JP2009172623A - 被膜付角型電線の接続構造及びその接続方法 - Google Patents

被膜付角型電線の接続構造及びその接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被膜付角型電線を導電部材に挟み込んだ状態で加圧しつつ、導電部材に電流を通電する際に、導電部材の屈曲部に電流が集中するのを防止することができる被膜付角型電線と導電部材との接続構造及びその接続方法を提供すること。
【解決手段】導電部材10の折り返し部12は、その先端から屈曲部13に向かって所定の長さだけ基部11に接触した接触部30を有し、この接触部30の長さL1を屈曲部13の内側表面から外側表面までの厚さL2以上とした。これにより接触部30に流れる電流路を十分に確保することができるため、基部11と折り返し部12との間に被膜付角型電線20を挟んで溶接する際に、屈曲部13への電流の集中を防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被膜付角型電線と導電部材との接続構造及びその接続方法に関するものである。
従来、被膜付電線を導電部材に接続する接続方法として、平板状の導電部材を略U字形状に折り曲げて被膜付電線を挟み、折り曲げられた導電部材を上下両電極間で挟持加圧しつつ両電極間に通電することにより、被膜付電線の被膜を剥離するとともに、両部材を抵抗溶接する方法が知られている。しかしながら、U字形状を有する導電部材に通電した場合には、屈曲部に電流が集中して流れ、この部分が局所的に温度上昇するため、爆飛してしまうという問題があった。この問題に対処するために、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1において、導電部材は、基部と基部に対面する折り返し部とが屈曲部により連結してなる。導電部材の基部又は折り返し部の少なくとも一方には、対向面に向かって突出させた突起部が形成されている。そして基部と折り返し部との間に絶縁被覆電線を挟み、基部と折り返し部とを加圧する。このとき、突起部が対向面に当接することにより通電部が形成される。導電部材に通電する際に、従来、屈曲部の1箇所だけであった電流通路が屈曲部と通電部の2箇所に増加することにより、屈曲部への電流の集中を防止することができる。
特開平11−114674号公報
ここで、導電部材の基部又は折り返し部の少なくとも一方に突起部を形成するためには、導電部材を形成した後に、突起部を形成するための工程が必要であり、効率的ではない。
また、突起部が対向面の基部又は折り返し部と当接する面積が小さいため、十分に通電部側に電流が流れにくく、屈曲部側に集中してしまう虞があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、導電部材に通電する際に、導電部材の屈曲部に電流が集中するのを防止することができる被膜付角型電線と導電部材との接続構造及びその接続方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の被膜付角型電線の接続構造は、電線を被覆する絶縁被膜を有する、断面が矩形状の被膜付角型電線を、略均一の幅及び厚みを有する導電部材に挟み込んだ状態で加圧しつつ、前記導電部材に電流を通電することにより、前記被膜付角型電線を前記導電部材に溶接した接続構造において、前記導電部材は、基部と、前記基部に対面するように折り返された折り返し部とからなり、前記基部と折り返し部との間には屈曲部が形成されており、前記折り返し部は、その先端から前記屈曲部に向かって所定の長さだけ前記基部に接触した接触部を有し、前記被膜付角型電線は、被膜が除去された被膜除去部が、前記基部と前記折り返し部との間で前記屈曲部に寄せた状態で前記導電部材に溶接されており、前記接触部の長さL1は、前記屈曲部の内側表面から外側表面までの厚さL2以上となっていることを特徴とする。
請求項1に記載に被膜付角型電線の接続構造は、上述の構造を採用したことにより、導電部材の屈曲部に電流が集中するのを防止することができる。本発明において、導電部材は略均一の幅及び厚みを有するため、接触部及び屈曲部に流れる電流の量は、折り返し部の先端から屈曲部に向かって所定の長さだけ基部に接触した接触部の長さL1と屈曲部の内側表面から外側表面までの厚さL2を比較することにより判断できる。屈曲部の電流路である屈曲部の内側表面から外側表面までの厚さL2に比べて、折り返し部先端から屈曲部に向かって所定の長さだけ基部に接触した接触部の長さL1がそれ以上であることで、接触部に流れる電流路を十分に確保することができる。そのため、屈曲部への電流の集中を防止することができ、接触部と屈曲部に流れる電流の量の差を小さくすることができる。
