JP2014138517A - コルゲートクランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数の増加を伴うことなく、コルゲートチューブの軸方向の位置ずれのみならず、周方向の位置ずれを有利に防止することができる、新規な構造のコルゲートクランプを提供すること。
【解決手段】一端部がヒンジ部24,32を介して連結されている一方、他端部がロック機構26,28,34を介して離脱可能に嵌合されて、それらの間に円筒状のコルゲートチューブ装着孔22を構成する一対の分割筒体14,16と、一対の分割筒体14,16の少なくとも一方の内周面に周方向に延出して設けられて、コルゲートチューブ18の谷部50に嵌まり込む周状突起30,40と、一対の分割筒体14,16の少なくとも一方の内周面に設けられて、コルゲートチューブ18の山部52に圧接されて弾性変形される圧接突部42,44と、を備えているようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブの外周面に装着されて、ワイヤハーネスの車体側に固定するために用いられるコルゲートクランプに関するものである。
従来から、自動車等に配索されるワイヤハーネスは、他の車載部品との干渉防止等の保護目的から、環状の山部と谷部が交互に連接されてなるコルゲートチューブに外挿されており、コルゲートチューブの外周面に装着されるコルゲートクランプを介して、車体パネル等の車体側の部材に固定されている。
このように用いられるコルゲートクランプは、例えば、特開2011−91948号公報(特許文献1)に記載されているように、一端部がヒンジ部を介して連結されている一方、他端部がロック機構を介して離脱可能に嵌合される一対の分割筒体を含んで構成されている。そして、コルゲートチューブを間に挟んで一対の分割筒体を相互に組み合わせることにより、一対の分割筒体の対向面間に構成された円筒状のコルゲートチューブ装着孔に、コルゲートチューブが挿通配置された状態で、コルゲートクランプがコルゲートチューブの外周面に装着されるようになっている。
ところで、コルゲートクランプに対するコルゲートチューブの軸方向での位置ずれを防止するために、特許文献1の図1に示されるように、一対の分割筒体の内周面に周方向に延出する凸部を設け、かかる突部をコルゲートチューブの谷部に嵌め入れる構造が、広く採用されている。かかる構造によれば、コルゲートチューブに軸方向の変位荷重が加わった場合、コルゲートチューブの谷部に対して凸部が当接することにより、コルゲートクランプに対するコルゲートチューブの軸方向の位置ずれが確実に阻止されるのである。
ところが、コルゲートチューブには、軸方向の変位荷重のみならず、周方向(回転方向)の変位荷重が加わる場合があるが、コルゲートチューブの谷部は周方向に連続している。従って、谷部に嵌め入れられた凸部は、コルゲートチューブの回転変位に際して、何れの部位とも当接することがなく、コルゲートチューブの回転変位を阻止することができない。
そこで、特許文献1に記載されているように、コルゲートチューブと各分割筒体との間に弾性シートを挟持して、弾性シートの内面にコルゲートチューブの山部を密着させて、摩擦抵抗により回転阻止力を得るようにした構造が提案されている。
このような従来構造によれば、確かに、コルゲートの山部と弾性シートの摩擦抵抗によりコルゲートチューブの回転変位は阻止できるものの、弾性シートという別部品が必要となることから、部品点数の増加や組み付け工程の増加が避けられず、コルゲートクランプにおけるコルゲートチューブの回転阻止構造においては、未だ改良の余地があったのである。
特開2011−91948号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、部品点数の増加を伴うことなく、コルゲートチューブの軸方向の位置ずれのみならず、周方向の位置ずれを有利に防止することができる、新規な構造のコルゲートクランプを提供することにある。
本発明の第一の態様は、環状の山部と谷部が交互に連接されてなるコルゲートチューブの外周面に装着されるコルゲートクランプであって、一端部がヒンジ部を介して連結されている一方、他端部がロック機構を介して離脱可能に嵌合されて、それらの間に円筒状のコルゲートチューブ装着孔を構成する一対の分割筒体と、前記一対の分割筒体の少なくとも一方の内周面に周方向に延出して設けられて、前記コルゲートチューブの前記谷部に嵌まり込む周状突起と、前記一対の分割筒体の少なくとも一方の前記内周面に設けられて、前記コルゲートチューブの前記山部に圧接されて弾性変形される圧接突部と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、コルゲートチューブの外周面にコルゲートクランプを装着すると、分割筒体の内周面に設けられた周状突起がコルゲートチューブの谷部に嵌まり込む一方、分割筒体の内周面に設けられた圧接突部がコルゲートチューブの山部に圧接されて弾性変形されるようになっている。