JPH11115542A - 自動定速走行装置 - Google Patents

自動定速走行装置

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JPH11115542A
JPH11115542A JP27910897A JP27910897A JPH11115542A JP H11115542 A JPH11115542 A JP H11115542A JP 27910897 A JP27910897 A JP 27910897A JP 27910897 A JP27910897 A JP 27910897A JP H11115542 A JPH11115542 A JP H11115542A
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vehicle speed
signal
tap
switch
car speed
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Takaaki Sekine
根 孝 明 関
Yoshiyuki Ando
藤 芳 之 安
Akira Ito
藤 晃 伊
Naohito Sen
尚 人 千
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Honda Motor Co Ltd
Jidosha Denki Kogyo KK
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Honda Motor Co Ltd
Jidosha Denki Kogyo KK
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タップアップ操作を連続的に行うことによっ
て目標車速と実車速との差が大きくなった時でも、ショ
ック感や違和感のない加速運転が可能な自動定速走行装
置を提供する。 【解決手段】 タップアップ指令信号に応じて、信号発
生時の目標車速(記憶車速)Vmに所定のタップアップ
車速Vtap を加算して目標車速Vmを更新すると共に、
更新された目標車速Vmに対して実車速Vaがあらかじ
め定められた車速差Vdの範囲内にあるときにはタップ
アップイニシャライズを出力してアクチュエータを加速
方向に駆動し、更新された目標車速Vmに対して実車速
Vaがあらかじめ定められた上記車速差Vdを超えて低
いときにはタップアップイニシャライズの出力を中止す
るタップアップ制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の走行速度
を任意に設定した目標車速に自動的に保持することがで
き、アクセルペダルを操作しなくても設定した一定の速
度で自動車を走行させることのできる自動定速走行装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の速度を任意に設定した目
標車速に保持するための自動定速走行装置としては、種
々のものが提案、開発されているが、概略、次のような
機能を備えたものが知られている。
【0003】すなわち、自動車の走行中において、所望
の速度になったとき、ドライバーが装置のスイッチパネ
ルに備えたセットスイッチをセット操作すると、車速セ
ンサにより検出されたそのときの実車速信号が目標車速
としてコントローラに記憶される。これによって定速走
行制御が開始され、コントローラは、車速センサが発生
する実車速信号を、目標車速として記憶している車速信
号と常時比較し、その差に応じた制御演算を行うことに
よって、アクチュエータを介してスロットルバルブを開
閉駆動し、実車速信号が記憶車速信号に一致するように
制御を行う。
【0004】なお、現車速と目標車速の差があらかじめ
定められた車速差(例えば5km/h)の範囲を超え、
現車速が目標車速に対してあらかじめ定められた上記車
速差を超えて低いときには、自動車の加速度を一定に保
持する定加速制御が行われ、実車速信号が記憶車速信号
に速やかに一致するように制御が行われる。
【0005】定速走行制御中に、ブレーキ操作を行う
と、前記セット操作によって記憶された記憶車速信号を
消去することなく、定速走行制御がキャンセルされ、ド
ライバーのアクセルペダル操作による通常の運転状態に
移行する。
【0006】こののち、スイッチパネルに備えたリジュ
ームスイッチを操作すると、車速を先に記憶させた目標
車速に復帰させる制御がなされ、車速が目標車速に復帰
