JP2001346715A - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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JP2001346715A
JP2001346715A JP2000175439A JP2000175439A JP2001346715A JP 2001346715 A JP2001346715 A JP 2001346715A JP 2000175439 A JP2000175439 A JP 2000175439A JP 2000175439 A JP2000175439 A JP 2000175439A JP 2001346715 A JP2001346715 A JP 2001346715A
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hand
nozzle
air
drying
hand drying
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JP2000175439A
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English (en)
Inventor
Yasushi Tai
泰 田井
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥時間を短く、使い勝手を良くし、騒音を
低減することにより不快感を少なくすることを目的とす
る。 【解決手段】 本体1上部に開口した手乾燥室2と、本
体1内部に収納した送風手段3はノズル6を介して吹出
口7に連通し、前記複数のノズル6に共通する風路内に
発熱手段5を設け、前記手乾燥室2には前記吹出口7が
互いに対向することなく両手を摺り合わせられる空間を
形成し、前記本体下部に制御手段10、前記手乾燥室2
に挿入された手を検知する検知手段を設けたものであ
り、手もみ乾燥できる空間を設けることにより手もみ乾
燥が可能となるだけでなく、水滴の渇き具合も認識で
き、乾燥時間を短くするとともに使い勝手を良くするこ
とができ、また、吹出口が互いに対向しないため、吹出
し風の衝突や気流の乱れが抑えられ騒音を低減すること
により不快感を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面所やトイレな
どにて手を洗い、濡れた手を乾燥させる手乾燥装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の手乾燥装置は図18に記
載されたものが知られている。
【0003】図に示すように、壁112面に固定された
本体101の前面に開口した手乾燥室102を形成し、
この手乾燥室102内の上下面には対向した吹出口10
7と検知手段113を備え、手乾燥室102内の底部に
はドレン口108を設けている。また、本体101内部
には電装部品を制御する制御手段110と高速風を発生
させる送風手段103を設け、この送風手段103はノ
ズル106を介して吹出口107に連通しており、この
ノズル106の風路内には風を温風にする発熱手段10
5を備えている。また、本体101裏側には風の吸込口
104を設けるとともに、本体101下部にはドレンタ
ンク111を備え、ドレン口108からの水滴をドレン
チューブ109によって導くように構成されている。
【0004】上記構成により、濡れた両手を並べて手乾
燥室102に挿入すると検知手段113が手を検知し、
送風手段103と発熱手段105により吸込口104か
ら給気された空気が温風に形成され、ノズル106を介
して上下面で対向した吹出口107より手乾燥室102
内に送風される。この時、差し出した手に高速の温風が
当たり、両手を手乾燥室102に出し入れすることによ
り手に付着した水滴を吹き飛ばすだけでなく、温風によ
り手を乾燥させる。また、吹き飛ばされた水滴は手乾燥
室102内で受け止められ、ドレン口108からドレン
チューブ109を通ってドレンタンク111に溜められ
るものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の手乾
燥装置では、対向したノズル6が挿入された手に近けれ
ば近いほど手に当たる風速が上がり乾燥性能は良化する
が、近すぎると手もみ乾燥ができないため、乾燥に時間
がかかるという課題や、両手を擦り合わさないために乾
燥した時点の認識ができず、乾いたと思って手を手乾燥
室2から引き抜くと乾いていなかったり、あるいは必要
以上に時間をかけて乾燥させていたため、使い勝手が悪
いという課題があり、手もみ乾燥を可能にすることで、
乾燥時間を短縮するだけでなく使い勝手を良くすること
が要求されている。
【0006】ここでの「手もみ」とは、手を摺り合わせ
て手の表面に付着した水滴を手全体に薄く広げることに
より表面積を広げ、体温を利用して乾燥を促進すること
を言い、以下「手もみ」あるいは「手もみ乾燥」とい
う。
【0007】また、吹出しノズル6が対向しているた
め、互いの吹出し風の衝突音あるいは気流の乱れにより
発生する風切り音などの騒音が発生し、使用者に不快感
を与えるという課題があり、吹出し風の衝突や気流の乱
れをやわらげることにより、騒音を低減することで不快
感を少なくすることが要求されている。
【0008】また、吹出しノズル6からの風量が多いた
め、吹出し風温度が下がり乾燥に時間がかかる。これを
温風にして乾燥時間を短縮するためには大容量の発熱手
段が必要となりコンパクト化が図れない、あるいはコス
ト高になるだけでなく、消費電力も高くなるという課題
があり、乾燥時間を短縮しイニシャルコストおよびラン
イングコストも低減することが要求されている。
【0009】また、乾燥時間を短縮させるために、最初
の水切り段階では吹出口7を手に近付けて吹出し風速の
速い初速で水滴を吹き飛ばし、乾燥段階では吹出口7を
遠ざけて手もみ乾燥できるスペースを確保する必要があ
る。この場合、可動する吹出口7に対して使用者が恐怖
感を持ってしまうという課題があり、使用者が恐怖感を
持つことなく安心して使用できることが要求されてい
る。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、乾燥時間を短縮するだけでなく使い勝手
を良くすることができる手乾燥装置を提供することを目
的としている。
【0011】また、騒音を低減することにより不快感の
少ない手乾燥装置を提供することを目的としている。
【0012】また、イニシャルコストおよびランイング
コストを低減することができる手乾燥装置を提供するこ
とを目的としている。
【0013】また、使用者に恐怖感を与えない手乾燥装
置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手乾燥装置の一つの手段は、本体上部に開口
した手乾燥室と、本体内部に収納した送風手段は複数の
ノズルを介して少なくとも3ヶ所以上の吹出口に連通
し、前記複数のノズルに共通する風路内に発熱手段を設
け、前記手乾燥室には前記吹出口が互いに対向すること
なく両手を摺り合わせられる空間を形成し、前記手乾燥
室内の底部にはドレン口、前記本体下部に制御手段、前
記手乾燥室に挿入された手を検知する検知手段を設けた
ものである。
【0015】これにより、手もみ乾燥を可能とすること
により、乾燥時間を短くできるだけでなく、乾燥した時
点の認識ができるため使用者に必要なだけの乾燥が得ら
れ、使い勝手も良化でき、また、吹出し風が対向して衝
突しないため衝突音あるいは気流の乱れによって発生す
る風切り音などの騒音を低減できる手乾燥装置が得られ
る。
【0016】また、他の手段は、吹出口からの吹出し風
速を制御する送風手段制御部と、発熱手段をON/OF
F制御する発熱手段制御部と、手に付着した水滴を吹き
飛ばす時間として目安のタイマー時間を設定することが
できる水切りタイマー付きのマイクロコンピューターよ
り構成した制御手段を設けたものである。
【0017】本発明によれば、手の乾燥を水切り段階と
手もみ段階に分け、吹出し風をそれぞれの段階で適切な
風速にコントロールすることにより、乾燥時間を短くで