これにより、コルゲートチューブとコルゲートクランプの長さ方向(軸方向)の相対変位は、周状突起のコルゲートチューブの谷部に対する当接により、阻止されることとなる。加えて、コルゲートチューブとコルゲートクランプの周方向の回転変位が、コルゲートチューブの山部に圧接する圧接突部の弾性変形を伴う摩擦抵抗により、有利に阻止されるようになっている。従って、コルゲートクランプに対するコルゲートチューブの軸方向の変位のみならず、周方向の変位をも、従来の弾性シートの如き別部材を用いることなく、実現でき、部品点数やコストの削減を達成することができる。
なお、圧接突部は、コルゲートチューブの山部に圧接されて弾性変形し得る形状であれば何れでもよく、例えば、周方向や軸方向、或いはそれらに斜交して延出する複数の突条や、円形や矩形、多角形等、任意の断面形状で突出する複数の微小突起等により構成することができる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記圧接突部が格子状に配設された複数の突条を含んで構成されているものである。
本態様によれば、格子状に配設された突条により圧接突部が構成されていることから、各突条の山部への接触部分における弾性変形を有利に許容しつつ、各突条の基端部分への応力集中を緩和することができる。従って、コルゲートチューブの回転変位に対して、圧接突部の弾性変形による高い摩擦抵抗を発現しつつ、圧接突部の全体の耐久性の向上を有利に確保することができる。
また、複数の突条を格子状に配設することで、コルゲートの山部に対して広い面積で面接触されることから、局部的な圧接力の集中が防止されて、コルゲートチューブ内の電線損傷の可能性を十分に抑えることができる。
本発明の第三の態様は、前記第二の態様に記載のものにおいて、前記格子状に配設された複数の突条が、前記内周面の周方向に対して傾斜して設けられているものである。
本態様によれば、格子状に配設された突条が内周面の周方向に傾斜して設けられていることから、軸方向に隙間を隔てて並設された山部に対して、山部の軸方向ピッチに関わらず広い当接面積で各突条を当接させることができる。それ故、コルゲートチューブの種類により山部の軸方向ピッチが異なる場合でも、コルゲートチューブの回転変位に対して、圧接突部の弾性変形による高い摩擦抵抗を、安定して発現することができ、コルゲートクランプの汎用性の向上を図ることができる。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記圧接突部は、前記内周面の周方向両端部において軸方向に延出し且つ周方向に隙間を隔てて並列配置される複数の突条を含んで構成されているものである。
本態様によれば、内周面の周方向両端部に直線状の突条が複数並列配置されていることから、分割筒体の両端部において、何れの突条もコルゲートの山部に対して垂直に当接させることができる。それ故、圧接突部の弾性変形による高い摩擦抵抗を、効率的にコルゲートチューブに伝えることができ、コルゲートチューブの回転変位を一層有利に阻止することができる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れか一つの態様に記載のものにおいて、前記ロック機構のロック位置が多段階に設定されており、前記ロック位置に対応して前記コルゲートチューブ装着孔の径寸法が異ならされているものである。
本態様によれば、ロック機構のロック位置が多段階に設定されていることから、装着されるコルゲートチューブの外径寸法に応じて、最適なロック位置を選択して装着することができる。これにより、コルゲートチューブの外径寸法がばらつく場合でも、圧接突部を有利にコルゲートチューブの山部に圧接して回転防止効果を発揮させることができる。それ故、コルゲートクランプの汎用性の向上を図ることが出来る。
本発明のコルゲートクランプによれば、分割筒体の内周面に設けられた周状突起がコルゲートチューブの谷部に嵌まり込む一方、分割筒体の内周面に設けられた圧接突部がコルゲートチューブの山部に圧接されて弾性変形される。これにより、コルゲートチューブとコルゲートクランプの長さ方向(軸方向)の相対変位は、周状突起のコルゲートチューブの谷部に対する当接により阻止される一方、周方向の回転変位は、圧接突部の弾性変形を伴う摩擦抵抗により有利に阻止される。従って、軸方向の変位のみならず、周方向の変位をも、従来の弾性シートの如き別部材を用いることなく実現でき、部品点数やコストの削減を達成できる。
