JP3353794B2 - 自動定速走行装置 - Google Patents

自動定速走行装置

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JP3353794B2
JP3353794B2 JP17332593A JP17332593A JP3353794B2 JP 3353794 B2 JP3353794 B2 JP 3353794B2 JP 17332593 A JP17332593 A JP 17332593A JP 17332593 A JP17332593 A JP 17332593A JP 3353794 B2 JP3353794 B2 JP 3353794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の走行速度を
任意に設定した値に自動的に保持することによってアク
セルペダルを操作しなくても設定した速度で走行させる
のに利用される自動定速走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の走行速度を任意に設定した値で
自動的に保持する自動定速走行装置としては、車両が走
行中、希望の速度になった際、運転者である乗員により
セットコーストスイッチが操作されると、そのときに車
速センサが発生している現車速信号をコントローラが記
憶し、コントローラはその後に車速センサが発生する現
車速信号と既に記憶している記憶車速との差を随時演算
して記憶車速に現車速を一致させるようにアクチュエー
タに電流供給を行ってスロットルバルブの開度を変更さ
せていた。また、定速走行中に、乗員によりリジューム
アクセラレートスイッチまたはセットコーストスイッチ
が所定時間内でオン操作およびオフ操作されてタップア
ップ指令信号またはタップダウン指令信号が発生する
と、コントローラはタップアップ指令信号またはタップ
ダウン指令信号の発生に応じて、これらタップ指令信号
が1回目の場合には現車速に対して所定の車速分を加算
または減算し、指令信号が2回目以降の場合には記憶車
速に対して所定の車速分を加算または減算し、その結果
の値で記憶車速を更新し、記憶車速に現車速が一致する
ようにアクチュエータに対する電流供給を行っていたも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の自動定
速走行装置では、定速走行を行っている際に、セットコ
ーストスイッチが所定時間内でオン操作およびオフ操作
されると、コントローラは、タップダウン指令信号の発
生に応じて所定の車速分を現車速に対して減算し、さら
にタップダウン指令信号が発生すると、今度は記憶車速
に対して所定の車速分を減算し、その結果の値で記憶車
速を更新して現車速を記憶車速に一致させるようにアク
チュエータに対する電流供給を行っていたため、セット
コーストスイッチの所定時間内のオン操作およびオフ操
作によってタップダウン指令信号が発生し、現車速をタ
ップダウン指令信号の発生に応じて更新されている記憶
車速に収束させようとしている最中に、車両が下り坂に
さしかかって加速されてしまったのち、あるいは乗員が
一時的な増速を行い設定車速の再セットをしようとして
アクセルペダルを操作し、車両を加速させたのちセット
コーストスイッチをオン操作およびオフ操作すると、乗
員による再セットが行われたことの判別ができないた
め、セットコーストスイッチによるタップダウンである
との認識により、タップダウン信号の発生に応答して一
定の減速分を記憶車速に対して減算して記憶車速の更新
を行ってしまうので、記憶車速は再セットしようとした
値から大幅にずれてしまい、乗員の意思に反した車速に
更新されてしまうことがありうるという懸念があった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、タップアップ制御またはタ
ップダウン制御を行っている際に、乗員の操作によっ
て、あるいは道路状況などによって実車速が記憶車速か
ら大きく離れてしまったときに、再度スイッチ操作が行
われたとしても、乗員の意思からかけ離れた車速に記憶
車速が更新されてしまうような不具合が生じない自動定
速走行装置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる自動定
速走行装置は、車両の現車速に比例した車速信号を発生
する車速センサと、乗員の操作によりクルーズ指令信号
を発生するとともに、定速走行中に、乗員により一定時
間以上オン操作された後にオフ操作されるとオン操作時
間に対応して現車速を下げ、オフ操作されたときの車速
信号を記憶車速信号として更新するためのコースト指令
信号を発生するとともに、定速走行中に、乗員の所定時
間内のオン操作とオフ操作により記憶車速信号から所定
の値を減算して記憶車速信号を更新するためのタップダ
ウン指令信号を発生するセットコーストスイッチと、定
速走行中に、乗員により一定時間以上オン操作された後
にオフ操作されるとオン操作時間に対応し現車速を上
げ、オフ操作されたときの車速信号を記憶車速信号とし
て更新するためのアクセラレート指令信号を発生すると
ともに、定速走行中に、乗員の所定時間内のオン操作と
オフ操作により記憶車速信号に所定の値を加算して記憶
車速信号を更新するためのタップアップ指令信号を発生
するリジュームアクセラレートスイッチと、アクチュエ
ータ駆動電流によりスロットルバルブを開側または閉側
に駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータに電
源からアクチュエータ駆動電流を供給し、またはそのア
クチュエータ駆動電流を遮断するスイッチング手段と、
前記セットコーストスイッチが発生するクルーズ指令信
号に応答して前記車速センサが発生した車速信号を記憶
し、記憶車速信号を発生する車速記憶手段を有し、前記
セットコーストスイッチがクルーズ指令信号を発生する
と、車速センサが発生する車速信号と前記車速記憶手段
に記憶された記憶車速信号とを比較し算出した両者の偏
差信号と車速信号の一定時間内の変化率から算出された
加速度信号とによって定速走行制御を行うとともに、タ
ップアップ指令信号の複数回の発生に応答して記憶車速
信号に所定の値を加算して記憶車速信号を更新し、タッ
プダウン指令信号の複数回の発生に応答して記憶車速信
号に所定の値を減算して記憶車速信号を更新するマイク
ロコンピュータを備えた制御手段とをそなえている自動
定速走行装置であって、制御手段は、定速走行中に、セ
