JPH11111718A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11111718A
JPH11111718A JP27567297A JP27567297A JPH11111718A JP H11111718 A JPH11111718 A JP H11111718A JP 27567297 A JP27567297 A JP 27567297A JP 27567297 A JP27567297 A JP 27567297A JP H11111718 A JPH11111718 A JP H11111718A
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insulating film
interlayer insulating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダミーパターンを用いても、寄生容量が増加
せず、またダミーパターンが存在することによるパター
ン修正頻度の増加をなくす。 【解決手段】 半導体基板1上の配線2と、この配線2
が存在する半導体基板1上の全面に形成されて上面が平
坦化された層間絶縁膜3とを備えた半導体装置であっ
て、配線2がダミーパターン5を有し、このダミーパタ
ーン5と信号線として用いる配線4との距離が、3μm
以上で200μm以下となるように設定されている。配
線間隔を3μm以上とすることにより寄生容量を無視で
き、動作速度は遅くならない。また、ダミーパターン5
が配線パターンと200μm程度離れた箇所に存在して
も、十分にダミーパターン5として平坦化への効果を発
揮することができる。これに伴い、他のレイヤのパター
ンを修正するときでも、ダミーパターン5の修正の必要
がなくレイアウト修正が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に多層配線の
平坦化に化学機械研磨を用いる半導体装置およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層配線を有する半導体装置では、下地
配線に起因する凹凸を緩和するための層間膜の平坦化
は、重要な技術の一つである。平坦化技術の一つとし
て、近年、化学機械研磨(以後CMPと記述する)が普
及しつつある。このCMP法は、シリカ粒子を含む研磨
液を注ぎながら定盤に貼り付けた研磨パッドにウエハを
押しつけ、ウエハに荷重をかけながら定盤を回転させ
て、ウエハ表面の凸部のみを選択的に研磨することで、
平坦化する方法である。CMPについては例えば、特開
平4−155927号公報および特開平6−27561
6号公報にその方法が開示されている。また、CMPを
行うとき、下地配線の疎密による平坦性の違いを抑制す
るために、配線のダミーパターンを使用する方法が特開
平7−74175号公報に開示されている。さらに、特
開平7−74175号公報では層間絶縁膜として、CM
Pの研磨速度の遅いプラズマ窒化膜と、研磨速度の速い
シリコン酸化膜の2種類の膜を採用することで、研磨の
ストップ機能を高め、層間絶縁膜の過度の研磨が防止さ
れ、平坦化が実現されることも示している。
【0003】なお、配線のダミーパターンに関する技術
は、化学機械研磨以外の平坦化方法ではより以前から知
られており、例えば、特開昭61−276345号公報
に開示されている。また、ダミーパターンを自動配置配
線システムにより発生させる技術が特開平2−2409
46号公報に開示されている。さらにダミーパターンに
金属配線を用いず絶縁膜を用いることにより、寄生容量
が増加しない方法が、特開平6−69201号公報に開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては、以下の課題が存在する。特開平7
−74175号公報に開示されているように、配線層を
ダミーパターンとして用いた場合、配線間のスペースが
狭いと寄生容量が増加し、動作速度が遅くなるという課
題がある。
【0005】また、ダミーパターンを、配線のスペース
を埋め尽くす様に配置した場合、開発途中のレイアウト
修正が頻繁に発生する段階では、他のレイヤのパターン
を修正するとき、ダミーパターンがない場合は修正の必
要がなくとも、ダミーパターンが存在するために修正が
必要となることがある。この場合、修正に必要とする時
間および費用が増加するという問題が発生する。
【0006】また、CMPの研磨速度の遅いプラズマ窒
化膜と、研磨速度の速いシリコン酸化膜の2種類の膜を
採用するとき、プラズマ窒化膜は応力が大きく、配線の
信頼性を劣化させるという課題がある。すなわち、窒化
膜とシリコン基板では膨張率が異なり、これが原因で応
力が発生する。そして、アルミニウム配線に対してこの
応力が長期間かかると、ストレスマイグレーションが発
生し、アルミニウム配線が断線するという不良が発生す
る。また、プラズマ窒化膜とシリコン酸化膜ではウエッ
トエッチング速度が極端に異なるため、後工程でコンタ
クトホールを形成するとコンタクトホール内に段がで
き、コンタクトの歩留まりが低下するという問題が発生
する。
【0007】したがって、この発明の目的は、上記問題
点に鑑み、ダミーパターンを用いても、寄生容量が増加
せず、またダミーパターンが存在することによるパター
ン修正頻度の増加のない、半導体装置およびその製造方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の半導体装置は、半導体基板上の配線と、この配線が存
在する半導体基板上の全面に形成されて上面が平坦化さ
れた層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、配線が
ダミーパターンを有し、このダミーパターンと信号線と
して用いる配線との距離が、3μm以上で200μm以
下となるように設定されている。
