JP2007298113A - 長尺体支持具 - Google Patents

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祥吾 泉屋
Kazuhiko Ukita
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Abstract

【課題】 取付け基台と支持部材との取付け構造の合理的な改造をもって、十分な耐久性を備えたものを構造面、コスト面で有利に製作することができるとともに、長尺体の仮置き作業時における長尺体の脱落を防止しながら長尺体の仮置き作業を少ない労力で迅速、容易に行う。
【解決手段】 長尺体Cを受止め可能な受け部1Aを有する支持部材1の基端部に、固定部に取付けられる取付け基台3の表面に長尺体荷重で当接される第1取付け部1Bと取付け基台3の裏面3bに長尺体荷重で当接される第2取付け部1Cを形成し、この第1・第2取付け部1B,1Cと取付け基台3とを固定手段4で固定するとともに、支持部材1には、受け部1Aに受止められた長尺体Cを押付け保持する押付け状態と受け部を開放する押付け解除状態とに切換え可能な押え手段5を設けてある。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば、鉄道や道路のトンネル内壁や防音壁等の固定部に沿って電力・通信用のケーブルや配管などの長尺体を架設するための長尺体支持具に関する。
従来の長尺体支持具、例えば、特許文献1に示すケーブル支持具では、壁面等の固定部にアンカーボルト等で固定される帯板状の取付け基台に、ケーブルの周長より長い弾性の帯板状で、かつ、その中央部がケーブルを抱持可能に略U字状に湾曲形成されている帯状支持板の一端部を、雌ネジを有する鳩目状の止め金具で固着するとともに、前記帯状支持板の他端部に設けたナットに螺合装着されているボルトを止め金具の雌ネジに螺合することにより、前記帯状支持板の両端部間を通して受止められているケーブルを締付け固定するように構成されている。
また、特許文献2に示すケーブル支持具では、壁面等の固定部にアンカーボルト等で固定される帯板状の取付け基台と、ケーブルの周長より長い弾性の帯板状で、かつ、その中央部がケーブルを抱持可能に略U字状に湾曲形成されている帯状支持板と、この帯状支持板の両端部を取付け基台に締付け固定するボルト・ナットとを備え、前記取付け基台には、帯状支持板の両端部に仮止め保持されたボルトの頭部の抜き差しを許容する大径孔部とボルト頭部に連続する角軸部の移入を許容する小径孔部とが連通する鍵穴状の取付け孔を貫通形成するとともに、前記帯状支持板の両端部にはボルトの挿通孔を形成していた。
そして、ケーブルに外装された帯状支持板の両端部の挿通孔にボルト・ナットを緩み状態で装着し、この状態でボルトの頭部を取付け基台の取付け孔の大径孔部に挿通させたのち、ボルトの角軸部を取付け孔の小径孔部に回り止め状態で落とし込むことにより、ケーブルに外装された帯状支持板の両端部を取付け基台に仮止めするように構成している。
特開2004−140984号公報 特開2003−052115号公報
前者のケーブル支持具では、取付け基台と帯状支持板の一端部とを固着している鳩目状の止め金具にケーブルの荷重や振動が集中するため、止め金具としても強度の大きな頑丈なものが必要となる。しかも、前記帯状支持板の他端部は取付け基台に固着された一端部に対して先端広がりの傾斜姿勢に構成されているものの、この他端部にはナットやボルトの先端が突出するばかりでなく、帯状支持板の両端部の対向間隔が狭く、更に、帯状支持板自体もケーブルを仮置き保持できるだけの剛性が必要であるため、ケーブル布設時におけるケーブルの仮置き作業に手間取り易い。
