JPH1110979A - インクリボン及びプリンタ装置 - Google Patents

インクリボン及びプリンタ装置

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JPH1110979A
JPH1110979A JP9169101A JP16910197A JPH1110979A JP H1110979 A JPH1110979 A JP H1110979A JP 9169101 A JP9169101 A JP 9169101A JP 16910197 A JP16910197 A JP 16910197A JP H1110979 A JPH1110979 A JP H1110979A
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data
ring
ink
ribbon
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JP9169101A
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Hiroshi Katsuno
博 勝野
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J35/00Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
    • B41J35/36Alarms, indicators, or feed disabling devices responsive to ink ribbon breakage or exhaustion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J33/00Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
    • B41J33/14Ribbon-feed devices or mechanisms
    • B41J33/52Braking devices therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J35/00Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
    • B41J35/16Multicolour arrangements
    • B41J35/18Colour change effected automatically

Abstract

(57)【要約】 【課題】使い勝手を格段的に向上し得るインクリボン、
プリンタ装置及びプリント方法を実現し難かつた。 【解決手段】インクリボンのスプールに当該スプールと
独立して回動できるリングを設け、当該リング内に与え
られたデータを記憶保持する記憶手段を設ける一方、プ
リンタ装置に、装填されたインクリボンのリングを回転
駆動させる回転駆動手段と、当該回転駆動手段により所
定状態にまで回転されたリング内の記憶手段から記憶保
持されているデータを読出し、及び又は当該記憶手段に
データを書き込む読出し及び又は書込み手段を設けるよ
うにしたことにより、インクリボンに関するデータを当
該インクリボンと一体化させることができる。かくする
につき必要なデータをユーザの入力作業なしに与えるこ
とができ、その分ユーザの使い勝手を格段的に向上させ
得るインクリボン及びプリンタ装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図18及び図19) 発明が解決しようとする課題(図19) 課題を解決するための手段(図1〜図17) 発明の実施の形態 (1)γ補正処理及びばらつき補正処理(図1〜図5) (2)本実施の形態によるプリントシステムの構成(図
1〜図16) (3)信号処理部の構成(図17) (4)本実施の形態の動作及び効果(図1〜図17) (5)他の実施の形態(図1〜図17) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明はインクリボン、プリ
ンタ装置及びプリント方法に関し、例えば熱転写型プリ
ンタ装置に適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、熱転写型のプリンタ装置において
は、インクリボンのリボンの一面(以下、これをリボン
のインク面と呼ぶ)に塗布された染料等のインクを印画
紙に熱転写することにより、供給される画像データに基
づく文字や図形及び画像等を可視表示(印画)し得るよ
うになされており、サーマルヘツドを用いてリボンに転
写熱を直接与えるようになされたものや、リボンにレー
ザ光を照射し、当該リボンにおいて光熱変換により転写
熱を発生させるようになされたものなどがある。
【0005】この場合このような熱転写型のプリンタ装
置に用いられるインクリボンとしては、図18に示すよ
うに熱昇華型及び熱溶融型のものがあり、またこれら熱
昇華型及び熱溶融型のなかにもそれぞれインク色として
黄色(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の3色タ
イプのものと、これら3色に黒色(Bk)を加えた4色
タイプのものとなどがある。
【0006】このようにインクリボンとしては多くの種
類があり、しかも各種類ごとに印画条件が異なる(例え
ば熱昇華型のインクリボンのときと、熱溶融型のインク
リボンのときとではサーマルヘツドに与える駆動電圧が
異なる)ため、1台のプリンタ装置で複数種類のインク
リボンを使い分ける場合には、その都度プリンタ装置の
動作モードを使用するインクリボンの種類に対応したモ
ードに切り換える必要がある。
【0007】このため従来では、図19に示すように、
インクリボン1のサプライスプール2の一端部に回動自
在にリング3を設けると共に、当該リング3の外周面に
そのインクリボン1の種別コードをホツトスタンプによ
つてバーコード状に記録する一方、この種別コードをプ
リンタ装置側において安価な反射型センサによつて読み
取り、当該読み取り結果に基づいて動作モードを対応す
るモードに自動的に切り換えるようにプリンタ装置を構
築する方法が提案されている。
【0008】この方法によれば、使用するインクリボン
に応じてプリンタ装置の動作モードが自動的に対応する
モードに切り換わるため、プリンタ装置の動作モードと