きるだけでなくイニシャルコストおよびランイングコス
トも低減できる手乾燥装置が得られる。
【0018】また、他の手段は、ノズルの風路に吹出口
からの吹出し風速を自在に制御できる風量制御手段を備
え、この風量制御手段を制御する風量制御手段制御部を
制御手段に設けたものである。
【0019】本発明によれば、水切り段階で風の出る吹
出口を少なくすることで開口面積を小さくすることによ
り、モーターの能力を上げることなく風速が得られるた
め、乾燥時間を短くできるだけでなく、コンパクトでコ
ストも低減できる手乾燥装置が得られる。
【0020】また、他の手段は、ノズルを自在伸縮可能
とし、前記吹出しノズルが縮小したときに両手を摺り合
わせられる空間を形成するノズル伸縮機構と、このノズ
ル伸縮機構を伸縮制御するノズル伸縮機構制御部を制御
手段に設けたものである。
【0021】本発明によれば、水切り段階で風の出る吹
出口を手に近づけ、吹出し風の風速の速い初速を手の表
面に当てることにより、モーターの能力を上げることな
く風速が得られるため、乾燥時間を短くできるだけでな
く、コンパクト化が図れ、コストも低減できる手乾燥装
置が得られる。
【0022】また、他の手段は、使用者にノズル伸縮機
構の伸縮動作が見えないように、手乾燥室の入口付近に
ノズルカバーを設けたものである。
【0023】本発明によれば、ノズル伸縮機構が伸縮動
作をしても、使用者には見えないため恐怖感を与えな
い。また、吹き飛ばされた水滴が使用者へ吹きかかるこ
とを抑えられる手乾燥装置が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、本体上部に開口した手乾燥室と、本体内部に収納し
た送風手段は複数のノズルを介して少なくとも3ヶ所以
上の吹出口に連通し、前記複数のノズルに共通する風路
内に発熱手段を設け、前記手乾燥室には前記吹出口が互
いに対向することなく両手を摺り合わせられる空間を形
成し、前記手乾燥室内の底部にはドレン口、前記本体下
部に制御手段、前記手乾燥室に挿入された手を検知する
検知手段を設けたものであり、手もみ乾燥できる空間を
設けることにより手もみ乾燥が可能となるだけでなく、
水滴の渇き具合も認識でき、また吹出口が互いに対向し
ないため、吹出し風の衝突や気流の乱れが抑えられると
いう作用を有する。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、吹出口
からの吹出し風速を制御する送風手段制御部と、発熱手
段をON/OFF制御する発熱手段制御部と、手に付着
した水滴を吹き飛ばす時間として目安のタイマー時間を
設定することができる水切りタイマー付きのマイクロコ
ンピューターより構成した制御手段を設けたものであ
り、乾燥開始から水切りタイマーに設定された水切り乾
燥時間目安のタイマー時間の間だけ、吹出口から大風量
が吹き出して手の表面の水滴を吹き飛ばし、タイマー時
間が経過すると送風手段制御部により少風量に切り替わ
るため、発熱手段が有効に作用し温度の高い風を吹き出
させることができるという作用を有する。
【0026】本発明の請求項3に記載の発明は、ノズル
の風路に吹出口からの吹出し風速を自在に制御できる風
量制御手段を備え、この風量制御手段を制御する風量制
御手段制御部を制御手段に設けたものであり、乾燥開始
から水切りタイマーに設定された水切り乾燥時間目安の
タイマー時間の間だけ、一部の吹出口から風を吹き出す
ことにより手の表面の水滴を高速風で吹き飛ばし、タイ
マー時間が経過すると風量制御手段が働き、すべての吹
出口から風を吹き出させることで風速を下げられるた
め、発熱手段が有効に作用し温度の高い風を吹き出させ
ることができるという作用を有する。
【0027】本発明の請求項4に記載の発明は、ノズル
を自在伸縮可能とし、前記吹出しノズルが縮小したとき
に両手を摺り合わせられる空間を形成するノズル伸縮機
構と、このノズル伸縮機構を伸縮制御するノズル伸縮機
構制御部を制御手段に設けたものであり、乾燥開始から
水切りタイマーに設定された水切り乾燥時間目安のタイ
