取り付けるため
のものである。軌条50は、底部52がほぼ逆T字状を
なし、上部にレール部54が形成されている。この取付
具10は、係止金具12と、係止金具12の上端部に取
り付けられ、軌条用加熱装置60を保持して軌条50の
側面58に押圧する押さえ金具14とから構成されてい
る。
【0014】さらに詳細に、各構成要素について説明す
る。係止金具12は、軌条50の底部52の一方の側面
52aに嵌合可能なコの字部16と、コの字部16から
底部52の下面52cに沿って底部52の他方の側面5
2bまで延出すると共に先端部分には当該他方の側面5
2bに係合する係合片18が設けられた下片部20と、
コの字部16から軌条50の側面58方向に延出する上
片部22とから構成され、これら各構成部が一枚の金属
板材(一例として長方形の金属板)を折曲することで一
体に形成されている。また、上片部22の先端部分に
は、当該先端部分が図1に示すように丸く曲げられて円
筒状部24が形成されている。また、下片部20は係合
片18寄りの部位(一例として本実施の形態では係合片
18から軌条50の下面の長さの約4分の1の距離だけ
内側の部位)で上片部22の方向(上方向)へくの字状
に折曲されている。本実施の形態では一例として約5〜
6度折曲されている。
【0015】また、コの字部16の上側の端部16a
は、軌条50に嵌合した際に軌条50の底部52の上斜
面のうちの図6に示すように一方の側面52a寄りの角
度が緩い斜面(約 5.7°)と接触する位置にあり、また
下側の端部16bは軌条50の下面52cの略中央部分
に至る位置となる。また、コの字部16の折曲部位間の
距離Aは軌条50の底部52の側面52a、52bの厚
みより長く設定すると共に、開口幅Bは折曲部分から開
口端に向かうにしたがって次第に幅狭となるように形成
されている。なお、開口端の開口幅Bは軌条50の底部
52の側面52a、52bの厚みより短くなるように設
定されている。このように、コの字部16の上側の端部
16aと軌条50の底部52上面との当接位置を角度の
緩い一方の側面52a寄りの斜面とすることによって、
取付具10を軌条50に嵌合させた際に軌条50から抜
けにくくなるようにしている。さらに、コの字部16の
折曲部位間の距離Aと開口幅Bを上記のように設定する
ことによってコの字部16が軌条50の底部52を挟持
する力も増え、また多少軌条50の底部52の上面の傾
きが製品のばらつきで多少大きくなっても、常にコの字
部16の上側の端部が底部52の上面と点で接触するた
め、常に最も奥の位置で底部52を挟持できる。よっ
て、一層抜けにくくなるという効果がある。
【0016】また、コの字部16の剛性は上片部22お
よび下片部20の剛性より高くなるように形成されてい
る。剛性を高める具体的な構造は、本実施の形態では一
例として図1等に示すように係止金具12を形成する金
属板材よりも剛性のある金属材料を用いてコの字状に形
成された補助金具26を、コの字部16の外面に装着す
るものである。補助金具26はコの字部16に一例とし
てリベット27を用いて固定されている。他の固定方法
としては溶接もあるが、溶接の際の熱により取付具10
の弾性が低下するのであまり好ましくない。また、この
構造以外にも、例えばコの字部16の板厚を上片部22
および下片部20の板厚より厚くなるように形成して剛
性を高める構成としても良いし、またリブ(不図示)を
設けて剛性を高めるようにしても良い。
【0017】また、押さえ金具14は図1等に示すよう
に、一枚の金属板材を用いて断面コ字状に折曲されて形
成されている。そして、その背面には、上片部22に形
成された円筒状部24の幅より若干幅広となる間隔を空
け、各々に透孔28が設けられた一対の立設片30が互
いに平行に立設されている。押さえ金具14は、一対の
立設片30間に各透孔28と対応するように上片部22
の円筒状部24を配置し、各上片部22の透孔28と円
筒状部24にシャフト32を貫通させて、図4に示すよ
うに突出したシャフト32の両端に一例として割りピン
34を装着することによって、上片部22にシャフト3
2を中心として、つまり取付具10が装着される軌条5
0の長手方向と平行な軸線を中心として回動自在、かつ
抜脱不能に取り付けられている。
【0018】次に、取付具10を用いて軌条用加熱装置
60を軌条50に装着する手順について説明する。図2
に示すように、押さえ金具14に軌条用加熱装置60を
配した状態で、取付具10を軌条50の底部52の一方
の側面52a側にあてがう。この状態において、当該一
