JP3333434B2 - クルーズコントロール装置 - Google Patents

クルーズコントロール装置

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JP3333434B2
JP3333434B2 JP25079497A JP25079497A JP3333434B2 JP 3333434 B2 JP3333434 B2 JP 3333434B2 JP 25079497 A JP25079497 A JP 25079497A JP 25079497 A JP25079497 A JP 25079497A JP 3333434 B2 JP3333434 B2 JP 3333434B2
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根 孝 明 関
藤 芳 之 安
藤 晃 伊
尚 人 千
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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の走行速度
をある設定した値に自動的に制御するのに利用されるク
ルーズコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行速度をある設定した値に自動
的に制御するクルーズコントロール装置としては、セッ
トスイッチがオン切換えされてからオフ切換えされる操
作が行われることによって、オフ切換え時の車速がコン
トローラに内蔵された車速記憶手段に記憶車速として記
憶され、この記憶車速と実車速との偏差に対応してアク
チュエータにクルーズ指令信号を与え、アクチュエータ
が作動されることによってスロットルバルブを駆動し
て、実車速が記憶車速に一致するようにクルーズ制御が
実行され、その結果、車両が定速で走行する。
【0003】このようなクルーズコントロール装置で
は、クルーズ制御中、アクセルスイッチがオン切換えの
後にオフ切換えされる操作が連続的に行われた際、アク
セルスイッチがオフ切換えされたときの車速データから
アクセルスイッチがオン切換えされたときの車速データ
を減算処理することによってアクセルスイッチの一回操
作毎の車速変動が検出され、その車速変動の値がある単
一の所定値と比較される。そして、所定値よりも車速変
動の値が小さいときに、予め定められた車速分を加算し
て記憶車速を更新するタップアップ制御が行われ、これ
に反して、所定値よりも車速変動の値が大きくなったと
きに、アクセルスイッチのオン時間に対応して実車速を
上げて記憶車速を更新するアクセル制御が行われる。ま
た、クルーズコントロール装置では、クルーズ制御中、
コーストスイッチがオン切換えの後にオフ切換えされる
操作が連続的に行われた際、コーストスイッチがオン切
換えされたときの車速データからコーストスイッチがオ
フ切換えされたときの車速データを減算処理することに
よってコーストスイッチの一回操作毎の車速変動が検出
され、その車速変動の値がある単一の所定値と比較され
る。そして、所定値よりも車速変動の値が小さいとき
に、予め定められた車速分を減算して記憶車速を更新す
るタップダウン制御が行われ、これに反して、所定値よ
りも車速変動の値が大きくなったときに、コーストスイ
ッチのオン時間に対応して実車速を下げて記憶車速を更
新するコースト制御が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のクル
ーズコントロール装置においては、クルーズ制御中に、
アクセルスイッチが連続的に操作されるとき、アクセル
スイッチの初回のオン切換えからオフ切換えまでの操作
で二回目以降も同様に操作すると、タップアップ制御が
行われずにアクセル制御が行われるという問題点があっ
た。また、クルーズ制御中に、コーストスイッチが連続
的に操作されるとき、コーストスイッチの初回のオン切
換えからオフ切換えまでの操作で二回目以降も同様に操
作すると、タップダウン制御が行われずにコースト制御
が行われるという問題点があり、アクセルスイッチ、コ
ーストスイッチを操作した乗員に違和感を与えかねない
という問題点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明に係わるクルーズコントロール
装置は、違和感のない走行フィーリングを付与すること
を目的としている。この発明の装置では、増速スイッチ
が加速指令信号を発生すると、記憶車速信号に予め定め
られた増速値を加算して新たな記憶車速信号として記憶
し、増速スイッチが加速指令信号の発生を停止したとき
に、増速スイッチが加速指令信号の発生を開始したとき
の車速信号と加速指令信号の発生を停止したときの車速
信号との偏差を予め定められた判定値と比較し、偏差が
判定値を越えていない場合には、上記車速記憶手段に記
憶された記憶車速信号をそのまま維持する。偏差が判定
値を越えていた場合には、上記車速記憶手段に記憶され
た記憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに
上記車速センサが発生している車速信号で更新する。す
なわち、増速スイッチが操作されている間に車速が判定
値を越えて増大したときは、アクセル制御とみなし、記
憶車速信号を実車速に一致させ、一方、車速が判定値を
越えないときは、微増速制御が実行されているとみな
し、記憶車速信号をそのまま維持することにより、特公
平2−24688号公報に記載されたようなタップアッ
プとアクセル制御を実行する。またこの発明の装置で
は、カウンタを備え、偏差が判定値を越えていない場合
には、カウンタをカウントアップし、タップアップ制御
が実行されていることを記憶する。そしてカウンタのカ
ウンタ値が初期値ではない場合に、判定値の値を大きな
値に変え、繰り返しタップアップ制御を実行できるよう
にする。すなわち、運転者が繰り返し増速スイッチを操
作する場合は、タップアップ制御を希望しているので、
タップアップ制御が確実に実行されるようにし、容易に
アクセル制御にならないようにする。減速スイッチが減
速指令信号を発生した場合についても、以下に詳述する
ように、類似した制御が実行される。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるクルーズコントロール装置では、カウンタを備え、
増速スイッチが加速指令信号の発生を停止したときに上
記カウンタのカウンタ値が初期値であると検出された
際、増速スイッチが加速指令信号の発生を開始したとき
の車速信号と加速指令信号の発生を停止したときの車速
信号との偏差を予め定められた第1の判定値と比較し、
偏差が第1の判定値を越えていない場合には、カウンタ
のカウンタ値を加算し、偏差が第1の判定値を越えてい
た場合には、加速指令信号の発生が停止したときに、車
速記憶手段に記憶された記憶車速信号を加速指令信号の
発生が停止したときに車速センサが発生している車速信
号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値にクリ
アし、また、カウンタのカウンタ値が初期値でないと検
出された際、偏差を第1の判定値よりも大きな予め定め
られた第2の判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越
えていない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、
偏差が第2の判定値を越えていた場合には、加速指令信
号の発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された
記憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに車
速センサが発生している車速信号で更新し、かつカウン
タのカウンタ値を初期値にクリアする増速指令手段を備
えている。
【0008】この発明の請求項2に係るクルーズコント
ロール装置では、カウンタを備え、減速スイッチが減速
指令信号の発生を停止したときにカウンタのカウンタ値
が初期値であると検出された際、減速スイッチが減速指
令信号の発生を開始したときの車速信号と減速指令信号
の発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定めら
れた第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越え
ていない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏
差が第1の判定値を越えていた場合には、減速指令信号
の発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された記
憶車速信号を減速指令信号の発生が停止したときに車速
センサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタ
のカウンタ値を初期値にクリアし、また、カウンタのカ
ウンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を第1の
判定値よりも大きな予め定められた第2の判定値と比較
し、偏差が第2の判定値を越えていない場合には、カウ
ンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定値を越え
ていた場合には、減速指令信号の発生が停止したとき
に、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を減速指令
信号の発生が停止したときに車速センサが発生している
車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値