また、後者のケーブル支持具では、取付け基台と帯状支持板の両端部とを固着しているボルト・ナットに荷重や振動が集中するため、ボルト・ナットとしても強度の大きな頑丈なものが必要となる。しかも、ケーブルの仮置き作業時には、ケーブルに外装された帯状支持板の両端部の挿通孔にボルト・ナットを緩み状態で装着し、この状態でボルトの頭部をケーブルと共に取付け基台側に移動させて該取付け基台の取付け孔の大径孔部に挿通させたのち、ボルトの角軸部を取付け孔の小径孔部に落とし込んで回り止めしなければならないため、ケーブルの仮置き作業に労力を要するとともに手間取り易い。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、取付け基台と支持部材との取付け構造の合理的な改造をもって、十分な耐久性を備えたものを構造面、コスト面で有利に製作することができるとともに、長尺体の仮置き作業時における長尺体の脱落を防止しながら長尺体の仮置き作業を少ない労力で迅速、容易に行うことのできる長尺体支持具を提供する点にある。
本発明による第1の特徴構成は、長尺体を受止め可能な受け部を有する支持部材の基端部に、固定部に取付けられる取付け基台の表面に長尺体荷重で当接される第1取付け部と取付け基台の裏面に長尺体荷重で当接される第2取付け部を形成し、この第1・第2取付け部と取付け基台とを固定手段で固定するとともに、前記支持部材には、受け部に受止められた長尺体を押付け保持する押付け状態と受け部を開放する押付け解除状態とに切換え可能な押え手段を設けた点にある。
上記特徴構成によれば、前記取付け基台と支持部材とを固定手段で固定する際、支持部材の基端部に形成された第1取付け部が取付け基台の表面に当接し、かつ、支持部材の基端部に形成された第2取付け部が取付け基台の裏面に当接して、支持部材の受け部に受止められた長尺体の荷重を取付け基台の表裏面に圧接状態で分散支持させることができるので、固定手段の要求機械的強度を低くしても高い耐久性を得ることができる。
しかも、前記押え手段を押付け解除状態にすることにより、前記支持部材の受け部を開放して長尺体の脱着を容易に行うことができ、また、支持部材の受け部に長尺体が受止められた状態で押え手段を押付け状態に切換えることにより、長尺体を支持部材の受け部に押付け保持することができるから、長尺体の仮置き作業時に長尺体が脈動しても、支持部材の受け部から長尺体が脱落することを防止することができる。
従って、取付け基台の表裏面を利用した支持部材の基端部の合理的な改造により、十分な耐久性を備えたものを構造面、コスト面で有利に製作することができるとともに、長尺体の仮置き作業時における長尺体の脱落を防止しながら長尺体の仮置き作業を少ない労力で迅速、容易に行うことができる。
本発明による第2の特徴構成は、前記押え手段が、前記受け部の基端側部分に対して起伏自在に保持される取付け基部と、受け部に受止められた長尺体を弾性力で押付ける押え部と、受け部の先端側部分に形成された被係止部に対して係脱自在で、かつ、係合状態では押え部を弾性復元力に抗して押付け状態に保持する係合操作部から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記押え手段の取付け基部を受け部の基端側部分に対して起伏操作することにより、当該取付け基部に連続する押え部を、支持部材の受け部に受止められた長尺体を弾性力で押付け保持する押付け状態と受け部を開放する押付け解除状態とに切換えることができるとともに、前記押え部に連続する係合操作部を受け部の先端側部分に形成された被係止部に係合させることにより、押え部を弾性復元力に抗して押付け状態に保持することができる。
本発明による第3の特徴構成は、前記支持部材の第2取付け部が、取付け基台に形成された貫通孔又は切欠き部を通して裏面の上方側に当接し、前記第1取付け部が取付け基台の表面における前記貫通孔又は切欠き部の下方側に当接するように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記支持部材の受け部に受止められた長尺体の荷重を取付け基台の表裏面に圧接状態で分散支持させながらも、前記支持部材を取付け基台の幅内に配置することができるので、例えば、支持部材の基端部に形成された第2取付け部を取付け基台の表面側から横外方を通して裏面側に延設する場合に比較して、前記長尺体支持具の小型化を図ることができる。
