JP2018074755A - ケーブル固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルを簡易な操作で強固に固定する。【解決手段】ケーブル固定具は、ケーブル(5)を設置するケーブル受け具(10)と、ケーブル受け具(10)と連結するケーブル押さえ具と、を備え、ケーブル受け具(10)には一方側連結部(21)と係合する被係合部(12c)が設けられており、被係合部(12c)は、対象とするケーブル(5)が設置面部(12a)に設置され、且つ、他方側連結部(22)がケーブル受け具(10)に連結された状態で、被係合部(12c)に一方側連結部(21)が係合されたときに、押さえ部(23)に付勢力が生じる位置に設けられており、被係合部(12c)にはポケット部(12d)が形成されており、ポケット部(12d)は、被係合部(12c)に一方側連結部(21)が係合されたときに一方側連結部(21)の少なくとも一部を収容する。【選択図】図6
Description
本発明は、ケーブルを設置する設置面部を備えるケーブル受け具と、ケーブルを上側から押さえるケーブル押さえ具と、を備えるケーブル固定具に関する。
トンネル内にケーブルを設けるとき、ケーブルを設置する設置面部を備えるケーブル受け具をトンネルの側壁に所定間隔で設け、各設置面部の上にケーブルを設置することが行われている。そして、例えば、特開2013−5706号公報(特許文献1)には、設置面部の上にケーブルを設置した後、設置面部の他方側から一方側にかけて樹脂バンドをケーブルの上側にわたらせて、樹脂バンドがケーブルを上側から押さえ付けた状態で樹脂バンドを一方側の所定位置に固定することでケーブルを固定するケーブル固定具が開示されている。
しかし、特許文献1のケーブル固定具では、ケーブルを固定するのに樹脂バンドでケーブルを上側から押さえ付ける操作と、ケーブルを押さえつけた状態で樹脂バンドを固定する操作とを要し、労力と手間を要するものであった。また、特許文献1のケーブル固定具では樹脂バンドにロック爪を食い込ませることで樹脂バンドを固定しているが、このような形態での固定では固定強度は十分とはいえなかった。
そこで、ケーブルを簡易な操作で強固に固定できるケーブル固定具が望まれる。
本発明に係るケーブル固定具は、
ケーブルを設置する設置面部を備えるケーブル受け具と、
前記設置面部の中央位置に対する一方側で前記ケーブル受け具と連結する一方側連結部、前記設置面部の中央位置に対する他方側で前記ケーブル受け具と連結する他方側連結部、及び、前記一方側連結部と前記他方側連結部との間に延び、且つ、弾性素材からなる押さえ部を有するケーブル押さえ具と、を備え、
前記ケーブル受け具には前記一方側連結部と係合する被係合部が設けられており、
前記被係合部は、対象とするケーブルが前記設置面部に設置され、且つ、前記他方側連結部が前記ケーブル受け具に連結された状態で、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに、前記押さえ部に付勢力が生じる位置に設けられており、
前記被係合部には、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに前記一方側連結部から前記被係合部に対して加えられる付勢力の方向に沿って切り欠かれたポケット部が形成されており、
前記ポケット部は、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに前記一方側連結部の少なくとも一部を収容する。
ケーブルを設置する設置面部を備えるケーブル受け具と、
前記設置面部の中央位置に対する一方側で前記ケーブル受け具と連結する一方側連結部、前記設置面部の中央位置に対する他方側で前記ケーブル受け具と連結する他方側連結部、及び、前記一方側連結部と前記他方側連結部との間に延び、且つ、弾性素材からなる押さえ部を有するケーブル押さえ具と、を備え、
前記ケーブル受け具には前記一方側連結部と係合する被係合部が設けられており、
前記被係合部は、対象とするケーブルが前記設置面部に設置され、且つ、前記他方側連結部が前記ケーブル受け具に連結された状態で、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに、前記押さえ部に付勢力が生じる位置に設けられており、
