JPH11114674A - 絶縁被覆電線の接続方法及びその接続構造 - Google Patents

絶縁被覆電線の接続方法及びその接続構造

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JPH11114674A
JPH11114674A JP9293469A JP29346997A JPH11114674A JP H11114674 A JPH11114674 A JP H11114674A JP 9293469 A JP9293469 A JP 9293469A JP 29346997 A JP29346997 A JP 29346997A JP H11114674 A JPH11114674 A JP H11114674A
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JP9293469A
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Mamoru Urushizaki
守 漆崎
Masato Ichikawa
正人 市川
Masaaki Oshima
正明 大島
Kazuhide Kawai
川井  一秀
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも導電部材を小型化することがで
き,また,安定的かつ耐久信頼性に優れた接続状態が得
られる絶縁被覆電線の接続方法及びその接続構造を提供
すること。 【解決手段】 導電部材2は,基部21と基部21に対
面する折り返し部23とを曲面状のR部22により連結
した状態に設けておき,また,基部21又は折り返し部
23の少なくとも一方には,対向面に向かって突出させ
た突起部25を設けておく。基部21と折り返し部23
との間に絶縁被覆電線1を挟み込むと共に,基部21と
折り返し部23とを加圧して,突起部25を対向面に当
接させて通電部3を形成する。次いで,導電部材2に通
電して,R部22と通電部3とに電流を流して両者を発
熱させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,絶縁被覆電線と導電部材とを接
続する方法及びその接続構造に関する。
【0002】
【従来技術】電気機器においては,電気絶縁性の被膜を
有する絶縁被覆電線が用いられている。そして,この絶
縁被覆電線は,各機能部分に配線するために,導電性の
導電部材と接続される。絶縁被覆電線と導電部材との接
続においては,電気的導通を図るために,絶縁被覆電線
の絶縁被膜を除去して電線自体と導電部材とを接続する
ことが必要とされる。
【0003】従来,絶縁被覆電線と導電部材とを接続す
る方法としては,例えば図18に示すごとく,絶縁被覆
電線1の被膜12を予め機械的又は化学的手法によって
除去しておき,その後,剥き出し状態の電線10と導電
部材91とを電極89を用いて抵抗溶接により接続する
方法がある。また,例えば図19に示すごとく,上記と
同様に予め絶縁被覆電線1の被膜12を除去しておい
て,電線10を導電部材92に噴流はんだ88を用いて
はんだ付け構造87により接続する方法もある。
【0004】これらの場合には,絶縁被覆電線1の被膜
12を除去する際に,電線自身も細くなるため,接続部
分における電線の強度が弱くなるという問題がある。ま
た,抵抗溶接又ははんだ付け作業の前に必ず絶縁被覆電
線の被膜除去作業が必要である。
【0005】これに対し,図20に示すごとく,断面略
U字形状の導電部材93を用い,U字状の内部に絶縁被
覆電線1を挟み込んだ状態で,電極85により導電部材
93を上下から加圧すると共に通電する方法がある。こ
の場合には,図21に示すごとく,上記通電によるジュ
ール熱によって絶縁被覆電線1の絶縁被膜12が熱分解
され,これが上記の加圧力により排出され電線10と導
電部材93とが接合される。 それ故,この方法によれ
ば,予め絶縁被覆電線の被膜除去作業を行う必要がな
く,また被膜除去作業に伴う不具合の発生も回避するこ
とができる。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の絶