マー時間の間だけ、吹出口が手に接近した状態で、効果
的に手の表面の水滴を吹き飛ばし、タイマー時間が経過
するとノズル伸縮機構が縮んでノズルの間隔が広がり、
手もみ乾燥空間をつくることができるという作用を有す
る。
【0028】本発明の請求項5に記載の発明は、使用者
にノズル伸縮機構の動作が見えないように、手乾燥室の
入口付近にノズルカバーを設けたものであり、このノズ
ルカバーで、ノズル伸縮機構の伸縮動作を使用者から見
えなくすることで恐怖感を取り除き、また、ノズル部分
を覆っているため水滴が使用者や周囲への飛び散ること
を抑えるという作用を有する。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0030】(実施例1)図1〜図2に示すように、壁
12面に固定された本体1の上部前面に開口した略凹形
状の手乾燥室2を形成し、この手乾燥室2内に互いに対
向することなく手もみ空間を形成するとともに、挿入し
た手の周囲に配置した吹出口A7a、吹出口B7b、吹
出口C7cからなる吹出口7および赤外線発光部13a
と赤外線受光部13bからなる検知手段を備え、手乾燥
室2内の底部にはドレン口8を設けている。
【0031】また、本体1内部には電装部品を制御する
制御手段10と高速風を発生させる送風手段3を設け、
制御手段10には、マイクロコンピューター14と、発
熱手段5をON/OFF制御する発熱手段制御部15と
吹出口7からの吹出し風量を自在に可変制御する送風手
段制御部16とを備え、検知手段との間の信号の送受信
を行っている。送風手段3はノズルA6aとノズルB6
bからなるノズル6を介して吹出口7に連通しており、
このノズル6に共通する風路内には風を温風にする発熱
手段5を設けている。
【0032】また、本体1の裏側には空気を吸い込む吸
込口4を設けるとともに、本体1の下部にはドレンタン
ク11を備え、ドレン口8からの水滴をドレンチューブ
9によって導くように構成している。
【0033】図3は片手の残水分量と乾燥時間の関係を
示したグラフで、残水分量0.3gでは手もみ乾燥のみ
よりも水切り乾燥のみの方が速く乾くが、残水分量0.
1gでは手もみ乾燥のみの方が速いことがわかる。
【0034】図4は、吹出口7が対向した場合と対向し
ない場合の騒音値と周波数の関係を示したグラフで、吹
出口7が対向しない場合の方が全体的に騒音が低減して
いることがわかる。
【0035】上記構成により、濡れた手を手乾燥室2に
挿入すると赤外線を利用した検知手段である赤外線発光
部13a、13bが手を検知し、たとえばブロアモータ
ーのような送風手段3とPTCサーミスタのような発熱
手段5により吸込口4から給気された空気が温風に形成
され、ノズル6を介して吹出口7より手乾燥室2内に送
風される。そして、差し出した両手の周囲に風が当た
り、使用者はある程度水切り乾燥を行った後、両手を摺
り合わして手もみ乾燥させることにより乾燥を促進させ
て乾かすこととなる。この時、両手の摺り合わせにより
乾燥した時点の認識ができるため、使用者に必要なだけ
の乾燥が得られる。
【0036】また、吹出口A7a、吹出口B7b、吹出
口C7cが対向していないため、互いの吹出し風の衝突
や気流の乱れを抑えることができる。
【0037】なお、実施例では吹出口7の数は合計で3
ヶ所であるが、複数以上であれば乾燥時間が変るだけ
で、作用効果は同じである。
【0038】また、実施例では送風手段としてブロアモ
ーター、発熱手段としてPTCサーミスタを用いたが、
他のものでもよく、これに限定されるものではない。
【0039】(実施例2)本実施例は、図1および図5
を用いて説明する。
【0040】図5に示すように、制御手段10aは、吹
出口7からの吹出し風速を自在に可変制御する送風手段
制御部16と、発熱手段5をON/OFF制御する発熱
手段制御部15と、水切り乾燥時間として目安のタイマ
ー時間を設定することができる水切りタイマー17付き
のマイクロコンピューター14aより構成したものであ
る。
【0041】ここでの「水切り」とは、風を当てること
により手に付着した水滴を吹き飛ばして手を乾燥させる