インクリボンのミスマツチによるトラブルを未然に防止
し得る利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的にイ
ンクリボンは同じ種類のものであつても製造ロツト毎に
各インク色が微妙に変化し易く、同じ種類のインクリボ
ンを用いた場合においても印画された文字や図面及び画
像の色のバランスや濃度が微妙に異なることがある。
【0010】このため従来からこのような印画画像の色
のバランスや濃度等の変化を防止する方法として、使用
するインクリボンの各インク色の製造ばらつきのデータ
(以下、これを製造ばらつきデータと呼ぶ)を予めプリ
ンタ装置又はプリンタ装置に接続されたホストコンピユ
ータに与えておき、当該製造ばらつきデータに基づいて
供給される画像データを補正(以下、これをばらつき補
正と呼ぶ)させて印画を行わせる方法が考えられてい
る。
【0011】この場合プリンタ装置等にインクリボンの
各インク色の製造ばらつきデータを与える方法として
は、各インク色の製造ばらつきをそれぞれ数値化してこ
れをそのインクリボンの梱包箱の表面に表記しておき、
そのインクリボンを使用する際にユーザにその数値をプ
リンタ装置等に入力させるようにする方法がある。
【0012】しかしながらこの方法によると、インクリ
ボンを交換するごとにユーザがインクリボンの各インク
色の製造ばらつきデータをプリンタ装置等に入力する必
要があり、使い勝手が悪い問題があつた。
【0013】またこの方法では、製造ばらつきデータの
入力を忘れると、先行して入力された製造ばらつき補正
データに基づいてばらつき補正処理が行われるために各
インク色の実際の製造ばらつきとプリンタ装置等による
ばらつき補正処理とがミスマツチし、当該ミスマツチし
たばらつき補正処理によつて印画画像の色のバランスや
濃度等がより悪くなる問題があり、さらにインクリボン
の梱包箱を紛失した場合にも同様の問題が発生する問題
があつた。
【0014】またプリンタ装置にインクリボンの各イン
ク色の製造ばらつきデータを与えるもう1つの方法とし
て、例えば上述のサプライスプール2(図19)に取り
付けられたリング3の外周面に種別コードと一緒に各イ
ンク色の製造ばらつきデータをホツトスタンプにより記
録する方法が考えられる。
【0015】しかしながら実際上ホツトスタンプによる
データ記録方法では、各インク色の製造ばらつきデータ
を記録できるほどの記録容量を確保することが難しく、
また無理に各インク色の製造ばらつきデータをホツトス
タンプで記録するようにした場合においてもインクリボ
ンの生産毎にホツトスタンプの版を作成し、かつこの版
を製造ロツトごとに変更する必要があるなど、生産性が
悪い問題があつた。
【0016】従つて、例えば上述の製造ばらつきデータ
のようなインクリボンの各インク色の製造ばらつきを補
正するための補正データをユーザが入力することなく、
かつホツトスタンプ等を用いることなくプリンタ装置等
に与えることができれば、ユーザの使い勝手を格段的に
向上でき、また生産性をも向上させ得るものと考えられ
る。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、使い勝手を格段的に向上させ得るインクリボン及び
プリンタ装置を提案しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、スプールと独立して回動できるリ
ングをスプールに設けると共に、当該リング内に与えら
れたデータを記憶保持する記憶手段を設けるようにし
た。
【0019】また本発明においては、プリンタ装置に、
装填されたインクリボンのスプールに当該スプールと独
立して回動できるように設けられたリングを所定状態に
まで回転駆動させる回転駆動手段と、回転駆動手段によ
り上記所定状態にまで回転駆動された上記リング内に格
納されている記憶手段から当該記憶手段に記憶保持され
ているデータを読み出し、及び又は当該記憶手段にデー
タを書き込む読出し及び又は書込み手段とを設けるよう
にした。
【0020】この結果、インクリボンの記憶手段に記憶
保持されたデータをプリンタ装置の読出し及び又は書込
み手段を介して自在に読み出すことができる。従つてイ
ンクリボンに関するデータを記憶手段に記憶保持させて
おくことによつて、当該データをユーザの入力作業なし
にプリンタ装置に与えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0022】(1)γ補正処理及びばらつき補正処理 熱転写型のプリンタ装置においては、サーマルヘツドの
ヒータに与える印加エネルギを制御し、印画紙に熱転写
するインクの量を画像の濃淡に応じて変化させるように
して各画素毎の中間調を表現している。
【0023】この場合サーマルヘツドのヒータに与える
印加エネルギを制御する方法としては、ヒータへの通電
時間を一定にして与える電圧値を変化させる第1の方法
と、ヒータに与える電圧値を一定にして通電時間を変化
させる第2の方法とがある。
【0024】そして第2の方法を用いたプリンタ装置で
は、各画素毎の階調が所定ビツト(例えば256 階調の場
合には8ビツト)で表された各色毎の画像データをPW
M(Pulse Width Modulation)変調回路においてパルス
幅変調し、得られた印画データに基づいてサーマルヘツ
ドを駆動する方式が広く用いられている。
【0025】この場合ある温度においてある色のインク
を転写するときのPWM変調回路に与える画像データの
値と、印画された画像の濃度の特性(動発色特性)との
関係は図1のような曲線(以下、これを動発色特性曲線
と呼ぶ)K1により表すことができる。この動発色特性
曲線K1は、インクリボンと印画紙によつて決まり、他
の色のインクではまた異なるカーブを描く。なおこの図
1においては、画像の濃淡が256 階調で表現されるもの
とし、縦軸に印画画像の濃度、横軸にPWM変調回路に
供給される画像データの値(「00」〜「FF」)をと
つている。
【0026】ここで例えばパーソナルコンピユータ等の
外部機器からプリンタ装置に与えられる画像データを無
補正のままPWM変調回路においてパルス幅変調し、得
られたデータに基づいて印画を行うと、プリント結果は
モニタ上で見る画像とコントラストや中間調の表現が大
きく異なる。これは、インクリボンの各インクの動発色
特性がモニタのγ特性と異なるためである。
【0027】この場合プリンタ装置に供給される画像デ