したのち、ブレーキ操作をする前と同様な定速走行制御
が再開される。
【0007】また、定速走行制御中に装置のアクセラレ
ートスイッチを操作すると、自動車が加速し始め、希望
の速度になったときにスイッチをオフ操作することによ
って、オフ操作時の実車速信号が新たな目標車速として
コントローラに記憶され、新たに記憶されたオフ操作時
の車速を目標とする定速走行制御が行われる。
【0008】定速走行制御中にタップアップスイッチを
操作すると、そのときの記憶車速信号に所定のタップア
ップ車速に相当する信号値を加算した信号値が新たな目
標車速としてコントローラに記憶されると共に、そのと
きの実車速信号に応じたタップアップイニシャライズ出
力によりアクチュエータが加速方向に駆動され、タップ
アップスイッチ操作時における目標車速よりも所定のタ
ップアップ車速(例えば1.6km/h)だけ高い速度
での定速走行制御が開始される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の自動定
速走行装置においては、定速制御中のタップアップスイ
ッチの操作に応じて、その都度記憶車速を更新すると共
にタップアップイニシャライズを出力するようにしてい
るので、例えばタップアップスイッチを連続的に何回も
操作すると、タップアップ車速が次々と加算されること
により目標車速が大きくなって行くために、目標車速に
対して実車速が追随できなくなることがあり、目標車速
と実車速との差が開き、あらかじめ定められた上記車速
差(例えば5km/h)を超えた場合には、前述のよう
に、目標車速を制御のターゲットとする定速制御から、
車両の加速度を一定に保持して実車速と目標車速の速や
かな一致を図る定加速制御に移行する。
【0010】そして、車速制御が定加速制御に移行した
のちも、定加速制御に基づくアクチュエータ駆動信号に
加えて、タップアップスイッチの操作に応じてタップア
ップイニシャライズが出力されることから、タップアッ
プスイッチ操作の都度スロットルバルブが開側(加速方
向)に駆動され、急加速によるショック感が生じて自動
車の乗り心地が劣化することがあるという問題点があ
り、このような問題点を解消することが従来の自動定速
走行装置における課題となっていた。
【0011】
【発明の目的】本発明は、従来の自動定速走行装置にお
ける上記課題に着目してなされたものであって、タップ
アップスイッチの連続操作によって、目標車速と実車速
との差が大きくなった時でも、違和感のない加速あるい
は減速運転が可能な自動定速走行装置を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る自動定速走行装置は、自動車の現車速に比例した車速
信号を発生する車速センサと、操作に応じてクルーズ指
令信号およびタップアップ指令信号を選択的に発生する
スイッチ手段と、前記車速センサとスイッチ手段に接続
され、スイッチ手段からのクルーズ指令信号に応じて前
記車速センサが発生する車速信号を目標車速として記憶
する車速記憶手段と、車速センサが発生する車速信号を
前記車速記憶手段に記憶された記憶車速信号とを比較
し、現車速が目標車速に対してあらかじめ定められた車
速差の範囲内のときには定速制御によるアクチュエータ
駆動信号を発生し、現車速が目標車速に対してあらかじ
め定められた上記車速差を超えて低いときには定加速制
御によるアクチュエータ駆動信号を発生する演算手段を
有する制御手段と、前記制御手段からのアクチュエータ
駆動信号により車両のスロットルバルブの開度を調整す
るアクチュエータを備えた自動定速走行装置であって、
前記制御手段は、さらに前記スイッチ手段からのタップ
アップ指令信号に応じて、信号発生時の車速信号に基づ
いてタップアップイニシャライズ出力を算出するタップ
アップイニシャライズ算出手段と、前記スイッチ手段か
らタップアップ指令信号が発生すると、発生時の記憶車
速信号にあらかじめ定められたタップアップ車速に相当
する信号値を加算して得られた信号値を新たな目標車速
として前記車速記憶手段に記憶させると共に、記憶され
た新たな目標車速に対して現車速があらかじめ定められ
た上記車速差の範囲内のときには前記タップアップイニ
シャライズ算出手段により算出されたタップアップイニ
シャライズを出力してアクチュエータを加速方向に駆動
し、記憶された新たな目標車速に対して現車速があらか
じめ定められた上記車速差を超えて低いときには前記タ
ップアップイニシャライズの出力を中止するタップアッ