前記被係合部には、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに前記一方側連結部から前記被係合部に対して加えられる付勢力の方向に沿って切り欠かれたポケット部が形成されており、
前記ポケット部は、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに前記一方側連結部の少なくとも一部を収容する。
この構成によれば、被係合部に一方側連結部を係合するという簡単な操作でケーブルを固定することができる。そして、このとき、押さえ部に付勢力が生じる状態で被係合部に一方側連結部を係合するので、被係合部に対して一方側連結部がより強固に連結されることになるため、ケーブル固定具によりケーブルを一層強固に固定することが可能となる。このように、上記構成によれば、ケーブルを簡易な操作で強固に固定することができる。さらに、被係合部に一方側連結部が係合されたときに、ポケット部に向かって一方側連結部に付勢力が働いて、ポケット部により一方側連結部の少なくとも一部が収容されるので、これにより一方側連結部が抜け止めされて、一方側連結部を被係合部に一層強固に連結させることができる。
1つの態様として、前記他方側連結部は、ケーブル延在方向と平行な回転軸まわりで回転可能に前記ケーブル受け具に連結されており、前記ケーブル固定具は、前記他方側連結部を回転させることにより、前記設置面部上方が前記押さえ部によって閉鎖されている閉鎖状態と、前記設置面部上方のうち少なくとも前記対象とするケーブルが通る領域が開放されている開放状態とに切り換え可能であり、前記他方側連結部は、前記設置面部の下方において、前記設置面部の中央位置に対する他方側の第一位置から、前記第一位置よりも前記一方側に位置する第二位置まで移動可能に構成されており、前記第二位置は、前記他方側連結部が前記第二位置にあるときに前記一方側連結部が前記他方側連結部よりも前記他方側に位置することが可能な位置であり、前記閉鎖状態は、前記他方側連結部が前記第一位置にある状態であり、前記開放状態は、前記他方側連結部が前記第二位置にあり、且つ、前記一方側連結部が前記他方側連結部よりも前記他方側に位置する状態であると好適である。
この構成によれば、ケーブル固定具を閉鎖状態と開放状態とに切り換えることで、ケーブル固定具によりケーブルを容易に固定することができる。また、通常、ケーブルを設置するべく閉鎖状態から開放状態に切り換えるには一方側連結部を持ち上げることになるが、開放状態を維持するには、自重により閉鎖状態に戻るのを防ぐため、一方側連結部を支持しておく必要がある。この構成によれば、一方側連結部が他方側連結部よりも他方側に位置する状態にあることにより、自重により閉鎖状態に戻ることがなく、一方側連結部を支持する労力を省くことができる。
1つの態様として、前記ケーブル押さえ具は弾性を有する線状部材を用いて成形した環状の部材であり、前記ケーブル受け具には前記回転軸に沿って前記ケーブル受け具を貫通する被連結部が形成されており、前記線状部材の両端が重複する部分を前記他方側連結部として、前記線状部材の両端が前記被連結部に対してそれぞれ挿通されることにより、前記他方側連結部が前記回転軸まわりで回転可能に前記ケーブル受け具に連結されており、前記被連結部に対して挿通された前記線状部材の両端の前記被連結部を超える部分が前記回転軸と直交する向きに向かって折り曲げられていると好適である。
この構成によれば、前記ケーブル押さえ具を線状部材を用いて成形した環状の部材とすることで、ケーブル押さえ具を容易に形成することができ、また、線状部材の両端の被連結部を超える部分を回転軸と直交する向きに向かって折り曲げることで、ケーブル押さえ具に付勢力が働いたときであっても、ケーブル押さえ具のケーブル受け具からの抜け止めを防止できる。
本発明に係るケーブル固定具の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、トンネル内に電力ケーブルや通信ケーブル等の各種のケーブルを配設するのに本実施形態に係るケーブル固定具4を使用した状態を示す。図1に示すように、ケーブル固定具4を支持する支持具2がボルト3によりトンネルの内壁面1に設置されており、支持具2により支持された複数の(本実施形態では3つの)ケーブル固定具4にケーブル5が固定されている。この支持具2及びケーブル固定具4をトンネルの内壁面1に所定間隔で設けることで、トンネル内にケーブルをわたらせながら固定することができる。
