JPH11113793A - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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JPH11113793A
JPH11113793A JP9281745A JP28174597A JPH11113793A JP H11113793 A JPH11113793 A JP H11113793A JP 9281745 A JP9281745 A JP 9281745A JP 28174597 A JP28174597 A JP 28174597A JP H11113793 A JPH11113793 A JP H11113793A
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heating
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Manabu Fukano
学 深野
Kazuhiro Yasumoto
和弘 安本
Ryuzo Kura
竜三 久良
Tomohiko Horii
智彦 堀井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で作動気流をすばやく温風化でき、故障
の少ない手乾燥装置を得る。 【解決手段】 外部に向って開口した挿入口から手を抜
き差しできる処理空間を有し、この処理空間の挿入口近
傍において処理空間に挿入される手に対して高圧空気発
生部により生成される作動気流を吹き当てて、作動気流
の運動エネルギーにより手に付着した水分を払拭するよ
うに構成した手乾燥装置について、その高圧空気発生部
に、処理空間に吹き出す直前の高圧空気を通過させて作
動気流を生成する気流噴出ノズルに送り出すセラミック
ヒーター10を中殻とする加熱部11を設けるととも
に、この加熱部11にセラミックヒーター10を通過す
る加熱通路13にセラミックヒーター10を素通りする
素通通路15を併設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は洗浄後の濡れた手
を衛生的かつ迅速に乾燥させるための手乾燥装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】手を衛生的な状態に保全するには手の洗
浄処置とともに、洗浄後の乾燥処置も衛生的に行なわれ
る必要があり、そのために洗浄によって濡れた手を直接
乾燥させる、例えば特開平2―23918号公報に開示
されているような手乾燥装置が用いられている。上記公
報に示されている従来の手乾燥装置は、誘導電動機とこ
れにより回転する羽根とからなる送風手段と、電気ヒー
ターによる加熱手段とにより構成されている。送風手段
はシロッコタイプの羽根の回転により、手乾燥部に吹き
出す空気流を形成し、電気ヒーターは送風手段で形成さ
れる空気流を加熱し、手乾燥部に吹き出す空気流を熱風
とする。
【0003】上記構成の手乾燥装置では、熱風の吹き出
している手乾燥部に濡れた手をかざすことにより手を衛
生的に乾燥させることができる。即ち、熱風に当たった
手の水分は熱により蒸発し、手から除去されることにな
る。しかしながら、この種のものは、風速を遅く熱風を
高温にして水分を風で吹き飛ばすのではなく、熱で蒸発
させる方式であり、乾燥処理にけっこう時間がかかり、
使用にあたり煩わしさが伴う。
【0004】こうした問題は、蒸発によらず気流の運動
エネルギーを利用して手に付着した水分を吹き飛ばす方
式の例えば、特開昭63―154138号公報や特開平
5―293055号公報に示されているような手乾燥装
置の開発によって解消されている。この種のものは手を
抜き差しできる処理室の挿入口の近傍に、挿入口から処
理室にかざされる手に高い運動エネルギーを持つ高速空
気流をノズルにより噴出するように構成されている。挿
入口から処理室に濡れた手を入れるとノズルから高速空
気流が噴出し、挿入口から手を引き抜くと手に付着した
水分が気流以外とは非接触のまま手から極短時間に吹き
飛ばされ衛生的に乾燥処理がなされる。
【0005】しかしながら、この種の装置は外気温の低
い冬季などでは冷たい空気が手に吹き付けられ手の熱を
奪うため、強い冷風感を伴い使用し辛いといった難点が
ある。こうした冷風感を解消するために加熱手段を備え
たものも開発されている。もともと大風量で短時間乾燥
を目的としたこの種の手乾燥装置では、極短時間で空気
を昇温しなくてはならないため、加熱手段としては熱容
量の大きな蓄熱式のヒーターが採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した加熱手段を備
えた従来の手乾燥装置においては、熱容量の大きな蓄熱