ットコーストスイッチまたはリジュームアクセラレート
スイッチのオン操作によりタップダウン制御あるいはタ
ップアップ制御を開始したときの車速信号をタップダウ
ン制御あるいはタップアップ制御の開始車速信号として
記憶するとともに、記憶された前記開始車速信号と車速
信号との差を監視し、この差が予め定められた値を越え
たときは、次のタップダウン指令信号が発生したときに
は、車速信号に対し所定の値を減算して記憶車速信号を
更新し、次のタップアップ指令信号が発生したときに
は、車速信号に対し所定の値を加算して記憶車速信号を
更新することを特徴としている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる自動定速走行装置にお
いては、定速走行中にセットコーストスイッチまたはリ
ジュームアクセラレートスイッチがオンされタップダウ
ン制御またはタップアップ制御が開始されると、そのと
きの現車速が記憶され、記憶されたタップダウン制御あ
るいはタップアップ制御の開始車速と現車速との差が予
め定められた値よりも大きくなったら、次のタップダウ
ン指令信号あるいはタップアップ指令信号が発生したと
きには、記憶車速ではなく、現車速に対して所定の減算
処理あるいは加算処理を行うことにより記憶車速の更新
がなされる。それ故、記憶車速は、現車速に近い値に更
新されることになり、乗員の意思からかけ離れた車速へ
の更新が行われるようなことがなくなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3には、この発明の請求項1に
係わる自動定速走行装置の一実施例が示されており、図
1は回路構成図、図2および図3は制御動作を説明する
フローチャート、図4は時間を追った制御動作を説明す
るタイムチャートである。
【0009】この発明に係わる自動定速走行装置1は、
主として、車速センサ2、セットコーストスイッチ3、
リジュームアクセラレートスイッチ4、出力側がスロッ
トルバルブ6に連結されたアクチュエータ7、車速セン
サ2,セットコーストスイッチ3とリジュームアクセラ
レートスイッチ4とが発生したそれぞれの信号を処理し
てアクチュエータ7の動作制御を行う制御手段8から構
成されており、制御手段8には車速記憶手段9aとスイ
ッチ操作判別手段9bとスイッチ操作時間監視手段9c
と演算手段9d,増速手段9e,減速手段9fを有する
マイクロコンピュータ9が内蔵されている。
【0010】車速センサ2はスピードメータに内蔵され
ており、車両が走行している際に現車速に比例した車速
信号をパルス信号で常時発生する。この車速センサ2か
らの車速信号は制御手段8に備えられているインターフ
ェースSを介して変換され、同じく制御手段8に備えら
れているマイクロコンピュータ9に転送される。
【0011】セットコーストスイッチ3,リジュームア
クセラレートスイッチ4はいずれもステアリングホイー
ルに取付けられている自動復帰型スイッチであり、乗員
の操作によりオンされる。
【0012】セットコーストスイッチ3は、車両が走行
している際に、メインスイッチ15がオンされてからの
乗員のオン操作およびオフ操作によりクルーズ指令信号
を発生し、発生したクルーズ指令信号は制御手段8に備
えられているインターフェースCを介して変換され、制
御手段8のマイクロコンピュータ9に転送される。セッ
トコーストスイッチ3は定速走行の制御中に、乗員によ
り一定時間以上オン操作された後にオフ操作されること
によってオン操作時間に対応して現車速を下げて記憶車
速を更新するためのコースト指令信号を発生するととも
に、定速走行の制御中に、乗員の所定時間内のオン操作
とオフ操作により、この操作が最初の場合には現車速か
ら、2回目以降の場合には記憶車速から所定の車速分を
減算して記憶車速を更新するためのタップダウン指令信
号を発生し、発生したコースト指令信号、タップダウン
指令信号は制御手段8のインターフェースCを介して変
換されてマイクロコンピュータ9に転送される。
【0013】リジュームアクセラレートスイッチ4は、
定速走行の制御中に、乗員により一定時間以上オン操作
された後にオフ操作されることによってオン操作時間に
対応して現車速を上げて記憶車速を更新するためのアク
セラレート指令信号を発生するとともに、定速走行の制
御中に、乗員の所定時間内のオン操作とオフ操作によ
り、この操作が最初の場合には現車速に、2回目以降の
場合には記憶車速に所定の車速分を加算して記憶車速を
更新するためのタップアップ指令信号を発生し、且つ定
速走行の制御キャンセル時に乗員のオン操作によりキャ
ンセル以前の定速走行に復帰させるためのリジューム指
令信号を発生する。発生したアクセラレート指令信号、
タップアップ指令信号、リジューム指令信号は制御手段
8のインターフェースCを介して変換されてマイクロコ
ンピュータ9に転送される。
【0014】セットコーストスイッチ3およびリジュー
ムアクセラレートスイッチ4が取付けられているステア
リングホイール部分にはキャンセル要素5の一部をなす
キャンセルスイッチ5aも取付けられており、このキャ
ンセルスイッチ5aは定速走行の制御中に、乗員のオン
操作によって定速走行の制御を一時的に停止させるため
のキャンセル指令信号を発生する。ここで、キャンセル
要素5は、定速走行の制御中のキャンセルスイッチ5a
のオン操作の他に、図示ないブレーキペダルが操作され
ることによってブレーキスイッチ10がオン、あるいは
アクチュエータ電源遮断スイッチ17がオフされた際や
図示しないオートマチックトランスミッションをニュー
トラルレンジかパーキングレンジへ切換えたことによっ
てアクチュエータ電源遮断スイッチ17がオフされた際
や現車速が極端に低下した際や図示しないマニュアルト
ランスミッションのクラッチペダルが操作されたことに
よってアクチュエータ電源遮断スイッチ17がオフされ
た際であり、キャンセル指令信号が発生する。ブレーキ
スイッチ10がオンされることによってブレーキランプ
11が点灯し、発生したキャンセル指令信号は制御手段
8のインターフェースBを介して変換されてマイクロコ
ンピュータ9に転送される。アクチュエータ電源遮断ス
イッチ17がオフされることによってアクチュエータ供
給電源が遮断され、発生したキャンセル指令信号は制御
手段8のインターフェースVを介して変換されてマイク
ロコンピュータ9に転送される。
【0015】スロットルバルブ6に出力側が連結された
アクチュエータ7には、ベントバルブ7aとバキューム
バルブ7bとセイフティバルブ7cとが備えられてお
