JP4966733B2 - 長尺物固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺物を保持可能に構成された保持手段をレールに連結し、保持手段に保持させた長尺物を固定するレール用連結材と長尺物を保持する保持手段とを備えた長尺物固定具に関する。
従来から、建物の内外を問わず、各種パイプ類やケーブル類等の長尺物が周辺のレイアウトに合わせて配設される場合、長尺物は、長手方向に間隔をあけて複数箇所で固定される。このように長尺物を固定するに当り、一般的に、地面や床、天井等の所定位置に固定されたレールに対し、固定金具を介して長尺物を固定するようにしている。
前記レールは、所定の間隔をあけて互いに対向し、且つ、相手側に向けて延出する一対の掛止部を備えている。これに対し、固定金具は、レールが一対の掛止部を備えていることを前提に構成されており、例えば、図14(a)に示す如く、一端部がレール5の前記一対の掛止部50a,50bに掛止可能に構成された帯状金属からなる金具本体101と、該金具本体101の他端部をレール5に固定する固定部材102とを備える。
前記金具本体101は、長手方向でU字状に曲げられたもので、長手方向の一端部の両側に一対の掛止爪101a,101bが突設され、この一対の掛止爪101a,101bをレール5の掛止部50a,50bに掛止させるようになっている。そして、該金具本体101は、長手方向の他端部が外側に屈曲し、該他端部にボルトBを挿通させる貫通穴103が穿設されている。これに対し、前記固定部材102は、一対の掛止部50a,50bに両端部を掛止させることのできる大きさの板材(図においては平面視矩形状の板材)で構成されており、前記ボルトBを螺合させるねじ穴104が穿設されている。
これにより、該固定金具100は、長尺物Lを金具本体101で包囲して一端部(掛止爪101a,101b)をレール5(一対の掛止部50a,50b)に掛止させるとともに、該金具本体101の他端部(貫通穴103)に挿通したボルトBをレール5(一対の掛止部50a,50b)に掛止させた固定部材102のねじ穴104に螺合させることで、長尺物Lをレール5と交差した姿勢で固定できるようになっている。
また、図14(b)に示す如く、別の固定金具105として、帯状金属からなる一対の金具部材106a,106bで構成されたものもある。前記一対の金具部材106a,106bは、それぞれ長手方向の一端部に、図14(a)の金具本体101と同様の一対の掛止爪107a,107bが形成されており、他端側が湾曲状に曲げ加工されている。そして、一対の金具部材106a,106bは、鏡像配置にした状態で、他端部同士が重なり合うように曲げ加工されており、その重なり合う部分にはボルトBを挿通させる貫通穴108が穿設されている。
これにより、該固定金具105は、一端部をレール5(一対の掛止部50a,50b)に掛止させた一対の金具部材106a,106bで長尺物Lを挟み込み、その一対の金具部材106a,106bの他端部をボルトBとナットNで締結することで、長尺物Lを固定できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−210636号公報
しかしながら、上記何れの固定金具100,105も、長尺物Lを固定するのに二つ以上の部材101,102,106a,106b,B,Nを取り扱わなければならない上にボルトBを締め付ける作業を要するため、取り付け作業が繁雑である。特に、長尺物Lのレイアウトを決定する(長尺物Lを固定する)レール5が作業者の立ち入りにくい場所に配置された場合、上述のような作業は非常に煩雑である。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、レールに対する取り付けが非常に簡単にでき、保持手段に保持させた長尺物をレールに対して確実に固定することのできるレール用連結材を備えた長尺物固定具を提供することを課題とする。
本発明に係る長尺物固定具は、所定の間隔をあけて互いに対向し、且つ、相手側に向けて延出した一対の掛止部を備えたレールに対し、長尺物を固定する長尺物固定具であって前記長尺物を保持可能に構成された保持手段と、該保持手段を連結し、該保持手段に保持させた長尺物を固定するレール用連結材とを備え該レール用連結材は、前記保持手段が取り付けられる取付部と、取付部の両側に延設された一対の上側片部と、取付部の両側に延設され、該延出方向を掛止部の延出方向と直交する方向に一致させた状態で掛止部間に挿入可能に構成された一対の下側片部とを備え、一対の下側片部を掛止部間に挿入した状態で、下側片部を掛止部間に挿入する方向と同方向に延びる軸線周りで取付部を回転させることにより、一対の上側片部が一対の掛止部の一方の面上に配置されるとともに、一対の下側片部が一対の掛止部に対して他方の面側で接触するように構成され、前記一対の上側片部は、それぞれの基端側に突出部を備え、該突出部は、前記保持手段が前記レールに対して回転したときに保持手段に当接されることで、前記レール用連結材が保持手段と一体的になって回転すべく、保持手段を挟むように配置されていることを特徴とする。
上記長尺物固定具によれば、前記保持手段が取り付けられる取付部と、取付部の両側に延設された一対の上側片部と、取付部の両側に延設され、該延出方向を掛止部の延出方向と直交する方向に一致させた状態で掛止部間に挿入可能に構成された一対の下側片部とを備え、一対の下側片部を掛止部間に挿入した状態で、下側片部を掛止部間に挿入する方向と同方向に延びる軸線周りで取付部を回転させることで、一対の上側片部が一対の掛止部の一方の面上に配置されるとともに、一対の下側片部が一対の掛止部に対して他方の面側で接触するように構成されているので、取付部に保持手段を取り付けた状態で、一対の下側片部を一対の掛止部間に挿入し、全体を回転させると一方の上側片部と下側片部とで一方の掛止部を上下から挟み込んだ状態になり、他方の上側片部と下側片部とで他方の掛止部を上下から挟み込んだ状態になる。これにより、レール用連結材は、掛止部の延出方向、及び該延出方向と交差する方向への移動が規制されることになり、取付部に取り付けた保持手段に長尺物を保持させることで、長尺物をレールに固定した状態になる。