式のヒーターが装置を大型にしてしまううえ、ヒーター
を大容量化すると専用の電源工事も必要になるといった
問題点があった。また、蓄熱式のヒーターの蓄熱時には
無風状態でありヒーターの周囲温度が高温になるため、
板金や断熱材でヒーターの周囲を囲まなければならず、
このことも装置を大型にする要因になっている。さらに
は、非運転時にもヒーターに通電しているため消費電力
も多くなるといった問題点もある。
【0007】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたもので、本発明のうちの請求項1の発明の課題
とするところは、小型で作動気流をすばやく温風化で
き、故障の少ない手乾燥装置を得ることであり、請求項
2の発明の課題とするところは、その手乾燥装置の作動
気流の温風化を均一にすることであり、請求項3から請
求項6までの各発明の課題とするところは、その手乾燥
装置の使い易さと使用感の向上を推進することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、外部に向って開口した挿入口から
手を抜き差しできる処理空間を有し、この処理空間の挿
入口近傍において処理空間に挿入される手に対して高圧
空気発生部により生成される作動気流を吹き当てて、作
動気流の運動エネルギーにより手に付着した水分を払拭
するように構成した手乾燥装置について、その高圧空気
発生部に、処理空間に吹き出す直前の高圧空気を通過さ
せて作動気流を生成する気流噴出ノズルに送り出すセラ
ミックヒーターを中殻とする加熱部を設けるとともに、
この加熱部にセラミックヒーターを通過する加熱通路に
セラミックヒーターを素通りする素通通路を併設する手
段を採用する。
【0009】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1に係る前記手段における気流噴出ノズル内
部に加熱通路を通過した気流と素通通路を通過した気流
とを均一化して導入するための流路を形成する手段を採
用する。
【0010】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、外部に向って開口した挿入口から手を抜き差しでき
る処理空間を有し、この処理空間の上記挿入口近傍にお
いて処理空間に挿入される手に対してブロアーにより生
成される高圧空気を高速の作動気流に変換して吹き当て
て、作動気流の運動エネルギーにより手に付着した水分
を払拭するように構成した手乾燥装置について、その処
理空間に吹き出す直前の高圧空気を通過させて作動気流
を生成する気流噴出ノズルに送り出すセラミックヒータ
ーを中殻とする加熱部を設けるとともに、ブロアーの風
量と加熱部のヒーター容量とをそれぞれ一定とする一定
運転モードと、ブロアーの風量と加熱部のヒーター容量
を途中で切換える途中切換運転モードとを切換手段によ
り選択的に実施できる制御手段を備える手段を採用す
る。
【0011】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項3に係る前記手段における加熱部に、この加
熱部をオンオフするオンオフスイッチを設け、このオン
オフスイッチを切換手段として一定時間内のオンオフの
回数によりモードの切換えを行なうようにする手段を採
用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、請求項3又は請求項4のいずれかに係る前記手段に
おける制御手段は、途中切換運転モードについては使用
開始時には風量大でヒーター容量小であり、途中で風量
小でヒーター容量大とする制御を行なう手段を採用す
る。
【0013】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、外部に向って開口した挿入口から手を抜き差しでき
る処理空間を有し、この処理空間の上記挿入口近傍にお
いて処理空間に挿入される手に対してブロアーにより生
成される高圧空気を高速の作動気流に変換して吹き当て
て、作動気流の運動エネルギーにより手に付着した水分
を払拭するように構成した手乾燥装置について、処理空
間に吹き出す直前の高圧空気を通過させて作動気流を生
成する気流噴出ノズルに送り出す複数個のセラミックヒ
ーターを中殻とする加熱部を設けるとともに、温度検知
手段により装置の周囲温度を検知し、その検知した周囲
温度に応じてセラミックヒーターへの通電個数を変えて
作動気流の吹出し温度を制御する制御手段を備える手段
を採用する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 実施の形態1.図1〜図5はこの実施の形態1の手乾燥
装置を示したものである。図1に示すように、この手乾
燥装置は上部の高圧空気発生部1と、下部の水受け部2