【0009】上記の構成によれば、半導体基板上の配線
のダミーパターンと信号線として用いる配線との配線間
距離が3μm程度で配線間寄生容量は十分に低下し、そ
れ以上の配線間隔では寄生容量は低下しないため、配線
間隔を3μm以上とすることにより寄生容量を無視で
き、動作速度は遅くならない。また、CMPを用いて平
坦化を行ったときに、層間絶縁膜の配線のない中央部で
生じる凹みは、配線間隔200μm以下とすることによ
り小さくなる。すなわち、ダミーパターンが配線パター
ンと200μm程度離れた箇所に存在しても、十分にダ
ミーパターンとして平坦化への効果を発揮することがで
きる。これに伴い、ダミーパターンを配線近傍に配置し
ないため、他のレイヤのパターンを修正するときでも、
ダミーパターンの修正の必要がなくレイアウト修正が容
易になる。
【0010】請求項2記載の半導体装置は、半導体基板
上の配線と、この配線が存在する半導体基板上の全面に
形成されて上面が平坦化された層間絶縁膜とを備えた半
導体装置であって、配線がダミーパターンを有し、この
ダミーパターンが半導体チップ周囲のスクライブレーン
の部分に存在する。スクライブレーンは通常50〜10
0μm程度の幅があり、チップ周辺から約50μmには
配線レイアウトが存在するが、請求項1に記載したよう
に配線のダミーパターンの距離は200μm程度離れて
いてもダミーパターンとしての効果を有するので、上記
のように半導体チップ周囲のスクライブレーンの部分に
ダミーパターンが存在しても十分な平坦化が得られる。
また、ダミーパターンと配線間のスペースが十分にある
ので配線間寄生容量が増加する問題も生じずレイアウト
修正も容易にできる。
【0011】請求項3記載の半導体装置は、半導体基板
上の配線と、この配線が存在する半導体基板上の全面に
形成されて上面が平坦化された層間絶縁膜とを備えた半
導体装置であって、配線がダミーパターンを有し、この
ダミーパターンがボンディングパッドの部分に存在す
る。ボンディングパッド周辺から50μmには配線レイ
アウトが存在するが、請求項1に記載したように配線の
ダミーパターンの距離は200μm程度離れていてもダ
ミーパターンとしての効果を有するので、上記のように
ボンディングパッドの部分にダミーパターンが存在して
も十分な平坦化が得られる。また、ダミーパターンと配
線間のスペースが十分にあるので配線間寄生容量が増加
する問題も生じずレイアウト修正も容易にできる。
【0012】請求項4記載の半導体装置は、半導体基板
上の配線と、この配線が存在する半導体基板上の全面に
形成されて上面が平坦化された層間絶縁膜とを備えた半
導体装置であって、層間絶縁膜が化学機械研磨による研
磨速度の遅い下層層間絶縁膜と、化学機械研磨による研
磨速度の早い上層層間絶縁膜とで構成されている。この
ように、層間絶縁膜が化学機械研磨による研磨速度の遅
い下層層間絶縁膜と、化学機械研磨による研磨速度の早
い上層層間絶縁膜とで構成されているので、製造時に上
層層間絶縁膜に対しある程度オーバーエッチングを行っ
ても、下層層間絶縁膜はほとんどエッチングされない。
このため、研磨のストップ機能を高め、層間絶縁膜の過
度の研磨が防止され、平坦化が実現される。
【0013】請求項5記載の半導体装置は、請求項4に
おいて、下層層間絶縁膜がCVD酸化膜、上層層間絶縁
膜がBPSG膜である。化学機械研磨を行った時のエッ
チング速度は、CVD酸化膜に対してBPSG膜は5倍
程度早いため、下層層間絶縁膜がCVD酸化膜、上層層
間絶縁膜がBPSG膜とすることにより、BPSG膜に
対してある程度オーバーエッチングを行っても、CVD
酸化膜はほとんどエッチングされず、エッチングのマー
ジンを広く取ることができる。このため、オーバーエッ
チングのマージンを確保しながら、プラズマ窒化膜を用
いた場合に起こる配線の信頼性劣化が起こらない。すな
わち、従来のプラズマ窒化膜はストレスが多く、アルミ
ニウム配線を用いたとき、ストレスマイグレーションに
よりアルミニウム配線か断線するという信頼性不良が発
生するが、BPSG膜にはストレスがほとんどないた
め、ストレスマイグレーションが起こらず信頼性が確保
される。
【0014】請求項6記載の半導体装置は、請求項1,
2または3において、層間絶縁膜が化学機械研磨による
研磨速度の遅い下層層間絶縁膜と、化学機械研磨による
研磨速度の早い上層層間絶縁膜とで構成されている。こ
のように、請求項1,2または3の構成により、線間寄
生容量は増加しないため動作速度の遅延を防止し、また
層間絶縁膜の平坦化を図るとともに、層間絶縁膜が化学
機械研磨による研磨速度の遅い下層層間絶縁膜と、化学
機械研磨による研磨速度の早い上層層間絶縁膜で構成さ
れているので、このような2種類の膜を採用すること
で、平坦化の際に層間絶縁膜の過度の研磨を防止しかつ
配線の信頼性劣化を防止することができる。
【0015】請求項7記載の半導体装置は、請求項1,
2または3において、ダミーパターンがブロック状に配
列されている。このように、ダミーパターンがブロック
状に配列されることにより、ダミーパターン内にスペー
スを入れることで、ダミーパターン上の層間絶縁膜の膜
厚は、信号線として用いる配線上の層間絶縁膜とほぼ同
じ膜厚とすることができる。
【0016】請求項8記載の半導体装置は、請求項7に
おいて、ダミーパターンのブロックのスペースが1μm
以上5μm以下で、ラインが1μm以上5μm以下であ
る。このように、ダミーパターンのブロックのスペース
が1μm以上5μm以下で、ラインが1μm以上5μm
以下とすることにより請求項7の作用効果を効果的に得
ることができる。
【0017】請求項9記載の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に第一の配線を形成する工程と、第一の配
線を形成した半導体基板上の全面に層間絶縁膜を形成す
る工程と、層間絶縁膜を化学機械研磨により平坦化する