にクリアする減速指令手段を備えている。
【0009】この発明の請求項3に係るクルーズコント
ロール装置では、カウンタを備え、増速スイッチが加速
指令信号の発生を停止したときにカウンタのカウンタ値
が初期値であると検出された際、増速スイッチが加速指
令信号の発生を開始したときの車速信号と加速指令信号
の発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定めら
れた第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越え
ていない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏
差が第1の判定値を越えていた場合には、加速指令信号
の発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された記
憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに車速
センサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタ
のカウンタ値を初期値にクリアし、また、カウンタのカ
ウンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を第1の
判定値よりも大きな予め定められた第2の判定値と比較
し、偏差が第2の判定値を越えていない場合には、カウ
ンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定値を越え
ていた場合には、加速指令信号の発生が停止したとき
に、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を加速指令
信号の発生が停止したときに車速センサが発生している
車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値
にクリアする増速指令手段と、カウンタを備え、減速ス
イッチが減速指令信号の発生を停止したときにカウンタ
のカウンタ値が初期値であると検出された際、減速スイ
ッチが減速指令信号の発生を開始したときの車速信号と
減速指令信号の発生を停止したときの車速信号との偏差
を予め定められた第1の判定値と比較し、偏差が第1の
判定値を越えていない場合には、カウンタのカウンタ値
を加算し、偏差が第1の判定値を越えていた場合には、
減速指令信号の発生が停止したときに、車速記憶手段に
記憶された記憶車速信号を減速指令信号の発生が停止し
たときに車速センサが発生している車速信号で更新し、
かつカウンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、
カウンタのカウンタ値が初期値でないと検出された際、
偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の
判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場
合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の
判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発生が停
止したときに、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号
を減速指令信号の発生が停止したときに車速センサが発
生している車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ
値を初期値にクリアする減速指令手段を備えている。
【0010】
【発明の作用】この発明の請求項1に係るクルーズコン
トロール装置は、カウンタを備え、増速スイッチが加速
指令信号の発生を停止したときにカウンタのカウンタ値
が初期値であると検出された際、増速スイッチが加速指
令信号の発生を開始したときの車速信号と加速指令信号
の発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定めら
れた第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越え
ていない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏
差が第1の判定値を越えていた場合には、加速指令信号
の発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された記
憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに車速
センサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタ
のカウンタ値を初期値にクリアし、また、カウンタのカ
ウンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を第1の
判定値よりも大きな予め定められた第2の判定値と比較
し、偏差が第2の判定値を越えていない場合には、カウ
ンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定値を越え
ていた場合には、加速指令信号の発生が停止したとき
に、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を加速指令
信号の発生が停止したときに車速センサが発生している
車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値
にクリアする増速指令手段を備えているので、いわゆる
タップアップ制御とアクセル制御が実車速の変化の違い
により選択され、運転者の感覚に違和感を与えることが
少なくなるとともに、運転者が繰り返し増速スイッチを
操作する場合は、タップアップ制御を希望しているの
で、タップアップ制御が確実に実行されるようにし、容
易にアクセル制御にならないようにする。
【0011】この発明の請求項2に係るクルーズコント
ロール装置は、カウンタを備え、減速スイッチが減速指
令信号の発生を停止したときにカウンタのカウンタ値が
初期値であると検出された際、減速スイッチが減速指令
信号の発生を開始したときの車速信号と減速指令信号の
発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定められ
た第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越えて
いない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差
が第1の判定値を越えていた場合には、減速指令信号の
発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された記憶
車速信号を減速指令信号の発生が停止したときに車速セ
ンサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタの
カウンタ値を初期値にクリアし、また、カウンタのカウ
ンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を第1の判
定値よりも大きな予め定められた第2の判定値と比較
し、偏差が第2の判定値を越えていない場合には、カウ
ンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定値を越え
ていた場合には、減速指令信号の発生が停止したとき
に、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を減速指令
信号の発生が停止したときに車速センサが発生している
車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値
にクリアする減速指令手段を備えているので、いわゆる
タップダウン制御とコースト制御が実車速の変化の違い
により選択され、運転者の感覚に違和感を与えることが
少なくなるとともに、運転者が繰り返し減速スイッチを
操作する場合は、タップダウン制御を希望しているの
で、タップダウン制御が確実に実行されるようにし、容
易にコースト制御にならないようにする。
【0012】この発明の請求項3に係るクルーズコント
ロール装置は、カウンタを備え、増速スイッチが加速指
令信号の発生を停止したときにカウンタのカウンタ値が
初期値であると検出された際、増速スイッチが加速指令
信号の発生を開始したときの車速信号と加速指令信号の
発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定められ
た第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越えて
いない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差
が第1の判定値を越えていた場合には、加速指令信号の
発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された記憶
車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに車速セ
ンサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタの
カウンタ値を初期値にクリアし、また、カウンタのカウ
ンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を第1の判
定値よりも大きな予め定められた第2の判定値と比較
し、偏差が第2の判定値を越えていない場合には、カウ
ンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定値を越え
ていた場合には、加速指令信号の発生が停止したとき
に、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を加速指令
信号の発生が停止したときに車速センサが発生している
車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値
にクリアする増速指令手段と、カウンタを備え、減速ス
イッチが減速指令信号の発生を停止したときにカウンタ
のカウンタ値が初期値であると検出された際、減速スイ
ッチが減速指令信号の発生を開始したときの車速信号と
減速指令信号の発生を停止したときの車速信号との偏差
を予め定められた第1の判定値と比較し、偏差が第1の
判定値を越えていない場合には、カウンタのカウンタ値
を加算し、偏差が第1の判定値を越えていた場合には、
減速指令信号の発生が停止したときに、車速記憶手段に
記憶された記憶車速信号を減速指令信号の発生が停止し
たときに車速センサが発生している車速信号で更新し、
かつカウンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、
カウンタのカウンタ値が初期値でないと検出された際、
偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の
判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場
合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の
判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発生が停
止したときに、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号
を減速指令信号の発生が停止したときに車速センサが発
生している車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ
値を初期値にクリアする減速指令手段を備えているの
で、いわゆるタップアップ制御とアクセル制御が実車速
の変化の違いにより選択され、運転者の感覚に違和感を
与えることが少なくなるとともに、運転者が繰り返し増
速スイッチを操作する場合は、タップアップ制御を希望
しているので、タップアップ制御が確実に実行されるよ
うにし、容易にアクセル制御にならないようにするとと
もに、いわゆるタップダウン制御とコースト制御が実車
速の変化の違いにより選択され、運転者の感覚に違和感
を与えることが少なくなるとともに、運転者が繰り返し
減速スイッチを操作する場合は、タップダウン制御を希
望しているので、タップダウン制御が確実に実行される
ようにし、容易にコースト制御にならないようにする。
【0013】
【実施例】図1ないし図7にはこの発明に係わるクルー
ズコントロール装置の一実施例が示されている。図示さ
れるクルーズコントロール装置1は、主として、車速セ
ンサ2、セットコーストスイッチ3、リジュームアクセ
ルスイッチ4、キャンセルスイッチ5、アクチュエータ
6、コントローラ7から構成されており、コントローラ
7のマイクロコンピュータMCUに車速記憶手段8、演
算手段9、増速制御手段10、減速制御手段11、カウ
ンタ12、増速指令手段13、減速指令手段14を備え
ている。
【0014】車速センサ2は、スピードメータに内蔵さ
れており、車両が走行している際に、車両の実車速に比
例した速度データをパルス信号で発生する。この車速セ
ンサ2が発生した車速データはコントローラ7の10番
端子(10)を通じてコントローラ7に取り込まれ、コ
ントローラ7に備えたインターフェースAを介して変換
されてマイクロコンピュータMCUに与えられる。
【0015】セットコーストスイッチ(COAST S
W)3は、ステアリングホイールに取付けられた自動復
帰式のスイッチであって、セットスイッチとコーストス
イッチ(減速スイッチ)を兼用している。セットコース
トスイッチ3は、一端がリレーRL1のリレーコイルR
L1−1を通じて電源50に接続され、他端が第1のダ
イオードD1のカソード、コントローラ7の2番端子
(02)に接続されている。
【0016】セットコーストスイッチ3は、3つの機能
をもつ。セットコーストスイッチ3の第1の機能は、イ
グニションスイッチ23がオンされて車両が走行してい
る際に、クルーズ制御のキャンセル状態から、メインス
イッチ15がオン状態に切換えられてからオフされるク
ルーズ開始操作によってクルーズ指令信号を発生するこ
とである。セットコーストスイッチ3の第2の機能は、
クルーズ制御中に、オン切換えされた後にオフ切換えさ
れることによってオン操作時間に対応して実車速を下げ
て記憶車速を更新するためのコースト指令信号を発生す
ることである。セットコーストスイッチ3の第3の機能
は、クルーズ制御中、オン切換えされてからオフ切換え
されるタップダウン操作が行われることにより、実車速
あるいは記憶車速から所定の車速分を減算して記憶車速
を更新するためのタップダウン指令信号を発生すること
である。
【0017】セットコーストスイッチ3が発生したクル
ーズ指令信号、コースト指令信号、タップダウン指令信
号はコントローラ7の2番端子(02)を通じてコント
ローラ7に取り込まれ、コントローラ7に備えたインタ
ーフェースBを介して変換されてマイクロコンピュータ
MCUに与えられる。
【0018】リジュームアクセルスイッチ4(ACC
SW)は、上述したセットコーストスイッチ3と同様に
してステアリングホイールに取付けられた自動復帰式の
スイッチであって、リジュームスイッチとアクセルスイ
ッチ(増速スイッチ)を兼用している。リジュームアク
セルスイッチ4は、一端がホーンリレーRL1のリレー
コイルRL1−1を通じて電源50に接続され、他端が
第2のダイオードD2のカソード、コントローラ7の1
番端子(01)に接続されている。
【0019】リジュームアクセルスイッチ4は、3つの
機能をもつ。リジュームアクセルスイッチ4の第1の機
能は、クルーズキャンセル中に、一定時間以上オン切換
えされた後にオフ切換えされるキャンセル解除操作によ
ってキャンセル以前の記憶車速を読み出してその記憶車
速でクルーズ制御を再び行うためのキャンセル解除指令
信号を発生することである。リジュームアクセルスイッ
チ4の第2の機能は、クルーズ制御中に、一定時間以上
オン切換えされた後にオフ切換えされるアクセラレート
操作によってオン切換え時間に対応して実車速を上げて
記憶車速を更新するための増速指令信号を発生すること
である。リジュームアクセルスイッチ4の第3の機能
は、クルーズ制御中に、オン切換えされてからオフ切換
えされるタップアップ操作が行われることにより実車速
あるいは記憶車速に所定の車速分を加算して記憶車速を
更新するためのタップアップ指令信号を発生することで
ある。
【0020】リジュームアクセルスイッチ4が発生した
キャンセル解除指令信号、増速指令信号、タップアップ
指令信号はコントローラ7の入力端子(01)を通じて
コントローラ7に取り込まれ、コントローラ7に備えた
インターフェースCを介して変換されてマイクロコンピ
ュータMCUに与えられる。
【0021】ホーンリレーRL1は、第1の常開接点R
L1−2が電源50に接続され、第2の常開接点RL1
−3がホーン19を通じて接地されている。また、ホー
ンリレーRL1のリレーコイルRL1−1は、ホーンス
イッチ20を通じて接地されている。
【0022】キャンセルスイッチ5は、上述したセット
コーストスイッチ3、リジュームアクセルスイッチ4と
同様にしてステアリングホイールに取付けられた自動復
帰式のスイッチである。キャンセルスイッチ5は、一端
がホーンリレーRL1のリレーコイルRL1−1を通じ
て電源50に接続され、他端が第1のダイオードD1の
アノードおよび第2のダイオードD2のアノードに接続
されている。キャンセルスイッチ5は、クルーズ制御中
にオン切換えされる操作によってキャンセル指令信号を
発生する。このキャンセルスイッチ5が発生したキャン
セル指令信号はコントローラ7の1番端子(01)およ
び2番端子(02)を通じてコントローラ7に取り込ま
れ、コントローラ7に備えたインターフェースBおよび
インターフェースCを介してマイクロコンピュータMC
Uに与えられる。キャンセル指令信号は、図示しないブ
レーキペダルが操作されることによってブレーキスイッ
チ16が作動されて、ブレーキスイッチ16に備えた常
閉側スイッチ16bがオフ切換えされた際、図示しない
オートマチックトランスミッションがニュートラルレン
ジからパーキングレンジに切換えられるか、図示しない
マニュアルトランスミッションのクラッチペダルが操作
されることによってミッションスイッチ17がオフ切換
えされた際にも発生する。ブレーキスイッチ16に備え
た常開側スイッチ16aがオン切換えされるとブレーキ
ランプ18が点灯する。ブレーキスイッチ16の常閉側
スイッチ16bがオフ切換えされるとアクチュエータ供
給電流がカットオフされる。
【0023】ブレーキスイッチ16には、常開側スイッ
チ16aと、常閉側スイッチ16bとが備えられてい
る。ブレーキスイッチ16は、ブレーキペダルが操作さ
れることによって、常開側スイッチ16aがオン切換え
され、常閉側スイッチ16bがオフ切換えされる。常開
側スイッチ16aがオン切換えされると、コントローラ
7に備えた3番端子(03)を通じインターフェースD
を介してマイクロコンピュータMCUに電源の電位が与
えられる。また、ブレーキスイッチ16は、ブレーキペ
ダルが操作されることによって、常閉側スイッチ16b
がオフ切換えされると、コントローラ7に備えた6番端