とからなり、高圧空気発生部1と水受け部2の間が処理
空間3として画成され、取付板を介して背面において洗
面所等の壁面に取付け得るようになっている。高圧空気
発生部1は、箱型容器構造のケーシング内にモーター4
とこれにより回転されるターボファンとからなるブロア
ー5が組込まれて構成されている。ブロアー5は吸込側
を背面側にして排気側を前方にしてブロアーケース6内
に収められている。ブロアー5の吸込側は高圧空気発生
部1の背面側に画成された上下方向に連なる通気路7の
上部に連絡している。この通気路7は、下端が接続口と
して下向きに開口している。
【0015】高圧空気発生部1のケーシングの両側には
15mm程度の把手形状の凹部8が形成されている。こ
の凹部8は把手として手を掛けて持ち運んでも荷重に耐
えうるように、ケーシングの他の部分より高強度に構成
され、その片方の内底にはヒーター運転スイッチ等の電
装部品が、反対側の内底には運転スイッチがそれぞれ配
設されている。
【0016】ブロアー5の排気側のブロアーケース6の
前側下部には吹出口が開設され、この吹出口にブロアー
5により生成された高圧空気を作動気流としての高速空
気流に変換する気流噴出ノズル9が装着されている。気
流噴出ノズル9の噴出口はケーシングの下面前部に横方
向にやや円弧をなして下向きに開口するスリット又は小
孔の列で構成されていて、処理空間3の奥側に5度〜3
0度の角度をもって斜め下向きに向けられている。ブロ
アーケース6の吹出口と気流噴出ノズル9との間には、
ここを通過する高圧空気を昇温する複数個(図示のもの
は二個)のセラミックヒーター10を中核とする加熱部
11が構成されている。
【0017】加熱部11は図3に示すように、二個の角
棒状のセラミックヒーター10を有底で無蓋の箱型の取
付枠12に組込んで構成されている。二個のセラミック
ヒーター10は、短い距離で一気に昇温できるように並
列に風の流れ方向に直角に収められ、当該部の取付枠1
2の底部は加熱通路13の出口として開放されている。
加熱通路13は取付枠12の上部からセラミックヒータ
ー10のフィン14間を経て出口に至る通路である。取
付枠12にはこの加熱通路13に隣接してセラミックヒ
ーター10を通過しない素通通路15が併設されてい
る。加熱通路13も素通通路15もともに入口側はブロ
アーケース6の吹出口に向って開放し、出口側は気流噴
出ノズル9の導入部16に向って開放している。高圧空
気発生部1の下面の噴出口の奥寄りには、手感知手段1
7を構成する発光素子と受光素子とが横並びに取付けら
れ、発光素子の反射光の受光により手の在不在が検知で
きるように構成されている。
【0018】ブロアーケース6の上方には、図4に示す
ようにマイコン等で構成された制御回路18やモーター
駆動回路19やヒーター駆動回路20を実装した回路基
板21が板金カバーで被覆されて組込まれている。制御
回路18の入力側には、図4に示すように装置の周囲温
度を検知する温度検知手段22と、手感知手段17がそ
れぞれ接続され、出力側にはモーター駆動回路19とヒ
ーター駆動回路20とが接続されている。
【0019】水受け部2は、背面構造23の下部に前方
に突出するタンク受を有する略L字形をなす基体と、こ
の基体のタンク受に着脱可能に受承されるドレンタンク
24とから構成され、電気部品や電気系統の構成を一切
持たず背面構造23の上端において高圧空気発生部1の
通気路7の接続口に連結ねじにより分離可能に接続され
ている。水受け部2の背面構造23の内部は上下に連通
する通気路25として構成され、高圧空気発生部1の接
続口への接続により一連の通気路7,25が形成されて
いる。この水受け部2の通気路25の下端は吸込口とし
て開口し、係脱可能のエアーフィルターが装着されてい
る。
【0020】処理空間3は、高圧空気発生部1の下面
と、水受け部2の背面構造23とドレンタンク24の上
面に装着されたタンクカバーとにより画成され、タンク
カバーの上面が底面となる広い空間であり、手を挿入す
る大きく開口した挿入口26となる前面とそれに続く両
側の開放した自由に手を差し出し得る開放空間として使
い易く構成されている。この処理空間3に上から下に向
って正面から奥側に斜めに高圧空気発生部1からの作動
気流が噴出される。
【0021】この手乾燥装置は通常、人が対面したとき
自然に差し出した手の位置に処理空間3が位置する高さ
に洗面所等の壁面に対して取付けられるが、上から回路
基板21、ブロアー5、水受け部2が中心軸上に縦に配
置されているため、横幅の寸法も少なくバランスが良
く、扱い易く取付け易い。このように取付けられ、運転
スイッチがONされている手乾燥装置は待機状態にあ
り、制御回路は図5に示すフローチャートにおける#1
において温度検知手段22による周囲温度が所定値以上
か否かを判定する。所定値以上であれは#2の処理に進