縁被覆電線の接続方法及び接続構造においては次の問題
がある。即ち,図20に示すごとく,上記U字形状の導
電部材93に通電した場合には,R部932に電流が集
中して流れ,この部分が局部的に発熱する。そして,R
部932からの熱伝導により絶縁被膜の温度を上昇させ
て分解し,加圧力により分解被膜を排出するというのが
基本的プロセスである。
【0007】このようなプロセスにおいては,絶縁被覆
電線1の線径が太くその耐熱温度が高いほど発熱量が多
く必要となる。この発熱量を確保するためには,導電部
材93にさらに多くの電流を流す必要がある。そのた
め,導電部材93は,大電流に耐え得るように断面積を
大きくすることが必要となる。経験的には,接続しよう
とする絶縁被覆電線1の線径と同等以上の板厚と,線径
の2倍以上の板幅が必要となる。
【0008】したがって,接続しようとする絶縁被覆電
線に応じた断面積を有していない導電部材を用いた場合
には,接続に必要な電流を導電部材に流すことができ
ず,不完全な接続状態となってしまう。一方,この場合
に無理に大電流を導電部材に流した場合には,導電部材
2のR部932が過剰に発熱してその溶融温度を超えて
溶損したり,軟化により座屈するという不具合が発生し
やすい。それ故,従来の断面略U字形状の導電部材93
を用いた絶縁被覆電線の接続方法においては,絶縁被覆
電線の線径に応じて導電部材の断面積(板厚,板幅)を
選定することが不可欠であり,導電部材の小型化,統一
化等が非常に困難であった。
【0009】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,従来よりも導電部材を小型化することが
でき,また,安定的かつ耐久信頼性に優れた接続状態が
得られる絶縁被覆電線の接続方法及びその接続構造を提
供しようとするものである。
【0010】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,電線を被覆する
絶縁被膜を有する絶縁被覆電線と断面略U字形状の導電
部材とを接続する方法において,上記導電部材は,基部
と該基部に対面する折り返し部とを屈曲部により連結し
てなり,かつ,上記基部又は上記折り返し部の少なくと
も一方には,対向面に向かって突出させた突起部が形成
されており,上記基部と上記折り返し部との間に上記絶
縁被覆電線を挟み込むと共に,上記基部と上記折り返し
部とを加圧して,上記突起部を上記対向面に当接させて
通電部を形成し,次いで,上記導電部材の通電により,
上記屈曲部と上記通電部とに電流を流して両者を発熱さ
せると共に,その熱伝導と上記加圧力とにより,上記絶
縁被覆電線と上記導電部材とを接続することを特徴とす
る絶縁被覆電線の接続方法にある。
【0011】本発明において最も注目すべきことは,上
記導電部材の基部又は折り返し部の少なくとも一方には
上記突起部を設けておき,加圧によって上記突起部を対
向面に当接させて通電部を形成し,上記屈曲部と上記通
電部とに通電して両者を発熱させることである。
【0012】また,上記導電部材の基部は,当該導電部
材を配設する電気機器本体に接続する部分であり,電気
機器の構成に応じて種々の形態をとることができる。ま
た,上記基部又は折り返し部に設ける突起部としては,
後述する実施形態例にも示すごとく,種々の形態をとる
ことができる。この突起部は,少なくとも上記加圧時に
上記通電部を形成できるように突出していることが必要
とされる。
【0013】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明においては,上記導電部材に上記突起部を設けてあ
る。そのため,導電部材に絶縁被覆電線を挟み込んで加
圧することにより,突起部が対向面に当接し,上記通電
部が形成される。そして,絶縁被覆電線は,基部と折り
返し部とに挟持されると共に,上記屈曲部と通電部とに
囲まれた状態となる。
【0014】次いで,導電部材に通電した際には,基部
と折り返し部との間に流れる電流は,屈曲部と通電部と
の両方を通過する。即ち,従来屈曲部の1箇所だけであ
った電流通路が2箇所に増加する。そのため,導電部材
が許容できる電流は,電流通路が増加した分だけ増大さ