本発明の一実施形態としてのコルゲートクランプの斜視図。 図1に示すコルゲートクランプの側面図((a)クランプ前、(b)クランプ後)。 図1に示すコルゲートクランプを構成する上/下側分割筒体の平面図((a)上側分割筒体、(b)下側分割筒体)。 図2(b)のIV−IV断面図。 図1のV−V断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜5には、本発明の一実施形態としてのコルゲートクランプ10が、示されている。このコルゲートクランプ10は、車体側への固定部12と、一対の分割筒体14,16、を含んで構成されている。かかるコルゲートクランプ10は、コルゲートチューブ18の外周面に装着され、コルゲートチューブ18が外挿されたワイヤハーネス20を車体側に固定するために用いられる。
図1に示すように、一対の分割筒体14,16は、軸方向において上方に位置する上側分割筒体14と、下方に位置する下側分割筒体16、とを含んで構成されている。上/下側分割筒体14,16は、何れも半円弧形断面で軸方向に延びる半筒体とされており、軸直方向となる上下側から相互に組み合わされることにより、それらの間に略円筒状のコルゲートチューブ装着孔22を構成するようになっている。
図1〜2に示すように、上側分割筒体14は、周方向一方側となる端部において、ヒンジ部24を介して下側分割筒体16に開閉自在に組み付けられるようになっている。一方、周方向他方側となる端部の外周面には、略三角断面で軸方向に延びる鉤状の第1の係合突起26と第2の係合突起28が、先端側から順に、周方向に所定距離離隔して、軸方向に並列して設けられている。加えて、上側分割筒体14の内周面の軸方向中央部には、略矩形断面で周方向に延びる周状突起30が設けられている。なお、上側分割筒体14は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)又はABS樹脂などの公知の合成樹脂材料からなる一体成形部材である。
図1〜2に示すように、下側分割筒体16は、周方向一方側となる端部において、ヒンジ部32を介して上側分割筒体14に連接されるようになっている。一方、周方向他方側となる端部の外周面には、軸方向の略全長に亘って略円弧断面形状で延出する係合部34が、その基端部が下側分割筒体16の外周面に連結された片持ち梁状で突設されている。そして、下側分割筒体16の外周面と係合部34の基端部との間には、軸方向中間部分に係合孔36が貫設されている。また、係合部34の突出端部には、略三角断面で内方に突出する係合突起38が設けられている。加えて、下側分割筒体16の内周面の軸方向中央部には、下側分割筒体16の略周方向全体に亘って延びる略矩形断面形状の周状突起40が設けられている。
図1,3に示すように、さらに、下側分割筒体16の内周面の周方向両端部には、周状突起40形成部位を除く部分に、軸方向に延びる略半楕円断面形状の5つの突条42、が周方向に隙間を隔てて並列配置されている。また、下側分割筒体16の内周面の周方向中央部には、周状突起40形成部位を除く部分に略半楕円断面形状の多数の突条44、が格子状に配設されている。そして、本実施形態では、格子状に配設された多数の突条44は、下側分割筒体16の内周面の周方向に対して傾斜して設けられている。本実施形態では、これらの突条42,44を含んで圧接突部が構成されており、下側分割筒体16の内周面において突条42,44が形成された面積は、略等しくされている。
図1に示すように、固定部12は、下側分割筒体16の係合部34側の側面から外方に突設された略矩形厚板形状を有しており、固定部12の中央部には、貫通孔48が貫設されており、この貫通孔48に挿通される図示しない固定部材を介して、コルゲートクランプ10が車体側へ固定されるようになっている。なお、本実施形態においては、固定部12と下側分割筒体16は、上側分割筒体14と同様の合成樹脂材料により射出成形等によって一体形成されている。
図2に示すように、一対の分割筒体14,16は、上側分割筒体14の周方向の一端部に設けられたヒンジ部24と、下側分割筒体16の周方向の一端部に設けられたヒンジ部32とが嵌合されることにより、これらヒンジ部24,32を介して連結されている。そして、上側分割筒体14の周方向の他端部に設けられた第1の係合突起26と第2の係合突起28のいずれか一方を、下側分割筒体16の周方向の他端部に設けられた係合部34の係合突起38に係合させることにより、上/下側分割筒体14,16の周方向の他端部がロックされる。すなわち、上/下側分割筒体14,16の他端部がロック機構を構成する第1及び第2の係合突起26,28と係合部34を介して離脱可能に嵌合されるようになっているのである。