み、所定値に満たなければ#3の処理に進む。#2では
周囲温度が#1における所定値より高く設定された所定
値以上か否かが判定され、所定値以上であれば#4の処
理によりヒーターオフの信号を出力し、#1の処理に戻
る。#2で所定値に満たない判定であれば#5の処理に
おいて、ヒーター弱オンの信号を出力する。#3ではヒ
ーター強オンの信号を出力する処理が行なわれる。
【0022】制御回路18のヒーターオフの信号の出力
では、セラミックヒーター10には通電されず、ヒータ
ー弱オンの信号の出力では、一個のセラミックヒーター
10にのみ通電が実施されることになり、ヒーター強オ
ンの信号の出力では、二個のセラミックヒーター10に
ヒーター駆動回路20により通電が実施されることにな
る。この状態の手乾燥装置の挿入口26から濡れた手を
処理空間3に差し出すと、手感知手段17が手の存在を
検知しモーター駆動回路19が動作されブロアー5が動
作する。これにより作動気流が処理空間3に吹出され
る。
【0023】処理空間3に差し出した手に付着している
水分は挿入口26近傍に形成される作動気流により処理
空間3の奥側へ吹き飛ばされ、タンクカバーの上面に受
止められ、やがてはドレンタンク24内に貯溜される。
こうして濡れた手は迅速に乾燥処理される。乾燥処理の
完了した手を処理空間3から引出せば、手感知手段17
により手の不在検知がなされ、ブロアー5は停止し、手
乾燥装置は再び待機状態になる。夏期等の周囲温度が高
い時には、加熱部11を動作させなくてもブロアー5の
廃熱だけで十分な温度の作動気流が得られることにな
る。
【0024】また、中間期等で周囲温度がやや低い時に
は、ヒーター弱オン信号の出力によりブロアー5の運転
と同時にセラミックヒーター10一個に通電が行なわ
れ、加熱部11を通過する高圧空気を少し昇温し、作動
気流を少し温風化する。さらに冬期等で周囲温度が低い
時には、ヒーター強オン信号の出力によりブロアー5の
運転と同時にセラミックヒーター10二個に通電が行な
われ、加熱部11を通過する高圧空気を昇温し、作動気
流を温風化する。即ち、周囲温度に応じて作動気流の温
度を変え、冷風感や熱風感といった不快感を醸すことの
ない作動気流による手の乾燥が実施できる。加熱部11
のセラミックヒーター10の個数は三個以上でも構わな
い。
【0025】この手乾燥装置では、気流噴出ノズル9の
直上部分に応答性の良いセラミックヒーター10による
加熱部11が配置されているので、加熱された空気を冷
却されることなくそのまま作動気流として吹出させるこ
とができる。作動気流を最初から温風化するには、蓄熱
式のヒーターを採用することが多いが、蓄熱時には無風
状態であるためヒーターの周囲温度が高温になる。その
ため板金や断熱材でヒーターの周囲を囲まなければなら
ず、装置が大型化する。また、非運転時にもヒーターに
通電しているため消費電力が多くなる。こうした蓄熱式
の難点をセラミックヒーター10の採用により解消する
ことができる。
【0026】加熱部11には加熱通路13と素通通路1
5が併設されているため、セラミックヒーター10のフ
ィン14間の狭隘な通路に塵埃がたまり、目詰り状態に
なったとしても素通通路15を高圧空気が通過して気流
噴出ノズル9に至るので、高圧空気による装置内の圧力
が異常に高くなることはなく、しかも素通通路15は常
時開通しているので加熱通路13の塵埃による目詰まり
も起りにくくなる。
【0027】実施の形態2.図6に示すこの実施の形態
2は、実施の形態1で示した手乾燥装置の気流噴出ノズ
ル9に加熱部11から導入する空気の均一化を図る工夫
を講じたもので、それ以外の構成及び機能は実施の形態
1のものと同じである。従って、実施の形態1のものと
同じ部分については実施の形態1のものと同一の符号を
用い、それらについての説明は省略する。
【0028】実施の形態1の手乾燥装置は、加熱部11
に加熱通路13と素通通路15とがあり、また、セラミ
ックヒーター10が全体の小型化等の要請から気流噴出
ノズル9の導入部16に対して偏った位置に配置されて
いる。そのため、細長い噴出口から噴出される作動気流
は温度にむらが出来易い。これを解消するために、この
実施の形態2の手乾燥装置では、図6に示すように気流
噴出ノズル9内部に、加熱通路13を通過した気流13
a,13bと素通通路15を通過した気流15aとを均
一化して導入するための流路がリブ27により形成され
ている。気流13aはそのまま噴出口へ、気流13bは
気流15aと合流しリブ27を経て噴出口のセラミック
ヒーター10の配設されていない側に回る。リブ27は
噴出口の長さの略2/3の長さに形成されていて、気流
13aと気流13b+気流15aはそれぞれ2/3と1
/3の噴出口に向う空間に温風を供給することになり、
作動気流の温度分布を平均化でき、使用感の向上を図る