支持具2は、例えば上記特許文献1にも記載されているような、トンネル内にケーブル5を配設するために一般に用いられるものであればよく詳述は省略するが、図1,2に示すように、支持具2は平面視C字状で高さ方向に延びる支持部2aを有し、支持部2a内に順番にケーブル固定具4が挿通されることにより、複数のケーブル固定具4が高さ方向に配設された状態となっている。
各ケーブル固定具4は対象のケーブル5の太さや形状に合わせた大きさにそれぞれ形成されている。本実施形態では、一番上に位置するケーブル固定具4Aは3本のケーブルが結束されたケーブル5Aを対象とし、3つの中で最も大きく形成されている。真ん中に位置するケーブル固定具4Bはケーブル5Aよりも細い一本のケーブル5Bを対象とし、ケーブル5Bに合わせた大きさで形成されている。一番下に位置するケーブル固定具4Cはケーブル5Bよりもさらに細いケーブル5Cを対象とし、3つの中で最も小さく形成されている。また、各ケーブル固定具4A〜4Cの位置調整をするために、最も上側のケーブル固定具4Aと真ん中のケーブル固定具4Bとの間に板状部材からなるスペーサー6が挿通されている。そして、複数のケーブル固定具4A〜4Cの抜けを防止するために、支持具2の上部に抜け止めピン7が設けられている。このように、トンネルの内壁面1に設置された支持具2に対し、対象のケーブル5A〜5Cの太さに合わせたケーブル固定具4A〜4Cがスペーサー6により所望の位置に配置されており、これにより適切にケーブル5A〜5Cをトンネルの内壁面1に対して固定することができる。
次に、ケーブル固定具4について説明する。図1,2に示したケーブル固定具4A〜4Cはそれぞれ大きさが異なるが、主要な構成については共通するため、以下では、ケーブル固定具4Bを例に説明する。
図3に示すように、ケーブル固定具4は、ケーブル5を設置するケーブル受け具10と、ケーブル5を上側から押さえ付けるケーブル押さえ具20とを備える。以下では、支持具2に設置するときを基準とし、支持具2の延在方向を高さ方向Hとし、トンネルの内壁面1(支持具2)に直交する方向を横方向C、ケーブル5の延在方向を幅方向Wとして説明する。
ケーブル受け具10は、支持部2aに挿通させる部位であり、高さ方向Hに延びる板状の挿通部11と、挿通部11に対して横方向Cに突出し、ケーブル5を設置する設置面部12aを有する設置部12と、を備える。設置面部12aはケーブル5の形状に沿うように、幅方向Wから見て下に凸の弧状に形成されている。また、設置部12には、設置面部12aの下側に、幅方向Wに向かって(即ち後述する回転軸に沿って)ケーブル受け具10を貫通し、且つ、設置面部12aに沿って延びるスリット(被連結部に相当)12bが設けられている。そして、設置部12には、後述する一方側連結部21と係合する、設置部12の一部が外周面から内側に向かって切り欠かれた被係合部12cが設けられている。なお、被係合部12cには、設置部12の内側の適当位置において挿通部11とは反対方向に向かって切り欠かれたポケット部12dが形成されている。
ケーブル押さえ具20は、設置面部12aの中央位置に対する一方側(挿通部11とは反対側)でケーブル受け具10と連結する一方側連結部21、設置面部12aの中央位置に対する他方側(挿通部11側)でケーブル受け具10と連結する他方側連結部22、及び、一方側連結部21と他方側連結部22との間に延び、弧状に形成された押さえ部23を有する。また、ケーブル押さえ具20は、弾性素材の一種としてのステンレス鋼線を用いて成形したものであり、ケーブル押さえ具20は全体として弾性を備えたものとなっている。本実施形態では、ケーブル押さえ具20の両端における幅方向Wに延びる部分がそれぞれ一方側連結部21及び他方側連結部22となっている。