り、これら各バルブ7a、7b、7cは通電経路が形成
されることによって作動される。ベントバルブ7aおよ
びセイフティバルブ7cは弁の一方側が大気開放されて
いるとともに弁の他方がアクチュエータ7に備えられて
いる図示しない負圧室に連通されている。アクチュエー
タ7は負圧室の負圧レベルが高くなると図示しない戻し
ばねの弾性力に抗してスロットルバルブ6を開側に駆動
させ、負圧室の負圧レベルが低くなるとスロットルバル
ブ6の開側への駆動を行わない。負圧室の負圧レベルが
低下するとスロットルバルブ6は戻しばねの弾性復元力
によって閉側に強制的に戻される。スロットルバルブ6
は負圧室の負圧レベルの他に図示しないアクセルペダル
が乗員によって操作されても駆動される。
【0016】アクチュエータ7に備えられているバキュ
ームバルブ7bは弁の一方側がエンジン(負圧発生源)
のインテークマニホールドに連通接続されているととも
に弁の他方側が負圧室に連通接続されているため、エン
ジンが動いている際に、オン状態となって弁が開くとエ
ンジンが発生している負圧をインテークマニホールドか
ら負圧室に取り入れる機能を有する。またバキュームバ
ルブ7bを負圧発生モータに置き換えたときは負圧発生
モータと負圧室が連通接続されているため、負圧発生モ
ータが作動している際に発生している負圧を負圧室に取
り入れる機能を有する。アクチュエータ7はベントバル
ブ7aおよびセイフティバルブ7cがオンするとともに
バキュームバルブ7bがオンすることによって負圧室の
負圧レベルを高めるとともに、ベントバルブ7aおよび
セイフティバルブ7cがオフし且つバキュームバルブ7
bがオフすることによって負圧室の負圧レベルを低くす
る。
【0017】制御手段7には、前記マイクロコンピュー
タ9、前記インターフィースS,C,B,V、リセット
回路12、定電圧回路13、リレーRL1、スイッチン
グ手段14を構成するベントバルブ用スイッチング部1
4a,バキュームバルブ用スイッチング部14b,アク
チュエータ電源用スイッチング部14c,セイフティバ
ルブ用スイッチング部14dが備えられている。リセッ
ト回路12および定電圧回路13は、一端側がメインス
イッチ15を介して電源50に接続されているとともに
他端側がマイクロコンピュータ9に接続されており、乗
員によりメインスイッチ15がオン切換えされると、定
電圧回路13によって設定された電位をマイクロコンピ
ュータ9に印加する。
【0018】リレーRL1は、リレーコイルRL1−1
の一端側が一方の常開固定接点RL1−2を介してメイ
ンスイッチ15の一端側に接続されているとともにリレ
ーコイルRL1−1の他端側がアクチュエータ電源用ス
イッチング部14cに備えられているトランジスタTR
3のコレクタに接続されている。リレーRL1の他方の
常開固定接点RL1−3はアクチュエータ7のベントバ
ルブ7aとバキュームバルブ7bとセイフティバルブ7
cとの一端に接続されている。リレーRL1はマイクロ
コンピュータ9からアクチュエータ電源用スイッチング
部14cのトランジスタTR3に対するアクチュエータ
駆動信号があるとリレーコイルRL1−1に通電経路が
形成されて励磁されるため、可動接点RL1−4が両常
開固定接点RL1−2およびRL1−3に接続してセイ
フティバルブ7cをオンさせるとともにベントバルブ7
aおよびバキュームバルブ7bの上流側に電源50の電
位を夫々印加する。
【0019】アクチュエータ電源用スイッチング部14
cのトランジスタTR3がオンされている際に、マイク
ロコンピュータ9からバキュームバルブ用スイッチング
部14bに備えられているトランジスタTR2に対する
アクチュエータ駆動電流があるとバキュームバルブ7b
がオンされ、マイクロコンピュータ9からベントバルブ
用スイッチング部14aに備えられているトランジスタ
TR1に対するアクチュエータ駆動電流があるとベント
バルブ7aがオンされ、マイクロコンピュータ9からセ
イフティバルブ用スイッチング部14dに備えられてい
るトランジスタTR4に対するアクチュエータ駆動電流
があるとセイフティバルブ7cがオンされる。
【0020】マイクロコンピュータ9には、車速記憶手
段9aと演算手段9dと増速手段9eと減速手段9fが
備えられており、車速記憶手段9aはメインスイッチ1
5がオンされてから、セットコーストスイッチ3がオン
操作された後にオフ操作されることによりクルーズ指令
信号が発生すると、オフ操作されたときに車速センサ2
が発生している車速信号が速度設定範囲内であったとき
記憶し記憶車速信号を発生する。この記憶車速は定速走
行の制御中にセットコーストスイッチ3が乗員によって
一定時間以上オン操作されてからオフ操作されることに
よってコースト指令信号を発生するとセットコーストス
イッチ3がオフ操作されたときに車速センサ2が発生し
ている車速信号により更新され、定速走行の制御中にセ
ットコーストスイッチ3が乗員の所定時間内のオン操作
とオフ操作によってタップダウン指令信号を発生する
と、セットコーストスイッチ3のオフ操作毎予め定めら
れた値(D)だけ、操作回数に応じて現車速あるいは記
憶車速から減算した車速信号によって更新される。
【0021】また、車速記憶手段9aの記憶車速は定速
走行の制御中にリジュームアクセラレートスイッチ4が
一定時間以上オンされてからオフ操作されることによっ
てアクセラレート指令信号を発生するとリジュームアク
セラレートスイッチ4がオフされたときに車速センサ2
が発生している車速信号により更新され、定速走行の制
御中にリジュームアクセラレートスイッチ4が乗員の所
定時間内のオン操作とオフ操作によってタップアップ指
令信号を発生すると、リジュームアクセラレートスイッ
チ4のオフ操作毎に予め定められた値(U)だけ、操作
回数に応じて現車速あるいは記憶車速に加算した車速信
号によって更新される。
【0022】そして、定速走行の制御中に、乗員の操作
によってセットコーストスイッチ3がタップダウン指令
信号を発生し、タップダウン指令信号の発生毎に現車速
あるいは記憶車速に対し値(D)だけ減算した車速信号
によって更新した記憶車速に収束させている際に、セッ
トコーストスイッチ3がオンされタップダウン制御が開
始されたときの開始車速と、更新された記憶車速と現車
速とに差が生じることによって減速される現車速との差
が予め定められた値よりも大きくなったら、次のタップ
ダウン指令信号が発生したとき現車速に所定の車速分を
減算して記憶車速の更新を行い、車速記憶手段9aの記
憶車速は、定速走行の制御中に、乗員の操作によってリ
ジュームアクセラレートスイッチ4がタップアップ指令