ータが図2のような理想的な動発色特性曲線K2に従つ
て表現された場合にモニタ上の画像と違和感なく見るこ
とができるものとすると(実際上、プリンタ装置にはこ
の動発色特性曲線K2に従つて印画されることを前提と
して画像データが与えられる)、プリンタ装置に供給さ
れる画像データをサーマルヘツドに与える前にこの図2
のような動発色特性曲線K2に従つて表現できるように
補正する必要がある。
【0028】そしてこのような補正は、プリンタ装置に
供給される画像データがXX2 (図2)のときに、同じ
濃度DX が得られるようにサーマルヘツドにそのインク
の動発色特性に応じたデータ値XX1 (図1)を与える
ことにより行うことができる。
【0029】そこで例えば図1及び図2から、画像デー
タの各データ値(図2における横軸)について同じ濃度
値が得られるそのインクの動発色特性に応じたデータ値
(図1における横軸)をそれぞれ予め検出して図3のよ
うな補正データ(以下、これをγ補正データと呼ぶ)を
作成しておき、当該γ補正データに基づいて、供給され
る画像データのデータ値をそのインクの動発色特性に応
じたデータ値に変換するような補正回路(以下、これを
γ補正回路と呼ぶ)をサーマルヘツドの前段に配置する
ようにすれば、上述のようなインクリボンの各インクの
動発色特性とモニタのγ特性との違いに起因するプリン
ト結果の違和感を回避することができる。なお図2の動
発色特性曲線K2は温度によつて変化するため、使用す
るγ補正データをサーマルヘツドの温度によつて代える
必要がある。
【0030】しかしながらこのようなγ補正処理を行つ
たとしても、インクリボンの各インクの動発色特性が製
造ロツト毎にばらつくことがあると、インクリボンを交
換するたびに色のバランスが崩れたり、濃度が変化した
りするため、これに対する補正が必要となる。
【0031】そこでインクリボンの各色のインクの製造
ばらつきを補正するための補正データ(以下、これをば
らつき補正データと呼ぶ)を予め生成し、当該ばらつき
補正データに基づいて製造ばらつきをキヤンセルするよ
うに補正してやれば、製造ばらつきに起因する色のバラ
ンスの崩壊や濃度の変化を回避することができる。
【0032】この場合このようなばらつき補正データ
は、以下の方法により作成することができる。
【0033】すなわちまずリフアレンスとなるロツト
(以下、これを基準ロツトと呼ぶ)のインクリボンを用
いて印画したときに目標とする濃度カーブ(すなわち図
2の動発色特性曲線K2)が得られるようなγ補正デー
タを作成し、これをγ補正回路に格納しておく。このと
きγ補正回路に16進数で「00」、「11」、「2
2」、「33」、「44」、「55」、「66」、「7
7」、「88」、「99」、「AA」、「BB」、「C
C」、「DD」、「EE」、「FF」のデータを入力し
たときに印画される各濃度値を補間したものが図4にお
いて「●」で表されるカーブK3を描いていたものとす
る。
【0034】次にこのγ補正回路に同様にして「00」
〜「FF」までの16ポイント分のデータ値を入力し、そ
の出力に基づいてばらつき補正データの生成対象となる
ロツト(以下、これを被ばらつき補正データ生成ロツト
と呼ぶ)のインクリボンを用いて印画した場合における
印画される各濃度値をそれぞれ検出する。このときこれ
ら各濃度値を補間したものが図4において「×」で表さ
れるカーブK4を描いたものとする。
【0035】この2つのカーブK3、K4の違いは、イ
ンクの動発色特性の違いによつて生じたものである。
【0036】そしてこの2つのカーブK3、K4から、
基準ロツトのインクリボンを用いたときのデータ値Nに
対応する濃度DH は、被ばらつき補正データ生成ロツト
のインクリボンを用いたときにはデータ値Mで得られる
ことが分かる。
【0037】従つてこれと同様にして、γ補正回路に
「00」から「FF」までのデータ値を入力した場合に
基準ロツトのインクリボンを用いたときと同じ濃度値を
得るための被ばらつき補正データ作成ロツトのインクリ
ボンを用いたときのデータ値を順次検出することによつ
て、図5に示すようなこの被ばらつき補正データ生成ロ
ツトのインクリボンに対するその色のばらつき補正デー
タを作成することができる。なお基準ロツトのインクリ
ボンのインクと被ばらつき補正データ生成ロツトのイン
クリボンのインクとが同じ動発色特性を有している場合
には、画像データのデータ値「00」〜「FF」に対応
するばらつき補正データは図5のように一直線上にの
る。
【0038】従つてプリンタ装置に供給される画像デー
タに対して、上述のようなγ補正処理と、このようなば
らつき補正処理とを施すことによつて、インクリボンの
製造ばらつきに起因して発生するモニタに表示された画
像と、プリントされた画像との間における色のバランス
や濃度の違いの発生を防止でき、ユーザが所望する画像
をプリントし得るプリンタ装置を構築することができ
る。
【0039】(2)本実施の形態によるプリントシステ
ムの構成 ここで図6は、本発明を適用したインクリボン10及び
プリンタ装置30からなるプリントシステム9を示すも
のである。
【0040】この場合インクリボン10においては、図
7(A)及び(B)に示すように、サプライスプール1
1に帯状のリボン12が巻き付けられると共に、当該リ
ボン12の長手方向の一端部がテイクアツプスプール1
3に固定されている。またサプライスプール11の長手
方向の一端部には、回動自在にロツト補正リング14が
取り付けられている。
【0041】ロツト補正リング14においては、図8
(A)〜(C)に示すように、環状の歯車部20の一面
側に当該歯車部20よりも僅かに外径が小さくかつ内径
が等しい円筒部21が同軸に設けられることにより構成
されている。
【0042】この場合円筒部21の外周面には、当該円
筒部21の径方向と垂直に平坦部21Aが設けられてお
り、この平坦部21Aの内側に図9(A)及び(B)に
示すような不揮発性メモリ22が搭載されたメモリ基板
23が配設されている。
【0043】また平坦部21Aには、図8(A)〜
(C)において明らかなように、メモリ基板23の一面
側に形成された複数の各電極23A〜23Dにそれぞれ
対応させて、これら対応する電極23A〜23Dが外部
に露出するように複数の開口部21AX1 〜21AX4
が設けられている。
【0044】さらに不揮発性メモリ22には、図10に
示すように、そのインクリボンの種別コードを表す種別
コードデータD1 と、上述のようにして作成された各色