本実施形態のケーブル固定具4は、他方側連結部22がケーブル受け具10に連結された状態にあり、対象とするケーブル5を設置面部12aに設置し、押さえ部23によりケーブル5を押さえつけた状態で、被係合部12cに一方側連結部22を係合させることで、ケーブル固定具4にケーブル5を固定させる。このとき、被係合部12cは、対象とするケーブル5が設置面部12aに設置され、且つ、他方側連結部22がケーブル受け具10に連結された状態で、被係合部12cに一方側連結部21が係合されたときに、押さえ部23に付勢力が生じる位置に設けられている。例えば、本実施形態では、被係合部12cに一方側連結部21を係合したときに押さえ部23に付勢力を生じるように、対象とするケーブル5が設置面部12aに設置され、且つ、他方側連結部22がケーブル受け具10に連結された状態で、押さえ部23をケーブル5に沿わせたときの一方側連結部22の位置よりも他方側(挿通部11側)の位置に被係合部12cが設けられている(図6の中央の状態参照)。これにより、被係合部12cに一方側連結部21を係合させたときに、押さえ部23に働く付勢力によって、一方側連結部21から被係合部12cに対して一方側方向の付勢力が加えられ、一方側連結部21が被係合部12cに強固に連結される。
特に、本実施形態では、ポケット部12dが挿通部11とは反対方向に向かって切り欠かれていることにより、被係合部12cに一方側連結部21が係合されたときに一方側連結部21から被係合部12cに対して加えられる付勢力の方向に沿って切り欠かれた状態となっているので、被係合部12cに一方側連結部21が係合されたときに、ポケット部12dが一方側連結部21を収容するようになっており(図6の右側の状態)、これにより一方側連結部21が抜け止めされて、一方側連結部21が被係合部12cに一層強固に連結されるようにしてある。
そして、対象とするケーブル5を設置面部に設置しないときにおける、他方側連結部22がケーブル受け具10に連結され、且つ、被係合部12cに一方側連結部21が係合した状態の押さえ部23の存在領域(即ち、図4における存在領域)が、対象とするケーブル5を設置面部12aに設置したときのケーブル5の存在領域Aの少なくとも一部に重複するようになっている。これにより、対象とするケーブル5を設置面部12aに設置して被係合部12aに一方側連結部21を係合させるときに、ケーブル5にケーブル押さえ具20が食い込む状態となるため、ケーブル5をケーブル固体具4に対して強固に固定でき、且つ、ケーブル押さえ具20が食い込む状態となることにより押さえ部23に生じる付勢力が一層高まり、その結果、被係合部12cに対して一方側連結部21がより強固に連結されることになる。
他方側連結部22はスリット12b内に挿通されており、幅方向W(ケーブル延在方向)と平行な回転軸まわりで回転可能にケーブル受け具10に連結された状態となっている。また、他方側連結部22は、設置面部12aの下方のスリット12b内において、設置面部12aの中央位置に対する他方側の第一位置(スリット12bの挿通部11側の端部)P1から、第一位置P1よりも一方側に位置する第二位置(スリット12bの挿通部11側とは反対側の端部)P2まで設置面部12aに沿って平行移動可能になっている。ここで、第二位置P2は、他方側連結部22が第二位置P2にあるときに一方側連結部21が他方側連結部22よりも他方側に位置することが可能な位置であり、スリット12bはこれが実現されるように設けられている。これらの構成により、ケーブル固定具4は、設置面部12a上方が押さえ部23によって閉鎖されている閉鎖状態(図4参照)と、設置面部12a上方のうち少なくとも対象とするケーブル5が通る領域が開放されている開放状態(図5参照)とに切り換え可能となっている。つまり、開放状態においては、設置面部12aに対してケーブル5を設置することができる。
開放状態と閉鎖状態との切り換えについて具体的に説明すると、基本的には、他方側連結部22を回転させることで閉鎖状態と開放状態とに切り換えるのであるが、その切換えの際、他方側連結部22のスリット12b内での平行移動も組み合わせるようにし、閉鎖状態は、他方側連結部22が第一位置P1にある状態とし、開放状態は、他方側連結部22が第二位置P2にあり、且つ、一方側連結部21が他方側連結部22よりも他方側に位置する状態としてある。一方側連結部21が他方側連結部22よりも他方側に位置する状態にあることにより、自重により閉鎖状態に戻ることがなく、開放状態を維持するのに一方側連結部21を支持する労力を省くことができる。