工程と、平坦化された層間絶縁膜上に第二の配線を形成
する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、第一
の配線がダミーパターンを有し、このダミーパターンと
信号線として用いる配線との距離が、3μm以上で20
0μm以下となるように設定する。
【0018】このように、半導体基板上に第一の配線を
形成する工程において、第一の配線がダミーパターンを
有し、このダミーパターンと信号線として用いる配線と
の距離が、3μm以上で200μm以下となるように設
定するので、動作速度が遅くならず、また層間絶縁膜の
平坦化を図るとともにレイアウト修正が容易になる。す
なわち、ダミーパターンと信号線として用いる配線との
配線間距離が3μm程度で配線間寄生容量は十分に低下
し、それ以上の配線間隔では寄生容量は低下せず無視で
きる。このため、配線間隔を3μm以上とすることによ
り動作速度が遅くならない。また、CMPを用いて平坦
化を行ったときに、層間絶縁膜の配線のない中央部で生
じる凹みは、配線間隔200μm以下とすることにより
小さくなる。このため、ダミーパターンが配線パターン
と200μm程度離れた箇所に存在しても、十分にダミ
ーパターンとして平坦化への効果を発揮することができ
る。また、このように層間絶縁膜が平坦化されているの
で、この層間絶縁膜上に第二の配線を形成しても、フォ
ーカスずれによる第二の配線の断線あるいはショートが
発生しない。また、ダミーパターンを配線近傍に配置し
ないため、他のレイヤのパターンを修正するときでも、
ダミーパターンの修正の必要がなくレイアウト修正が容
易になる。
【0019】請求項10記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に第一の配線を形成する工程と、第一
の配線を形成した半導体基板上の全面に層間絶縁膜を形
成する工程と、層間絶縁膜を化学機械研磨により平坦化
する工程と、平坦化された層間絶縁膜上に第二の配線を
形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、
第一の配線がダミーパターンを有し、このダミーパター
ンを半導体チップ周囲のスクライブレーンの部分に配置
する。
【0020】このように、半導体基板上に第一の配線を
形成する工程において、第一の配線がダミーパターンを
有し、このダミーパターンを半導体チップ周囲のスクラ
イブレーンの部分に配置するので、層間絶縁膜の十分な
平坦化が得られる。すなわち、スクライブレーンは通常
50〜100μm程度の幅があり、チップ周辺から約5
0μmには配線レイアウトが存在するが、配線のダミー
パターンの距離は200μm程度離れていてもダミーパ
ターンとしての効果を有するので、上記のように半導体
チップ周囲のスクライブレーンの部分にダミーパターン
を配置しても十分な平坦化が得られる。また、このよう
に層間絶縁膜が平坦化されているので、この層間絶縁膜
上に第二の配線を形成しても、フォーカスずれによる第
二の配線の断線あるいはショートが発生しない。また、
ダミーパターンと配線間のスペースが十分にあるので配
線間寄生容量が増加する問題も生じずレイアウト修正も
容易にできる。
【0021】請求項11記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に第一の配線を形成する工程と、第一
の配線を形成した半導体基板上の全面に層間絶縁膜を形
成する工程と、層間絶縁膜を化学機械研磨により平坦化
する工程と、平坦化された層間絶縁膜上に第二の配線を
形成する工程とを含み、第一の配線がダミーパターンを
有し、このダミーパターンをボンディングパッドの部分
に配置する。
【0022】このように、半導体基板上に第一の配線を
形成する工程において、第一の配線がダミーパターンを
有し、このダミーパターンをボンディングパッドの部分
に配置するので、層間絶縁膜の十分な平坦化が得られ
る。すなわち、ボンディングパッド周辺から50μmに
は配線レイアウトが存在するが、配線のダミーパターン
の距離は200μm程度離れていてもダミーパターンと
しての効果を有するので、上記のようにボンディングパ
ッドの部分にダミーパターンが存在しても十分な平坦化
が得られる。また、このように層間絶縁膜が平坦化され
ているので、この層間絶縁膜上に第二の配線を形成して
も、フォーカスずれによる第二の配線の断線あるいはシ
ョートが発生しない。また、ダミーパターンと配線間の
スペースが十分にあるので配線間寄生容量が増加する問
題も生じずレイアウト修正も容易にできる。
【0023】請求項12記載の半導体装置の製造方法
は、請求項9または10において、ダミーパターンをブ
ロック状に配列する。このように、ダミーパターンをブ
ロック状に配列することにより、ダミーパターン内にス
ペースを入れることで、ダミーパターン上の層間絶縁膜
の膜厚は、信号線として用いる配線上の層間絶縁膜とほ
ぼ同じ膜厚とすることができる。
【0024】請求項13記載の半導体装置の製造方法
は、請求項12において、ダミーパターンのブロックの
スペースを1μm以上5μm以下とし、ラインを1μm
以上5μm以下とする。このように、ダミーパターンの
ブロックのスペースが1μm以上5μm以下とし、ライ
ンが1μm以上5μm以下とすることにより請求項12
の作用効果を効果的に得ることができる。
【0025】請求項14記載の半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に第一の配線を形成する工程と、第一
の配線を形成した半導体基板上の全面に層間絶縁膜を形
成する工程と、層間絶縁膜を化学機械研磨により平坦化
する工程と、平坦化された層間絶縁膜上に第二の配線を
形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、
層間絶縁膜を化学機械研磨による研磨速度の遅い下層層