のインクのばらつき補正データD2 〜D5 と、そのリボ
ン12の残量を表す残量データD6 等とが書き込まれて
おり、これら各種データD1 〜D6 の読み出しや残量デ
ータD6 等の書き換えをメモリ基板23の各電極23A
〜23Dを介して行うことができるようになされてい
る。
【0045】なおこの実施形態の場合、不揮発性メモリ
22には、インクリボン10の各インク色のばらつき補
正データD2 〜D5 として、画像データの「00」から
「FF」までの16ポイントについての変換値(図5にお
ける各「●」の横軸における値)が格納されている。
【0046】一方プリンタ装置30においては、図6か
らも明らかなように、筐体31の前面にパワースイツチ
32及び給紙トレイ挿入口33が設けられており、給紙
トレイ34に印画紙を収納し、これを給紙トレイ挿入口
33を介して筐体31内部に装填することにより印画紙
を所定状態にセツトすることができるようになされてい
る。
【0047】また筐体31の上面前端部には、筐体31
内部に配設された図示しない操作パネルを覆うように開
閉自在にスライド扉35が配設されると共に、筐体31
内部に配設された図示しない液晶パネルの表示面を外部
に露出させるように表示窓36が設けられている。これ
によりこのプリンタ装置30においては、スライド扉3
5を開くことによつて操作パネルに設けられた各種操作
スイツチを操作でき、表示窓36を介して液晶パネルに
表示される各種メツセージを目視することができるよう
になされている。
【0048】これに対して筐体31の後部には、インク
リボン装填部37が設けられると共に、これを覆うよう
に開閉自在にトツプカバー38が設けられており、イン
クリボン装填部37内にインクリボン10を所定状態に
置いた後、トツプカバー38を閉じることによつてイン
クリボン10を筐体31内部に装填することができるよ
うになされている。
【0049】またトツプカバー38の内側にはライン型
のサーマルヘツド39が取り付けられており、インクリ
ボン装填部37内にインクリボン10を装填した後トツ
プカバー38を閉じることによつて、当該サーマルヘツ
ド39をインクリボン10のリボン12に押し当てるこ
とができるようになされている。
【0050】かかる構成に加えこのプリンタ装置30の
場合、図11に示すように、筐体31内部には装填され
たインクリボン10のロツト補正リング14に対応させ
て回転駆動部41が設けられると共に、トツプカバー3
8の内側には当該ロツト補正リング14に対応させてセ
ンサ部42が設けられている。
【0051】この場合回転駆動部41は、可動板50に
軸51を中心として回動自在に取り付けられた歯車52
を有し、当該歯車52がインクリボン装填部37内に装
填されたインクリボン10のロツト補正リング14の歯
車部20と歯合するように配設位置が選定されている。
【0052】また可動板50は、筐体31内部に固定配
置された軸53に、回動自在にかつ図示しないストツパ
により図11で示す位置から僅かな角度だけ矢印a方向
に回転し得るように回動範囲が規制された状態で取り付
けられると共に、図示しないばね等の付勢手段により矢
印a方向に付勢されている。
【0053】これにより回転駆動部41においては、イ
ンクリボン装填部37内にインクリボン10が装填され
たときに、付勢手段の付勢力によつて歯車52をロツト
補正リング14の歯車部20に押しつけることにより当
該歯車51を確実にインクリボン10のロツト補正リン
グ14の歯車部20と歯合させ得るようになされてい
る。
【0054】また回転駆動部41においては、図示しな
いモータから図示しない回転力伝達系を介して歯車52
に矢印b方向の回転力を与え得るようになされ、かくし
てこの回転力に基づいて筐体31内に装填されたインク
リボン10のロツト補正リング14を矢印c方向に回転
駆動させ得るようになされている。
【0055】一方センサ部42においては、図11及び
図12に示すように、トツプカバー38の内側面にねじ
止め固定された固定部60を有し、当該固定部60に軸
受け61を介して軸体62がZ方向にスライド自在に取
り付けられている。
【0056】また軸体62の下端には、コイルばね63
により下方向に付勢され、かつストツパ64A、64B
により下方向の移動範囲を制限された状態でセンサ保持
部65が取り付けられている。
【0057】さらにセンサ保持部65の下端にはセンサ
66が取り付けられており、かくしてインクリボン装填
部37内にインクリボン10が装填された後トツプカバ
ー38が閉じられたときに、コイルばね63の弾性力に
よつてセンサ66を当該インクリボン10のロツト補正
リング14の円筒部21の外周面に押しつけることがで
きるようになされている。
【0058】このセンサ66の下面側には、図13に示
すように、ロツト補正リング14の円筒部21の平坦部
21Aに穿設された各開口部21AX1 〜21AX
4 (図8)にそれぞれ対応させて、下方向に突出するば
ね材からなる複数の接点67A〜67Dが設けられい
る。
【0059】またセンサ66の下面側には、図13にお
いて矢印dで示す外側部(ロツト補正リング14の円筒
部21の外周面の外側部分と対向する部分)に各接点6
7A〜67Dよりも僅かに下方向に突出するように突起
部66Aが設けられている。
【0060】さらにインクリボン10のロツト補正リン
グ14には、センサ66の突起部66Aに対応させて図
8(A)〜(C)に示すように平坦部21Aの外側に凹
部21Bが設けられている。
【0061】これによりこのプリンタ装置30において
は、インクリボン装填部37内にインクリボン10が装
填された後トツプカバー38が閉じられた状態におい
て、例えば図14(A)のようにインクリボン10のロ
ツト補正リング14の円筒部21の平坦部21Aがセン
サ66の直下に位置していないときには、当該センサ6
6の突起部66Aの先端面がロツト補正リング14の円
筒部21の外周面と当接することにより、センサ66の
各接点67A〜67Dがロツト補正リング14の円筒部
21の外周面と接触するのを防止し得るようになされて
いる。
【0062】またこの状態からプリンタ装置30の回転
駆動部41(図11)によつてインクリボン10のロツ
ト補正リング14が図14(B)〜図16(A)のよう
に回転駆動され、やがて図16(B)のようにロツト補
正リング14の円筒部21の平坦部21Aがプリンタ装
置30のセンサ66の直下にきたときに、当該センサ6
6の突起部66Aがロツト補正リング14の円筒部21