ことを言い、以下、「水切り」あるいは「水切り乾燥」
という。
【0042】上記構成により、濡れた手を手乾燥室2に
挿入すると赤外線を利用した赤外線発光部13が手を検
知し、制御手段10aの発熱手段制御部15を介してP
TCサーミスタなどのような発熱手段5に通電されると
ともに、送風手段制御部16を介してブロアモーターの
ような送風手段3にも通電され、強風速の風を発生させ
る。この時、吸込口4から大量に給気され風速が速いた
め、発熱手段5によって十分に暖められていない風のま
まノズル6を介してそれぞれ吹出口7より手乾燥室2内
に送風される。そして、使用者は手乾燥室2内に手を出
し入れすることにより、手に付着した水滴が吹き飛ばさ
れる。そして、マイクロコンピューター14aの水切り
タイマー17に設定した時間(3秒〜30秒)が経過す
ると、送風手段制御部16が送風手段3へ供給する電圧
を制御して下げることにより、手乾燥室2内に送風され
る風を弱めると、風速が下がるため吹出し風の温度が上
昇し、使用者は両手を摺り合わして手もみ乾燥すること
により、乾燥の仕上げのできる効果的な乾燥パターンを
実現できるため、結果的に乾燥時間が短縮できる。
【0043】なお、本実施例では送風手段3へ供給する
電圧を制御して下げることによって風速を可変させた
が、風路内に風量調節用の弁などのようなもので抵抗を
つくり、風量を可変させても同じ効果が得られる。
【0044】(実施例3)本実施例は、図6〜図10を
用いて説明する。
【0045】図6〜図8に示すように、制御手段10b
は、吹出口7bからの吹出し風量を自在に可変制御する
送風手段制御部16と、発熱手段5をON/OFF制御
する発熱手段制御部15と、水切り乾燥時間として目安
のタイマー時間を設定することができる水切りタイマー
17付きのマイクロコンピューター14aと、風量制御
手段18を制御する風量制御手段制御部19より構成し
たものである。
【0046】風量制御手段18は、ノズルB6bの風路
に設けられ、吹出口B7bからの吹出し風速を自在に制
御するものである。
【0047】上記構成により、濡れた手を手乾燥室2に
挿入すると赤外線を利用した赤外線発光部13が手を検
知し、たとえばブロアモーターのような送風手段3とP
TCサーミスタなどのような発熱手段5により吸込口4
から給気された空気が温風に形成される。この時、ノズ
ルB6bの風路には風量制御手段18が閉った状態であ
るため、ノズルB6bに流れる風もノズルA6aを介し
て、吹出口A7aより強風速となって手乾燥室2内に送
風される。そして、使用者は手を出し入れすることによ
り、手に付着した大粒の水滴を吹き飛ばすことができ
る。そして、マイクロコンピューター14aの水切りタ
イマー17に設定した時間(3秒〜30秒)が経過する
と、風量制御手段18が開いた状態となり、ノズルB6
bの風路にも風が流れて手に周囲から送風される。この
時、ノズルA6aとノズルB6bの両方に風が流れ風速
が落ちるため、吹出し風の温度が上昇し、使用者は両手
を摺り合わして手もみ乾燥することにより、乾燥の仕上
げのできる効果的な乾燥パターンを実現できるため、結
果的に乾燥時間を短縮することができる。
【0048】なお、本実施例ではノズルB6bの風路に
風量制御手段18を設けたが、例えば図9および図10
に示すノズルA6aのような位置に設けても、水切り段
階での吹出し風の方向が異なるだけで、効果は同じであ
る。
【0049】また、風量制御手段18を全てのノズル6
に設けたり、数を変えても作用は同じである。
【0050】(実施例4)本実施例は、図11〜図15
を用いて説明する。
【0051】図11〜図13に示すように、ノズルA6
aの風路を伸縮可能にすることにより、吹出口A7aを
手乾燥室2内に自在に出し入れできるノズル伸縮機構2
0を備え、制御手段10cにはノズル伸縮機構20を伸
縮制御するノズル伸縮機構制御部21と、水切り乾燥時
間として目安のタイマー時間を設定したマイクロコンピ
ューター14からなる水切りタイマー17を設けたもの
である。
【0052】上記構成により、濡れた手を手乾燥室2に
挿入すると赤外線を利用した検知手段13が手を検知