せることができる。
【0015】また,通電による発熱(ジュール熱)は,
絶縁被覆電線の左右に位置する上記屈曲部と通電部との
2カ所においておこる。そして,絶縁被覆電線を挟持し
ている部分への熱伝導は,その左右から同時に進行して
くる。そのため,絶縁被覆電線への熱伝導は従来よりも
効率よく行うことができる。
【0016】したがって,本発明においては,導電部材
に対して従来よりも大電流を流して発熱量を増大させる
ことができ,かつ,熱伝導を効率よく行わせることがで
きる。それ故,従来は接続できなかったような大径の絶
縁被覆電線であっても,従来よりも小型の導電部材に安
定的かつ高い信頼性をもって接続することができる。
【0017】このように,本発明によれば,従来よりも
導電部材を小型化することができ,また,安定的かつ耐
久信頼性に優れた接続状態が得られる絶縁被覆電線の接
続方法を提供することができる。
【0018】次に,請求項2の発明のように,上記導電
部材への通電は,上記加圧力により上記通電部が形成さ
れた後に開始することが好ましい。これにより,上記の
大電流による発熱量の増大を,容易かつ確実に行うこと
ができる。
【0019】次に,請求項3の発明のように,上記突起
部と上記対向面とは,上記通電により抵抗溶接されるこ
とが好ましい。これにより,導電部材が断面にてリング
状に固定され,強固な接続構造を得ることができる。そ
して,折り返し部と基部とが開いて接続構造が破壊され
る等の不具合の発生を防止することができる。
【0020】また,請求項4の発明のように,上記導電
部材の上記突起部と上記屈曲部との距離は,上記絶縁被
覆電線の直径の3〜6倍であることが好ましい。3倍未
満の場合には,絶縁被覆電線を導電部材内に挟持する作
業性がよくないという問題があり,一方,6倍未満の場
合には,屈曲部及び通電部からの熱伝導性が低下すると
いう問題がある。
【0021】次に,請求項5の発明のように,請求項1
〜4のいずれか1項に記載の絶縁被覆電線の接続方法を
用いて接続したことを特徴とする絶縁被覆電線の接続構
造がある。本発明においては,上記優れた接続方法を用
いることとにより,導電部材を従来より小型化すること
ができ,かつ,安定した接続状態が得られる。それ故,
絶縁被覆電線の接続構造のコンパクト化を図ることがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる絶縁被覆電線の接続方法及
びその接続構造につき,図1,図2を用いて説明する。
本例の絶縁被覆電線の接続方法は,図1に示すごとく,
電線10を被覆する絶縁被膜12を有する絶縁被覆電線
1と断面略U字形状の導電部材2とを接続する方法であ
る。
【0023】図1に示すごとく,導電部材2は,基部2
1と基部21に対面する折り返し部23とを屈曲部とし
ての曲面状のR部22により連結し,かつ,折り返し部
22には,基部21に向かって突出させた突起部25が
形成されている。
【0024】次いで,図2に示すごとく,基部21と折
り返し部23との間に絶縁被覆電線1を挟み込むと共
に,基部21と折り返し部23とを加圧して,突起部2
5を対向面に当接させて通電部3を形成する。次いで,
導電部材2の通電により,R部22と通電部3とに電流
を流して両者を発熱させると共に,その熱伝導と上記加
圧力とにより,絶縁被覆電線1と導電部材2とを接続す
る。
【0025】以下,これを詳説する。上記導電部材2
は,図1に示すごとく,板状の導電部材を用い,そのR
部22となる部分を折り曲げてU字形状にすると共に,
その折り曲げ部23の先端部に突起部25を設けた。突
起部25は,図1に示すごとく,折り曲げ部22の先端
部を基部21に向けて突出するようにプレス成形して設
けてある。
【0026】また,導電部材2の加圧及び通電は,図2
に示すごとく,電極81,82により行う。導電部材2
の折り返し部22を押圧する側の電極81は,その接触
面を若干傾斜させており,突起部25をR部22よりも
深く押圧できるよう構成してある。また,電極81,8
2は,導体84を介して電源83に電気的に接続してあ
る。
【0027】そして,例えば2本の絶縁被覆電線1を導
電部材2に接続する場合には,図2に示すごとく,ま