間絶縁膜と化学機械研磨による研磨速度の早い上層層間
絶縁膜とで構成する。
【0026】このように、半導体基板上に層間絶縁膜を
形成する工程において、層間絶縁膜を化学機械研磨によ
る研磨速度の遅い下層層間絶縁膜と、化学機械研磨によ
る研磨速度の早い上層層間絶縁膜とで構成するので、上
層層間絶縁膜に対しある程度オーバーエッチングを行っ
ても、下層層間絶縁膜はほとんどエッチングされない。
このため、研磨のストップ機能を高め、層間絶縁膜の過
度の研磨が防止され、平坦化が実現される。
【0027】請求項15記載の半導体装置の製造方法
は、請求項14において、化学機械研磨による研磨速度
の遅い下層層間絶縁膜をCVD酸化膜とし、化学機械研
磨による研磨速度の早い上層層間絶縁膜をBPSG膜と
する。化学機械研磨を行った時の研磨速度であるエッチ
ング速度は、CVD酸化膜に対してBPSG膜は5倍程
度早いため、下層層間絶縁膜をCVD酸化膜とし、上層
層間絶縁膜をBPSG膜とすることにより、BPSG膜
に対してある程度オーバーエッチングを行っても、CV
D酸化膜はほとんどエッチングされず、エッチングのマ
ージンを広く取ることができる。このため、オーバーエ
ッチングのマージンを確保しながら、プラズマ窒化膜を
用いた場合に起こる配線の信頼性劣化が起こらない。す
なわち、従来のプラズマ窒化膜はストレスが多く、アル
ミニウム配線を用いたとき、ストレスマイグレーション
によりアルミニウム配線か断線するという信頼性不良が
発生するが、BPSG膜にはストレスがほとんどないた
め、ストレスマイグレーションが起こらず信頼性が確保
される。
【0028】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態の半
導体装置およびその製造方法を図1〜図7に基づいて説
明する。図1はこの発明の第1の実施の形態の半導体装
置のレイアウト図、図2(a)はこの発明の第1の実施
の形態のCMPする前の半導体装置の断面図であり、図
2(b)はそのCMPした後の半導体装置の断面図であ
る。図2(a)において、半導体基板1上に第一の配線
2が存在し、その上の全面に層間絶縁膜3が存在する。
層間絶縁膜3は、図2(b)に示すようにCMP(化学
機械研磨)により平坦化される。また、第一の配線2
は、図1に示すように、ダミーパターン5を有し、この
ダミーパターン5と信号線として用いる配線4との距離
cが、3μm以上で200μm以下となるように設定さ
れている。また、平坦化された層間絶縁膜3上に第二の
配線6が形成されている(図6(c))。
【0029】つぎに、この半導体装置の製造方法につい
て説明する。図6(a)に示すように、半導体基板1上
に第一の配線2を形成し、その上に層間絶縁膜3を形成
する。次に図6(b)に示すように、層間絶縁膜2をC
MPにより平坦化する。ここで、例えば配線2の膜厚を
0.5μmとし、層間絶縁膜3の膜厚を1.5μmとす
ると、これをCMPすることで図2(b)に示すように
層間絶縁膜3は平坦化されるが、配線のない中央部では
凹みbが生じる。この凹みbと、配線間隔aとの関係を
図3に示す。図3において、配線間隔aが100μmの
とき凹みbは0.05μmと非常に小さい。従来の平坦
化技術であるエッチバックあるいはSOGを用いたとき
は、配線間隔aが5μm程度で、凹みbは配線2の膜厚
である0.5μmとなる。なお、CMPを用いたときで
も配線間隔が無限大の時は、凹みbは配線2の膜厚であ
る0.5μmとなる。
【0030】このように、CMPを用いたとき配線間隔
aが100μm程度の場合でも凹みbが0.05μmと
非常に小さい。つまり、CMPを用いた平坦化では、ダ
ミーパターンが、配線パターンと100μm程度離れた
箇所に存在しても、十分ダミーパターンとして平坦化へ
の効果を発揮する。この実施の形態では、ダミーパター
ン5と配線2の距離cが200μm以下となるように設
定する。
【0031】一方、図5は寄生容量の配線間距離依存性
をシミュレーション結果を示すグラフである。条件は、
図4に示すように上層配線6は全面にあり、層間絶縁膜
3の配線2上の膜厚0.5μmとし、配線2の膜厚も
0.5μmとする。そして、配線間隔aが無限大のと
き、つまり上層配線6との配線容量のみのときを1とし
た時の線間容量を図5に示す。図5で明らかなように、
配線間隔aが3μm程度で、十分容量は低下し、それ以
上の配線間隔aではほとんど低下しないと言える。つま
り、配線間隔aは3μm程度あれば寄生容量を無視でき
る。したがって、この実施の形態ではダミーパターン5
と配線2の距離cが3μm以上200μm以下となるよ
うに設定する。
【0032】この後、図6(c)に示すように、平坦化
された層間絶縁膜3上に所望の第二の配線6を形成す
る。このとき、下地層間絶縁膜3が平坦化されているた
め、フォーカスずれによる配線6の断線あるいはショー
トが発生しない。以上のようにこの実施の形態によれ
ば、ダミーパターン5が信号線としての配線4から3μ
m以上離れているので、配線容量の増加は発生せず、ま
たダミーパターン5が配線4の近傍に少ないため、配線
4のレイアウト変更に伴うダミーパターン5の修正がな
く、修正に必要とする時間および費用が増加しない。さ
らに、配線4から200μm以内にはダミーパターン5
が存在するので、CMPを用いた平坦化を行ったときに
発生する凹みbも発生しない、または極めて小さい。
【0033】なお、この実施の形態では、ダミーパター
ン5と配線4の距離cが3μm以上で200μm以下と
したが、CMPの条件および下地配線の膜厚などが異な
る場合、この範囲以外でも、同様の効果が得られる場合
がある。さらに、図7に示すように、ダミーパターン5
を例えば、2μmブロックでスペースSを2μmとした
アレー状としても良い。このように、ダミーパターン5
内にスペースSを入れることで、ダミーパターン5上の
層間絶縁膜3の膜厚は、配線4上の層間絶縁膜3の膜厚