信号を発生し、タップアップ指令信号の発生毎に現車速
あるいは記憶車速に対し値(U)だけ加算した車速信号
によって更新した記憶車速に収束させている際に、リジ
ュームアクセラレートスイッチ4がオンされ、タップア
ップ制御が開始されたときの開始車速と、更新された記
憶車速と現車速とに差が生じ増速される現車速との差が
予め定められた値よりも大きくなったら、次のタップア
ップ指令信号が発生したとき現車速に所定の車速分を加
算して記憶車速の更新を行う。
【0023】マイクロコンピュータ9に備えられている
スイッチ操作判別手段9bは、セットコーストスイッチ
操作あるいはリジュームアクセラレートスイッチ操作に
よりタップダウン制御あるいはタップアップ制御に移行
したことを記憶し、記憶車速に対し現車速が予め定めら
れた値(R)以内に収束したとき、あるいはキャンセル
要素5からキャンセル指令信号が発生したときにその記
憶を消去するようになっており、このスイッチ操作判別
手段9bにより、定速走行制御中からのセットコースト
スイッチ3あるいはリジュームアクセラレートスイッチ
4のオン操作とオフ操作とがタップダウン制御中あるい
はタップアップ制御中であるか否かが判別される。
【0024】マイクロコンピュータ9に備えられている
スイッチ操作時間監視手段9cは、後述するプログラム
の周期(例えば0.5秒)の経過回数に基づいてセット
コーストスイッチ3、リジュームアクセラレートスイッ
チ4のオン時間をラムエリア内に設定した図示しないス
イッチカウンタにて計測し監視するようになっている。
【0025】スイッチ操作判別手段9bおよびスイッチ
操作時間監視手段9cにより、クルーズ指令信号が発生
してから定速走行制御中の非タップダウン制御中にオン
操作されたセットコーストスイッチ3のオン時間が予め
定められた値(例えば1秒)よりも短いと初回のタップ
ダウン指令信号であることが認識され、クルーズ指令信
号が発生してから定速走行制御中の非タップアップ制御
中にオン操作されたリジュームアクセラレートスイッチ
4のオン時間が予め定められた値(例えば1秒)よりも
短いと初回のタップアップ指令信号であることが認識さ
れ、初回であることが認識されてからはタップダウン指
令信号もタップアップ指令信号も2回目以降であること
の認識がなされる。
【0026】マイクロコンピュータ9に備えられている
演算手段9dはタップダウン用の演算およびタップアッ
プ用の演算を行うものであって、スイッチ操作判別手段
9bおよびスイッチ操作時間監視手段9cによりタップ
ダウン指令信号が認識されるとセットコーストスイッチ
3のオン操作時の現車速あるいは記憶車速に対して予め
定められた値の減算処理を行うとともに、スイッチ操作
判別手段9bおよびスイッチ操作時間監視手段9cによ
りタップアップ指令信号が認識されるとリジュームアク
セラレートスイッチ4のオン操作時の現車速あるいは記
憶車速に対して予め定められた値を加算処理を行う。演
算手段9dによって予め定められた値の減算処理により
算出された数値および予め定められた値の加算処理によ
り算出された数値は、後述する車速記憶手段9aにより
そのとき記憶されている記憶車速に対して更新される。
【0027】ここで、制御手段7は、車両が走行してい
る際に、メインスイッチ15がオンされ、定速走行中キ
ャンセル状態から乗員によりセットコーストスイッチ3
がオンされることによってアクチュエータ電源用スイッ
チング部14cのトランジスタTR3をオンし、セット
コーストスイッチがオフされることによってクルーズ指
令信号が発生するとマイクロコンピュータ9がクルーズ
ランプ16を点灯させるとともにイニシャライズセット
分で増速手段9eを作動させ、イニシャライズセット分
で増速手段9eが作動されることによって発生した増速
用のアクチュエータ駆動電流でベントバルブ用スイッチ
ング部のトランジスタTR1およびバキュームバルブ用
スイッチング部14のトランジスタTR2およびセイフ
ティバルブ用スイッチング部14dのトランジスタTR
4がオンされるため、ベントバルブ7aおよびセイフテ
ィバルブ7cは弁がいずれも閉じてバキュームバルブ7
bのみ弁が開くので、アクチュエータ7は負圧室の負圧
レベルが高くなってそのときのスロットルバルブ6をセ
ットイニシャライズ分開側に作動させてからバキューム
バルブ用スイッチング部14bのトランジスタTR2を
オフさせてイニシャライズセットを終了した後、車速セ
ンサ2が発生している車速信号を記憶車速手段7aの記
憶車速信号に一致させる制御を行う。
【0028】そして、乗員によりセットコーストスイッ
チ3がオン操作およびオフ操作されることによってクル
ーズ指令信号が発生した際の記憶により発生している記
憶車速信号と車速センサ2が逐次発生している車速信号
との比較によって算出した差と車速信号の一定時間内の
変化率によって得られる加速度との間で行われる所定の
演算結果が負の値となると、その演算結果に応じた時間
で増速手段9eを作動させて増速用のアクチュエータ駆
動電流が発生され、イニシャライズセットの状態からバ
キュームバルブ用スイッチング部14bのトランジスタ
TR2がオンされるので、アクチュエータ7は負圧室の
負圧レベルが高くなってスロットルバルブ6を開側に駆
動させて車速センサ2が発生している車速信号を車速記
憶手段9aの記憶車速信号に一致させる制御を行う。
【0029】そしてまた、車速記憶手段9aの記憶車速
信号と車速センサ2が発生している車速信号との比較に
よって算出した差と車速信号の一定時間内の変化率によ
って得られる加速度との間で行われる演算結果が正の値
となると、マイクロコンピュータ9はその演算結果に応
じた時間で減速手段9fを作動させて減速用のアクチュ
エータ駆動電流を発生させるため、バキュームバルブ用
スイッチング部14bのトランジスタTR2がオフされ
るとともにベントバルブ用スイッチング部14aトラン
ジスタTR1がオフされるので、アクチュエータ7は負
圧室の負圧レベルが下がりスロットルバルブ6は閉側に
駆動されて車速センサ2が発生している車速信号を記憶
車速手段9aの記憶車速信号に一致させる制御を行う。
【0030】そしてさらに、制御手段8は、定速走行の
制御中に、セットコーストスイッチ3がオンされタップ
ダウン制御を開始したときの車速を車速記憶手段9aに
よって記憶して開始車速とし、車速記憶手段9aが記憶
した開始車速信号と、タップダウン指令信号の発生に応
答して更新した記憶車速と現車速の差が生じることによ
って減速される現車速の車速信号との差を監視し、この