ことができる。これ以外の構成は実施の形態1のものと
同じである。
【0029】実施の形態3.図7,8,9,10,11
に示すこの実施の形態3は、実施の形態1で示した手乾
燥装置の制御回路18に工夫を講じたもので、それ以外
の構成及び機能は実施の形態1のものと同じである。従
って、実施の形態1のものと同じ部分については実施の
形態1のものと同一の符号を用い、それらについての説
明は省略する。
【0030】この実施の形態3の手乾燥装置では、ブロ
アー5の風量と加熱部11のヒーター容量とをそれぞれ
一定とする図8に示す一定運転モードと、ブロアー5の
風量と加熱部11のヒーター容量を途中で切換える途中
切換運転モードとをモード切換手段28により選択的に
実施できるように制御回路18が構成されている。ま
た、加熱部11をオンオフするオンオフスイッチ29も
設けられている。オンオフスイッチ29がオフの場合に
は、実施の形態1で説明した夏期の運転状態と同じ運転
状態となる。
【0031】オンオフスイッチ29がオンの状態で、モ
ード切換手段28が一定運転モードに切換えられている
場合には、制御回路18はブロアー5と加熱部11とを
それぞれ予め設定された一定の風量とヒーター容量で運
転させる。モード切換手段28が途中切換運転モードに
切換えられている場合には、制御回路18は、図10に
示すフローチャートに示す制御動作を行ない手乾燥装置
のブロアー5及び加熱部11を制御する。即ち、運転の
開始とともにブロアー強で加熱部弱の図10の#1に示
す運転を行ない、#2に進む。#2では予め設定された
途中切換時間が経過したか否かを判定する。途中切換時
間が経過したならば、#3の処理を行ない、経過してい
なければ#2の処理に戻る。#3ではブロアー弱で加熱
部強の運転に切換える。
【0032】このように途中切換運転モードを付加する
ことにより、利用者の要請に幅広く対応することがで
き、特に、途中切換運転モードを上述のように、運転開
始時にはブロアー強で加熱部弱とし、途中でブロアー弱
で加熱部強に切換えることにより、始めは作動気流によ
る作用を強めて乾燥時間を早め、後半には加熱部11の
作用を強め作動気流の温度を上げる処理が実施でき、処
理後半で温風感が得られ使用感が向上する。
【0033】モード切換手段28については、音声認識
による方法もあるが、加熱部11をオンオフするオンオ
フスイッチ29で構成することも可能である。即ち、一
定時間内のオンオフの回数によりモードの切換えを行な
うように制御回路18のマイコンにプログラムすればよ
い。制御回路18は、図11に示す#1で所定時間以内
どうかを計測するためのタイマをリセットし、#2でオ
ンオフスイッチ29のオンオフ回数を数えるカウンタを
リセットする。続いて#3においてオンオフスイッチ2
9の切換えが有るか否かを判定し、切換えが有れば#4
でカウンタの値を1つカウントアップし、同時にタイマ
をスタートさせ、#5の処理に進む。#5ではタイマが
所定時間内か否かを判定し、所定時間を越えていれば#
1の処理に戻ると同時に加熱部11のオンオフを行な
う。所定時間内であれば#6へ進み、#3,4と同様の
処理を#6,7で行ない、#8でカウンタの値が所定の
オンオフ回数であれば、#9でモードを切換える処理を
行ない初期に戻る。このようにオンオフスイッチをモー
ド切換手段28と兼用することで部品点数が削減でき、
コストの低減や小型化を推し進めることができる。
【0034】
【発明の効果】以上、実施の形態による説明からも明ら
かなように、請求項1の発明によれば、小型で作動気流
をすばやく温風化でき、故障の少ない手乾燥装置を得る
ことができる。
【0035】請求項2の発明によれば、請求項1に係る
前記効果とともに使用感が向上する。
【0036】請求項3の発明によれば、小型で作動気流
をすばやく温風化でき、使い易く使用感の良好な手乾燥
装置が得られる。
【0037】請求項4の発明によれば、請求項3に係る
前記効果とともに部品点数が削減できる。
【0038】請求項5の発明によれば、請求項3又は請
求項4のいずれかに係る前記効果とともに、使用者の要
請に幅広く応ずることができ使用感が一層向上する。
【0039】請求項6の発明によれば、小型で作動気流
をすばやく温風化でき、使い易く使用感の良好な手乾燥
装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の手乾燥装置の分解斜視図であ
る。
【図2】 実施の形態1の手乾燥装置の縦断側面図であ
る。
【図3】 実施の形態1の加熱部の構成を示す斜視図で
ある。
【図4】 実施の形態1の手乾燥装置の制御回路のブロ
ック構成図である。
【図5】 実施の形態1の手乾燥装置の制御動作を示す
フローチャートである。
【図6】 実施の形態2の手乾燥装置の気流噴出ノズル