プ制御手段を備えている構成としたことを特徴としてお
り、このような自動定速走行装置の構成を前述した従来
の課題を解決するための手段としている。
【0013】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる自動定速走行
装置は、車速記憶手段,演算手段,タップアップイニシ
ャライズ算出手段と共に、タップアップ制御手段を備え
た制御手段を備え、タップアップ制御手段は、スイッチ
手段からタップアップ指令信号が発生すると、発生時の
記憶車速にあらかじめ定められたタップアップ車速を加
えて目標車速を更新すると共に、現車速が更新された目
標車速に対してあらかじめ定められた車速差の範囲内に
あるとき、すなわち定速制御が行われているときにはタ
ップアップイニシャライズ算出手段により算出されたタ
ップアップイニシャライズを出力してアクチュエータを
加速方向に駆動する一方、現車速が更新された目標車速
に対してあらかじめ定められた上記車速差を超えて低い
ときにはタップアップイニシャライズの出力を中止する
ようにしているので、定加速制御が行われているときに
は定加速制御によるアクチュエータ駆動信号のみによっ
てアクチュエータが作動し、スロットルバルブが開閉さ
れるようになるので、タップアップスイッチの連続操作
によって実車速と目標車速の差が大きく開いた場合で
も、加速時のショック感や違和感を感じることがなくな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0015】図1ないし図3は、本発明の一実施例に係
わる自動定速走行装置の構成および制御を説明するため
ものであって、図1は当該自動定速走行装置の回路構成
図である。
【0016】図に示す自動定速走行装置1は、車速セン
サ2、セット操作とコーストダウン操作とタップダウン
操作の兼用スイッチであるセットコーストスイッチ3a
およびリジューム操作とアクセラレート操作とタップア
ップ操作の兼用スイッチであるリジュームアクセラレー
トスイッチ3bを備えたスイッチ手段3、図示しないエ
ンジンのスロットルバルブに連結されたアクチュエータ
4、前記車速センサ2およびスイッチ手段3に連結され
た制御手段5から主に構成され、制御手段5は、車速記
憶手段6a,演算手段6b,タップアップイニシャライ
ズ算出手段6cおよびタップアップ制御手段6dを内蔵
したマイクロコンピュータ6を備えている。
【0017】制御手段5は、さらに定電圧回路7、リセ
ット回路8、インターフェースAからF、トランジスタ
TR1およびTR2を備えたアクチュエータ電源回路9
a、トランジスタTR3を備えたバキュームバルブスイ
ッチング回路9b、トランジスタTR4を備えたベント
バルブスイッチング回路9c、さらにトランジスタTR
5を備えたクルーズランプ給電回路10を備えている。
【0018】制御手段5に備えた定電圧回路7およびリ
セット回路8は、イグニッションスイッチ51およびメ
インスイッチ11を介して電源50に接続され、イグニ
ッションスイッチ51およびメインスイッチ11を入れ
ることによって定電圧回路7により設定された定電圧電
源がマイクロコンピュータ6に供給される。そして、リ
セット回路8は、メインスイッチ11がオンされた際に
マイクロコンピュータ6を初期状態にリセットするよう
になっている。
【0019】インターフェースAは、前記車速センサ2
とマイクロコンピュータ6の間にあって、車速センサ2
からの車速信号をマイクロコンピュータ6に入力すると
共に、インターフェースBおよびCは、スイッチ手段3
を構成するセットコーストスイッチ3aおよびリジュー
ムアクセラレートスイッチ3bと、マイクロコンピュー
タ6の間に介在してスイッチ手段3の操作に基づく信号
をマイクロコンピュータ6に入力する。
【0020】また、インターフェースDおよびEは、自
動車のブレーキペダルの操作に連動するブレーキスイッ
チ12の常開接点12a(ブレーキペダルの踏み込み操
作によってオン状態となる)および常閉接点12b(ブ
レーキペダルの踏み込み操作によってオフ状態となる)
と、マイクロコンピュータ6の間に介在して、ブレーキ
操作に基づく信号をマイクロコンピュータ6に入力す
る。
【0021】インターフェースFは、自動車のクラッチ
ペダルの操作に連動するクラッチスイッチ13(オート
マチックトランスミッションの場合にはインヒビタース
イッチ)とマイクロコンピュータ6の間に介在して、ク
ラッチ操作に基づく信号をマイクロコンピュータ6に入
力する。