とほぼ同じ膜厚とすることが出来る。なお、ブロックの
スペースSが1μm以上5μm以下で、ラインLが1μ
m以上5μm以下であればよい。
【0034】この発明の第2の実施の形態を図8〜図1
0に基づいて説明する。図8および図9はこの発明の実
施の形態の半導体装置のレイアウト図である。図8は半
導体メモリの例で、図9は半導体ロジックの例を示す。
いずれの半導体チップでもスクライブレーン7およびボ
ンディングパッド8が存在する。なお実際の配線レイア
ウトはチップサイズと比較して非常に微細なため、図8
および図9では回路部9として一括表示している。
【0035】次に図10に半導体ウエハを示す。円形を
した半導体ウエハ10上に形成された半導体チップ11
は、各半導体チップの境界をスクライブすることにより
個々の半導体チップに切り出した後、パッケージに組み
立てることで最終製品となる。ここで、半導体ウエハ1
0をスクライブするのに必要となる領域がスクライブレ
ーン7であり、通常50〜100μm程度の幅がある。
このスクライブレーン7は、図8および図9に示すよう
に、半導体ウエハ10上に格子上に存在する。そして、
この半導体装置では、配線がダミーパターンを有し、こ
のダミーパターンが半導体チップ周囲のスクライブレー
ン7の部分に存在する。
【0036】通常、配線のレイアウトを行うときは、チ
ップ周辺の50μmまでは使用するため、チップ周辺の
50μmには配線レイアウトが存在する。第1の実施の
形態で説明したように配線とダミーパターンの距離は2
00μm程度離れてもダミーパターンとしての効果があ
る。このため、スクライブレーン7の部分に、ダミーパ
ターンを有することで、十分な平坦化が得られる。
【0037】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
上に配線を形成する際に上記のようにダミーパターンを
スクライブレーン7の部分に配置する。その後、第1の
実施の形態と同様に、層間絶縁膜を形成し、全面をCM
Pすることで層間絶縁膜を平坦化し、その上に所望の配
線を形成する。この方法は第1の実施の形態と比較し
て、ダミーパターンのレイアウトは容易になるが、配線
レイアウトをスクライブレーン7近傍まで行う必要があ
る。
【0038】なお、スクライブレーン7に配置したダミ
ーパターンを、例えばチップに基板電位を固定させるた
めの配線とするなど、他の目的と兼用してもよいことは
言うまでもない。この発明の第3の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態の説明に用いた図8および
図9において、この半導体装置では、配線がダミーパタ
ーンを有し、このダミーパターンがボンディングパッド
8の部分に存在する。
【0039】通常、配線のレイアウトを行うときは、ボ
ンディングパッド周辺の50μmまでは使用するため、
ボンディングパッド周辺の50μmには配線レイアウト
が存在する。第1の実施の形態で説明したように配線と
ダミーパターンの距離は200μm程度離れてもダミー
パターンとしての効果がある。このため、ボンディング
パッド8の部分に、ダミーパターンを有することで、十
分な平坦化が得られる。
【0040】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
上に配線を形成する際に上記のようにダミーパターンを
ボンディングパッド8の部分に配置する。その後、第1
の実施の形態と同様に、層間絶縁膜を形成し、全面をC
MPすることで層間絶縁膜を平坦化し、その上に所望の
配線を形成する。この方法は第1の実施の形態と比較し
て、ダミーパターンのレイアウトは容易になるが、配線
レイアウトをボンディングパッド近傍まで行う必要があ
る。
【0041】なお、ボンディングパッド8に配置したダ
ミーパターン中に、例えば測長パターンを配置するな
ど、他の目的と兼用してもよいことは言うまでもない。
この発明の第4の実施の形態を図11に基づいて説明す
る。図11(a)はこの発明の第4の実施の形態の半導
体装置のCMPする前の半導体装置の断面図であり、図
11(b)はそのCMPした後の半導体装置の断面図で
ある。図11(a)では、半導体基板1上に配線2が存
在し、その上の全面に層間絶縁膜が存在する。この層間
絶縁膜は、CMPによる研磨速度の遅い下層層間絶縁膜
12およびCMPによる研磨速度の早い上層層間絶縁膜
13からなり、下層層間絶縁膜12をCVD酸化膜とし
その膜厚を0.1μmとして、上層層間絶縁膜13をB
PSG膜としその膜厚を1.4μmとする。
【0042】この半導体装置の製造方法は、半導体基板
1上に配線2を形成し、その上にCMPによる研磨速度
の遅い下層層間絶縁膜12とCMPによる研磨速度の早
い上層層間絶縁膜13とを形成する。次に全面をCMP
することで層間絶縁膜を平坦化する。ここで、CMPを
行った時のエッチング速度は、CVD酸化膜に対して、
BPSG膜は5倍程度早い。このため、図11(b)に
示すように、BPSG膜の上層層間絶縁膜13に対して
ある程度オーバーエッチングを行っても、CVD酸化
膜、の下層層間絶縁膜12はほとんどエッチングされな
い。このためエッチングのマージンを広く取ることがで
きる。
【0043】なお、この第4の実施の形態を第1〜3の
実施の形態に適用してもよい。また、第2および第3の
実施の形態において、第1の実施の形態で示したように
ダミーパターンをブロック状に配列してもよい。
【0044】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の半導体装置に
よれば、半導体基板上の配線のダミーパターンと信号線
として用いる配線との配線間距離が3μm程度で配線間
寄生容量は十分に低下し、それ以上の配線間隔では寄生
容量は低下しないため、配線間隔を3μm以上とするこ
とにより寄生容量を無視でき、動作速度は遅くならな