子(06)を通じインターフェースEを介してマイクロ
コンピュータMCUに与えられていた電源の電位がカッ
トオフされる。ミッションスイッチ17は、図示しない
オートマチックトランスミッションがニュートラルレン
ジからパーキングレンジに切換えられるか、図示しない
マニュアルトランスミッションのクラッチペダルが操作
されると、オフ切換えされることによってコントローラ
7の8番端子(08)を通じ、インターフェースFを介
してマイクロコンピュータMCUに対する接地ルートを
遮断する。
【0024】アクチュエータ6には、図示しないケース
内に密閉状に形成された負圧室と、戻しばねによって付
勢されていて負圧室内の負圧レベルによって出力移動し
且つスロットルバルブに結合された出力部材とが備えら
れているとともに、負圧室にそれぞれの弁の一方が連通
接続されたバキュームバルブ6a、ベントバルブ6b、
セイフティバルブ6cが備えられている。アクチュエー
タ6は、負圧室の負圧レベルが高くなると、出力部材が
負圧室の容積を小さくするように移動するため、戻しば
ねの弾性反発力に抗してスロットルバルブを開側に駆動
し、これとは逆に、負圧室の負圧レベルが低くなると、
出力部材が戻しばねの弾性復元力によって負圧室の容積
を大きくするように戻り移動するため、スロットルバル
ブを開側に駆動せず、閉側に強制的に戻す。
【0025】アクチュエータ6のバキュームバルブ6a
は、常閉のバルブであって、バルブコイルの上流側がコ
ントローラの7番端子(07)を通じて第1のスイッチ
ングトランジスタ(pnp 型)TR1のコレクタに接続さ
れ、バルブコイルの下流側がコントローラ7の11番端
子(11)を通じて第3のスイッチングトランジスタ
(npn 型)TR3のコレクタに接続されている。第1の
スイッチングトランジスタTR1は、エミッタがコント
ローラ7の6番端子(06)を通じてブレーキスイッチ
16に接続され、ベースが抵抗R1を通じて第2のスイ
ッチングトランジスタ(npn 型)TR2のコレクタに接
続されている。第2のスイッチングトランジスタTR2
は、エミッタ接地であって、ベースが抵抗R2を通じて
マイクロコンピュータMCUに接続されている。第3の
スイッチングトランジスタTR3は、エミッタ接地であ
って、ベースが抵抗R3を通じてマイクロコンピュータ
MCUに接続されている。バキュームバルブ6aは、弁
の他方がエンジンのインテークマニホールドに連通接続
されているため、エンジンが動いている際に、第2のス
イッチングトランジスタTR2がオンされて第1のスイ
ッチングトランジスタTR1がオンされ、第3のスイッ
チングトランジスタTR3がオンされることによってバ
ルブコイルが通電されて弁が開くと、弁の開時間に応じ
てエンジンが発生している負圧をインテークマニホール
ドから負圧室に取り入れ、これに対して、バルブコイル
の通電経路がカットオフされることによって弁が閉じら
れると、負圧を負圧室に取り入れない機能をもつ。この
とき、バキュームバルブ6aを負圧発生用モータに置き
換えた場合には、負圧発生用モータと負圧室とが連通接
続されるため、その負圧発生用モータが作動している間
に発生している負圧が負圧室に取り入れられる。
【0026】アクチュエータ6のベントバルブ6bは、
常開のバルブであって、バルブコイルの上流側がコント
ローラ7の7番端子(07)を通じて第1のスイッチン
グトランジスタTR1のコレクタに接続され、バルブコ
イルの下流側がコントローラ7の13番端子(13)を
通じて第4のスイッチングトランジスタTR4のコレク
タに接続されている。第4のスイッチングトランジスタ
TR4は、エミッタ接地であって、ベースが抵抗R4を
通じてマイクロコンピュータMCUに接続されている。
ベントバルブ6bは、弁の他方が大気開放されているた
め、第2のスイッチングトランジスタTR2がオンされ
て第1のスイッチングトランジスタTR1がオンされ、
第4のスイッチングトランジスタTR4がオンされるこ
とによってバルブコイルが通電されて弁が閉じると、負
圧室を大気から遮断し、これに対して、バルブコイルの
通電経路がカットオフされることによって弁が開くと、
負圧室を大気開放して出力部材を戻し移動させる。
【0027】アクチュエータ6のセイフティバルブ6c
は、常開のバルブであって、バルブコイルの上流側がコ
ントローラ7の7番端子(07)を通じて第1のスイッ
チングトランジスタTR1のコレクタに接続され、バル
ブコイルの下流側が接地されている。セイフティバルブ
6cは、弁の他方が大気開放されているため、第2のス
イッチングトランジスタTR2がオンされて第1のスイ
ッチングトランジスタTR1がオンされることによって
バルブコイルが通電されて弁が閉じると、負圧室を大気
から遮断し、これに対して、バルブコイルの通電経路が
カットオフされることによって弁が開くと、負圧室を大
気開放して出力部材をクルーズ制御を行わない初期状態
に戻し移動させる。
【0028】アクチュエータ6は、ベントバルブ6bお
よびセイフティバルブ6cのバルブコイルがそれぞれオ
ンされるとともにバキュームバルブ6aのバルブコイル
がオンされることによって負圧室の負圧が上がると、出
力部材を介してスロットルバルブを開く側に駆動し、こ
れに反して、セイフティバルブ6cのバルブコイルがオ
フされる、または、ベントバルブ6bのバルブコイルが
オフされるとともにバキュームバルブ6aのバルブコイ
ルがオフされることによって負圧室の負圧レベルが下が
ると出力部材を介しスロットルバルブを閉じる側に駆動
する。
【0029】一方、コントローラ7には、上述したイン
ターフェースA、B、C、D、E、Fの他に定電圧回路
21、リセット回路22が備えられている。定電圧回路
21は、一端がコントローラ7の9番端子(09)を通
じてメインスイッチ15に接続され、他端がマイクロコ
ンピュータMCUに接続されている。定電圧回路21
は、乗員によってメインスイッチ15がオン切換えされ
ると、予め定められた電位をマイクロコンピュータMC
Uに与える。リセット回路22は、一端がコントローラ
7の9番端子(09)を通じてメインスイッチ15に接
続され、他端がマイクロコンピュータMCUに接続され
ている。リセット回路22は、メインスイッチ15がオ
ン状態になった際に、マイクロコンピュータMCUを初
期状態に復帰させる。
【0030】コントローラ7のマイクロコンピュータM
CUには、車速記憶手段8、演算手段9、増速制御手段
10、減速制御手段11、カウンタ12、増速指令手段
13、減速指令手段14が備えられている。車速記憶手
段8は、イグニションスイッチ23がオン切換えされ
て、車両が走行している際に、メインスイッチ15がオ
ン切換えされ、乗員によりクルーズキャンセル状態か
ら、セットコーストスイッチ3がオン切換えされてから
オフ切換えされる操作が行われることによってクルーズ
指令信号が発生すると、車速センサ2が発生している車
速信号を記憶車速信号として所定のメモリエリアに格納
保存する。演算手段9は、クルーズ指令信号が発生した
際に車速記憶手段8によって記憶された記憶車速信号
と、車速センサ2が発生している車速信号とを比較し、
算出された両者の偏差と、車速信号の一定時間内の変化
率とによって得られる加速度との間で予め定められた演
算式に基づいて演算処理を行う。演算手段9では、演算
結果が負の値になると、マイクロコンピュータMCUに
よって車速が下降したと判断がなされ、その演算結果に
応じた時間だけ増速制御手段10を作動させる。これに
反して、演算結果が正の値になると、マイクロコンピュ
ータMCUによって車速が上昇したと判断がなされ、そ
の演算結果に応じた時間だけ減速制御手段11を作動さ
せる。
【0031】増速制御手段10は、演算手段9による演
算結果が負の値になることによって作動し、ベントバル
ブ閉出力信号、セイフティバルブ閉出力信号、バキュー
ムバルブ開出力信号を発生する。このとき、クルーズ制
御が開始された際に第2のスイッチングトランジスタT
R2にベース電流が与えられることによって第1のスイ
ッチングトランジスタTR1がオンされているから、セ
イフティバルブ6cが閉成され、第4のスイッチングト
ランジスタTR4にベース電流が与えられることによっ
てベントバルブ6bが閉成され、第3のスイッチングト
ランジスタTR3にベース電流が与えられることによっ
てバキュームバルブ6aが開成される。その結果、アク
チュエータ7の負圧室の負圧レベルが高くなり、スロッ
トルバルブを開側に駆動し、車速センサ2が発生してい
る車速信号を車速記憶手段8の記憶車速信号に一致させ
るべくクルーズ制御が行われる。
【0032】減速制御手段11は、演算手段9による演
算結果が正の値になることによって作動し、ベントバル
ブ開出力信号、セイフティバルブ閉出力信号、バキュー
ムバルブ閉出力信号を発生する。このとき、前述したよ
うに、第2、第1のスイッチングトランジスタTR2、
TR1がそれぞれオンされているから、セイフティバル
ブ6cが閉成され、第4のスイッチングトランジスタT
R2にベース電流が与えられることによってベントバル
ブ6bが開成され、第3のスイッチングトランジスタT
R1にベース電流が与えられなくなることによってバキ
ュームバルブ6aが閉成される。その結果、アクチュエ
ータ7の負圧室の負圧レベルが低くなり、スロットルバ
ルブを閉側に駆動し、車速センサ2が発生している車速
信号を車速記憶手段8の記憶車速信号に一致させるべく
クルーズ制御が行われる。
【0033】増速指令手段13には、車速の偏差を判定
するために、それぞれ予め定められた第1の判定値A、
第2の判定値Bが格納されている。第1の判定値Aは
1.6Km/hに選ばれ、第2の判定値Bは、第1の判定値
Aよりも大きい3Km/hに選ばれている。第1、第2の判
定値A、Bは、このクルーズコントロール装置1を搭載
する車両の性能によって適宜変更されるが、第1の判定
値Aは第2の判定値Bよりも小さい値がより好ましい。