【0022】アクチュエータ電源回路9aは、ブレーキ
スイッチ12の常閉接点12bを介して電源50に接続
され、制御手段5のマイクロコンピュータ6からの出力
によってトランジスタTR1およびTR2がオン状態に
なると、後述するアクチュエータ4のバキュームバルブ
4a,ベントバルブ4bおよびセーフティバルブ4cの
各ソレノイドに電源を供給する。なお、ブレーキ操作に
よってブレーキスイッチ12の常閉接点12bが開く
と、アクチュエータ電源回路9aが遮断され、各電磁バ
ルブ4a,4b,4cへの給電が断たれるため、後述す
るようにバキュームバルブ4aが閉じ、ベントバルブ4
bおよびセーフティバルブ4cが開くことによって、ア
クチュエータ4のダイヤフラム内に大気が導入され、ス
ロットルバルブが閉じる側に駆動されることになる。
【0023】バキュームバルブスイッチング回路9b
は,マイクロコンピュータ6からの出力によってトラン
ジスタTR3がオン状態になると、バキュームバルブ4
aの接地回路を形成してバキュームバルブ4aを開く。
また、ベントバルブスイッチング回路9cは、マイクロ
コンピュータ6からの出力によってトランジスタTR4
がオン状態になると、ベントバルブ4bの接地回路を形
成してベントバルブ4bを閉じるようになっている。
【0024】当該自動定速走行装置1は、さらにブレー
キランプ14,クルーズランプ15,ホーン16を備え
ている。すなわち、ブレーキランプ14は、ブレーキス
イッチ12の常開接点12aとインターフェースDの間
に接続されて、ブレーキペダルの操作によって常開接点
12aが閉じられると点灯する。クルーズランプ15
は、スピードメータ内に配設してあり、定速走行制御の
実行中にマイクロコンピュータ6からの出力に応じてク
ルーズランプ給電回路10のトランジスタTR5がオン
状態となることによって点灯し、自動車が定速走行制御
によって自動走行していることをドライバーに知らせる
ことができるようになっている。また、ホーン16は、
リレー16aを介して電源50に接続され、ホーンスイ
ッチ16bのプッシュ操作に基づくリレー16aの作動
によって警笛が鳴る。
【0025】さらに、前記セットコーストスイッチ3a
およびリジュームアクセラレートスイッチ3bを配設し
たスイッチパネル(例えば、ステアリングホイールに配
置)には、キャンセルスイッチ17が設けてあり、ダイ
オードD,Dを介してインターフェースBおよびCに接
続され、制御手段5はインターフェースBおよびCから
の信号が同時に入力されることによってキャンセルスイ
ッチ17の操作を検知し(キャンセル指令信号)、これ
に基づいて定速走行制御のキャンセル処理を行うように
なっている。なお、キャンセル処理は、ブレーキ操作や
クラッチ操作によるキャンセル指令信号によっても実行
される。
【0026】前記車速センサ2は、スピードメータに内
蔵されており、自動車の走行時に、現車速に比例したパ
ルス数を備えた車速信号を常時発生し、この車速信号
は、前述のようにインターフェースAを介して、制御手
段5のマイクロコンピュータ6に入力される。
【0027】スイッチ手段3のセットコーストスイッチ
3aは、前述のように、リジュームアクセラレートスイ
ッチ3bおよびキャンセルスイッチ17と共に、例えば
ステアリングホイールに取付けられたスイッチパネルに
配置された自動復帰型のスイッチであって、自動車の走
行が開始されたのち、セットコーストスイッチ3aを操
作することによって、この信号がインターフェースBを
介して制御手段5のマイクロコンピュータ6に入力され
(クルーズ指令信号)、これに基づいて、スイッチ操作
時の車速を目標車速とする定速走行制御が開始される。
【0028】リジュームアクセラレートスイッチ3b
は、同じくスイッチパネル内に配置された自動復帰型の
スイッチであって、定速走行制御中にオン操作すると、
この操作に基づく信号がインターフェースCを介してマ
イクロコンピュータ6に入力され(タップアップ指令信
号)、オン操作時の目標車速に上記した所定の車速Vta
p を加えた車速を新たな目標車速とする定速走行が開始
される。さらに、このリジュームアクセラレートスイッ
チ3bのオン操作が継続すると、オフ操作されるまで車
速が徐々に増加し(アクセラレート指令信号)、リジュ
ームアクセラレートスイッチ3bがオフ操作されると、
オフ操作された時点の車速を新たな目標車速とする定速
走行が開始される。
【0029】また、キャンセルスイッチ17の操作、ブ
レーキ操作、クラッチ操作などによって、定速走行制御