ここで、角型電線を用いることにより、同一の断面積を有する丸型電線に比べて角型電線の有する厚みは小さくなる。これにより、加圧した際に導電部材の基部と折り返し部とを角型電線により近い位置で、十分に密着させることができるため、接触部に電流を流れやすくすることができる。
また被膜付角型電線を導電部材の基部と折り返し部との間で屈曲部に寄せた状態で挟み込むことにより、加圧した際に折り返し部の長さを短くすることができ、接触部までの距離が小さくなる。これにより、接触部までの電流路を短くすることができるため、接触部に電流が流れにくくなるのを防止することができる。
請求項2に記載のように、前記接触部は、前記基部と前記折り返し部との間に前記被膜付角型電線を挟み込んだ状態での前記基部の底面から前記折り返し部の上面までの高さが最も高くなる部分を基準として、前記屈曲部の内側表面までの距離をa、前記接触部の屈曲部側末端までの距離をbとおくと、b≦10aの関係を満たしていることが好ましい。
これは、上下電極が、基部と折り返し部との間に被膜付角型電線を挟み込んだ状態での基部の底面から折り返し部の上面までの高さが最も高くなる部分と接触することにより、導電部材に通電するためである。換言すると、接触部が、基部と折り返し部との間に被膜付角型電線を挟み込んだ状態での基部の底面から折り返し部の上面までの高さが最も高くなる部分から離れた位置にあるほど、接触部までの通電経路が長くなるため、接触部に電流が流れにくくなるからである。上記した関係を満足するように、接触部を形成すれば、通電経路が過度に長くなることを防止して、接触部と屈曲部に流れる電流の量の差を小さくすることができる。
請求項3に記載のように、前記被膜付角型電線は、断面積が0.001〜0.08mmであり、且つ、前記幅と厚みの比が1:1〜1:5であっても良い。上述したような範囲の断面を有する角型電線は多く用いられており、被膜付角型電線をコイルに巻きつける際や、電線の末端部を固定する際に好都合である。
請求項4に記載のように、被膜付角型電線の接続方法は、電線を被覆する絶縁被膜を有する、断面が矩形状の被膜付角型電線を、略均一の幅及び厚みを有する導電部材に溶接により接続する被膜付角型電線の接続方法において、前記導電部材は、基部と、前記基部に対面するように折り返された折り返し部とからなり、前記基部と折り返し部との間には屈曲部が形成されており、前記基部と前記折り返し部との間に前記屈曲部に寄せた状態で、前記被膜付角型電線を挟み、前記基部と前記折り返し部とを上下両電極間で挟持加圧することにより、前記基部と前記折り返し部の先端側を当接させた接触部を形成する加圧工程と、前記加圧工程による加圧を継続しつつ、前記上下電極間に電圧を印加して、前記導電部材への通電を行う通電工程と、を備え、前記加圧状態で前記導電部材に通電することにより、前記屈曲部と前記接触部とに電流を流して発熱させ、前記被膜付角型電線の被膜を除去するとともに、前記被膜付角型電線を前記導電部材に溶接するものであって、前記接触部の長さL1は、前記屈曲部の内側表面から外側表面までの厚さL2以上となっていることを特徴とする。
請求項4に記載の被膜付角型電線の接続方法は、上述の方法を採用したことにより、加圧工程で接触部に流れる電流路を十分に確保した後に通電を開始するため、導電部材の屈曲部への電流の集中を防止することができ、接触部と屈曲部に流れる電流の量の差を小さくすることができる。
請求項5に記載のように、前記通電工程の実行時間が所定の時間に達したとき、前記通電工程及び前記加圧工程が終了しても良い。これにより、時間によってそれぞれの工程を管理することができるので、作業工程が簡素化できる。
請求項6に記載のように、前記通電工程において、前記接触部は、前記基部と前記折り返し部との間に前記被膜付角型電線を挟み込んだ状態での前記基部の底面から前記折り返し部の上面までの高さが最も高くなる部分を基準として、前記屈曲部の内側表面までの距離をa、前記接触部の屈曲部側末端までの距離をbとおくと、b≦10aの関係を満たすことが好ましい。これによる作用効果は、請求項2と同様であるため説明を省略する。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における被膜付角型電線の接続構造を示す断面図である。
図1に示すように、電線を被覆する絶縁被膜を有する、断面が矩形状の被膜付角型電線20が、略均一の幅及び厚みを有する導電部材10に溶接により接続されている。