差が予め定められた値(SD)を越えるとタップダウン
制御の初期化を行う。タップダウン制御の初期化が行わ
れると、タップダウン指令信号の発生に応じて記憶車速
から所定の車速分を減算するような更新を行うことな
く、次のセットコーストスイッチ3によるタップダウン
操作が行われたときには、現車速に対して所定の車速分
を減算することによって記憶車速の更新を行う。また、
制御手段8は、定速走行の制御中に、リジュームアクセ
ラレートスイッチ4がオンされタップアップ制御を開始
したときの現車速を車速記憶手段9aによって開始車速
として記憶し、車速記憶手段9aが記憶した開始車速信
号と、タップアップ指令信号の発生に応答して更新した
記憶車速と現車速の差が生じることによって増速される
現車速の車速信号との差を監視し、この値が予め定めら
れた値(SU)を越えるとタップアップ制御の初期化を
行う。タップアップ制御の初期化が行われるとタップア
ップ指令信号の発生に応じて記憶車速に所定の車速分を
加算するような更新を行うことなく、次のリジュームア
クセラレートスイッチ4によるタップアップ操作が行わ
れたときには、現車速に所定の車速分を加算することに
よって記憶車速の更新を行う。タップダウン指令信号お
よびタップアップ指令信号が最初に発生した際に記憶さ
れる開始車速はマイクロコンピュータ9内のラムエリア
内に保存される。
【0031】このような構造を有する自動定速走行装置
1は図2および図3に示す制御方法によって動作を行
う。
【0032】車両が走行中に、メインスイッチ15のオ
ン切換えが行われると、制御手段8のマイクロコンピュ
ータ9は動作待機の状態となる。このとき、車両が走行
していることによって車速センサ2は車速信号を逐次発
生している。
【0033】そこで、乗員の希望する速度で車両が走行
しているときに、定速走行キャンセル状態からセットコ
ーストスイッチ3がオン操作されるとアクチュエータ電
源用スイッチング部14cをオンし、セットコーストス
イッチ3のオフ操作により車速記憶手段9aはそのとき
車速センサ2が発生している車速信号を記憶して記憶車
速信号を発生し、車速センサ2が逐次発生している車速
信号に応じたイニシャライズセット分で増速手段9eを
作動させてベントバルブ用スイッチング部14a,バキ
ュームバルブ用スイッチング部14b,セイフティバル
ブ用スイッチング部14dをオンし、アクチュエータ6
を作動させてスロットルバルブ5を開側へ作動させる。
スロットルバルブ5をイニシャライズセット分開側に作
動させた後も車速記憶手段8aが記憶している記憶車速
と車速センサ2が逐次発生している車速信号との差と一
定時間内の車速信号の変化率から得られる加速度との間
の所定の演算を演算手段9dで行い、演算結果が負の値
であれば、増速手段9eからの増速用のアクチュエータ
駆動信号でスイッチング手段14によりスロットルバル
ブ6を開側に駆動させるためにアクチュエータ7を作動
させ、演算結果が正の値であれば、減速手段9fからの
減速用のアクチュエータ駆動信号でスイッチング手段1
4によりスロットルバルブ6を閉側に駆動させるために
アクチュエータ7を作動させながら現車速を記憶車速に
追従させる定速走行の制御を行う。
【0034】このとき、図2に示すように、ステップ5
9においての自動定速走行装置1が停止中か否かの判別
で自動定速走行装置1は制御中であるためステップ60
に移行し、ステップ60においてのタップアップ及びタ
ップダウンの収束判定及び終了判定で、図3に示すよう
に、ステップ61においてそのときの記憶車速に対して
予め定められた値(R)を加算した車速とそのときの記
憶車速に対して予め定められた値(R)を減算した車速
との範囲内に現車速があるか否かの判別により現車速と
記憶車速とが所定の差を有する状態にあるか否かが判別
される。現車速が所定の範囲内にあることの認識がなさ
れるとステップ62においてタップダウンフラグをリセ
ットするとともに、ステップ63においてタップアップ
フラグをリセットしてステップ70に移行し、現車速が
所定の範囲内にないと、ステップ61からステップ64
に移行してタップアップフラグがセットされているか否
かの判別がなされ、タップアップフラグはセットされて
いないのでステップ67に移行してタップダウンフラグ
がセットされているか否かの判別がなされ、タップダウ
ンフラグもセットされていないので、ステップ70に移
行する。ステップ70においてセットコーストスイッチ
3がオンされているか否かが判別され、セットコースト
スイッチ3はオンされていないので、ステップ71に移
行し、ステップ71においてリジュームアクセラレート
スイッチ4がオンされているか否かが判別され、リジュ
ームアクセラレートスイッチ4もオンされていないの
で、ステップ72に移行し、ステップ72においてスイ
ッチカウンタのリセットを行ってステップ74に移行
し、ステップ74においてキャンセル要素5によりキャ
ンセル指令信号が発生しているか否かが判別され、キャ
ンセル要素5のキャンセル指令信号は発生していないの
でステップ76に移行し、ステップ76において定速走
行の制御の継続処理がなされ、ステップ59に復帰し、
セットコーストスイッチ3またはリジュームアクセラレ
ートスイッチ4がオンされず、キャンセル要素5からの
キャンセル指令信号がないとこのルーチンが繰り返し行
われる。
【0035】定速走行中に現車速が所定の範囲内に存在
していれば、ルーチンの一周期毎に、ステップ62にお
いてのタップダウンフラグのリセットおよびステップ6
3においてのタップアップフラグのリセットがなされ
る。
【0036】そこで、定速走行中に、乗員によりセット
コーストスイッチ3が図4に示す時刻A1から時刻A
2、時刻B1から時刻B2、時刻C1から時刻C2の所
定時間内でオン操作およびオフ操作されてタップダウン
が行われると、時刻A1では、ステップ70においての
判別でステップ77に移行するため、ステップ77にお
いてスイッチカウンタをカウントアップしてステップ7
9に移行し、ステップ79においてスイッチカウンタの
カウント数が予め定められた値(T2)以内であるか否
かの判別がなされ、スイッチカウンタのカウント数は予
め定められた値(T2)以内であるのでステップ80に
移行してタップダウンフラグがセットされている否かの
判別がなされ、タップダウンフラグはセットされていな
いのでステップ81に移行し、ステップ81において開
始車速をそのときの現車速で更新してステップ82に移
行し、ステップ82においてそのときの現車速に対し予
め定められた数値(D)を減算した数値で記憶車速の更