増速指令手段13は、後述するカウンタ12のカウンタ
値が初期値であると判別したときには、リジュームアク
セルスイッチ4の操作が初回であると推定し、リジュー
ムアクセルスイッチ4がオンされたときの車速信号(車
速データ)からリジュームアクセルスイッチ4がオフさ
れたときの車速信号(車速データ)を減算した結果の偏
差値を用い、その偏差値を第1の判定値Aと比較するこ
とによって、リジュームアクセルスイッチ4がオフされ
たときに記憶車速の更新を行うか、あるいは行わないか
の判別をする。また、カウンタ12のカウンタ値が初期
値でないと判別したときには、リジュームアクセルスイ
ッチ4の操作が初回でないと推定し、その偏差値を第2
の判定値Bと比較することによってリジュームアクセル
スイッチ4がオフされたときに記憶車速の更新を行う
か、あるいは行わないかの判別をする。そして、増速指
令手段13は、リジュームアクセルスイッチ4の操作が
初回であると推定した際、リジュームアクセルスイッチ
4がオンされたときの車速信号(車速データ)からリジ
ュームアクセルスイッチ4がオフされたときの車速信号
(車速データ)を減算した結果の偏差値が予め定められ
た第1の判定値Aを越えていない場合には、リジューム
アクセルスイッチ4がオフされた時に記憶車速を更新し
ない。そして、カウンタ12のカウンタ値を“1”増加
する。一方、偏差値が第1の判定値Aを越えた場合に
は、カウンタ12のカウンタ値をクリアして、リジュー
ムアクセルスイッチ4の操作回数を消去し、車速記憶手
段8にリジュームアクセルスイッチ4がオフされた時の
車速信号を記憶車速信号として記憶させる。そしてま
た、増速指令手段13は、カウンタ12のカウンタ値が
初期値ではないことを検出することにより、リジューム
アクセルスイッチ4の操作が2回目以降であると推定
し、第1の判定値Aよりも大きな値の第2の判定値Bを
選択し、偏差値が第2の判定値Bを越えた場合に、カウ
ンタ12のカウンタ値をクリアし、車速記憶手段8にリ
ジュームアクセルスイッチ4がオフされた時の車速信号
を記憶車速信号として記憶させ、容易に記憶車速信号が
更新されないようにする。
【0034】減速指令手段14には、車速の偏差を判定
するために、それぞれ予め定められた第1の判定値A、
第2の判定値Bが格納されている。第1の判定値Aは
1.6Km/hに選ばれ、第2の判定値Bは、第1の判定値
Aよりも大きい3Km/hに選ばれている。第1、第2の判
定値A、Bは、このクルーズコントロール装置1を搭載
する車両の性能によって適宜変更されるが、第1の判定
値Aは第2の判定値Bよりも小さい値がより好ましい。
減速指令手段14は、後述するカウンタ12のカウンタ
値が初期値であると判別したときには、セットコースト
スイッチ3の操作が初回であると推定し、セットコース
トスイッチ3がオンされたときの車速信号(車速デー
タ)からセットコーストスイッチ3がオフされたときの
車速信号(車速データ)を減算した結果の偏差値を用
い、その偏差値を第1の判定値Aと比較することによっ
て、セットコーストスイッチ3がオフされたときに記憶
車速の更新を行うか、あるいは行わないかの判別をす
る。また、カウンタ12のカウンタ値が初期値でないと
判別したときには、セットコーストスイッチ3の操作が
初回でないと推定し、その偏差値を第2の判定値Bと比
較することによってセットコーストスイッチ3がオフさ
れたときに記憶車速の更新を行うか、あるいは行わない
かの判別をする。そして、減速指令手段14は、セット
コーストスイッチ3の操作が初回であると推定した際、
セットコーストスイッチ3がオンされたときの車速信号
(車速データ)からセットコーストスイッチ3がオフさ
れたときの車速信号(車速データ)を減算した結果の偏
差値が予め定められた第1の判定値Aを越えていない場
合には、セットコーストスイッチ3がオフされた時に記
憶車速を更新しない。そして、カウンタ12のカウンタ
値を“1”増加する。一方、偏差値が第1の判定値Aを
越えた場合には、カウンタ12のカウンタ値をクリアし
て、セットコーストスイッチ3の操作回数を消去し、車
速記憶手段8にセットコーストスイッチ3がオフされた
時の車速信号を記憶車速信号として記憶させる。そして
また、減速指令手段14は、カウンタ12のカウンタ値
が初期値ではないことを検出することにより、セットコ
ーストスイッチ3の操作が2回目以降であると推定し、
第1の判定値Aよりも大きな値の第2の判定値Bを選択
し、偏差値が第2の判定値Bを越えた場合に、カウンタ
12のカウンタ値をクリアし、車速記憶手段8にセット
コーストスイッチ3がオフされた時の車速信号を記憶車
速信号として記憶させ、容易に記憶車速信号が更新され
ないようにする。
【0035】上述したクルーズコントロール装置1は、
図2、図3、図5、図6に示されるタイムチャートおよ
び図4、図7に示されるフローチャートによって制御動
作の説明が行われる。
【0036】車両の乗員の希望する速度で車両が走行し
ているときに、メインスイッチ15がオン状態にされ、
クルーズキャンセル状態になっている際に、セットコー
ストスイッチ3がオンされてからオフされる操作が行わ
れると、クルーズ指令信号が発生し、コントローラ7の
スイッチングトランジスタTR2がオンされる。セット
コーストスイッチ3がオフに切換えられることによっ
て、車速記憶手段8は車速センサ2が随時発生している
車速信号を記憶し、車速信号に対応した初期セット信号
でもって増速制御手段10は、ベントバルブ閉出力信
号、セイフティバルブ閉出力信号、バキュームバルブ開
出力信号からなるアクチュエータ駆動信号によってアク
チュエータ6を作動させ、スロットルバルブを開側に駆
動させる。
【0037】スロットルバルブを開側に所定時間駆動さ
せた後に、車速記憶手段8が記憶している記憶車速信号
と車速センサ2が随時発生している車速信号との偏差お
よび一定時間内の車速信号の変化率から得られる加速度
データに基づき演算手段9によって演算処理が行われ、
演算結果が負の値であれば、増速制御手段10がベント
バルブ閉出力信号、セイフティバルブ閉出力信号、バキ
ュームバルブ開出力信号からなる増速用のアクチュエー
タ駆動信号でアクチュエータ6を作動し、演算結果が正
の値であれば、減速制御手段11がベントバルブ開出力
信号、セイフティバルブ閉出力信号、バキュームバルブ
閉出力信号からなる減速用のアクチュエータ駆動信号で
アクチュエータ6を作動させ、それぞれ実車速を記憶車
速に追従させるクルーズ制御が行われる。
【0038】クルーズ制御が行われている際に、リジュ
ームアクセルスイッチ(ACC SW)4が図2に示さ
れる時刻aにおいてオンされると、図4に示されるステ
ップ100において “クルーズ中”と判別され、ステ
ップ101に移行し、リジュームアクセルスイッチ4は
オフからオンに切換えされているので、ステップ102
に移行し、ステップ102においてタップアップ出力信
号が出力されて増速制御が実行され、ステップ103に
移行し、ステップ103において記憶車速に所定の増速
値(TAP)を加算して記憶車速を更新する処理を行っ
て最初のステップ100に戻る。リジュームアクセルス
イッチ4がオン状態に維持されている間、ステップ10
0、ステップ101、ステップ104が繰り返し実行さ
れ、その間増速制御が実行される。
【0039】リジュームアクセルスイッチ4が、図2に
示される時刻bにおいてオフされると、リジュームアク
セルスイッチ4はオンされていないので、ステップ10
1からステップ104に移行し、リジュームアクセルス
イッチ4はオンされてからオフされたので、ステップ1
05に移行し、ステップ105において“カウンタ値が
0(ゼロ)”と判定され、ステップ106に移行し、ス
テップ106において増速指令手段13における判定値
が第1の判定値Aにセットされてステップ108に移行
する。
【0040】ステップ108においては、リジュームア
クセルスイッチ4がオフされた時刻bにおける車速信号
(車速データ)からリジュームアクセルスイッチ4がオ
ンされた時刻aにおける車速信号(車速データ)を減算
した偏差値と第1の判定値Aとが比較され、判定値の方
が大きいと、ステップ109に移行し、ステップ109
においてカウンタ12のカウンタ値がインクリメントさ
れてステップ100に戻る。
【0041】この場合、時刻aと時刻bにおける車速信
号(車速データ)の偏差値が第1の判定値Aを越えてお
らず、車速が僅かしか増加していないので、実車速にか
かわらず、記憶車速は所定の増速値(TAP)を加算し
て得られた記憶車速に維持されたままになる。コントロ
ーラ7は、カウンタ12のカウンタ値を“1”増加す
る。
【0042】一方、図2に示される時刻aにおいてリジ
ュームアクセルスイッチ4がオンされ、ステップ10
0、ステップ101、ステップ104が繰り返し実行さ
れ、増速制御が実行され、図2に示される時刻cにおい
てリジュームアクセルスイッチ4がオフされると、リジ
ュームアクセルスイッチ4がオンからオフされたので、
ステップ104からステップ105に移行し、“カウン
タ12のカウンタ値が0(ゼロ)”と判定され、ステッ
プ106に移行し、ステップ106において増速指令手
段13の第1の判定値Aがセットされてステップ108
に移行する。
【0043】ステップ108においては、リジュームア
クセルスイッチ4がオフされた時刻cにおける車速信号
(車速データ)からリジュームアクセルスイッチ4がオ
ンされた時刻aにおける車速信号(車速データ)を減算
した偏差値と第1の判定値Aとの比較処理が行われ、こ
の場合は、偏差値が第1の判定値Aを越えているので、
ステップ110に移行し、カウンタ12のカウンタ値が
ゼロクリアされて、ステップ111に移行し、ステップ
111において時刻cにおける車速信号(実車速)を記
憶車速として記憶してステップ100に戻る。すなわ
ち、偏差値が第1の判定値Aを越えた場合、記憶車速は
所定の増速値(TAP)を加算して得られたものではな