なお、ケーブル押さえ具20は弾性を有する線状部材(例えばステンレス鋼線等の金属線)を用いて成形した環状の部材とし、押さえ部23は平面視において(高さ方向Hから見たときに)設置面部12aと重複しない領域に設けられている。このため、他方側連結部22を第二位置P2に位置させたときに、側面視(幅方向Wから見たとき、図5参照)において設置部12と重複する領域まで押さえ部23を入り込ませることができ、本実施形態では、開放状態では、押さえ部23の少なくとも一部が設置面部12aと沿う状態としてある。このようにすれば、ケーブル5の設置後、開放状態から閉鎖状態への切り換えるときに押さえ部23がケーブル5の周面を沿って動かせることができ、ケーブル5を固定するための操作を円滑に行うことができる。
また、ケーブル押さえ具20では、線状部材の両端が重複する部分を他方側連結部22として、線状部材の両端がスリット12bに対してそれぞれ挿通されることにより、他方側連結部22が幅方向Wと平行な回転軸まわりで回転可能にケーブル受け具10に連結されているが、本実施形態のケーブル押さえ具では、スリット12bに対して挿通された線状部材の両端のスリット12bを超える部分24,24が回転軸と直交する向きに向かって折り曲げられている(折り曲げ角度は特に限定されないが、本実施形態では回転軸と直交する位置まで折り曲げられている)。この折り曲げ部分24,24により、ケーブル押さえ具20に付勢力が働いたときであっても、ケーブル押さえ具20のケーブル受け具20からの抜け止めを防止できる。
また、図3に示すように、一方側連結部21は幅方向Wにおいて被係合部12c(設置部12)を超える範囲まで延びて形成されている。これにより、一方側連結部21を被係合部12cに係合させるときに、一方側連結部21のうちの被係合部12cを超える部分を操作部として利用でき、一方側連結部21に対して力を加えやすくなっている。
次に、図6を用いて、ケーブル固定具4に対するケーブル5の固定方法について説明する。まず、ケーブル固定具4を開放状態として置き、その状態で設置面部12aにケーブル5を設置する(図6における左側の図の状態)。その後、押さえ部23をケーブル5に沿わせながら他方側連結部22を第二位置P2から第一位置P1まで移動させてケーブル固定具4を開放状態から閉鎖状態まで切り換える(図6における中央の図の状態)。そして、最後に、一方側連結部21に対して力を加えながら一方側連結部21を挿通部11側に押込み、被係合部12cに一方側連結部21を係合させる(図6における右側の図の状態)。これにより、ケーブル固定具4に対しケーブル5が固定される。
このように、本実施形態のケーブル固定具4によれば、被係合部12cに一方側連結部21を係合するという簡単な操作でケーブル5を固定することができ、また、押さえ部23に働く付勢力によって被係合部12cに対して一方側連結部21がより強固に連結されることになるので、ケーブル5を簡易な操作で強固に固定することができる。
〔その他の実施形態〕
最後に、本発明に係るケーブル固定具のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
最後に、本発明に係るケーブル固定具のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、ケーブル固定具4において、ケーブル押さえ具20の他方側連結部22を予めケーブル受け具10に連結させた構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、他方側連結部22についても一方側連結部21と同様にケーブル受け具10に設けた被係合部に係合させるようにするなど、ケーブル5の固定時に他方側連結部22をケーブル受け具10に連結させるようにしてもよい。
(2)上記の実施形態では、ケーブル押さえ具20の他方側連結部22をケーブル受け具10のスリット12bに挿通して、スリット12bに沿って他方側連結部22を平行移動可能にする構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、他の手段によって他方側連結部22を第一位置P1から第二位置P2まで平行移動可能にしてもよい。また、他方側連結部22は平行移動しない状態でケーブル受け具10に連結してもよい。
(3)上記の実施形態では、ケーブル押さえ具20を弾性を有する線状部材を用いて成形した構成を例に説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、弾性素材であればどのような素材から形成してもよい。また、押さえ部23は、平面視において設置面部12aと重複する領域に設けるようにしてもよいし、弧状に形成しなくてもよい。