しかも、仮に、前記固定手段による固定機能が低下又は喪失するような破損が生じても、前記取付け基台の貫通孔又は切欠き部に支持部材の第2取付け部が挿入係合され、かつ、ケーブル荷重によって支持部材の両取付け部が取付け基台の表裏面に圧接されているため、前記支持部材が取付け基台から直ちに脱落することを回避することができる。
本発明による第4の特徴構成は、前記押え手段の取付け基部と押え部及び係合操作部が弾性線材の折り曲げにより一体形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記支持部材と押え手段とが別体構成であるため、支持部材は長尺体を受止め可能な剛性のある材料で構成しながらも、押え手段は支持部材の受け部に受止められた長尺体を弾性力で押付け保持するのに適した一本の弾性線材で構成することができ、長尺体の仮置き作業時における長尺体の脱落を防止しつつ長尺体の仮置き作業を少ない労力で迅速、容易に行うことができる。
本発明による第5の特徴構成は、前記被係止部が、受け部の先端側部分において押え手段の係合操作部を起伏操作方向に対して交差する方向から係合自在な係止凹部から構成されているとともに、前記係止凹部の係止位置には、押え手段の係合操作部が弾性復元力で入り込む戻り止め凹部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、前記押え手段の押え部を支持部材の受け部に受止められた長尺体に圧接させた押付け状態において、前記押え部に連続する係合操作部を、受け部の先端側部分に形成された係止凹部に対して起伏操作方向に交差する方向から係合させることにより、押え部を弾性復元力に抗して押付け状態に保持することができるのであるが、このとき、前記係止凹部の係止位置には戻り止め凹部が形成されているため、この戻り止め凹部に押え手段の係合操作部が弾性復元力で入り込むことになり、長尺体が振動しても押え手段の係合操作部が係合解除されることはない。
本発明による第6の特徴構成は、前記支持部材の受け部及び押え手段に対向する長尺体の設定支持位置には弾性シートが巻回されている点にある。
上記特徴構成によれば、長尺体の振動等によって支持部材や押え手段の構成部材が長尺体に食い込むことによる損傷を抑制することができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図5は、鉄道や道路のトンネル内壁や防音壁等の固定部Wに沿って長尺体の一例である電力・通信用のケーブルCを架設するケーブル支持具を示し、ケーブルCを受止め可能な半円弧状の受け部1Aを屈曲形成してある金属板製の支持部材1の基端部に、固定部Wにアンカーボルト2で取付けられる金属板製の取付け基台3の表面3aにケーブル荷重で当接される第1取付け部1Bと、前記取付け基台3の裏面3bにケーブル荷重で当接される第2取付け部1Cを形成し、この第1・第2取付け部1B,1Cと取付け基台3とを固定手段の一例であるリベット4で固定連結するとともに、前記支持部材1には、受け部1Aに受止められたケーブルCを押付け保持する押付け状態と受け部1Aを開放する押付け解除状態とに切換え可能な押え手段5を設けてある。
前記取付け基台3は、固定部Wに沿って当て付けられる上下両端の取付け板部3A,3Bと、これらに連続してコの字状に折り曲げ形成された中央の連結板部3Cとからなり、上方側の取付け板部3Aには左右方向に長い取付け孔3gが、下方側の取付け板部3Bには上下方向に長い取付け孔3hがそれぞれ形成されているとともに、前記連結板部3Cには、前記リベット4に対する二つの円形の挿通孔3dと、前記支持部材1の第2取付け部1Cが挿入される矩形状の貫通孔3eが形成されている。