の凹部21Bに嵌まり込むことにより、当該センサ66
の各接点67A〜67Dを当該ロツト補正リング14の
円筒部21の平坦部21Aの各開口部21AX1 〜21
AX4 をそれぞれ介してインクリボン10のメモリ基板
23の対応する電極23A〜23Dと接触させることが
できるようになされている。
【0063】この実施形態の場合、インクリボン10の
ロツト補正リング14の歯車部20には、特に図8
(A)及び図12からも明らかなように、センサ66の
突起部66Aが当該ロツト補正リング14の円筒部21
の凹部21Bに嵌まり込んだ状態(図16(B))にお
いて、プリンタ装置30の回転駆動部41の歯車52
(図11)が嵌まり込むように切欠き20Aが設けられ
ている。
【0064】これによりこのプリントシステム9では、
図14(A)の状態から図16(B)の状態に到達した
後、ロツト補正リング14がプリンタ装置30の回転駆
動部41から回転力を受けて回転することがなく、かく
して図16(B)の状態からロツト補正リング14がさ
らに回転することに起因するセンサ66の各接点67A
〜67Dの変形や破壊等を未然に回避し得るようになさ
れている。
【0065】またこの実施の形態の場合、特に図8
(A)〜(C)からも明らかなように、インクリボン1
0のロツト補正リング14の円筒部21には、平坦部2
1Aの後側の外周部に、円筒部21の他の外周面の曲率
と同じ曲率の外周面を有する突起部21Cが設けられて
いる。
【0066】これによりこのプリントシステム9では、
インクリボン10のロツト補正リング14が図16
(B)に示す状態から矢印cで示す回転方向に僅かに回
転した状態でプリンタ装置30のインクリボン装填部3
7内に装填された後トツプカバー38が閉じられたとき
に、プリンタ装置30のセンサ66の突起部66Aがイ
ンクリボン10のロツト補正リング14の円筒部21の
突起部21Cに当接して、センサ66の各接点67A〜
67Dがインクリボン10のロツト補正リング14の円
筒部21に穿設された各開口部21AX1 〜21AX4
を介してメモリ基板23の対応しない電極23A〜23
Dと接触するのを未然に防止し得るようになされてい
る。
【0067】(3)信号処理部の構成 ここでプリンタ装置30には、図17に示すようなCP
U(Central Processing Unit )71を含んでなるマイ
クロコンピユータ構成の信号処理部70が筐体31内部
に配設されている。
【0068】この場合CPU71は、筐体31内部にイ
ンクリボン10が装填された後トツプカバー38が閉じ
られると、まずメカ制御部72を介して上述の回転駆動
部41(図11)を駆動させることによりインクリボン
10のロツト補正リング14を回転させ、かくして図1
6(B)のようにセンサ66の各接点67A〜67Dを
ロツト補正リング14内のメモリ基板23の対応する電
極23A〜23Dとそれぞれ接触させる。
【0069】次いでCPU71は、このメモリ基板23
(図9)の不揮発性メモリ22から格納されている種別
コードデータD1 、各色のインクのばらつき補正データ
2〜D5 及び残量データD6 等の各種データを読み出
し、読み出した種別コードデータD1 に基づいて、サー
マルヘツド39に駆動電圧を印加する駆動電圧印加部
(図示せず)の動作モードを対応するモードに切り換え
させると共に、読み出したばらつき補正データD2 〜D
5 をばらつき補正回路73内の図示しないSRAM(St
atic Random Access Memory )に書き込む。
【0070】またCPU71は、このとき不揮発性メモ
リ22から読み出したインクリボン10の残量データD
6 に基づいて、例えば残量が5以下であつた場合にはこ
れを知らせる警告信号を当該プリンタ装置30と接続さ
れたパーソナルコンピユータ等の外部機器に送出するこ
とにより、警告をモニタ表示させる。
【0071】一方CPU71は、印画モード時、メカ制
御部72を介して図示しない印画紙搬送機構部を駆動さ
せることにより、筐体31内部に装填された給紙トレー
34(図6)内から1枚の印画紙を取り出させ搬送さ
せ、これをインクリボン10のリボン12を介してサー
マルヘツド39に押しつけた所定状態に保持させる。
【0072】次いでCPU71は、外部機器から各色ご
との画像データD10〜D13が供給されると、これらをそ
れぞれ対応するインターフエース回路74A〜74Dを
介してメモリコントローラ75に取り込ませ、これらを
それぞれ対応するバツフアメモリ76A〜76Dに格納
させる。
【0073】さらにCPU71は、外部機器から各色ご
との画像データD10〜D13が全て対応するバツフアメモ
リ76A〜76Dに格納されると、サーマルヘツド39
に設けられたサーミスタから供給される温度情報D14
基づいて、ROM(Read Only Memory)77に予め格納
された各温度ごとの各インク色に対するγ補正データの
中から対応する温度のγ補正データD15を各インク色分
読み出し、これをγ補正回路78内のSRAM(図示せ
ず)に書き込む。
【0074】次いでCPU71は、メモリコントローラ
75にカラーセレクト信号S1を送出することにより、
所定の1色分の画像データD10〜D13を1ライン分ずつ
対応するバツフアメモリ76A〜76Dから読み出さ
せ、これをばらつき補正回路73に送出させる。
【0075】ばらつき補正回路73においては、このと
きCPU71から与えられるカラーセレクト信号S1に
基づいて、SRAMに書き込まれた各色のインクのばら
つき補正データD2 〜D5 のなかから指定された色のば
らつき補正データD2 〜D5を選択し、このばらつき補
正データD2 〜D5 を補間して例えば図5のような変換
曲線のデータを生成すると共に、当該データに基づいて
メモリコントローラ75から順次与えられる画像データ
10〜D13をばらつき補正した後、得られたばらつき補
正画像データD16をγ補正回路78に送出する。
【0076】γ補正回路78は、このときCPU71か
ら与えられるカラーセレクト信号S1に基づいて、SR
AMに格納された各インク色のγ補正データD15のなか
から対応するインク色のγ補正データD15を選択し、こ
のγ補正データD15を補間して図3のような変換曲線の
データを生成すると共に、このデータに基づいてばらつ
き補正画像データD16をγ補正した後、かくして得られ
た補正画像データD17をメモリコントローラ79に送出
する。
【0077】そしてメモリコントローラ79は、CPU