がキャンセルされた状態において、リジュームアクセラ
レートスイッチ3bを操作すると、この操作に基づく信
号がインターフェースCを介してマイクロコンピュータ
6に入力され(リジューム指令信号)、これによって、
定速走行制御がキャンセルされた時の目標車速に車速を
復帰させる制御が開始される。
【0030】アクチュエータ4は、図示しないダイヤフ
ラムを備えたダイヤフラム式のものであって、ダイヤフ
ラムによって形成される室内に一端側が連通するバキュ
ームバルブ4a,ベントバルブ4bおよびセーフティバ
ルブ4cを備え、バキュームバルブ4aの他端側は、エ
ンジンのインテークマニホールド(負圧源)に連結され
ると共に、ベントバルブ4bおよびセーフティバルブ4
cの他端側はそれぞれ大気開放されている。
【0031】これらバルブ4a,4b,4cは、いずれ
もソレノイドを備えた電磁バルブであって、通電によっ
てそれぞれのソレノイドが励磁されると、バキュームバ
ルブ4aについては開き、ベントバルブ4bおよびセー
フティバルブ4cについては閉じるようになっている。
【0032】したがって、定速走行制御が開始される
と、マイクロコンピュータ6からの出力によってトラン
ジスタTR1がオン状態となり、電源がトランジスタT
R2を介して各バルブ4a,4b,4cに供給される。
このときセーフティバルブ4cについては、直接接地さ
れているので、トランジスタTR1がオン状態となると
同時にソレノイドに通電され、バルブ4cが閉じること
になる。そして、この状態において、マイクロコンピュ
ータ6からの出力によってトランジスタTR3およびT
R4がオン状態となり、バキュームバルブ4aおよびベ
ントバルブ4bの接地回路が形成されると、これらバル
ブのソレノイドが励磁されることによってバキュームバ
ルブ4aが開き、ベントバルブ4bが閉じられる。
【0033】これによって、ダイヤフラムによって形成
される室内がベントバルブ4bおよびセーフティバルブ
4cの閉作動によって大気から遮断され、バキュームバ
ルブ4aから負圧が導入され、ダイヤフラム室内の空気
がバキュームバルブ4aを通じて排除されるために、ダ
イヤフラムが室内の容積を小さくする方向に移動し、こ
れによって、ダイヤフラムに取付けられた出力部材を介
して連結されたスロットルバルブを開方向、すなわち加
速方向に駆動する。
【0034】また、マイクロコンピュータ6からの出力
を中断してトランジスタTR3およびTR4をオフ状態
とすると、バキュームバルブ4aが閉じ、ベントバルブ
4bが開くことによって大気がダイヤフラム室内に導入
されることから、ダイヤフラムが室内の容積を大きくす
る方向に作動し、出力部材を介してスロットルバルブが
閉方向、すなわち減速方向に駆動される。すなわち、マ
イクロコンピュータ6からのトランジスタTR3(バキ
ュームバルブスイッチング回路9b)およびトランジス
タTR4(ベントバルブスイッチング回路9c)への出
力を調整することによって車速を一定に制御することが
できる。また、大幅な減速制御を行う場合や、キャンセ
ル指令信号によるキャンセル処理の場合には、トランジ
スタTR1(アクチュエータ電源回路9a)への出力を
中断することにより、バキュームバルブ4aが閉じると
共に、ベントバルブ4bおよびセーフティバルブ4cを
同時に開くことによって、大気を速やかにダイヤフラム
室内に導入してスロットルバルブを閉方向に駆動する制
御が行われる。
【0035】次に、このような構造および機能を備えた
自動定速走行装置1の制御について説明する。
【0036】自動車の走行が開始され、所望の車速とな
ったところで、メインスイッチ11を入れ、そしてセッ
トコーストスイッチ3aを操作すると、この操作によっ
てセットコーストスイッチ3aからの信号、すなわちク
ルーズ指令信号がインターフェースBを介して制御手段
5のマイクロコンピュータ6に入力される。制御手段5
は、アクチュエータ電源回路9aのトランジスタTR1
に出力を行い、トランジスタTR1をオン状態とする。
これによってトランジスタTR2が導通状態となって、
アクチュエータ4の各電磁バルブ4a,4b,4cに電
源50が接続され、セーフティバルブ4cが閉じる。
【0037】そして、制御手段5は、セットコーストス
イッチ3aのオフ操作時に車速センサ2から発生してい
る車速信号を目標車速としてマイクロコンピュータ6内
の車速記憶手段6aに書き込むと共に、オフ操作時の車
速に応じたセットイニシャライズをマイクロコンピュー
タ6のリードオンリーメモリ(ROM)から求め、この