その結果、それらの間に構成されるコルゲートチューブ装着孔22に挿通されたコルゲートチューブ18の谷部50に、下側分割筒体16に設けられた周状突起40と、上側分割筒体14に設けられた周状突起30とが嵌り込むことにより、コルゲートチューブ18が外挿されたワイヤハーネス20が軸方向に固定されるようになっているのである。ここで、下側分割筒体16の周状突起40と、上側分割筒体14の周状突起30の形成位置は、軸方向において対応する位置にあることから、コルゲートチューブ18の谷部50のピッチに関わらず、突起をリブに嵌め入れることができるようになっている。
なお、図2 (b) に示す例では、係合部34に対して、第2の係合突起28が係合された状態を示したが、より大きい外径寸法のコルゲートチューブ18を挿通する場合には、係合部34に第1の係合突起26を係合させ、コルゲートチューブ装着孔22の内径を大きくすることができる。要するに、ロック機構を構成する第1及び第2の係合突起26,28と係合部34により、ロック機構のロック位置が二段階に設定されており、ロック位置に対応してコルゲートチューブ装着孔22の内径寸法が異ならされているのである。
図4に示すように、コルゲートチューブ18は、環状の山部52と谷部50が交互に連接されて構成されている。下側分割筒体16に設けられた周状突起40と、上側分割筒体14に設けられた周状突起30は、本実施形態のコルゲートクランプ10にコルゲートチューブ18を装着した際に、コルゲートチューブ18の谷部50に対して、十分に入り込む高さ寸法を有して構成されている。これにより、コルゲートチューブ18の谷部50との軸方向の当接面積を確保することができ、車体の振動等による軸方向の位置ずれ防止を有利に実現することができる。一方、圧接突部を構成する略格子状の突条44は、コルゲートチューブ18の山部52に圧接して弾性変形されるに十分な圧接代をもって、山部52に圧接される高さ寸法とされている。より具体的には、コルゲートクランプ10にコルゲートチューブ18を装着した際のコルゲートチューブ18の山部52の位置よりも、谷部50側に向かって僅かに入り込む高さ寸法で突出するようにされている。なお、圧接突部を構成するもう1つの突条42についても、同様の高さ寸法とされている。
図4に示す断面では、突条44が当接するコルゲートチューブ18の山部52の面積が少ないように見えるが、突条44が傾斜した略格子形状とされていることから、図4に示す断面部分の奥方56に示されているように、左右斜め方向に突条44が延びて形成されている。それ故、広い当接面積で、突条44をコルゲートチューブ18の山部52に当接させることができるのである。すなわち、突条44が周方向に対して傾斜した略格子形状とされていることから、コルゲートチューブ18の山部52の軸方向ピッチに関わらず、広い当接面積で、突条44を山部52に当接させることができる。従って、コルゲートチューブ18の種類により山部52の軸方向ピッチが異なる場合でも、コルゲートチューブ18の回転変位に対して、圧接突部を構成する突条44の弾性変形による高い摩擦抵抗を、安定して発現することができ、コルゲートクランプ10の汎用性の向上を図ることができるのである。
図5に示す、下側分割筒体16の周状突起40から外れた位置における、コルゲートチューブ18の山部52の周方向の断面図から、圧接突部を構成する全ての突条42,44がコルゲートチューブ18の山部52に対して当接していることが分かる。先ず、下側分割筒体16の内周面の中央部に設けられた突条44は、格子状に配設されていることから、各突条44のコルゲートチューブ18の山部52への当接部分における弾性変形を有利に許容しつつ、各突条44の基端部分への応力集中を緩和することができる。従って、コルゲートチューブ18の回転変位に対して、突条44の弾性変形による高い摩擦抵抗を発現しつつ、突条44の全体の耐久性の向上を有利に確保することができる。また、複数の突条44を格子状に配設することで、コルゲートチューブ18の山部52に対して広い面積で面接触されることから、局部的な圧接力の集中が防止されて、コルゲートチューブ18内のワイヤハーネス20の損傷の可能性を十分に抑えることができるのである。一方、下側分割筒体16の内周面の両端部に設けられた突条42は、コルゲートチューブ18の山部52に対して直交して当接していることから、突条42の弾性変形による高い摩擦抵抗を、効率的にコルゲートチューブ18に伝えることができ、コルゲートチューブ18の回転変位を一層有利に阻止することができるのである。