71の制御のもとに、供給される補正画像データD17
ラインバツフア80に格納する一方、これを所定のタイ
ミングで読み出してPWM回路81に送出する。
【0078】PWM回路81は、順次供給される1ライ
ン分の補正画像データD17を順次パルス幅変調し、得ら
れた印画データD18をサーマルヘツド39に送出するこ
とにより当該印画データD18に基づく1ライン分の印画
を実行させる。
【0079】またCPU71は、この後メカ制御部72
を介してメカ機構部を駆動させることによりインクリボ
ン10のリボン12及び印画紙を一体に1ライン分送ら
せると共に、この後メモリコントローラ75、ばらつき
補正回路73、γ補正回路78、メモリコントローラ7
9及びPWM回路81を制御して上述と同様にして所定
ライン分の印画を行わせることにより1色分の印画を実
行する。
【0080】さらにCPU71は、この後メカ制御部7
2を介してメカ機構部を駆動させることにより印画紙を
インクリボン10のリボン12に塗布された次の色のイ
ンク層と当接させ、サーマルヘツド39をインクリボン
10のリボン12を介して印画紙に押しつけさせた後、
上述と同様にしてその色の画像データD10〜D13に基づ
いて印画を実行させる一方、この後さらに同様の動作を
順次繰り返すことにより残りの画像データD10〜D13
基づく画像を対応する色で印画させる。
【0081】このようにしてこのプリンタ装置30にお
いては、供給される各色の画像データD10〜D13に基づ
く画像を順次印画紙に対応する色で印画させるようにな
され、かくしてこれら各色の重ね合わせによつて、供給
される各色の画像データD10〜D13に基づくフルカラー
の画像を印画し得るようになされている。
【0082】なおこの実施の形態の場合、プリンタ装置
30のCPU71は、1枚分の印画処理を終了すると、
センサ66を介してインクリボン10内の不揮発性メモ
リ22にアクセスし、当該不揮発性メモリ22内に格納
された残量データD6 の値を1だけ減算した値に書き換
えるようになされている。
【0083】これによりこのプリントシステム9におい
ては、インクリボン10の不揮発性メモリ22内に格納
された残量データD6 を常に正しい値に更新でき、かく
して当該不揮発性メモリ22内に格納された残量データ
6 に基づいてプリンタ装置30がインクリボン10の
残量を常に正確かつ直ぐに認識し得るようになされてい
る。
【0084】(4)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、このプリントシステム9では、プ
リンタ装置30のインクリボン装填部37(図6)内に
インクリボン10が装填された後トツプカバー38(図
6)が閉じられると、まず回転駆動部41(図11)が
駆動して当該インクリボン10のロツト補正リング14
に回転力を与える。
【0085】この結果この回転力に基づいてインクリボ
ン10のロツト補正リング14が回転し、やがてプリン
タ装置30のセンサ66の各接点67A〜67D(図1
3)がそれぞれロツト補正リング14の円筒部21の各
開口部21AX1 〜21AX4 (図8)を介してメモリ
基板23(図9)の対応する電極23A〜23D(図
9)と接触する。
【0086】次いで信号処理部70(図17)のCPU
71がセンサ66を介してインクリボン10の不揮発性
メモリ22からそのインクリボン10の種別コードデー
タD1 、各色のインクのばらつき補正データD2 〜D5
及び残量データD6 (図10)等を読み出し、各インク
のばらつき補正データD2 〜D5 をばらつき補正回路7
3(図17)のSRAMに格納する。またこのときCP
U71がサーマルヘツド39のサーミスタから供給され
る温度情報D14(図17)に基づいて、そのときのサー
マルヘツド39の温度に最適なγ補正データD15を各色
についてそれぞれROM77から読み出し、これをγ補
正回路78のSRAMに格納する。
【0087】そして信号処理部70では、この後外部機
器から供給される各色毎の画像データD10〜D13を、こ
れらばらつき補正データD2 〜D5 及びγ補正データD
15に基づいてばらつき補正及びγ補正した後、得られた
補正画像データD17を1ライン分ずつパルス幅変調して
サーマルヘツド39に与えることにより1色分の印画を
実行する。またこの後同様にして画像の各色成分を順次
印画することによりフルカラーで印画する。
【0088】従つてこのプリントシステム9では、プリ
ンタ装置30が装填されたインクリボン10の各インク
のばらつき補正データD2 〜D5 を自動的に得ることが
できるため、ユーザがプリンタ装置30や当該プリンタ
装置30に接続された外部機器にばらつき補正データD
2 〜D5 を入力するなどの手間をかけることなく、プリ
ンタ装置30に装填されたインクリボン10の各色のイ
ンクの製造ばらつきを補正するための補正データ(ばら
つき補正データD2 〜D5 )を与えることができる。
【0089】またこのプリントシステム9では、プリン
タ装置30の回転駆動部41がインクリボン10のロツ
ト補正リング14を回転駆動させてセンサ66の各接点
67A〜67Dとインクリボン10のメモリ基板23の
各電極23A〜23Dとを接触させるため、ユーザがイ
ンクリボン10のロツト補正リング14の回転状態を意
識することなくインクリボン10をプリンタ装置30に
装填できる。
【0090】さらにこのプリントシステム9では、プリ
ンタ装置30のセンサ66の各接点67A〜67Dがイ
ンクリボン10のメモリ基板23の対応する電極23A
〜23Dと接触した段階において、プリンタ装置30の
回転駆動部41の歯車51がインクリボン10のロツト
補正リング14の歯車部20における切欠き20Aに嵌
まり込んでロツト補正リング14の回転を停止させるこ
とができるため、この状態においても回転駆動部41の
歯車52を回転させておいても良い。従つてプリンタ装
置30の回転駆動部41の歯車52の駆動源としてプリ
ンタ装置30内の他の機構で用いられている駆動源を併
用して使用することができ、専用の駆動源やロツト補正
リング14から切り離すための特別な機構を必要とする
ことない分、プリンタ装置30を簡易に構築することが
できる。
【0091】以上の構成によれば、インクリボン10に
サプライスプールと独立して回動自在にリング補正ロツ
ト14を設けると共に、当該リング補正ロツト14の内
部に各インク色のばらつき補正データD2 〜D5 等が格
納された不揮発性メモリ22を格納する一方、プリンタ