い。また、CMPを用いて平坦化を行ったときに、層間
絶縁膜の配線のない中央部で生じる凹みは、配線間隔2
00μm以下とすることにより小さくなる。すなわち、
ダミーパターンが配線パターンと200μm程度離れた
箇所に存在しても、十分にダミーパターンとして平坦化
への効果を発揮することができる。これに伴い、ダミー
パターンを配線近傍に配置しないため、他のレイヤのパ
ターンを修正するときでも、ダミーパターンの修正の必
要がなくレイアウト修正が容易になる。
【0045】この発明の請求項2記載の半導体装置によ
れば、スクライブレーンは通常50〜100μm程度の
幅があり、チップ周辺から約50μmには配線レイアウ
トが存在するが、請求項1に記載したように配線のダミ
ーパターンの距離は200μm程度離れていてもダミー
パターンとしての効果を有するので、半導体チップ周囲
のスクライブレーンの部分にダミーパターンが存在して
も十分な平坦化が得られる。また、ダミーパターンと配
線間のスペースが十分にあるので配線間寄生容量が増加
する問題も生じずレイアウト修正も容易にできる。
【0046】この発明の請求項3記載の半導体装置によ
れば、ボンディングパッド周辺から50μmには配線レ
イアウトが存在するが、請求項1に記載したように配線
のダミーパターンの距離は200μm程度離れていても
ダミーパターンとしての効果を有するので、上記のよう
にボンディングパッドの部分にダミーパターンが存在し
ても十分な平坦化が得られる。また、ダミーパターンと
配線間のスペースが十分にあるので配線間寄生容量が増
加する問題も生じずレイアウト修正も容易にできる。
【0047】この発明の請求項4記載の半導体装置によ
れば、層間絶縁膜が化学機械研磨による研磨速度の遅い
下層層間絶縁膜と、化学機械研磨による研磨速度の早い
上層層間絶縁膜とで構成されているので、製造時に上層
層間絶縁膜に対しある程度オーバーエッチングを行って
も、下層層間絶縁膜はほとんどエッチングされない。こ
のため、研磨のストップ機能を高め、層間絶縁膜の過度
の研磨が防止され、平坦化が実現される。
【0048】請求項5では、化学機械研磨を行った時の
エッチング速度は、CVD酸化膜に対してBPSG膜は
5倍程度早いため、下層層間絶縁膜がCVD酸化膜、上
層層間絶縁膜がBPSG膜とすることにより、BPSG
膜に対してある程度オーバーエッチングを行っても、C
VD酸化膜はほとんどエッチングされず、エッチングの
マージンを広く取ることができる。このため、オーバー
エッチングのマージンを確保しながら、プラズマ窒化膜
を用いた場合に起こる配線の信頼性劣化が起こらない。
すなわち、従来のプラズマ窒化膜はストレスが多く、ア
ルミニウム配線を用いたとき、ストレスマイグレーショ
ンによりアルミニウム配線か断線するという信頼性不良
が発生するが、BPSG膜にはストレスがほとんどない
ため、ストレスマイグレーションが起こらず信頼性が確
保される。
【0049】請求項6では、請求項1,2または3の構
成により、線間寄生容量は増加しないため動作速度の遅
延を防止し、また層間絶縁膜の平坦化を図るとともに、
層間絶縁膜が化学機械研磨による研磨速度の遅い下層層
間絶縁膜と、化学機械研磨による研磨速度の早い上層層
間絶縁膜で構成されているので、このような2種類の膜
を採用することで、平坦化の際に層間絶縁膜の過度の研
磨を防止しかつ配線の信頼性劣化を防止することができ
る。
【0050】請求項7では、ダミーパターンがブロック
状に配列されることにより、ダミーパターン内にスペー
スを入れることで、ダミーパターン上の層間絶縁膜の膜
厚は、信号線として用いる配線上の層間絶縁膜とほぼ同
じ膜厚とすることができる。請求項8では、ダミーパタ
ーンのブロックのスペースが1μm以上5μm以下で、
ラインが1μm以上5μm以下とすることにより請求項
7の作用効果を効果的に得ることができる。
【0051】この発明の請求項9記載の半導体装置の製
造方法によれば、半導体基板上に第一の配線を形成する
工程において、第一の配線がダミーパターンを有し、こ
のダミーパターンと信号線として用いる配線との距離
が、3μm以上で200μm以下となるように設定する
ので、動作速度が遅くならず、また層間絶縁膜の平坦化
を図るとともにレイアウト修正が容易になる。すなわ
ち、ダミーパターンと信号線として用いる配線との配線
間距離が3μm程度で配線間寄生容量は十分に低下し、
それ以上の配線間隔では寄生容量は低下せず無視でき
る。このため、配線間隔を3μm以上とすることにより
動作速度が遅くならない。また、CMPを用いて平坦化
を行ったときに、層間絶縁膜の配線のない中央部で生じ
る凹みは、配線間隔200μm以下とすることにより小
さくなる。このため、ダミーパターンが配線パターンと
200μm程度離れた箇所に存在しても、十分にダミー
パターンとして平坦化への効果を発揮することができ
る。また、このように層間絶縁膜が平坦化されているの
で、この層間絶縁膜上に第二の配線を形成しても、フォ
ーカスずれによる第二の配線の断線あるいはショートが
発生しない。このため、上層配線のフォーカスマージン
が広くなり、配線の微細化をすることができる。また、
ダミーパターンを配線近傍に配置しないため、他のレイ
ヤのパターンを修正するときでも、ダミーパターンの修
正の必要がなくレイアウト修正が容易になる。
【0052】この発明の請求項10記載の半導体装置の
製造方法によれば、半導体基板上に第一の配線を形成す
る工程において、第一の配線がダミーパターンを有し、
このダミーパターンを半導体チップ周囲のスクライブレ
ーンの部分に配置するので、層間絶縁膜の十分な平坦化
が得られる。すなわち、スクライブレーンは通常50〜
100μm程度の幅があり、チップ周辺から約50μm
には配線レイアウトが存在するが、配線のダミーパター
ンの距離は200μm程度離れていてもダミーパターン
としての効果を有するので、上記のように半導体チップ
周囲のスクライブレーンの部分にダミーパターンを配置