上述の如き本実施形態のコルゲートクランプ10によれば、上/下側分割筒体14,16の内周面に設けられた周状突起30,40がコルゲートチューブ18の谷部50に嵌まり込むことにより、コルゲートチューブ18のコルゲートクランプ10に対する軸方向の相対変位は、周状突起30,40のコルゲートチューブ18の谷部50に対する当接により、阻止されることとなる。一方、下側分割筒体16の内周面に設けられた圧接突部を構成する突条42,44がコルゲートチューブ18の山部52に圧接されて弾性変形されるようになっている。これにより、コルゲートチューブ18のコルゲートクランプ10に対する周方向の回転変位が、コルゲートチューブ18の山部52に圧接する突条42,44の弾性変形を伴う摩擦抵抗により、有利に阻止されるようになっている。その結果、コルゲートクランプ10に対するコルゲートチューブ18の軸方向の変位のみならず、周方向の変位をも、従来の弾性シートの如き別部材を用いることなく、実現でき、部品点数やコストの削減を達成することができるのである。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、本実施形態では、圧接突部を構成する突条44は、下側分割筒体16の内周面の周方向に対して傾斜して略格子状に延びる構造とされていたが、必ずしも傾斜する必要はなく、突条44が周方向と軸方向に延出する態様の格子状としてもよい。また、圧接突部は、コルゲートチューブ18の山部52に圧接されて弾性変形し得る形状であれば何れでもよく、例えば、円形や矩形、多角形等、任意の断面形状で突出する複数の微小突起等により構成することもできる。
加えて、本実施形態では、圧接突部が異なる2種類の形状の突条42,44により略等しい面積で構成されていたが、1種類の形状のもので構成されていてもよいし、3種類以上の形状のもので構成されていてもよい。また、各突条の配設面積や配設箇所は任意に設定可能である。さらに、本実施形態では、下側分割筒体16の内周面だけに圧接突部が設けられていたが、上/下側分割筒体14,16の内周面の少なくとも一方に設けられていればよい。
さらに、ロック機構についても、任意の構成が採用可能である。例えば、上側分割筒体14の周方向他方側となる端部に圧入部を設け、下側分割筒体16の周方向他方側となる端部に係合穴として設けられた圧入穴に圧入固定するようにしてもよい。
また、ヒンジ部24,32についても、任意の方法が採用可能である。例えば、上/下側分割筒体14,16の周方向一方側となる端部に、軸方向に延出する薄肉部を設け、この薄肉部によりヒンジ部を構成するようにしてもよい。
さらに、上側分割筒体14と下側分割筒体16の内周面の分割割合は、例示の如き半分に限られず、一方の内周面の周長が他方の内周面の周長よりも長くされていてもよい。
10:コルゲートクランプ、12:固定部、14:上側分割筒体(分割筒体)、16:下側分割筒体(分割筒体)、18:コルゲートチューブ、22:コルゲートチューブ装着孔、24,32:ヒンジ部、26:第1の係合突起(ロック機構)、28:第2の係合突起(ロック機構)、30,40:周状突起、34:係合部(ロック機構)、42,44:突条(圧接突部)、50:谷部、52:山部

Claims (5)

  1. 環状の山部と谷部が交互に連接されてなるコルゲートチューブの外周面に装着されるコルゲートクランプであって、
    一端部がヒンジ部を介して連結されている一方、他端部がロック機構を介して離脱可能に嵌合されて、それらの間に円筒状のコルゲートチューブ装着孔を構成する一対の分割筒体と、
    前記一対の分割筒体の少なくとも一方の内周面に周方向に延出して設けられて、前記コルゲートチューブの前記谷部に嵌まり込む周状突起と、
    前記一対の分割筒体の少なくとも一方の前記内周面に設けられて、前記コルゲートチューブの前記山部に圧接されて弾性変形される圧接突部と、を備えている
    ことを特徴とするコルゲートクランプ。
  2. 前記圧接突部が格子状に配設された複数の突条を含んで構成されている請求項1に記載のコルゲートクランプ。
  3. 前記格子状に配設された複数の突条が、前記内周面の周方向に対して傾斜して設けられている請求項2に記載のコルゲートクランプ。
  4. 前記圧接突部は、前記内周面の周方向両端部において軸方向に延出し且つ周方向に隙間を隔てて並列配置される複数の突条を含んで構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のコルゲートクランプ。
  5. 前記ロック機構のロック位置が多段階に設定されており、前記ロック位置に対応して前記コルゲートチューブ装着孔の径寸法が異ならされている請求項1〜4の何れか1項に記載のコルゲートクランプ。
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