し、たとえばブロアモーターのような送風手段3とPT
Cサーミスタなどのような発熱手段5により吸込口4か
ら給気された空気が温風に形成される。この時、ノズル
B6aの風路に設けたノズル伸縮機構20は、ノズル伸
縮機構制御部21によって通電され、手乾燥室2内に伸
びることにより手が吹出口A7aと吹出口B7bに接近
し、風速の速い初速が手の表面に当たる。そして、使用
者は手を出し入れすることにより、手に付着した水滴を
より効果的に吹き飛ばすことができる。さらに、マイク
ロコンピューター14の水切りタイマー17に設定した
時間(3秒〜30秒)が経過すると、ノズル伸縮機構制
御部21からの通電が止まることによりノズル伸縮機構
20が縮み、手乾燥室2内に手もみ乾燥のできる大きな
空間ができ、使用者は両手を摺り合わせて手もみ乾燥す
ることにより、乾燥の仕上げのできる効果的な乾燥パタ
ーンを実現できるため、結果的に乾燥時間を短縮するこ
とができる。
【0053】なお、実施例ではノズルA6aの風路にノ
ズル伸縮機構20を設けたが、例えば図14および図1
5に示すノズルB6bのような位置に設けても、伸び縮
みする位置が異なるだけで、効果は同じである。
【0054】なお、ノズル伸縮機構20を全てのノズル
6に設けたり、数を変えても効果は同じである。
【0055】(実施例5)図16に示すように、ノズル
A6aの風路を伸縮可能にすることにより、吹出口A7
aを手乾燥室2内に自在に出し入れできるノズル伸縮機
構20を備え、このノズル伸縮機構20の動作が使用者
に見えないように、手乾燥室2の入口にノズルカバー2
2を設けたものである。
【0056】上記構成により、濡れた手を手乾燥室2内
に挿入すると、ノズルA6aの風路に設けたノズル伸縮
機構20が伸びてノズルB6bとの間隔が狭くなり、水
切りタイマー17に設定した時間(3秒〜30秒)が経
過すると、ノズル伸縮機構20が縮み、手乾燥室2内に
手もみ乾燥のできる大きな空間をつくる。この時、手乾
燥室2入口のノズルカバー22により、ノズル伸縮機構
20の動作が遮られ使用者には見えないため、恐怖感を
与えない。また、手乾燥時吹き飛ばされた水滴はこのノ
ズルカバー22により、使用者への吹きかかりや周囲へ
の飛び散りを抑える。
【0057】なお、実施例ではノズルA6aの風路にノ
ズル伸縮機構20を設けたため上部にノズルカバー20
を設けたが、例えば図17に示すように、ノズルB6b
の風路にノズル伸縮機構20を設けてノズルカバー22
を下部に設けても、伸び縮みする動作が使用者に見えな
ければ、効果は同じであることは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、手もみ乾
燥を可能とすることにより、乾燥時間を短くできるだけ
でなく、乾燥した時点の認識ができるため使用者に必要
なだけの乾燥が得られ、使い勝手も良化でき、また、吹
き出した風が対向して衝突しないため騒音を低減できる
という有利な効果が得られる。
【0059】また、吹出し風を水切り段階と乾燥段階で
適切な風速にコントロールすることにより、乾燥時間を
短くできるだけでなくイニシャルコストおよびランイン
グコストも低減できるという有利な効果が得られる。
【0060】また、送風手段の能力を上げることなく風
速が得られるため、乾燥時間を短くできるだけでなく、
コンパクトでコストも低減できるという有利な効果が得
られる。
【0061】また、水切り段階で風の出る吹出口を手に
近づけることにより、送風手段の能力を上げることなく
風速が得られるため、乾燥時間を短くできるだけでな
く、コンパクト化が図れ、コストも低減できるという有
利な効果が得られる。
【0062】また、ノズル伸縮機構が伸縮動作をして
も、使用者に恐怖感を与えず、吹き飛ばされた水滴が使
用者に吹きかかることを防止できるという有利な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1の手乾燥装置の構造と
風の流れを示した側断面図 (b)同手乾燥室内を覗き込む形で示した図
【図2】同ブロック回路図
【図3】同周波数−騒音グラフ