く、記憶車速は車速信号(実車速)となる。
【0044】リジュームアクセルスイッチ4が繰り返し
オン、オフされ、図3に示される時刻dにおいて、再び
リジュームアクセルスイッチ4がオンされると、図4に
示されるステップ100、ステップ101、ステップ1
02、ステップ103が実行され、さらに記憶車速に所
定の増速値が加算され記憶車速は更新され、最初のステ
ップ100に戻る。
【0045】そして、リジュームアクセルスイッチ4が
図3に示される時刻e又は時刻fにおいてオフされる
と、ステップ101、ステップ104、ステップ105
に移行し、カウンタ12のカウンタ値が0(ゼロ)でな
いので、ステップ107に移行し、ステップ107にお
いて増速指令手段13に第2の判定値Bがセットされて
ステップ108に移行する。
【0046】ステップ108においてリジュームアクセ
ルスイッチ4がオフされた時刻e又は時刻fにおいての
車速信号(車速データ)からリジュームアクセルスイッ
チ4がオンされた時刻dにおいての車速信号(車速デー
タ)を減算した偏差値と第2の判定値Bとの比較処理が
行われ、偏差値は第2の判定値Bを越えていなければ、
ステップ109に移行し、ステップ109においてカウ
ンタ12のカウンタ値がインクリメントされてステップ
100に戻る。
【0047】すなわち、時刻fにおいても時刻eと同様
に、記憶車速は車速信号(実車速)に更新されず、維持
される。第2の判定値Bは第1の判定値Aよりも大きな
値に選ばれているため、リジュームアクセルスイッチ4
が繰り返しオン、オフされても、偏差値が第2の判定値
Bを容易に越えることができず、リジュームアクセルス
イッチ4の繰り返し操作は正しく認識されることにな
る。時刻fにおいて、偏差値が第2の判定値Bを越えて
いれば、ステップ110へ移行し、ステップ110でカ
ウンタをクリヤし、ステップ111でその時の実車速を
記憶車速とし、ステップ100へ戻る。
【0048】クルーズ制御が行われている際に、セット
コーストスイッチ(COAST SW)3が図5に示さ
れる時刻gにおいてオンされると、図7に示されるステ
ップ200において “クルーズ中”と判別され、ステ
ップ201に移行し、セットコーストスイッチ3はオフ
からオンに切換えされているので、ステップ202に移
行し、ステップ202においてタップダウン出力信号が
出力されて減速制御が実行され、ステップ203に移行
し、ステップ203において記憶車速に所定の減速値
(TAP)を減算して記憶車速を更新する処理を行って
最初のステップ200に戻る。セットコーストスイッチ
3がオン状態に維持されている間、ステップ200、ス
テップ201、ステップ204が繰り返し実行され、そ
の間減速制御が実行される。
【0049】セットコーストスイッチ3が、図5に示さ
れる時刻hにおいてオフされると、セットコーストスイ
ッチ3はオンされていないので、ステップ201からス
テップ204に移行し、セットコーストスイッチ3はオ
ンされてからオフされたので、ステップ205に移行
し、ステップ205において“カウンタ値が0(ゼ
ロ)”と判定され、ステップ206に移行し、ステップ
206において減速指令手段14における判定値が第1
の判定値Aにセットされてステップ208に移行する。
【0050】ステップ208においては、セットコース
トスイッチ3がオフされた時刻hにおける車速信号(車
速データ)からセットコーストスイッチ3がオンされた
時刻gにおける車速信号(車速データ)を減算した偏差
値と第1の判定値Aとが比較され、判定値の方が大きい
と、ステップ209に移行し、ステップ209において
カウンタ12のカウンタ値がインクリメントされてステ
ップ200に戻る。
【0051】この場合、時刻gと時刻hにおける車速信
号(車速データ)の偏差値が第1の判定値Aを越えてお
らず、車速が僅かしか減少していないので、実車速にか
かわらず、記憶車速は所定の減速値(TAP)を減算し
て得られた記憶車速に維持されたままになる。コントロ
ーラ7は、カウンタ12のカウンタ値を“1”増加す
る。
【0052】一方、図5に示される時刻gにおいてセッ
トコーストスイッチ3がオンされ、ステップ200、ス
テップ201、ステップ204が繰り返し実行され、減
速制御が実行され、図5に示される時刻iにおいてセッ
トコーストスイッチ3がオフされると、セットコースト
スイッチ3がオンからオフされたので、ステップ204
からステップ205に移行し、“カウンタ12のカウン
タ値が0(ゼロ)”と判定され、ステップ206に移行
し、ステップ206において減速指令手段14の第1の
判定値Aがセットされてステップ208に移行する。
【0053】ステップ208においては、セットコース
トスイッチ3がオフされた時刻iにおける車速信号(車
速データ)からセットコーストスイッチ3がオンされた
時刻gにおける車速信号(車速データ)を減算した偏差
値と第1の判定値Aとの比較処理が行われ、この場合
は、偏差値が第1の判定値Aを越えているので、ステッ
プ210に移行し、カウンタ12のカウンタ値がゼロク
リアされて、ステップ211に移行し、ステップ211
において時刻iにおける車速信号(実車速)を記憶車速
として記憶してステップ200に戻る。すなわち、偏差
値が第1の判定値Aを越えた場合、記憶車速は所定の減
速値(TAP)を減算して得られたものではなく、記憶
車速は車速信号(実車速)となる。
【0054】セットコーストスイッチ3が繰り返しオ
ン、オフされ、図6に示される時刻jにおいて、再びセ
ットコーストスイッチ3がオンされると、図7に示され
るステップ200、ステップ201、ステップ202、
ステップ203が実行され、さらに記憶車速に所定の減
速値が減算され記憶車速は更新され、最初のステップ2
00に戻る。
【0055】そして、セットコーストスイッチ3が図6
に示される時刻k又は時刻mにおいてオフされると、ス
テップ201、ステップ204、ステップ205に移行
し、カウンタ12のカウンタ値が0(ゼロ)でないの
で、ステップ207に移行し、ステップ207において
減速指令手段14に第2の判定値Bがセットされてステ
ップ208に移行する。
【0056】ステップ208においてセットコーストス
イッチ3がオフされた時刻k又は時刻mにおいての車速
信号(車速データ)からセットコーストスイッチ3がオ
ンされた時刻jにおいての車速信号(車速データ)を減
算した偏差値と第2の判定値Bとの比較処理が行われ、
偏差値は第2の判定値Bを越えていなければ、ステップ
209に移行し、ステップ209においてカウンタ12
のカウンタ値がインクリメントされてステップ200に
戻る。
【0057】すなわち、時刻mにおいても時刻kと同様
に、記憶車速は車速信号(実車速)に更新されず、維持
される。第2の判定値Bは第1の判定値Aよりも大きな
値に選ばれているため、セットコーストスイッチ3が繰
り返しオン、オフされても、偏差値が第2の判定値Bを
容易に越えることができず、セットコーストスイッチ3
の繰り返し操作は正しく認識されることになる。時刻m
において、偏差値が第2の判定値Bを越えていれば、ス
テップ210へ移行し、ステップ210でカウンタをク
リヤし、ステップ211でその時の実車速を記憶車速と
し、ステップ200へ戻る。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わるクルーズコントロール装置によれば、カ
ウンタを備え、増速スイッチが加速指令信号の発生を停
止したときにカウンタのカウンタ値が初期値であると検
出された際、増速スイッチが加速指令信号の発生を開始
したときの車速信号と加速指令信号の発生を停止したと
きの車速信号との偏差を予め定められた第1の判定値と
比較し、偏差が第1の判定値を越えていない場合には、
カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第1の判定値を
越えていた場合には、加速指令信号の発生が停止したと
きに、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を加速指
令信号の発生が停止したときに車速センサが発生してい
る車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を初期
値にクリアし、また、カウンタのカウンタ値が初期値で
ないと検出された際、偏差を第1の判定値よりも大きな
予め定められた第2の判定値と比較し、偏差が第2の判
定値を越えていない場合には、カウンタのカウンタ値を
加算し、偏差が第2の判定値を越えていた場合には、加
速指令信号の発生が停止したときに、車速記憶手段に記
憶された記憶車速信号を加速指令信号の発生が停止した
ときに車速センサが発生している車速信号で更新し、か
つカウンタのカウンタ値を初期値にクリアする増速指令
手段を備えているので、いわゆるタップアップ制御とア
クセル制御が実車速の変化の違いにより選択され、運転
者の感覚に違和感を与えることが少なくなるとともに、
運転者が繰り返し増速スイッチを操作する場合は、タッ
プアップ制御を希望しているので、タップアップ制御が
確実に実行されるようにし、容易にアクセル制御になら
ないようにする。それ故、増速制御時に、違和感のない
走行フィーリングを付与することができるという優れた
効果を奏する。
【0059】この発明の請求項2に係るクルーズコント
ロール装置によれば、カウンタを備え、減速スイッチが
減速指令信号の発生を停止したときにカウンタのカウン
タ値が初期値であると検出された際、減速スイッチが減
速指令信号の発生を開始したときの車速信号と減速指令
信号の発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定
められた第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を
越えていない場合には、カウンタのカウンタ値を加算