ず,導電部材2の内部に2本の絶縁被覆電線1を挟み込
む。なお,絶縁被覆電線1を1本だけ接続する場合に
は,図1に示すごとく1本だけ挟み込む。
【0028】次いで,同図に示すごとく,電極81,8
2により,基部21と折り返し部22とを互いに接近す
る方向に加圧する。これにより,同図に示すごとく,絶
縁被覆電線1は,基部21と折り返し部22とに強固に
挟持されると共に,突起部25が基部21に当接して通
電部3を形成する。
【0029】次いで,この加圧状態を維持したまま,電
極81,82によって導電部材2に通電を行う。本例に
おいては,折り返し部23から基部21に電流が流れる
ように通電する。この通電により,電流は,R部22に
流れる電流71と通電部3に流れる電流72とに分かれ
て基部21に流れる。
【0030】電流71,72は,ジュール熱によりR部
22と通電部3とを発熱させる。そして,発生した熱
は,導電部材2の内部を伝導し,絶縁被覆電線1に伝え
られる。この伝導熱により,絶縁被覆電線1自体も温度
上昇し,その絶縁皮膜12が分解する。分解した絶縁皮
膜12は,上記加圧力により導電部材2との接触部から
流動排出される。これにより,絶縁被覆電線1の電線1
0自体と導電部材2との接続が接合が完了する。
【0031】このように,本例においては,通電時の電
流通路として,R部22と通電部25との2箇所が得ら
れる。そのため,従来のU字形状の導電部材を使用する
場合よりも,大電流を通電することができる。それ故,
導電部材の上記2箇所において発生する熱量のトータル
は,従来よりも大幅に増大させることができる。
【0032】また,導電部材2に挟持された絶縁被覆電
線1への熱伝導は,その両側から行われる。そのため,
本例における絶縁被覆電線1への熱伝導は従来よりも効
率よく行われる。即ち,本例においては,導電部材2に
対して従来よりも大電流を流して発熱量を増大させるこ
とができ,かつ,熱伝導を効率よく行わせることができ
る。それ故,従来は接続できなかったような大径の絶縁
被覆電線であっても,従来よりも小型の導電部材に安定
的かつ高い信頼性をもって接続することができる。
【0033】また,本例においては,上記加圧・通電に
より,突起部25と基部21との間において,いわゆる
抵抗溶接が行われる。そのため,本例により得られる絶
縁被覆電線の接続構造においては,単に絶縁被覆電線1
をU字形状の導電部材により挟持しただけでなく,その
U字形状の開口部を閉塞してリング状に固着された状態
が得られる。それ故,従来よりも,接続状態の安定性,
信頼性をさらに向上させることができる。
【0034】このように,本例においては,従来よりも
導電部材2を小型化することができ,また,安定的かつ
耐久信頼性に優れた接続状態が得られる絶縁被覆電線の
接続方法及びその接続構造を提供することができる。
【0035】実施形態例2 本例においては,実施形態例1における絶縁被覆電線の
接続構造の効果を定量的に評価すべく,1本の絶縁被覆
電線1の線径Dと接続可能な導電部材の最小板厚T(図
1)との関係を実験により求めた。
【0036】具体的には,絶縁被覆電線1としては,ポ
リエステルイミド系の絶縁皮膜12を有する種々の線径
Dのものを用いた。なお,絶縁皮膜12としては,ポリ
アミドイミド系のものを用いることもできる。また,導
電部材2としては,黄銅(C2600)に錫(Sn)め
っきを施した幅2mmの板材を加工したものを用いた。
加工形状は,図1に示すごとく,実施形態例1と同様で
ある。
【0037】また,実験は,図2に示すごとき電極8
1,82として,純タングステン製の直径4mmの電極
を用いた。そして,これらの電極により1本の絶縁被覆
電線1を挟持した導電部材2に加圧力を加え,1000
〜3000Aの電流を100〜200mSの間通電して
行った。
【0038】また,接続構造の評価は,絶縁被覆電線の
外周の40%以上の部分における絶縁皮膜12が除去さ
れ,かつ,素線強度の60%以上の接続強度が得られた
場合を正常な接続構造とした。ここで,素線強度とは,
絶縁被覆電線を2箇所において保持し,その軸方向に引
っ張るという試験方法により測定したものである。ま
た,接続強度とは,導電部材2の基部21を保持し,絶