【図4】同残水分量−時間グラフ
【図5】同実施例2の手乾燥装置の水切りタイマー付き
のマイクロコンピューターを用いた制御手段を示すブロ
ック回路図
【図6】同実施例3の手乾燥装置の風量制御手段と風量
制御手段制御部を示すブロック回路図
【図7】同風量調節手段が閉じたときの風の流れを示し
た側断面図
【図8】同風量調節手段が開いたときの風の流れを示し
た側断面図
【図9】同風量調節手段を別のノズルに設けた場合の構
造と、風量調節手段が閉まったときの風の流れを示した
側断面図
【図10】同風量調節手段を別のノズルに設けた場合の
構造と、風量調節手段が開いたときの風の流れを示した
側断面図
【図11】(a)同実施例4の手乾燥装置のノズル伸縮
機構の構造と、風の流れを示した側断面図 (b)同手乾燥室内を覗き込む形で示した断面図
【図12】同ノズル伸縮機構が縮んで手もみができる様
子と、風の流れを示した側断面図
【図13】同ノズル伸縮機構とノズル伸縮機構制御部を
示すブロック回路図
【図14】(a)同ノズル伸縮機構を別のノズルに設け
た場合の構造と、風の流れを示した側断面図 (b)同手乾燥室内を覗き込む形で示した断面図
【図15】同ノズル伸縮機構が縮んで手もみができる様
子と、風の流れを示した側断面図
【図16】同実施例5の手乾燥装置のノズル伸縮機構と
ノズルカバーの構造を示す側断面図
【図17】同手乾燥装置のノズル伸縮機構を別のノズル
に設けた場合のノズル伸縮機構とノズルカバーの構造を
示す側断面図
【図18】(a)従来の手乾燥装置の構造と風の流れを
示した側断面図 (b)同手乾燥室内を覗き込む形で示した図
【符号の説明】
1 本体 2 手乾燥室 3 送風手段 5 発熱手段 6 ノズル 6a ノズルA 6b ノズルB 7 吹出口 7a 吹出口A 7b 吹出口B 7c 吹出口C 8 ドレン口 10 制御手段 10a 制御手段 10b 制御手段 10c 制御手段 13a 赤外線発光部 13b 赤外線受光部 14 マイクロコンピューター 14a マイクロコンピューター 15 発熱手段制御部 16 送風手段制御部 17 水切りタイマー 18 風量制御手段 19 風量制御手段制御部 20 ノズル伸縮機構 21 ノズル伸縮機構制御部 22 ノズルカバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体上部に開口した手乾燥室と、本体内
    部に収納した送風手段は複数のノズルを介して少なくと
    も3ヶ所以上の吹出口に連通し、前記複数のノズルに共
    通する風路内に発熱手段を設け、前記手乾燥室には前記
    吹出口が互いに対向することなく両手を摺り合わせられ
    る空間を形成し、前記手乾燥室内の底部にはドレン口、
    前記本体下部に制御手段、前記手乾燥室に挿入された手
    を検知する検知手段を設けた手乾燥装置。
  2. 【請求項2】 吹出口からの吹出し風速を制御する送風
    手段制御部と、発熱手段をON/OFF制御する発熱手
    段制御部と、手に付着した水滴を吹き飛ばす時間として
    目安のタイマー時間を設定することができる水切りタイ
    マー付きのマイクロコンピューターより構成した制御手
    段を設けた請求項1記載の手乾燥装置。
  3. 【請求項3】 ノズルの風路に吹出口からの吹出し風速
    を自在に制御できる風量制御手段を備え、この風量制御
    手段を制御する風量制御手段制御部を制御手段に設けた
    請求項1または2記載の手乾燥装置。
  4. 【請求項4】 ノズルを自在伸縮可能とし、前記吹出し
    ノズルが縮小したときに両手を摺り合わせられる空間を
    形成するノズル伸縮機構と、このノズル伸縮機構を伸縮
    制御するノズル伸縮機構制御部を制御手段に設けた請求
    項1から3のいずれかに記載の手乾燥装置。
  5. 【請求項5】 使用者にノズル伸縮機構の動作が見えな
    いように、手乾燥室の入口付近にノズルカバーを設けた
    請求項4記載の手乾燥装置。
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