このように、本発明にかかる長尺物固定具は、ボルト等を一切用いることなく回転させるだけでレールに確実且つ容易に固定することができる。
また、本発明にかかる長尺物固定具は、取付部に取り付けた保持手段に対する回転力が保持手段の両側にある突出部に伝達されるので、保持手段をハンドル代わりにしてレール用連結材を軸線周りで回転させることができる。
さらに、前記レールの掛止部のそれぞれが先下りに傾斜して形成され、前記一対の上側片部は、各掛止部の一方の面上に配置された状態で、少なくとも一部が前記一方の面に面接触するように形成されてもよい。このように掛止部のそれぞれが先下りに傾斜したレールを対象にして、各上側片部の少なくとも一部を掛止部の一方の面に面接触するように形成すると、掛止部と上側片部との面接触により、不用意に回転して掛止部に対する挟持状態が解除されるのを防止することができる。
そして、前記一対の上側片部は、一対の下側片部を挟んで二組設けられていることが好ましい。このようにすれば、一対の掛止部に対して四つの上側片部が載る、すなわち、レール上に上側片部が四点当りすることになり、レールに対する固定(一対の掛止部に対する挟み込み)を安定させることができる。
この場合、前記取付部、一対の上側片部、及び一対の下側片部が、一枚の板材をプレス成形して形成されていることが好ましい。このようにすれば、レール用連結材が単一材料から作製されるので、全体的に頑丈なものになる。また、複数の工程を経ずにレール用連結材を製造することができる。
そして、前記保持手段は、前記長尺物を両側から挟み込む一対の保持部材を備え、該一対の保持部材は、互いの一端部同士が枢着されるとともに、互いの他端部同士が係脱可能に構成され、一方の保持部材が取付部に対して固定されていることが好ましい。このようにすれば、一対の保持部材は、他端側の係合を解除すると、一端側を支点にして他方の保持部材を一方の保持部材から離間させるように回転させることができ、一方の保持部材上に長尺物を配置することができる。そして、一方の保持部材上に長尺物を配置した状態で他方の保持部材を回転させ、一対の保持部材の他端部同士を係合させると、長尺物を挟み込んで保持した状態にすることができる。
前記一対の保持部材は、長尺物を挟み込む面側に弾性変形自在なクッション材が取り付けられていることが好ましい。このようにすれば、レール用連結材の回転量が不足、又はオーバーして保持手段が長尺物のレイアウト(姿勢)に対してずれていても、クッション材の変形によって吸収して長尺物を保持することができる。
本発明によれば、レールに対する取り付けが非常に簡単にでき、保持手段に保持させた長尺物をレールに対して確実に固定することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の第一実施形態に係る長尺物固定具について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る長尺物固定具は、図1及び図2に示す如く、床や天井、壁等に固定されるレール5に取り付けて、パイプやケーブル等の長尺物(本実施形態においてはパイプ)Lをレール5の配置に対応させて固定するもので、その前提となるレール5は、所定の間隔をあけて互いに対向し、且つ、相手側に向けて延出する板状をなす一対の掛止部50a,50bを備えている。
かかるレール5は、押し出し成型や、板材を曲げ加工することにより作製される。本実施形態に係るレール5は、互いに対向する一対の対向部51a,51bと、該一対の対向部51a,51bの一端同士を連結する接続部52とを備えている。各掛止部50a,50bは、各対向部51a,51bの他端に基端が接続され、該基端から先端に向けて先下りに傾斜し、先端が基端よりも接続部52側に位置している。
これにより、掛止部50a,50bと対向部51a,51bとが90°よりも小さな角度(鋭角)をなし、掛止部50a,50bと対向部51a,51bとの境界において、掛止部50a,50bの延出方向と直交する方向に延びる稜線が形成されている。そして、上記構成のレール5は、接続部52にボルトを挿通させるための貫通穴(図示しない)が穿設されており、該貫通穴に挿通したボルトを床や天井等に螺合することで固定できるようになっている。
本実施形態に係る長尺物固定具1は、長尺物Lを保持可能に構成された保持手段2と、該保持部材20,20をレール5に連結させるレール用連結材3とを備えている。
本実施形態に係る保持手段2は、長尺物Lとしてのパイプ(例えば、ケーブル保護用パイプ)を対象にしたもので、図2に示す如く、パイプLを両側から挟み込む一対の保持部材20,20を備えている。該一対の保持部材20,20は、互いの一端部同士が枢着されるとともに、他端部同士が係脱可能(係合とその解除とが可能)に構成されている。すなわち、一対の保持部材20,20は、一端部同士がピンPを介して回転可能に連結され、他端部同士が連結とその解除とができるようになっている。なお、本実施形態に係る保持手段2は、一方の保持部材20の他端部に外側に突出した凸部(採番しない)が形成され、他方の保持部材20の他端部に前記凸部が嵌り込む凹部(採番しない)が形成されており、この凸部と凹部との嵌合と嵌合の解除とによって他端部同士が係脱できるようになっている。