新を行い、ステップ83に移行してタップダウン指令信
号の判別のためのタップダウンフラグをセットし、ステ
ップ59に復帰する。
【0037】そして、タップダウンフラグがセットされ
たことによって、そのときの現車速に対し予め定められ
た数値(D)を減算した数値で更新された記憶車速に現
車速を一致させる制御がなされるので、減速手段9fが
作動されてスイッチング手段14によりスロットルバル
ブ6を閉側に駆動させるためアクチュエータ7が作動さ
れ、車両は数値(D)分に対応して減速される。
【0038】記憶車速の更新がなされた直後は、現車速
は記憶車速に対して所定の範囲を外れ、時刻A1におい
てオン操作されたセットコーストスイッチ3は時刻A2
においてすぐにオフされるため、ステップ60において
のタップアップ及びタップダウンの収束判定及び終了判
定によりステップ61においての判別でステップ64に
移行し、ステップ64においてタップアップフラグがセ
ットされているか否かの判別がなされ、タップアップフ
ラグはセットされていないのでステップ67に移行し、
ステップ67においてタップダウンフラグがセットされ
ているか否かの判別がなされる。タップダウンフラグは
セットされているのでステップ68に移行し、ステップ
68においてセットコーストスイッチ3よりタップダウ
ン指令信号が最初に発生した際に記憶された開始車速に
対してそのときの現車速が予め定められた値(SD)を
越えているか否かが判別され、時刻A2で、そのときの
現車速は開始車速に対して値(SD)を越えていないの
でステップ70に移行し、ステップ70においての判別
でセットコーストスイッチ3はオフのためステップ71
に移行し、ステップ71においての判別でリジュームア
クセラレートスイッチ4もオフであるためステップ72
に移行してスイッチカウンタのリセット、ステップ74
においての判別でキャンセル要素5のキャンセル指令信
号は発生していないためステップ76に移行して定速走
行の制御の継続処理がなされ、ステップ59に復帰す
る。
【0039】時刻A2でオフされたセットコーストスイ
ッチ3はすぐに時刻B1においてオンされるため、タッ
プダウンフラグがセットされている状態で、次のルーチ
ンに入り、ステップ60においてのタップアップ及びタ
ップダウンの収束判定及び終了判定により、ステップ6
1においての判別でステップ64に移行し、ステップ6
4においての判別でタップアップフラグはセットされて
いないのでステップ67に移行し、ステップ67の判別
でタップダウンフラグはセットされているのでステップ
68に移行し、ステップ68においての判別で現車速は
開始車速に対して予め定められた値(SD)を越えてい
ないのでステップ70に移行し、ステップ70において
の判別でセットコーストスイッチ3はオンされているの
でステップ77に移行し、ステップ77においてスイッ
チカウンタのカウントアップがなされてステップ79に
移行し、ステップ79の判別においてスイッチカウンタ
は予め定められた値(T2)以内であるためステップ8
0に移行し、ステップ80においての判別でタップダウ
ンフラグはセットされているのでステップ84に移行
し、前回記憶の更新がなされている記憶車速に対して予
め定められた数値(D)を減算した数値で記憶車速の更
新を行ってステップ83に移行し、ステップ83におい
てタップダウンフラグを再セットしてステップ59に復
帰する。そして、前回記憶の更新がなされている記憶車
速に対して予め定められた数値(D)を減算した数値で
更新された記憶車速に現車速を一致させる制御がなされ
るので、減速手段9dが作動されてスイッチング手段1
4によりスロットルバル5を閉側に駆動させるためアク
チュエータ6が作動され、車両は記憶された数値(D)
分で減速される。
【0040】時刻B1でオンされたセットコーストスイ
ッチ3はすぐに時刻B2でオフされるため、ステップ6
0においてのタップアップ及びタップダウンの収束判定
及び終了判定によりステップ61においての判別でステ
ップ64に移行し、ステップ64においての判別でステ
ップ67に移行し、ステップ67においての判別でステ
ップ68に移行し、ステップ68においての判別でステ
ップ70に移行し、ステップ70においての判別でセッ
トコーストスイッチ3はオフされているためステップ7
1に移行し、ステップ71においての判別でステップ7
2に移行し、ステップ72においてスイッチカウンタの
リセット、ステップ74においての判別でキャンセル要
素5のキャンセル指令信号は発生していないためステッ
プ76に移行して定速走行の制御の継続処理がなされ、
ステップ59に復帰する。
【0041】時刻B2でオフされたセットコーストスイ
ッチ3はすぐに時刻C1でオンされるため、タップダウ
ンフラグがセットされている状態で、次のルーチンに入
り、ステップ60においてのタップアップ及びタップダ
ウンの収束判定及び終了判定により、ステップ61にお
いての判別でステップ64に移行し、ステップ64にお
いての判別でタップアップフラグはセットされていない
のでステップ67に移行し、ステップ67の判別でタッ
プダウンフラグはセットされているのでステップ68に
移行し、ステップ68においての判別で現車速は開始車
速に対して予め定められた値(SD)を越えていないの
でステップ70に移行し、ステップ70においての判別
でセットコーストスイッチ3はオンされているのでステ
ップ77に移行し、ステップ77においてスイッチカウ
ンタのカウントアップがなされてステップ79に移行
し、ステップ79の判別においてスイッチカウンタは予
め定められた値(T2)以内であるためステップ80に
移行し、ステップ80においての判別でタップダウンフ
ラグはセットされているのでステップ84に移行し、前
回記憶の更新がなされている記憶車速に対して予め定め
られた数値(D)を減算した数値で記憶車速の更新を行
ってステップ83に移行し、ステップ83においてタッ
プダウンフラグを再セットしてステップ76に移行し、
ステップ59に復帰する。そして、前回記憶の更新がな
されている記憶車速に対して予め定められた数値(D)
を減算した数値で更新された記憶車速に現車速を一致さ
せる制御がなされるので、減速手段9fが作動されてス
イッチング手段14によりスロットルバルブ5を閉側に
駆動させるためアクチュエータ7が作動され、車両は記
憶された数値(D)分で減速される。
【0042】時刻C1でオンされたセットコーストスイ
ッチ3はすぐに時刻C2でオフされるため、ステップ6
0においてのタップアップ及びタップダウンの収束判定