セットイニシャライズ出力でのアクチュエータ駆動信号
によってバキュームバルブスイッチング回路9bのトラ
ンジスタTR3およびベントバルブスイッチング回路9
cのトランジスタTR4をオン状態として、バキューム
バルブ4aを開き、ベントバルブ4bを閉じることによ
り、アクチュエータ4をスロットルバルブの開度に一致
させたのち、車速センサ2が発生している車速信号を目
標車速として車速記憶手段6aが記憶している記憶車速
信号に一致させる定速制御が行われる。
【0038】このとき、制御手段5は、車速記憶手段6
aが記憶している記憶車速信号と車速センサ2が発生し
ている車速信号とを比較し、両者の差と、車速信号の変
化率によって得られる加速度に基づいてあらかじめ定め
られた演算式を用いて演算手段6bによって演算を行
い、アクチュエータ駆動信号を発生してトランジスタT
R3およびTR4への出力を調整し、車速を目標車速に
一致させる定速制御を行なう。
【0039】なお、例えば自動車が上り坂にさしかかっ
て、現車速が目標車速に対してあらかじめ定められた車
速差Vd (この実施例においては、5km/h)を超え
て低下してしまった場合(目標車速−Vd 未満の場合)
には、現車速と目標車速に応じて目標加速度を求め、実
際の加速度をこの目標加速度に一致させる定加速制御に
より車速の制御が行われる。
【0040】定速走行制御中に、リジュームアクセラレ
ートスイッチ3bが操作されて、タップアップ指令信号
が発生すると、マイクロコンピュータ6内のタップアッ
プ制御手段6dが作動し、図2に示すような制御が開始
される。
【0041】すなわち、ステップ101において、現在
定速走行制御中であるか否かの判別がなされており、定
速走行制御中でなければ(NO)他の制御に移行する。
【0042】現在定速走行制御中であれば(YES)、
ステップ102においてリジュームアクセラレートスイ
ッチ3bが操作されてタップアップ指令信号が発生して
いるか否かが判別され、まだスイッチが操作されておら
ずタップアップ指令信号が発生していない場合(NO)
には他の制御に移行したのちスタートに戻り、リジュー
ムアクセラレートスイッチ3bの操作によってタップア
ップ指令信号が発生するまで上記ステップが繰り返され
る。
【0043】リジュームアクセラレートスイッチ3bの
操作によってタップアップ指令信号が発生すると、ステ
ップ102において(YES)と判別されてステップ1
03に移行し、ステップ103において、信号発生時に
おける目標車速(記憶車速)Vmにあらかじめ定められ
たタップアップ車速Vtap を加えた車速が新たな目標車
速Vmとして車速記憶手段6aに記憶される。つまり、
車速記憶手段6aに目標車速Vmとして書き込まれてい
た記憶車速信号が、当該記憶車速信号にあらかじめ定め
られたタップアップ車速Vtap に相当する信号値を加算
して得られる信号値に書き改められる。
【0044】そして、ステップ104において、現車速
Vaが更新された目標車速Vmからあらかじめ定められ
た車速差Vdを差し引いた(Vm −Vd )よりも小さい
か否か、すなわち、現車速Vaが目標車速Vmの近傍に
設定された定速制御エリア(Vm±Vdの車速範囲)よ
りも低速側の定加速制御エリアにあるかどうかが判別さ
れる。
【0045】ステップ104において、現車速が(Vm
−Vd )よりも小さくない(NO)、すなわち現車速V
aが目標車速Vmの近傍の定速制御エリアにあると判別
された場合には、ステップ105において、マイクロコ
ンピュータ6内のタップアップイニシャライズ算出手段
6cにより、マイクロコンンピュータ6のROMに記録
されたマップから現車速Vaに応じたタップアップイニ
シャライズが算出され、ステップ106において、得ら
れたタップアップイニシャライズによるアクチュエータ
駆動信号が出力されたのち、ステップ107に移行し、
現車速Vaを目標車速Vmに一致させるための定速制御
が実行される。
【0046】一方、ステップ104において、現車速が
(Vm −Vd )よりも小さい(YES)、すなわち現車
速Vaが前記定速制御エリアの低速側に設定された定加
速制御エリア内にあると判別された場合には、タップア
ップイニシャライズを出力することなくステップ108
に進み、ステップ108において定加速制御、すなわち
マイクロコンンピュータ6のROMに記録されたマップ
から現車速Vaに応じた目標加速度を算出して、実際の
加速度をこの目標加速度に一致させることによって、現
車速Vaを速やかに定速制御エリア内に戻すための定加