そして、一対の保持部材20,20は、それぞれ略半円環状に形成されており、他端部同士を係合させた状態でパイプLの外径以上の内径の円環状になるように構成されている。該保持手段2は、各保持部材20,20の内周面(パイプPを挟み込む面側)にクッション材21が取り付けられている。このクッション材21には、弾性変形自在なゴム材料や発砲ウレタン等が採用される。このようにクッション材21を設けることで、円環状になった一対の保持部材20,20の中心とパイプLの中心とが一致しているときは勿論のこと、一対の保持部材20,20の中心に対してパイプLの中心がずれたり傾斜したりしても、クッション材21の変形でそのずれを吸収してパイプLを密接状態で挟み込めるようになっている。
前記レール用連結材3は、一枚の板材をプレス成形したもので、図3及び図4に示す如く、レール5が一対の掛止部50a,50bを備えていることを前提に、前記保持手段2が取り付けられる取付部30と、取付部30の両側に延設された一対の上側片部31,31と、取付部30の両側に延設され、該延出方向を掛止部50a,50bの延出方向と直交する方向に一致させた状態で掛止部50a,50b間に挿入可能に構成された一対の下側片部32,32とを備えている。
前記取付部30は、板状に形成されており、一対の上側片部31,31の延設される部分(側端)間の寸法が、一対の掛止部50a,50bの基端間の距離(レール5の幅寸法)よりも狭く設定され、本実施形態においては、一対の掛止部50a,50bの先端間の距離よりも小さく設定されている。また、該取付部30は、一対の下側片部32,32の延設される部分(側端)間の寸法が、一対の掛止部50a,50bの先端間の距離よりも小さく設定されている。
すなわち、取付部30は、各上側片部31,31が掛止部50a,50b上に載ることのできる位置に延出し、且つ、各下側片部32,32がレール5の掛止部50a,50bの下側に入り込むことのできる位置に延出するように幅寸法(側端間の寸法)が設定されている。
そして、該取付部30は、一方の面(上面)の中央部に前記保持手段2が固定されている。本実施形態においては、取付部30の中央部に貫通穴35が穿設されており、一方の保持部材20に挿通したリベット10を貫通穴35に挿通してかしめ処理することで取付部30に保持手段2が取り付けられている。
一対の上側片部31,31は、レール5の掛止部50a,50bの一方の面(外側に位置する面)上に配置可能な延出量に設定されており、本実施形態においては、レール5の中央(掛止部50a,50b間)に取付部30の中央を一致させた状態で、上側片部31,31の先端がレール5の掛止部50a,50bの基端よりも外側に位置し、掛止部50a,50bの基端(掛止部50a,50bと対向部51a,51bとの境界にある稜線近傍)に線接触した状態で配置できるようになっている。
本実施形態に係るレール用連結材3は、一対の上側片部31,31が、一対の下側片部32,32を挟んで二組設けられている。すなわち、二組(二対)の上側片部31,31は、該上側片部31,31の延出方向と直交する方向に間隔をあけて設けられており、上側片部31,31間に下側片部32,32が介設されている。
そして、各上側片部31,31は、基端側(取付部30側)に、取付部30の一方の面(上面)側に突出した突出部33が形成されており、取付部30に取り付けた保持手段2が突出部33によって両側から挟まれた状態になっている。すなわち、各上側片部31,31は、取付部30に取り付けた保持手段2に対して両側で当接可能な突出部33が基端側に形成されている。
本実施形態に係るレール用連結材3(上側片部31,31)は、一枚の板材をプレス成形したものであるため、前記突出部33は、取付部30と略直角をなして該取付部30の側端から取付部30の一方の面側に延出した第一起立部33aと、該第一起立部33aと略直角をなして該第一起立部33aの先端から取付部30とは反対側に延出した横臥部33bと、第一起立部33aと対向するように、横臥部33bと略直角をなして該横臥部33bの先端から延出(垂下)した第二起立部33cとで構成されて断面コの字状を呈し、突出部33よりも先端側が、第二起立部33cと略直角をなして第二起立部33cの下端から取付部30とは反対側に延出している。すなわち、上側片部31,31は、突出部33よりも先端側(先端部)が、取付部30と同方向に延びるように第二起立部33cの下端から横臥部33bとは反対側に延出している。
このように突出部33を形成することで、取付部30に取り付けられた保持手段2(一方の保持部材20)に対して、各突出部33の第一起立部33aが近接した状態で対向し、環状をなす保持手段2の中心線と直交する軸線(取付部30の貫通穴35の穴中心)CL周りで保持手段2に回転させたときの回転トルクを上側片部31,31(レール用連結材3)に伝達できるようになっている。
一対の下側片部32,32は、同一直線上を通るように設けられており、本実施形態においては、二組の上側片部31,31間で取付部30の両側に延出している。そして、一対の下側片部32,32は、その延出方向と直交する方向の寸法(幅寸法)が、一対の掛止部50a,50bの間隔寸法よりも小さく設定されている。これにより、各下側片部32,32は、掛止部50a,50bの延出方向と直交する方向に並んだ状態で、掛止部50a,50b間に挿入できるようになっている。
そして、一対の下側片部32,32は、両方の先端間が掛止部50a,50bの間隔よりも広く且つレール5の幅(対向部51a,51b間)よりも狭くなるように延出量が設定されており、掛止部50a,50b間に挿入された状態(対向部51a,51b間)で、掛止部50a,50bへの挿入方向と同方向に延びる軸線(取付部30の貫通穴35の穴中心)CL周りで回転できるようになっている。