装置30において、装填されたインクリボン10のロツ
ト補正リング14内の不揮発性メモリ22から各インク
色のばらつき補正データD2 〜D5 を読み出し、当該読
み出した各ばらつき補正データD2 〜D5 に基づいて供
給される画像データD10〜D13を補正して印画処理を行
うようにしたことにより、ユーザの手を煩わせることな
く当該ユーザの所望する色のバランス及び濃度の印画画
像を得ることができ、かくしてユーザの使い勝手を格段
的に向上させ得るインクリボン及びプリンタ装置を実現
できる。
【0092】(5)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、インクリボン10の
ロツト補正リング14をサプライスプールに取り付ける
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばリボン12を巻き取るテイクアツプスプール
13にロツト補正リング14を当該テイクアツプスプー
ル13と独立して回動できるように取り付けるようにし
ても良い。
【0093】また上述の実施の形態においては、インク
リボン10の各色のインクの製造ばらつきを補正するた
めのばらつき補正データD2 〜D5 を記憶保持する記憶
手段として不揮発性メモリ22が搭載されたメモリ基板
23を適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、この他不揮発性メモリ22以外のメ
モリが搭載されたメモリ基板、磁気デイスク又は光デイ
スク等を適用でき、要は、ばらつき補正データD2 〜D
5 を記憶保持することができるのであれば、この他種々
の記憶手段を適用することができる。
【0094】そして記憶手段として磁気デイスクや光デ
イスク等を適用する場合においては、当該記憶手段から
データを読み出し、又は当該記憶手段にデータを書き込
む読出し及び又は書込み手段として、プリンタ装置30
内に磁気ヘツドや光ピツクアツプ等のセンサ66以外の
種々の対応する読出し及び又は書込み手段を設けるよう
にすれば良い。
【0095】さらに上述の実施の形態においては、イン
クリボン10の各色のインクの製造ばらつきを補正する
ためのばらつき補正データD2 〜D5 として、図5につ
いて上述したような入力に対する出力の変換データを適
用するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えば図4の「×」で示された特性曲線K4
のデータをそのままばらつき補正データとしてインクリ
ボン10の不揮発性メモリ22に格納し、プリンタ装置
30側においてこのばらつき補正データに基づいて図5
のような変換データを生成してばらつき補正処理を行う
ようにしても良く、要は、インクリボン10の各インク
色の製造ばらつきを補正できるような補正データである
のならば、補正データとしてはこの他種々の補正データ
を適用できる。
【0096】さらに上述の実施の形態においてはインク
リボン10の各インク色の製造ばらつきを補正するため
のばらつき補正データD2 〜D5 として、図5について
上述したような入力に対する出力の変換データのうち、
「00」から「FF」までの16ポイント分のデータのみ
をインクリボン10の不揮発性メモリ22に格納するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、16ポイントよりも多い又は少ないポイント分のデー
タをインクリボン10の不揮発性メモリ22に格納する
ようにしても良い。
【0097】さらに上述の実施の形態においては、イン
クリボン10のロツト補正リング14の円筒部21に平
坦部21Aを設けると共に、当該平坦部21Aにメモリ
基板23の各電極23A〜23Dが外部に露出するよう
に開口部21AX1 〜21AX4 を設けることにより、
これら開口部21AX1 〜21AX4 を介してプリンタ
装置30のセンサ66が各接点67A〜67Dをメモリ
基板23の対応する電極23A〜23Dと接触し得るよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、インクリボン10のロツト補正リング14の円筒部
21に平坦部21Aを設けることなく、当該円筒部不2
1の外周面上にメモリ基板23の信号入出力用の電極を
積層形成するようにしても良い。
【0098】さらに上述の実施の形態においては、図1
6(B)のようにプリンタ装置30のセンサ66の各接
点67A〜67Dがインクリボン10のメモリ基板23
の対応する電極23A〜23Dと接触したときにプリン
タ装置30の回転駆動部41の歯車52が嵌まり込むよ
うにインクリボン10のロツト補正リング14の歯車部
20に切欠き20Aを設けるようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、要は、図16(B)の
ような状態となつたときにプリンタ装置30の回転駆動
部41がインクリボン10のロツト補正リング14に対
して回転力を与えなくなるようにすることができるので
あれば、その方法としてはインクリボン10のロツト補
正リング14の歯車部20に切欠き20Aを設ける方法
以外の方法を適用するようにしても良い。
【0099】さらに上述の実施の形態においては、プリ
ンタ装置30内に装填されたインクリボン10のロツト
補正リング14を回転駆動させる回転駆動手段としての
回転駆動部41を図11のように構成するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種
々の構成を適用できる。
【0100】さらに上述の実施の形態においては、イン
クリボン10の不揮発性メモリ22に種別コードデータ
1 や、各インク色のばらつき補正データD2 〜D5
びリボン12の残量を書き込むようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、当該インクリボン1
0の製造年月日やロツトナンバや、トラブルが発生した
場合のトラブルの内容等のデータを書き込むようにして
も良く、このようにすることによつて、インクリボン1
0の不揮発性メモリ22に書き込まれたデータに基づい
て当該インクリボン10がいつ製造されたものかやトラ
ブル原因などを直ちに判別することができる。従つてイ
ンクリボン10のロツト補正リング14内に単にデータ
を記憶保持する記憶手段を設けるだけで、当該記憶手段
に記憶保持させるデータの内容によつて、プリンタ装置