導電部材10は、基部11と、基部11に対面するように折り返された折り返し部12とからなり、基部11と折り返し部12との間には屈曲部13が形成されている。尚、本実施形態において、導電部材10は黄銅又は純銅、無酸素銅、りん青銅、軟鋼板などにより形成される。
被膜付角型電線20は、被膜が除去された被膜除去部21が、基部11と折り返し部12との間で屈曲部13に接した状態で導電部材10に溶接されている。尚、本実施形態において、被膜付角型電線20の線材は、純銅又は黄銅、青銅などの各種銅合金により形成される。また被膜は、ポリアミドイミド又はポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリイミドなどにより形成される。
本実施形態において、被膜付角型電線20は、断面積が0.001〜0.08mmであり、且つ、幅と厚みの比が1:1〜1:5であるものを用いる。上述したような範囲の断面を有する角型電線は多く用いられており、被膜付角型電線20をコイルに巻きつける際や、電線の末端部を固定する際に好都合である。
本実施形態において、折り返し部12は、その先端から屈曲部13に向かって所定の長さだけ基部11に接触した接触部30を有している。接触部30の長さL1は、屈曲部13の内側表面から外側表面までの厚さL2以上となっている。
接触部30の長さL1を屈曲部13の内側表面から外側表面までの厚さL2以上とすることにより、導電部材10の屈曲部13に電流が集中するのを防止することができる。本実施形態において、導電部材10は略均一の幅及び厚みを有するため、接触部30及び屈曲部13に流れる電流の量は、折り返し部12の先端から屈曲部13に向かって所定の長さだけ基部11に接触した接触部30の長さL1と屈曲部13の内側表面から外側表面までの厚さL2を比較することにより判断できる。屈曲部13の電流路である屈曲部13の内側表面から外側表面までの厚さL2に比べて、折り返し部12先端から屈曲部13に向かって所定の長さだけ基部11に接触した接触部30の長さL1がそれ以上であることで、接触部30に流れる電流路を十分に確保することができる。そのため、屈曲部13への電流の集中を防止することができ、接触部30と屈曲部13に流れる電流の量の差を小さくすることができる。
ここで、本実施形態において、角型電線を用いることにより、同一の断面積を有する丸型電線に比べて角型電線の有する厚みは小さくなる。これにより、加圧した際に導電部材10の基部11と折り返し部12とを角型電線により近い位置で、十分に密着させることができるため、接触部30に電流を流れやすくすることができる。
また被膜付角型電線20を導電部材10の基部11と折り返し部12との間で屈曲部13に寄せた状態で挟み込むことにより、折り返し部12の長さを短くすることができ、接触部30までの距離が小さくなる。これにより、接触部30までの電流路を短くすることができるため、接触部30に電流が流れにくくなるのを防止することができる。
本実施形態において、接触部30は、基部11と折り返し部12との間に被膜付角型電線20を挟み込んだ状態での基部11の底面から折り返し部12の上面までの高さが最も高くなる位置Xを基準として屈曲部13の内側表面までの距離をa、接触部30の屈曲部側末端までの距離をbとおくと、b≦10aとなっている。
これは、上下電極40及び41が、基部11と折り返し部12との間に被膜付角型電線20を挟み込んだ状態での基部11の底面から折り返し部12の上面までの高さが最も高くなる位置Xを中心として導電部材10に接触して、導電部材10に通電するためである。換言すると、接触部30が、基部11と折り返し部12との間に被膜付角型電線20を挟み込んだ状態での基部11の底面から折り返し部12の上面までの高さが最も高くなる位置Xから離れた位置にあるほど、接触部30までの通電経路が長くなるため、接触部30に電流が流れにくくなるからである。上記した関係を満足するように、接触部30を形成すれば、通電経路が過度に長くなることを防止して、接触部30と屈曲部13に流れる電流の量の差を小さくすることができる。
次に、被膜付角型電線20を、導電部材10に溶接により接続する接続方法について説明する。図2は、被膜付角型電線20を、導電部材10に溶接により接続する工程を示したフローチャートである。図3は、図2の各工程を説明するための図であり、(a)は加圧工程を説明するための断面図であり、(b)〜(d)は通電工程を説明するための断面図である。図4(a)は通電工程における導電部材10内の通電経路を示す図であり、(b)はそれぞれの通電経路を流れる電流の量の変化を表すイメージ図である。