該一対の下側片部32,32は、上述の如く回転することで、一対の掛止部50a,50bに対して他方の面側で接触するようになっている。すなわち、一対の下側片部32,32は、掛止部50a,50b間に挿入した状態から回転することで、レール5の掛止部50a,50bに密接して掛止された状態になるように構成されている。
本実施形態において、一対の下側片部32,32は、先端側が基端側よりも取付部30から離間するように先下りに傾斜して設けられており、前記軸線CL周りで回転させたときに、掛止部50a,50bの先端に対して点接触しつつ回転し、掛止部50a,50bの延出方向と下側片部32,32の延出方向とが一致した状態で掛止部50a,50bの先端と線接触した状態になるように構成されている。そして、本実施形態において、一対の下側片部32,32は、掛止部50a,50bの先端との接触で下方側に撓むように傾斜角度が設定されており、その撓みによる復元力で掛止部50a,50bを上側片部31,31とともに挟み込むようになっている。
本実施形態では、一対の下側片部32,32の両側に二組の上側片部31,31が設けられているので、上述の如く、掛止部50a,50bに対する挟み込みは上側片部31,31及び下側片部32,32の延出方向と直交する方向にずれた位置で挟み込まれた状態になるように構成されている。
本実施形態に係る長尺物固定具1は、一対の掛止部50a,50bが先下りに傾斜したレール5を対象とし、上側片部31,31が配置される掛止部50a,50bの基端(稜線近傍)と該掛止部50a,50bの先端との間で高低差があるため、各下側片部32,32は、取付部30に対して直交する方向に延びるように該取付部30の側端に垂設された垂下片部34,34を介して延設されている。すなわち、一対の下側片部32,32は、取付部30の両側端に垂下する垂下片部34,34の下端に基端部が接続されている。これにより、下側片部32,32の傾斜角度を急勾配にすることなく適度な角度で傾斜した状態にできるようになっている。
これは、下側片部32,32の傾斜角度を急勾配にすると、軸線CL周りで回転させたときに下側片部32,32の側端と掛止部50a,50bの先端との交差角度が大きくなって干渉してしまうことを考慮したもので、下側片部32,32の傾斜角度を小さくすることで、回転させたときの掛止部50a,50bとの当接で下側片部32,32を撓ませ、掛止部50a,50bの他方の面と対向した状態にできるようにするためである。
本実施形態に係る長尺物固定具1は、以上の構成からなり、次に、使用態様について説明する。
まず、パイプLの配置に対応して複数のレール5が間隔をあけて固定される。このとき、各レール5は、パイプLの配置される予定位置の長手方向に間隔をあけ、その長手方向と直交する方向に延びるように配設される(図1参照)。
そして、各レール5に対して長尺物固定具1を取り付ける。すなわち、図3(a)に示す如く、一対の下側片部32,32をレール5の延びる方向(掛止部50a,50bの延出方向に対して直交する方向)に合わせて掛止部50a,50b間に挿入する。そして、図3(b)に示す如く、その挿入方向と同方向に延びる軸線CL周りで長尺物固定具1(レール用連結材3)を回転させる。このとき、保持手段2をハンドルにして軸線CL周りで回転させると、その回転トルクが二組の上側片部31,31(突出部33)を介してレール用連結材3全体に伝達され、二組の上側片部31,31及び一対の下側片部32,32が軸線CL周りで回転する。
そうすると、図3(b)、及び図4(a)に示す如く、各組の一方の上側片部31が一方の掛止部50a(基端)上に載り、他方の上側片部31が他方の掛止部50b(基端)上に載る。これに併せて、一対の下側片部32,32は、掛止部50a,50bの先端との当接で下方側に押し下げられつつ(弾性変形しつつ)掛止部50a,50bの下方に入り込む。これにより、一方の上側片部31,31と下側片部32とが一方の掛止部50aを挟み込んだ状態になるとともに、他方の上側片部31と下側片部32とが他方の掛止部50bを挟み込んだ状態になり、当該長尺物固定具1の前後、上下、左右の移動が規制される。この状態で。保持手段2の中心は、レール5の延びる方向に対して交差方向に位置することになる。
このように複数のレール5のそれぞれにも長尺物固定具1を取り付け、図1に示す如く、各長尺物固定具1の保持手段2にパイプLを保持させる。すなわち、各保持手段2の他方の保持部材20を開いた上で、各長尺物固定具1に跨るようにそれぞれの一方の保持部材20上にパイプLを配置し、それぞれの他方の保持部材20を閉じてパイプLを挟み込んで保持する。このとき、各保持手段2の中心がパイプLの中心と一致していなくても、保持手段2のクッション材21が変形してパイプLに密接することで、その姿勢のずれを吸収した上でパイプLが保持されることになる。
このように、各レール5に対して長尺物固定具1を取り付け、その複数の長尺物固定具1に跨るようにパイプLが配設されることで、パイプLは勿論のこと各長尺物固定具1についてもパイプLとの関係で相対的に拘束され、より確実に固定されることになる。
以上のように、本実施形態に係る長尺物固定具1は、保持手段2が取り付けられる取付部30と、取付部30の両端に延設された一対の上側片部31,31と、取付部30の両端に延設され、延出方向を掛止部50a,50bの延出方向と直交する方向にした状態で掛止部50a,50b間に挿入可能に構成された一対の下側片部32,32とを備え、一対の下側片部32,32を掛止部50a,50b間に挿入した状態で、下側片部32,32を掛止部50a,50b間に挿入する方向に延びる軸線CL周りで取付部30を回転させることで、一対の上側片部31,31が一対の掛止部50a,50bの一方の面上に配置されるとともに、一対の下側片部32,32が一対の掛止部50a,50bに対して他方の面側で接触するようにレール用連結材3が構成されているので、ボルト等を一切用いることなく回転させるだけでレール5に確実且つ容易に固定することができる。