の使い勝手を格段的に向上させることができる。
【0101】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、インクリ
ボンのスプールに当該スプールと独立して回動できるリ
ングを設け、当該リング内に与えられたデータを記憶保
持する記憶手段を設ける一方、プリンタ装置に、装填さ
れたインクリボンのリングを回転駆動させる回転駆動手
段と、当該回転駆動手段により所定状態にまで回転され
たリング内の記憶手段から記憶保持されているデータを
読出し、及び又は当該記憶手段にデータを書き込む読出
し及び又は書込み手段を設けるようにしたことにより、
インクリボンに関するデータを当該インクリボンと一体
化させることができる。かくするにつき必要なデータを
ユーザの入力作業なしに与えることができ、その分ユー
ザの使い勝手を格段的に向上させ得るインクリボン及び
プリンタ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像データの値と印刷された画像の濃度との関
係の説明に供する特性曲線図である。
【図2】モニタからみた理想的な濃度カーブを示す特性
曲線図である。
【図3】γ補正データの説明に供する特性曲線図であ
る。
【図4】基準ロツト及び被ばらつき補正データ生成ロツ
トにおける各濃度カーブを示す特性曲線図である。
【図5】ばらつき補正データの説明に供する特性曲線図
である。
【図6】本実施の形態によるプリントシステムの構成を
示す斜視図である。
【図7】本発明を適用したインクリボンの構成を示す上
面図及び側面図である。
【図8】ロツト補正リングの構成を示す上面図、正面図
及び側面図である。
【図9】メモリ基板の構成を示す上面図及び側面図であ
る。
【図10】不揮発性メモリにおける各種データの記録フ
オーマツトを示す概念図である。
【図11】プリンタ装置の回転駆動部及びセンサ部の構
成を示す正面図である。
【図12】センサ部の構成を示す側面図である。
【図13】センサの構成を示す側面図及び下面図であ
る。
【図14】ロツト補正リングの回転動作の説明に供する
正面図である。
【図15】ロツト補正リングの回転動作の説明に供する
正面図である。
【図16】ロツト補正リングの回転動作の説明に供する
正面図である。
【図17】信号処理部の構成を示すブロツク図である。
【図18】インクリボンの種類の説明に供する図表であ
る。
【図19】従来のインクリボンの説明に供する上面図及
び側面図である。
【符号の説明】
9……プリントシステム、10……インクリボン、12
……リボン、14……ロツト補正リング、20……歯車
部、20A……切欠き、21……円筒部、21A……平
坦部、21AX1 〜21AX4 ……開口部、21B……
凹部、21C……突起部、22……不揮発性メモリ、2
3……メモリ基板、23A〜23D……電極、30……
プリンタ装置、37……インクリボン装填部、38……
トツプカバー、39……サーマルヘツド、41……回転
駆動部、42……センサ部、52……歯車、66……セ
ンサ、66A……突起部、67A〜67D……接点、7
0……信号処理部、71……CPU、73……ばらつき
補正回路、78……γ補正回路、D1 ……種別コードデ
ータ、D2 〜D5 ……ばらつき補正データ、D6 ……残
量データ、D10〜D13……画像データ、D15……γ補正
データ、D18……印画データ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク面にインクが塗布されたリボンと、 上記リボンが巻き付けられ又は上記リボンを巻き取るた
    めのスプールと、 上記スプールに設けられた、当該スプールと独立して回
    動できるリングと、 上記リング内に格納された、与えられたデータを記憶保
    持する記憶手段と、 を具えることを特徴とするインクリボン。
  2. 【請求項2】上記記憶手段は、メモリが搭載されたメモ
    リ基板でなることを特徴とする請求項1に記載のインク
    リボン。
  3. 【請求項3】上記リングの外周部には平坦部が設けら
    れ、 上記リングの上記平坦部には、上記記憶手段の信号入出
    力用の電極が外部に露出するように、当該記憶手段の電
    極に対応させて開口部が設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載のインクリボン。
  4. 【請求項4】上記リングの上記平坦部には、当該リング
    の他の部分の外周面と同じ曲率のかつ連続する外周面を
    有する突起部が設けられたことを特徴とする請求項3に
    記載のインクリボン。
  5. 【請求項5】上記リングの外周部の所定位置に切欠きが
    設けられたことを特徴とする請求項1に記載のインクリ
    ボン。
  6. 【請求項6】上記記憶手段の信号入出力の電極が上記リ
    ングの中心軸と直交する方向に並ぶように設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクリボン。
  7. 【請求項7】供給される画像情報に基づいてインクを印
    画対象に付着させるようにして印画を行うプリンタ装置
    において、 装填されたインクリボンのスプールに当該スプールと独
    立して回動自在に設けられたリングを所定状態にまで回
    転駆動させる回転駆動手段と、 上記回転駆動手段により上記所定状態にまで回転駆動さ
    れた上記リング内に格納されている記憶手段から当該記
    憶手段に記憶保持されているデータを読み出し、及び又
    は当該記憶手段にデータを書き込む読出し及び又は書込
    み手段とを具えることを特徴とするプリンタ装置。
  8. 【請求項8】上記読出し及び又は書込み手段は、 上記インクリボンの上記記憶手段の信号入出力用の電極
    にそれぞれ対応する接点が上記リングとの対向面に設け
    られたセンサと、 上記センサを上記インクリボンの上記リングに押しつけ
    る方向に付勢する付勢手段とを有し、 上記センサの上記対向面には、上記接点よりも高い突起
    部が設けられたことを特徴とする請求項7に記載のプリ
    ンタ装置。
JP9169101A 1997-06-25 1997-06-25 インクリボン及びプリンタ装置 Pending JPH1110979A (ja)

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