前記押え手段5は、前記支持部材1における受け部1Aの基端側部分に対して起伏自在に外装保持される取付け基部5Aと、受け部1Aに受止められたケーブルCを弾性力で押付ける押え部5Bと、受け部1Aの先端側部分に形成された被係止部1Dに対して係脱自在で、かつ、係合状態では押え部5Bを弾性復元力に抗して押付け状態に保持する係合操作部5Cを備え、かつ、前記取付け基部5Aと押え部5Bと係合操作部5Cとを金属製(ステンレス鋼等)の弾性線材の折り曲げにより一体形成してある弾性押え体から構成されている。
前記弾性押え体5の取付け基部5Aは、支持部材1の先端から受け部1Aの基端側部分にまで装着移動自在で、かつ、支持部材1の横断面輪郭形状よりも若干大きな寸法で角C字状に折り曲げ形成され、この取付け基部5Aの両端に連続する押え部5Bは、ケーブルCの上半周面側に当て付け可能な山形状に折り曲げ形成されているとともに、この両押え部5Bに連続する係合操作部5Cは、側面視においてV字状に折り曲げ形成され、更に、前記両係合操作部5Cの端部には、互いに相手側に向かって突出するループ状の摘み5aが折り曲げ形成されている。
そして、前記弾性押え体5の取付け基部5Aを受け部1Aの基端側部分1aに対して起伏操作することにより、当該取付け基部5Aに連続する両押え部5Bを、支持部材1の受け部1Aに受止められたケーブルCを弾性力で押付け保持する押付け状態と受け部1Aの開口を開放する押付け解除状態とに切換えることができるとともに、前記両押え部5Bに連続する係合操作部5Cを受け部1Aの先端側部分に形成された被係止部1Dに係合させることにより、両押え部5Bを弾性復元力に抗して押付け状態に保持することができる。
また、前記支持部材1と弾性押え体5とが別体構成であるため、支持部材1はケーブルCを受止め可能な剛性のある材料で構成しながらも、弾性押え体5は支持部材1の受け部1Aに受止められたケーブルCを弾性力で押付け保持するのに適した一本の弾性線材で構成することができ、ケーブルCの仮置き作業時におけるケーブルCの脱落を防止しつつケーブルCの仮置き作業を少ない労力で迅速、容易に行うことができる。
前記支持部材1の第1取付け部1Bは、取付け基台3の表面3aにおける前記貫通孔3eの下方側に当接し、前記第2取付け部1Cは、前記貫通孔3eを通して取付け基台3の裏面3bにおける前記貫通孔3eの上方側に当接し、前記支持部材1の受け部1AにケーブルCを載置したとき、このケーブルCの荷重が、第1取付け部1Bを取付け基台3の表面3aに圧接させ、かつ、第2取付け部1Cを取付け基台3の裏面3bに圧接させる方向の付勢力として作用し、その結果、ケーブル荷重を取付け基台3の表裏面3a,3bに圧接状態で分散支持させることによって、リベット4の要求機械的強度を低くしても高い耐久性を得ることができる。
しかも、仮に、前記リベット4による固定機能が低下又は喪失するような破損が生じても、前記取付け基台3の貫通孔3eに支持部材1の第2取付け部1Cが挿入係合され、かつ、ケーブル荷重によって支持部材1の両取付け部1B,1Cが取付け基台3の表裏面3a,3bに圧接されているため、前記支持部材1が取付け基台3の連結板部3Cから直ちに脱落することを回避することができる。
また、前記支持部材1の第2取付け部1Cを取付け基台3の貫通孔3eに挿通させるため、この第2取付け部1Cの曲げ位置と第1取付け部1Bの曲げ位置とが支持部材1の長手方向で位置齟齬することになり、曲げ部での応力分散化によって耐久性を高めることができる。
前記被係止部1Dは、受け部1Aの先端側部分1bの両側縁において弾性押え体5の両係合操作部5Cを起伏操作方向に対して交差する水平方向から係合自在な係止凹部から構成されているとともに、前記係止凹部1Dの係止位置には、弾性押え体5の両係合操作部5Cが弾性復元力で入り込む戻り止め凹部1dが形成されている。