(4)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、ケーブルを固定するのに利用することができる。
4,4A,4B,4C ケーブル固定具
5,5A,5B,5C ケーブル
10 ケーブル受け具
12a 設置面部
12c 被係合部
21 一方側連結部
22 他方側連結部
23 押さえ部
20 ケーブル押さえ具
A 設置面部に設置したときのケーブルの存在領域
P1 第一位置
P2 第二位置
5,5A,5B,5C ケーブル
10 ケーブル受け具
12a 設置面部
12c 被係合部
21 一方側連結部
22 他方側連結部
23 押さえ部
20 ケーブル押さえ具
A 設置面部に設置したときのケーブルの存在領域
P1 第一位置
P2 第二位置
Claims (3)
- ケーブルを設置する設置面部を備えるケーブル受け具と、
前記設置面部の中央位置に対する一方側で前記ケーブル受け具と連結する一方側連結部、前記設置面部の中央位置に対する他方側で前記ケーブル受け具と連結する他方側連結部、及び、前記一方側連結部と前記他方側連結部との間に延び、且つ、弾性素材からなる押さえ部を有するケーブル押さえ具と、を備え、
前記ケーブル受け具には前記一方側連結部と係合する被係合部が設けられており、
前記被係合部は、対象とするケーブルが前記設置面部に設置され、且つ、前記他方側連結部が前記ケーブル受け具に連結された状態で、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに、前記押さえ部に付勢力が生じる位置に設けられており、
前記被係合部には、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに前記一方側連結部から前記被係合部に対して加えられる付勢力の方向に沿って切り欠かれたポケット部が形成されており、
前記ポケット部は、前記被係合部に前記一方側連結部が係合されたときに前記一方側連結部の少なくとも一部を収容するケーブル固定具。 - 前記他方側連結部は、ケーブル延在方向と平行な回転軸まわりで回転可能に前記ケーブル受け具に連結されており、
前記ケーブル固定具は、前記他方側連結部を回転させることにより、前記設置面部上方が前記押さえ部によって閉鎖されている閉鎖状態と、前記設置面部上方のうち少なくとも前記対象とするケーブルが通る領域が開放されている開放状態とに切り換え可能であり、
前記他方側連結部は、前記設置面部の下方において、前記設置面部の中央位置に対する他方側の第一位置から、前記第一位置よりも前記一方側に位置する第二位置まで移動可能に構成されており、
前記第二位置は、前記他方側連結部が前記第二位置にあるときに前記一方側連結部が前記他方側連結部よりも前記他方側に位置することが可能な位置であり、
前記閉鎖状態は、前記他方側連結部が前記第一位置にある状態であり、
前記開放状態は、前記他方側連結部が前記第二位置にあり、且つ、前記一方側連結部が前記他方側連結部よりも前記他方側に位置する状態である請求項1に記載のケーブル固定具。 - 前記ケーブル押さえ具は弾性を有する線状部材を用いて成形した環状の部材であり、
前記ケーブル受け具には前記回転軸に沿って前記ケーブル受け具を貫通する被連結部が形成されており、
前記線状部材の両端が重複する部分を前記他方側連結部として、前記線状部材の両端が前記被連結部に対してそれぞれ挿通されることにより、前記他方側連結部が前記回転軸まわりで回転可能に前記ケーブル受け具に連結されており、
前記被連結部に対して挿通された前記線状部材の両端の前記被連結部を超える部分が前記回転軸と直交する向きに向かって折り曲げられている請求項2に記載のケーブル固定具。
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JP2016212131A JP2018074755A (ja) | 2016-10-28 | 2016-10-28 | ケーブル固定具 |
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- 2016-10-28 JP JP2016212131A patent/JP2018074755A/ja active Pending
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