しても十分な平坦化が得られる。また、このように層間
絶縁膜が平坦化されているので、この層間絶縁膜上に第
二の配線を形成しても、フォーカスずれによる第二の配
線の断線あるいはショートが発生しない。このため、上
層配線のフォーカスマージンが広くなり、配線の微細化
をすることができる。また、ダミーパターンと配線間の
スペースが十分にあるので配線間寄生容量が増加する問
題も生じずレイアウト修正も容易にできる。
【0053】この発明の請求項11記載の半導体装置の
製造方法によれば、半導体基板上に第一の配線を形成す
る工程において、第一の配線がダミーパターンを有し、
このダミーパターンをボンディングパッドの部分に配置
するので、層間絶縁膜の十分な平坦化が得られる。すな
わち、ボンディングパッド周辺から50μmには配線レ
イアウトが存在するが、配線のダミーパターンの距離は
200μm程度離れていてもダミーパターンとしての効
果を有するので、上記のようにボンディングパッドの部
分にダミーパターンが存在しても十分な平坦化が得られ
る。また、このように層間絶縁膜が平坦化されているの
で、この層間絶縁膜上に第二の配線を形成しても、フォ
ーカスずれによる第二の配線の断線あるいはショートが
発生しない。このため、上層配線のフォーカスマージン
が広くなり、配線の微細化をすることができる。また、
ダミーパターンと配線間のスペースが十分にあるので配
線間寄生容量が増加する問題も生じずレイアウト修正も
容易にできる。請求項12では、ダミーパターンをブロ
ック状に配列することにより、ダミーパターン内にスペ
ースを入れることで、ダミーパターン上の層間絶縁膜の
膜厚は、信号線として用いる配線上の層間絶縁膜とほぼ
同じ膜厚とすることができる。
【0054】請求項13では、ダミーパターンのブロッ
クのスペースが1μm以上5μm以下とし、ラインが1
μm以上5μm以下とすることにより請求項12の作用
効果を効果的に得ることができる。この発明の請求項1
4記載の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板上
に層間絶縁膜を形成する工程において、層間絶縁膜を化
学機械研磨による研磨速度の遅い下層層間絶縁膜と、化
学機械研磨による研磨速度の早い上層層間絶縁膜とで構
成するので、上層層間絶縁膜に対しある程度オーバーエ
ッチングを行っても、下層層間絶縁膜はほとんどエッチ
ングされない。このため、研磨のストップ機能を高め、
層間絶縁膜の過度の研磨が防止され、平坦化が実現され
る。
【0055】請求項15では、化学機械研磨を行った時
の研磨速度であるエッチング速度は、CVD酸化膜に対
してBPSG膜は5倍程度早いため、下層層間絶縁膜を
CVD酸化膜とし、上層層間絶縁膜をBPSG膜とする
ことにより、BPSG膜に対してある程度オーバーエッ
チングを行っても、CVD酸化膜はほとんどエッチング
されず、エッチングのマージンを広く取ることができ
る。このため、オーバーエッチングのマージンを確保し
ながら、プラズマ窒化膜を用いた場合に起こる配線の信
頼性劣化が起こらない。すなわち、従来のプラズマ窒化
膜はストレスが多く、アルミニウム配線を用いたとき、
ストレスマイグレーションによりアルミニウム配線か断
線するという信頼性不良が発生するが、BPSG膜には
ストレスがほとんどないため、ストレスマイグレーショ
ンが起こらず信頼性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体装置のレ
イアウトを示す概念図である。
【図2】(a)はこの発明の第1の実施の形態の半導体
装置のCMPする前の断面図、(b)はそのCMPした
後の断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態において配線間隔
と凹みの関係を示すグラフである。
【図4】第1の実施の形態を説明するシミュレーション
に用いた半導体装置の断面図である。
【図5】第1の実施の形態を説明するためのシミュレー
ション結果で配線間隔と線間容量の関係を示すグラフで
ある。
【図6】(a)から(c)はこの発明の実施の形態の半
導体装置の製造方法を説明するための工程断面図であ
る。
【図7】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の変
形例で他のレイアウトを示す概念図である。
【図8】この発明の第2および第3の実施の形態の半導
体装置のチップレイアウトを示す概念図である。
【図9】この発明の第2および第3の実施の形態の半導
体装置の別のチップレイアウトを示す概念図である。
【図10】この発明の第2および第3の実施の形態を説
明するための半導体ウエハの平面図である。
【図11】(a)および(b)はこの発明の第4の実施
の形態の半導体装置の工程断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 第一の配線 3 層間絶縁膜 4 信号線として用いる配線 5 ダミーパターン 6 第二の配線 7 スクライブレーン 8 ボンディングパッド 9 回路部 10 半導体ウエハ 11 半導体チップ 12 下層層間絶縁膜 13 上層層間絶縁膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の配線と、この配線が存在
    する前記半導体基板上の全面に形成されて上面が平坦化
    された層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、前記
    配線がダミーパターンを有し、このダミーパターンと信
    号線として用いる配線との距離が、3μm以上で200
    μm以下となるように設定したことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上の配線と、この配線が存在
    する前記半導体基板上の全面に形成されて上面が平坦化