また、一対の上側片部31,31のそれぞれの基端側に突出部33が形成され、該突出部33で取付部30に取り付けられた保持手段2を挟むように構成されているので、保持手段2をハンドル代わりにしてレール用連結材3を回転させてレール5に固定することができる。
そして、前記一対の上側片部31,31は、一対の下側片部32,32を挟んで二組設けられているので、一対の掛止部50a,50bに対して四つの上側片部31,31が載る、すなわち、レール5上に上側片部31,31が四点当りすることになり、レール5に対する固定(一対の掛止部50a,50bに対する挟み込み)を安定させることができる。
そして、前記取付部30、一対の上側片部31,31、及び一対の下側片部32,32が、一枚の板材をプレス成形して形成されているので、全体的に頑丈なものになる。また、複数の工程を経ずにレール用連結材3を製造することができる。
さらに、上記構成の長尺物固定具1は、保持手段2が、パイプLを両側から挟み込む一対の保持部材20,20を備え、該一対の保持部材20,20は、互いの一端部同士が枢着されるとともに、互いの他端部同士が係脱可能に構成され、一方の保持部材20が取付部30に対して固定されているので、他方の保持部材20を回転させるだけでパイプLを保持した状態にすることができる。
また、前記一対の保持部材20,20は、パイプLを挟み込む面側に弾性変形自在なクッション材21が取り付けられているので、レール用連結材3の回転量が不足、又はオーバーして保持手段2がパイプLのレイアウト(姿勢)に対してずれていても、クッション材21の変形で位置ずれを吸収してパイプLを保持することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る長尺物固定具について説明する。本実施形態に係る長尺物固定具は、前提となるレールが第一実施形態と同様であり、また、基本構成についても第一実施形態と同様である。これに伴い、以下の説明において、第一実施形態と同様の構成、或いは相当する構成について同一符号及び同一名称を付し、第一実施形態と相違する構成についてのみ説明することとする。
本実施形態に係る長尺物固定具1は、図5〜図7に示す如く、第一実施形態と同様に、レール用連結材3を備えている。本実施形態に係るレール用連結材3は、各上側片部31,31がレール5の掛止部50a,50bの一方の面上に配置されたときに、各上側片部31,31の少なくとも一部(本実施形態においては先端部)が掛止部50a,50bの一方の面に面接触するように形成されている。より具体的には、本実施形態に係る上側片部31,31のそれぞれは、突出部33の第二起立部33cよりも先端側が該第二起立部33cに対して鋭角をなす(レール5の掛止部50a,50bと対向部51a,51bとのなす角度と同様の角度)ように屈曲しており、上側片部31,31がレール5の掛止部50a,50bの一方の面上に配置されたときに先端部が該一方の面に面接触するように形成されている。
そして、上述のように上側片部31,31の先端部を傾斜させても、上側片部31,31と掛止部50a,50bとの干渉を極力抑えて軸線CL周りで回転させることができるように、本実施形態に係るレール用連結材3は、上側片部31,31の延出方向と直交する方向における寸法が第一実施形態の上側片部31,31よりも狭く設定され、同方向における全体の寸法が第一実施形態のレール用連結材3よりも狭く設定されている。また、該上側片部31,31は、弾性変形可能に構成されており、軸線CL周りで回転させたときに掛止部50a,50bと接触しても、その弾性変形で回転を許容できるようになっている。
本実施形態に係る長尺物固定具1は、以上の構成からなり、図6(a)に示す如く、第一実施形態と同様に、一対の下側片部32,32をレール5の延びる方向(掛止部50a,50bの延出方向に対して直交する方向)に合わせて掛止部50a,50b間に挿入する。そして、図6(b)に示す如く、その挿入方向と同方向に延びる軸線CL周りで長尺物固定具1(レール用連結材3)を回転させる。このとき、保持手段2をハンドルにして軸線CL周りで回転させると、その回転トルクが二組の上側片部31,31(突出部33)を介してレール用連結材3全体に伝達され、二組の上側片部31,31及び一対の下側片部32,32が軸線CL周りで回転する。
そうすると、図6(b)、及び図7(a)に示す如く、第一実施形態と同様に、各組の一方の上側片部31が一方の掛止部50a(基端)上に載り、他方の上側片部31が他方の掛止部50b(基端)上に載ることになるが、本実施形態においては、各上側片部31,31の先端部が傾斜しているので、回転の際に掛止部50a,50bとの接触で弾性変形しつつ回転し、最終的に上側片部31,31の先端部が掛止部50a,50bの一方の面に面接触した状態になる。これにより、該レール用連結材3は、軸線CL周りで不用意に回転することが防止される。そして、一対の下側片部32,32は、第一実施形態と同様に、掛止部50a,50bの先端との当接で下方側に押し下げられつつ(弾性変形しつつ)掛止部50a,50bの下方に入り込むことになる。
これにより、一方の上側片部31,31と下側片部32,32とが一方の掛止部50aを挟み込んだ状態になるとともに、他方の上側片部31と下側片部32,32とが他方の掛止部50bを挟み込んだ状態になり、当該長尺物固定具1の前後、上下、左右の移動が規制される。この状態で長尺物固定具1の保持手段2にパイプLを保持させれば、第一実施形態と同様に、パイプLを固定することができる。