縁被覆電線1を軸方向に引っ張るという試験方法により
測定したものである。
【0039】そして,線径の異なる各絶縁被覆電線に対
して正常な接続構造が得られる導電部材の最小板厚を求
め,これを図4に本発明品E2として示した。なお,本
例においては,図3に示すごとく,比較のために,突起
部25を有していないU字形状の導電部材93を準備
し,同様に実験した。その結果も比較品C2として図4
に示す。
【0040】図4は,横軸に絶縁被覆電線の線径D(m
m)を,縦軸に導電部材の最小板厚(mm)をとった。
同図より知られるごとく,本発明品E2の場合には,比
較品C2に比べて,導電部材の板厚を約40%減少させ
ることができるということがわかる。即ち,実施形態例
1の方法により接続した接続構造は,信頼性の高い状態
を保持しつつ,従来よりも大幅な小型化を図ることがで
きる。
【0041】実施形態例3 本例は,図5〜図8に示すごとく,実施形態例1の接続
方法及び接続構造を電気機器4に応用した具体例であ
る。電気機器4は,図5,図6に示すごとく,その外周
に絶縁被覆電線1をコイル状に巻回して,その両端を導
電部材201,202に接続してなる。導電部材20
1,202は,図7,図8に示すごとく,それぞれ基部
21にコネクター28,29を延設してなる。このコネ
クター28,29は,図示しない他の機能部分に電気的
に接続される。
【0042】また,導電部材201,202の折り返し
部23は,いずれも実施形態例1と同様の突起部25を
有している。また,折り返し部23は,R部22を介し
て基部21と略直角状に設けておき,絶縁被覆電線1を
挟持する際に改めて折り返し部23を深く折り込んでU
字形状にするよう構成してある。その他は,実施形態例
1と同様である。
【0043】本例においては,実施形態例1と同様に,
導電部材201,202を従来よりも小型化することが
でき,しかも,安定的かつ信頼性の高い接続構造を得る
ことができる。そのため,電気機器4のコンパクト化及
び信頼性の向上を図ることができる。
【0044】実施形態例4 本例は,図9に示すごとく,実施形態例1における導電
部材2の突起部25を,基部21に設けた例である。そ
の他は,実施形態例1と同様である。この場合にも,実
施形態例1と同様の効果が得られる。
【0045】実施形態例5 本例は,図10に示すごとく,実施形態例1における導
電部材2の突起部25に代えて,折り返し部22の先端
を半球状に突出させて形成したた突起部255を設けた
例である。その他は,実施形態例1と同様である。この
場合にも,実施形態例1と同様の効果が得られる。な
お,図11に示すごとく,突起部255を基部21に設
けた場合にも同様の効果が得られる。
【0046】実施形態例6 本例は,図12に示すごとく,実施形態例1における導
電部材2の突起部25を,折り返し部22の先端を略9
0度折り曲げて突出させた突起部256に変えたもので
ある。その他は,実施形態例1と同様である。この場合
にも,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【0047】実施形態例7 本例は,図13に示すごとく,実施形態例1における導
電部材2の突起部25に代えて,折り返し部22の先端
側方に延設した側片227を180度U字状に折り返し
て形成した突起部257を設けた例である。その他は,
実施形態例1と同様である。この場合にも,実施形態例
1と同様の効果が得られる。なお,図14に示すごと
く,突起部257を基部21に設けた場合にも同様の効
果が得られる。
【0048】実施形態例8 本例は,図15に示すごとく,実施形態例1における導
電部材2の突起部25に代えて,折り返し部22の先端
を180度U字状に折り返して形成した突起部258を
設けた例である。その他は,実施形態例1と同様であ
る。この場合にも,実施形態例1と同様の効果が得られ
る。なお,図16に示すごとく,突起部258を基部2
1に設けた場合にも同様の効果が得られる。
【0049】実施形態例9 本例は,図17に示すごとく,実施形態例1における導
電部材2に代えて,基部21と折り返し部22の先端を
肉厚状に設けて突起部259,259を両者に設けた例