速制御が実行される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる自動定速走行装置は、上記構成、とくにタップ
アップイニシャライズ算出手段とタップアップ制御手段
を有する制御手段を備えたものであるから、タップアッ
プ操作によって増速更新された目標車速に対して、現車
速があらかじめ定められた車速差の範囲内にあるとき、
すなわち定速制御が行われているときにはタップアップ
イニシャライズ算出手段により算出されたタップアップ
イニシャライズの出力により現車速の目標車速への速や
かな追随が可能になる一方、現車速が更新された目標車
速に対してあらかじめ定められた上記車速差を超えて低
いとき、すなわち定加速制御が行われているときにはに
はタップアップイニシャライズが出力されず、定加速制
御によるアクチュエータ駆動信号によってのみ自動車の
加速が行われるようになるので、タップアップスイッチ
の連続操作によって目標車速が現車速を大きく上回った
時にも、加速時のショック感や違和感を解消することが
できるという極めて優れた効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる自動定速走行装置の
回路構成図である。
【図2】図1に示した自動定速走行装置におけるタップ
アップ制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動定速走行装置 2 車速センサ 3 スイッチ手段 4 アクチュエータ 5 制御手段 6a 車速記憶手段 6b 演算手段 6c タップアップイニシャライズ算出手段 6d タップアップ制御手段
フロントページの続き (72)発明者 伊 藤 晃 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 千 尚 人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の現車速に比例した車速信号を発
    生する車速センサと、 操作に応じてクルーズ指令信号およびタップアップ指令
    信号を選択的に発生するスイッチ手段と、 前記車速センサとスイッチ手段に接続され、スイッチ手
    段からのクルーズ指令信号に応じて前記車速センサが発
    生する車速信号を目標車速として記憶する車速記憶手段
    と、車速センサが発生する車速信号を前記車速記憶手段
    に記憶された記憶車速信号とを比較し、現車速が目標車
    速に対してあらかじめ定められた車速差の範囲内のとき
    には定速制御によるアクチュエータ駆動信号を発生し、
    現車速が目標車速に対してあらかじめ定められた上記車
    速差を超えて低いときには定加速制御によるアクチュエ
    ータ駆動信号を発生する演算手段を有する制御手段と、 前記制御手段からのアクチュエータ駆動信号により車両
    のスロットルバルブの開度を調整するアクチュエータを
    備えた自動定速走行装置であって、 前記制御手段は、さらに前記スイッチ手段からのタップ
    アップ指令信号に応じて、信号発生時の車速信号に基づ
    いてタップアップイニシャライズ出力を算出するタップ
    アップイニシャライズ算出手段と、 前記スイッチ手段からタップアップ指令信号が発生する
    と、発生時の記憶車速信号にあらかじめ定められたタッ
    プアップ車速に相当する信号値を加算して得られた信号
    値を新たな目標車速として前記車速記憶手段に記憶させ
    ると共に、記憶された新たな目標車速に対して現車速が
    あらかじめ定められた上記車速差の範囲内のときには前
    記タップアップイニシャライズ算出手段により算出され
    たタップアップイニシャライズを出力してアクチュエー
    タを加速方向に駆動し、記憶された新たな目標車速に対
    して現車速があらかじめ定められた上記車速差を超えて
    低いときには前記タップアップイニシャライズの出力を
    中止するタップアップ制御手段を備えていることを特徴
    とする自動定速走行装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114458486A (zh) * 2013-11-11 2022-05-10 印度摩托车国际有限公司 车辆和操作用于车辆的巡航控制组件的方法

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