以上のように、本実施形態に係る長尺物固定具1は、基本構成が第一実施形態と同様であるので、同様の作用及び効果を奏することができる。特に、本実施形態に係る長尺物固定具1は、レール5に取り付けた状態で、レール用連結材3の上側片部31,31の先端部がレール5の掛止部50a,50bに沿って面接触した状態になるように構成されているので、レール用連結材3が不用意に回転するのを確実に防止することができる上に、レール5に対する保持手段2の姿勢が適正な状態になるように位置決めすることができる。
尚、本発明は、上記何れの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記第一、及び第二実施形態において、パイプLを保持可能に構成された保持手段2と、該保持手段2をレール5に連結するレール用連結材3とを一体的に備えた長尺物固定具1について説明したが、例えば、レール用連結材3を単独の部品として流通させても勿論よい。この場合、レール用連結材3に保持部材20,20を適宜取り付ければ上記実施形態と同様の長尺物固定具1とすることができる。
上記第一、及び第二実施形態において、保持手段2を構成する一対の保持部材20,20にクッション材21を設けたが、これに限定されるものではなく、一対の保持部材20,20で長尺物Lを直接挟み込むようにしてもよい。このようにしても、レール用連結材3が軸線CL周りの回転で長尺物Lの姿勢に対応することができる。但し、長尺物Lを一対の保持部材20,20で挟み込む保持手段2を採用する場合、長尺物Lの保護の観点から、上記実施形態と同様にクッション材21を設けることが好ましいことは言うまでもない。
そして、上記第一及び第二実施形態において、保持手段2に保持させる長尺物としてパイプLを対象としたが、これに限定されるものではなく、例えば、長尺なケーブル(電線)や小径パイプを保持可能としたものであってもよい。すなわち、保持手段2は、パイプLを両側から挟み込むように半円環状をなした一対の保持部材20,20を備えたものに限定されるものではなく、例えば、図8に示す如く、真っ直ぐに延びる一対の保持部材20’,20’の一端同士を枢着するとともに他端部同士を係合可能に構成し、一対の保持部材20,20で長尺物Lを挟み込む様に構成されたものであってもよい。このように一対の保持部材20’,20’のそれぞれを真っ直ぐに延びる構成とすることで、保持部材20,20の延びる方向で複数の長尺物Lを配置して挟み込む(保持する)ことができる。この場合も、長尺物Lを挟み込む面側にクッション材21’を設けることが好ましいことは言うまでもない。
また、保持手段2は、一対の保持部材20,20の一端部同士が枢着(ピン結合)されたものに限定されるものではなく、例えば、図9(a)に示す如く、周方向の一部に長尺物Lを嵌め込む開口25を形成するようにU字状又はC字状をなすものや、図9(b)に示す如く、長尺物Lを嵌め込む開口26を形成するように互いに対向した一対の挟持片(爪)27,27を備え、その挟持片27,27で長尺物Lを径方向両側から挟み込むように形成されたもの等、種々のタイプのものを採用することができる。
上記第一、及び第二実施形態において、上側片部31,31の基端側に突出部33を設け、取付部30に取り付けた保持手段2をハンドル代わりにして回転させたときの回転トルクを突出部33に伝達してレール用連結材3を回転させるようにしたが、これに限定されるものではなく、上側片部31,31突出部33を設けることなく、上側片部31,31を単に真っ直ぐ延びる片として構成し、保持部材20,20を取付部30に取り付けるようにしてもよい。すなわち、保持部材20,20をハンドル代わりに使用出来るものに限定されるものでなく、レール用連結材3を直接回転させるようにしたものであってもよい。但し、操作性を考慮すれば、保持部材20,20をハンドル代わりに使用出来ることが好ましいことは言うまでもない。そして、保持部材20,20をハンドル代わりに使用すべく、保持部材20,20の回転力をレール用連結材3に伝達する手段は、上側片部31,31に設けた突出部33に限定されるものではなく、例えば、取付部30に対して保持部材20,20が軸線CL周りで相対的に回転するのを規制する回り止めピンを保持部材20,20と取付部30とに貫通させて設けるようにしてもよい。
上記第一及び第二実施形態において、一対の下側片部32,32の両側に一対で一組をなす上側片部31,31を二組設け、上側片部31,31(下側片部32,32)の延出方向と直交する方向で変位した位置で掛止部50a,50bを両面側から挟持するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば一対の下側片部32,32と対向するように、取付部30の両側に一対の上側片部31,31を延設するようにしてもよい。このようにしても、一対の下側片部32,32をレール5の掛止部50a,50b間に挿入して回転させることで、両側の上側片部31,31と下側片部32,32とが一対の掛止部50a,50bを挟持した状態となるので、上記実施形態と同様に簡単な操作でレール5に取り付けることができ、長尺物Lを確実に固定することができる。
また、レール用連結材3は、一枚の板材をプレス成形したものに限定されるものではなく、例えば、上側片部31,31又は下側片部32,32の何れか一方を取付部30と一体的に形成し、上側片部31,31又は下側片部32,32の何れか他方の基端を取付部30の側端に溶接してレール用連結材3を作製するようにしてもよい。また、図10に示す如く、一枚の板材をプレス成形して取付部30となる矩形状の領域30a’の両側から一対の上側片部31,31が延出した部材3aを作製するとともに、一枚の板材をプレス成形して取付部30となる矩形状の領域30b’の両側から一対の下側片部32,32が延出した部材3bを作製し、上側片部31,31と下側片部32,32とが同方向の延びるように、プレス成形した二つの部材3a,3bの矩形状の領域30a’,30b’を接続してレール用連結材3にするようにしてもよい。なお、上記実施形態のようにレール用連結材3を長尺物固定具1の一構成として流通させる場合には、取付部30に保持手段2を固定する手段(例えば、リベット10)で二つの部材3a,3bの矩形状の領域30a’,30b’と保持手段2とを一体的に連結してもよい。