し、偏差が第1の判定値を越えていた場合には、減速指
令信号の発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶さ
れた記憶車速信号を減速指令信号の発生が停止したとき
に車速センサが発生している車速信号で更新し、かつカ
ウンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、カウン
タのカウンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を
第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の判定値
と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場合に
は、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定
値を越えていた場合には、減速指令信号の発生が停止し
たときに、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を減
速指令信号の発生が停止したときに車速センサが発生し
ている車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を
初期値にクリアする減速指令手段を備えているので、い
わゆるタップダウン制御とコースト制御が実車速の変化
の違いにより選択され、運転者の感覚に違和感を与える
ことが少なくなるとともに、運転者が繰り返し減速スイ
ッチを操作する場合は、タップダウン制御を希望してい
るので、タップダウン制御が確実に実行されるように
し、容易にコースト制御にならないようにする。それ
故、減速制御時に、違和感のない走行フィーリングを付
与することができるという優れた効果を奏する。
【0060】この発明の請求項3に係るクルーズコント
ロール装置によれば、カウンタを備え、増速スイッチが
加速指令信号の発生を停止したときにカウンタのカウン
タ値が初期値であると検出された際、増速スイッチが加
速指令信号の発生を開始したときの車速信号と加速指令
信号の発生を停止したときの車速信号との偏差を予め定
められた第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を
越えていない場合には、カウンタのカウンタ値を加算
し、偏差が第1の判定値を越えていた場合には、加速指
令信号の発生が停止したときに、車速記憶手段に記憶さ
れた記憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したとき
に車速センサが発生している車速信号で更新し、かつカ
ウンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、カウン
タのカウンタ値が初期値でないと検出された際、偏差を
第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の判定値
と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場合に
は、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の判定
値を越えていた場合には、加速指令信号の発生が停止し
たときに、車速記憶手段に記憶された記憶車速信号を加
速指令信号の発生が停止したときに車速センサが発生し
ている車速信号で更新し、かつカウンタのカウンタ値を
初期値にクリアする増速指令手段と、カウンタを備え、
減速スイッチが減速指令信号の発生を停止したときにカ
ウンタのカウンタ値が初期値であると検出された際、減
速スイッチが減速指令信号の発生を開始したときの車速
信号と減速指令信号の発生を停止したときの車速信号と
の偏差を予め定められた第1の判定値と比較し、偏差が
第1の判定値を越えていない場合には、カウンタのカウ
ンタ値を加算し、偏差が第1の判定値を越えていた場合
には、減速指令信号の発生が停止したときに、車速記憶
手段に記憶された記憶車速信号を減速指令信号の発生が
停止したときに車速センサが発生している車速信号で更
新し、かつカウンタのカウンタ値を初期値にクリアし、
また、カウンタのカウンタ値が初期値でないと検出され
た際、偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた
第2の判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えてい
ない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が
第2の判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発
生が停止したときに、車速記憶手段に記憶された記憶車
速信号を減速指令信号の発生が停止したときに車速セン
サが発生している車速信号で更新し、かつカウンタのカ
ウンタ値を初期値にクリアする減速指令手段を備えてい
るので、いわゆるタップアップ制御とアクセル制御が実
車速の変化の違いにより選択され、運転者の感覚に違和
感を与えることが少なくなるとともに、運転者が繰り返
し増速スイッチを操作する場合は、タップアップ制御を
希望しているので、タップアップ制御が確実に実行され
るようにし、容易にアクセル制御にならないようにする
とともに、いわゆるタップダウン制御とコースト制御が
実車速の変化の違いにより選択され、運転者の感覚に違
和感を与えることが少なくなるとともに、運転者が繰り
返し減速スイッチを操作する場合は、タップダウン制御
を希望しているので、タップダウン制御が確実に実行さ
れるようにし、容易にコースト制御にならないようにす
る。それ故、増速制御時および減速制御時に、違和感の
ない走行フィーリングを付与することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるクルーズコントロール装置の
一実施例の回路構成図である。
【図2】図1に示したクルーズコントロール装置におい
て時間を追った動作を説明するタイムチャートである。
【図3】図1に示したクルーズコントロール装置におい
て時間を追った動作を説明するタイムチャートである。
【図4】図1に示したクルーズコントロール装置におい
ての制御動作を説明するフローチャートである。
【図5】図1に示したクルーズコントロール装置におい
て時間を追った動作を説明するタイムチャートである。
【図6】図1に示したクルーズコントロール装置におい
て時間を追った動作を説明するタイムチャートである。
【図7】図1に示したクルーズコントロール装置におい
ての制御動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 クルーズコントロール装置 2 車速センサ 3 (セットスイッチ)(減速スイッチ)セットコース
トスイッチ 4 (増速スイッチ)リジュームアクセルスイッチ 6 アクチュエータ 8 車速記憶手段 9 演算手段 10 増速制御手段 11 減速制御手段 12 カウンタ 13 増速指令手段 14 減速指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千 尚 人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所 内 審査官 河端 賢 (56)参考文献 特開 平4−101131(JP,A) 特開 平1−156143(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 31/00 F02D 29/02 301 F02D 41/14 320 B60T 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の実車速に比例した車速信号を発
    生する車速センサと、 自動車のスロットルバルブを増速側または減速側に駆動
    するアクチュエータと、 操作が行われることによりクルーズ指令信号を発生する
    セットスイッチと、 操作が行われることにより加速指令信号を発生する増速
    スイッチと、 上記セットスイッチがクルーズ指令信号を発生すると、
    上記車速センサより発生する車速信号を記憶車速信号と
    して記憶し、上記増速スイッチが加速指令信号を発生す
    ると、記憶車速信号に予め定められた増速値を加算して
    新たな記憶車速信号として記憶する車速記憶手段と、 上記車速センサの車速信号と上記車速記憶手段に記憶さ
    れた記憶車速信号とを比較し、両者の偏差に応じたアク
    チュエータ駆動信号を発生する演算手段と、 上記アクチュエータ駆動信号、上記加速指令信号により
    アクチュエータをスロットルバルブの増速側に駆動する
    増速制御手段と、 カウンタを備え、上記増速スイッチが加速指令信号の発
    生を停止したときに上記カウンタのカウンタ値が初期値
    であると検出された際、上記増速スイッチが加速指令信
    号の発生を開始したときの車速信号と加速指令信号の発
    生を停止したときの車速信号との偏差を予め定められた
    第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越えてい
    ない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が
    第1の判定値を越えていた場合には、加速指令信号の発
    生が停止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記
    憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに上記