そして、前記弾性押え体5の両押え部5Bを支持部材1の受け部1Aに受止められたケーブルCに圧接させた押付け状態において、前記弾性押え部5Bに連続する係合操作部5Cを、受け部1Aの先端側部分1bに形成された係止凹部1Dに対して起伏操作方向に交差する方向から係合させることにより、押え部5Bを弾性復元力に抗して押付け状態に保持することができるのであるが、このとき、前記係止凹部1Dの係止位置には戻り止め凹部1dが形成されているため、この戻り止め凹部1dに弾性押え体5の係合操作部5Cが弾性復元力で入り込むことになり、ケーブルCが振動しても弾性押え体5の係合操作部5Cが係合解除されることはない。
前記弾性押え体5の両押え部5B及び両係合操作部5Cの間隔は、前記支持部材1の両係止凹部1Dの間隔と略同一又はそれよりも若干狭く構成されているとともに、前記支持部材1の先端部1Eの幅方向両側には、両係合操作部5Cとの接当によって該両係合操作部5Cの間隔を両係止凹部1Dに係入可能な間隔まで押し広げる傾斜ガイド1eが形成されている。
また、前記支持部材1の第1・第2取付け部1B,1Cには、前記リベット4に対する円形の挿通孔1fが形成されているとともに、前記支持部材1の受け部1A及び弾性押え体5に対向するケーブルCの設定支持位置には難燃性の合成ゴム性の弾性シート6が巻回され、更に、前記支持部材1及び取付け基材3の各表面は難燃性のポリアミド樹脂でコーティング処理が施されている。
更に、前記弾性押え体5は、ケーブルCの仮置き作業時にケーブルCが脈動しても、支持部材1の受け部1AからケーブルCが脱落することを防止することを目的として設けられたものであり、支持部材1の受け部1Aに載置されたケーブルCを据え付け固定する場合には、別の緊締固定具又は締付け固定具を用いて支持部材1の受け部1AとケーブルCとを固定する。
尚、前記の仮置き固定用の押え手段5を、ケーブルCを据え付け固定する緊締固定具又は締付け固定具に兼用構成してもよい。
〔第2実施形態〕
図6、図7に示すケーブル支持具は、前記取付け基台3の連結板部3Cを、上下方向に二つの支持部材1を取付け可能な長さに構成して、二本のケーブルCを架設できるようにしたものである。
そのため、前記取付け基台3の連結板部3Cには、前記リベット4に対する四つの円形の挿通孔3dと、前記支持部材1の第2取付け部1Cが挿入される矩形状の二つの貫通孔3eが形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図8、図9に示すケーブル支持具は、前記取付け基台3の連結板部3Cを、上下方向に三つの支持部材1を取付け可能な長さに構成して、三本のケーブルCを架設できるようにしたものである。
そのため、前記取付け基台3の連結板部3Cには、前記リベット4に対する六つの円形の挿通孔3dと、前記支持部材1の第2取付け部1Cが挿入される矩形状の三つの貫通孔3eが形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
上述の各実施形態では、前記取付け基台3の連結板部3Cに、前記支持部材1の第2取付け部1Cが挿入される貫通孔3eを形成したが、図10に示すように、前記取付け基台3の連結板部3Cに、前記支持部材1の第2取付け部1Cが挿入される幅方向の外方側に開口する切欠き部3eを形成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第5実施形態〕
上述の各実施形態では、前記支持部材1の基端部に、取付け基台3の表面3aにケーブル荷重で当接される一つの第1取付け部1Bと、前記取付け基台3の裏面3bにケーブル荷重で当接される一つの第2取付け部1Cを形成したが、図11に示すように、前記支持部材1の基端部に、取付け基台3の表面3aにケーブル荷重で当接される二つの第1取付け部1Bと、前記取付け基台3の裏面3bにケーブル荷重で当接される一つの第2取付け部1Cを形成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
また、第5実施形態の変形例として、前記支持部材1の基端部に、取付け基台3の表面3aにケーブル荷重で当接される一つの第1取付け部1Bと、前記取付け基台3の裏面3bにケーブル荷重で当接される二つの第2取付け部1Cを形成してもよい。