上記第一、及び第二実施形態において、長尺物固定具1(レール用連結材3)を取り付けるレール5として、一対の掛止部50a,50bが先下りに傾斜したものを一例に挙げたが、これに限定されるものではなく、一対の掛止部50a,50bが略同一面上で真っ直ぐ延びるように形成されたものであってもよい。また、レール5は、一対の掛止部50a,50bが対向部51a,51b及び接続部52を介して連結されたものに限定されるものではなく、例えば、図11に示す如く、断面L字状をなすアングルでレール5’を構成し、その一方の片5a’に長穴55を穿設することで、該長穴55の長手方向と直交する両側に真っ直ぐに延びる一対の掛止部50a,50bを形成したものであってもよい。この場合においても、図12、及び図13に示す如く、レール用連結材3は、上記実施形態と同様に、前記保持手段2が取り付けられる取付部30と、取付部30の両側に延設された一対の上側片部31,31と、取付部30の両側に延設され、該延出方向を掛止部50a,50bの延出方向と直交する方向(長穴55の長手方向)に一致させた状態で掛止部50a,50b間に挿入可能に構成された一対の下側片部32,32とを備え、一対の下側片部32,32を掛止部50a,50b間に挿入した状態で、下側片部32,32を掛止部50a,50b間に挿入する方向と同方向に延びる軸線CL周りで取付部30を回転させることで、一対の上側片部31,31が一対の掛止部50a,50bの一方の面上に配置されるとともに、一対の下側片部32,32が一対の掛止部50a,50bに対して他方の面側で接触するように構成される。
上記第一、及び第二実施形態において、一対の下側片部32,32を先下りに傾斜するように形成し、回転させたときに掛止部50a,50bの他方の面側の先端との部分的な接触で下側片部32,32を押し下げ、該下側片部32,32が掛止部50a,50bに掛止された状態になる(レール用連結材3の回転を許容する)ようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、上側片部31,31に対して上下方向で変位した位置で該上側片部31,31と略平行になるように下側片部32,32を真っ直ぐに形成してもよい。この場合、レール用連結材3を円滑に回転させることができるよう、下側片部32,32の延出方向と直交する方向の端部を斜め下方に向けて傾斜させることが好ましい。このようにすると、レール用連結材3を回転させるときに、下側片部32,32の傾斜した端部が掛止部50a,50bの先端に接触し、その端部の傾斜で作用する回転力の分力が下側片部32,32を押し下げることのなり、上記実施形態と同様に下側片部32,32を掛止部50a,50bの他方の面側で掛止した(接触した)状態に円滑にすることができる。
上記第一、及び第二実施形態において、レール用連結材3をレール5に取り付けた状態で保持手段2の中心線がレール5の伸長方向に対して交差方向に延びた状態(長尺物Lがレール5と交差した姿勢で保持出来る状態)になるようにしたが、これに限定されるものではなく、レール5と長尺物Lとが同方向の延びた状態で長尺物Lを保持できるように保持手段2を取付部30に取り付けても勿論よい。何れにしても、長尺物Lは長尺物固定具1を用いて複数箇所で固定されるので、複数の長尺物固定具1に跨るように単一の長尺物Lを各長尺物固定具1の保持手段2で保持させれば、長尺物Lとの関係で不用意に回転してしまうことが確実に防止される。
上記第一実施形態において、上側片部31,31が掛止部50a,50bの一方の面上に配置された状態で、上側片部31,31が掛止部50a,50bの基端に線接触するように、上側片部31,31の延出量を設定したが、これに限定されるものではなく、例えば、先下りに傾斜した掛止部50a,50bの一方の面の何れかの部位に対して上側片部31,31の先端が接触するように上側片部31,31の延出量を設定してもよい。このようにしても、上側片部31,31と下側片部32,32とで掛止部50a,50bを挟み込むことができ、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。また、上側片部31,31は、一対の掛止部50a,50bに対して部分的に接触するようにしたものに限定されず、掛止部50a,50bが真っ直ぐに延びるレール5(例えば、図11に示すレール5’)を対象とした場合、上側片部31,31が掛止部50a,50bの一方の面と面接触するように上側片部31,31を延設するようにしてもよい。
本発明の第一実施形態に係る長尺物固定具で長尺物を固定した状態の斜視図である。 第一実施形態に係る長尺物固定具で長尺物を固定した状態、及び長尺物固定具をレールに取り付けた状態であって、保持手段の一部を破断させて示した斜視図を示す。 第一実施形態に係るレール用連結材の説明図であって、(a)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、下側片部をレールの掛止部間に挿入させる状態のレール用連結材の平面図であり、(b)は、持手段及びレールを仮想線で示し、下側片部を掛止部に掛止させた状態のレール用連結材の平面図である。 第一実施形態に係るレール用連結材の説明図であって、(a)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の正面図であり、(b)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の側面図である。 