および終了判定によりステップ61においての判別でス
テップ64に移行し、ステップ64においての判別でス
テップ67に移行し、ステップ67においての判別でス
テップ68に移行し、ステップ68においての判別でス
テップ70に移行し、ステップ70においての判別でセ
ットコーストスイッチ3はオフされているためステップ
71に移行し、ステップ71においての判別でステップ
72に移行し、ステップ72においてスイッチカウンタ
のリセット、ステップ74においての判別でキャンセル
要素5のキャンセル指令信号はないためステップ76に
移行して定速走行の制御の継続処理がなされ、ステップ
59に復帰する。
【0043】セットコーストスイッチ3が時刻A1から
時刻A2、時刻B1から時刻B2、時刻C1から時刻C
2の所定時間内でオン操作およびオフ操作されて連発生
したタップダウン指令信号に応答し、予め定められた数
値(D)を減算した数値で更新された記憶車速に現車速
を一致させる制御がなされるので、車両は記憶された数
値(D)分で減速される。
【0044】時刻C2においてオフされたセットコース
トスイッチ3が発生したタップダウン指令信号に応答し
て数値(D)分での減算した数値で更新された記憶車速
に現車速を一致させる制御が行われ、現車速が記憶車速
に収束していないうちに、乗員によりアクセルペダルが
踏み込まれ、セットコーストスイッチ3が最初にタップ
ダウン指令信号を発生したときに記憶された開始車速に
対して予め定められた値(SD)を越えたタップダウン
制御リセット範囲RA内の車速まで加速されてから車速
の再セットのためのセットコーストスイッチ3のオン操
作が時刻D1において行われ、その後、時刻D2におい
てオフ操作がなされると、タップダウンフラグがセット
されたままでのルーチンで、ステップ60においてのタ
ップアップ及びタップダウンの収束判定及び終了判定に
よりステップ61においての判別でステップ64に移行
し、ステップ64においての判別でステップ67に移行
し、ステップ67においての判別でステップ68に移行
し、ステップ68においての判別で開始車速に対して現
車速が予め定められた値(SD)を越えているためステ
ップ69に移行してタップダウン指令信号の判別のため
のタップダウンフラグをリセットしてステップ70に移
行し、ステップ70においての判別でステップ77に移
行し、ステップ77においてスイッチカウンタのカウン
トアップ、ステップ79においての判別でスイッチカウ
ンタはカウントが予め定められた値(T2)以内である
のでステップ80に移行し、ステップ80においての判
別でタップダウンフラグはリセットされているのでステ
ップ81に移行し、ステップ81において開始車速をそ
のときの現車速で更新してステップ82に移行し、ステ
ップ82においてそのときの現車速に対し予め定められ
た数値(D)を減算した数値で記憶車速の更新を行いス
テップ83に移行してタップダウン指令信号の判別のた
めのタップダウンフラグをセットしステップ59に復帰
するため、セットコーストスイッチ3によるタップダウ
ン指令信号の発生が認識されるが記憶車速に対する所定
の減算操作は行われず、セットコーストスイッチ3がオ
ン操作されたときの現車速から所定の車速分を減算して
記憶車速の新たな更新がなされ、以後、新たに更新され
た記憶車速に基づいて定速走行の制御がなされる。
【0045】また、セットコーストスイッチ3が所定時
間よりも長くオンされると、ステップ70からステップ
77に移行し、ステップ77においてスイッチカウンタ
のカウントアップをしてステップ79に移行し、ステッ
プ79においての判別でスイッチカウンタは予め定めら
れた値(T2)以内でなくなると、ステップ85に移行
してタップダウンフラグのリセットがなされ、ステップ
85からステップ98に移行してセットコーストスイッ
チ3のオン時間に対応した減速制御が行われ、ステップ
59に復帰する。
【0046】また、リジュームアクセラレートスイッチ
4が所定時間内にオン操作およびオフ操作されてタップ
アップ指令信号が発生する場合、リジュームアクセラレ
ートスイッチ4の一回目のオン状態で、ステップ71に
おいての判別でステップ86に移行してスイッチカウン
タのカウントアップ、ステップ88においてのスイッチ
カウンタのカウント数の判別でステップ89に移行し、
ステップ89においての判別でステップ90に移行し、
ステップ90においてセットコーストスイッチ3が最初
にオンされたときの現車速で開始車速を記憶し、ステッ
プ91においてそのときの現車速に対して予め定められ
た数値(U)を加算した数値で記憶車速の更新を行い、
ステップ92に移行してタップアップ指令信号の判別の
ためのタップアップフラグをセットし、ステップ59に
復帰する。
【0047】そして、タップアップフラグがセットさ
れ、リジュームアクセラレートスイッチ4の一回目のオ
フ状態で、ステップ71においての判別でステップ72
に移行してスイッチカウンタのリセット、ステップ74
においての判別でステップ76に移行し、ステップ76
において定速走行の制御の継続処理がなされ、リジュー
ムアクセラレートスイッチ4の2回目のオン状態で、ス
テップ86においてスイッチカウンタのカウントアッ
プ、ステップ88においての判別でステップ89に移行
し、ステップ89においての判別でタップアップフラグ
はセットされているのでステップ93に移行して前回記
憶の更新がなされている記憶車速に対して予め定められ
た数値(U)を加算した数値で記憶車速の更新を行って
ステップ92に移行し、ステップ92においてタップダ
ウンフラグを再セットしてステップ59に復帰する。そ
して、前回記憶の更新がなされている記憶車速に対して
予め定められた数値(U)を加算した数値で更新された
記憶車速に現車速を一致させる制御がなされるので、増
速手段9eが作動されてスイッチング手段14によりス
ロットルバルブ6を開側に駆動させるためアクチュエー
タ6が作動され、車両は記憶された数値(U)分で増速
される。
【0048】タップアップ指令信号の発生によって記憶
車速が更新され、現車速が記憶車速に収束する以前に車
両の速度がリジュームアクセラレートスイッチ4の最初
のオン操作の際に記憶した開始車速に対して予め定めら
れた値(SU)を越えて下がると、ステップ64におい
ての判別でステップ65に移行し、ステップ65におい
ての判別でステップ66に移行するためステップ66に
おいてタップアップフラグがリセットされステップ88
においての判別でステップ89に移行し、ステップ89
でタップアップフラグがリセットされているのでステッ