更に、前記第1取付け部1Bと第2取付け部1Cとを複数個ずつ形成してもよい。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、前記長尺体支持具として電力・通信用のケーブルCを架設するケーブル支持具を例に挙げて説明したが、給水管や空調管等の配管を架設する配管支持具にも使用できる。
(2)上述の各実施形態では、前記支持部材1の第1・第2取付け部1B,1Cと取付け基台3とを固定手段の一例であるリベット4で固定連結したが、ボルト・ナットや溶接等の他の固定手段で支持部材1の第1・第2取付け部1B,1Cと取付け基台3とを固定してもよい。
(3)前記押え手段5としては、支持部材1の受け部1Aに受止められた長尺体Cを押付け保持する押付け状態と受け部1Aを開放する押付け解除状態とに切換え可能であれば如何なる構造のものを採用してもよい。
本願発明の第1実施形態のケーブル支持具を示す取付け時の断面側面図 取付け時の平面図 ケーブル支持具の要部の拡大断面側面図 ケーブル支持具の斜視図 ケーブル支持具の分解斜視図 本願発明の第2実施形態のケーブル支持具を示す斜視図 ケーブル支持具の分解斜視図 本願発明の第3実施形態のケーブル支持具を示す斜視図 ケーブル支持具の分解斜視図 本願発明の第4実施形態のケーブル支持具を示す要部の斜視図 本願発明の第5実施形態のケーブル支持具を示す要部の斜視図
符号の説明
C 長尺体(ケーブル)
W 固定部
1 支持部材
1A 受け部
1B 第1取付け部
1C 第2取付け部
1D 被係止部(係止凹部)
1a 基端側部分
1b 先端側部分
1d 戻り止め凹部
3 取付け基台
3a 表面
3b 裏面
3e 貫通孔
3f 切欠き部
4 固定手段(リベット)
5 押え手段(弾性押え体)
5A 取付け基部
5B 押え部
5C 係合操作部
6 弾性シート

Claims (6)

  1. 長尺体を受止め可能な受け部を有する支持部材の基端部に、固定部に取付けられる取付け基台の表面に長尺体荷重で当接される第1取付け部と取付け基台の裏面に長尺体荷重で当接される第2取付け部を形成し、この第1・第2取付け部と取付け基台とを固定手段で固定するとともに、前記支持部材には、受け部に受止められた長尺体を押付け保持する押付け状態と受け部を開放する押付け解除状態とに切換え可能な押え手段を設けてある長尺体支持具。
  2. 前記押え手段が、前記受け部の基端側部分に対して起伏自在に保持される取付け基部と、受け部に受止められた長尺体を弾性力で押付ける押え部と、受け部の先端側部分に形成された被係止部に対して係脱自在で、かつ、係合状態では押え部を弾性復元力に抗して押付け状態に保持する係合操作部から構成されている請求項1記載の長尺体支持具。
  3. 前記支持部材の第2取付け部が、取付け基台に形成された貫通孔又は切欠き部を通して裏面の上方側に当接し、前記第1取付け部が取付け基台の表面における前記貫通孔又は切欠き部の下方側に当接するように構成されている請求項1又は請求項2記載の長尺体支持具。
  4. 前記押え手段の取付け基部と押え部及び係合操作部が弾性線材の折り曲げにより一体形成されている請求項2記載の長尺体支持具。
  5. 前記被係止部が、受け部の先端側部分において押え手段の係合操作部を起伏操作方向に対して交差する方向から係合自在な係止凹部から構成されているとともに、前記係止凹部の係止位置には、押え手段の係合操作部が弾性復元力で入り込む戻り止め凹部が形成されている請求項2又は4記載の長尺体支持具。
  6. 前記支持部材の受け部及び押え手段に対向する長尺体の設定支持位置には弾性シートが巻回されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の長尺体支持具。

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