方の側面52aはコの字部16の上側の開口端と当接す
る位置となる。この状態から取付具10を軌条50方向
へ押し込む。一例としてコの字部16の外側面をハンマ
などで叩けばワンタッチで押し込むことができる。これ
によりコの字部16の開口端が押し広げられて取付具1
0は軌条50方向に移動して、押さえ金具14に保持さ
れた軌条用加熱装置60が軌条50の側面58に押しつ
けられ、さらに取付具10が軌条50方向に移動し、下
片部20の先端の係合片18が底部52の他方の側面5
2bに係合して、図3のように軌条50の底部52に完
全に嵌まり込む。なお、図5は軌条50に嵌まり込んだ
状態を示す斜視図である(割りピン34は省略されてい
る)。
【0019】このように、取付具10を軌条50の底部
52に、その一方の側面52aから嵌合させる際に、ま
ず軌条用加熱装置60が軌条50の側面58と当接し、
その後係止金具12の上片部22が弾性変形しながらさ
らに取付具10が軌条50方向に移動するため、押さえ
金具14は係止金具12の上片部22の弾性力により常
に軌条50の側面方向に付勢されている。そして押さえ
金具14が上述したようにシャフト32を中心として回
動自在であるために、押さえ金具14は軌条50の側面
58の傾きに合わせて回動して軌条用加熱装置60を軌
条50の側面58に密着した状態で押さえ付けることが
できる。また、軌条50が列車の通過時に撓んでも、取
付具10自体が軌条50の変形に合わせて弾性変形可能
であるために、従来の取付具56のように緩むことはな
く、軌条用加熱装置60を軌条50の側面58に常に密
着させることができ、また軌条50から脱落したりする
こともない。
【0020】また、予めくの字状に折曲された取付具1
0の下片部20も、取付具10が完全に軌条50に嵌合
された際には、コの字部16の下側の端部を中心として
下方に弾性変形して軌条50の下面52cに沿って延び
た状態となる。従って、下片部20の先端の係合片18
は、下片部20の弾性力によって常時上方に付勢された
状態であるため、何らかの外力が係合片18に上方から
加わった場合でも係合片18が軌条50の底部52の他
方の側面52bから外れるということが少なくなる。よ
って、確実な軌条用加熱装置60の取り付けが可能とな
る。
【0021】一例として厚さ 1.5ミリメートルのステン
レス鋼を用いて係止金具12を形成し、補助金具には
2.0ミリメートルのステンレス鋼を用いた場合の取付具
10の各構成要素の弾性力は、上片部22の傾きや加熱
装置60の厚さによって若干変化はするが、上片部22
の弾性力による押圧力は約 5〜10キログラム、同様にし
てコの字部16の挟持力は約 150〜 250キログラム、下
片部20の押圧力は約 5〜10キログラム程度となり、十
分な加熱装置60の押圧力と軌条50に対する嵌合力と
を確保できる。また、軌条用加熱装置60は通常は長尺
であるため、図4に示すように2個以上の取付具10を
用いて保持するのが一般的である。
【0022】また、取り外す場合には、軌条50の底部
52の一方の側面52aとコの字部16との間の隙間に
ドライバーを挿入してこじりながら、同じく係合片18
と他方の側面52bとの間にドライバーを挿入して係合
片18を下方に移動させて他方の側面52bとの係合を
解除させるだけで、後は取付具10が有する弾性力によ
りコの字部16の開口幅Bが狭まり図2の位置まで自動
的に移動する。よって、取り外しもワンタッチで行え
る。また、軌条50の下面52とリベット27が当接す
るので軌条50の下面52と下片部20との間に隙間が
生じる。よって、軌条50の底部52の一方の側面52
aとコの字部16との間の隙間にドライバーを挿入して
こじる際に、下面52と下片部20との間の隙間にドラ
イバーを挿入して下片部20を下方に押し下げるように
しても同様にしてワンタッチで取り外すことができる。
【0023】以上、本発明の好適な実施の形態について
種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定
されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多
くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る軌条用加熱装置の取付具を
用いると、軌条に嵌合する係止金具は一枚の金属板材を
折曲して製造されているため、軌条の底部の一方の側面
から係止金具の弾性力に抗して押し広げながら嵌め入
れ、下片部の先端の係合片を軌条の底部の他方の側面に