図2に示すように、ステップS200の加圧工程では、導電部材10の基部11と折り返し部12との間に屈曲部13に接するように被膜付角型電線20を挟み、基部11と折り返し部12とを上下両電極40及び41で挟持加圧することにより、基部11と折り返し部12の先端側を当接させた接触部30を形成する(図3(a)参照)。尚、導電部材10は、折り返し部12の先端側が屈曲部13側よりも基部11に近接するように予め賦形されている。このように賦形された導電部材10の基部11と折り返し部12との間の隙間に、被膜付角型電線20が挿通されて配置される。従って、基部11と折り返し部12とを上下両電極40、41によって加圧することにより、折り返し部12の先端部と基部11が接触する接触部30を形成できる。
ステップS200の加圧工程の後、ステップS210の通電工程が実行される。この通電工程は、図3(b)〜(d)に示すように、(b)通電開始、(c)被膜除去、(d)接合、の3工程で構成される。すなわち、通電工程では、加圧工程による加圧を継続しつつ、まず上下電極40及び41に電圧を印加して、導電部材10への通電を開始する(図3(b)参照)。本実施形態では、折り返し部12に接する上部電極40から基部11に接する下部電極41に電流が流れるように通電する。この通電により、図4(a)に示すように、電極40から流れる電流Iは、屈曲部13に流れる電流Iと接触部30に流れる電流Iに分流し、電極41にIと同じ電流量のI’となって流れる。
本実施形態において、接触部30の長さL1は、屈曲部13の内側表面から外側表面までの厚さL2以上となっている。さらに接触部30は、基部11と折り返し部12との間に被膜付角型電線20を挟み込んだ状態での基部11の底面から折り返し部12の上面までの高さが最も高くなる位置Xを基準として、屈曲部13の内側表面までの距離をa、接触部30の屈曲部側末端までの距離をbとおくと、b≦10aの関係を満たしている。従って、屈曲部13を介して流れる電流路の抵抗成分Rよりも大きいが、接触部30を介して流れる電流路の抵抗成分Rを十分に低減することができる。このため、導電部材10の屈曲部13への電流の集中を防止することができ、接触部30と屈曲部13に流れる電流の量の差を小さくすることができる。
このような通電により、被膜付角型電線20を包囲する導電部材10の電線20近傍が、接触部30がない場合に比較し、より均一に発熱する。これにより、被膜付角型電線20の被膜が加熱され電極40及び41の加圧や昇華で除去され、被膜付角型電線20の被膜除去部21が形成される。(図3(c)参照)。
被膜が剥離されて被膜除去部21が形成されると、上部電極40から被膜除去部21及び導電部材10を介して下部電極41に電流Iが流れ始める。これにより、特に被膜除去部21と導電部材10との接触面が発熱し、溶接される。(図3(d)参照)。
この通電により、図4(a)に示すように、電極40から流れる電流Iは、屈曲部13に流れる電流Iと被膜除去部21に流れる電流Iと、接触部30に流れる電流Iとの3方向に分流し、電極41にI’となって流れる。尚、電流Iは、図4(b)に示すように、時間とともに流れる電流の量が増加する。これは、時間が経つにつれて被膜が除去される部分が徐々に拡大していくからである。またこのとき、電極40及び41に流れる電流の量はほぼ一定であるため、屈曲部13に流れる電流I及び接触部30に流れる電流Iの電流量は徐々に減少していく。
そして、ステップS220では、通電を開始してから所定の時間が経過したか否かを判定する。このとき、被膜付角型電線20の被膜が除去されるとともに、被膜付角型電線20が導電部材10に溶接されるまでに要する通電時間をあらかじめ測定しておき、その所定時間を設定しておく。これにより、時間によって通電工程の終了タイミングを管理することができるので、作業工程が簡素化できる。
所定の時間が経過していない場合には、所定の時間に達するまで上述した工程を繰り返し行う。一方、所定の時間が経過した場合には、ステップS230の通電終了工程に進み、導電部材10への通電を終了する。そして、続くステップS240の加圧終了工程では、電極40及び41による加圧を終了する。
図4(b)に示すように、屈曲部13に流れる電流Iと、接触部30に流れる電流Iは、同じように変化し、所定の時間が経過すると流れる電流の量が一定となる。このとき、屈曲部13に流れる電流Iは、常に接触部30に流れる電流Iよりも流れる電流の量が多くなる。これは、屈曲部13に流れる電流Iは接触部30に流れる電流Iに比べて通電経路が短く、また接触部30は接触抵抗があり、屈曲部13の抵抗成分Rに比べて接触部30の抵抗成分Rが大きいためである。そして、被膜付角型電線20の被膜が除去されるとIが流れ始め、被膜除去部21が導電部材10と溶接されるのに要する時間が経過したときに通電が終了する。