第二実施形態に係る長尺物固定具で長尺物を固定した状態、及び長尺物固定具をレールに取り付けた状態であって、保持手段の一部を破断させて示した斜視図である。 第二実施形態に係るレール用連結材の説明図であって、(a)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、下側片部をレールの掛止部間に挿入させる状態のレール用連結材の平面図であり、(b)は、持手段及びレールを仮想線で示し、下側片部を掛止部に掛止させた状態のレール用連結材の平面図である。 第二実施形態に係るレール用連結材の説明図であって、(a)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の正面図であり、(b)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の側面図である。 本発明の他実施形態に係る長尺物固定具の斜視図であって、複数の長尺物を並列に保持可能に構成された保持手段を備えた長尺物固定具の斜視図を示す。 本発明の別実施形態に係る長尺物固定具の斜視図であって、(a)は、U字状又はC字状に形成された保持手段を備える長尺物固定具の斜視図であり、(b)は、一対の挟持片(爪)を有する保持手段を備える長尺物固定具の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る長尺物固定具(レール用連結材)の説明図であって、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の正面図である。 本発明に係る長尺物固定具(レール用連結材)の対象となる別の形態のレールを説明するための説明図であって、長尺物固定具で長尺物を固定した状態、及び長尺物固定具をレールに取り付けた状態で、保持手段の一部を破断させて示した斜視図である。 図11に示すレールに対し、長尺物固定具で長尺物を固定した状態であって、(a)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、下側片部をレールの掛止部間に挿入させる状態のレール用連結材の平面図であり、(b)は、持手段及びレールを仮想線で示し、下側片部を掛止部に掛止させた状態のレール用連結材の平面図である。 図11に示すレールに対し、長尺物固定具で長尺物を固定した状態であって、(a)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の正面図であり、(b)は、保持手段及びレールを仮想線で示し、上側片部と下側片部とで掛止部を挟持した状態(下側片部を掛止部に掛止させた状態)のレール用連結材の側面図である。 従来の固定金具の説明図であって、(a)は、U字状の金具本体と固定部材とを備える固定金具で長尺物を固定する際の斜視図であり、(b)は、鏡像配置される二つの金具部材を備える固定金具で長尺物を固定する際の斜視図である。
符号の説明
1…長尺物固定具、2…保持手段、3…レール用連結材、5…レール、20…保持部材、21…クッション材、30…取付部、31…上側片部、32…下側片部、33…突出部、33a…第一起立部、33b…横臥部、33c…第二起立部、34…垂下片部、50a,50b…掛止部、51a,51b…対向部、52…接続部、CL…軸線、L…長尺物(パイプ)

Claims (6)

  1. 所定の間隔をあけて互いに対向し、且つ、相手側に向けて延出した一対の掛止部を備えたレールに対し、長尺物を固定する長尺物固定具であって
    前記長尺物を保持可能に構成された保持手段と、該保持手段を連結し、該保持手段に保持させた長尺物を固定するレール用連結材とを備え
    該レール用連結材は、前記保持手段が取り付けられる取付部と、取付部の両側に延設された一対の上側片部と、取付部の両側に延設され、該延出方向を掛止部の延出方向と直交する方向に一致させた状態で掛止部間に挿入可能に構成された一対の下側片部とを備え、一対の下側片部を掛止部間に挿入した状態で、下側片部を掛止部間に挿入する方向と同方向に延びる軸線周りで取付部を回転させることにより、一対の上側片部が一対の掛止部の一方の面上に配置されるとともに、一対の下側片部が一対の掛止部に対して他方の面側で接触するように構成され
    前記一対の上側片部は、それぞれの基端側に突出部を備え、
    該突出部は、前記保持手段が前記レールに対して回転したときに保持手段に当接されることで、前記レール用連結材が保持手段と一体的になって回転すべく、保持手段を挟むように配置されていることを特徴とする長尺物固定具
  2. 前記レールの掛止部のそれぞれが先下りに傾斜して形成され、前記一対の上側片部は、各掛止部の一方の面上に配置された状態で、少なくとも一部が前記一方の面に面接触するように形成されている請求項1に記載の長尺物固定具
  3. 前記一対の上側片部は、一対の下側片部を挟んで二組設けられている請求項1又は2に記載の長尺物固定具
  4. 前記取付部、一対の上側片部、及び一対の下側片部が、一枚の板材をプレス成形して形成されている請求項記載の長尺物固定具
  5. 前記保持手段は、前記長尺物を両側から挟み込む一対の保持部材を備え、該一対の保持部材は、互いの一端部同士が枢着されるとともに、互いの他端部同士が係脱可能に構成され、一方の保持部材が取付部に対して固定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の長尺物固定具。
  6. 前記一対の保持部材は、長尺物を挟み込む面側に弾性変形自在なクッション材が取り付けられている請求項記載の長尺物固定具。
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