    された層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、前記
    配線がダミーパターンを有し、このダミーパターンが半
    導体チップ周囲のスクライブレーンの部分に存在するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の配線と、この配線が存在
    する前記半導体基板上の全面に形成されて上面が平坦化
    された層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、前記
    配線がダミーパターンを有し、このダミーパターンがボ
    ンディングパッドの部分に存在することを特徴とする半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上の配線と、この配線が存在
    する前記半導体基板上の全面に形成されて上面が平坦化
    された層間絶縁膜とを備えた半導体装置であって、前記
    層間絶縁膜が化学機械研磨による研磨速度の遅い下層層
    間絶縁膜と、化学機械研磨による研磨速度の早い上層層
    間絶縁膜とで構成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 下層層間絶縁膜がCVD酸化膜、上層層
    間絶縁膜がBPSG膜である請求項4記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 層間絶縁膜が化学機械研磨による研磨速
    度の遅い下層層間絶縁膜と、化学機械研磨による研磨速
    度の早い上層層間絶縁膜とで構成されている請求項1,
    2または3記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 ダミーパターンがブロック状に配列され
    ている請求項1,2または3記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 ダミーパターンのブロックのスペースが
    1μm以上5μm以下で、ラインが1μm以上5μm以
    下である請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に第一の配線を形成する工
    程と、前記第一の配線を形成した前記半導体基板上の全
    面に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を化
    学機械研磨により平坦化する工程と、平坦化された層間
    絶縁膜上に第二の配線を形成する工程とを含む半導体装
    置の製造方法であって、前記第一の配線がダミーパター
    ンを有し、このダミーパターンと信号線として用いる配
    線との距離が、3μm以上で200μm以下となるよう
    に設定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に第一の配線を形成する
    工程と、第一の配線を形成した前記半導体基板上の全面
    に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を化学
    機械研磨により平坦化する工程と、平坦化された層間絶
    縁膜上に第二の配線を形成する工程とを含む半導体装置
    の製造方法であって、前記第一の配線がダミーパターン
    を有し、このダミーパターンを半導体チップ周囲のスク
    ライブレーンの部分に配置することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に第一の配線を形成する
    工程と、第一の配線を形成した前記半導体基板上の全面
    に層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜を化学
    機械研磨により平坦化する工程と、平坦化された層間絶
    縁膜上に第二の配線を形成する工程とを含む半導体装置
    の製造方法であって、前記第一の配線がダミーパターン
    を有し、このダミーパターンをボンディングパッドの部
    分に配置することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 ダミーパターンをブロック状に配列す
    る請求項9,10または11記載の半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 ダミーパターンのブロックのスペース
    を1μm以上5μm以下とし、ラインを1μm以上5μ
    m以下とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板上に第一の配線を形成する
    工程と、第一の配線を形成した前記半導体基板上の全面
    に層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜を化学機械
    研磨により平坦化する工程と、平坦化された層間絶縁膜
    上に第二の配線を形成する工程とを含む半導体装置の製
    造方法であって、前記層間絶縁膜を化学機械研磨による
    研磨速度の遅い下層層間絶縁膜と化学機械研磨による研
    磨速度の早い上層層間絶縁膜とで構成することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 化学機械研磨による研磨速度の遅い下
    層層間絶縁膜をCVD酸化膜とし、化学機械研磨による
    研磨速度の早い上層層間絶縁膜をBPSG膜とする請求
    項14記載の半導体装置の製造方法。
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