の導入部を示す要部についての斜視図である。
【図7】 実施の形態3の手乾燥装置の制御回路のブロ
ック構成図である。
【図8】 実施の形態3の手乾燥装置の運転モードを示
す説明図である。
【図9】 実施の形態3の手乾燥装置の他の運転モード
を示す説明図である。
【図10】 実施の形態3の手乾燥装置の制御動作を示
すフローチャートである。
【図11】 実施の形態3の手乾燥装置の制御動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 高圧空気発生部、 2 水受け部、 3 処理空
間、 5 ブロアー、9 気流噴出ノズル、 10 セ
ラミックヒーター、 13 加熱通路、 15素通通
路、 16 導入部、 18 制御回路、 22 温度
検知手段、 26 挿入口、 27 リブ、 28 モ
ード切換手段、 29 オンオフスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 智彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に向って開口した挿入口から手を抜
    き差しできる処理空間を有し、この処理空間の上記挿入
    口近傍において上記処理空間に挿入される手に対して高
    圧空気発生部により生成される作動気流を吹き当てて、
    作動気流の運動エネルギーにより手に付着した水分を払
    拭するように構成した手乾燥装置であって、上記高圧空
    気発生部に、上記処理空間に吹き出す直前の高圧空気を
    通過させて上記作動気流を生成する気流噴出ノズルに送
    り出すセラミックヒーターを中殻とする加熱部を設ける
    とともに、この加熱部に上記セラミックヒーターを通過
    する加熱通路に同セラミックヒーターを素通りする素通
    通路を併設した手乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の手乾燥装置であって、
    気流噴出ノズル内部に加熱通路を通過した気流と素通通
    路を通過した気流とを均一化して導入するための流路を
    形成した手乾燥装置。
  3. 【請求項3】 外部に向って開口した挿入口から手を抜
    き差しできる処理空間を有し、この処理空間の上記挿入
    口近傍において上記処理空間に挿入される手に対してブ
    ロアーにより生成される高圧空気を高速の作動気流に変
    換して吹き当てて、作動気流の運動エネルギーにより手
    に付着した水分を払拭するように構成した手乾燥装置で
    あって、上記処理空間に吹き出す直前の高圧空気を通過
    させて上記作動気流を生成する気流噴出ノズルに送り出
    すセラミックヒーターを中殻とする加熱部を設けるとと
    もに、上記ブロアーの風量と上記加熱部のヒーター容量
    とをそれぞれ一定とする一定運転モードと、上記ブロア
    ーの風量と上記加熱部のヒーター容量を途中で切換える
    途中切換運転モードとを切換手段により選択的に実施で
    きる制御手段を備えた手乾燥装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の手乾燥装置であって、
    加熱部をオンオフするオンオフスイッチを設け、このオ
    ンオフスイッチを切換手段として一定時間内のオンオフ
    の回数によりモードの切換えを行なうようにした手乾燥
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4のいずれかに記載
    の手乾燥装置であって、制御手段は、途中切換運転モー
    ドについては使用開始時には風量大でヒーター容量小で
    あり、途中で風量小でヒーター容量大とする制御を行な
    う手乾燥装置。
  6. 【請求項6】 外部に向って開口した挿入口から手を抜
    き差しできる処理空間を有し、この処理空間の上記挿入
    口近傍において上記処理空間に挿入される手に対してブ
    ロアーにより生成される高圧空気を高速の作動気流に変
    換して吹き当てて、作動気流の運動エネルギーにより手
    に付着した水分を払拭するように構成した手乾燥装置で
    あって、上記処理空間に吹き出す直前の高圧空気を通過
    させて上記作動気流を生成する気流噴出ノズルに送り出
    す複数個のセラミックヒーターを中殻とする加熱部を設
    けるとともに、温度検知手段により装置の周囲温度を検
    知し、その検知した周囲温度に応じて上記セラミックヒ
    ーターへの通電個数を変えて上記作動気流の吹出し温度
    を制御する制御手段を備えた手乾燥装置。
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