プ90に移行し、ステップ90において開始車速をその
ときの現車速で更新してステップ91に移行し、ステッ
プ91においてそのときの現車速に対し予め定められた
数値(U)を加算した数値で記憶車速の更新を行いステ
ップ92に移行してタップアップ指令信号の判断のため
タップアップフラグをセットしリジュームアクセラレー
トスイッチ4によるタップアップ指令信号の発生が認識
されるが記憶車速に対する所定の加算操作は行われず、
リジュームアクセラレートスイッチ4が発生したタップ
アップ指令信号に応答してリジュームアクセラレートス
イッチ4がオン操作されたときの現車速に所定の車速分
を加算して記憶車速の新たな更新がなされ、以後、新た
に更新された記憶車速に基づいて定速走行の制御がなさ
れる。
【0049】また、リジュームアクセラレートスイッチ
4が所定時間よりも長くオンされると、ステップ71か
らステップ86に移行し、ステップ86においてスイッ
チカウンタのカウントアップをしてステップ88に移行
し、ステップ88においての判別でスイッチカウンタは
予め定められた値(T1)以内でなくなると、ステップ
94に移行してタップアップフラグをリセットし、ステ
ップ99に移行してリジュームアクセラレートスイッチ
4のオン時間に対応した増速制御が行われ、ステップ5
9に復帰する。
【0050】このような定速走行の制御中に、キャンセ
ル要素5からキャンセル指令信号が発生されると、ステ
ップ74においての判別でステップ95に移行してタッ
プアップフラグのリセット、ステップ96に移行してタ
ップダウンフラグのリセットが行われ、ステップ97に
おいて定速走行の制御の停止処理がなされる。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
わる自動定速走行装置は、上記した構成としたことか
ら、タップアップ指令信号またはタップダウン指令信号
に応答して、更新された記憶車速に実車速を収束させる
べく、タップアップまたはタップダウン制御を行ってい
る際に、実車速が記憶車速から大きく離れてしまった状
態でタップ操作やセット操作が再度行われたとしても、
乗員の意思からかけ離れた車速に記憶車速を更新するよ
うなことがないので、自動定速走行装置としての信頼性
の向上を図ることができるという優れた効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係わる自動定速走行装置
の回路構成図である。
【図2】図1に示した自動定速走行装置における制御動
作を説明するフローチャートである。
【図3】図2に示したフローチャートにおけるタップア
ップ及びタップダウンの収束判定および終了判定ルーチ
ンを説明するフローチャートである。
【図4】この発明に係わる自動定速走行装置において時
間を追った制御動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 自動定速走行装置 2 車速センサ 3 セットコーストスイッチ 4 リジュームアクセラレートスイッチ 6 スロットルバルブ 7 アクチュエータ 8 制御手段 9 マイクロコンピュータ 9a 車速記憶手段 14 スイッチング手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の現車速に比例した車速信号を発生
    する車速センサと、 乗員の操作によりクルーズ指令信号を発生するととも
    に、定速走行中に、乗員により一定時間以上オン操作さ
    れた後にオフ操作されるとオン操作時間に対応して現車
    速を下げ、オフ操作されたときの車速信号を記憶車速信
    号として更新するためのコースト指令信号を発生すると
    ともに、定速走行中に、乗員の所定時間内のオン操作と
    オフ操作により記憶車速信号から所定の値を減算して記
    憶車速信号を更新するためのタップダウン指令信号を発
    生するセットコーストスイッチと、 定速走行中に、乗員により一定時間以上オン操作された
    後にオフ操作されるとオン操作時間に対応し現車速を上
    げ、オフ操作されたときの車速信号を記憶車速信号とし
    て更新するためのアクセラレート指令信号を発生すると
    ともに、定速走行中に、乗員の所定時間内のオン操作と
    オフ操作により記憶車速信号に所定の値を加算して記憶
    車速信号を更新するためのタップアップ指令信号を発生
    するリジュームアクセラレートスイッチと、 アクチュエータ駆動電流によりスロットルバルブを開側
    または閉側に駆動するアクチュエータと、 前記アクチュエータに電源からアクチュエータ駆動電流
    を供給し、またはそのアクチュエータ駆動電流を遮断す
    るスイッチング手段と、 前記セットコーストスイッチが発生するクルーズ指令信
    号に応答して前記車速センサが発生した車速信号を記憶
    し、記憶車速信号を発生する車速記憶手段を有し、前記
    セットコーストスイッチがクルーズ指令信号を発生する
    と、車速センサが発生する車速信号と前記車速記憶手段
    に記憶された記憶車速信号とを比較し算出した両者の偏
    差信号と車速信号の一定時間内の変化率から算出された
    加速度信号とによって定速走行制御を行うとともに、タ
    ップアップ指令信号の複数回の発生に応答して記憶車速
    信号に所定の値を加算して記憶車速信号を更新し、タッ
    プダウン指令信号の複数回の発生に応答して記憶車速信
    号に所定の値を減算して記憶車速信号を更新するマイク
    ロコンピュータを備えた制御手段とをそなえている自動
    定速走行装置であって、 制御手段は、定速走行中に、セットコーストスイッチま
    たはリジュームアクセラレートスイッチのオン操作によ
    りタップダウン制御あるいはタップアップ制御を開始し
    たときの車速信号をタップダウン制御あるいはタップア
    ップ制御の開始車速信号として記憶するとともに、記憶
    された前記開始車速信号と車速信号との差を監視し、こ
    の差が予め定められた値を越えたときは、次のタップダ
    ウン指令信号が発生したときには、車速信号に対し所定
    の値を減算して記憶車速信号を更新し、次のタップアッ
    プ指令信号が発生したときには、車速信号に対し所定の
    値を加算して記憶車速信号を更新することを特徴とする
    自動定速走行装置。
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