    車速センサが発生している車速信号で更新し、かつカウ
    ンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、上記カウ
    ンタのカウンタ値が初期値でないと検出された際、上記
    偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の
    判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場
    合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の
    判定値を越えていた場合には、加速指令信号の発生が停
    止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記憶車速
    信号を加速指令信号の発生が停止したときに上記車速セ
    ンサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタの
    カウンタ値を初期値にクリアする増速指令手段を備えて
    いることを特徴とするクルーズコントロール装置。
  2. 【請求項2】 自動車の実車速に比例した車速信号を発
    生する車速センサと、 自動車のスロットルバルブを増速側または減速側に駆動
    するアクチュエータと、 操作が行われることによりクルーズ指令信号を発生する
    セットスイッチと、 操作が行われることにより減速指令信号を発生する減速
    スイッチと、 上記セットスイッチがクルーズ指令信号を発生すると、
    上記車速センサより発生する車速信号を記憶車速信号と
    して記憶し、上記減速スイッチが減速指令信号を発生す
    ると、記憶車速信号に予め定められた減速値を減算して
    新たな記憶車速信号として記憶する車速記憶手段と、 上記車速センサの車速信号と上記車速記憶手段に記憶さ
    れた記憶車速信号とを比較し、両者の偏差に応じたアク
    チュエータ駆動信号を発生する演算手段と、 上記アクチュエータ駆動信号、上記減速指令信号により
    アクチュエータをスロットルバルブの減速側に駆動する
    減速制御手段と、 カウンタを備え、上記減速スイッチが減速指令信号の発
    生を停止したときに上記カウンタのカウンタ値が初期値
    であると検出された際、上記減速スイッチが減速指令信
    号の発生を開始したときの車速信号と減速指令信号の発
    生を停止したときの車速信号との偏差を予め定められた
    第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越えてい
    ない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が
    第1の判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発
    生が停止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記
    憶車速信号を減速指令信号の発生が停止したときに上記
    車速センサが発生している車速信号で更新し、かつカウ
    ンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、上記カウ
    ンタのカウンタ値が初期値でないと検出された際、上記
    偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の
    判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場
    合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の
    判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発生が停
    止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記憶車速
    信号を減速指令信号の発生が停止したときに上記車速セ
    ンサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタの
    カウンタ値を初期値にクリアする減速指令手段を備えて
    いることを特徴とするクルーズコントロール装置。
  3. 【請求項3】 自動車の実車速に比例した車速信号を発
    生する車速センサと、 自動車のスロットルバルブを増速側または減速側に駆動
    するアクチュエータと、 操作が行われることによりクルーズ指令信号を発生する
    セットスイッチと、 操作が行われることにより加速指令信号を発生する増速
    スイッチと、 操作が行われることにより減速指令信号を発生する減速
    スイッチと、 上記セットスイッチがクルーズ指令信号を発生すると、
    上記車速センサより発生する車速信号を記憶車速信号と
    して記憶し、上記増速スイッチが加速指令信号を発生す
    ると、記憶車速信号に予め定められた増速値を加算して
    新たな記憶車速信号として記憶し、上記減速スイッチが
    減速指令信号を発生すると、記憶車速信号に予め定めら
    れた減速値を減算して新たな記憶車速信号として記憶す
    る車速記憶手段と、 上記車速センサの車速信号と上記車速記憶手段に記憶さ
    れた記憶車速信号とを比較し、両者の偏差に応じたアク
    チュエータ駆動信号を発生する演算手段と、 上記アクチュエータ駆動信号、上記加速指令信号により
    アクチュエータをスロットルバルブの増速側に駆動する
    増速制御手段と、 上記アクチュエータ駆動信号、上記減速指令信号により
    アクチュエータをスロットルバルブの減速側に駆動する
    減速制御手段と、 カウンタを備え、上記増速スイッチが加速指令信号の発
    生を停止したときに上記カウンタのカウンタ値が初期値
    であると検出された際、上記増速スイッチが加速指令信
    号の発生を開始したときの車速信号と加速指令信号の発
    生を停止したときの車速信号との偏差を予め定められた
    第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越えてい
    ない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が
    第1の判定値を越えていた場合には、加速指令信号の発
    生が停止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記
    憶車速信号を加速指令信号の発生が停止したときに上記
    車速センサが発生している車速信号で更新し、かつカウ
    ンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、上記カウ
    ンタのカウンタ値が初期値でないと検出された際、上記
    偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の
    判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場
    合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の
    判定値を越えていた場合には、加速指令信号の発生が停
    止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記憶車速
    信号を加速指令信号の発生が停止したときに上記車速セ
    ンサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタの
    カウンタ値を初期値にクリアする増速指令手段と、 カウンタを備え、上記減速スイッチが減速指令信号の発
    生を停止したときに上記カウンタのカウンタ値が初期値
    であると検出された際、上記減速スイッチが減速指令信
    号の発生を開始したときの車速信号と減速指令信号の発
    生を停止したときの車速信号との偏差を予め定められた
    第1の判定値と比較し、偏差が第1の判定値を越えてい
    ない場合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が
    第1の判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発
    生が停止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記
    憶車速信号を減速指令信号の発生が停止したときに上記
    車速センサが発生している車速信号で更新し、かつカウ
    ンタのカウンタ値を初期値にクリアし、また、上記カウ
    ンタのカウンタ値が初期値でないと検出された際、上記
    偏差を第1の判定値よりも大きな予め定められた第2の
    判定値と比較し、偏差が第2の判定値を越えていない場
    合には、カウンタのカウンタ値を加算し、偏差が第2の
    判定値を越えていた場合には、減速指令信号の発生が停
    止したときに、上記車速記憶手段に記憶された記憶車速
    信号を減速指令信号の発生が停止したときに上記車速セ
    ンサが発生している車速信号で更新し、かつカウンタの
    カウンタ値を初期値にクリアする減速指令手段を備えて
    いることを特徴とするクルーズコントロール装置。
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