上述したような実施形態における被膜付角型電線の接続構造及び接続方法によると、導電部材10に通電する際に、導電部材10の屈曲部13に電流が集中するのを防止することができる。
本実施形態における被膜付角型電線の接続構造を示す断面図である。 被膜付角型電線20を、導電部材10に溶接により接続する工程を示したフローチャートである。 図2の各工程を説明するための図であり、(a)は加圧工程を説明するための断面図であり、(b)〜(d)は通電工程を説明するための断面図である。 図4(a)は通電工程における導電部材10内の通電経路を示す図であり、(b)はそれぞれの通電経路を流れる電流の量の変化を表すイメージ図である。
符号の説明
10・・・導電部材
11・・・基部
12・・・折り返し部
13・・・屈曲部
20・・・被膜付角型電線
21・・・被膜除去部
30・・・接触部
40・・・上部電極
41・・・下部電極

Claims (6)

  1. 電線を被覆する絶縁被膜を有する、断面が矩形状の被膜付角型電線を、略均一の幅及び厚みを有する導電部材に挟み込んだ状態で加圧しつつ、前記導電部材に電流を通電することにより、前記被膜付角型電線を前記導電部材に溶接した接続構造において、
    前記導電部材は、基部と、前記基部に対面するように折り返された折り返し部とからなり、前記基部と折り返し部との間には屈曲部が形成されており、
    前記折り返し部は、その先端から前記屈曲部に向かって所定の長さだけ前記基部に接触した接触部を有し、前記被膜付角型電線は、被膜が除去された被膜除去部が、前記基部と前記折り返し部との間で前記屈曲部に寄せた状態で前記導電部材に溶接されており、
    前記接触部の長さL1は、前記屈曲部の内側表面から外側表面までの厚さL2以上となっていることを特徴とする被膜付角型電線の接続構造。
  2. 前記接触部は、前記基部と前記折り返し部との間に前記被膜付角型電線を挟み込んだ状態での前記基部の底面から前記折り返し部の上面までの高さが最も高くなる部分を基準として、前記屈曲部の内側表面までの距離をa、前記接触部の屈曲部側末端までの距離をbとおくと、b≦10aの関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の被膜付角型電線の接続構造。
  3. 前記被膜付角型電線は、断面積が0.001〜0.08mmであり、且つ、前記幅と厚みの比が1:1〜1:5であることを特徴とする請求項1又は2記載の被膜付角型電線の接続構造。
  4. 電線を被覆する絶縁被膜を有する、断面が矩形状の被膜付角型電線を、略均一の幅及び厚みを有する導電部材に溶接により接続する被膜付角型電線の接続方法において、
    前記導電部材は、基部と、前記基部に対面するように折り返された折り返し部とからなり、前記基部と折り返し部との間には屈曲部が形成されており、
    前記基部と前記折り返し部との間に前記屈曲部に寄せた状態で、前記被膜付角型電線を挟み、前記基部と前記折り返し部とを上下両電極間で挟持加圧することにより、前記基部と前記折り返し部の先端側を当接させた接触部を形成する加圧工程と、
    前記加圧工程による加圧を継続しつつ、前記上下電極間に電圧を印加して、前記導電部材への通電を行う通電工程と、を備え、
    前記加圧状態で前記導電部材に通電することにより、前記屈曲部と前記接触部とに電流を流して発熱させ、前記被膜付角型電線の被膜を除去するとともに、前記被膜付角型電線を前記導電部材に溶接するものであって、
    前記接触部の長さL1は、前記屈曲部の内側表面から外側表面までの厚さL2以上となっていることを特徴とする被膜付角型電線の接続方法。
  5. 前記通電工程の実行時間が所定の時間に達したとき、前記通電工程及び前記加圧工程が終了することを特徴とする請求項4記載の被膜付角型電線の接続方法。
  6. 前記通電工程において、前記接触部は、前記基部と前記折り返し部との間に前記被膜付角型電線を挟み込んだ状態での前記基部の底面から前記折り返し部の上面までの高さが最も高くなる部分を基準として、前記屈曲部の内側表面までの距離をa、前記接触部の屈曲部側末端までの距離をbとおくと、b≦10aの関係を満たすことを特徴とする請求項4又は5記載の被膜付角型電線の接続方法。
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