である。その他は,実施形態例1と同様である。この場
合にも,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の絶縁被覆電線の接続構造を示す
説明図。
【図2】実施形態例1における,加圧・通電状態を示す
説明図。
【図3】実施形態例2における,比較品の絶縁被覆電線
の接続構造を示す説明図。
【図4】実施形態例2における,絶縁被覆電線線径と導
電部材の必要板厚との関係を示す説明図。
【図5】実施形態例3における,電気機器の正面図。
【図6】実施形態例3における,電気機器の平面図。
【図7】実施形態例3における,導電部材の平面図。
【図8】実施形態例3における,他の導電部材の平面
図。
【図9】実施形態例4の絶縁被覆電線の接続構造を示す
説明図。
【図10】実施形態例5の絶縁被覆電線の接続構造を示
す説明図。
【図11】実施形態例5の別の絶縁被覆電線の接続構造
を示す説明図。
【図12】実施形態例6の絶縁被覆電線の接続構造を示
す説明図。
【図13】実施形態例7の絶縁被覆電線の接続構造を示
す説明図。
【図14】実施形態例7の別の絶縁被覆電線の接続構造
を示す説明図。
【図15】実施形態例8の絶縁被覆電線の接続構造を示
す説明図。
【図16】実施形態例8の別の絶縁被覆電線の接続構造
を示す説明図。
【図17】実施形態例9の絶縁被覆電線の接続構造を示
す説明図。
【図18】従来例における,絶縁被覆電線の接続方法を
示す説明図。
【図19】従来例における,他の絶縁被覆電線の接続方
法を示す説明図。
【図20】従来例における,U字形状導電部材を用いた
場合の接続方法を示す説明図。
【図21】図20における,矢印A方向から見た説明
図。
【符号の説明】
1...絶縁被覆電線, 10...電線, 12...絶縁被膜, 2,201,202...導電部材, 21...基部, 22...R部(屈曲部), 23...折り返し部, 25...突起部, 3...通電部, 4...電気機器,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川井 一秀 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を被覆する絶縁被膜を有する絶縁被
    覆電線と断面略U字形状の導電部材とを接続する方法に
    おいて,上記導電部材は,基部と該基部に対面する折り
    返し部とを屈曲部により連結してなり,かつ,上記基部
    又は上記折り返し部の少なくとも一方には,対向面に向
    かって突出させた突起部が形成されており,上記基部と
    上記折り返し部との間に上記絶縁被覆電線を挟み込むと
    共に,上記基部と上記折り返し部とを加圧して,上記突
    起部を上記対向面に当接させて通電部を形成し,次い
    で,上記導電部材の通電により,上記屈曲部と上記通電
    部とに電流を流して両者を発熱させると共に,その熱伝
    導と上記加圧力とにより,上記絶縁被覆電線と上記導電
    部材とを接続することを特徴とする絶縁被覆電線の接続
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記導電部材への通
    電は,上記加圧力により上記通電部が形成された後に開
    始することを特徴とする絶縁被覆電線の接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記突起部と
    上記対向面とは,上記通電により抵抗溶接されることを
    特徴とする絶縁被覆電線の接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記導電部材の上記突起部と上記R部との距離は,上記
    絶縁被覆電線の直径の3〜6倍であることを特徴とする
    絶縁被覆電線の接続方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶
    縁被覆電線の接続方法を用いて接続したことを特徴とす
    る絶縁被覆電線の接続構造。
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