係合させることによってワンタッチで軌条に取り付ける
ことが可能となり、取付作業が短時間で行えるようにな
る。また、係止金具は一枚の金属板材を折曲して、軌条
に装着した際に軌条の側面に沿って密着する形状に形成
されているから、従来の取付具のように軌条の側方から
突出する部分がなく、軌条の点検作業員が取付具自体に
つまずくことも少なくなり、安全である。また、取付具
は自らの弾性力によって軌条に装着され、かつ加熱装置
を軌条の側面に押しつけているため、列車の通過時に軌
条が上下に撓んだ場合でも弾性変形して確実に加熱装置
を押しつけることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軌条用加熱装置の取付具の一実施
形態を示す正面図である。
【図2】図1の取付具を軌条の底部の一方の側面側にあ
てがった際の正面図である。
【図3】図1の取付具を用いて軌条に軌条用加熱装置を
取り付けた状態を示す正面図である。
【図4】図1の取付具を用いて軌条に軌条用加熱装置を
取り付けた状態を示す側面図である。
【図5】図1の取付具を用いて軌条に軌条用加熱装置を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】軌条の一般的な構造を示す断面図である。
【図7】従来の軌条用加熱装置の取付具の一例を示す正
面図である。
【符号の説明】
10 取付具 12 係止金具 14 押さえ金具 16 コの字部 18 係合片 20 下片部 22 上片部 50 軌条 52 底部 52a 一方の側面 52b 他方の側面 54 レール部 60 軌条用加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伝田 佳史 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東日 本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 坂本 文彦 長野県長野市大字鶴賀権堂町2210番地イ号 日南田電気株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部がほぼ逆T字状をなし、上部にレー
    ル部が形成された軌条の側面に軌条用加熱装置を取り付
    ける軌条用加熱装置の取付具において、 前記軌条の底部の一方の側面に嵌合可能なコの字部、該
    コの字部から底部下面に沿って底部の他方の側面まで延
    出すると共に先端部分には該他方の側面に係合する係合
    片が設けられた下片部、前記コの字部から軌条の側面方
    向に延出する上片部が一枚の金属板材を折曲することで
    一体に形成された係止金具と、 前記上片部の先端に取着され、前記軌条用加熱装置を保
    持すると共に、上片部の弾性力により該軌条用加熱装置
    を前記軌条の側面に押圧する押さえ金具とを具備するこ
    とを特徴とする軌条用加熱装置の取付具。
  2. 【請求項2】 前記下片部は前記係合片寄りの部位で前
    記上片部方向へくの字状に折曲されると共に、前記コの
    字部の剛性は前記上片部および前記下片部の剛性より高
    くなるように形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の軌条用加熱装置の取付具。
  3. 【請求項3】 前記コの字部の板厚は、前記上片部およ
    び前記下片部の板厚より厚くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の軌条用加熱装置の取付
    具。
  4. 【請求項4】 前記コの字部には剛性を有するコ字状の
    補助金具が装着されていることを特徴とする請求項2記
    載の軌条用加熱装置の取付具。
  5. 【請求項5】 前記押さえ金具は、前記上片部に前記軌
    条の長手方向と平行な軸線を中心として回動自在に取り
    付けられていることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の軌条用加熱装置の取付具。
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GB2439834A (en) * 2006-07-03 2008-01-09 Corus Uk Ltd Clip for a rail damper
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